JP2000089067A - 光ファイバケーブル - Google Patents
光ファイバケーブルInfo
- Publication number
- JP2000089067A JP2000089067A JP10260420A JP26042098A JP2000089067A JP 2000089067 A JP2000089067 A JP 2000089067A JP 10260420 A JP10260420 A JP 10260420A JP 26042098 A JP26042098 A JP 26042098A JP 2000089067 A JP2000089067 A JP 2000089067A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- optical fiber
- tape
- cable
- width direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 溝付きスペーサ1のSZらせん溝2にテープ
状光ファイバ心線3の積層体を、SZらせん溝2の反転
部間中央部ではテープ幅方向が溝幅方向を向くように、
反転部ではテープ幅方向が溝深さ方向を向くように収納
してなる光ファイバケーブルにおいて、ケーブルが引っ
張られたときの、テープ状光ファイバ心線3の積層体の
四隅に位置する光ファイバの伝送ロス増を抑制する。 【解決手段】 SZらせん溝2の内面を、溝側壁面2e
と、溝底面2fと、準溝底面2gとで構成する。溝底面
2fおよび準溝底面2gは、テープ状光ファイバ心線3
のテープ幅以上の幅を有する平面とする。ケーブルが引
っ張られたときに反転部でテープ状光ファイバ心線3の
幅面が準溝底面2gに押しつけられるようになり、側圧
が均等化する。
状光ファイバ心線3の積層体を、SZらせん溝2の反転
部間中央部ではテープ幅方向が溝幅方向を向くように、
反転部ではテープ幅方向が溝深さ方向を向くように収納
してなる光ファイバケーブルにおいて、ケーブルが引っ
張られたときの、テープ状光ファイバ心線3の積層体の
四隅に位置する光ファイバの伝送ロス増を抑制する。 【解決手段】 SZらせん溝2の内面を、溝側壁面2e
と、溝底面2fと、準溝底面2gとで構成する。溝底面
2fおよび準溝底面2gは、テープ状光ファイバ心線3
のテープ幅以上の幅を有する平面とする。ケーブルが引
っ張られたときに反転部でテープ状光ファイバ心線3の
幅面が準溝底面2gに押しつけられるようになり、側圧
が均等化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周にらせん方向
が周期的に反転するSZらせん溝を形成した溝付きスペ
ーサのSZらせん溝に、テープ状光ファイバ心線を収納
してなる光ファイバケーブルに関するものである。
が周期的に反転するSZらせん溝を形成した溝付きスペ
ーサのSZらせん溝に、テープ状光ファイバ心線を収納
してなる光ファイバケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】溝付きスペーサの溝をSZらせん溝と
し、その溝内に光ファイバ心線を収納した光ファイバケ
ーブルは、接続や端末処理などの際、溝から光ファイバ
心線を取り出すことが容易であるという利点がある。
し、その溝内に光ファイバ心線を収納した光ファイバケ
ーブルは、接続や端末処理などの際、溝から光ファイバ
心線を取り出すことが容易であるという利点がある。
【0003】このタイプのケーブルで、光ファイバ心線
としてテープ状光ファイバ心線を使用したものとしては
従来、溝付きスペーサのSZらせん溝に、複数枚のテー
プ状光ファイバ心線を積層したものを、SZらせん溝の
反転部間中央部ではテープ幅方向が溝幅方向を向くよう
に、反転部ではテープ幅方向が溝深さ方向を向くように
収納したものが公知である(特開平9-49949 号公報)。
としてテープ状光ファイバ心線を使用したものとしては
従来、溝付きスペーサのSZらせん溝に、複数枚のテー
プ状光ファイバ心線を積層したものを、SZらせん溝の
反転部間中央部ではテープ幅方向が溝幅方向を向くよう
に、反転部ではテープ幅方向が溝深さ方向を向くように
収納したものが公知である(特開平9-49949 号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な光ファイバケーブルでは、ケーブルが引っ張られたと
きに、テープ状光ファイバ心線の積層体の四隅に位置す
る光ファイバの伝送ロスが増加する傾向があり、問題と
なっている。
な光ファイバケーブルでは、ケーブルが引っ張られたと
きに、テープ状光ファイバ心線の積層体の四隅に位置す
る光ファイバの伝送ロスが増加する傾向があり、問題と
なっている。
【0005】本発明の目的は、上記のようなケーブル構
造で、ケーブルが引っ張られたときの、テープ状光ファ
イバ心線積層体の四隅に位置する光ファイバの伝送ロス
増を抑制することにある。
造で、ケーブルが引っ張られたときの、テープ状光ファ
イバ心線積層体の四隅に位置する光ファイバの伝送ロス
増を抑制することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず上記のようなケーブ
ル構造で、テープ状光ファイバ心線の積層体の四隅に位
置する光ファイバの伝送ロス増が大きくなる原因を説明
する。図4及び図5は、溝付きスペーサのSZらせん溝
に上記のようにテープ状光ファイバ心線を収納したとき
の、SZらせん溝内でのテープ状光ファイバ心線の向き
を示す。1は溝付きスペーサ、2はSZらせん溝、Qは
SZらせん溝2の反転部、PはSZらせん溝2の反転部
間中央部、3はテープ状光ファイバ心線である。テープ
状光ファイバ心線3はSZらせん溝2の中で反転部間中
央部Pから反転部Qに至るまでの間に図5(a)〜
(d)のように向きを変化させる。また反転部Qから反
転部間中央部Pに至る過程では逆に図5(d)〜(a)
のように向きを変化させる。
ル構造で、テープ状光ファイバ心線の積層体の四隅に位
置する光ファイバの伝送ロス増が大きくなる原因を説明
する。図4及び図5は、溝付きスペーサのSZらせん溝
に上記のようにテープ状光ファイバ心線を収納したとき
の、SZらせん溝内でのテープ状光ファイバ心線の向き
を示す。1は溝付きスペーサ、2はSZらせん溝、Qは
SZらせん溝2の反転部、PはSZらせん溝2の反転部
間中央部、3はテープ状光ファイバ心線である。テープ
状光ファイバ心線3はSZらせん溝2の中で反転部間中
央部Pから反転部Qに至るまでの間に図5(a)〜
(d)のように向きを変化させる。また反転部Qから反
転部間中央部Pに至る過程では逆に図5(d)〜(a)
のように向きを変化させる。
【0007】すなわちテープ状光ファイバ心線3を、反
転部間中央部Pではテープ幅方向が溝幅方向を向くよう
に、反転部Qではテープ幅方向が溝深さ方向を向くよう
に、SZらせん溝2に収納した場合、反転部Qでは図5
(d)に示すようにテープ幅方向が溝深さ方向に対し傾
く(反転部Qの曲がりの内側へ倒れる)傾向がある。そ
してSZらせん溝2内のテープ状光ファイバ心線3は、
ケーブルの伸びにより長手方向に引っ張られた場合、反
転部Qで図5(d)の矢印M方向に移動しようとする。
転部間中央部Pではテープ幅方向が溝幅方向を向くよう
に、反転部Qではテープ幅方向が溝深さ方向を向くよう
に、SZらせん溝2に収納した場合、反転部Qでは図5
(d)に示すようにテープ幅方向が溝深さ方向に対し傾
く(反転部Qの曲がりの内側へ倒れる)傾向がある。そ
してSZらせん溝2内のテープ状光ファイバ心線3は、
ケーブルの伸びにより長手方向に引っ張られた場合、反
転部Qで図5(d)の矢印M方向に移動しようとする。
【0008】その結果、反転部Qでは図6(a)に拡大
して示すように、最も内側のテープ状光ファイバ心線3
1 の両側縁Sのみが溝2の内面に押しつけられるように
なる。これは図6(b)のように溝2の底面が円弧状に
形成されている場合でも同じである。
して示すように、最も内側のテープ状光ファイバ心線3
1 の両側縁Sのみが溝2の内面に押しつけられるように
なる。これは図6(b)のように溝2の底面が円弧状に
形成されている場合でも同じである。
【0009】テープ状光ファイバ心線の積層体がn本の
光ファイバで構成されていて、ケーブルが引き伸ばされ
た時に、その積層体が溝2の内面にF(N)の力で押し
つけられると仮定すると、図6(a)、(b)でテープ
状光ファイバ心線31 の両側縁Sに位置する光ファイバ
には、単純にはF/2(N)の側圧が加わることにな
る。また反対側の反転部では、同様にしてテープ状光フ
ァイバ心線33 の両側縁に位置する光ファイバに同様な
側圧が加わる。溝の内面に10μm以上の突起が存在する
場合、この側圧が大きいほど光ファイバに突起によるマ
イクロベンドが生じやすくなる。これが、ケーブルが引
っ張られたときにテープ状光ファイバ心線の積層体の四
隅に位置する光ファイバの伝送ロスが増加する原因の一
つと考えられる。
光ファイバで構成されていて、ケーブルが引き伸ばされ
た時に、その積層体が溝2の内面にF(N)の力で押し
つけられると仮定すると、図6(a)、(b)でテープ
状光ファイバ心線31 の両側縁Sに位置する光ファイバ
には、単純にはF/2(N)の側圧が加わることにな
る。また反対側の反転部では、同様にしてテープ状光フ
ァイバ心線33 の両側縁に位置する光ファイバに同様な
側圧が加わる。溝の内面に10μm以上の突起が存在する
場合、この側圧が大きいほど光ファイバに突起によるマ
イクロベンドが生じやすくなる。これが、ケーブルが引
っ張られたときにテープ状光ファイバ心線の積層体の四
隅に位置する光ファイバの伝送ロスが増加する原因の一
つと考えられる。
【0010】第2のロス原因として、本発明が対象とす
るテープ状光ファイバ心線収納構造における張力印加時
のテープ状光ファイバ心線の捻回挙動が挙げられる。図
7にその捻回挙動を示す。本発明が対象とするテープ状
光ファイバ心線収納構造では、SZらせん溝2の反転部
間中央部(A)から反転部(G)までの、溝2の曲率中
心方向は太い矢印のようになる。張力が印加されるとテ
ープ状光ファイバ心線3はSZらせん溝2の曲率中心に
テープ面が向くように捻回すると考えられるため、張力
印加時のテープ状光ファイバ心線3の溝断面における捻
回方向は細い矢印のようになる。
るテープ状光ファイバ心線収納構造における張力印加時
のテープ状光ファイバ心線の捻回挙動が挙げられる。図
7にその捻回挙動を示す。本発明が対象とするテープ状
光ファイバ心線収納構造では、SZらせん溝2の反転部
間中央部(A)から反転部(G)までの、溝2の曲率中
心方向は太い矢印のようになる。張力が印加されるとテ
ープ状光ファイバ心線3はSZらせん溝2の曲率中心に
テープ面が向くように捻回すると考えられるため、張力
印加時のテープ状光ファイバ心線3の溝断面における捻
回方向は細い矢印のようになる。
【0011】ここで注目すべきは、図7の(A)〜
(D)に至る領域でのテープ状光ファイバ心線の捻回方
向と、(E)〜(G)に至る領域でのテープ状光ファイ
バ心線の捻回方向が逆になるということである。したが
って張力印加時には図7の(D)と(E)の間でテープ
状光ファイバ心線の局所的な捻じれが生じる。この局所
的な捻じれは、その部分でのマイクロベンドロスの原因
となる。
(D)に至る領域でのテープ状光ファイバ心線の捻回方
向と、(E)〜(G)に至る領域でのテープ状光ファイ
バ心線の捻回方向が逆になるということである。したが
って張力印加時には図7の(D)と(E)の間でテープ
状光ファイバ心線の局所的な捻じれが生じる。この局所
的な捻じれは、その部分でのマイクロベンドロスの原因
となる。
【0012】そこで本発明は、溝付きスペーサのSZら
せん溝にテープ状光ファイバ心線の積層体を、SZらせ
ん溝の反転部間中央部ではテープ幅方向が溝幅方向を向
くように、反転部ではテープ幅方向が溝深さ方向を向く
ように収納してなる光ファイバケーブルにおいて、前記
SZらせん溝の内面を、溝側壁面と、溝底面と、準溝底
面(溝底面と溝側壁面とを結ぶ面)とで構成し、前記溝
底面および準溝底面を、前記テープ状光ファイバ心線の
テープ幅以上の幅を有する平面としたことを特徴とする
ものである。
せん溝にテープ状光ファイバ心線の積層体を、SZらせ
ん溝の反転部間中央部ではテープ幅方向が溝幅方向を向
くように、反転部ではテープ幅方向が溝深さ方向を向く
ように収納してなる光ファイバケーブルにおいて、前記
SZらせん溝の内面を、溝側壁面と、溝底面と、準溝底
面(溝底面と溝側壁面とを結ぶ面)とで構成し、前記溝
底面および準溝底面を、前記テープ状光ファイバ心線の
テープ幅以上の幅を有する平面としたことを特徴とする
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を
示す。図において、1は中心に抗張力体1aを有する溝
付きスペーサ、2はSZらせん溝、3はSZらせん溝2
に収納されたテープ状光ファイバ心線、4は押さえ巻
き、5はシースである。テープ状光ファイバ心線3の積
層体は、SZらせん溝2の反転部間中央部ではテープ幅
方向が溝幅方向を向くように、反転部ではテープ幅方向
が溝深さ方向を向くように収納されている。図1はSZ
らせん溝2の反転部間中央部における断面を示してい
る。
参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を
示す。図において、1は中心に抗張力体1aを有する溝
付きスペーサ、2はSZらせん溝、3はSZらせん溝2
に収納されたテープ状光ファイバ心線、4は押さえ巻
き、5はシースである。テープ状光ファイバ心線3の積
層体は、SZらせん溝2の反転部間中央部ではテープ幅
方向が溝幅方向を向くように、反転部ではテープ幅方向
が溝深さ方向を向くように収納されている。図1はSZ
らせん溝2の反転部間中央部における断面を示してい
る。
【0014】この光ファイバケーブルの特徴は、SZら
せん溝2の内面が、溝側壁面2eと、溝底面2fと、準
溝底面(溝底面と溝側壁面とを結ぶ面)2gとから構成
されていて、前記溝底面2fおよび準溝底面2gが、テ
ープ状光ファイバ心線3のテープ幅以上の幅を有する平
面になっていることである。
せん溝2の内面が、溝側壁面2eと、溝底面2fと、準
溝底面(溝底面と溝側壁面とを結ぶ面)2gとから構成
されていて、前記溝底面2fおよび準溝底面2gが、テ
ープ状光ファイバ心線3のテープ幅以上の幅を有する平
面になっていることである。
【0015】テープ状光ファイバ心線3を上記のように
SZらせん溝2に収納した場合、SZらせん溝2の反転
部では、図2に示すように、テープ状光ファイバ心線3
1 〜33 は、テープ幅方向が溝深さ方向に対し傾いた方
向を向くようになる。このため上記のような溝形状にす
ると、ケーブルが引っ張られてテープ状光ファイバ心線
31 〜33 が矢印M方向に移動した場合、内側のテープ
状光ファイバ心線31は幅面全面で準溝底面2gに押し
つけられるようになる。したがってテープ状光ファイバ
心線31 の各光ファイバにかかる側圧はほぼ均等にな
り、テープ状光ファイバ心線31 の光ファイバ心数をn
心とすれば、両側縁に位置する光ファイバが受ける側圧
はF/n(N)に軽減されることになる。このためテー
プ状光ファイバ心線31 (反対側の反転部ではテープ状
光ファイバ心線33 )の両側縁に位置する光ファイバの
伝送ロス増を低減することができる。
SZらせん溝2に収納した場合、SZらせん溝2の反転
部では、図2に示すように、テープ状光ファイバ心線3
1 〜33 は、テープ幅方向が溝深さ方向に対し傾いた方
向を向くようになる。このため上記のような溝形状にす
ると、ケーブルが引っ張られてテープ状光ファイバ心線
31 〜33 が矢印M方向に移動した場合、内側のテープ
状光ファイバ心線31は幅面全面で準溝底面2gに押し
つけられるようになる。したがってテープ状光ファイバ
心線31 の各光ファイバにかかる側圧はほぼ均等にな
り、テープ状光ファイバ心線31 の光ファイバ心数をn
心とすれば、両側縁に位置する光ファイバが受ける側圧
はF/n(N)に軽減されることになる。このためテー
プ状光ファイバ心線31 (反対側の反転部ではテープ状
光ファイバ心線33 )の両側縁に位置する光ファイバの
伝送ロス増を低減することができる。
【0016】なお、溝底面2fと準溝底面2gとのなす
角度θ(図3参照)は、テープ状光ファイバ心線の溝内
での傾き角に近いほど無理なくテープ幅面全面で側圧を
受けることができるため、90°<θ≦ 150°の範囲にす
ることが好ましい。また、本発明の構造にすることによ
り、図7における(D)、(E)間でのテープ状光ファ
イバ心線の局所的な捻回を防止できる。それは、図8に
示すようにテープ状光ファイバ心線3の回転方向に壁
(準溝底面2g)があるため、テープ状光ファイバ心線
3が回転できないからである。
角度θ(図3参照)は、テープ状光ファイバ心線の溝内
での傾き角に近いほど無理なくテープ幅面全面で側圧を
受けることができるため、90°<θ≦ 150°の範囲にす
ることが好ましい。また、本発明の構造にすることによ
り、図7における(D)、(E)間でのテープ状光ファ
イバ心線の局所的な捻回を防止できる。それは、図8に
示すようにテープ状光ファイバ心線3の回転方向に壁
(準溝底面2g)があるため、テープ状光ファイバ心線
3が回転できないからである。
【0017】次に図1のケーブルの試作例を説明する。
中心の抗張力体6を備えたポリエチレン製丸棒を切削加
工して、溝反転ピッチ 150mm、溝反転角 275°の5条の
SZらせん溝2を有し、溝底面2fの幅 1.2mm、準溝底
面2gの幅 1.2mmで、溝底面2fと準溝底面2gとのな
す角度が 120°の溝付きスペーサ1を製造した。この溝
付きスペーサ1の各溝2に、厚さ 0.3mm、幅 1.1mmの4
心テープ状光ファイバ心線3を5枚、反転部間中央部で
はテープ幅方向が溝幅方向を向くように、反転部ではテ
ープ幅方向が溝深さ方向を向くように収納し、その外周
に押さえ巻き4を施し、さらにシース6を被覆して、ケ
ーブルとした。
中心の抗張力体6を備えたポリエチレン製丸棒を切削加
工して、溝反転ピッチ 150mm、溝反転角 275°の5条の
SZらせん溝2を有し、溝底面2fの幅 1.2mm、準溝底
面2gの幅 1.2mmで、溝底面2fと準溝底面2gとのな
す角度が 120°の溝付きスペーサ1を製造した。この溝
付きスペーサ1の各溝2に、厚さ 0.3mm、幅 1.1mmの4
心テープ状光ファイバ心線3を5枚、反転部間中央部で
はテープ幅方向が溝幅方向を向くように、反転部ではテ
ープ幅方向が溝深さ方向を向くように収納し、その外周
に押さえ巻き4を施し、さらにシース6を被覆して、ケ
ーブルとした。
【0018】このケーブルについて伝送損失を測定した
結果、波長1550nmでの 100心の最大伝送ロス増は0.22dB
/km 、平均0.20dB/km であり、ケーブルとして良好な特
性を得ることができた。またケーブルに 0.2%の伸びが
加わったときの伝送ロス増は、波長1550nmで0.01dB/km
、波長1310nmで0.00dB/km であり、引っ張られたとき
の伝送ロス増の少ないケーブルを得ることができた。
結果、波長1550nmでの 100心の最大伝送ロス増は0.22dB
/km 、平均0.20dB/km であり、ケーブルとして良好な特
性を得ることができた。またケーブルに 0.2%の伸びが
加わったときの伝送ロス増は、波長1550nmで0.01dB/km
、波長1310nmで0.00dB/km であり、引っ張られたとき
の伝送ロス増の少ないケーブルを得ることができた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、S
Zらせん溝にテープ状光ファイバ心線の積層体を収納し
た光ファイバケーブルにおいて、ケーブルが引っ張られ
たときの、テープ状光ファイバ心線積層体の四隅に位置
する光ファイバの伝送ロス増を小さく抑制することがで
きる。
Zらせん溝にテープ状光ファイバ心線の積層体を収納し
た光ファイバケーブルにおいて、ケーブルが引っ張られ
たときの、テープ状光ファイバ心線積層体の四隅に位置
する光ファイバの伝送ロス増を小さく抑制することがで
きる。
【図1】 本発明に係る光ファイバケーブルの一実施形
態を示す断面図。
態を示す断面図。
【図2】 本発明に係る光ファイバケーブルのSZらせ
ん溝の反転部におけるテープ状光ファイバ心線の状態を
示す断面図。
ん溝の反転部におけるテープ状光ファイバ心線の状態を
示す断面図。
【図3】 本発明に係る光ファイバケーブルにおけるS
Zらせん溝の断面図。
Zらせん溝の断面図。
【図4】 従来の、SZらせん溝を有する溝付きスペー
サの側面図。
サの側面図。
【図5】 (a)〜(d)は図4の溝付きスペーサにテ
ープ状光ファイバ心線を収納したときの図4のa−a線
〜d−d線における断面図。
ープ状光ファイバ心線を収納したときの図4のa−a線
〜d−d線における断面図。
【図6】 (a)、(b)は従来のSZらせん溝の反転
部における問題点を示す断面図。
部における問題点を示す断面図。
【図7】 ケーブルに張力が印加されたときのSZらせ
ん溝内のテープ状光ファイバ心線に加わる回転力の方向
を示す説明図。
ん溝内のテープ状光ファイバ心線に加わる回転力の方向
を示す説明図。
【図8】 本発明の光ファイバケーブルでテープ状光フ
ァイバ心線の局所的な捻回を防止できる理由を示す説明
図。
ァイバ心線の局所的な捻回を防止できる理由を示す説明
図。
1:溝付きスペーサ 2:SZらせん溝 2e:溝側壁面 2f:溝底面 2g:準溝底面 3:テープ状光ファイバ心線 P:反転部間中央部 Q:反転部 θ:溝底面2fと準溝底面2gとのなす角度
Claims (2)
- 【請求項1】溝付きスペーサのSZらせん溝にテープ状
光ファイバ心線の積層体を、SZらせん溝の反転部間中
央部ではテープ幅方向が溝幅方向を向くように、反転部
ではテープ幅方向が溝深さ方向を向くように収納してな
る光ファイバケーブルにおいて、前記SZらせん溝の内
面を、溝側壁面と、溝底面と、準溝底面(溝底面と溝側
壁面とを結ぶ面)とで構成し、前記溝底面および準溝底
面を、前記テープ状光ファイバ心線のテープ幅以上の幅
を有する平面としたことを特徴とする光ファイバケーブ
ル。 - 【請求項2】溝底面と準溝底面とのなす角度θが、90°
<θ≦ 150°の範囲にあることを特徴とする請求項1記
載の光ファイバケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10260420A JP2000089067A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10260420A JP2000089067A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 光ファイバケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000089067A true JP2000089067A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17347698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10260420A Pending JP2000089067A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | 光ファイバケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000089067A (ja) |
-
1998
- 1998-09-14 JP JP10260420A patent/JP2000089067A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100382218B1 (ko) | 광파이버케이블 | |
US6208785B1 (en) | Optical fiber cable | |
JP3238033B2 (ja) | 多心光ファイバケーブル | |
JP2000089067A (ja) | 光ファイバケーブル | |
US5715344A (en) | Core for use in a slot type optical cable | |
JP3354324B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3238034B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3326295B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP2000241685A (ja) | 光ケーブル | |
JP2835298B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3535932B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3134695B2 (ja) | Sz撚スペーサ型光ファイバケーブル | |
JP2835303B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3354325B2 (ja) | 多心光ファイバケーブル | |
JP3373980B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3337877B2 (ja) | 光ファイバケーブルの製造方法 | |
JP2989444B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3571834B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JPH11258472A (ja) | 光ユニット及び光ケーブル | |
JPH06174984A (ja) | 光ケーブル | |
JP3091991B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP3392381B2 (ja) | 光ケーブル | |
JP2005338632A (ja) | 光ファイバケーブル | |
JP2777660B2 (ja) | 光フアイバケーブル | |
JP3445718B2 (ja) | 光ファイバケーブル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050107 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050517 |