JP3430975B2 - リークテスター - Google Patents

リークテスター

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JP3430975B2
JP3430975B2 JP17781399A JP17781399A JP3430975B2 JP 3430975 B2 JP3430975 B2 JP 3430975B2 JP 17781399 A JP17781399 A JP 17781399A JP 17781399 A JP17781399 A JP 17781399A JP 3430975 B2 JP3430975 B2 JP 3430975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレーサーガス
(ヘリウム等の漏れ検知用ガス)を使用して被検査物
(内部に気体や液体を収容して使用されるもの)の漏れ
度合を調べるリークテスターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リークテスターとして、内部に被
検査物を収容するチャンバーと、トレーサーガスを供給
するトレーサーガス供給手段と、前記チャンバー内のト
レーサーガス量を検出するトレーサーガス検出手段と、
前記トレーサーガス供給手段と前記チャンバー内に収容
された前記被検査物を接続する接続管とを備えたもの、
あるいは、内部に被検査物を収容するチャンバーと、同
チャンバーにトレーサーガスを供給するトレーサーガス
供給手段と、トレーサーガス量を検出するトレーサーガ
ス検出手段と、前記トレーサーガス検出手段と前記チャ
ンバー内に収容された前記被検査物を接続する接続管と
を備えたものがある。
【0003】これらのリークテスターにおいては、通
常、接続管として金属製のフレキシブル管が採用されて
いる。また、リークテストに際して、上記した被検査物
内及びチャンバー内は、トレーサーガスの供給前に所定
の圧力まで真空引きされるようになっていて、その後、
前者のリークテスターにおいては、被検査物内にトレー
サーガスが供給されてチャンバー内に漏れ出たトレーサ
ーガス量を検出するようになっており、また、後者のリ
ークテスターにおいては、チャンバー内にトレーサーガ
スが供給されて被検査物内に浸入したトレーサーガス量
を検出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、接続管とし
て採用されている金属製のフレキシブル管は、それ自体
が高価であってコスト高になることは勿論のこと、衝撃
によってクラックが入り易いため、取り扱いには十分な
注意を要する。また、稼動部に溶接個所を有しており、
その溶接により、製造コストが高くなることは勿論のこ
と、製品ごとに強度差が生じることがあるため、製品ご
とに耐久性の面でバラツキが生じるといった問題点があ
る。
【0005】これらの問題点は樹脂等の非金属製のフレ
キシブル管を採用すれば解決するものの、非金属製のも
のでは管内外の圧力差によりトレーサーガスが透過し易
いため、トレーサーガス検出手段がチャンバー内のトレ
ーサーガス量を検出するものである場合には、被検査物
からチャンバー内に漏れ出るトレーサーガスに加えて、
接続管からチャンバー内に接続管を透過して漏れ出るト
レーサーガスも検出され、また、トレーサーガス検出手
段が被検査物内のトレーサーガス量を検出するものであ
る場合には、チャンバーから被検査物内に侵入するトレ
ーサーガスに加えて、チャンバーから被検査物内に接続
管を透過して侵入するトレーサーガスも検出され、被検
査物の漏れ度合いを正確に検出できないおそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、内部に被検査物を収
容するチャンバーと、トレーサーガスを供給するトレー
サーガス供給手段と、前記チャンバー内のトレーサーガ
ス量を検出するトレーサーガス検出手段と、前記トレー
サーガス供給手段と前記チャンバー内に収容された前記
被検査物を接続する接続管とを備えたリークテスターに
おいて、前記チャンバー内に配設される前記接続管とし
て、前記被検査物に前記トレーサーガス供給手段からト
レーサーガスを導入する内管と同内管を被覆する外管と
からなる二重構造の非金属製接続管を採用し、前記接続
管の内管と外管との間に形成される筒状空間に除去用ガ
スを流通させる流通手段を設けたこと(請求項1に係る
発明)に特徴がある。
【0007】また、本発明は、内部に被検査物を収容す
るチャンバーと、同チャンバーにトレーサーガスを供給
するトレーサーガス供給手段と、トレーサーガス量を検
出するトレーサーガス検出手段と、前記トレーサーガス
検出手段と前記チャンバー内に収容された前記被検査物
を接続する接続管とを備えたリークテスターにおいて、
前記チャンバー内に配設される前記接続管として、前記
被検査物から前記トレーサーガス検出手段にトレーサー
ガスを導く内管と同内管を被覆する外管とからなる二重
構造の非金属製接続管を採用し、前記接続管の内管と外
管との間に形成される筒状空間に除去用ガスを流通させ
る流通手段を設けたこと(請求項2に係る発明)に特徴
がある。
【0008】また、本発明は、内部に被検査物を収容す
るチャンバーと、トレーサーガスを供給するトレーサー
ガス供給手段と、前記チャンバー内のトレーサーガス量
を検出するトレーサーガス検出手段と、前記トレーサー
ガス供給手段と前記チャンバー内に収容された前記被検
査物を接続する接続管とを備えたリークテスターにお
て、前記チャンバー内に配設される前記接続管として、
前記被検査物に前記トレーサーガス供給手段からトレー
サーガスを導入する内管と同内管を被覆する外管とから
なる二重構造の非金属製接続管を採用し、前記接続管の
内管と外管との間に形成される筒状空間を真空引きする
真空引き手段を設けたこと(請求項3に係る発明)に特
徴がある。
【0009】また、本発明は、内部に被検査物を収容す
るチャンバーと、同チャンバーにトレーサーガスを供給
するトレーサーガス供給手段と、トレーサーガス量を検
出するトレーサーガス検出手段と、前記トレーサーガス
検出手段と前記チャンバー内に収容された前記被検査物
を接続する接続管とを備えたリークテスターにおいて、
前記チャンバー内に配設される前記接続管として、前記
被検査物から前記トレーサーガス検出手段にトレーサー
ガスを導く内管と同内管を被覆する外管とからなる二重
構造の非金属製接続管を採用し、前記接続管の内管と外
管との間に形成される筒状空間を真空引きする真空引き
手段を設けたこと(請求項4に係る発明)に特徴があ
る。
【0010】また、本発明は、内部に被検査物を収容す
るチャンバーと、前記被検査物又は前記チャンバーにト
レーサーガスを供給するトレーサーガス供給手段と、前
記チャンバー内又は前記被検査物内のトレーサーガス量
を検出するトレーサーガス検出手段と、前記チャンバー
内に配設されて前記被検査物と前記トレーサーガス供給
手段又は前記トレーサーガス検出手段とを接続する接続
管とを備えたリークテスターにおいて、前記接続管を内
管と同内管を被覆する外管とで構成し、前記内管と前記
外管との間に形成される筒状空間内のトレーサーガスを
排出するトレーサーガス排出手段を設けたこと(請求項
5に係る発明)に特徴がある。この場合、トレーサーガ
ス排出手段としては、前記接続管の内管と外管との間に
形成される筒状空間に除去用ガスを流通させる流通手段
あるいは、前記筒状空間を真空引きする真空引き手段を
採用することができる。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明によるリークテスター(請
求項1に係る発明)においては、チャンバー内に配設さ
れる接続管として、被検査物にトレーサーガス供給手段
からトレーサーガスを導入する内管と同内管を被覆する
外管とからなる二重構造の非金属製接続管を採用し、接
続管の内管と外管との間に形成される筒状空間に除去用
ガスを流通させる流通手段を設けた。このため、トレー
サーガスの一部が内管を透過して筒状空間に漏れ出たと
しても、除去用ガスの流通により、筒状空間内のトレー
サーガスを排出することができる。したがって、接続管
を透過してチャンバー内に漏れ出るトレーサーガス量を
効果的に減らすことができ、リークテストの精度を効果
的に上げることができる。
【0012】また、本発明によるリークテスター(請求
項2に係る発明)においては、チャンバー内に配設され
る接続管として、被検査物からトレーサーガス検出手段
にトレーサーガスを導く内管と同内管を被覆する外管と
からなる二重構造の非金属製接続管を採用し、接続管の
内管と外管との間に形成される筒状空間に除去用ガスを
流通させる流通手段を設けた。このため、トレーサーガ
スの一部が外管を透過して筒状空間に浸入したとして
も、除去用ガスの流通により、筒状空間内のトレーサー
ガスを排出することができる。したがって、接続管を透
過して接続管内に浸入するトレーサーガス量を効果的に
減らすことができ、リークテストの精度を効果的に上げ
ることができる。
【0013】また、本発明によるリークテスター(請求
項3に係る発明)においては、チャンバー内に配設され
る接続管として、被検査物にトレーサーガス供給手段か
らトレーサーガスを導入する内管と同内管を被覆する外
管とからなる二重構造の非金属製接続管を採用し、接続
管の内管と外管との間に形成される筒状空間を真空引き
する真空引き手段を設けた。このため、トレーサーガス
の一部が内管を透過して筒状空間に漏れ出たとしても、
筒状空間を真空引きすることにより、筒状空間内のトレ
ーサーガスを排出することができる。したがって、接続
管を透過してチャンバー内に漏れ出るトレーサーガス量
をほとんど無くすことができ、リークテストの精度をき
わめて上げることができる。
【0014】また、本発明によるリークテスター(請求
項4に係る発明)においては、チャンバー内に配設され
る接続管として、被検査物からトレーサーガス検出手段
にトレーサーガスを導く内管と同内管を被覆する外管と
からなる二重構造の非金属製接続管を採用し、接続管の
内管と外管との間に形成される筒状空間を真空引きする
真空引き手段を設けた。このため、トレーサーガスの一
部が外管を透過して筒状空間に浸入したとしても、筒状
空間を真空引きすることにより、筒状空間内のトレーサ
ーガスを排出することができる。したがって、接続管を
透過して接続管内に浸入するトレーサーガス量をほとん
ど無くすことができ、リークテストの精度をきわめて上
げることができる。
【0015】また、本発明によるリークテスター(請求
項5に係る発明)においては、接続管を内管と同内管を
被覆する外管とで構成し、内管と外管との間に形成され
る筒状空間内のトレーサーガスを排出するトレーサーガ
ス排出手段を設けた。このため、トレーサーガスの一部
が内管を透過して筒状空間に漏れ出たとしても、又はト
レーサーガスの一部が外管を透過して筒状空間に浸入し
たとしても、トレーサーガス排出手段により筒状空間内
のトレーサーガスを排出することができる。したがっ
て、接続管を透過してチャンバー内に漏れ出る又は、接
続管を透過して接続管内に浸入するトレーサーガス量を
効果的に減らすことができ、リークテストの精度を効果
的に上げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明によるリークテス
ターの第1実施形態を示していて、このリークテスター
は、内部に被検査物Mを収容するチャンバー10と、ト
レーサーガス(検知用のヘリウムガス)を供給するトレ
ーサーガス供給手段20と、トレーサーガス量を検出す
るトレーサーガス検出手段30と、トレーサーガス供給
手段20と被検査物Mを接続する接続管40等を備えて
いる。
【0017】チャンバー10は、前面に設けられた扉
(図示省略)を開くことにより被検査物Mを内部に収容
可能な直方体形状をしており、同チャンバー10に設け
られた5つの接続口11,12,13,14,15に
は、それぞれトレーサーガス供給手段20、トレーサー
ガス検出手段30、チャンバー10の大気開放手段5
0、接続管40の真空引き手段60、チャンバー10の
真空引き手段70が接続されている。
【0018】トレーサーガス供給手段20は、接続管4
0を通して被検査物Mにトレーサーガスを供給するもの
で、トレーサーガス供給ボンベ21と、同ボンベ21に
接続されるとともにチャンバー10の接続口11に接続
された導入管22と、同導入管22に介装された開閉バ
ルブV1を備えている。また、導入管22における開閉
バルブV1よりも接続口11側の部位には、第1真空ポ
ンプ25に接続された配管23と大気開放された配管2
4がそれぞれ接続されており、各配管23,24には各
開閉バルブV2,V3がそれぞれ介装されている。
【0019】トレーサーガス検出手段30は、チャンバ
ー10内のトレーサーガス量を検出するもので、それ自
体周知のトレーサーガス検出器31と、同検出器31に
接続されるとともにチャンバー10の接続口12に接続
された配管32と、同配管32に介装された開閉バルブ
V4を備えている。
【0020】接続管40は、図2に詳細に示したよう
に、被検査物Mにトレーサーガスを導入する樹脂製の内
管41と、同内管41を所定の筒状空間Sを有して被覆
する樹脂製の外管42とからなる二重構造とされてお
り、一端がチャンバー10内にてチャンバー10の接続
口11に接続具43を介して気密的に接続されるととも
に、他端が被検査物Mの供給口mに接続具44を介して
脱着可能かつ気密的に接続されるようになっている。
【0021】チャンバー10の大気開放手段50は、チ
ャンバー10内を大気に連通して開放するもので、一端
がチャンバー10の接続口13に接続された配管51
と、同配管51の他端側に設けられた開閉バルブV5を
備えている。
【0022】接続管40の真空引き手段60は、内管4
1と外管42間の筒状空間S内を所定の圧力まで真空引
きするもので、第2真空ポンプ61と、同第2真空ポン
プ61に接続されるとともにチャンバー10の接続口1
4に接続された配管62と、同配管62に介装された開
閉バルブV6を備えている。
【0023】チャンバー10の真空引き手段70は、チ
ャンバー10内を所定の圧力まで真空引きするもので、
第3真空ポンプ71と、同第3真空ポンプ71に接続さ
れるとともにチャンバー10の接続口15に接続された
配管72と、同配管72に介装された開閉バルブV7を
備えている。
【0024】上記のように構成した第1実施形態におけ
るリークテスターは、各真空ポンプ25,61,71を
運転状態に維持するとともに、開閉バルブV6を間欠的
(または連続的)に開閉させて、内管41と外管42間
の筒状空間Sを真空引きする状態にて、下記の手順〜
を繰り返すことによって使用される。開閉バルブV
1〜V7を閉じた状態にて、チャンバー10の扉を開け
てチャンバー10内に被検査物Mを収容し、接続管40
の先端を被検査物Mの供給口mに接続具44を介して接
続した後に、チャンバー10の扉を閉じる。開閉バル
ブV2及びV7を開いて被検査物M内及びチャンバー1
0内を所定の圧力まで真空引きした後に、開閉バルブV
2及びV7を閉じる。開閉バルブV1を開いてトレー
サーガス供給ボンベ21から被検査物M内にトレーサー
ガスを供給し、所定圧力にて所定時間維持する。上記
所定時間経過後に開閉バルブV4を開いて、トレーサー
ガス検出器31によって検出される検出値(リークレー
ト値)を予め定めたしきい値と比較して合否判定する。
開閉バルブV1及びV4を閉じる。開閉バルブV3
を開いて被検査物M内のトレーサーガスを排出して被検
査物M内を大気開放するとともに、開閉バルブV5を開
いてチャンバー10内を大気開放し、その後、チャンバ
ー10の扉を開けて被検査物Mを取り出す。
【0025】ところで、この第1実施形態においては、
トレーサーガス供給手段20と被検査物Mを接続する接
続管40として、被検査物Mにトレーサーガス供給手段
20からトレーサーガスを導入する内管41と同内管4
1を被覆する外管42とからなる二重構造の樹脂製接続
管を採用したため、金属製接続管に比して取り扱いが容
易で使い勝手を良くすることができるとともに製造コス
トを抑えて安価に実施することができる。また、トレー
サーガスの一部が内管41を透過して漏れ出たとして
も、内管41を被覆する外管42により、同ガスがチャ
ンバー10内へ直接透過して漏れ出ることを抑制できる
ため、チャンバー10内に接続管40を透過して漏れ出
るトレーサーガス量を、一重の非金属製接続管を採用し
た場合に比して減らすことができ、リークテストの精度
を上げることができる。
【0026】また、本実施形態においては、内管41と
外管42との間に筒状空間Sを設けて、同筒状空間Sを
真空引き手段60によって間欠的または連続的に真空引
きするようにしたため、内管41を透過して筒状空間S
内に漏れ出たトレーサーガスを真空引き手段60によっ
て効果的に排出することができるとともに、外管42の
内外周の圧力差(筒状空間S内とチャンバー10内との
圧力差)をほとんど無くすことができて、外管42を透
過してチャンバー10内に漏れ出るトレーサーガス量を
ほとんど無くすことができる。したがって、リークテス
トの精度をきわめて上げることができる。
【0027】図3は、本発明によるリークテスターの第
2実施形態(被検査物M内の容積に比してチャンバー1
0内の残留容積が小さい場合に、トレーサーガス使用量
が少なくて有効な実施形態)を示していて、このリーク
テスターにおいては、チャンバー10の接続口11にト
レーサーガス検出手段30が接続されて被検査物Mとト
レーサーガス検出手段30が接続管40によって接続さ
れる構成及びチャンバー10の接続口12にトレーサー
ガス供給手段20が接続されてトレーサーガス供給手段
20からチャンバー10内にトレーサーガスが供給され
るようになっている構成を除いて上記第1実施形態と実
質的に同じ構成であるため、同一構成には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。なお、配管23,24は配
管32における開閉バルブV4よりも接続口11側の部
位に接続されている。
【0028】上記のように構成した第2実施形態におけ
るリークテスターは、各真空ポンプ25,61,71を
運転状態に維持するとともに、開閉バルブV6を間欠的
(または連続的)に開閉させて、内管41と外管42間
の筒状空間Sを真空引きする状態にて、下記の手順〜
を繰り返すことによって使用される。開閉バルブV
1〜V7を閉じた状態にて、チャンバー10の扉を開け
てチャンバー10内に被検査物Mを収容し、接続管40
の先端を被検査物Mの供給口mに接続具44を介して接
続した後に、チャンバー10の扉を閉じる。開閉バル
ブV2及びV7を開いて被検査物M内及びチャンバー1
0内を所定の圧力まで真空引きした後に、開閉バルブV
2及びV7を閉じる。開閉バルブV1を開いてトレー
サーガス供給ボンベ21からチャンバー10内にトレー
サーガスを供給し、所定圧力にて所定時間維持する。
上記所定時間経過後に開閉バルブV4を開いて、トレー
サーガス検出器31によって検出される検出値(リーク
レート値)を予め定めたしきい値と比較して合否判定す
る。開閉バルブV1及びV4を閉じる。開閉バルブ
V5を開いてチャンバー10内の圧力を大気圧程度まで
下げた後に、開閉バルブV5を閉じる。開閉バルブV
7を開いてチャンバー10内のトレーサーガスを第3真
空ポンプ71に排出した後に、開閉バルブV7を閉じ
る。開閉バルブV5を開いてチャンバー10内を大気
開放するとともに、開閉バルブV3を開いて被検査物M
内を大気開放し、その後、チャンバー10の扉を開けて
被検査物Mを取り出す。
【0029】ところで、この第2実施形態においては、
トレーサーガス検出手段30と被検査物Mを接続する接
続管40として、被検査物Mからトレーサーガス検出手
段30にトレーサーガスを導く内管41と同内管41を
被覆する外管42とからなる二重構造の樹脂製接続管を
採用したため、金属製接続管に比して取り扱いが容易で
使い勝手を良くすることができるとともに製造コストを
抑えて安価に実施することができる。また、トレーサー
ガスの一部が外管42を透過して浸入したとしても、外
管42の内側の内管41により、同ガスが被検査物M内
へ直接透過して浸入することを抑制できるため、被検査
物M内に接続管40を透過して浸入するトレーサーガス
量を、一重の非金属製接続管を採用した場合に比して減
らすことができ、リークテストの精度を上げることがで
きる。
【0030】また、本実施形態においては、内管41と
外管42との間に筒状空間Sを設けて、同筒状空間Sを
真空引き手段60によって間欠的または連続的に真空引
きするようにしたため、外管42を透過して筒状空間S
内に浸入したトレーサーガスを真空引き手段60によっ
て効果的に排出することができるとともに、内管41の
内外周の圧力差(筒状空間S内と被検査物M内との圧力
差)をほとんど無くすことができて、内管41を透過し
て被検査物M内に浸入するトレーサーガス量をほとんど
無くすことができる。したがって、リークテストの精度
をきわめて上げることができる。
【0031】上記各実施形態においては、接続管40と
して樹脂製接続管を採用したが、その他の非金属製接続
管、例えばゴム製接続管を採用して実施することも可能
である。また、上記各実施形態においては、接続管40
として、内管41と同内管41を被覆する外管42とか
らなる二重構造の接続管を採用したが、外管42を多重
構造にして実施することも可能であり、この場合には、
上記各実施形態に比して、接続管40を透過するトレー
サーガス量を更に減らすことができ、リークテストの精
度を更に上げることができる。
【0032】また、上記各実施形態においては、筒状空
間S内を真空引き手段60によって真空引きして、筒状
空間S内のトレーサーガスを排出するようにしたが、真
空引き手段60に代えて、または真空引き手段60に加
えて、図2の仮想線にて示したように、開閉バルブV8
を介装して配管62に接続される導入管81と、開閉バ
ルブV9を介装して接続具44にて筒状空間Sの端部に
接続される導出管82と、トレーサーガスを含まない窒
素ガス供給手段(図示省略)とを備えて、筒状空間S内
にトレーサーガス除去用の窒素ガスを流通させる流通手
段80を設けて実施することも可能である。この場合に
は、筒状空間S内のトレーサーガスを除去用ガス(窒素
ガス)の流通によって筒状空間S内から排出させること
ができるため、接続管40を透過して漏れ出る(または
浸入する)トレーサーガス量を効果的に減らすことがで
き、リークテストの精度を効果的に上げることができ
る。また、除去用ガスを流通させる流通手段80と、筒
状空間S内を真空引きする真空引き手段60を併用する
ことによって、更にリークテストの精度を効果的に上げ
ることもできる。なお、上記した除去用ガスは、窒素ガ
スに限らず、内管41及び外管42に対して浸透性に乏
しく、内管41及び外管42を腐食させないガスであれ
ば良く、例えば、窒素以上の分子量を有し、反応性の乏
しい炭酸ガス等を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるリークテスターの第1実施形態
を概略的に示す正面図である。
【図2】 図1に示した接続管とチャンバー、被検査物
等との接続関係を示す縦断正面図である。
【図3】 本発明によるリークテスターの第2実施形態
を概略的に示す正面図である。
【符号の説明】
10…チャンバー、20…トレーサーガス供給手段、3
0…トレーサーガス検出手段、40…接続管、41…内
管、42…外管、60…接続管の真空引き手段、80…
流通手段、M…被検査物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−108792(JP,A) 特開 昭62−56831(JP,A) 特開 平10−300626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/20 F17C 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に被検査物を収容するチャンバー
    と、トレーサーガスを供給するトレーサーガス供給手段
    と、前記チャンバー内のトレーサーガス量を検出するト
    レーサーガス検出手段と、前記トレーサーガス供給手段
    と前記チャンバー内に収容された前記被検査物を接続す
    る接続管とを備えたリークテスターにおいて、前記チャ
    ンバー内に配設される前記接続管として、前記被検査物
    に前記トレーサーガス供給手段からトレーサーガスを導
    入する内管と同内管を被覆する外管とからなる二重構造
    の非金属製接続管を採用し、前記接続管の内管と外管と
    の間に形成される筒状空間に除去用ガスを流通させる流
    通手段を設けたことを特徴とするリークテスター。
  2. 【請求項2】 内部に被検査物を収容するチャンバー
    と、同チャンバーにトレーサーガスを供給するトレーサ
    ーガス供給手段と、トレーサーガス量を検出するトレー
    サーガス検出手段と、前記トレーサーガス検出手段と前
    記チャンバー内に収容された前記被検査物を接続する接
    続管とを備えたリークテスターにおいて、前記チャンバ
    ー内に配設される前記接続管として、前記被検査物から
    前記トレーサーガス検出手段にトレーサーガスを導く内
    管と同内管を被覆する外管とからなる二重構造の非金属
    製接続管を採用し、前記接続管の内管と外管との間に形
    成される筒状空間に除去用ガスを流通させる流通手段を
    設けたことを特徴とするリークテスター。
  3. 【請求項3】 内部に被検査物を収容するチャンバー
    と、トレーサーガスを供給するトレーサーガス供給手段
    と、前記チャンバー内のトレーサーガス量を検出するト
    レーサーガス検出手段と、前記トレーサーガス供給手段
    と前記チャンバー内に収容された前記被検査物を接続す
    る接続管とを備えたリークテスターにおいて、前記チャ
    ンバー内に配設される前記接続管として、前記被検査物
    に前記トレーサーガス供給手段からトレーサーガスを導
    入する内管と同内管を被覆する外管とからなる二重構造
    の非金属製接続管を採用し、前記接続管の内管と外管と
    の間に形成される筒状空間を真空引きする真空引き手段
    を設けたことを特徴とするリークテスター。
  4. 【請求項4】 内部に被検査物を収容するチャンバー
    と、同チャンバーにトレーサーガスを供給するトレーサ
    ーガス供給手段と、トレーサーガス量を検出するトレー
    サーガス検出手段と、前記トレーサーガス検出手段と前
    記チャンバー内に収容された前記被検査物を接続する接
    続管とを備えたリークテスターにおいて、前記チャンバ
    ー内に配設される前記接続管として、前記被検査物から
    前記トレーサーガス検出手段にトレーサーガスを導く内
    管と同内管を被覆する外管とからなる二重構造の非金属
    製接続管を採用し、前記接続管の内管と外管との間に形
    成される筒状空間を真空引きする真空引き手段を設けた
    ことを特徴とするリークテスター。
  5. 【請求項5】 内部に被検査物を収容するチャンバー
    と、前記被検査物又は前記チャンバーにトレーサーガス
    を供給するトレーサーガス供給手段と、前記チャンバー
    内又は前記被検査物内のトレーサーガス量を検出するト
    レーサーガス検出手段と、前記チャンバー内に配設され
    て前記被検査物と前記トレーサーガス供給手段又は前記
    トレーサーガス検出手段とを接続する接続管とを備えた
    リークテスターにおいて、前記接続管を内管と同内管を
    被覆する外管とで構成し、前記内管と前記外管との間に
    形成される筒状空間内のトレーサーガスを排出するトレ
    ーサーガス排出手段を設けたことを特徴とするリークテ
    スター。
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