JP2003240668A - 漏洩試験装置 - Google Patents
漏洩試験装置Info
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- JP2003240668A JP2003240668A JP2002043804A JP2002043804A JP2003240668A JP 2003240668 A JP2003240668 A JP 2003240668A JP 2002043804 A JP2002043804 A JP 2002043804A JP 2002043804 A JP2002043804 A JP 2002043804A JP 2003240668 A JP2003240668 A JP 2003240668A
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Abstract
置換ガスで置換するとともに、フード内側の空間へHe
を充填して漏洩試験する装置において、フードが硬質の
ため、フードと被試験体間の空間が一定であり、この空
間を減圧することにより被試験体が変形したり、Heを
充填する時間及び充填量が多くなるので、これらを改善
する。 【構成】フード10と軟質材料で構成し、フード空間1
1を真空ポンプ15で排出パイプ14から減圧すると、
フード10が収縮変形して燃料タンク1へ密着する。続
いて、フード空間11内へHeを充填すると必要量のみ
迅速に充填できる。
Description
うな中空容器状の被試験体に対する漏洩試験装置に関す
る。
(ヘリウム)ガスをトレースガスとする漏洩試験装置が
示されている。図3はこの概略を示す図であり、漏洩試
験装置は、被試験体100の周囲を硬質のフード110
で覆い、被試験体100内へ置換ガスとしてN2(窒
素)を供給パイプ104から送り込み、かつ排出パイプ
105から排気することにより、被試験体100内部を
置換ガスにて置換するとともに、被試験体100とフー
ド110間のフード空間111内へ供給パイプ112か
らトレースガスであるHeを送り込みつつ排出パイプ1
14から排気することによりHeで置換する。その後。
排出パイプ105から排気される被試験体100内の置
換ガス中のHe濃度を検出器107で計測し、被試験体
100内へのHe漏洩を検出することにより、被試験体
100の漏洩試験を行うようになっている。
孔の穴径が6〜10μ程度の場合は燃料のガソリンが気
化状態で通過するサイズであり、20μ以上であれば液
体ガソリンが透過するようになる。
は、フード110が硬質のため、フード110と被試験
体100との間におけるフード空間111の容積は常に
一定である。したがって、このフード空間111にHe
を充填するには、多くの時間と高価なHeを大量に要す
ることになる。しかも、Heによる空気との置換を迅速
にしようとすれば、Heの充填に先立って空間内111
を減圧することになるが、この減圧を強くすれば、被試
験体100の変形を招くことになるので、適用可能な減
圧レベルにも自ずから制約が生じた。そこで本願発明
は、被試験体の変形を招かずに減圧でき、かつHe等の
トレースガスを迅速かつ比較的少量で充填できるように
することを目的とする。
本願発明は、中空被試験体内の空気を置換ガスで置換す
るとともに、前記被試験体の周囲を覆うフード内へトレ
ースガスを充填し、このトレースガスの被試験体内に対
する漏洩を検出するように構成した漏洩試験装置におい
て、前記フードを軟質材料で構成したことを特徴とす
る。
空間を減圧することにより変形して被試験体の周囲へ略
密着するようにすることができ、また略袋状の部材とす
ることができる。
トレースガスの充填に先立ってフード内側を減圧する
と、フードは容易に変形して被試験体周囲の空間を減少
させる。このとき、減圧レベルをあまり強くしないで済
むので、被試験体の変形を防止できる。またトレースガ
スで置換すべき空気量が少なくなるため、トレースガス
の充填を迅速にでき、漏洩試験のサイクルを著しく短縮
できる。また、使用量を可及的に少なくできるので高価
なトレースガスを節約でき、試験コストをコストダウン
できる。
り変形して被試験体の周囲へ略密着する程度にフードを
軟質にすれば、フード空間内の空気を可及的に減圧排除
できる。またフードを略袋状にすれば、内部へ被試験体
を容易に収容して密閉できる。
車用燃料タンクを被試験体とする漏洩試験装置の実施例
を説明する。図1は漏洩試験装置全体の概念図、図2は
幅方向断面(図1の2−2線相当断面図)における同様
図である。
金属又は適宜樹脂により形成され、中空の密閉容器状を
なし、頂部の注入口2から燃料を注入し、図示しないキ
ャップを被せて鉄製の燃料タンク1内部を密閉するよう
になっている。
ンクキャップの代わりに、テスターキャップ3を取付
け、このテスターキャップ3を貫通する供給パイプ4と
排出パイプ5で内外を連絡する。供給パイプ4は一端を
燃料タンク1内の底部近くとなる比較的低い位置へ開放
し、他端を燃料タンク1の外部に配置された置換ガス用
ボンベ6へ接続され、燃料タンク1内へN2(窒素)又
はCO2(二酸化炭素)等の適当な不活性ガスからなる
置換ガスを送り込むようになっている。
入口2近傍の比較的高い位置へ開放し、他端を燃料タン
ク1の外部へ出して検出器7を介して真空ポンプ8へ接
続し、真空ポンプ8により燃料タンク1内の空気又は置
換ガスを排気するようになっている。
覆われることにより密閉され、フード10と燃料タンク
1との間に密閉された空間であるフード空間11を形成
する。フード10は、非通気性の軟質樹脂からなる略袋
状をなし、燃料タンク1を収容するとともに、上部の開
口部を注入口2の周囲へ密着させてフード空間11を密
閉する。
レン、ポリ塩化ビニール等、変形容易でフィルム又はシ
ート状等をなす素材から構成される。フード空間11の
減圧により容易に燃料タンク1の周囲へ密着変形できる
程度に調整され、その厚さ、硬さ及び通気性は試験目的
等により適宜に設定できる。
続され、その一端はフード空間11へ開放され、他端は
フード空間11外部のHeガスボンベ13へ接続され、
フード空間11内へHeガスを充填可能になっている。
Heはトレースガスの一具体例である。
14が接続され、一端をフード空間11内へ開放し、他
端をフード空間11外部の真空ポンプ15へ接続され、
真空ポンプ15により排出パイプ14を介してフード空
間11内の空気とHeガスを排気できるようになってい
る。
に示すものであり、燃料タンク1は幅方向中央に上方へ
凸の溝1aを備え、左右両側はサイドタンク1b,1b
となっている。溝1a内はサイドタンク1b,1bに挟
まれた前後方向へ延びる空間9をなし、ここにもフード
10の一部10aが入り込んでいる。
験を行うには、まず、燃料タンク1をフード10へ入れ
てフード10の開口部を注入口2の周囲で密閉する。こ
の状態で置換ガス用ボンベ6から供給パイプ4を介して
燃料タンク1内へ置換ガスを送り込み、同時に排出パイ
プ5を介して真空ポンプ8により燃料タンク1内を吸引
することにより、燃料タンク1内の空気を排除して置換
ガスに置換する。
5により排出パイプ14から減圧してフード空間11内
の空気を排出する。これによりフード10は仮想線で示
す本来の大きさから収縮して燃料タンク1の外表面へ略
密着する。続いて、Heガスボンベ13から供給パイプ
12を介してフード空間11内へHeガスを送り込み、
所定気圧になるまで充填させる。
び加圧レベルは燃料タンク1の強度によって異なるが、
変形を生じない程度に設定され、本実施例における減圧
及び加圧レベルは、0.3kgf/cm2(平方センチ
メートル、以下同)〜−0.2kgf/cm2とするこ
とが好ましい。
度を目的とする計測をスタートさせて、所定時間排出パ
イプ5を通って排出される燃料タンク1内の置換ガス中
におけるトレースガス濃度を計測する。所定時間内にト
レースガス濃度を検出しないときは漏洩なしと判定し、
トレースガスを検出すれば、予め定められた検出濃度に
基づき合否判定する。
で燃料タンク1内へ充填し、かつフード10内にトレー
スガスであるHeを10L(リットル、以下同)以内で
注入して1次圧力6MPa、2次圧力0.12MPa、
流量1L/分で流し、燃料タンク1内を0.8kgf/
cm2に保って、排出パイプ5からの排気中におけるH
e濃度を検出する。
を生じる微小孔のサイズにより異なるが、穴径が6μの
場合は91秒、10μの場合は41秒、20μの場合は
11秒、30μの場合は8.7秒でそれぞれ最小16.
7PPMを検出できる。
圧時に容易に変形して燃料タンク1の周囲へ略密着する
ので、フード空間を解消又は可及的に減少させることが
できる。その結果、Heで置換すべき空気量が少なくな
るため、Heの充填を迅速にでき、漏洩試験のサイクル
を著しく短縮できる。また、He使用量を可及的に少な
くできるので高価なHeを節約でき、試験コストをコス
トダウンできる。しかも、減圧レベルをあまり高くしな
いで済むため燃料タンク1の変形を防止できる。
部へ被試験体である燃料タンク1を容易に収容して密閉
できる。特にフード1を折りたたみ可能な程度の軟質に
にすれば、保管時等に小さく折りたためるから収納性及
び取扱性が高くなる。
の内側へ入り込む空間9が存在しても、フード10が軟
質のため、この空間9内へ入り込んで容易に埋めること
ができる。したがって、従来の硬質フードでは不可避的
に存在した被試験体内部へ入り込む凹所のフード空間ま
で減少又は解消できる。
密性を要求される各種タンク等の被試験体に対する漏洩
試験装置として適用できる。また、フード10は必ずし
も燃料タンク1の表面へ密着変形しなくてもよく、要は
フード空間11を従来の硬質フードでは不可能な程度に
減少できれば足りる。
出パイプ、6:置換ガス用ボンベ、7:検出器、8:真
空ポンプ、10:フード、11:空間、12:供給パイ
プ、13:Heガスボンベ、14:排出パイプ、15:
真空ポンプ
Claims (3)
- 【請求項1】 中空被試験体内の空気を置換ガスで置換
するとともに、前記被試験体の周囲を覆うフード内へト
レースガスを充填し、このトレースガスの被試験体内に
対する漏洩を検出するように構成した漏洩試験装置にお
いて、 前記フードを軟質材料で構成したことを特徴とする漏洩
試験装置。 - 【請求項2】 前記フードは、被試験体との間の空間で
あるフード空間内を減圧することにより変形して被試験
体の周囲へ略密着することを特徴とする請求項1に記載
の漏洩試験装置。 - 【請求項3】 前記フードは略袋状の部材であることを
特徴とする請求項1又は2に記載の漏洩試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043804A JP2003240668A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 漏洩試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043804A JP2003240668A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 漏洩試験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003240668A true JP2003240668A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27783446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002043804A Withdrawn JP2003240668A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 漏洩試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003240668A (ja) |
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-
2002
- 2002-02-20 JP JP2002043804A patent/JP2003240668A/ja not_active Withdrawn
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20061208 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080528 |