JPH109040A - 内燃機関の失火診断装置 - Google Patents

内燃機関の失火診断装置

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JPH109040A
JPH109040A JP16184296A JP16184296A JPH109040A JP H109040 A JPH109040 A JP H109040A JP 16184296 A JP16184296 A JP 16184296A JP 16184296 A JP16184296 A JP 16184296A JP H109040 A JPH109040 A JP H109040A
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misfire
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cylinder
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Giyoutou Ou
暁東 王
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Abstract

(57)【要約】 【課題】失火以外の要因による角速度ばらつきを精度良
く補正して、角速度に基づく失火診断の精度を向上させ
る。 【解決手段】高負荷低回転領域で、角速度に基づいて非
失火状態であることを判別されているときに、気筒間の
角速度ばらつきと機関負荷との相関を学習する。そし
て、低負荷高回転領域での角速度ばらつきを、前記高負
荷低回転領域での学習結果から推定し、前記角速度ばら
つきに基づいて角速度を示す周期TINTの計測結果を
補正し、該補正された周期TINTに基づき失火判定パ
ラメータを演算し、失火の有無を判定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の失火診断
装置に関し、詳しくは、各気筒の回転の角速度に基づい
て失火の有無を判定する失火診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の失火診断装置として、気筒毎
の回転の角速度に基づいて失火の有無を診断する装置が
従来から知られている(実開平5−17172号公報等
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記角速度
に基づく失火診断において、高負荷低回転領域では、失
火による角速度変化が比較的大きいため、失火とは無関
係な角速度ばらつき(機械的なばらつきと燃焼ばらつき
とを含む)があっても、失火を精度良く診断させること
が可能である。しかしながら、低負荷高回転領域では、
失火による角速度変化が比較的小さいため、失火とは無
関係な角速度ばらつきと失火による角速度変化とを区別
することが困難であり、失火診断のためには、失火以外
の要因による角速度ばらつきを補正することが必要であ
った。
【0004】従来、機械的なばらつきによる角速度ばら
つき、例えば、クランク角センサの検出誤差等は、燃料
カット状態における角速度に基づいて補正することが行
なわれていたが、低負荷高回転領域では、燃焼ばらつき
と失火とを区別することが困難であるため、燃焼ばらつ
きによる角速度ばらつきを精度良く補正することができ
ず、燃焼ばらつきによる角速度変動を失火によるものと
して誤判定する惧れがあった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、低負荷高回転領域でも、失火とは無関係な角速度
ばらつきと失火による角速度変化とを区別して、失火を
精度良く診断できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の発明では、各気筒の回転の角速度に基づいて失火の有
無を判定する内燃機関の失火診断装置において、失火の
有無による前記角速度の変化幅の大小に基づき機関の運
転領域を少なくとも2分し、前記変化幅が大きい運転領
域において、前記角速度の気筒間におけるばらつきと運
転条件の変化との相関を学習する一方、該学習結果に基
づいて前記変化幅が小さい運転領域における運転条件に
対応する角速度の気筒間のばらつきを推定し、該推定結
果に基づいて各気筒の角速度を補正して失火の有無を判
定する構成とした。
【0007】失火の有無によって角速度が大きく変化す
る領域では、失火による角速度変化と、失火以外の要因
による角速度変化とを区別することが可能であり、以
て、失火以外の要因による角速度変化の傾向を学習する
ことが可能である。一方、失火以外の要因(特に燃焼ば
らつき)による角速度変化の傾向は、運転条件の変化に
対して一定の相関を持っているもので、失火の有無によ
る角速度変化が大きい領域で学習した傾向が、失火の有
無による角速度変化が比較的小さい領域でもそのまま保
たされるものとして、角速度ばらつきの傾向を推定する
ことが可能である。
【0008】そこで、失火以外の要因による角速度ばら
つきを、直接的に検出できない領域については、直接的
な検出が可能な領域での学習結果から推定させ、失火以
外の要因による角速度ばらつきを除去した上で失火診断
を行なわせることができるようにしたものである。一
方、請求項2記載の発明は、図1に示すように構成され
る。
【0009】図1において、学習手段は、前記角速度の
気筒間のばらつきと機関の負荷との相関を機関の高負荷
領域で学習する。また、ばらつき推定手段は、学習手段
による学習結果に基づいて機関の低負荷領域での前記角
速度の気筒間のばらつきを推定する。そして、ばらつき
推定手段で推定されたばらつきに基づいて、前記機関の
低負荷領域で各気筒の角速度を補正する即ち、燃焼ばら
つきによる角速度ばらつきは、機関負荷に相関して変化
するので、失火の有無によって角速度が大きく変化する
高負荷領域で、前記角速度ばらつきと機関負荷との相関
を学習し、これに基づいて低負荷領域で機関負荷に対す
る角速度ばらつきを推定する。
【0010】請求項3記載の発明では、前記学習手段
が、基準気筒の角速度に対する他気筒の角速度の誤差割
合を、機関の負荷に相関させて各気筒毎に学習する構成
とした。かかる構成によると、低負荷領域で、前記基準
気筒の角速度に他気筒の角速度を揃えるような補正がな
されることになる。
【0011】請求項4記載の発明では、前記学習手段
が、各気筒の角速度の平均値に対する各気筒毎の角速度
の誤差割合を、機関の負荷に相関させて各気筒毎に学習
する構成とした。かかる構成によると、低負荷領域で、
各気筒の角速度をそれぞれ平均値に揃えるような補正が
なされることになる。
【0012】請求項5記載の発明では、前記学習手段
が、機関の負荷変化に対してばらつきが比例的に変化す
るものとして、前記角速度の気筒間のばらつきと機関の
負荷との相関を学習する構成とした。燃焼ばらつきによ
る角速度ばらつきは、一般的に機関負荷が大きいときほ
ど比例的に大きくなる傾向を示すから、基本的に該傾向
に沿って角速度ばらつきが変化するものとして相関を学
習させれば、低負荷領域での角速度ばらつきの推定精度
を確保できる。
【0013】請求項6記載の発明では、前記学習手段
が、機関温度が所定温度以上である定常運転状態であっ
て、かつ、角速度に基づいて失火の無しの判定がなされ
ているときに、前記角速度の気筒間のばらつきと機関の
負荷との相関を学習する構成とした。かかる構成による
と、加減速による角速度変化や、燃焼が不安定な冷機状
態での角速度変化や、失火による角速度変化が誤学習さ
れることを回避できる。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、失火によ
る角速度変化が比較的小さい運転領域における失火以外
の要因による角速度ばらつきの特性を、失火による角速
度変化が比較的大きな運転領域での学習結果から推定
し、該推定結果に基づいて燃焼ばらつき等による角速度
変化を除去するので、失火を精度良く診断することが可
能になるという効果がある。
【0015】請求項2記載の発明によると、負荷に応じ
た燃焼ばらつきの大きさを、高負荷領域で学習し、該学
習結果に基づいて低負荷領域での負荷に応じた燃焼ばら
つきを推定することで、低負荷領域において、燃焼ばら
つき等による角速度変化を除去して、失火を精度良く診
断することが可能になるという効果がある。請求項3記
載の発明によると、低負荷領域において、基準気筒の角
速度に他気筒の角速度を揃えることで、燃焼ばらつき等
による角速度変化を除去して、失火を精度良く診断でき
るという効果がある。
【0016】請求項4記載の発明によると、低負荷領域
において、各気筒の角速度を平均値に揃えることで、燃
焼ばらつき等による角速度変化を除去して、失火を精度
良く診断できるという効果がある。請求項5記載の発明
によると、高負荷領域において機関負荷変化に対する角
速度ばらつきの傾向を精度良く学習させる一方、低負荷
領域において燃焼ばらつき等による角速度ばらつきを高
精度に推定させることができるという効果がある。
【0017】請求項6記載の発明によると、高負荷領域
において、加減速等による角速度変化等を誤学習するこ
とが回避して、燃焼ばらつき等による角速度ばらつきを
精度良く学習させることができるという効果がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。一実施形態を示す図2において、コ
ントロールユニット10はマイクロコンピュータを内蔵
し、各種センサからの信号に基づいて演算処理を行い、
機関1の各気筒(#1〜#4)毎に設けられている燃料
噴射弁2による燃料噴射及び点火栓3による点火を制御
する。
【0019】前記各種のセンサとしては、クランク角セ
ンサ11、エアフローメータ12、水温センサ13,スロット
ルセンサ14などが設けられている。クランク角センサ11
は、各気筒の行程位相差に相当する角度毎(例えば直列
4気筒であればクランク角180 °毎)の基準信号と単位
クランク角 (1〜2°) 毎の単位信号とを出力し、これ
らにより、クランク角を検出し得ると共に、機関回転速
度Neを検出することができる。また、前記基準信号に
は気筒判別信号が含まれており、例えば♯1気筒に対応
する基準信号のパルス幅を長くするなどして、気筒判別
を可能としてある。
【0020】エアフローメータ12は、例えば熱線式であ
って、機関1の吸入空気流量Qを検出する。水温センサ
13は、機関1の冷却水温度Twを検出する。スロットル
センサ14は、スロットル弁15の開度TVOを検出する。
ここにおいて、コントロールユニット10は、吸入空気流
量Qと機関回転速度Neとに基づいて基本燃料噴射量T
p=k・Q/N (kは定数) を演算し、これに各種補正
を施して最終的な燃料噴射量TI =Tp・COEF (C
OEFは各種補正係数) を定め、この燃料噴射量TI
相当するパルス幅の駆動パルス信号を機関回転に同期し
た所定のタイミングで各気筒の燃料噴射弁2に出力し
て、燃料噴射を行わせる。
【0021】また、コントロールユニット10は、機関回
転速度Neと基本燃料噴射量Tp(機関の負荷を代表す
る値)とに基づいて点火時期を定め、そのタイミングで
点火が行なわれるように点火信号を図示しないパワート
ランジスタに出力して、点火栓3による点火時期を制御
する。また、コントロールユニット10は、図3及び図4
に示す制御ブロック図に従って、各気筒の失火の有無を
判定し、所定の場合に警報ランプ等により警報を発す
る。
【0022】図3において、診断条件判定部Aには、各
種センサの検出信号が入力され、診断条件が成立してい
るか否かを判別する。ここで、機関温度を代表する冷却
水温度Twが所定温度以上であって、スロットル開度T
VOの変化量ΔTVO等によって機関の定常運転状態が
判別されていることなどを、診断条件とすることが好ま
しい。
【0023】診断条件が成立している場合には、角速度
計測部Bにおいて、各気筒の角速度が計測される。ここ
では、TDCから所定角度の角度位置を中心とするある
角度範囲(≦180°CA)だけ回転するのに要した周期
TINTを、角速度相当値 (角速度の逆数) として計測
する。
【0024】周期TINTを計測すると、領域判定部C
では、予め機関負荷を代表する基本燃料噴射量Tpと機
関回転速度Neとによって2つに区分された領域a,b
のいずれに該当しているかを判別する。前記領域aは、
高負荷低回転領域であって、失火による角速度変化が比
較的大きく、気筒間における燃焼ばらつき等があって
も、これによる角速度変化と失火による角速度変化とを
区別して、失火判定を行なえる領域として予め設定され
ている。一方、領域bは、低負荷高回転領域であって、
失火による角速度変化が比較的小さく、気筒間における
燃焼ばらつき等による角速度変化と、失火による角速度
変化とを区別することが困難で、燃焼ばらつき等の影響
を除去することが、失火判定の条件となる領域である。
【0025】領域判定部Cでa領域に該当することが判
別されたときには、周期TINTに対して機械的ばらつ
きの補正を施し、該補正後の周期TINTを失火判定パ
ラメータ演算部Dに出力させるようにする。前記機械的
なばらつきとは、例えばクランク角センサ11による検出
角度のばらつきであり、機械ばらつき補正部Eは、気筒
間の燃焼ばらつきの影響を受けない燃料カット時に、例
えば特定気筒の周期TINTの変化に他の気筒の周期T
INTが追従して変化して、各気筒の周期TINTが一
定の変化速度で変化するように、前記検出角度のばらつ
きを補正するための補正値を各気筒別に学習するように
なっている。
【0026】一方、領域判定部Cにおいて領域bに該当
していると判定されたときには、後述するb領域用の補
正値によって周期TINTを補正した後、該補正後の周
期TINTを失火判定パラメータ演算部Dに出力させる
ようにする。前記失火判定パラメータ演算部Dでは、例
えば、最新の周期TINTをT1とし、同様にして求め
られた最新の5個の値 (T1〜T5) から、次式に従っ
て、失火判定パラメータとしての失火判定値M1 を算出
する。尚、T1は現在気筒判別されている失火判定対象
気筒の値を示し、T5はその気筒の1サイクル前の周期
を示すことになる。
【0027】M1 =〔3× (T4−T5) + (T4−T
1) 〕/T53 そして、失火判定部Fでは、前記失火判定値M1 と基準
値SLとを比較し、M 1 ≧SLの場合に失火と判定す
る。尚、前記基準値は、現在の運転条件が前記a,b領
域のいずれに該当しているかによって、基準値マップ
a,基準値マップbのいずれか一方を参照し、そのとき
の機関負荷,回転速度に応じて設定されるようになって
いる。
【0028】また、失火判定値として、前記のM1 の代
わりに下記のM2 を用いることができる。 M2 =〔2× (T3−T5) + (T3−T1) 〕/T5
3 更に、このM2 について、最新値を3個 (M21〜M23)
を記憶しておき、失火判定値として下記のM3 を用いて
もよい。
【0029】M3 =M22−M23 但し、周期TINTiを用いた失火診断の方法を、上記
に限定するものではない。失火判定部Fにおける判定結
果は、領域a,b毎にそれぞれ失火カウント部Gに出力
されて、失火判定回数がカウントされ、該カウント結果
に応じて警告ランプ(MIL)Hが点灯されるようにな
っている。
【0030】ところで、前記b領域用の補正値は、概略
的には、以下のようにして設定される。まず、a領域で
の失火判定の結果、失火無しの判定が下されているとき
に、a領域学習部J(学習手段)において、気筒間にお
ける角速度(周期TINT)のばらつきをそのときの機
関負荷に対応して学習し、機関負荷の変化に対する角速
度ばらつきの相関を学習する。
【0031】即ち、b領域では、燃焼ばらつき等の影響
を除去した上でないと、失火の有無を精度良く診断でき
ないが、a領域では、燃焼ばらつきの影響があっても、
失火を比較的精度良く診断できる。一方、a領域で失火
無しと判別されているときに発生する気筒間における角
速度ばらつき(周期TINTのばらつき)は、前記機械
的ばらつきと燃焼ばらつきとを含むものとなるから、a
領域では、失火以外の要因による角速度ばらつきの傾向
を精度良く学習できることになる。
【0032】更に、失火以外の要因による気筒間におけ
る角速度ばらつきは、図5(a)〜(c)に示すよう
に、回転速度と負荷とによって変化するが、同一回転速
度のときには、負荷変化に対して気筒間の角速度ばらつ
きは、比例的に変化する。これは、燃焼ばらつきの大き
さが機関の負荷状態に影響されるためである。そして、
前記a領域での機関負荷と角速度ばらつきとの相関は、
b領域においてもその傾向を保つものと推定されるの
で、a領域での機関負荷と角速度ばらつきとの相関か
ら、直接的には検出できないb領域での機関負荷と角速
度ばらつきとの相関を推定することが可能となる。
【0033】そこで、b領域補正値算出部K(ばらつき
推定手段,補正手段)では、前記a領域での学習結果か
ら、b領域に該当する機関負荷の状態での気筒間の角速
度ばらつきの特性を推定し、該推定結果に基づいて失火
無し時に各気筒の周期TINTを揃えるような補正値を
設定し、これによって、周期TINTを補正した上で、
失火判定パラメータを算出させるようにする。
【0034】かかるb領域での補正の様子を、図4に従
って更に詳細に説明する。まず、学習条件判定部J1で
は、冷却水温度Twが所定温度以上であって、スロット
ル弁開度が略一定の定常運転状態であって、a領域に該
当していて、かつ、a領域で非失火状態の判別がなされ
ていることを、学習条件として判別する。学習条件が成
立していると、角速度ばらつき演算部J2では、角速度
ばらつき(周期TINTばらつき)を、回転速度毎,各
気筒毎に、機関負荷に対応して求める。
【0035】前記周期TINTのばらつきは、予め基準
気筒を設定し、該基準気筒の周期TINTに対する他気
筒の周期TINTの誤差割合として求めても良いし、全
気筒での周期TINTの平均値に対する各気筒の周期T
INTの誤差割合として求めても良い。尚、図5(a)
〜(c)は、基準気筒に対する誤差割合を求めた例を示
している。
【0036】ばらつき関数演算部J3では、負荷変化に
対して各気筒の誤差割合(ばらつき)が比例的に変化す
るものとして(図5(a)〜(c)参照)、実際に検出
されたばらつきに基づいて各気筒,各回転毎の誤差割合
KTINTを、 KTINT=α×Tp+β として、一次関数式で近似させる。
【0037】尚、前記一次関数式で表されるばらつき傾
向は、気筒間の燃焼ばらつきと機関的ばらつきとを含ん
だものとなる。前記一次関数式の近似によって、機関負
荷を代表する基本燃料噴射量Tpに、b領域での値を代
入すれば、b領域での各気筒,各回転毎のばらつきを推
定することができるので、b領域補正値算出部Kでは、
補正対象とする気筒及びそのときの回転速度に対応して
設定されている前記一次関数式に、そのときの機関負荷
の情報を代入することで、ばらつき(誤差割合)KTI
NTを求め、該ばらつきを補正する補正値(1−KTI
NT)で、補正対象の周期TINTを補正する(TIN
T←TINT×(1−KTINT))。
【0038】ここで、ばらつきを、基準気筒に対する他
気筒の誤差割合として学習させたときには、前記補正に
よって、失火がない場合の周期を、基準気筒の周期に揃
えるような補正が施されることになり、また、全気筒の
平均値に対する各気筒の誤差割合としてばらつきを学習
させたときには、前記補正によって、失火がない場合の
周期を、前記気筒の平均値に揃えるような補正が施され
ることになる。
【0039】そして、前記補正によって気筒間の燃焼ば
らつき及び機械的ばらつきを補正した上で、失火判定パ
ラメータを演算させることで、失火による角速度変化が
比較的小さいb領域においても、失火の有無を高精度に
診断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2記載の発明の構成を示すブロック図。
【図2】実施の形態における内燃機関のシステム構成
図。
【図3】実施形態における失火診断の内容を示す制御ブ
ロック図。
【図4】低負荷領域での燃焼ばらつきの影響を除去する
ための補正値学習の様子を示す制御ブロック図。
【図5】気筒間の角速度ばらつきと運転条件との相関を
示す線図。
【符号の説明】
1 機関 2 燃料噴射弁 3 点火栓 10 コントロールユニット 11 クランク角センサ 12 エアフローメータ 13 水温センサ 14 スロットルセンサ 15 スロットル弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各気筒の回転の角速度に基づいて失火の有
    無を判定する内燃機関の失火診断装置において、 失火の有無による前記角速度の変化幅の大小に基づき機
    関の運転領域を少なくとも2分し、前記変化幅が大きい
    運転領域において、前記角速度の気筒間におけるばらつ
    きと運転条件の変化との相関を学習する一方、該学習結
    果に基づいて前記変化幅が小さい運転領域における運転
    条件に対応する角速度の気筒間のばらつきを推定し、該
    推定結果に基づいて各気筒の角速度を補正して失火の有
    無を判定することを特徴とする内燃機関の失火診断装
    置。
  2. 【請求項2】各気筒の回転の角速度に基づいて失火の有
    無を判定する内燃機関の失火診断装置において、 前記角速度の気筒間のばらつきと機関の負荷との相関を
    機関の高負荷領域で学習する学習手段と、 該学習手段による学習結果に基づいて機関の低負荷領域
    での前記角速度の気筒間のばらつきを推定するばらつき
    推定手段と、 該ばらつき推定手段で推定されたばらつきに基づいて、
    前記機関の低負荷領域で各気筒の角速度を補正する補正
    手段と、 を含んで構成された内燃機関の失火診断装置。
  3. 【請求項3】前記学習手段が、基準気筒の角速度に対す
    る他気筒の角速度の誤差割合を、機関の負荷に相関させ
    て各気筒毎に学習することを特徴とする請求項2記載の
    内燃機関の失火診断装置。
  4. 【請求項4】前記学習手段が、各気筒の角速度の平均値
    に対する各気筒毎の角速度の誤差割合を、機関の負荷に
    相関させて各気筒毎に学習することを特徴とする請求項
    2記載の内燃機関の失火診断装置。
  5. 【請求項5】前記学習手段が、機関の負荷変化に対して
    ばらつきが比例的に変化するものとして、前記角速度の
    気筒間のばらつきと機関の負荷との相関を学習すること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の内燃
    機関の失火診断装置。
  6. 【請求項6】前記学習手段が、機関温度が所定温度以上
    である定常運転状態であって、かつ、角速度に基づいて
    失火の無しの判定がなされているときに、前記角速度の
    気筒間のばらつきと機関の負荷との相関を学習すること
    を特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の内燃
    機関の失火診断装置。
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