JP2000091065A - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

Info

Publication number
JP2000091065A
JP2000091065A JP25515998A JP25515998A JP2000091065A JP 2000091065 A JP2000091065 A JP 2000091065A JP 25515998 A JP25515998 A JP 25515998A JP 25515998 A JP25515998 A JP 25515998A JP 2000091065 A JP2000091065 A JP 2000091065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heating
oil
electromagnetic cooker
top plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25515998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3594496B2 (ja
Inventor
Hitoshi Tamura
仁志 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP25515998A priority Critical patent/JP3594496B2/ja
Publication of JP2000091065A publication Critical patent/JP2000091065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3594496B2 publication Critical patent/JP3594496B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食用油に熱を伝えにくい鍋が使用された場合
に、制御手段の温度を上昇させすぎることなく、かつ、
より早く、鍋内の食用油の温度を上昇させる電磁調理器
を提供する。 【解決手段】 S662で、鍋内の食用油の温度(油
温)が設定温度未満であると判断し、S665で、油温
が未だ設定温度に達していないと判断し、かつ、S66
6で、鍋の載置されている天板の温度が天板についての
上限温度(Ta)以上であると判断すると、加熱出力
を、最大火力より弱い400Wに設定する。なお、S6
66で、天板の温度がTa未満であると判断すると、加
熱出力を最大火力(たとえば1000W)に設定する。
つまり、電磁調理器は、油温が一度設定温度に達するま
では、最大火力、または、当該最大火力より弱い火力の
いずれかで、鍋を加熱し続ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁調理器に関
し、詳しくは、制御手段の温度が上昇しすぎないように
制御することが可能な電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁調理器には、鍋内の食用油の
温度(以下、「油温」という)を検出するための油温測
定手段を備えるものがあった。図8に、従来の電磁調理
器における加熱調理時の油温,天板の温度および加熱の
状態(火力)の時間変化を示す。従来の電磁調理器で
は、図8に示すように、まず、油温が調理のための所定
の温度(図8では200℃)に達するまで連続的に加熱
が行なわれ、当該所定の温度に達した後には、油温を当
該所定の温度で一定にすべく、断続的な加熱が行なわれ
ていた。なお、電磁調理器においては、一般に、鍋は電
磁調理器を構成する筐体の天板上に載置され、また、加
熱状態を制御する制御手段は当該筐体の中に収められ
る。そして、一般的な鍋が用いられた場合、図8に示す
ように、筐体の天板の温度は、油温よりもかなり低い温
度で保たれるため、その近辺にある制御手段が熱によっ
て破損するおそれはなかった。
【0003】ところで、電磁調理器において、収容する
食用油に熱を伝えにくい鍋、すなわち、電磁調理器によ
って加熱された際にその熱を食用油に伝える速度が遅い
鍋が使用される場合があった。このような鍋としては、
たとえば、底面積の比較的小さい鍋が挙げられる。そし
て、このような鍋が使用される場合、油温の低い加熱開
始時に、油温が所定の温度に達する前に、天板が、筐体
内の制御手段に悪影響が生ずるまでの高温に加熱される
おそれがあった。これは、検出された油温に応じて高出
力で加熱された鍋が、食用油に熱を伝えにくい分、天板
に多くの熱を伝えることによると考えられる。
【0004】そこで、従来の電磁調理器には、制御手段
が置かれる環境の温度を間接的に測定するために、天板
の温度を測定するセンサをさらに備えるものがあった。
図9に、食用油に熱を伝えにくい鍋が用いられた場合
の、従来の電磁調理器における油温,天板の温度および
加熱の状態の時間変化を示す。図9を参照して、従来の
電磁調理器では、加熱開始時から油温が最初に所定の温
度に達するまでの期間であっても、天板の温度が特定の
温度(図9では200℃)に達すると、天板の温度が特
定の温度を越えないように、断続的に加熱を行なうよう
に制御が行なわれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁調
理器において、図9に示したように、油温が最初に所定
の温度に達するまでの期間であっても断続的に加熱が行
なわれると、加熱を開始してから油温が所定の温度に達
するまでの時間が、図8に示した通常の鍋が使用された
場合と比較して、大幅に長くなるという問題が生じた
(図8の例では約7分であるのに対し、図9の例では約
20分)。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、食用油に熱を伝えにくい鍋が
使用された場合に、制御手段の温度を上昇させすぎるこ
となく、かつ、より早く、鍋内の食用油の温度を上昇さ
せる電磁調理器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
にかかる電磁調理器は、調理鍋を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、前記制
御手段の温度を検出する制御部測温手段とを含み、前記
制御手段は、前記制御部測温手段の検出する温度が特定
の温度に達した場合に、前記加熱手段に出力を低下した
状態で加熱させる出力低下制御が可能であることを特徴
とする。
【0008】請求項1に記載の本発明によると、制御手
段の働きにより、制御手段の温度が特定の温度に達した
場合には、加熱手段の加熱出力が低下する。
【0009】これにより、制御手段の温度が特定の温度
に達した場合、鍋の加熱が停止されることはなく、か
つ、加熱出力が低下することにより鍋が高出力で加熱さ
れ続けることは回避される。したがって、電磁調理器に
おいて、制御手段の温度を上昇させすぎることなく、か
つ、より早く、鍋内の食用油の温度を上昇させることが
できる。
【0010】請求項2に記載の本発明にかかる電磁調理
器は、請求項1に記載の発明にかかる電磁調理器の構成
に加えて、前記調理鍋内の食用油の温度を検出する油温
測定手段をさらに含み、前記制御手段は、前記出力低下
制御を、前記油温検出手段の検出する温度が調理を行な
うための所定の温度に初めて達するまでの期間のみ実行
することを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の本発明によると、請求項
1に記載の発明による作用に加えて、制御手段の温度が
特定の温度に達した際に加熱手段の出力が低下する制御
が、食用油の温度が最初に所定の温度に達するまでの期
間のみ、つまり、たとえば、食用油の温度が比較的低い
加熱開始時にのみ実行される。
【0012】食用油の温度が比較的低い加熱開始時に
は、食用油の温度を大きく上昇させる必要があるため、
鍋が高出力で加熱される場合が多い。しかし、加熱の出
力が高すぎると、食用油に熱を伝えにくい鍋が使用され
ている場合には、制御手段の温度を上昇させすぎる場合
がある。そして、請求項2に記載の発明によると、食用
油の温度が最初に所定の温度に達するまでの期間だけ、
加熱手段の出力を低下させる制御が行なわれる。これに
より、電磁調理器において、鍋が食用油に熱を伝えにく
い場合に、効果的に、制御手段の温度を上昇させすぎる
ことなく、かつ、より早く、鍋内の食用油の温度を上昇
させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態の一例を説明する。なお、本実施の形態では、
調理鍋内の食品の温度制御として、特に、食用油の温度
制御について説明する。
【0014】1.電磁調理器の構成の概要 図1は、本発明の実施の形態の一例の電磁調理器の外観
を示す図である。電磁調理器1は、筐体6により、外郭
を覆われている。そして、筐体6に前面には、ユーザが
操作する情報を入力するための操作パネル2が備えられ
ている。また、筐体6の上面には、鍋5を載置するため
の天板3が備えられている。そして、筐体6の後面に
は、家庭用電源から電磁調理器1に電力を導く電源コー
ド4が接続される。
【0015】図2は、操作パネル2の構成を示す図であ
る。操作パネル2は、煮物調理等の通常の加熱を行なう
際に操作される火かげんキー16と、あげもの調理等に
おいて鍋5内の食品油(以下、単に「油」という)等の
食品を一定の高温に維持する際に操作されるあげものキ
ー18を備えている。また、操作パネル2は、さらに、
タイマの設定を行なうタイマキー13と、タイマキー1
3によって設定された時間等を表示する表示部14と、
火かげんキー16またはあげものキー18による加熱の
状態を表示する火力・温度ランプ15と、火かげんキー
16が押されたことを示す火かげん状態指示ランプ17
と、あげものキー18が押されたことを示すあげもの状
態指示ランプ19と、加熱を終了させるための切キー2
0と、加熱動作を行なっていることを示す加熱ランプ2
1とを備えている。
【0016】図3は、電磁調理器1の電気回路を模式的
に示す図である。なお、当該電気回路を構成する部品
は、筐体6内の天板3の下方に設置されている。
【0017】図3を参照して、電磁調理器1を構成する
回路には、外部の交流電源に接続される電源コード(電
源プラグ)4と、外部の交流電源から電磁調理器1に過
電流が流されることを防ぐヒューズ41と、回路全体を
開閉するスイッチ42と、トランス43と、電源コード
4から投入される交流を直流に変換する整流回路44
と、平滑コイル45と、平滑コンデンサ46と、整流回
路44に接続され鍋5等の被加熱物の加熱に用いられる
加熱コイル47と、共振コンデンサ48と、トランジス
タ49と、トランジスタ49のオン/オフを制御する駆
動回路50と、駆動回路50に接続されるマイクロコン
ピュータ51とが主に含まれる。
【0018】トランジスタ49には、ダンパーダイオー
ド49aが並列接続されている。天板3の下面には、天
板3の温度を検知するサーミスタ3aが備えられてい
る。サーミスタ3aは、温度検出回路52と接続されて
いる。温度検出回路52は、マイクロコンピュータ51
に接続され、マイクロコンピュータ51からサーミスタ
3aの温度を検出するよう指示を受けると、A/D変換
回路53を介して、サーミスタ3aの温度情報をマイク
ロコンピュータ51に送る。
【0019】また、電磁調理器1では、後述するよう
に、天板3の上限温度であるTaが記憶されている。マ
イクロコンピュータ51に接続されたメモリ59は、こ
のTaと、後述する設定温度とを記憶するためのもので
ある。また、電磁調理器1は、油の温度等を測定するた
めに鍋5内に挿入される温度プローブ57をさらに含
む。温度検出回路58は、温度プローブ57とマイクロ
コンピュータ51とA/D変換回路53に接続され、マ
イクロコンピュータ51から温度プローブ57の温度を
検出するよう指示を受けると、A/D変換回路58を介
して、温度プローブ57の温度情報をマイクロコンピュ
ータ51に送る。なお、温度プローブ57は、電磁調理
器1に対して着脱可能となっている。
【0020】また、マイクロコンピュータ51には、操
作パネル2と、マイクロコンピュータ51に一定電圧の
電力を供給するための電源回路54と、操作パネル2の
各種ランプの点灯の制御を行なう表示制御部56とが接
続されている。また、マイクロコンピュータ51は、図
示せぬタイマ回路および音声回路を含んでいる。タイマ
回路は、時間の計時を行ない、音声回路は、タイマ回路
による計時が完了した場合やサーミスタ3aまたは温度
プローブ57の検知温度が後述する設定温度に達した場
合等に音声による報知を行なう。なお、55は、電流値
を検知するカレントトランスであり、駆動回路50に接
続されている。
【0021】電磁調理器1では、火かげんキー16また
はあげものキー18を押圧されると、まず、マイクロコ
ンピュータ51が、リレー42をオンし、また、駆動回
路50を介してトランジスタ49を断続的にオンして、
加熱コイル47に断続的に通電する。このとき、マイク
ロコンピュータ51は、表示制御部56を介して、加熱
ランプ21と、火かげん状態指示ランプ17またはあげ
もの状態指示ランプ19を点灯させる。
【0022】電磁調理器1では、加熱コイル47に通電
することにより、磁力線が生じる。そして、生じた磁力
線が天板3上の鉄等からなる鍋5を通るときの、渦電流
による鍋5の金属抵抗により生じるジュール熱により、
鍋5が加熱される。
【0023】マイクロコンピュータ51は、天板3上に
鍋5等の適切な被加熱物が載置されているか否かを判断
し、載置されていると判断したときにのみ、上記のよう
に加熱コイル47に通電する。天板3上に鉄製の鍋5等
の適切な被加熱物が載置されているか否かは、以下のよ
うに判断する。
【0024】マイクロコンピュータ51は、電磁調理器
1によって加熱するのに適した鍋が天板3上に載置され
た際にカレントトランス55が検知すると期待される電
流値を、適正値として記憶している。そして、カレント
トランス55の検知した電流値がその適正値以上か否か
を判断する。判断した結果、カレントトランス55の検
知結果が、その適正値よりも小さいと判断した場合に
は、天板3上に鉄製の鍋等の適切な被加熱物が載置され
ていないと判断する。そして、当該検知結果が、その適
正値以上であると判断した場合には、天板3上に適切な
被加熱物が載置されていると判断する。
【0025】2.電磁調理器の一般動作 次に、図4を参照して、電磁調理器1の動作について説
明する。図4は、マイクロコンピュータ51のメインル
ーチンのフローチャートである。
【0026】まず、マイクロコンピュータ51は、S1
で、内蔵されるRAM等の初期化を行なう。次に、S2
で、操作パネル2上のキーのいずれかが押圧されたか否
かを判断する。キーのいずれかが押圧されたと判断する
と、S3で、押圧されたのが火かげんキー16であるか
否かを判断する。火かげんキー16である場合は、S4
に進み、所定の出力で鍋5を加熱して煮物調理等を行な
う火かげん運転処理を行なう。電磁調理器1では、火か
げんキー16の押圧回数により、電磁調理器1での
「強」、「中」または「弱」という加熱の程度を設定す
ることができる。そして、設定された加熱の程度によっ
て、火かげん運転処理における加熱出力が異なる。
【0027】一方、S3で、押圧されたのが火かげんキ
ー16でないと判断した場合、マイクロコンピュータ5
1は、S5に進み、あげものキー18が押圧されたか否
かを判断する。あげものキー18が押圧されたと判断し
た場合には、S6に進み、あげもの運転処理を行なう。
電磁調理器1では、あげものキー18の押圧回数によ
り、電磁調理器1で鍋5内の油が維持されるべき温度を
「160℃」、「170℃」、「180℃」、「190
℃」または「200℃」に設定することができる。な
お、鍋5内の油が維持されるべき温度であって、あげも
のキー18の押圧回数によって決定される温度を、以
下、「設定温度」という。あげもの運転処理において、
鍋5内の油の温度は、設定温度にまで上昇され、かつ当
該設定温度で維持される。以下に、このあげもの運転処
理について説明する。
【0028】3.あげもの運転処理 図5に、あげもの運転処理のサブルーチンを示す。図5
を参照して、まず、S61で、マイクロコンピュータ5
1は、タイマをスタートさせる。そして、S62で、操
作パネル2上のキーのいずれかが押圧されたか否かを判
断する。S62において、いずれのキーも押圧されなか
ったと判断すると、S66に進む。
【0029】一方、キーのいずれかが押圧されたと判断
すると、S63で、押圧されたのが切キー20であるか
否かを判断する。切キー20であると判断すると、あげ
もの運転処理を終了する。S63で、押圧されたのが切
キー20ではないと判断した場合には、S64に進み、
押圧されたのがあげものキー18であるか否かを判断す
る。あげものキー18であると判断すると、S65に進
み、あげものキー18でないと判断すると、S66に進
む。
【0030】S65では、あげものキー18の押圧回数
に応じて設定温度を変更し、メモリ59に記憶させる処
理を行ない、S66に進む。これにより、電磁調理器1
は、調理の途中でも、ユーザにより、あげものキー18
が押圧されると、押圧回数に応じて設定温度を変更する
ことできるように構成されている。
【0031】次に、S66では、S61または後述する
S67でタイマをスタートしてから1秒が経過したか否
かを判断する。そして、1秒が経過したと判断するとS
67に進み、未だ経過していないと判断するとS62に
戻る。
【0032】S67では、前述のように、タイマを一旦
リセットした後再びスタートさせる処理を行ない、S6
8に進む。S68では、鍋5内の油の温度(油温)を前
述の設定温度に維持する油温制御処理を行ない、S62
に戻る。
【0033】以下に、S68の油温制御処理について、
図6を参照しつつ、詳細に説明する。図6は、油温制御
処理のサブルーチンのフローチャートである。なお、本
実施の形態の油温制御処理は、特に、鍋5として、例え
ば底面積が小さく比較的高さのある鍋のような、収容す
る油に熱を伝えにくい鍋が用いられた場合に、有効であ
る。
【0034】油温制御処理において、マイクロコンピュ
ータ51は、まず、S661で、設定温度をメモリ59
から読込む処理を行なう。
【0035】次に、S662で、温度プローブ57によ
って測定される油温が設定温度よりも低いか否かが判断
される。油温が設定温度以上であれば、S663に進
み、油温が設定温度に少なくとも一度は達している旨を
記憶する処理を行ない、S664に進む。なお、S65
の処理によって設定温度が変更された場合には、S66
3における記憶内容は消去される。そして、S664で
は、加熱を停止する処理を行ない、処理を終了する。
【0036】一方、S662で、油温が設定温度に達し
ていないと判断すると、S665に進み、油温が少なく
とも一度は設定温度に達しているか否か、すなわち、S
663において設定温度に達した旨が記憶されているか
否かを判断する。
【0037】未だ一度も設定温度に達していないと判断
すると、S666に進み、サーミスタ3aにより測定さ
れる天板3の温度が、前述のTa(天板3の上限温度:
たとえば200℃)以下であるか否かを判断する。天板
3の温度が、Ta未満であればS668に進み、Ta以
上であればS667に進む。S667では、鍋5を、弱
い火力(たとえば400W)で加熱する処理を行ない処
理を終了する。
【0038】一方、S665で、S663において設定
温度に達した旨が記憶されていると判断すると、S66
8に進む。S668では、鍋5を、最大火力(たとえば
1000W)で加熱する処理を行ない、処理を終了す
る。
【0039】なお、本実施の形態では、S666で天板
3の温度がTaに達したと判断された場合、一律に、加
熱出力が400Wとされたが、必ずしもこのように制御
される必要はない。すなわち、さらに、天板3の実際の
温度を検出し、当該検出温度に応じて、加熱出力のW数
を決定するように構成することもできる。
【0040】また、本実施の形態では、油温が設定温度
未満であって、油温が一度は設定温度に達したことがあ
ると判断されると(S665でYes判断時)、天板3
の温度がTa以上であっても加熱の出力が最大火力とさ
れる。これは、一度油温が設定温度に達したような状態
では、すでに、鍋5から鍋5内の油に熱が伝わりやすく
なっており、油温と鍋5の温度と天板3の温度とが大差
ない状態であると考えられるためである。もちろん、油
温が設定温度未満であって、油温が一度は設定温度に達
していると判断されても、天板3の温度がTa以上であ
れば、加熱の出力を弱い火力(たとえば400W)とし
てもよい。
【0041】以上説明した油温制御処理に従って鍋5内
の加熱が行なわれた場合の、油温,天板3の温度および
加熱の状態の時間に対する変化を図7に示す。
【0042】図7に示すように、本実施の形態では、電
磁調理器1において、鍋5内の油を加熱する際に、加熱
開始時のように油温が設定温度に達していない場合、す
なわち、S663における記憶処理が未だ行なわれてい
ない場合(または記憶内容が消去された場合)には、天
板3の温度が上限温度(図7の例では200℃)になる
と、鍋5を加熱する火力が、最大火力ではなく、弱い火
力とされる。このように火力を制御されることにより、
天板3の温度が上限温度を越えて極端に高くなることを
回避できる。なお、天板3についての上限温度とは、そ
れ以上高温となると、筐体6内の電気回路を構成する部
品が破損する恐れがある温度である。そして、本実施の
形態のように、天板3の温度が上限温度を越えて極端に
高くなることが回避されることにより、筐体6内の電気
回路を構成する部品の高熱による破損を回避することが
できる。
【0043】また、本実施の形態では、天板3の温度が
上限温度となった場合に、加熱を停止せず、弱い火力で
加熱しつづけている。これにより、本実施の形態に従う
と、油温を、より早く、設定温度(図7においては20
0℃)にすることができる。このことは、図7と図9を
比較することによっても、理解することができる。すな
わち、従来では、加熱開始時から油温が200℃に達す
るまでに約20分を要していたにもかかわらず、本実施
の形態に従うと、加熱開始から約16分で、油温が20
0℃に達している。
【0044】4.本実施の形態の電磁調理器の特徴 以上説明した本実施の形態では、加熱コイル47によ
り、調理鍋を加熱する加熱手段が構成されている。ま
た、電磁調理器1において加熱動作を制御するマイクロ
コンピュータ51により、加熱手段の加熱動作を制御す
る制御手段が構成されている。電磁調理器1において、
マイクロコンピュータ51を含めた電気回路の構成部品
は、筐体6内の天板3の近くに備えられ、天板3の温度
上昇の影響を受ける。このことから、天板3の温度を測
定するサーミスタ3aにより、制御手段の温度を検出す
る制御部測温手段が構成されている。そして、図6を用
いて説明した油温制御処理により、制御部測温手段の検
出する温度が特定の温度に達した場合に加熱手段に出力
を低下した状態で加熱させる出力低下制御の制御内容が
開示されている。なお、この場合の特定の温度とは、天
板3の温度がTaとなる場合のマイクロコンピュータ5
1の温度であるが、電磁調理器1においては、これらの
温度はほぼ同じであると考えられる。
【0045】また、温度プローブ57により、調理鍋内
の食用油の温度を検出する油温測定手段が構成されてい
る。そして、油温制御処理において、S665で油温が
設定温度に達したことが記憶されていないと判断され、
かつ、S666で天板3の温度がTa以上であると判断
された場合にS667の処理が実行されることにより、
制御手段による出力低下制御は、食用油が、油温検出手
段の検出する温度が調理を行なうための所定の温度に初
めて達するまでの期間にのみ実行される旨が開示されて
いる。
【0046】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電磁調理器の外観を示
す図である。
【図2】図1の電磁調理器の操作パネルの構成を示す図
である。
【図3】図1の電磁調理器の電気回路を模式的に示す図
である。
【図4】図1の電磁調理器のマイクロコンピュータのメ
インルーチンのフローチャートである。
【図5】図4のあげもの運転処理のサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図6】図5の油温制御処理のサブルーチンのフローチ
ャートである。
【図7】本実施の形態の油温制御処理に従った場合の、
油温,天板の温度および加熱の状態の時間変化を示す図
である。
【図8】従来の電磁調理器における、油温,天板の温度
および加熱の状態の時間変化の一例を示す図である。
【図9】従来の電磁調理器における、油温,天板の温度
および加熱の状態の時間変化の別の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電磁調理器 2 操作パネル 3 天板 3a サーミスタ 5 鍋 6 筐体 51 マイクロコンピュータ 57 温度プローブ 59 メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理鍋を加熱する加熱手段と、 前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、 前記制御手段の温度を検出する制御部測温手段とを含
    み、 前記制御手段は、前記制御部測温手段の検出する温度が
    特定の温度に達した場合に、前記加熱手段に出力を低下
    した状態で加熱させる出力低下制御が可能である、電磁
    調理器。
  2. 【請求項2】 前記調理鍋内の食用油の温度を検出する
    油温測定手段をさらに含み、 前記制御手段は、前記出力低下制御を、前記油温検出手
    段の検出する温度が調理を行なうための所定の温度に初
    めて達するまでの期間のみ実行する、請求項1に記載の
    電磁調理器。
JP25515998A 1998-09-09 1998-09-09 電磁調理器 Expired - Fee Related JP3594496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25515998A JP3594496B2 (ja) 1998-09-09 1998-09-09 電磁調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25515998A JP3594496B2 (ja) 1998-09-09 1998-09-09 電磁調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000091065A true JP2000091065A (ja) 2000-03-31
JP3594496B2 JP3594496B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=17274892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25515998A Expired - Fee Related JP3594496B2 (ja) 1998-09-09 1998-09-09 電磁調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3594496B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3594496B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1646828B1 (en) Electric oven and method for controlling such an oven
JP2009050487A (ja) 誘導加熱調理器
JP2003325331A (ja) 誘導加熱式電気炊飯器
JP3594496B2 (ja) 電磁調理器
JP3163048B2 (ja) 加熱調理装置
JP4009507B2 (ja) 炊飯器
JP2004201804A (ja) 電気炊飯器
JP3063611B2 (ja) 電気炊飯器
JP3060962B2 (ja) 電気炊飯器
JPH08187169A (ja) 電気調理器
JP3826809B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP6349551B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2004146275A (ja) 電磁調理装置
JP2004079216A (ja) 誘導加熱調理器
JP5592410B2 (ja) 誘導加熱調理器およびその制御方法
KR100281706B1 (ko) 전자레인지의 데우기 조리방법
JPH0894086A (ja) 保温調理装置
JP3414903B2 (ja) 誘導加熱調理器
JPH1085125A (ja) 電気炊飯器
JP2005180838A (ja) 加熱調理器
JPH07284444A (ja) 炊飯器
JP3222038B2 (ja) 保温装置
JPH0349719A (ja) 炊飯器
JP2797534B2 (ja) 炊飯器
JPH0751162A (ja) 保温釜

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040831

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070910

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees