JP2000094319A - 板状体の剥離方法及びその装置 - Google Patents

板状体の剥離方法及びその装置

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JP2000094319A JP26488998A JP26488998A JP2000094319A JP 2000094319 A JP2000094319 A JP 2000094319A JP 26488998 A JP26488998 A JP 26488998A JP 26488998 A JP26488998 A JP 26488998A JP 2000094319 A JP2000094319 A JP 2000094319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス板14を研磨テーブル20から自動で剥
離する。 【解決手段】本発明によれば、ガラス板14の一方側を
保持した後、ガラス板14の他方側と吸着パッド22と
の境界部に向けて圧縮エアを噴出し、ガラス板14を浮
上させ、そして、浮上したガラス板14と吸着パッド2
2との隙間に水滴67を供給して吸着パッド22の吸着
力を無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板状体の剥離方法及
びその装置に係り、特に研磨工程で研磨加工が終了した
ガラス板(板状体)を、研磨テーブル(吸着部材)から
剥離させるための板状体の剥離方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】連続式研磨装置で研磨されたガラス板
は、研磨テーブルに吸着保持された状態で研磨装置から
搬出される。そして、このガラス板は、スクレーパ等の
剥離治具を用いて手作業で研磨テーブルから剥離された
後、洗浄装置に供給されて洗浄される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガラス板の剥離方法は、作業者による手作業で実施して
いたので、作業効率が悪く、また、剥離作業は作業者の
熟練に頼るところが大きいため経験を要するという欠点
があった。本発明は、このような事情に鑑みてなされた
もので、吸着部材からの板状体の剥離を自動化すること
ができる板状体の剥離方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、吸着部材に吸着保持されている板状体
を、吸着部材から剥離させる板状体の剥離方法におい
て、前記板状体を部分的に保持し、剥離時の板状体の移
動を防ぎながら板状体と吸着部材との境界部に向けて圧
縮エアを噴出し、板状体を吸着部材から浮上させるとと
もに、浮上した板状体と吸着部材との隙間に水を供給し
て吸着部材に対する板状体の吸着を解除し、板状体を吸
着部材から剥離させることを特徴としている。
【0005】本発明は、前記目的を達成するために、吸
着部材に吸着保持されている板状体を、吸着部材から剥
離させる板状体の剥離方法において、前記板状体の一方
側を押圧手段によって前記吸着部材に押圧保持し、前記
板状体の他方側と吸着部材との境界部に向けて圧縮エア
を噴出し、板状体の他方側を吸着部材から浮上させると
ともに、浮上した板状体の他方側と吸着部材との隙間に
水を供給して板状体の他方側と吸着部材との吸着を解除
し、前記板状体の他方側を押圧手段によって前記吸着部
材に押圧保持し、前記板状体の一方側と吸着部材との境
界部に向けて圧縮エアを噴出し、板状体の一方側を吸着
部材から浮上させるとともに、浮上した板状体の一方側
と吸着部材との隙間に水を供給して板状体の一方側と吸
着部材との吸着を解除することにより、板状体を吸着部
材から剥離させることを特徴としている。
【0006】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、吸着部材に吸着保持されている板状体を、吸着部材
から剥離させる板状体の剥離装置において、前記板状体
を部分的に保持し、剥離時の板状体の移動を防ぐ保持手
段と、前記保持手段で保持された板状体と吸着部材との
境界部に向けて圧縮エアを噴出し、板状体を吸着部材か
ら浮上させるエアノズルと、前記浮上した板状体と吸着
部材との隙間に水を供給して吸着部材に対する板状体の
吸着を解除させる水ノズルと、を備えたことを特徴とし
ている。
【0007】本発明は、前記目的を達成するために、吸
着部材に吸着保持されている板状体を、吸着部材から剥
離させる板状体の剥離装置において、前記板状体の一方
側を前記吸着部材に押圧保持させる第1押圧手段と、前
記板状体の他方側と吸着部材との境界部に向けて圧縮エ
アを噴出し、板状体の他方側を吸着部材から浮上させる
第1エアノズルと、前記浮上した板状体の他方側と吸着
部材との隙間に水を供給し、板状体の他方側と吸着部材
との吸着を解除させる第1水ノズルと、前記板状体の他
方側を前記吸着部材に押圧保持させる第2押圧手段と、
前記板状体の一方側と吸着部材との境界部に向けて圧縮
エアを噴出し、板状体の一方側を吸着部材から浮上させ
る第2エアノズルと、前記浮上した板状体の一方側と吸
着部材との隙間に水を供給し、板状体の一方側と吸着部
材との吸着を解除させる第2水ノズルと、を備えたこと
を特徴としている。
【0008】本発明の板状体の剥離方法及びその装置に
よれば、板状体と吸着部材との境界部に圧縮エアと水と
を噴射することにより、板状体を吸着部材から剥離させ
ることを技術思想としている。また、板状体を部分的に
保持手段で保持した状態で剥離させれば、板状体が圧縮
エアで吹き飛ばされないので、板状体の保護の観点から
好ましい。
【0009】そして、板状体を吸着部材から円滑に剥離
させる方法及び装置によれば、まず、板状体の一方側を
第1押圧手段によって吸着部材に押圧保持する。次に、
板状体の他方側と吸着部材との境界部に向けて圧縮エア
を第1エアノズルから噴出し、板状体の他方側を吸着部
材から浮上させる。そして、浮上した板状体の他方側と
吸着部材との隙間に水を第1水ノズルから供給して板状
体の他方側と吸着部材との吸着を解除する。
【0010】次いで、板状体の他方側を第2押圧手段に
よって吸着部材に押圧保持する。そして、板状体の一方
側と吸着部材との境界部に向けて圧縮エアを第2エアノ
ズルから噴出し、板状体の一方側を吸着部材から浮上さ
せる。そして、浮上した板状体の一方側と吸着部材との
隙間に水を第2水ノズルから供給して板状体の一方側と
吸着部材との吸着を解除する。これにより、板状体の全
面が吸着部材から剥離される。
【0011】したがって、本発明は、板状体を吸着部材
から自動で剥離させることができる。また、本発明によ
れば、当該剥離装置を板状体研磨装置と板状体洗浄装置
との間に組み込めば、板状体の研磨工程、剥離工程、洗
浄工程をインライン化することができる。また、本発明
によれば、圧縮エアを供給した時の板状体の浮上量を、
浮上量規制手段によって規制している。これにより、本
発明は、浮上量過大に起因する板状体の折れを防止する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る板状体の剥離方法及びその装置の好ましい実施の形態
について詳説する。図1は、本発明の実施の形態のガラ
ス板剥離装置10を含むガラス板剥離移載装置12の全
体構造を示す説明図である。
【0013】前記ガラス板剥離移載装置12は、ガラス
板14の連続式研磨装置(図示せず)とガラス板洗浄装
置(図示せず)とをインライン化させるための装置であ
り、ガラス板剥離装置10及びガラス板移載装置16か
ら構成されている。ガラス板剥離装置10は、前記連続
式研磨装置の出口に接続され、ガラス板移載装置16は
前記ガラス板洗浄装置の載置台18に接続されている。
【0014】まず、前記ガラス板剥離移載装置12にお
けるガラス板14の流れについて説明する。前記研磨装
置で研磨されたガラス板14は、図3に示す研磨テーブ
ル20の吸着パッド22に吸着保持された状態で、研磨
装置の出口から1枚ずつ搬出され、図1の剥離装置10
の入口に供給される。剥離装置10に供給された前記ガ
ラス板14は、剥離装置10において連続搬送されなが
ら、剥離装置10によって研磨テーブル20の吸着パッ
ド22から剥離された後、吸着パッド22上に載置され
た状態で前記移載装置16に搬送される。そして、移載
装置16に4枚のガラス板14、14…がストックされ
ると、その4枚のガラス板14、14…が吸着パッド2
4、24…によって一緒に吸着保持される。そして、4
枚のガラス板14、14…は、吸着パッド24、24…
で吸着保持された状態で、移載装置16のタクト搬送装
置26によって洗浄装置の載置台18に供給される。そ
して、ガラス板14、14…は、前記洗浄装置でスクラ
バ洗浄、スピン洗浄された後、図示しない次工程に搬送
される。
【0015】なお、移載装置16に残った4枚の研磨テ
ーブル20、20…は、次のガラス板14が移載装置1
6に搬送されてくるまでに図示しない回収装置によって
回収される。以上が、前記剥離移載装置12におけるガ
ラス板14の流れである。前記剥離装置10は図2に示
すように、第1剥離機構26、第2剥離機構28、及び
研磨テーブル搬送機構30等から構成される。前記第1
剥離機構26は、研磨テーブル搬送機構30の図2上矢
印A方向で示すガラス板搬送方向に対して上流側に設置
されており、ガラス板押圧ユニット32、32…及びエ
ア/水噴射ユニット34から構成されている。
【0016】前記押圧ユニット32、32…は、ガラス
板搬送方向に対して直交する方向に所定の間隔を以て6
ユニット配設されている。この押圧ユニット32は、ガ
ラス板押圧ローラ(第1押圧手段)36及びリフト規制
ローラ38(浮上量規制手段)等から構成され、リフト
規制ローラ38は押圧ローラ36に対して小径で短目に
形成されている。また、これらのローラ36、38は、
同軸で回転されるように1本の軸40に回転自在に支持
されている。
【0017】前記軸40は図3に示すように、その一端
部40Aがピン42を介して軸受部44に上下動自在に
支持されるとともに、その他端部40Bがピン46を介
して連結部材48の長孔50に摺動自在に支持されてい
る。前記連結部材48は、シリンダ装置52の昇降ロッ
ド54の先端部に設けられている。したがって、前記ロ
ッド54が図3上実線で示す位置から二点鎖線で示す位
置に上昇されると、軸40がピン42を支点として図3
上反時計回り方向に所定量回動するので、前記押圧ロー
ラ36がガラス板14から退避移動される。また、前記
ロッド54が下降されると、押圧ローラ36がガラス板
14に押圧される。これにより、ガラス板14の図3上
右半分(一方側)14Aが、押圧ローラ36と研磨テー
ブル20とによって挟圧保持されるので、ガラス板14
は研磨テーブル20から脱落することなく保持される。
なお、押圧ローラ36の押圧力は、ガラス板14の板
厚、種類によって予め設定される。
【0018】前記第1剥離機構26では、図2上二点鎖
線で示すように1枚のガラス板14を3本の押圧ローラ
36、36、36で押圧するように、押圧ローラ36の
間隔が設定されている。したがって、前記第1剥離機構
26では、一度に2枚のガラス板14、14が処理され
る。また、図3に示した前記軸受部44及び前記シリン
ダ装置52は、剥離装置10の本体フレーム11に固定
されている。更に、この本体フレーム11内に前記研磨
テーブル搬送機構30が設置されている。
【0019】前記リフト規制ローラ38は図3上実線で
示すように、ガラス板14の左半分(他方側)14Bに
対して所定量上方に離間した位置に位置される。前記ロ
ーラ38は、ガラス板14の前記部分14Bの浮上量を
規制するローラであり、浮上した前記部分14Bがロー
ラ38に当接(図6参照)することにより、前記部分1
4Bの浮上量過多が防止され、前記部分14Bの折れが
防止される。
【0020】前記エア/水噴射ユニット34は図4に示
すように、6本のノズルヘッド56、56…、及びノズ
ル移動装置58等から構成されている。前記ノズルヘッ
ド56は、支持板60にエア/水供給管62を介して設
けられるとともに、図2に示すように押圧ユニット3
2、32…間の隙間に配置される間隔で設けられてい
る。また、ノズルヘッド56には、エア噴射ノズル(第
1エアノズル)64及び水噴射ノズル(第1水ノズル)
66が形成されている。
【0021】前記エア噴射ノズル64は、ガラス板14
の図3上左側端部と吸着パッド22との境界部15に向
けて圧縮エアを噴射することができる位置に形成されて
いる。したがって、エア噴射ノズル64から前記境界部
15に向けて圧縮エアが噴出されると、この圧縮エアの
エア圧によって、ガラス板14の左半分14Bが図6の
如く吸着パッド22から剥がれて浮上される。浮上され
たガラス板14の左半分14Bは、前述したリフト規制
ローラ38に当接され、その折れが防止される。なお、
図1において、矢印Aで示す方向が前記圧縮エアの噴射
方向である。
【0022】前記水噴射ノズル66は、エア噴射ノズル
64の上方に離間して形成されるとともに、エア噴射ノ
ズル64から噴射された圧縮エアの流路に向けて水滴6
7を噴射することができる位置に形成されている。した
がって、水噴射ノズル66から水滴67が噴射される
と、この水滴67は、エア噴射ノズル64から噴射され
た圧縮エアに乗って前記境界部15に導かれる。そし
て、前記水滴67は、浮上したガラス板14の左半分1
4Bと吸着パッド22との隙間に供給され、吸着パッド
22に付着される。
【0023】この水滴67によって吸着パッド22の保
持力が無くなるので、ガラス板14の左半分14Bが図
3に示す元の状態に戻っても、ガラス板14の左半分1
4Bが吸着パッド22に再び吸着されることはない。し
たがって、ガラス板14の左半分14Bが吸着パッド2
2から完全に剥離される。次に、ノズル移動装置58に
ついて図4、図5を参照して説明する。このノズル移動
装置58は、前記ノズルヘッド56を、ガラス板搬送方
向に対して直交方向に進退移動させる装置である。この
ノズル移動装置58でノズルヘッド56を前記方向に移
動させることにより、ガラス板14のサイズに対応した
位置にノズルヘッド56が位置される。
【0024】前記ノズル移動装置58は、サーボモータ
70、ピニオン72、ラック74、及びLM(直動)ガ
イド76、76等から構成されている。前記サーボモー
タ70は、本体フレーム11(図3参照)に固定された
ベース板78上に設置されている。サーボモータ70の
図5に示す出力軸71には、前記ピニオン72が取り付
けられ、このピニオン72は、移動板80の下面に設け
られた前記ラック74に噛合されている。また、前記移
動板80は、ラック74と平行に設置された前記LMガ
イド76、76を介して前記ベース板78に移動自在に
支持されている。前記移動板80には、2本の支持バー
82、82が突設され、これらの支持バー82、82の
先端に、前記支持板60が連結されている。したがっ
て、サーボモータ70が駆動されると、その動力がピニ
オン72からラック74を介して移動板80に伝達され
るので、移動板80がLMガイド76、76に沿ってス
ライド移動する。これにより、前記ノズルヘッド56が
ガラス板14のサイズに対応した位置に移動される。
【0025】次に、図2に示した第2剥離機構28につ
いて説明する。なお、第2剥離機構28を説明するに当
たり、第1剥離機構26と同一又は類似の部材について
は同一の符号を付してその説明は省略する。前記第2剥
離機構28は、第1剥離機構26と同一の部材で構成さ
れるとともに、第1剥離機構26の押圧ユニット32と
エア/水噴射ユニット34とに対して、第2剥離機構の
押圧ユニット32とエア/水噴射ユニット34とが左右
逆に配置されている。即ち、ガラス板14は、第2剥離
機構28の押圧ローラ36(第2押圧手段)によって、
その左半分14Bが押圧されるとともに、第2剥離機構
28のリフト規制ローラ38(浮上量規制手段)によっ
て、その右半分14Aの浮上量が規制される。
【0026】また、第2剥離機構28のエア噴射ノズル
(第2エアノズル)64からは、ガラス板14の右側端
部と吸着パッド22との境界部に向けて圧縮エアが噴射
され、第2剥離機構28の水噴射ノズル(第2水ノズ
ル)66からは、エア噴射ノズル64から噴射された圧
縮エアの流路に向けて水滴67が噴射される。このエア
噴射ノズル64から噴射される圧縮エアと、水噴射ノズ
ル66から噴射される水滴67とによって、ガラス板1
4の右半分14Aが吸着パッド22から完全に剥離され
る。
【0027】次に、前記の如く構成されたガラス板剥離
装置10の作用について説明する。まず、事前の設定作
業として、ノズルヘッド56をガラス板14のサイズに
対応した位置に位置させるとともに、ガラス板14の板
厚及び種類に対応した押圧力に押圧ローラ36の押圧力
を設定する。なお、前記ガラス板剥離装置10は、研磨
装置から研磨終了したガラス板14を、連続搬送しなが
ら剥離処理する装置なので、ここでは1枚のガラス板1
4の剥離処理工程について詳説する。
【0028】1枚目のガラス板14が研磨装置の出口か
ら剥離装置10の入口に搬送されてくると、このガラス
板14は、まず、第1剥離機構26の押圧ローラ36、
36、36…に順に押圧保持されていく。そして、これ
と同時に、第1剥離機構26のエア噴射ノズル64、6
4…から、前記ガラス板14の図3上左側端部と吸着パ
ッド22との境界部15に向けて圧縮エアが噴射され
る。これにより、ガラス板14の左半分14Bが吸着パ
ッド22から浮上される。そして、水噴射ノズル66、
66…から水滴67が噴射され、水滴67を吸着パッド
22上に付着させることにより、吸着パッド22の吸着
力を無くしてガラス板14の左半分14Bを吸着パッド
22から剥離させる。
【0029】したがって、前記ガラス板14は、第1剥
離機構26を連続搬送される間に、その左半分14Bが
吸着パッド22から完全に剥離される。また、圧縮エア
の噴射時において、ガラス板14は押圧ローラ36、3
6…に押圧保持されているので、研磨テーブル20から
脱落することなく研磨テーブル20上に保持される。な
お、1枚目のガラス板14の後方には、2枚目のガラス
板14が後続して連続搬送され、この2枚目のガラス板
14も1枚目のガラス板14と同様に、第1剥離機構2
6によってその左半分14Bが剥離される。
【0030】次に、第1剥離機構26を通過した1枚目
のガラス板14は、第2剥離機構28に向けて連続搬送
される。そして、前記ガラス板14は、第2剥離機構2
8の押圧ローラ36、36、36…に順に押圧保持され
ていく。そして、これと同時に、第2剥離機構28のエ
ア噴射ノズル64、64…から、前記ガラス板14の図
3上右側端部と吸着パッド22との境界部に向けて圧縮
エアが噴射される。これにより、ガラス板14の右半分
14Aが吸着パッド22から浮上される。そして、水噴
射ノズル66、66…から水滴67が噴射され、水滴6
7を吸着パッド22上に付着させることにより、吸着パ
ッド22の吸着力を無くしてガラス板14の右半分14
Aを吸着パッド22から剥離させる。
【0031】したがって、前記ガラス板14は、第2剥
離機構28を連続搬送される間に、その右半分14Aが
吸着パッド22から完全に剥離される。なお、このガラ
ス板14の後方には、2枚目のガラス板14が後続して
連続搬送され、更に、2枚目のガラス板14の後方に
は、3枚目のガラス板14、及び4枚目のガラス板14
が所定の間隔をもって連続搬送されている。そして、2
枚目以降のガラス板14も1枚目のガラス板14と同様
に、第2剥離機構28によってその右半分14Aが剥離
される。
【0032】以上により、第1剥離機構26及び第2剥
離機構を通過したガラス板14は、その全面が研磨テー
ブル20から自動で剥離される。そして、剥離されたガ
ラス板14は、吸着パッド22上に載置された状態で、
前述した移載装置16に順に搬送される。したがって、
本実施の形態の剥離装置10によれば、ガラス板14を
研磨テーブル20から自動で剥離させることができる。
また、前記剥離装置10は、エア噴射ノズル64から圧
縮エアを供給した時のガラス板14の浮上量を、リフト
規制ローラ38によって規制したので、浮上量過大に起
因するガラス板14の折れを防止することができる。
【0033】なお、本実施の形態では、剥離対象の板状
体としてガラス板14を例示したが、これに限られるも
のではなく、シリコンウェーハ等の薄板材も例示するこ
とができる。また、本実施の形態では、水滴67によっ
て吸着パッド22の吸着力を無くすようにしたが、これ
に限られるものではない。例えば、圧縮エアでガラス板
14を浮上させるだけで吸着パッド22の吸着力を無く
すことができる場合には、水噴射ノズル66は不要であ
る。また、水滴67として水道水を使用すれば、簡便で
コスト的にも好ましい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る板状体
の剥離方法及びその装置によれば、板状体の一方側を吸
着部材に押圧保持させた状態で、板状体の他方側と吸着
部材との境界部に圧縮エアと水とを噴出することによ
り、板状体の他方側を吸着部材から剥離させた後、板状
体の他方側を吸着部材に押圧保持させた状態で、板状体
の一方側と吸着部材との境界部に圧縮エアと水とを噴出
することにより、板状体の一方側を吸着部材から剥離さ
せて、板状体を吸着部材から剥離させるようにしたの
で、板状体の剥離を自動化することができる。
【0035】また、本発明によれば、圧縮エアを供給し
た時の板状体の浮上量を、浮上量規制手段によって規制
したので、浮上量過大に起因する板状体の折れを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のガラス板剥離装置を含むガラス
板剥離移載装置の説明図
【図2】図1に示したガラス板剥離装置の平面図
【図3】図2上で2−2線から見たガラス板剥離装置の
側面図
【図4】図1のガラス板剥離装置に適用されたエア/水
噴射ユニットの平面図
【図5】図4上で5−5線から見たエア/水噴射ユニッ
トの側面図
【図6】ガラス板剥離装置の動作説明図
【符号の説明】
10…ガラス板剥離装置 12…ガラス板剥離移載装置 14…板状体(ガラス板) 20…吸着部材(研磨テーブル) 32…押圧ユニット 34…エア/水噴射ユニット 36…押圧ローラ 38…リフト規制ローラ 64…エア噴射ノズル 66…水噴射ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 泰則 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 3C034 AA13 BB84 BB87 DD20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸着部材に吸着保持されている板状体を、
    吸着部材から剥離させる板状体の剥離方法において、 前記板状体を部分的に保持し、剥離時の板状体の移動を
    防ぎながら板状体と吸着部材との境界部に向けて圧縮エ
    アを噴出し、板状体を吸着部材から浮上させるととも
    に、浮上した板状体と吸着部材との隙間に水を供給して
    吸着部材に対する板状体の吸着を解除し、板状体を吸着
    部材から剥離させることを特徴とする板状体の剥離方
    法。
  2. 【請求項2】吸着部材に吸着保持されている板状体を、
    吸着部材から剥離させる板状体の剥離方法において、 前記板状体の一方側を押圧手段によって前記吸着部材に
    押圧保持し、 前記板状体の他方側と吸着部材との境界部に向けて圧縮
    エアを噴出し、板状体の他方側を吸着部材から浮上させ
    るとともに、浮上した板状体の他方側と吸着部材との隙
    間に水を供給して板状体の他方側と吸着部材との吸着を
    解除し、 前記板状体の他方側を押圧手段によって前記吸着部材に
    押圧保持し、 前記板状体の一方側と吸着部材との境界部に向けて圧縮
    エアを噴出し、板状体の一方側を吸着部材から浮上させ
    るとともに、浮上した板状体の一方側と吸着部材との隙
    間に水を供給して板状体の一方側と吸着部材との吸着を
    解除することにより、板状体を吸着部材から剥離させる
    ことを特徴とする板状体の剥離方法。
  3. 【請求項3】前記圧縮エアを供給した時の前記板状体の
    浮上量を、浮上量規制手段によって規制することによ
    り、板状体の折れを防止したことを特徴とする請求項
    1、または2記載の板状体の剥離方法。
  4. 【請求項4】吸着部材に吸着保持されている板状体を、
    吸着部材から剥離させる板状体の剥離装置において、 前記板状体を部分的に保持し、剥離時の板状体の移動を
    防ぐ保持手段と、 前記保持手段で保持された前記板状体と吸着部材との境
    界部に向けて圧縮エアを噴出し、板状体を吸着部材から
    浮上させるエアノズルと、 前記浮上した板状体と吸着部材との隙間に水を供給して
    吸着部材に対する板状体の吸着を解除させる水ノズル
    と、 を備えたことを特徴とする板状体の剥離装置。
  5. 【請求項5】吸着部材に吸着保持されている板状体を、
    吸着部材から剥離させる板状体の剥離装置において、 前記板状体の一方側を前記吸着部材に押圧保持させる第
    1押圧手段と、 前記板状体の他方側と吸着部材との境界部に向けて圧縮
    エアを噴出し、板状体の他方側を吸着部材から浮上させ
    る第1エアノズルと、 前記浮上した板状体の他方側と吸着部材との隙間に水を
    供給し、板状体の他方側と吸着部材との吸着を解除させ
    る第1水ノズルと、 前記板状体の他方側を前記吸着部材に押圧保持させる第
    2押圧手段と、 前記板状体の一方側と吸着部材との境界部に向けて圧縮
    エアを噴出し、板状体の一方側を吸着部材から浮上させ
    る第2エアノズルと、 前記浮上した板状体の一方側と吸着部材との隙間に水を
    供給し、板状体の一方側と吸着部材との吸着を解除させ
    る第2水ノズルと、 を備えたことを特徴とする板状体の剥離装置。
  6. 【請求項6】前記吸着部材に対する前記板状体の浮上量
    を規制する浮上量規制手段を設け、該浮上量規制手段に
    よって板状体の折れを防止したことを特徴とする請求項
    4、または5記載の板状体の剥離装置。
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