JP2000087224A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

Info

Publication number
JP2000087224A
JP2000087224A JP10258290A JP25829098A JP2000087224A JP 2000087224 A JP2000087224 A JP 2000087224A JP 10258290 A JP10258290 A JP 10258290A JP 25829098 A JP25829098 A JP 25829098A JP 2000087224 A JP2000087224 A JP 2000087224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
monomer
film
forming apparatus
film forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10258290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4112702B2 (ja
Inventor
Masayuki Iijima
正行 飯島
Masatoshi Sato
昌敏 佐藤
Yoshiyuki Ukishima
禎之 浮島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP25829098A priority Critical patent/JP4112702B2/ja
Publication of JP2000087224A publication Critical patent/JP2000087224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4112702B2 publication Critical patent/JP4112702B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】蒸着重合法を用いて、モノマーの組成分布が均
一で、かつ、均一な膜厚分布の低比誘電率の層間絶縁膜
を形成しうる成膜装置を提供する。 【解決手段】本発明の成膜装置1は、少なくとも一つの
蒸着重合用の第1の処理室4を有する。第1の処理室4
は、蒸着重合用の原料モノマーA、Bの気体を混合する
ための混合槽4aと、基板8に対して成膜処理を行うた
めの処理槽4bとから構成され、基板8の上方から原料
モノマーA、Bの蒸気を基板8上に供給するようになっ
ている。混合槽4aと処理槽4bとの間には、所定の形
状の吹き出し口490を有するモノマー吹き付け部材4
9が設けられている。混合槽4aとモノマー吹き付け部
材49は、少なくとも基板8より高い温度に温度制御さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体装
置の層間絶縁膜に用いられる低比誘電性の絶縁膜を形成
するための成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の層間絶縁膜として
は、CVD法(化学蒸着法:Chemical Vapor Depositio
n)によるSiO2膜が主に用いられている。この方法に
よって形成された層間絶縁膜の比誘電率は一般に4.0
以上となるが、最近はLSIの高集積化の進展により層
間絶縁膜の低比誘電率化が大きな課題とされており、比
誘電率が4以下の層間絶縁膜が要求されるようになって
いる。
【0003】このような要求に対しては、近年、プラズ
マCVD法によって形成されたSiO2膜にフッ素を添
加したSiOF膜やC48などのガスを原料にしたプラ
ズマ重合によるフッ素アモルファスカーボン膜等が提案
されており、特に後者のフッ素アモルファスカーボン膜
によれば層間絶縁膜の比誘電率を2.5以下に抑えるこ
とができる。
【0004】さらに、本発明者等の研究により、蒸着重
合法で作成した種々の高分子膜が2.5以下の比誘電率
を実現しうることも見い出されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術においては、次のような問題があった。すなわ
ち、上述のプラズマCVD法によるSiOF膜及びプラ
ズマ重合法によるフッ素アモルファスカーボン膜は、従
来のプラズマCVD用の成膜装置を用いて作成できると
ともに低比誘電率化が達成できる反面、膜の形成方法や
成膜条件によって膜特性が大きく異なったり、膜中のフ
ッ素の脱離や吸湿性が大きいといった膜の不安定性によ
り誘電率を悪化させてしまう問題が指摘されており、将
来の低比誘電率材料としての応用は難しい状況にある。
【0006】一方、従来の蒸着重合法による成膜装置に
おいては、基板上における膜厚分布を均一にすることが
困難であるとともに、各モノマーを処理室に導入する位
置によって基板上におけるモノマーの組成比がばらつく
という問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、蒸着重合法を用いて、モノマーの組成分布が均一
で、かつ、均一な膜厚分布の低比誘電率の層間絶縁膜を
形成しうる成膜装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1記載の発明は、基体に対して成膜
処理を行うための複数の処理室を有する成膜装置であっ
て、上記複数の処理室のうちの少なくとも一つが蒸着重
合用の処理室であり、この蒸着重合用の処理室に、蒸着
重合の原料モノマーの気体を混合するモノマー混合部が
設けられていることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明の場合、蒸着重合用の
処理室にモノマー混合部を設けたことによって、原料モ
ノマーの気体が十分に混合された状態で基体に供給され
るため、モノマーの組成分布が均一で、かつ、均一な膜
厚分布の高分子膜を基体上に形成することができる。そ
の結果、本発明によれば、比誘電率が均一で各部分の電
気容量が均一な絶縁膜を形成することが可能になる。
【0010】この場合、請求項2記載の発明のように、
請求項1記載の発明において、モノマー混合部が、基体
の温度より高い温度に加熱可能に構成されていることも
効果的である。
【0011】請求項2記載の発明によれば、原料モノマ
ーがモノマー混合部の内面に付着した場合に再び蒸発し
て第1の処理室内に放出されるため、基体上において効
率良く原料モノマーを堆積させて成膜を行うことが可能
になる。
【0012】請求項3記載の発明のように、請求項1又
は2のいずれか1項記載の発明において、蒸着重合用の
処理室に、モノマー混合部において混合された原料モノ
マーの気体を均一な状態で基体の表面に供給するモノマ
ー供給手段が設けられていることも効果的である。
【0013】請求項3記載の発明によれば、基体上にお
ける膜厚分布及びモノマーの組成分布の均一性を高める
ことが可能になる。
【0014】この場合、請求項4記載の発明のように、
請求項3記載の発明において、モノマー供給手段が、モ
ノマー混合部と基体保持部との間において所定の形状の
吹き出し口を有するモノマー吹き付け部材を備えている
ことも効果的である。
【0015】請求項4記載の発明によれば、モノマー混
合部と基体保持部との間にモノマー吹き付け部材を設け
るだけの簡単な構成で原料モノマーを均一に基体の表面
に供給することが可能になる。
【0016】また、請求項5記載の発明のように、請求
項3又は4のいずれか1項記載の発明において、モノマ
ー供給手段が、基体の温度より高い温度に加熱可能に構
成されていることも効果的である。
【0017】請求項5記載の発明によれば、原料モノマ
ーがモノマー供給手段に付着した場合に再び蒸発して第
1の処理室内に放出されるため、基体上において効率良
く原料モノマーを堆積させて成膜を行うことが可能にな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本
発明に係る成膜装置の一例の概略構成を示すものであ
る。図1(a)に示すように、この成膜装置1は、マル
チチャンバー方式の枚葉式の装置であり、図示しない搬
送ロボットが組み込まれているコア室2の周囲に、Si
ウェハー等の基板(基体)8の出し入れを行うためのL
/UL(ロード/アンロード)室3と、蒸着重合を行う
ための第1の処理室4と、加熱処理を行うための第2の
処理室5と、アルミニウム等のスパッタリングを行うた
めの第3の処理室6とが配置され、これらはすべて図示
しないゲートバルブを介して連結されている。また、こ
れらコア室2、L/UL室3、第1〜第3の処理室4〜
6は、図示しない真空ポンプ等の真空排気系に連結され
ている。ここで、コア室2内に配置されるロボットによ
って、L/UL室3から第1〜第3の処理室4〜6へ基
板8を自由に搬送できるようになっている。
【0019】図1(b)は、第1の処理室4の概略構成
を示すものである。図1(b)に示すように、第1の処
理室4は、その上部に取り付けられた導入管41A、4
1Bを介して2種類の蒸発源40A、40Bに接続され
ている。ここで、各蒸発源40A、40Bは、ハウジン
グ42A、42Bと、各ハウジング42A、42B内に
収容された蒸発用容器43A、43Bとから構成され
る。そして、各蒸発用容器43A、43Bの内部には、
ポリイミドを形成するための原料モノマーA、B(例え
ば、4,4′-ジアミノジフェニルエーテル(ODA)と、ピ
ロメリト酸二無水物(PMDA))がそれぞれ注入されて
いる。また、各蒸発用容器43A、43Bの近傍には、
各原料モノマーA、Bを加熱するためのヒーター44
A、44Bが設けられている。
【0020】一方、各導入管41A、41Bの周囲には
ヒーター46が巻き付けられ、これによって原料モノマ
ーA、Bの温度を所定の温度に制御できるように構成さ
れている。また、各導入管41A、41Bの途中には、
各原料モノマーA、Bの供給量を調整するためのバルブ
45A、45Bが設けられている。
【0021】図1(b)に示すように、第1の処理室4
は、導入管41A、41Bを介して導入される各原料モ
ノマーA、Bの蒸気(気体)10A、10Bを混合する
ための混合槽4aと、基板8に対して成膜処理を行うた
めの処理槽4bとから構成されている。
【0022】ここで、混合槽4aの上部には、上述した
導入管41A、41Bが接続されている。また、混合槽
4aは下方に向って内部空間が広がるように形成され、
その内壁には、導入された原料モノマーA、Bの蒸気を
加熱及び拡散するためのヒーター48が設けられてい
る。このヒーター48は、例えば直流電源等を含む温度
制御手段7に接続され、少なくとも基板8の温度より5
0℃以上高い温度に加熱されるようになっている。
【0023】一方、処理槽4bは混合槽4aの下部に気
密一体的に形成され、その下部には、基板8を支持する
ためのサセプタ(基体保持部)47が設けられている。
このサセプタ47の内部には図示しないヒーター及び冷
媒循環路が設けられ、これにより基板8を所定の温度
(50℃以下)に加熱又は冷却できるようになってい
る。
【0024】図1(b)に示すように、第1の処理室4
の混合槽4aと処理槽4bとの間には、混合槽4aにお
いて混合された原料モノマーA、Bの蒸気(以下「モノ
マー混合蒸気」という。)10ABを基板8に対して均
一に吹き付けて供給するためのモノマー吹き付け部材
(モノマー供給手段)49が配設されている。
【0025】このモノマー吹き付け部材49は、例えば
Al、Cu、SUS等熱伝導のよい金属製の板状の部材
からなり、このモノマー吹き付け部材49には、モノマ
ー混合蒸気10ABが通過可能な複数の吹き出し口が形
成されている。
【0026】また、このモノマー吹き付け部材49の内
部には図示しないヒーターが設けられ、このヒーターは
上述した温度制御手段に接続されている。そして、これ
によりモノマー吹き付け部材49は、ヒーター48と同
様に、少なくとも基板8の温度より50℃以上高い温度
に加熱されるようになっている。
【0027】図2(a)は、本発明におけるモノマー吹
き付け部材49の一例を示すものであり、図2(b)
は、同モノマー吹き付け部材49の他の例を示すもので
ある。本発明の場合、基板8に対して均一にモノマー混
合蒸気を供給する観点からは、モノマー吹き付け部材4
9の吹き出し口490の形状として、例えば、図2
(a)に示すように、同心円状の吹き出し口490a
や、図2(b)に示すように、例えばシャワーヘッドの
ように多数の小径の孔を設けた吹き出し口490bが最
も適当である。
【0028】図3(a)は、図1(a)の成膜装置1の
第2の処理室5の概略構成を示すものである。図3
(a)に示すように、第2の処理室5内には、基板8を
加熱するためのホットプレート(図示せず)を有するサ
セプタ50が設けられている。このサセプタ50は、基
板8の温度を半導体装置の製造時の温度より広い範囲
(20〜500℃)に制御可能で、かつ、加熱の際の昇
温速度を調整可能できるように構成されている。
【0029】図3(b)は、第3の処理室6の概略構成
を示すものである。図3(b)に示すように、第3の処
理室6には、直流二極式のスパッタリング装置が設けら
れる。すなわち、第3の処理室6の上部に、直流電源6
0に接続された電極61が配設され、この電極62に例
えばアルミニウムターゲット62が保持されている。そ
して、処理すべき基板8は、第3の処理室6の下部にお
いてサセプタ63によって支持されている。また、この
第3の処理室6内には、導入管64を介して例えばアル
ゴン(Ar)ガス等の不活性ガスが導入されるようにな
っている。
【0030】本実施の形態において絶縁膜を形成するに
は、まず、上記成膜装置1において、基板8をL/UL
室3から第1の処理室4内に搬送し、各バルブ45A、
45Bを開いて原料モノマーA、Bを第1の処理室4内
に導入し、蒸着重合によって基板8上にポリアミド(ポ
リアミック)酸膜を形成する。
【0031】この場合、まず、各バルブ45A、45B
を閉じた状態で第1の処理室4内の圧力を3×10-3
a程度の高真空に設定し、ヒーター44A、44Bによ
って各原料モノマーA、Bを所定の温度に加熱する。な
お、導入管41A、41Bは、ヒーター46によって2
00℃程度に加熱しておく。
【0032】そして、各原料モノマーA、Bが所定の温
度に達して所要の蒸発量が得られた後に、各バルブ45
A、45Bを開き、各原料モノマーA、Bの蒸気を第1
の処理室4の混合槽4a内に導入する。これらの原料モ
ノマーA、Bの蒸気は混合槽4a内で混合され、このモ
ノマー混合蒸気10ABは、モノマー吹き付け部材49
の吹き出し口490を介して上方から基板8に吹き付け
られる。
【0033】なお、原料モノマーA、Bの蒸発速度は、
化学量論比で1:1となるように制御する。また、混合
槽4a内の温度は100℃程度となるように制御し、基
板8の温度は20℃程度となるように制御する。
【0034】そして、基板8上に所定の厚さのポリアミ
ド酸膜が堆積した後に各バルブ45A、45Bを閉じ
る。
【0035】その後、第2の処理室5に基板8を搬送し
てサセプタ50上に載置し、基板8上のポイアミド酸膜
に対して所定の加熱処理(イミド化処理)を行い、ポリ
イミド膜を形成する。
【0036】この場合、加熱条件は、昇温速度10℃/
minで400℃程度まで加熱し、その状態を60分間
程度保持するようにする。また、この加熱処理は例えば
真空中で行う。
【0037】なお、必要に応じ、第3の処理室6に基板
8を搬送し、スパッタリングによって基板8上にアルミ
ニウム電極を形成する。
【0038】以上述べたように本実施の形態によれば、
安定した特性を有する低比誘電率のポリイミド膜を簡易
な工程で得ることができる。
【0039】特に、本実施の形態の場合は、蒸着重合用
の第1の処理室4に混合槽4aを設けるとともに混合槽
4aと処理槽4bとの間に設けたモノマー吹き付け部材
49の吹き出し口490からモノマー混合蒸気10AB
を吹き出すようにしたことから、モノマー混合蒸気10
ABが十分に混合された状態で基板8に供給され、これ
により、モノマーの組成分布が均一で、かつ、均一な膜
厚分布のポリイミド膜を基板8上に形成することができ
る。その結果、本実施の形態によれば、比誘電率が均一
で各部分の電気容量が均一なポリイミド膜が得られる。
【0040】また、本実施の形態においては、第1の処
理室4の混合槽4aにヒーター48を設けて加熱するよ
うにしたことから、原料モノマーA、Bの蒸気10A、
10Bが混合槽4aの内面に付着した場合に再び蒸発し
て混合槽4a内に放出され、その結果、基板8上におい
て効率良くモノマー混合蒸気10ABを堆積させて成膜
を行うことができる。
【0041】図4(a)〜(f)は、本発明を用いて半導体
装置の層間絶縁膜を形成する工程の一例を示すものであ
る。まず、図4(a)に示すように、例えばシリコン(S
i)からなる半導体基板21と、この半導体基板21の
表面に形成され所定の位置に窓開けがされたシリコン熱
酸化膜22と、その上に成膜されパターニングが施され
た第1層目の配線(金属配線層)23とを有する基板3
1を用意する。
【0042】この基板31を所定の温度に加熱しつつ、
上述した蒸着重合法により、基板31の表面にポリアミ
ド酸膜24aを所望の厚みに全面成膜する(図4(b))。
【0043】さらに、上述の条件で加熱処理(イミド化
処理)を行い、耐熱性の高いポリイミドからなる層間絶
縁膜24を形成する(図4(c))。
【0044】次いで、この層間絶縁膜24の表面に対
し、レジストプロセスによって所定のパターニングが施
されたレジスト膜25を形成し(図4(d))、その後、ド
ライエッチングを行うことにより、レジスト膜25の窓
開け部分に露出した層間絶縁膜24を除去する(図4
(e))。そして、上述のレジスト膜25を除去した後、
配線薄膜を全面成膜し、この膜に対してパターニングを
施すことにより第2層目の配線(金属配線層)26を形
成する。
【0045】これにより、層間絶縁膜24が除去された
窓開け部分27において第1層目の配線23と第2層目
の配線26とが電気的に接続され、その結果、多層配線
を有する半導体装置35を得ることができる(図4
(f))。
【0046】本実施の形態によれば、安定した特性を有
する半導体装置35を真空中のプロセスのみによる簡易
な工程で得ることができる。
【0047】特に、本実施の形態の場合は、層間絶縁膜
24を形成する際に基板31を裏返す必要がないことか
ら、製造プロセスを簡素化することができる。
【0048】また、本実施の形態によれば、モノマーの
組成分布が均一で、かつ、膜厚分布の均一な層間絶縁膜
24を形成することができる。その結果、本実施の形態
によれば、層間絶縁膜24の比誘電率の分布が均一で、
各部分の電気容量が均一となるため、半導体装置35に
おいて信号遅延等の時間が均一になり、これにより安定
した駆動が可能になる。
【0049】なお、本発明は上述の実施の形態に限られ
ることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、
モノマー吹き付け部材の吹き出し口の形状については、
上述の実施の形態のものに限られず、種々の形状とする
ことができる。ただし、基板に対して均一にモノマー混
合蒸気を供給するためには、上述した実施の形態のよう
に吹き出し口を形成することが好ましい。
【0050】また、上述の実施の形態においては、蒸着
重合によってポリイミド膜を形成する場合に適用した
が、本発明はこれに限られず、例えば蒸着重合によって
ポリ尿素膜等を形成する場合にも適用しうるものであ
る。
【0051】さらに、本発明は半導体装置の層間絶縁膜
のみならず、種々の絶縁膜に適用しうるものである。
【0052】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を比較例とと
もに説明する。 <実施例>図1に示す成膜装置1を用いてSiウェハー
上にポリイミド膜を形成した。まず、6インチサイズで
導電率が0.02(Ω・cm)のシリコン(Si)からな
る基板8を第1の処理室4内に搬入してサセプタ47上
に載置し、蒸着重合によって基板8上にポリアミド酸膜
を形成する。
【0053】この場合、ポリイミド膜を形成するための
原料モノマーA、Bとしては、4,4′-ジアミノジフェニ
ルエーテル(ODA)と、ピロメリト酸二無水物(PMD
A)を用い、高真空中(3×10-3Pa)においてOD
Aは158.0+0.1℃、PMDAについては182+
0.1℃の温度で同時に蒸発させ、各原料モノマーA、
Bの供給量を制御した。
【0054】また、ODAとPMDAの組成比は、化学
量論比で1:1となるように制御した。さらに、導入管
41A、41Bの温度を200℃、混合槽4a及びモノ
マー吹き付け部材49の温度を100℃程度となるよう
に制御した。
【0055】このようにしてポリイミド膜を作成した
後、基板8を第2の処理室5に搬送し、ポリイミド膜に
対して所定の加熱処理を行った。この場合、加熱処理
は、昇温速度10℃/minで400℃まで加熱するこ
とにより行った。
【0056】この時点におけるポリイミド膜の厚さは平
均500nm、膜厚分布は、±4%であった。なお、こ
こでは、表面粗さ計又はエリプソメータで面内分布を測
定した。
【0057】また、このポリイミド膜における原料モノ
マーA、Bの組成分布を赤外分光測定装置(日本分光社
製 FT−IR)で測定したところ、ポリイミド膜の全
領域にわたって均一な赤外吸収スペクトルが得られた。
【0058】<比較例>混合槽4aのヒーター48がな
く、かつ、モノマー吹き付け部材49のない成膜装置を
用い、実施例と同様の基板8上に、実施例と同じ条件で
厚さ500nmのポリイミド膜を形成した。
【0059】このポリイミド膜について膜厚分布を測定
したところ、±8%であった。また、このポリイミド膜
における原料モノマーA、Bの組成分布を実施例と同様
の装置を用いて測定したところ、導入管の位置によって
組成分布に偏りが生じた。すなわち、比較例の場合は、
基板8上に形成されたポリイミド膜のうち、PMDAの
吹き出し口の近傍においてPMDAの組成比がやや過剰
になり、ODAの吹き出し口の近傍においてODAの組
成比がやや過剰になることが判明した。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、蒸着
重合を用いて、モノマーの組成分布が均一で、かつ、均
一な膜厚分布の絶縁膜を形成することができる。そし
て、本発明によって多層配線の半導体装置の層間絶縁膜
を形成すれば、比誘電率が均一で各部分の電気容量が均
一な層間絶縁膜を作成することができ、その結果、安定
して動作する半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):本発明に係る成膜装置の一例の概略構成
図 (b):図1(a)の成膜装置の第1の処理室の概略構成
【図2】(a):本発明におけるモノマー吹き付け部材の
一例を示す平面図 (b):同モノマー吹き付け部材の他の例を示す平面図
【図3】(a):図1(a)の成膜装置の第2の処理室の
概略構成図 (b):図1(a)の成膜装置の第3の処理室の概略構成
【図4】(a)〜(f):本発明を用いて半導体装置の層間
絶縁膜を形成する工程の一例を示す工程図
【符号の説明】
1……成膜装置 2……コア室 3……L/UL室
4……第1の処理室 5……第2の処理室 6……第3の処理室 7……
温度制御手段 8……基板 21……半導体基板
22……シリコン熱酸化膜 23……第1層目の配
線 24……層間絶縁膜 24a……ポリアミド酸
膜 25……レジスト膜 26……第2層目の配線
31……基板 35……半導体装置 A、B……原料モノマー 40A、40B……蒸発源
41A、41B……導入管 45A、45B……バ
ルブ 46……ヒーター 47……サセプタ(基体
保持部) 48……ヒーター 49……モノマー吹
き付け部材(モノマー供給手段) 490……吹き出
し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮島 禎之 茨城県つくば市東光台5−9−7 日本真 空技術株式会社筑波超材料研究所内 Fターム(参考) 4J031 CA06 CA20 CA47 CE06 CE10 CF07 CG02 4J043 PA02 PA19 QB15 QB26 QB31 RA35 SA06 SB01 TA22 TB01 UA122 UA131 UA662 UA672 UB121 VA021 VA041 XA02 XA03 XA07 XA40 YA06 ZB11 4K029 AA06 BA03 BA62 BB02 BC05 BD01 BD02 CA02 CA05 CA11 DA01 DA04 DA05 DA08 JA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体に対して成膜処理を行うための複数の
    処理室を有する成膜装置であって、 上記複数の処理室のうちの少なくとも一つが蒸着重合用
    の処理室であり、 該蒸着重合用の処理室に、蒸着重合の原料モノマーの気
    体を混合するモノマー混合部が設けられていることを特
    徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】モノマー混合部が、基体の温度より高い温
    度に加熱可能に構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】蒸着重合用の処理室に、モノマー混合部に
    おいて混合された原料モノマーの気体を均一な状態で基
    体の表面に供給するモノマー供給手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載の
    成膜装置。
  4. 【請求項4】モノマー供給手段が、モノマー混合部と基
    体保持部との間において所定の形状の吹き出し口を有す
    るモノマー吹き付け部材を備えていることを特徴とする
    請求項3記載の成膜装置。
  5. 【請求項5】モノマー供給手段が、基体の温度より高い
    温度に加熱可能に構成されていることを特徴とする請求
    項3又は4のいずれか1項記載の成膜装置。
JP25829098A 1998-09-11 1998-09-11 成膜装置 Expired - Fee Related JP4112702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25829098A JP4112702B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25829098A JP4112702B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 成膜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000087224A true JP2000087224A (ja) 2000-03-28
JP4112702B2 JP4112702B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=17318209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25829098A Expired - Fee Related JP4112702B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4112702B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285324A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蒸着装置及び方法
JP2003013203A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 樹脂蒸着ユニットおよび成膜装置
JP2003092188A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Ulvac Japan Ltd 有機el素子及びその製造方法
US7155115B2 (en) 2002-03-15 2006-12-26 Oc Oerlikon Balzers Ag Method and device for vacuum sputtering
CN1300824C (zh) * 2001-08-24 2007-02-14 Gracel株式会社 具有有机聚合物栅极绝缘层的有机半导体晶体管的制造方法
WO2007111092A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シートおよび透明バリア性シートの製造方法
WO2007111076A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シートおよび透明バリア性シートの製造方法
WO2007111074A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シート及び透明バリア性シートの製造方法
WO2007111075A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シート及び透明バリア性シートの製造方法
WO2007111098A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シート及びその製造方法
JP2011117030A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Ulvac Japan Ltd 蒸着重合装置
JP2011124228A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機発光装置の製造方法及び有機発光装置
JP2011522119A (ja) * 2008-05-28 2011-07-28 アイクストロン・アーゲー 温度勾配型化学気相成長(tge−cvd)
CN103249858A (zh) * 2010-12-09 2013-08-14 株式会社爱发科 有机薄膜形成装置
KR101570577B1 (ko) 2013-12-06 2015-11-19 에스엔유 프리시젼 주식회사 모노머 증착 장치
WO2018155452A1 (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 株式会社アルバック マスク及び成膜装置
JP2019104963A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 東京エレクトロン株式会社 成膜装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5297046B2 (ja) * 2008-01-16 2013-09-25 キヤノントッキ株式会社 成膜装置
WO2012053532A1 (ja) * 2010-10-20 2012-04-26 株式会社アルバック 有機膜形成装置及び有機膜形成方法
JP6853873B2 (ja) 2017-02-21 2021-03-31 株式会社アルバック 樹脂膜の形成方法およびマスク
KR102249249B1 (ko) 2017-02-21 2021-05-07 가부시키가이샤 아루박 수지막의 형성 방법 및 수지막의 성막 장치

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4701524B2 (ja) * 2001-03-28 2011-06-15 パナソニック株式会社 蒸着装置及び方法
JP2002285324A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蒸着装置及び方法
JP2003013203A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 樹脂蒸着ユニットおよび成膜装置
CN1300824C (zh) * 2001-08-24 2007-02-14 Gracel株式会社 具有有机聚合物栅极绝缘层的有机半导体晶体管的制造方法
JP2003092188A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Ulvac Japan Ltd 有機el素子及びその製造方法
US7155115B2 (en) 2002-03-15 2006-12-26 Oc Oerlikon Balzers Ag Method and device for vacuum sputtering
WO2007111092A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シートおよび透明バリア性シートの製造方法
WO2007111074A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シート及び透明バリア性シートの製造方法
WO2007111075A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シート及び透明バリア性シートの製造方法
WO2007111098A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シート及びその製造方法
WO2007111076A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シートおよび透明バリア性シートの製造方法
JP2011522119A (ja) * 2008-05-28 2011-07-28 アイクストロン・アーゲー 温度勾配型化学気相成長(tge−cvd)
JP2011117030A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Ulvac Japan Ltd 蒸着重合装置
JP2011124228A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機発光装置の製造方法及び有機発光装置
US8389983B2 (en) 2009-12-14 2013-03-05 Samsung Display Co., Ltd. Organic light emitting apparatus and method of manufacturing organic light emitting apparatus
CN103249858A (zh) * 2010-12-09 2013-08-14 株式会社爱发科 有机薄膜形成装置
US20130333619A1 (en) * 2010-12-09 2013-12-19 Ulvac, Inc. Organic thin film forming apparatus
KR101570577B1 (ko) 2013-12-06 2015-11-19 에스엔유 프리시젼 주식회사 모노머 증착 장치
WO2018155452A1 (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 株式会社アルバック マスク及び成膜装置
JP2019104963A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 東京エレクトロン株式会社 成膜装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4112702B2 (ja) 2008-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000087224A (ja) 成膜装置
KR102664066B1 (ko) 유기막들의 기상 퇴적
US5501739A (en) Apparatus and method for forming thin film
TWI391996B (zh) 電漿輔助化學氣相沉積薄膜之總缺陷降低方法
US5399387A (en) Plasma CVD of silicon nitride thin films on large area glass substrates at high deposition rates
US6338874B1 (en) Method for multilayer CVD processing in a single chamber
US7235137B2 (en) Conductor treating single-wafer type treating device and method for semi-conductor treating
US5851602A (en) Deposition of high quality conformal silicon oxide thin films for the manufacture of thin film transistors
US7829159B2 (en) Method of forming organosilicon oxide film and multilayer resist structure
JP3164956B2 (ja) Cvdにより大面積のガラス基板上に高堆積速度でアモルファスシリコン薄膜を堆積する方法
JPH10189569A (ja) 低誘電率の多層膜を堆積するための方法及び装置
JP2013545285A (ja) オゾン硬化及び硬化後水分処理のためのモジュール
JP4283910B2 (ja) 半導体製造装置およびポリイミド膜の形成方法
JPH09186111A (ja) 成膜処理装置
JPH11172418A (ja) 成膜装置
JP2802865B2 (ja) プラズマcvd装置
JPH10289902A (ja) 成膜装置
WO1999053537A1 (fr) Procede servant a relacher les contraintes dans une pellicule de couverture en tungstene obtenue par depot chimique en phase vapeur
JPH07147273A (ja) エッチング処理方法
JPH0835067A (ja) 成膜装置および成膜方法
JP3897908B2 (ja) 低比誘電性絶縁膜の形成方法、層間絶縁膜及び半導体装置
JP4076245B2 (ja) 低比誘電性絶縁膜及びその形成方法並びに層間絶縁膜
JP4283911B2 (ja) 半導体製造装置およびポリイミド膜の形成方法
JP4218360B2 (ja) 熱処理装置及び熱処理方法
JP3384487B2 (ja) 絶縁膜の形成方法および多層配線

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080310

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees