JP2000088690A - 空気式防舷材の気密テスト方法及び気密テスト装置 - Google Patents

空気式防舷材の気密テスト方法及び気密テスト装置

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JP2000088690A JP10255323A JP25532398A JP2000088690A JP 2000088690 A JP2000088690 A JP 2000088690A JP 10255323 A JP10255323 A JP 10255323A JP 25532398 A JP25532398 A JP 25532398A JP 2000088690 A JP2000088690 A JP 2000088690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形された防舷材本体の気密テストを簡便な
方法により短時間に行うことができ、生産性の向上を図
ることが出来る空気式防舷材の気密テスト方法及び気密
テスト装置を提供することにある。 【解決手段】 口金２と一体的に形成される取付け金具
２ｂの端面には、液体流入口７とエアー抜き口８とを備
えたアクリル樹脂板または塩化ビニル樹脂板等から成る
透明板９がシール材１０及びボルト等の締結部材１１を
介して気密的に取付けられている。前記エアー抜き口８
は、透明板９の最上端に形成され、このエアー抜き口８
にはバルブ１２を備えたパイプ１３が接続され、また液
体流入口７には、図示しない液体（この実施形態の場合
には水）供給手段に連結されるバルブ１４を備えた液体
供給パイプ１５が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気式防舷材の
気密テスト方法及び気密テスト装置に係わり、更に詳し
くは簡易な方法で空気式防舷材の気密テストを短時間に
行うことが出来る気密テスト方法及び気密テスト装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、空気式防舷材の空気漏れの箇所
は、経験上口金部が主流であり、この口金部分の空気漏
れをチェックすれば足りることが判っている。従来の防
舷材本体１の口金部２の構造としては、図２に示すよう
に防舷材本体１の端面に断面凹状の口金２が一体的に取
付けられ、この口金２の底部にはエアー注入バルブ３と
安全弁４が取付けられ、また口金２の端面には、ボルト
等の締結部材５を介して鉄板等の保護カバー６が取付け
られている。
【０００３】ところで、現在行われている製造された空
気式防舷材の気密テストは、防舷材本体１内にエアー注
入バルブ３から所定の圧力（例えば、0.5 〜0.8 kgf/cm
2 )のエアーを充填した後、所定時間（例えば、４８時
間）後に空気圧を測定し、圧力低下がなければ気密であ
ると判定する方法で行っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、このよう
な方法では、長時間（５４時間程度）防舷材本体を加圧
したまま放置しておかなければならないので、加硫成形
後の工程の生産性を阻害する要因となっていた。また、
圧力低下して、空気漏れがあったとしても、空気漏れ部
位を発見することは困難であった。
【０００５】この発明の目的は、成形された防舷材本体
の気密テストを簡便な方法により短時間に行うことがで
き、生産性の向上を図ることが出来、かつ空気漏れがあ
った場合、その空気漏れ箇所を容易に発見出来るように
した空気式防舷材の気密テスト方法及び気密テスト装置
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、空気式防舷材の気密テスト方法は、防舷材
本体の断面凹状の口金端面に、エアー抜き口を上端部に
位置させた状態で透明板を気密的に取付け、前記口金の
凹部と透明板とで区画された空隙部内のエアーを前記エ
アー抜き口から抜きながら、かつ透明板に設けた液体流
入口から空隙部内に液体を流入させて充填し、防舷材本
体から漏出するエアーにより発生する液体中の気泡の有
無を透明板を透して視認することを要旨とするものであ
る。
【０００７】また、この発明の空気式防舷材の気密テス
ト装置は、防舷材本体の端面に取付けられた断面凹状の
口金端面に、液体流入口と上端部にエアー抜き口とを備
えた透明板をシール材を介して気密的に取付けたことを
要旨とするものである。この発明は、上記のように構成
され、防舷材本体の口金に透明板を介して気密室を区画
形成し、該気密室内の空気を抜きながら、かつ水等の液
体を充填させて、口金からエアーが漏出していた場合に
は、液体中に気泡を発生させることに着目し、口金に取
付けた透明板を透視して液体中の気泡の有無を確認する
ことで、空気漏れ部位の確認が出来、短時間に、しかも
簡便に空気式防舷材の気密テストを行うことが出来るも
のである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。なお、従来例と同一構成要素
は、同一符号を付して説明は省略する。図１は、この発
明を実施した空気式防舷材の口金部の拡大断面図を示
し、１は防舷材本体、２は断面略凹状に形成された口
金、３は口金２の底面２ａに取付けられたエアー注入バ
ルブ、４は隣接して取付けられた安全弁を示している。
【０００９】前記口金２と一体的に形成される取付け金
具２ｂの端面には、液体流入口７とエアー抜き口８とを
備えたアクリル樹脂板または塩化ビニル樹脂板等から成
る透明板９がシール材１０及びボルト等の締結部材１１
を介して気密的に取付けられている。前記エアー抜き口
８は、透明板９の上端に形成され、このエアー抜き口８
にはバルブ１２を備えたパイプ１３が接続され、また液
体流入口７には、図示しない液体（この実施形態の場合
には水）供給手段に連結されるバルブ１４を備えた液体
供給パイプ１５が接続されている。
【００１０】そして、製造された空気式防舷材の気密テ
ストを行う場合には、口金部２に透明板９を取付ける前
に、エアー注入バルブ３から防舷材本体１内に所定内圧
（0.5 〜0.8 kgf/cm2 ) の空気を充填し、次いで口金２
と一体的に形成される取付け金具２ｂの端面にシール材
１０を介して、かつエアー抜き口８を上端部に位置させ
た状態で透明板９を締結部材１１により気密的に取付け
る。
【００１１】この状態から、前記口金２の凹部と透明板
９とで区画された空隙部Ｑ内のエアーを介して前記エア
ー抜き口８から抜きながら、かつ透明板９に設けた液体
流入口７から空隙部Ｑ内に液体Ｗを流入させて充填す
る。そして、口金２からエアーが漏出していた場合に
は、液体Ｗ中に気泡Ｂが発生するため、この気泡Ｂを口
金２に取付けた透明板９を透視してエアーが漏出してい
ることを確認し、またエアーが漏出していない場合に
は、液体Ｗ中に気泡Ｂが発生しないため、所定時間（例
えば、２０分程度）放置して、空気式防舷材の気密テス
トを終了するものである。
【００１２】なお、液体Ｗ中に気泡Ｂが発生しているか
否かの視認テストは、空隙部Ｑ内に液体Ｗを流入させて
充填した後に、防舷材本体１を回転させながら液体Ｗ中
の気泡Ｂの有無を視認しても良く、また液体Ｗ中の気泡
Ｂの有無を懐中電灯等の光を当てながら視認することも
可能である。このような方法により、空気式防舷材の気
密テストを行うことで、短時間に、しかも簡便に気密テ
ストを行うことが出来、防舷材本体１の生産性の向上を
図ることが出来るものである。
【００１３】また、防舷材本体１の気密テスト終了後に
は、空隙部Ｑ内の液体Ｗを排出させ透明板９を取り外し
た後、従来と同様にボルト等の締結部材５を介して鉄板
等の保護カバー６を取付けておくものである。
【００１４】
【発明の効果】この発明は、上記のように防舷材本体の
断面凹状の口金端面に、エアー抜き口を上端部に位置さ
せた状態で透明板を気密的に取付け、前記口金の凹部と
透明板とで区画された空隙部内のエアーを前記エアー抜
き口から抜きながら、かつ透明板に設けた液体流入口か
ら空隙部内に液体を流入させて充填し、防舷材本体から
漏出するエアーにより発生する液体中の気泡の有無を透
明板を透して視認するようにしたので、成形された防舷
材本体の気密テストを簡便な方法により短時間に行うこ
とができ、生産性の向上を図ることが出来、空気漏れの
ある場合は、その箇所を容易に見つけることが出来る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明を実施した空気式防舷材の口金部の拡
大断面図である。
【図２】従来の空気式防舷材の口金部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
１ 防舷材本体 ２ 口金 ２ａ 口金の底面 ２ｂ 取付け金具 ３ エアー注入バルブ ４ 安全弁 ５ 締結部材 ６ 鉄板等の保護
カバー ７ 液体流入口 ８ エアー抜き口 ９ 透明板 １０ シール材 １１ ボルト等の締結部材 １２ バルブ １３ パイプ １４ バルブ １５ 液体供給パイプ Ｑ 空隙部 Ｗ 液体 Ｂ 気泡

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 防舷材本体の断面凹状の口金端面に、エ
    アー抜き口を上端部に位置させた状態で透明板を気密的
    に取付け、前記口金の凹部と透明板とで区画された空隙
    部内のエアーを前記エアー抜き口から抜きながら、かつ
    透明板に設けた液体流入口から空隙部内に液体を流入さ
    せて充填し、防舷材本体から漏出するエアーにより発生
    する液体中の気泡の有無を透明板を透して視認すること
    を特徴とする空気式防舷材の気密テスト方法。
  2. 【請求項２】 前記口金の凹部と透明板とで区画された
    空隙部に液体を流入させて充填した後、防舷材本体を回
    転させながら液体中の気泡の有無を透明板を透して視認
    する請求項１に記載の空気式防舷材の気密テスト方法。
  3. 【請求項３】 前記液体中の気泡の有無を光を当てなが
    ら視認する請求項１または２に記載の空気式防舷材の気
    密テスト方法。
  4. 【請求項４】 防舷材本体の端面に取付けられた断面凹
    状の口金端面に、液体流入口と上端部にエアー抜き口と
    を備えた透明板をシール材を介して気密的に取付けたこ
    とを特徴とする空気式防舷材の気密テスト装置。
  5. 【請求項５】 前記透明板は、口金端面にシール材及び
    締結部材を介して気密的に、かつ着脱可能に取付けて成
    る請求項４に記載の空気式防舷材の気密テスト装置。
  6. 【請求項６】 前記透明板がアクリル樹脂板または塩化
    ビニル樹脂板の何れかを使用する請求項４または５に記
    載の空気式防舷材の気密テスト装置。
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