JP2785517B2 - パワーステアリング用チェーンの張力調整機構 - Google Patents
パワーステアリング用チェーンの張力調整機構Info
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- JP2785517B2 JP2785517B2 JP3150354A JP15035491A JP2785517B2 JP 2785517 B2 JP2785517 B2 JP 2785517B2 JP 3150354 A JP3150354 A JP 3150354A JP 15035491 A JP15035491 A JP 15035491A JP 2785517 B2 JP2785517 B2 JP 2785517B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパワーステアリング用チ
ェーンの張力調整機構に関し、特に長期使用時にあって
もチェーンの張力に変動が生じないようにした張力調整
機構に関するものである。
ェーンの張力調整機構に関し、特に長期使用時にあって
もチェーンの張力に変動が生じないようにした張力調整
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から三輪式バッテリフォークリフト
に配設されているパワーステアリング装置として、例え
ば図8に示した構成が知られている。即ちステアリング
ホイール1に固定されたステアリングシャフトが挿通支
持されるステアリングコラム3の下端部には、液圧式パ
ワーステアリングユニット5が設けられている。通常上
記ステアリングホイール1には転舵角検出センサが取り
付けられている。液圧式パワーステアリングユニット5
には液圧ポンプ7から作動液が供給され、この作動液は
上記ステアリングホイール1の転舵角度に対応して管路
9,11を経由してパワーシリンダブラケット13内に
設けられたパワーシリンダ15に送り込まれる。
に配設されているパワーステアリング装置として、例え
ば図8に示した構成が知られている。即ちステアリング
ホイール1に固定されたステアリングシャフトが挿通支
持されるステアリングコラム3の下端部には、液圧式パ
ワーステアリングユニット5が設けられている。通常上
記ステアリングホイール1には転舵角検出センサが取り
付けられている。液圧式パワーステアリングユニット5
には液圧ポンプ7から作動液が供給され、この作動液は
上記ステアリングホイール1の転舵角度に対応して管路
9,11を経由してパワーシリンダブラケット13内に
設けられたパワーシリンダ15に送り込まれる。
【0003】17は該パワーシリンダ15によって駆動
されるチェーン,43は該チェーン17の連結用チェー
ンブラケットであり、このチェーンブラケット43は固
定ボルト65によってアクスルブラケット41に固定さ
れている。そして別途に設けた図外の張力調整機構によ
ってチェーン17の張力が調整されており、このチェー
ン17の他端部が操舵輪が支持された図外のプーリ部に
連結されている。19はオイルフィルタである。(上記
のパワーステアリング構成に関しては、ニッサン自動車
株式会社が1984年に発行した三輪式バッテリフォー
クリフトMAOI型整備要領書を参照。)かかる構成に
よれば、ステアリングホイール1に取り付けられた転舵
角検出センサが検出した転舵角度に応じた作動液を液圧
ポンプ7からパワーステアリングユニット5に送り込む
と、この作動液はパワーステアリングユニット5から管
路9,11を介してパワーシリンダ15に供給され、該
パワーシリンダ15によって駆動されるチェーン17の
動きが図外のプーリ部を介して操舵輪に伝達されて、こ
の操舵輪を駆動することができる。
されるチェーン,43は該チェーン17の連結用チェー
ンブラケットであり、このチェーンブラケット43は固
定ボルト65によってアクスルブラケット41に固定さ
れている。そして別途に設けた図外の張力調整機構によ
ってチェーン17の張力が調整されており、このチェー
ン17の他端部が操舵輪が支持された図外のプーリ部に
連結されている。19はオイルフィルタである。(上記
のパワーステアリング構成に関しては、ニッサン自動車
株式会社が1984年に発行した三輪式バッテリフォー
クリフトMAOI型整備要領書を参照。)かかる構成に
よれば、ステアリングホイール1に取り付けられた転舵
角検出センサが検出した転舵角度に応じた作動液を液圧
ポンプ7からパワーステアリングユニット5に送り込む
と、この作動液はパワーステアリングユニット5から管
路9,11を介してパワーシリンダ15に供給され、該
パワーシリンダ15によって駆動されるチェーン17の
動きが図外のプーリ部を介して操舵輪に伝達されて、こ
の操舵輪を駆動することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のパワーステアリング装置にあっては、前記チェ
ーン17の張力調整機構が複雑であり、且つ固定ボルト
65の緩み等に起因して該チェーン17の張力が変動す
ることがあるという課題があった。
な従来のパワーステアリング装置にあっては、前記チェ
ーン17の張力調整機構が複雑であり、且つ固定ボルト
65の緩み等に起因して該チェーン17の張力が変動す
ることがあるという課題があった。
【0005】上記の張力調整機構は、一般にパワーシリ
ンダ15の出力軸とチェーン17との連結部にアジャス
トボルトを利用した別体の張力調整機構を設けて、この
アジャストボルトを回転調整することによってよってチ
ェーン17の張力を最適な状態にセットし、ロックナッ
トを用いて張力調整機構に対する上記アジャストボルト
の位置を決定する手段が用いられている。この張力調整
機構は通常アクスルブラケット41にボルト固定されて
いる。
ンダ15の出力軸とチェーン17との連結部にアジャス
トボルトを利用した別体の張力調整機構を設けて、この
アジャストボルトを回転調整することによってよってチ
ェーン17の張力を最適な状態にセットし、ロックナッ
トを用いて張力調整機構に対する上記アジャストボルト
の位置を決定する手段が用いられている。この張力調整
機構は通常アクスルブラケット41にボルト固定されて
いる。
【0006】しかしながらこのような張力調整手段を用
いた場合、装置自体が複雑である上、長期使用中に張力
調整機構をアクスルブラケット41に固定するボルトが
緩み易く、このような緩みに起因して張力調整機構自体
にがたつきが発生してチェーン17の張力が微妙に変動
してしまい、操舵輪に対する駆動力伝達性能が低下して
しまうという問題点を有している。
いた場合、装置自体が複雑である上、長期使用中に張力
調整機構をアクスルブラケット41に固定するボルトが
緩み易く、このような緩みに起因して張力調整機構自体
にがたつきが発生してチェーン17の張力が微妙に変動
してしまい、操舵輪に対する駆動力伝達性能が低下して
しまうという問題点を有している。
【0007】特にチェーン17とチェーンブラケット4
3との結合部がステアリングホイール1の右切り用と左
切り用とによって左右異なる場合があり、このような構
造的な面からも張力調整機構が複雑化され、且つ前記固
定ボルト65の緩みが誘発され易いという難点がある。
3との結合部がステアリングホイール1の右切り用と左
切り用とによって左右異なる場合があり、このような構
造的な面からも張力調整機構が複雑化され、且つ前記固
定ボルト65の緩みが誘発され易いという難点がある。
【0008】そこで本発明はこのような従来のパワース
テアリング用チェーンの張力調整機構が有している課題
を解消して、駆動力伝達用チェーンの張力調整機構が簡
易化され、且つ固定ボルトの緩みに基づくチェーンの張
力変動を防止することができる張力調整機構を提供する
ことを目的とするものである。
テアリング用チェーンの張力調整機構が有している課題
を解消して、駆動力伝達用チェーンの張力調整機構が簡
易化され、且つ固定ボルトの緩みに基づくチェーンの張
力変動を防止することができる張力調整機構を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、ステアリングホイールの転舵角に応じて
パワーシリンダに液圧を供給して、このパワーシリンダ
によって駆動されるチェーンの一方側端部を操舵輪を転
舵可能に支持するアクスルブラケットの一方側から巻き
付けるとともに、該アクスルブラケットに固定されたチ
ェーンブラケットに連結し、チェーンの他方側端部をア
クスルブラケットの他方側から巻き付けるとともに上記
チェーンブラケットに張力調整可能に連結し、該チェー
ンの動きをチェーンブラケット及びアクスルブラケット
を介して操舵輪に伝達するようにしたパワーステアリン
グ用チェーンの張力調整機構において、上記チェーンが
連結されるチェーンブラケットは、固定ボルトによって
アクスルブラケットに固定される取付基部と、該取付基
部の一端から立ち上がる形状に立設されて、前記チェー
ンの他方側端部が連結されたアジャストボルトの螺子穴
が貫通形成された張力調整部と、該張力調整部の壁面に
形成されて前記チェーンの一方側端部が連結されるチェ
ーン連結部とから構成され、前記アジャストボルトを、
固定ボルトのボルト頭に接近した位置で且つアクスルブ
ラケットの半径方向に沿って重なる部位に配設した構成
にしてある。
成するために、ステアリングホイールの転舵角に応じて
パワーシリンダに液圧を供給して、このパワーシリンダ
によって駆動されるチェーンの一方側端部を操舵輪を転
舵可能に支持するアクスルブラケットの一方側から巻き
付けるとともに、該アクスルブラケットに固定されたチ
ェーンブラケットに連結し、チェーンの他方側端部をア
クスルブラケットの他方側から巻き付けるとともに上記
チェーンブラケットに張力調整可能に連結し、該チェー
ンの動きをチェーンブラケット及びアクスルブラケット
を介して操舵輪に伝達するようにしたパワーステアリン
グ用チェーンの張力調整機構において、上記チェーンが
連結されるチェーンブラケットは、固定ボルトによって
アクスルブラケットに固定される取付基部と、該取付基
部の一端から立ち上がる形状に立設されて、前記チェー
ンの他方側端部が連結されたアジャストボルトの螺子穴
が貫通形成された張力調整部と、該張力調整部の壁面に
形成されて前記チェーンの一方側端部が連結されるチェ
ーン連結部とから構成され、前記アジャストボルトを、
固定ボルトのボルト頭に接近した位置で且つアクスルブ
ラケットの半径方向に沿って重なる部位に配設した構成
にしてある。
【0010】
【作用】かかるチェーンの張力調整機構によれば、固定
ボルトによってチェーンブラケットの取付基部をアクス
ルブラケットに固定し、チェーンの一方側端部をアクス
ルブラケットに固定されたチェーンブラケットに連結す
るとともにチェーンの他方側端部に連結されたアジャス
トボルトをチェーンブラケットの張力調整部の螺子穴に
挿入して、チェーンの張力調整後に該アジャストボルト
をロックナットにより張力調整部に固定することによ
り、チェーンの張力は最適な状態に調整される。
ボルトによってチェーンブラケットの取付基部をアクス
ルブラケットに固定し、チェーンの一方側端部をアクス
ルブラケットに固定されたチェーンブラケットに連結す
るとともにチェーンの他方側端部に連結されたアジャス
トボルトをチェーンブラケットの張力調整部の螺子穴に
挿入して、チェーンの張力調整後に該アジャストボルト
をロックナットにより張力調整部に固定することによ
り、チェーンの張力は最適な状態に調整される。
【0011】又、チェーンブラケット自体がチェーンの
張力調整機構の一部を構成しているため、該張力調整機
構自体が簡易化されるという特徴を有しており、更に上
記固定ボルトが緩む方向の外力が及ぼされた場合にあっ
ても、チェーンブラケットの張力調整部に螺合固定され
たアジャストボルトが該チェーンブラケットの取付基部
に挿通された固定ボルトのボルト頭に接近した位置で且
つアクスルブラケットの半径方向に沿って重なる部位に
あるため、このアジャストボルトが固定ボルトの緩みを
防止するストッパとしての機能を発揮して、固定ボルト
の緩みに基づくチェーンの張力変動を防止することがで
きる。
張力調整機構の一部を構成しているため、該張力調整機
構自体が簡易化されるという特徴を有しており、更に上
記固定ボルトが緩む方向の外力が及ぼされた場合にあっ
ても、チェーンブラケットの張力調整部に螺合固定され
たアジャストボルトが該チェーンブラケットの取付基部
に挿通された固定ボルトのボルト頭に接近した位置で且
つアクスルブラケットの半径方向に沿って重なる部位に
あるため、このアジャストボルトが固定ボルトの緩みを
防止するストッパとしての機能を発揮して、固定ボルト
の緩みに基づくチェーンの張力変動を防止することがで
きる。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいて本発明にかかるパワース
テアリング用チェーンにの張力調整機構の一実施例を、
前記従来の構成と同一の構成部分に同一の符号を付して
詳述する。
テアリング用チェーンにの張力調整機構の一実施例を、
前記従来の構成と同一の構成部分に同一の符号を付して
詳述する。
【0013】図1,図2に示した構成において、21は
車体側部材であって該車体側部材21のボス部21a,
21bにボルト23a,23bによって杆体25が固定
されており、該杆体25の上側部と下側部に軸受27
a,27bが取り付けられ、この軸受27a,27b間
に支軸29が回動自在に配設されている。
車体側部材であって該車体側部材21のボス部21a,
21bにボルト23a,23bによって杆体25が固定
されており、該杆体25の上側部と下側部に軸受27
a,27bが取り付けられ、この軸受27a,27b間
に支軸29が回動自在に配設されている。
【0014】17aは図外のパワーシリンダによって駆
動される第1のチェーンであり、この第1のチェーン1
7aは上記支軸29の一端部に固定された第1のスプロ
ケット31に係止されている。この支軸29の上端部に
は第2のスプロケット33が固定されており、該第2の
スプロケット33と隣接する第3のスプロケット35と
の間に第2のチェーン17bが係止されている。更に上
記第3のスプロケット35が固定された支軸37の他端
部には第4のスプロケット39が固定されており、この
第4のスプロケット39とアクスルブラケット41との
間に第3のチェーン17cが係止されている。
動される第1のチェーンであり、この第1のチェーン1
7aは上記支軸29の一端部に固定された第1のスプロ
ケット31に係止されている。この支軸29の上端部に
は第2のスプロケット33が固定されており、該第2の
スプロケット33と隣接する第3のスプロケット35と
の間に第2のチェーン17bが係止されている。更に上
記第3のスプロケット35が固定された支軸37の他端
部には第4のスプロケット39が固定されており、この
第4のスプロケット39とアクスルブラケット41との
間に第3のチェーン17cが係止されている。
【0015】43は上記第3のチェーン17cの張力を
調整するためのチェーンブラケットである。即ち、本実
施例ではチェーンブラケット43自体がチェーン17c
の張力調整機構の一部を構成している。
調整するためのチェーンブラケットである。即ち、本実
施例ではチェーンブラケット43自体がチェーン17c
の張力調整機構の一部を構成している。
【0016】このチェーンブラケット43は、図3,図
4に拡大して示したように、前記アクスルブラケット4
1に固定するための螺子穴45が刻設された取付基部4
3aと、該取付基部43aの一端から立ち上がる形状に
立設されて、前記チェーンの他方側端部が連結された後
述するアジャストボルトの螺子穴47が貫通形成された
張力調整部43bと、該張力調整部43bの壁面に形成
されて前記チェーンの一方側端部が連結される孔部49
が開口されたチェーン連結部43cとから構成されてい
る。そして上記アジャストボルト螺合用の螺子穴47
は、この螺子穴47の貫通方向に沿う延長ラインLが取
付基部43aに貫通形成された前記螺子穴47の上部を
指向して予め斜めに刻設されている。
4に拡大して示したように、前記アクスルブラケット4
1に固定するための螺子穴45が刻設された取付基部4
3aと、該取付基部43aの一端から立ち上がる形状に
立設されて、前記チェーンの他方側端部が連結された後
述するアジャストボルトの螺子穴47が貫通形成された
張力調整部43bと、該張力調整部43bの壁面に形成
されて前記チェーンの一方側端部が連結される孔部49
が開口されたチェーン連結部43cとから構成されてい
る。そして上記アジャストボルト螺合用の螺子穴47
は、この螺子穴47の貫通方向に沿う延長ラインLが取
付基部43aに貫通形成された前記螺子穴47の上部を
指向して予め斜めに刻設されている。
【0017】図5は上記張力調整部43bの螺子穴47
に螺合されるアジャストボルト51の形状例を示してお
り、このアジャストボルト51は外周部に螺子切り部5
2が刻設された螺子軸51aと、該螺子軸51aの先端
部に一体に形成されたチェーン連結部51bとから成
り、このチェーン連結部51bには、連結具挿通用の孔
部53とチェーンの支持杆挿入用の溝部55とが設けら
れている。図6は上記アジャストボルト51の溝部55
内に前記第3のチェーン17cの支持杆57を挿入し
て、孔部53内に挿通した連結具59によって該アジャ
ストボルト51とチェーン17cとを連結した状態を示
している。図7は上記チェーン17dの側面図である。
に螺合されるアジャストボルト51の形状例を示してお
り、このアジャストボルト51は外周部に螺子切り部5
2が刻設された螺子軸51aと、該螺子軸51aの先端
部に一体に形成されたチェーン連結部51bとから成
り、このチェーン連結部51bには、連結具挿通用の孔
部53とチェーンの支持杆挿入用の溝部55とが設けら
れている。図6は上記アジャストボルト51の溝部55
内に前記第3のチェーン17cの支持杆57を挿入し
て、孔部53内に挿通した連結具59によって該アジャ
ストボルト51とチェーン17cとを連結した状態を示
している。図7は上記チェーン17dの側面図である。
【0018】かかる構成による本実施例の基本的な動作
は以下の通りである。即ち、図1に示したようにチェー
ンブラケット43の取付基部43aに設けた螺子穴45
に固定ボルト65を挿入して、この固定ボルト65によ
ってチェーンブラケット43をアクスルブラケット41
の一端に固定する。そして第1,第2のチェーン17
a,17bをそれぞれ図1,図2に示した状態に係止
し、次に第3のチェーン17cの一端部をチェーンブラ
ケット43のチェーン連結部43cに連結して該第3の
チェーン17cを第4のスプロケット39に係止する。
は以下の通りである。即ち、図1に示したようにチェー
ンブラケット43の取付基部43aに設けた螺子穴45
に固定ボルト65を挿入して、この固定ボルト65によ
ってチェーンブラケット43をアクスルブラケット41
の一端に固定する。そして第1,第2のチェーン17
a,17bをそれぞれ図1,図2に示した状態に係止
し、次に第3のチェーン17cの一端部をチェーンブラ
ケット43のチェーン連結部43cに連結して該第3の
チェーン17cを第4のスプロケット39に係止する。
【0019】同時にチェーンブラケット43の張力調整
部43に貫通形成された螺子穴47にアジャストボルト
51の螺子軸51aを挿通してナット61で抜け止めし
ておき、上記第3のチェーン17cの他端部を該アジャ
ストボルト51のチェーン連結部51bに連結する。そ
して該ナット61を回して第3のチェーン17cの張力
を調整する。
部43に貫通形成された螺子穴47にアジャストボルト
51の螺子軸51aを挿通してナット61で抜け止めし
ておき、上記第3のチェーン17cの他端部を該アジャ
ストボルト51のチェーン連結部51bに連結する。そ
して該ナット61を回して第3のチェーン17cの張力
を調整する。
【0020】この時、固定ボルト65のボルト頭65a
にきわめて接近した位置で、且つアクスルブラケット4
1の半径方向に沿って重なる部位にアジャストボルト5
1のチェーン連結部51bが位置している。
にきわめて接近した位置で、且つアクスルブラケット4
1の半径方向に沿って重なる部位にアジャストボルト5
1のチェーン連結部51bが位置している。
【0021】上記第3のチェーン17cの張力調整方法
は、該第3のチェーン17cを図1の矢印A方向から押
動した際のたるみが例えば8〜15mmとなるように設
定し、その状態を維持したままロックナット63を用い
て該アジャストボルト51の位置を決定する。
は、該第3のチェーン17cを図1の矢印A方向から押
動した際のたるみが例えば8〜15mmとなるように設
定し、その状態を維持したままロックナット63を用い
て該アジャストボルト51の位置を決定する。
【0022】このようにして第3のチェーン17cの組
付時に、チェーンブラケット43の張力調整部43bの
螺子穴47に挿通されたアジャストボルト51を操作す
ることによって第3のチェーン17cの張力を最適な状
態に調整することができる。この第3のチェーン17c
の動きがチェーンブラケット43及びアクスルブラケッ
ト41を介して操舵輪に伝達されて、この操舵輪が駆動
される。
付時に、チェーンブラケット43の張力調整部43bの
螺子穴47に挿通されたアジャストボルト51を操作す
ることによって第3のチェーン17cの張力を最適な状
態に調整することができる。この第3のチェーン17c
の動きがチェーンブラケット43及びアクスルブラケッ
ト41を介して操舵輪に伝達されて、この操舵輪が駆動
される。
【0023】上記したように第3のチェーン17cの張
力を調整した後、使用中にチェーンブラケット43をア
クスルブラケット41に連結している固定ボルト65に
対して該固定ボルト65が緩む方向の外力が作用した場
合を想定する。このような場合にあっても、図1に示し
たように固定ボルト65のボルト頭65aにきわめて接
近した位置で、且つアクスルブラケット41の半径方向
に沿って重なる部位にアジャストボルト51のチェーン
連結部51bが位置しているため、このアジャストボル
ト51のチェーン連結部51bによって固定ボルト65
の緩みが防止される。
力を調整した後、使用中にチェーンブラケット43をア
クスルブラケット41に連結している固定ボルト65に
対して該固定ボルト65が緩む方向の外力が作用した場
合を想定する。このような場合にあっても、図1に示し
たように固定ボルト65のボルト頭65aにきわめて接
近した位置で、且つアクスルブラケット41の半径方向
に沿って重なる部位にアジャストボルト51のチェーン
連結部51bが位置しているため、このアジャストボル
ト51のチェーン連結部51bによって固定ボルト65
の緩みが防止される。
【0024】換言すればアジャストボルト51自体が固
定ボルト65の緩みを防止するストッパとしての機能を
有している。
定ボルト65の緩みを防止するストッパとしての機能を
有している。
【0025】従って本実施例によれば、長期に亙る使用
時にあっても固定ボルト65が緩むことがなくなり、チ
ェーンブラケット43のがたつきに起因する第3のチェ
ーン17cの張力が変動せず、操舵輪に対する駆動力伝
達性能を良好に維持することができる。
時にあっても固定ボルト65が緩むことがなくなり、チ
ェーンブラケット43のがたつきに起因する第3のチェ
ーン17cの張力が変動せず、操舵輪に対する駆動力伝
達性能を良好に維持することができる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるパワーステアリング用チェーンの張力調整機構によ
れば、以下に記す作用効果がもたらされる。
かるパワーステアリング用チェーンの張力調整機構によ
れば、以下に記す作用効果がもたらされる。
【0027】即ち、パワーシリンダの出力を操舵輪に伝
えるチェーンの張力を最適な状態に調整した後に、チェ
ーンブラケットの取付基部をアクスルブラケットに固定
する固定ボルトに緩む方向の外力が及ぼされた場合にあ
っても、該チェーンブラケットの張力調整部に螺合固定
されたアジャストボルトが上記固定ボルトのボルト頭に
極めて接近した位置にあるため、このアジャストボルト
が固定ボルトの緩みを防止するストッパとしての機能を
発揮する。従って該固定ボルトの緩みが発生せず、チェ
ーンブラケットのがたつき現象に起因するチェーンの張
力変動がなくなり、操舵輪に対する駆動力伝達性能を良
好に維持することができる。
えるチェーンの張力を最適な状態に調整した後に、チェ
ーンブラケットの取付基部をアクスルブラケットに固定
する固定ボルトに緩む方向の外力が及ぼされた場合にあ
っても、該チェーンブラケットの張力調整部に螺合固定
されたアジャストボルトが上記固定ボルトのボルト頭に
極めて接近した位置にあるため、このアジャストボルト
が固定ボルトの緩みを防止するストッパとしての機能を
発揮する。従って該固定ボルトの緩みが発生せず、チェ
ーンブラケットのがたつき現象に起因するチェーンの張
力変動がなくなり、操舵輪に対する駆動力伝達性能を良
好に維持することができる。
【0028】又、チェーンブラケット自体が駆動力伝達
用チェーンの張力調整機構の一部として用いられている
ため、張力調整機構自体が簡易化され、全体的に部品点
数が少なくなってスペース面で有利であり、しかも製作
時のコスト低廉化を達成するという効果が得られる。
用チェーンの張力調整機構の一部として用いられている
ため、張力調整機構自体が簡易化され、全体的に部品点
数が少なくなってスペース面で有利であり、しかも製作
時のコスト低廉化を達成するという効果が得られる。
【図1】本発明にかかるパワーステアリング用チェーン
の張力調整機構の一実施例を示す平面図。
の張力調整機構の一実施例を示す平面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1の一部分を示す要部拡大図。
【図4】図3の平面図。
【図5】図5(A)は本発明で採用したアジャストボル
トの一例を示す側面図。図5(B)は同平面図。
トの一例を示す側面図。図5(B)は同平面図。
【図6】アジャストボルトとチェーンとの連結状態を示
す平面図。
す平面図。
【図7】チェーンの連結状態を示す側面図。
【図8】従来のパワーステアリング機構の一例を示す概
要図。
要図。
17a…第1のチェーン、17b…第2のチェーン、1
7c…第3のチェーン、21…車体側部材、29,37
…支軸、41…アクスルブラケット、43…チェーンブ
ラケット、43a…取付基部、43b…張力調整部、4
3c…チェーン連結部、51…アジャストボルト、51
a…螺子軸、51b…チェーン連結部、61…ナット、
63…ロックナット、65…固定ボルト。
7c…第3のチェーン、21…車体側部材、29,37
…支軸、41…アクスルブラケット、43…チェーンブ
ラケット、43a…取付基部、43b…張力調整部、4
3c…チェーン連結部、51…アジャストボルト、51
a…螺子軸、51b…チェーン連結部、61…ナット、
63…ロックナット、65…固定ボルト。
Claims (1)
- 【請求項1】 ステアリングホイールの転舵角に応じて
パワーシリンダに液圧を供給して、このパワーシリンダ
によって駆動されるチェーンの一方側端部を操舵輪を転
舵可能に支持するアクスルブラケットの一方側から巻き
付けるとともに、該アクスルブラケットに固定されたチ
ェーンブラケットに連結し、チェーンの他方側端部をア
クスルブラケットの他方側から巻き付けるとともに上記
チェーンブラケットに張力調整可能に連結し、該チェー
ンの動きをチェーンブラケット及びアクスルブラケット
を介して操舵輪に伝達するようにしたパワーステアリン
グ用チェーンの張力調整機構において、 上記チェーンが連結されるチェーンブラケットは、固定
ボルトによってアクスルブラケットに固定される取付基
部と、該取付基部の一端から立ち上がる形状に立設され
て、前記チェーンの他方側端部が連結されたアジャスト
ボルトの螺子穴が貫通形成された張力調整部と、該張力
調整部の壁面に形成されて前記チェーンの一方側端部が
連結されるチェーン連結部とから構成され、前記アジャ
ストボルトを、固定ボルトのボルト頭に接近した位置で
且つアクスルブラケットの半径方向に沿って重なる部位
に配設したことを特徴とするパワーステアリング用チェ
ーンの張力調整機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3150354A JP2785517B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | パワーステアリング用チェーンの張力調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3150354A JP2785517B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | パワーステアリング用チェーンの張力調整機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04372468A JPH04372468A (ja) | 1992-12-25 |
JP2785517B2 true JP2785517B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=15495157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3150354A Expired - Fee Related JP2785517B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | パワーステアリング用チェーンの張力調整機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2785517B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4934271U (ja) * | 1972-06-29 | 1974-03-26 | ||
JPH0539984Y2 (ja) * | 1985-01-31 | 1993-10-12 |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP3150354A patent/JP2785517B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04372468A (ja) | 1992-12-25 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |