JP2000088866A - エンジンの回転速度検出装置 - Google Patents

エンジンの回転速度検出装置

Info

Publication number
JP2000088866A
JP2000088866A JP10263351A JP26335198A JP2000088866A JP 2000088866 A JP2000088866 A JP 2000088866A JP 10263351 A JP10263351 A JP 10263351A JP 26335198 A JP26335198 A JP 26335198A JP 2000088866 A JP2000088866 A JP 2000088866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation speed
engine
rotational speed
input
rnrpm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10263351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3596303B2 (ja
Inventor
Osamu Matsuno
修 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP26335198A priority Critical patent/JP3596303B2/ja
Publication of JP2000088866A publication Critical patent/JP2000088866A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3596303B2 publication Critical patent/JP3596303B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0097Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating speed signals
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/042Introducing corrections for particular operating conditions for stopping the engine

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たなエンジン回転速度を創造することによ
り、運転中の点火停止から直線的に低下する実回転速度
を精度良くトレースさせる。 【解決手段】 クランク角の基準位置信号の時間間隔TR
EFを計測手段21が計測し、この計測された時間間隔TR
EFの逆数に比例するエンジン回転速度を第1回転速度KN
RPMとして演算手段22が演算し、運転中の点火停止か
ら直線的に低下する実回転速度を、前記クランク角の基
準位置信号の入力毎に階段状にトレースするエンジン回
転速度を第2回転速度RNRPMとして、前記第1回転速度K
NRPMに基づいて演算手段23が演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの回転速
度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン回転速度の検出装置として、所
定のクランク角毎に出力する信号間に要する経過時間を
計測し、この計測値の逆数に比例させてエンジン回転速
度を得るものが一般的である(特開平6−459127
号公報参照)。
【0003】たとえばクランク角の基準位置毎に出力す
る信号にREF信号があり、このREF信号は、6気筒エンジ
ンの場合、120度毎の信号となる。このREF信号間の時間
間隔をTREF(単位ms)とすれば、後述する数1式により
エンジン回転速度KNRPM(単位rpm)が計算されることに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の検出
装置ではREF信号がコントロールユニットに入力したタ
イミングで回転速度が更新されるので、REF信号の入力
間隔が長くなっていくアイドルからのエンジン停止時に
は、更新のタイミングが遅くなり、実際のエンジン回転
速度からのズレが大きくなる。これを具体的に図2に示
すと、実際の回転速度がほぼ直線的に落ちてゆくのに対
して、上記のエンジン回転速度KNRPMは破線で示したよ
うに階段状に落ちてゆく。この場合、回転速度の低下と
ともに、REF信号間の時間間隔が長くなってゆくため、
エンジン停止に近づくほどREF信号の入力直前での実回
転速度からのズレが大きくなっている。
【0005】特に、エンジン停止後にはREF信号が入力
されないので、エンジンは停止しているのに、エンジン
停止直前のREF信号の入力タイミングで計算された回転
速度N3がそのまま保持されてしまう。
【0006】これに対処するため、REF信号間の時間間
隔を計測しているタイマと所定値を比較し、そのタイマ
が所定値を超えたときにエンジン停止と判定し、回転速
度KNRPMを0にしているのであるが、このエンジン停止
の判定タイミングは実際のエンジン停止タイミングより
もかなり遅れることになってしまう。
【0007】そこで本発明は、新たなエンジン回転速度
(後述する第2回転速度、第3回転速度)を創造するこ
とにより、運転中の点火停止から直線的に低下する実回
転速度を精度良くトレースさせることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図8に示
すように、クランク角の基準位置信号の時間間隔TREFを
計測する手段21と、この計測された時間間隔TREFの逆
数に比例するエンジン回転速度を第1回転速度KNRPMと
して演算する手段22と、運転中の点火の停止から直線
的に低下する実回転速度を、前記クランク角の基準位置
信号の入力毎に階段状にトレースするエンジン回転速度
を第2回転速度RNRPMとして、前記第1回転速度KNRPMに
基づいて演算する手段23とを備える。
【0009】第2の発明では、第1の発明において前記
第2回転速度RNRPMの所定時間当たりの変化量DNを計算
する手段と、この計算された所定時間当たりの変化量DN
と前記第2回転速度RNRPMとを用いて次回のクランク角
の基準位置信号の入力までの間、前記実回転速度をトレ
ースするエンジン回転速度を第3回転速度TNRPMとして
演算する手段とを備える。
【0010】第3の発明では、第2の発明において前記
第3回転速度TNRPMが0または負の値となったときエン
ジンが停止したと判定する。
【0011】第4の発明では、第2または第3の発明に
おいて前記第2回転速度RNRPMの所定時間当たりの変化
量DNの過去複数回の平均値または前記第2回転速度RNRP
Mの移動平均値AVDNを計算するとともに、前記第3回転
速度TNRPMを演算するのに際して、前記所定時間当たり
の変化量DNに代えてこの平均値を用いる。
【0012】第5の発明では、第1から第4までのいず
れか一つの発明においてエンジン停止の少し前から前記
第2回転速度RNRPMの演算を行わない。
【0013】
【発明の効果】第1の発明によれば、第2回転速度RNRP
Mにより、運転中の点火停止から直線的に低下する実回
転速度を精度良くトレースすることができる。
【0014】第2の発明によれば、第3回転速度TNRPM
により、運転中の点火停止から直線的に低下する実回転
速度を、次回のクランク角の基準位置信号が入力するま
での間も、精度良くトレースすることができる。
【0015】第3の発明によれば、エンジン停止の判定
タイミングを実際のエンジン停止タイミングに近づける
ことができる。
【0016】第4の発明によれば、第3回転速度の折れ
曲がり点がクランク角の基準位置信号の入力タイミング
と外れるときでも、第3回転速度を0に向かって収束さ
せることができる。
【0017】第5の発明によれば、エンジン停止直前に
エンジンの揺り戻し(逆転)が発生してもその影響を受
けることがない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は光電式クランク角センサの
検出原理を説明するための配置図である。なお、光電式
クランク角センサそのものは広く実用化されている(特
開平2−233880号公報)。
【0019】同図において、光電式クランク角センサ1
は、発光ダイオード、受光ダイオード、信号発生用ロー
タプレート2からなる。
【0020】なお、クランク角センサの取り付け位置は
図示しないが、たとえば直列6気筒DOHCエンジンの
場合、排気側カムシャフト先端にロータープレート駆動
用の溝が設けられている。
【0021】上記のロータプレート2を挟むようにして
一対の発光ダイオード11、12と受光ダイオード13、14が
組みつけられており、ロータプレート2が排気側カムシ
ャフトと一体で回転すると、発光ダイオード11と受光ダ
イオード13の間を1°信号用スリット(外周に360個)
3が通過したとき、あるいは発光ダイオード12と受光ダ
イオード14の間をREF信号用スリット(内周に6個)
4、5、6、7、8、9が通過したとき発光ダイオード
からの赤外光が受光ダイオードに照射され、各スリット
が遠のくと、受光ダイオードへの赤外光が遮断される。
受光ダイオードは、ダイオードの接合面に外部から光を
当てると電気抵抗が小さくなる性質をもっており、この
抵抗変化を電圧変化に変換して“1”、“0”の各信号
が作られる(つまり受光ダイオードは、光が当たれば電
圧を発生し、光が当たらなければ電圧を発生しない)。
そして、クランク角センサからのこれら2種類の信号が
コンピュータからなるコントロールユニット(図示しな
い)に入力され、クランク角信号として(受光ダイオー
ド13からの信号は1°信号として、受光ダイオード14か
らの信号はREF信号として)利用される。
【0022】なお、6個のREF信号用スリットのうち、
一つだけ他のスリットに比べて周方向に幅の広いものが
作られ、その幅広のスリット4が通過するときには他の
スリットが通過するときに発生するREF信号より幅(角
度)が大きくなる。この幅広のREF信号と他のREF信号と
が違うということがコンピュータにより判別できるの
で、その幅広のREF信号が1番気筒ということにしてお
けば、気筒の判別ができることになる。
【0023】さて、上記のREF信号の入力毎にREF信号間
の時間間隔(以下「REF信号周期」という)TREF(単位m
s)をタイマにより計測し、
【0024】
【数1】 KNRPM=60000÷TREF×(120÷360)=20000÷TREF の式によりエンジン回転速度KNRPM(単位rpm)を得るこ
とが従来より一般的である。
【0025】しかしながら、このような従来の回転速度
の検出によれば、REF信号が入力したタイミングで上記
の回転速度KNRPMが最新の値へと更新されるので、REF信
号の入力間隔が長くなっていくアイドルからのエンジン
停止にかけては、更新のタイミングが遅くなり、実際の
エンジン回転速度からのズレが大きくなる。
【0026】これを図2に示すと、実線で示す実際の回
転速度がほぼ直線的に落ちてゆくのに対して、破線で示
す上記の回転速度KNRPMはREF信号の入力毎に階段状に落
ちてゆく。この場合、回転速度の低下とともに、REF信
号周期TREFが長くなるため、エンジン停止に近づくほど
REF信号の入力直前での実回転速度からのズレが大きく
なっている。
【0027】特に、エンジン停止後にはREF信号が入力
されないので、エンジンは停止しているのに、エンジン
停止直前のREF信号の入力タイミングで計算された回転
速度がそのまま保持されてしまう。
【0028】そこで、REF信号周期TREFを計測している
タイマと所定値を比較させ、そのタイマが所定値を超え
たときにエンジン停止と判定し回転速度KNRPMを0にし
ているのであるが、このエンジン停止の判定タイミング
は実際のエンジン停止タイミングよりもかなり遅れるこ
とになる。
【0029】ところで、図2に示したように、アイドル
状態から点火を停止した場合のエンジン回転速度の低下
速度はほぼ一定である(たとえば1ms間に1rpm程度の
スピードで低下する)。この低下速度はエンジンフリク
ションや補機負荷によって変動するものの短い時間でみ
ると一定である。
【0030】そこで本発明の実施の形態では、運転中に
点火を停止した後のエンジン回転速度の低下速度はほぼ
一定で、エンジン停止まで継続するとして、実回転速度
を予測する。
【0031】これを図3を用いてさらに詳述すると、図
3は図2のA部を拡大したものである。
【0032】図3において、t2のREF信号の入力タイミ
ングで計測されるREF信号周期TREF(old)より計算され
る回転速度KNRPMは、TREF(old)間の平均値、つまりN1
とN2の平均値であり、この平均値(=(N1+N2)/2)が
次のREF信号の入力タイミングのt3まで保持される。同
様にして、t3のタイミングで計測されるREF信号周期TRE
F(new)より計算される回転速度KNRPMは、TREF(new)
間の平均値、つまりN2とN3の平均値であり、この平均値
(=(N2+N3)/2)が次のREF信号の入力タイミングま
で保持される。このようにして更新されるKNRPM(破線
で示す)は、実回転速度(実線で示す)よりも離れた位
置を階段状に落ちていくことになる。なお、後述する一
点鎖線の回転速度と重なると、見にくくなるので、少し
ずらした位置に示している。
【0033】いま、階段状の破線特性を下方にシフトさ
せて、角が実回転速度と一致させた新たな回転速度(一
点鎖線の特性)を考える。上記の回転速度KNRPMと区別
するため、以下では上記のKNRPMを第1回転速度、この
新たな回転速度を第2回転速度RNRPMという。このと
き、t3のタイミングでの第2回転速度をRNRPM(new)、
t2のタイミングでの第2回転速度をRNRPM(old)とおけ
ば、第1回転速度KNRPM(new)は第2回転速度RNRPM(o
ld)とRNRPM(new)の平均値である。これを式に表せ
ば、
【0034】
【数2】 KNRPM(new)={RNRPM(old)+RNRPM(new)}/2 であり、この数2式を第2回転速度RNRPM(new)につい
て解くことにより次式が得られる。
【0035】
【数3】 RNRPM(new)=2×KNRPM(new)−RNRPM(old) つまり、この数3式により、実回転速度を階段状にトレ
ースする回転速度である第2回転速度が得られる。
【0036】ただし、エンジン停止に近づくほど、前述
したようにREF信号周期が長くなり、第2回転速度RNRPM
(new)といえども実回転速度からのズレが大きくなる
ので、一定時間毎(たとえば10ms毎)に回転速度を更新
することを考える。
【0037】ここで、第2回転速度RNRPMの所定時間当
たり(10ms当たり)の変化量DN(new)は
【0038】
【数4】DN(new)=10×{RNRPM(new)−RNRPM(ol
d)}/TREF(new) の式により計算されるので、図3においてt3以後も同じ
低下速度であると仮定すれば、図4に示したように、数
3式で第2回転速度RNRPM(new)を計算した後、10ms毎
に数4式の10ms当たりの変化量DN(new)を加えてゆけ
ば(ただし、数4式の左辺の値はマイナスなので実質的
には減算になる)、エンジン停止までの実回転速度を精
度良くトレースすることができる。次回のREF信号の入
力までの間、実回転速度をトレースするこのエンジン回
転速度(図4の二点鎖線参照)は第3回転速度TNRPMと
して、後述するように演算する。
【0039】コントロールユニットで実行されるこの制
御の内容を以下のフローチャートにしたがって説明す
る。
【0040】まず図5はREF信号の入力毎に実行するも
のである。なお、以下で得られるエンジン回転速度の単
位はすべてrpm(revolutions par minute)である。
【0041】ステップ1ではREF間周期TREF(=TREF(n
ew))を読み込み、このTREFを用いステップ2において
上記の数1式により、従来と同じに第1回転速度KNRPM
(=KNRPM(new))を計算する。
【0042】ステップ3ではフラグ#FESYOYをみる。こ
のフラグは#FESYOY=1のときエンスト予約状態(今後
エンストすることが避けられない状態)にあることを、
また#FESYOY=0のときエンスト予約状態にないことを
示すフラグである。エンジンの始動時には#FESYOY=0
となっているので、アイドル状態からイグニッションキ
ースイッチをOFFにして点火を停止した直後であれ
ば、#FESYOY=0であり、したがってステップ4以降に
進む。
【0043】ステップ4では、上記の第1回転速度KNRP
Mを用いて上記の数3式により第2回転速度RNRPMを求
め、この求めた第2回転速度RNRPMの値をステップ5に
おいて第3回転速度TNRPMに移す。TNRPMは第2回転速度
RNRPMの変化速度に基づいて次回のREF信号の入力までの
間の実回転速度を予測したもので、第2回転速度RNRPM
が更新されたときTNRPM=RNRPMとなり、図6のステップ
21で後述するように、その後にREF信号が入力される
まで所定時間(10ms)毎に更新される。
【0044】なお、数3式のRNRPM(old)の値は、図5
の処理を開始する直前にRNRPM(new)の値をRNRPM(ol
d)に移すことによって得られる。また、RNRPM(old)
の初期値としては、たとえばエンジン停止に際してイグ
ニッションキースイッチがOFFにされたときの第1回
転速度KNRPMを用いればよい。
【0045】ステップ6では第2回転速度RNRPM(new)
とRNRPM(old)およびREF信号周期TREFを用いて、上記
の数4式により第2回転速度の10ms当たりの変化速度DN
(=DN(new))を計算する。ここで、DNは第2回転速
度の低下時は負の値となり、上昇時は正の値となる。
【0046】ステップ7ではこの変化速度DNを用いて
【0047】
【数5】 AVDN(new)=DN×K+AVDN(old)×(1−K) ただし、AVDN(old):AVDN(new)の前回値 K:加重平均係数(0から1.0までの値) の式により変化速度DNの加重平均値AVDNを計算する。
【0048】なお、AVDN(old)の初期値としては、DN
(new)の初回計算値を用いればよい。
【0049】ここで、加重平均値としたのは次の通りで
ある。後述する第3回転速度TNRPMは、図7に示したよ
うに、あるタイミングより折れ曲がって下降することに
なる。この場合に、折れ曲がり点がREF信号の入力タイ
ミングと外れるときは(図7の一点鎖線参照)、第3回
転速度TNRPMが0に向かって収束しないことが分かっ
た。そこで、DNに対して加重平均をとると、折れ曲がり
点がREF信号が入力しないタイミングにきたときでも第
3回転速度TNRPMを0に向かって収束させることがでは
(図7の実線参照)、DNに対して加重平均をとらなくて
も、0に向かって第3回転速度TNRPMが収束することは
いうまでもない。
【0050】図5のステップ8、9はエンスト予約状態
判定条件が成立したかどうかをみる部分である。具体的
には、第1回転速度KNRPMと所定値NESYO#(たとえば400
rpm程度)を、またDNと所定値DNESYO#(たとえば−1rp
m/ms程度)を比較する。
【0051】比較の結果、KNRPM≧NESYO#またはDN≧NES
YO#のときは、エンスト予約状態判定条件が不成立と判
断してステップ8、9からステップ10に進み、カウン
タCESYOYを0にリセットして図5の処理を終了する。ア
イドル状態でイグニッションキースイッチをOFFにし
た直後には、第1回転速度KNRPMが所定値NESYO#以上で
あるので、ステップ8、9からステップ10に進むわけ
である。
【0052】一方、KNRPM<NESYO#かつDN<NESYO#のと
きは、エンスト予約状態判定条件が成立したと判断して
ステップ11に進み、カウンタCESYOYをインクリメント
し、このカウンタCESYOYと所定値JESYO#(たとえば3回
程度)をステップ12において比較する。このカウンタ
CESYOYはエンスト予約状態判定条件が成立した回数を数
えるカウンタである。CESYOY>JESYO#になると、ステッ
プ12よりステップ13に進み、エンスト予約状態判定
フラグ#FESYOY=1として図5の処理を終了する。
【0053】エンスト予約状態判定フラグ#FESYOYの実
際の動きを説明すると、図3に示したように、エンジン
停止よりも少し前に0から1へと切換えられる。エンジ
ン停止よりも少し前に1に切換えるようにしたのは、エ
ンジン停止直前にエンジンの揺り戻し(逆転)が発生す
る場合への対処のためである。
【0054】これを説明すると、たとえばV6気筒エン
ジンの点火順序を#1−#2−#3−#4−#5−#6
としたとき、1番気筒のREF信号の入力後は、2番気筒
のREF信号の入力までの120度区間のREF信号周期を計測
しなければならない。しかしながら、エンジンが揺り戻
した場合は1番気筒のREF信号が入力した後、逆にエン
ジンが回って再び1番気筒のREF信号が入ることがあ
り、揺り戻すクランク角位置によってはREF信号間周期
が短くなり、第1回転速度KNRPMが前回よりも上昇す
る。しかしながら、この上昇した第1回転速度KNRPMは
誤った計測である。つまり、図5においてステップ3、
ステップ8〜13がないときは、エンジン停止直前にエ
ンジンの揺り戻し(逆転)が発生する場合に、誤計測が
生じてしまうのである。
【0055】これに対して、本発明では、上記の揺り戻
しによる1番気筒のREF信号の再入力で第1回転速度KNR
PMが前回よりも上昇したとしても、その時点では、エン
スト予約状態判定フラグ=1の状態にあるので、図5に
おいてステップ4以降に進むことがない。つまり、エン
スト予約状態判定フラグが1に切換わったタイミングで
演算された第3回転速度TNRPMが、エンジン停止直前の
エンジンの揺り戻し(逆転)の発生に関係なく、エンジ
ン停止まで保持されるのである。
【0056】図6は図5とは独立に10ms毎に実行する。
【0057】ステップ21では
【0058】
【数6】TNRPM(new)=TNRPM(old)+AVDN ただし、TNRPM(old):TNRPM(new)の前回値 の式により第3回転速度TNRPMをサイクリックに更新す
る。
【0059】なお、数6式のTNRPM(old)の値は、図6
の処理を開始する直前にTNRPM(new)の値をTNRPM(ol
d)に移すことによって得られる。また、TNRPM(old)
の初期値としては、たとえば運転中のイグニッションキ
ースイッチのOFF時の第1回転速度KNRPMを用いれば
よい。また、AVDN(new)は図5により得られている。
【0060】数6式のAVDNはマイナスの値であるので、
第3回転速度TNRPMは10ms毎にAVDNの分ずつ小さくなっ
てゆく。
【0061】ステップ22以降はエンジンが停止したか
どうかを判定する部分である。
【0062】ステップ22では第3回転速度TNRPM(ne
w)と0を比較し、TNRPM(new)<0となれば、エンジ
ンが停止したと判定し、ステップ23に進んで、第3回
転速度TNRPM(new)に0を入れる。第3回転速度TNRPM
(new)は予測値であるため、エンジン停止直前のエン
ジンの揺り戻し(逆転)の発生に関係なく、一定のスピ
ードで減少し、やがて負の値になる。そこで、第3回転
速度が負の値になったときは、エンジン停止とみなすわ
けである。
【0063】ステップ24、25ではエンジン停止判定
フラグ=1、エンスト予約状態判定フラグ#FESYOY=0
として図6の処理を終了する。エンスト予約状態判定フ
ラグ#FESYOY=0としたのは、次回運転時に備えるため
である。エンジン停止判定フラグ=1としたのは、この
フラグを確認して行わせる作業(たとえばセルフシャッ
トオフ処理の実行)があるためである。
【0064】このように、本発明の実施の形態では、RE
F信号周期TREFの逆数に比例するエンジン回転速度を第
1回転速度KNRPMとして演算し、運転中の点火停止から
直線的に低下する実回転速度を、REF信号の入力毎に階
段状にトレースするエンジン回転速度を第2回転速度RN
RPMとして、前記第1回転速度KNRPMに基づいて演算し、
この第2回転速度RNRPMの所定時間当たりの変化量DNを
計算し、この計算された所定時間当たりの変化量DNと第
2回転速度RNRPMとを用いて次回のREF信号の入力までの
間、実回転速度をトレースするエンジン回転速度を第3
回転速度TNRPMとして演算するようにしたので、第3回
転速度TNRPMによれば、運転中の点火停止から直線的に
低下する実回転速度を精度良くトレースすることができ
る。
【0065】また、第3回転速度TNRPMが0となったと
きエンジンが停止したと判定するので、エンジン停止の
判定タイミングを実際のエンジン停止タイミングに近づ
けることができる。
【0066】また、エンスト予約状態判定フラグ#FESYO
Yを導入し、エンジン停止よりも少し前に1に切換え、
これ以後はREF信号が入力しても、第2回転速度RNRPM、
RNRPMの所定時間当たりの変化量DNの演算を行わないよ
うにしたので、エンジン停止直前にエンジンの揺り戻し
(逆転)が発生してもその影響を受けることがない。
【0067】また、所定時間当たりの変化量DNの移動平
均値AVDNを計算し、第3回転速度TNRPMを演算するのに
際して、前記所定時間当たりの変化量DNに代えてこの移
動平均値AVDNを用いるようにしたので、第3回転速度TN
RPMの折れ曲がり点がREF信号の入力タイミングと外れる
ときでも、第3回転速度TNRPMを0に向かって収束させ
ることができる。
【0068】実施形態では、加重平均値で説明したが、
DNの過去複数回の平均値でもかまわない。
【0069】実施形態ではクランク角センサが光電式で
ある場合で説明したが、これに限られるものでなく、磁
気式にも適用することができる。さらに6気筒DOHC
エンジンに限られるものでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】光電式クランク角センサの検出原理を説明する
ための配置図。
【図2】アイドル状態から点火を停止した場合のエンジ
ン回転速度の変化を示す波形図。
【図3】図2のA部拡大図。
【図4】第3回転速度TNRPMの10ms毎の変化を示す波形
図。
【図5】REF信号の入力毎に処理されるフローチャー
ト。
【図6】10ms毎に処理されるフローチャート。
【図7】第3回転速度TNRPMの折れ曲がり点を説明する
ための波形図。
【図8】第1の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
2 ロータプレート 11、12 発光ダイオード 13、14 受光ダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク角の基準位置信号の時間間隔を計
    測する手段と、 この計測された時間間隔の逆数に比例するエンジン回転
    速度を第1回転速度として演算する手段と、 運転中の点火の停止から直線的に低下する実回転速度
    を、前記クランク角の基準位置信号の入力毎に階段状に
    トレースするエンジン回転速度を第2回転速度として、
    前記第1回転速度に基づいて演算する手段とを備えるこ
    とを特徴とするエンジンの回転速度検出装置。
  2. 【請求項2】前記第2回転速度の所定時間当たりの変化
    量を計算する手段と、この計算された所定時間当たりの
    変化量と前記第2回転速度とを用いて次回のクランク角
    の基準位置信号の入力までの間、前記実回転速度をトレ
    ースするエンジン回転速度を第3回転速度として演算す
    る手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のエ
    ンジンの回転速度検出装置。
  3. 【請求項3】前記第3回転速度が0または負の値となっ
    たときエンジンが停止したと判定することを特徴とする
    請求項2に記載のエンジンの回転速度検出装置。
  4. 【請求項4】前記第2回転速度の所定時間当たりの変化
    量の過去複数回の平均値または前記第2回転速度の移動
    平均値を計算するとともに、前記第3回転速度を演算す
    るのに際して、前記所定時間当たりの変化量に代えてこ
    の平均値を用いることを特徴とする請求項2または3に
    記載のエンジンの回転速度検出装置。
  5. 【請求項5】エンジン停止の少し前から前記第2回転速
    度の演算を行わないことを特徴とする請求項1から4ま
    でのいずれか一つに記載のエンジンの回転速度検出装
    置。
JP26335198A 1998-09-17 1998-09-17 エンジンの回転速度検出装置 Expired - Fee Related JP3596303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26335198A JP3596303B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 エンジンの回転速度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26335198A JP3596303B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 エンジンの回転速度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000088866A true JP2000088866A (ja) 2000-03-31
JP3596303B2 JP3596303B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=17388276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26335198A Expired - Fee Related JP3596303B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 エンジンの回転速度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3596303B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005283525A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Railway Technical Res Inst 速度算出方法及び速度算出装置
FR2950388A1 (fr) * 2009-09-23 2011-03-25 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede de prediction du regime de rotation d'un vilebrequin de moteur en phase de fin de rotation et application du procede a la prediction du cylindre d'arret
WO2012069255A1 (de) * 2010-11-23 2012-05-31 Robert Bosch Gmbh Steuerung und verfahren zur drehzahlerfassung einer brennkraftmaschine
JP2013011467A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Honda Motor Co Ltd エンジン回転数表示装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005283525A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Railway Technical Res Inst 速度算出方法及び速度算出装置
FR2950388A1 (fr) * 2009-09-23 2011-03-25 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede de prediction du regime de rotation d'un vilebrequin de moteur en phase de fin de rotation et application du procede a la prediction du cylindre d'arret
WO2011036361A1 (fr) * 2009-09-23 2011-03-31 Peugeot Citroën Automobiles SA Procédé de prédiction du régime de rotation d'un vilebrequin de moteur en phase de fin de rotation et application du procédé a la prédiction du cylindre d'arrêt
WO2012069255A1 (de) * 2010-11-23 2012-05-31 Robert Bosch Gmbh Steuerung und verfahren zur drehzahlerfassung einer brennkraftmaschine
CN103210196A (zh) * 2010-11-23 2013-07-17 罗伯特·博世有限公司 用于对内燃机进行转速检测的控制装置和方法
US9170176B2 (en) 2010-11-23 2015-10-27 Robert Bosch Gmbh Control system and method for detecting the rotational speed of an internal combustion engine
JP2013011467A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Honda Motor Co Ltd エンジン回転数表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3596303B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7942041B2 (en) Engine control device
JPH1054294A (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
US9638130B2 (en) Apparatus and method for controlling internal combustion engine
JP2833935B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP3805596B2 (ja) 内燃機関の電子制御装置
JP2000088866A (ja) エンジンの回転速度検出装置
JP3336762B2 (ja) 内燃機関の気筒識別装置
JPH0783108A (ja) 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
JPH04255551A (ja) エンジン制御装置
US6411917B1 (en) Engine speed calculating apparatus
US4552110A (en) Electronic ignition control system
JPH04255550A (ja) エンジン制御装置
JPH11247707A (ja) 内燃機関のクランク角度検出装置
JP2586617B2 (ja) 内燃機関の出力変動検出装置
JPH10176594A (ja) 内燃機関の燃焼変動検出方法
JPH07174773A (ja) 多気筒内燃機関の燃焼状態判断装置
JPS593131A (ja) 内燃機関のタイミング制御装置
JP2004225552A (ja) 多気筒内燃機関の失火検出装置
JPH08319875A (ja) エンジン回転数検出装置
JP2850444B2 (ja) エンジン用故障検出装置
JP2002371886A (ja) 内燃機関の制御システム
JPH0747942B2 (ja) 車両用エンジンの空燃比制御におけるo▲下2▼センサの補償制御方法
JPH109040A (ja) 内燃機関の失火診断装置
JP3805874B2 (ja) クランク角検出装置
JP2001182605A (ja) クランク軸の基準位置判定装置、クランク位置検出装置、及びエンジン制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees