JP2000092917A - 走行車両のロプス装置とこの装置に適したピンユニット - Google Patents
走行車両のロプス装置とこの装置に適したピンユニットInfo
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Abstract
通部に対してがたつくのを規制して、車両走行時におけ
るロプス装置からの騒音を防止する。 【解決手段】 位置決めブラケット12に設けたいずれ
かの位置決め孔21,22とピン挿通部36のピン孔3
5に位置決めピン19を挿通することにより、上部支柱
6を立姿勢又は屈曲姿勢に位置決めするロプス装置3に
おいて、位置決めピン19が位置決めブラケット12又
はピン挿通部36もしくはこれらの双方に対してがたつ
くのを規制するがたつき防止手段を設ける。
Description
車両のロプス装置とこの装置に適したピンユニットに関
するものである。
時の安全性を確保するためにロプス装置を設けることが
あるが、その農用トラクタを屋根の低い車庫に格納した
り、枝の張り出した果樹園に乗り入れたりする場合に
は、当該ロプス装置が却って邪魔になることがある。
装置の支柱部を下部支柱と上部支柱とに上下二分割する
とともに、上部支柱を下部支柱の上端部に支点ピンを介
して屈曲自在に枢着することにより、上部支柱が下部支
柱に対してほぼ直線状となる立姿勢と、上部支柱が下部
支柱の上端から垂れ下がる屈曲姿勢のいずれかに姿勢変
更自在となるようにしている。
勢のいずれかに位置決めする構造としては、二種類の位
置決め孔を有する一対の位置決めブラケットを下部支柱
の上端部の左右両側に固定し、これらのブラケット間に
前記支点ピンによって枢着された上部支柱の下部にピン
挿通部を形成したものが採用されていた。この場合、位
置決めブラケットのいずれか一方の位置決め孔とピン挿
通部の双方に位置決めピンを挿通することにより、上部
支柱が立姿勢又は屈曲姿勢のいずれかに位置決めされる
ことになる。
では、位置決めピンが挿通される位置決めブラケットの
位置決め孔やピン挿通部のピン孔は、その挿通作業を容
易にするために位置決めピンよりもやや大径に形成され
ているとともに、挿通後の位置決めピンはその突出端部
をベータピン等で抜け止めして固定されているだけであ
った。
中に位置決めピンが位置決め孔やピン孔内でがたついて
騒音が発生し、かかるロプス装置からの騒音が運転環境
を悪化させるという問題があった。本発明は、このよう
な実情に鑑み、位置決めピンが位置決めブラケットやピ
ン挿通部に対してがたつくのを規制して、車両走行時に
おけるロプス装置からの騒音を防止することを目的とす
る。
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明は、位置決めブラケットに設けたいずれかの位置決め
孔とピン挿通部のピン孔に位置決めピンを挿通すること
により、上部支柱を立姿勢又は屈曲姿勢に位置決めする
ロプス装置において、位置決めピンが位置決めブラケッ
ト又はピン挿通部もしくはこれらの双方に対してがたつ
くのを規制するがたつき防止手段を設けたものである。
決めピンが位置決めブラケット又はピン挿通部もしくは
これらの双方に対してがたつくのが規制されるので、車
両走行時におけるロプス装置からの騒音が未然に防止さ
れることになる。上記がたつき防止手段は、より具体的
には、位置決めブラケット又はピン挿通部もしくはこれ
らの双方に対して位置決めピンを強制的に当接させる押
圧手段より構成することができる。
決めピンの先端側に形成された雄ねじ部と、この雄ねじ
部が螺合する締め付け部材と、を備えたものとして構成
することができる。この場合、位置決めピンとして段付
き棒状に形成された軸部を根元側に備えたものを採用
し、この軸部の大径部分をピン挿通部のピン孔よりも大
径に形成することが好ましい。
けた場合に軸部の大径部分がピン挿通部に当接してこれ
を押圧することになるので、位置決めピンの位置決めブ
ラケットやピン挿通部に対するがたつきだけでなく、上
部支柱と下部支柱との間のがたつきも防止できるように
なる。また、同様の理由で、位置決めピンとして、先端
側に向かって小径となるテーパー部を根元側に備えたも
のを採用し、このテーパー部の先端部をピン挿通部のピ
ン孔よりも小径に形成し、かつ、同テーパー部の根元部
を前記ピン孔よりも大径に形成するようにしてもよい。
にテーパー部がピン孔に食い込んでピン挿通部を押圧す
ることになるので、位置決めピンの位置決めブラケット
やピン挿通部に対するがたつきだけでなく、上部支柱と
下部支柱との間のがたつきも防止できるようになる。更
に、上記押圧手段は、位置決めピンを外嵌しかつ同ピン
をその軸方向いずれか一方へ付勢するばね部材より構成
することもできる。
その軸方向いずれか一方へ付勢しているので、位置決め
ピンが車両走行時に振動を受けても位置決めブラケット
に対して相対的に微振動することがなく、ロプス装置か
らの騒音の発生が未然に防止されることになる。一方、
上記の本発明において、屈曲姿勢にある上部支柱を下部
支柱に対して一定の間隔を保持するように位置決めする
スペーサを当該上部支柱又は下部支柱に設けておけば、
上部支柱を倒して屈曲姿勢にする際に、上部支柱が下部
支柱に対して全体的に衝突し合うことによる大きな騒音
を防止できるようになる。
ピンユニットを提供する。すなわち、このピンユニット
は、長尺体と、この長尺体の中途部にその長さ方向に移
動自在となるように挿通された支点ピンと、同長尺体の
一端部に回転自在に連結されかつ先端側に雄ねじ部を有
する位置決めピンと、同長尺体の他端部に連結された抜
け止めピンと、を備えたものである。
置決めピン及び抜け止めピンが一本の長尺体で連結され
ているので、支点ピンをロプス装置の枢着部に固定して
おく限り位置決めピン及び抜け止めピンを無くすことが
なく、位置決めピン及び抜け止めピンの管理が不要にな
る。また、位置決めピンが長尺体の一端部に回動自在に
連結されているので、前記押圧手段として、位置決めピ
ンの先端側に形成された雄ねじ部と、この雄ねじ部に螺
合する締め付け部材とを備えたものを採用した場合にお
いて、位置決めピンを締め付けるために同ピンをその軸
心回りに回動させても、長尺体が共回りして位置決めピ
ンに絡みつくのを未然に防止することができる。
施の形態を説明する。図1〜図9は本発明の第一の実施
形態を示している。図1及び図2において、農用トラク
タ1は、その車体2の後部(車体2を構成するミッショ
ンケースの後部)に立設されたロプス装置3を備えてい
る。
4,4と、この各下部支柱4,4の上端部に屈曲自在に
連結された上部フレーム5と、を備えている。上部フレ
ーム5は、各下部支柱4,4の上端部に屈曲自在に連結
された左右一対の上部支柱6,6と、この上部支柱6,
6の上端間同士を互いに一体に連結する横枠材7と、を
備えている。この上部フレーム5は、それら左右の上部
支柱6,6と横枠材7とによって背面視ほぼ門型状に一
体形成されている。
した傾斜部8と、この傾斜部8の上端からほぼ垂直に延
びる垂直部9とを備え、傾斜部8の下端部には固定ブラ
ケット10が設けられている。この固定ブラケット10
は、車体2を構成するミッションケースの後部から左右
両側に突出した後車軸ケースにボルト等によって固定さ
れている。
フレーム5は、同じ断面長方形状の鋼製の中空パイプ材
より構成されている。また、下部支柱4の上端開口部と
上部支柱6の下端開口部は、いずれも補強蓋材11によ
って閉塞されている。図1〜図5に示すように、各下部
支柱4の上端部両側面には、上部支柱6を屈曲自在に枢
着しかつその上部支柱6の立姿勢又は屈曲姿勢を位置決
めするための位置決めブラケット12が溶接13等によ
って固定されている。この位置決めブラケット12は、
側面から見て、台形状の前半部14と半円状の後半部1
5とを一体に有するほぼ馬蹄状の鋼製板材よりなり、半
円状の後半部15が当該下部支柱4の上端部後面よりも
後方に突出するように配置されている。
に平行となるように下部支柱4の上端部両側面の同じ高
さ位置に固定され、その前半部14の前端同士は補強プ
レート16を介して互いに連結されている。また、各位
置決めブラケット12は、後述する支点ピン17が挿通
される支点孔18を中央部に備え、この支点孔18から
前後に離れた位置に、後述する位置決めピン19が挿通
される第一及び第二位置決め孔21,22を備えてい
る。
端部後側面には、左右の位置決めブラケット12間の間
隔よりも若干短い長さを有する枢着筒体23が溶接等に
よって固定されている。この枢着筒体23は、その内空
部が前記支点孔18に合致するように左右の位置決めブ
ラケット12間に配置され、この枢着筒体23と支点孔
18に支点ピン17を挿通することにより、上部支柱6
が下部支柱4に対して屈曲自在に枢着されている。
は、基端部に六角頭部24を有しかつ先端部に雄ねじ部
25を有するボルト部材よりなり、雄ねじ部25は六角
ナット等よりなる締め付け部材26によって締め付けら
れている。また、この支点ピン17の六角頭部24の端
面には、当該支点ピン17を後述する長尺体45に連結
するための挿通リング28が固定されている。
ねじ部25を半径方向に貫通する回り止めピン29が設
けられ、この回り止めピン29は、締め付け部材26の
端面に形成した溝部に嵌合し、支点ピン17が締め付け
部材26に対して相対回動するのを規制する。枢着筒体
23の軸方向両端面と左右の位置決めブラケット12の
間にはリングシュー30が介在されている。このため、
支点ピン17の締め付け度合いを変化させて位置決めブ
ラケット12に対するリングシュー30の摩擦抵抗を調
節することにより、上部支柱6の下部支柱4に対する屈
曲抵抗を調整できるようになっている。
柱4の上端部後側面には、屈曲姿勢にある上部支柱6を
下部支柱4に対して一定の間隔を保持するように位置決
めするための円柱状に形成されたスペーサ31が固定さ
れ、このスペーサ31は、屈曲姿勢にすべく転倒された
上部支柱6の後面に当接して同上部支柱6を下部支柱4
に対して平行に保持する。
する際に、上部支柱6が下部支柱4に対して全体的に衝
突し合うことによる大きな騒音が防止されることにな
る。なお、このスペーサ31は、円形以外の断面形状で
あってもよく、また、上部支柱6の下端部後側面に固定
することもできる。図2、図4及び図6に示すように、
左右の位置決めブラケット12のうち、上部フレーム5
の枠内側に位置する内側ブラケット12Aの外側面に
は、六角ナット材よりなる締め付け部材33が固定され
ていて、この締め付け部材33は、前記第一及び第二位
置決め孔21,22と対応する位置に配置されている。
外側ブラケット12Bには、当該締め付け部材33は設
けられておらず、第一及び第二位置決め孔21,22が
開口状態のままになっている。この第一及び第二位置決
め孔21,22に挿通可能な位置決めピン19の先端部
には、前記締め付け部材33に螺合する雄ねじ部34が
形成されている。
ン19が挿通することのできるピン孔35を有するピン
挿通部36が設けられており、本実施形態では、上部支
柱6の下端部中央にピン孔35を直接形成することによ
って当該ピン挿通部36を構成するようにしている。図
3に示すように、位置決めブラケット12の第一及び第
二位置決め孔21,22のうち、第一位置決め孔21
は、上部支柱6が下部支柱4の上方に来る立姿勢のとき
にピン挿通部36のピン孔35と合致するよう支点ピン
17の前方に配置されている。他方、第二位置決め孔2
2は、上部支柱6が下部支柱4の上端から垂れ下がる屈
曲姿勢のときにピン挿通部36のピン孔35と合致する
よう支点ピン17の後方に配置されている。
基端部に六角形状の頭部37を有しかつ先端部に前記雄
ねじ部34を有するボルト部材よりなり、この雄ねじ部
34は、六角ナット等よりなる前記締め付け部材33に
螺合して当該位置決めピン19の頭部37を位置決めブ
ラケットに強制的に当接させるためのものである。しか
して、本実施形態では、位置決めピン19の先端側に形
成された雄ねじ部34と、この雄ねじ部34が螺合すべ
く内側ブラケット12Aに固定された締め付け部材33
とから、当該位置決めピン19の頭部37を外側ブラケ
ット12Bに強制的に当接させる押圧手段38が構成さ
れている。
めピン19が外側ブラケット12Bに押し付けられるこ
とにより、位置決めピン19が位置決め孔21,22な
いしピン孔35内でがたついて騒音が発生するのが防止
されることになる。位置決めピン19の頭部37の端面
には、当該位置決めピン19を後述する長尺体45に連
結するための連結リング39が固定されていて、この連
結リング39の先端部には、同長尺体45が挿通される
小孔40が形成されている。また、位置決めピン19の
雄ねじ部34には、後述する抜け止めピン41を挿通す
るための半径方向に貫通した貫通孔42が形成されてい
る。
ユニット44を示しており、このピンユニット44は、
図2に示すように、位置決めピン19や抜け止めピン4
1を無くさないようにこれらをワイヤー45で支点ピン
17に連結することによって構成されたものである。す
なわち、本実施形態のピンユニット44は、鋼製ワイヤ
ー等からなる長尺体45と、この長尺体45の中途部に
設けられた前記支点ピン17と、同長尺体45の一端部
に連結された前記位置決めピン19と、同長尺体45の
他端部に連結された抜け止めピン41と、を備えてい
る。
グ28に長尺体45を挿通することにより、同長尺体4
5の長さ方向に移動自在となるように当該長尺体45に
連結されている。また、位置決めピン19は、その小孔
40に挿通された長尺体45の一端部に抜け止め片46
を固定することにより、同長尺体45の一端部に回動自
在に連結されている。
ンよりなり、その基端側のリング部41Aに長尺体45
の他端部を巻き付けて挿通することにより、同長尺体4
5の他端部に連結されている。次に、上記ロプス装置3
の使用方法及び作用について説明する。ロプス装置3を
安全フレームとして使用するには、まず、位置決めピン
19を位置決めブラケット12から外した状態で上部フ
レーム5が立姿勢(図1の実線状態)になるように同フ
レーム5を起こし、位置決めブラケット12の第一位置
決め孔21に位置決めピン19を挿通する。
ピン孔35が第一位置決め孔21に合致しているので、
位置決めピン19が位置決めブラケット12とともにピ
ン挿通部36を貫通することにより、上部支柱6が下部
支柱4の上方に位置する立姿勢に保持されることにな
る。その後、位置決めピン19の頭部37が外側ブラケ
ット12Bに当接するまで同ピン37を回動してその雄
ねじ部34を内側ブラケット12Aの締め付け部材33
に螺合させ、ベータピンよりなる抜け止めピン41を貫
通孔42に差し込んで雄ねじ部34が締め付け部材33
に対して相対回動するのを規制するようにすればよい。
19を締め付け部材33に螺合させることにより同ピン
19の頭部37を常に外側ブラケット12Bに強制的に
当接させているので、車両走行時における振動によって
位置決めピン19が孔内でがたつくのが防止され、ロプ
ス装置3からの騒音の発生が未然に防止されることにな
る。
上部フレーム5が邪魔になるときは、位置決めピン19
を第一位置決め孔21から取り外したあと、上部フレー
ム5が屈曲姿勢(図1の仮想線状態、図2の状態)にな
るようにそのフレーム5を倒し、位置決めブラケット1
2の第二位置決め孔22に位置決めピン19を挿通した
と、そのピン19の固定作業を上記の場合と同様に行え
ばよい。
柱4に位置決めブラケット12を固定しかつ上部支柱6
にピン挿通部36を形成しているが、その逆に、下部支
柱4にピン挿通部36を形成しかつ上部支柱6に位置決
めブラケット12を固定することもできる。図8は位置
決めピン19の変形例を示しており、この位置決めピン
19は、段付き棒状に形成された軸部を根元側に備えて
おり、この軸部の大形部分48は、ピン挿通部36のピ
ン孔35よりも大径でかつ位置決め孔21,22より若
干小径に形成されている。
場合に軸部の大径部分48がピン挿通部36に当接して
これを押圧することになるので、位置決めピン19の位
置決めブラケット12やピン挿通部36に対するがたつ
きだけでなく、上部支柱6と下部支柱4との間のがたつ
きも防止できるようになり、ロプス装置3からの騒音発
生がより有効に防止されることになる。
しており、この位置決めピン19は、先端側に向かって
小径となるテーパー部49を根元側に備えている。この
テーパー部49の先端部はピン挿通部36のピン孔35
よりも小径に形成され、かつ、同テーパー部49の根元
部は前記ピン孔35よりも大径に形成されている。ま
た、テーパー部49の根元部は位置決め孔21,22よ
り若干小径かほぼ同径に形成されている。
にテーパー部49がピン孔35に食い込んでピン挿通部
36を押圧することになるので、位置決めピン19の位
置決めブラケット12やピン挿通部36に対するがたつ
きだけでなく、上部支柱6と下部支柱4との間のがたつ
きも防止できるようになり、ロプス装置3からの騒音発
生がより有効に防止されることになる。
を示している。なお、以下において、機能が共通する部
材については第一の実施形態の場合と同じ符号を付して
その構造説明を省略し、第一の実施形態と異なる構造に
重点を置いて説明する。図10及び図11に示すよう
に、本実施形態では、ピン挿通部36は上部支柱6の下
端部後側面に固定した揺動ブラケット51よりなり、こ
の揺動ブラケット51には、支点ピン17が挿通される
枢着筒体52と、位置決めピン19が挿通される挿通筒
体53とが固定されている。
ブラケット51によりピン挿通部36を構成した関係
で、下部支柱4に固定された位置決めブラケット12の
上部に第一位置決め孔21が配置され、同ブラケット1
2の下部に第二位置決め孔22が配置されている。図1
2及び図13に示すように、本実施形態の押圧手段38
は、位置決めピン19を外嵌しかつ同ピン19をその軸
方向いずれか一方へ付勢するばね部材54より構成され
ていて、このばね部材54は位置決めピン19を抜け止
めするための抜け止めピン55に固定されている。
他端側が抜け止めピン55の頭部56に枢着された鋼製
のリング体よりなり、このばね部材54の一端側と他端
側は軸心が互いに位置ずれするように当該頭部56に枢
着されている。このため、図13に示すように、抜け止
めピン55を位置決めピン19に挿通した状態におい
て、ばね部材54の中途部が位置決めブラケット12の
外面を矢印E方向に押圧するようになっている。
振動を受けても位置決めブラケット12に対して相対的
に微振動することがなく、ロプス装置3からの騒音の発
生が未然に防止されることになる。図14はばね部材5
4の変形例を示しており、この場合のばね部材54は位
置決めピン19の根元部を外嵌するように固定された圧
縮ばね材57よりなる。この圧縮ばね材57は、位置決
めピン19を抜け止めした状態において同ピン19の連
結リング39と位置決めブラケット12との間に圧縮状
態で介在されるものである。
位置決めピン19を常に軸方向一方へ付勢することで同
ピン19の孔内でのがたつきが規制され、ロプス装置3
からの騒音の発生を未然に防止することができる。図1
5は上部支柱6の枢着構造の変形例を示している。すな
わち、支点ピン17の雄ねじ部25が挿通される支点孔
18を枢着筒体52よりもやや径大に形成し、この支点
孔18内に雄ねじ部25に外嵌したカラー59と皿ばね
60とが配置されており、これらのカラー59と皿ばね
60は枢着筒体52とワッシャー61との間に介在され
ている。
の付勢力により、支点ピン17のナット26の締め付け
度合いとは関係なく、上部支柱6を回動させるのに程よ
い回動抵抗が得られることになる。
位置決めピンが位置決めブラケット又はピン挿通部もし
くはこれらの双方に対してがたつくのを規制することに
より、車両走行時におけるロプス装置からの騒音が未然
に防止されるので、車両走行時における運転環境をより
向上することができる。
側面図である。
面図である。
C線断面図である。
C−C線断面図である。
側面図である。
ある。
D−D線断面図である。
10のD−D線断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 車両に立設された下部支柱(4)と、 この下部支柱(4)の上端部に支点ピン(17)を介し
て屈曲自在に枢着された上部支柱(6)と、 これらの支柱(4,6)のうちのいずれか一方に固定さ
れかつ二種類の位置決め孔(21,22)を有する位置
決めブラケット(12)と、 前記上部支柱(6)が前記下部支柱(4)の上方に来る
立姿勢のときに前記位置決め孔(21,22)のうちの
一方に合致し、かつ、前記上部支柱(6)が前記下部支
柱(4)の上端から垂れ下がる屈曲姿勢のときに前記位
置決め孔(21,22)のうちの他方に合致するよう、
前記両支柱(4,6)のうちの他方に設けられたピン挿
通部(36)と、 いずれか一方の前記位置決め孔(21,22)と前記ピ
ン挿通部(36)との双方に挿通されることにより、前
記上部支柱(6)を立姿勢又は屈曲姿勢のいずれかに位
置決めする位置決めピン(19)と、 前記位置決めピン(19)が前記位置決めブラケット
(12)又は前記ピン挿通部(36)もしくはこれらの
双方に対してがたつくのを規制するがたつき防止手段
と、 を備えている走行車両のロプス装置。 - 【請求項2】 がたつき防止手段は、位置決めブラケッ
ト(12)又はピン挿通部(36)もしくはこれらの双
方に対して位置決めピン(19)を強制的に当接させる
押圧手段(38)よりなる請求項1に記載の走行車両の
ロプス装置。 - 【請求項3】 押圧手段(38)は、位置決めピン(1
9)の先端側に形成された雄ねじ部(34)と、この雄
ねじ部(34)が螺合する締め付け部材(33)と、を
備えている請求項2に記載の走行車両のロプス装置。 - 【請求項4】 位置決めピン(19)は段付き棒状に形
成された軸部を根元側に備えており、この軸部の大径部
分(48)はピン挿通部(36)のピン孔(35)より
も大径に形成されている請求項3に記載の走行車両のロ
プス装置。 - 【請求項5】 位置決めピン(19)は先端側に向かっ
て小径となるテーパー部(49)を根元側に備えてお
り、このテーパー部(49)の先端部はピン挿通部(3
6)のピン孔(35)よりも小径に形成され、かつ、同
テーパー部(49)の根元部は前記ピン孔(35)より
も大径に形成されている請求項3に記載の走行車両のロ
プス装置。 - 【請求項6】 押圧手段(38)は、位置決めピン(1
9)を外嵌しかつ同ピン(19)をその軸方向いずれか
一方へ付勢するばね部材(54)よりなる請求項3に記
載の走行車両のロプス装置。 - 【請求項7】 屈曲姿勢にある上部支柱(6)を下部支
柱(4)に対して一定の間隔を保持するように位置決め
するスペーサ(31)が当該上部支柱(6)又は下部支
柱(4)に設けられている請求項1〜6のいずれかに記
載の走行車両のロプス装置。 - 【請求項8】 長尺体(45)と、 この長尺体(45)の中途部にその長さ方向に移動自在
となるように挿通された支点ピン(17)と、 同長尺体(45)の一端部に回動自在に連結されかつ先
端側に雄ねじ部(34)を有する位置決めピン(19)
と、 同長尺体(45)の他端部に連結された抜け止めピン
(41)と、 を備えているピンユニット。
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---|---|---|---|
JP26497798A JP3637213B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 走行車両のロプス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26497798A JP3637213B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 走行車両のロプス装置 |
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JP2000092917A true JP2000092917A (ja) | 2000-04-04 |
JP3637213B2 JP3637213B2 (ja) | 2005-04-13 |
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---|---|---|---|
JP26497798A Expired - Lifetime JP3637213B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 走行車両のロプス装置 |
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Country | Link |
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