JP2000086598A - エナンチオマ―富化したアミノ酸、アミノ酸誘導体およびアミノ酸―酸付加塩の製造法 - Google Patents

エナンチオマ―富化したアミノ酸、アミノ酸誘導体およびアミノ酸―酸付加塩の製造法

Info

Publication number
JP2000086598A
JP2000086598A JP11212480A JP21248099A JP2000086598A JP 2000086598 A JP2000086598 A JP 2000086598A JP 11212480 A JP11212480 A JP 11212480A JP 21248099 A JP21248099 A JP 21248099A JP 2000086598 A JP2000086598 A JP 2000086598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
alkyl
compound
general formula
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11212480A
Other languages
English (en)
Inventor
Annegret Dr Vogt
フォークト アネグレット
Hans-Josef Altenbach
アルテンバッハ ハンス−ヨーゼフ
Michael Kirschbaum
キルシュバウム ミヒャエル
Michael Gottfried Hahn
ハーン ミヒャエル−ゴットフリート
Mike Siegfried Paul Matthaeus
ジークフリート パウル マットホイス ミーケ
Andreas Rainer Hermann
ライナー ヘルマン アンドレアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Evonik Operations GmbH
Original Assignee
Degussa GmbH
Degussa Huels AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Degussa GmbH, Degussa Huels AG filed Critical Degussa GmbH
Publication of JP2000086598A publication Critical patent/JP2000086598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/30Preparation of optical isomers
    • C07C227/32Preparation of optical isomers by stereospecific synthesis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B3/00Electrolytic production of organic compounds
    • C25B3/20Processes
    • C25B3/23Oxidation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C231/00Preparation of carboxylic acid amides
    • C07C231/16Preparation of optical isomers
    • C07C231/18Preparation of optical isomers by stereospecific synthesis

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジカル条件下に、ニトロン(II)から出
発し、アミノ酸成分のα−C−原子で見られる立体生産
性中心の取得下に、エナンチオマー富化したアミノ酸お
よびアミノ酸誘導体を製造するための方法の提供。 【解決手段】 一般式(II): 【化1】 の化合物および一般式(III): 【化2】 から出発し、ラジカル条件下に、一般式(I): 【化3】 の化合物を製造する。 【効果】 生成物Iは生物活性作用物質を合成する際の
中間体として使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(I):
【0002】
【化7】
【0003】[式中、*は不斉中心を表わし、XはOま
たはNHを表わし、RはH、(C〜C)アルキ
ル、ベンジルまたは(C〜C)アルコキシカルボニ
ルメチルを表わし、およびRはH;ヘテロ原子、例え
ばN、P、O、SまたはSiを用いて中断されている
か、または置換されていてよく、この場合、ヘテロ原子
自体は1回または数回、線状または分枝鎖状(C〜C
)アルキルを用いて置換されていてよい(C
)アルキル;(C〜C)アルケニル;(C
)ハロゲン化アルキル;ハロゲン;アリール、例え
ばナフチルまたはフェニル、但し、これらは1回または
数回(C〜C)アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンま
たは(C〜C)アルコキシを用いて置換されていて
よい;アラルキル、例えば2−ナフチルメチルまたはベ
ンジルまたは1,1−フェネチルまたは1,2−フェネ
チル、但し、これらは化合物の側で、1回または数回
(C〜C)アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンまたは
(C〜C)アルコキシを用いて置換されていてよ
い;ヘテロアラルキル、例えばN−保護された3−イン
ドリルメチルを表わし、RはH、OHを表わす]で示
されるエナンチオマー富化したアミノ酸およびアミノ酸
誘導体またはその酸付加塩を、一般式(II):
【0004】
【化8】
【0005】[式中、*、Rは前記の意味を表わす]
で示されるエナンチオマー富化したニトロンから製造す
るための方法に関する。
【0006】
【従来の技術】エナンチオマー富化したアミノ酸および
アミノ酸誘導体は、薬剤および生物活性作用物質中で使
用されるペプチドおよびペプチド擬態物の有機合成の場
合に、重要な物質である。本発明による方法により製造
可能な光学活性t−ロイシンメチルアミドは、現在では
臨床段階で、腫瘍を抑制する目的で試験されるマトリッ
クスメタロプロテイナーゼ阻害剤製造のための合成の際
に、必要とされる(J. Med. Chem. 1998, 41, 1209〜12
17)。
【0007】国際公開番号WO 97/10203から
は、一般式(II)のニトロンに求核試薬を添加するた
めの方法が公知である。しかし、前記の方法は強塩基、
例えばアルキル金属化合物の使用を基礎としている。し
たがって、絶対化された溶剤の使用、および保護ガス下
ならびに反応の際の水の痕跡の完全排除下での作業に制
限される。このような方法は、工業的規模では、極めて
実施困難である。
【0008】同様に国際公開番号WO 97/1020
3では、一般式(II)の誘導体にラジカル化合物を添
加するための方法が、既に挙げられている。いずれにせ
よこの場合、誘導体(II)とカルボン酸との反応は、
種々の溶剤中でラジカル開始剤の存在下、酸素の遮断下
で記載されている。しかし、選択された条件下で反応
後、α−置換されたニトロンはアミノ酸成分のα−C−
原子での本来望まれる不斉なしで復生される。
【0009】イワムラ(Iwamura)他によれば(Bull. Che
m. Soc. Jpn. 1970, 43, 856〜860)、ニトロンとラジカ
ルとの反応の際に、1,3−付加生成物またはニトロキ
シドもしくは置換されたニトロンが得られる。特定の場
合には、置換されたニトロキシドはニトロンおよびヒド
ロキシルアミン中で不均化する(イワムラ(Iwamura)他Bu
ll Chem. Soc. Jpn. 1967, 40, 703)。生成物は単離さ
れなかったが、この機構は所望の化合物の最大で50%
の収量を可能にするだけである。生成化合物の50%
は、廃物として沈殿し、これは工業的に見れば、ほとん
ど重要でない生成物変異体として該当する。
【0010】全てのこれまでに記載した、式(II)の
ニトロンに化合物を付加する種々の方法は(WO 97
/10203参照)、殊に立体的に要求の多いアミノ酸
の場合中等度の収量を提供するだけであり、かつ部分的
に、高価な反応実施を必要とする(金属有機試薬、水の
遮断、清浄化等)という欠点を有する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明による課題は、
ラジカル条件下に、ニトロン(II)から出発し、アミ
ノ酸成分のα−C−原子で見られる立体生産性中心の取
得下に、エナンチオマー富化したアミノ酸およびアミノ
酸誘導体を製造するための方法の記載である。
【0012】
【課題を解決するための手段】ラジカル条件とは、本発
明の範囲内では、少なくとも1つの反応成分がラジカル
性を有している反応であると理解される。
【0013】これらの課題および、公知技術水準から明
白に判明しているが、詳細には挙げられていない他の課
題は、請求項1の特徴部によって解決される。
【0014】
【発明の実施の形態】一般式(I):
【0015】
【化9】
【0016】[式中、*は不斉中心を表わし、XはOま
たはNHを表わし、RはH、(C〜C)アルキ
ル、ベンジルまたは(C〜C)アルコキシカルボニ
ルメチルを表わし、およびRはH;ヘテロ原子、例え
ばN、P、O、SまたはSiを用いて中断されている
か、または置換されていてよく、この場合、ヘテロ原子
自体は1回または数回、(C〜C)アルキルを用い
て置換されていてよい(C〜C)アルキル;(C
〜C)アルケニル;(C〜C)ハロゲン化アルキ
ル;ハロゲン;アリール、例えばナフチルまたはフェニ
ル、但し、これらは1回または数回(C 〜C)アル
キル、ヒドロキシ、ハロゲンまたは(C〜C)アル
コキシを用いて置換されていてよい;アラルキル、例え
ば2−ナフチルメチルまたはベンジルまたは1,1−フ
ェネチルまたは1,2−フェネチル、但し、これらは化
合物の側で、1回または数回(C〜C)アルキル、
ヒドロキシ、ハロゲンまたは(C〜C)アルコキシ
を用いて置換されていてよい;ヘテロアラルキル、例え
ばN−保護された3−インドリルメチルを表わし、R
はH、OHを表す]で示されるエナンチオマー富化した
アミノ酸およびアミノ酸誘導体またはその酸付加塩を製
造するため、一般式(II):
【0017】
【化10】
【0018】[式中、*、Rは前記の意味を表わす]
で示されるジアステレオマー富化したニトロンを次のよ
うに反応させる:一般式(II)のニトロンと、一般式
(III):
【0019】
【化11】
【0020】[式中、Rは前記の意味を表わす]で示
されるヒドラジン誘導体とを、ラジカル開始剤の存在
下、または電気化学条件下に、一般式(IV):
【0021】
【化12】
【0022】[式中、RおよびRは前記の意味を表
わし、およびRはOHを表わす]で示される化合物へ
と変換し、引続き、加水分解するか、またはまず一般式
(IV)(但し、RおよびRは前記の意味を表わ
し、およびRはHを表わす)で示される化合物へと還
元し、次に加水分解する、ことによって、全く甚だしく
簡単かつすぐれた方法で、所望の化合物が得られる。
【0023】III型の化合物からの電気化学的ラジカ
ル発生は、当業者に公知の方法により行われてよい(例
えば:F.ベック(Beck), Elektroorg. Chemie 1974, VCH
-Verlag;T.ショーノ(Shono)、Electroorganic Synthesi
s, 1991, Adademic Press; T.ショーノ(Shono), Electr
oorganic Chemistry as a New Tool in Organic Synthe
sis 1984, Springer Verlag)。電極材料としては、石
炭、ひいては金属、例えば銀および白金が該当する。溶
剤としては、カルボン酸エステルおよびアルコール、好
ましくは酢酸エステルおよびメタノール、ならびにこれ
らの混合物が使用されてよい。
【0024】ラジカル付加は、−78〜150℃、好ま
しくは−20〜100℃および特に好ましくは−10〜
50℃の温度で行われてよい。反応制御は、薄層クロマ
トグラフィーまたはガスクロマトグラフィーを用いて行
われる。反応の終了は、減少したガス発生でも観察され
ることができる。
【0025】この反応の場合、有機溶剤中、例えばハロ
ゲン化した炭化水素、例えば塩化メチレン、トリクロル
メタンまたはジクロルエタン、エステル、例えば酢酸エ
ステル、エーテル、例えばジエチルエーテル、MtB
E、THF、ジオキサン、またはアルコール、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、第2ブタノール、イソブタノー
ル、第3ブタノール、ならびに不活性芳香族炭化水素、
例えばベンゾール、トルオール、キシロール、クロルベ
ンゾール、ニトロベンゾール中で、場合によっては水の
存在下に作業されてよい。
【0026】特に好ましくは、トルオールと水とからな
る二相系の使用である。
【0027】ラジカル開始剤としては、原理的に、この
目的に該当する全ての、当業者に公知の誘導体が受け入
れられる。常用のラジカル開始剤としては、例えば二酸
化鉛、ペルオキソ二硫酸ナトリウムまたはペルオキソ二
硫酸カリウム、鉄(III)塩、亜硝酸ナトリウム、過
酸化水素、過ヨウ酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウ
ム、過ホウ酸ナトリウム、ナトリウムペルカルボネート
またはメタ−クロル過安息香酸である(Houben-Weyl
“Methoden der Organischen Chemie”、第E19a
巻、第1部、140頁〜、ならびに第2部、例えば12
01頁〜;第E16a巻、805頁〜;第X/2巻、6
8頁〜、E.J.コーレイ(Corey);A.W.グロス(Gross)、J.
Org.Chem. 1985、50、5391参照)。
【0028】特に好ましくは、酸化剤、例えばペルオキ
ソ二硫酸ナトリウムまたはペルオキソ二硫酸カリウム、
ナトリウムペルカルボネートもしくは過ホウ酸ナトリウ
ムの使用である。
【0029】RがOHであるヒドロキシルアミン(I
V)の、RがHである相応するアミンへの還元は、自
体公知の方法で行われてよい(Houben-Weyl, 第11/1
巻、341頁〜)。この場合、溶剤として有機酸、例え
ば酢酸、無機酸、例えばHCl、または有機溶剤、例え
ばアセトニトリル、アルコール、エーテル、エステル、
炭化水素、CSが、使用される還元法に依存して使用
されてよい。反応温度は、−20〜+120℃、有利に
+20〜+60℃である。還元剤の添加は、化学量論的
な過剰量(IVに対して1当量を上回る)、化学量論的
な量(IVに対して1当量)および触媒的な量で行われ
てよい。
【0030】接触還元には、市販の触媒、例えばPd/
C、Rh/Al、Pt/C、ラネーニッケル、ラ
ネーコバルト、亜クロム酸銅、酸化白金、水酸化パラジ
ウムが使用されてよい。水素添加による還元は、常圧、
または50atmまでの圧力で行われてよい。
【0031】好ましくは還元は、CS、亜鉛の存在
下、またはPd/C、Pt/CまたはRa−Niを用い
た水素添加により行われる。特に好ましくは、RがO
HであるIVの、Pd/Cを用いた接触水素添加であ
り、この方法は、場合によっては塩酸溶液中で、常圧お
よび室温で、場合によってはエタノールの添加下に実施
されてよい。
【0032】RがHである一般式(IV)の化合物
の、RがHであるL−アミノ酸誘導体もしくはD−ア
ミノ酸誘導体への加水分解は、国際公開番号WO 97
/10203と同様に、酸性の反応環境中、例えば無機
酸の存在下、例えばHCl、HBrまたはHSO
および/または酸性のカチオン交換体および/または有
機酸、例えばパラ−TsOH、ショウノウスルホン酸、
臭素ショウノウスルホン酸または酢酸、および/または
有機溶剤、例えばトルオールまたはメタノールの存在下
に行われてよい。反応は0〜140℃の温度、常圧下、
ひいてはオートクレーブ中で行われてよい。加工および
単離は、常法で、およびD.ゼーバッハ(Seebach)、R.フ
ィッチ(Fitzi)、Tetrahedron 44 (1988) 5277と同様に
行われる。
【0033】全く特に好ましくは、加水分解が塩酸水溶
液中で実施される変法である。
【0034】温度および酸濃度に依存した適当な反応の
実施によって、光学活性α−アミノ酸アミドまたは相応
するα−アミノ酸を得ることができる(D.ゼーバッハ(S
eebach)、E.ユアリスティ(Juaristi)、D.ミュラー(Mull
er)、Ch.シックリ(Schickli)およびTh.ウェーバー(Webe
r)、Helv. Chim. Acta、70(1987)、237参
照)。
【0035】RがOHである一般式(IV)の化合物
の、RがOHであり、XがNHである式IのL−ヒド
ロキシルアミノ酸誘導体もしくはD−ヒドロキシルアミ
ノ酸誘導体への加水分解は、国際公開番号WO 97/
10203と同様に、しかし極めて簡単に鉱酸のアルコ
ール溶液、特に好ましくはエタノール中HClを用いた
反応工程で、穏和な条件下、特に好ましくは室温で実施
されてよい。
【0036】この場合、一般式Iの化合物は選択された
加水分解条件に依存して、酸付加塩の形、例えばHCl
塩として、HBr塩、HSO塩、パラ−TsOH
塩、ショウノウスルホン酸塩、ブロムショウノウスルホ
ン酸塩または酢酸塩として沈殿してもよい。
【0037】任意に、一般式(IV)(但し、Rおよ
びRは前記の意味を表わし、およびRはOHを表わ
す)で示される化合物は、一般式V:
【0038】
【化13】
【0039】[式中、RおよびRは前記の意味を表
わす]で示される化合物へと仕上げ清浄処理され、引続
き還元され、およびRがHである一般式(I)の化合
物へと加水分解されることができる。
【0040】化合物IVの脱水は、自体公知の方法(Hou
ben-Weyl “Methoden der Organischen Chemie”、第1
0/1巻、1247頁、第E16a巻、211頁〜)で
行われてよい。すなわち、例えばIV型のヒドロキシル
アミン化合物は、有機溶剤、例えば塩化メチレン、ピリ
ジン、エーテル中で、脱水剤、例えばN,N’−カルボ
ニルジイミダゾール、DCCまたはPの存在下
に、空気遮断下(例えばN−雰囲気またはアルゴン−
雰囲気下)、0〜120℃、有利に20〜30℃の温度
で攪拌され、かつ反応の終了後加工される。
【0041】次に仕上げ清浄処理生成物Vは、前述のよ
うに還元条件下および配置変換下に、RがHである本
来のIV型の光学対掌体へと移行されてよい。還元は、
既に記載された、RがOHであるIV型の化合物か
ら、RがHであるIVへの還元と同様に実施されてよ
い。好ましくは、25℃および常圧でエタノール中Pd
(OH)/Cを用いた接触水素添加である(B.トロス
ト(Trost)、I.フレミング(Fleming)、Compr. Org. Sy
n., 第8巻、“Reductions”、Pergamon Press,オクス
フォード 1991)。
【0042】引き続く、RがHであるIVの光学対掌
体から、RがHであるI型の化合物への加水分解は、
前述と同様に行われる。
【0043】その上、国際公開番号WO 97/102
03中に記載されたように、RがOHであるIV型の
化合物:
【0044】
【化14】
【0045】は、さらにニトロンへと酸化され、かつ新
たに求核試薬と後反応できるようにされることが可能で
ある。すなわち後反応工程中に、一般式IVの光学活性
α、α−ジ置換されたアミノ酸誘導体が得られる。
【0046】こうして得られたα、α−ジアルキル誘導
体の後反応は、前述の方法と同様に行われる。
【0047】一般式(II)の化合物の製造は、国際公
開番号WO 97/10203中に記載されているが、
しかし、より有利には塩化炭化水素含有溶剤およびハロ
ゲン含有芳香族過酸、例えばアルコール中に3−クロル
ペルオキソ安息鉱酸の回避下に、MMPP(モノペルオ
キシフタル酸−マグネシウム塩)の使用下、または過酸
化水素を用いて、メチルトリオキソレニウム(MeRe
)の触媒量の存在下に実施されてよい。
【0048】ヒドラジン(III)は当業者に公知の方
法で製造されてよい(Houben-Weyl、第E16a巻、42
5頁〜、D.クラーマン(Klamann)編集およびX/2、1
頁〜、E.ミュラー(Muller)編集)。
【0049】構造型IIの化合物の、一般式IVの化合
物への変換は、モノ置換されたヒドラジンIIIの添加
下に、例えば酸化剤の存在下に行われる。ジアステレオ
マー純粋の化合物IVは、清浄化後、結晶化、蒸留また
はカラムクロマトグラフィーによって、96%までの収
率で生じる。
【0050】このため、構造型IIの化合物は有機溶剤
中、例えばトルオール、酢酸エステル、エーテル、アル
コール等の中に溶解され、かつ好ましくは室温で、モノ
置換されたヒドラジンIII 3〜6当量および酸化剤
3〜6当量が添加される。
【0051】二者択一的に、ヒドラジンIIIはヒドラ
ジン酸化合物から、塩基、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムまたはトリエチルアミンによって、その場
で遊離されることができる。
【0052】窒素発生が減少することで容易に判明され
うるが、反応の終了後、使用される酸化剤に応じて、固
体の残滓は簡単に濾別されるか、もしくは水性に加工さ
れる(相応する有機溶剤を有する水相の分離および抽
出、および収集された有機相の乾燥)。粗製生成物の清
浄化は、再結晶化、蒸留またはカラムクロマトグラフィ
ーによって行われる。
【0053】選択される出発材料に応じて、このように
意図されたL−α−ヒドロキシルアミノ酸誘導体または
L−α−アミノ酸誘導体、またはD−α−ヒドロキシル
アミノ酸誘導体またはD−α−アミノ酸誘導体を得るこ
とができる。
【0054】有利には(−)メントールから出発して、
相応するL−α−ヒドロキシルアミノ酸/L−α−アミ
ノ酸もしくはそれらの誘導体が得られ、および光学対掌
体(+)メントールから出発して、相応するD−α−ヒ
ドロキシルアミノ酸/D−α−アミノ酸もしくはそれら
の誘導体が得られる。*を有する一般式IIおよびII
Iの化合物のシクロヘキサン断片中で不斉の炭素の特徴
づけは、この場合、選択される出発材料(−)メントー
ルまたは(+)メントールに応じて、6S、9Rまたは
6R、9S配置の立体中心であることを明らかにすべき
である。IV中の他の不斉中心の明白かつ完全な配置
は、出発物質の選択から判明する。すなわち、IV中の
アミノ酸成分のα−C−原子での中心は、シクロヘキサ
ン環の配置によって明白に確定される。
【0055】この場合、(−)メントールもしくは
(+)メントールは、文献で自体公知の方法(Houben-We
yl “Methoden der Organischen Chemie”、第7/2a
巻、724頁)で、酸化によって、相応する(−)メン
トールもしくは(+)メントールへと移行される。
【0056】ここで提唱されるニトロン(II)へのラ
ジカル付加は、引き続き水素添加を行う従来公知のラジ
カル付加と異なって、例えば光学活性t−ロイシンの効
率のよい合成を可能にする。約1反応工程の連続反応短
縮にともなって、国際公開番号WO 97/10203
のラジカル付加と比較して、本発明の反応は本質的に高
い収率で進行する。同様に、国際公開番号WO 97/
10203中に記載された水素化アルミニウムリチウム
を用いた、置換されたニトロン(II)の還元の場合の
ような、反応温度制御のための冷却は全く必要とされな
い。ラジカルを製造するための酸化剤の幅広い変動によ
って、有利には、公知の変法に反して、重金属が不用で
あることができる。
【0057】記載されたイオン法と比較して、殊に立体
的に要求の多い基の場合に、ラジカル付加の高い収量が
指摘されることができる。t−ブチル基の場合、40%
から96%を上回る収量への上昇が判明しており、同一
の高さのジアステレオ選択性の場合にも、同様である。
【0058】複雑な反応技術、例えば水の遮断、低い反
応温度および取り扱い困難な金属有機試薬は、完全に不
用であってよい。それに代わって、反応条件、溶剤なら
びに使用される酸化剤は、広い範囲内で自由に選択可能
である。ヒドラジンを電気化学的に酸化する場合、むし
ろ塩形成が最小化されることができる。全ての公知の副
生成物、例えば窒素、アルカン、硫酸カリウム等は、工
業的規模では懸念のない取り扱われるべき反応生成物で
ある。
【0059】使用されるエダクトは、商業的に得られる
か、または簡単に合成可能である。
【0060】“アルキル”の呼称は、“直鎖”ならびに
“分枝鎖状”アルキル基であると理解されてよい。“直
鎖アルキル基”の呼称は、例えば、基例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−
ヘキシルであると理解され、“分枝鎖状アルキル基”と
は基、例えばイソプロピル、ネオペンチルまたは第3ブ
チルであると理解されてよい。ハロゲンの呼称は、フッ
素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。“アルコキシ
基”の呼称は、基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、ブトキシ、イソプロポキシ、イソブトキシまたは
ペントキシならびにこれらの可能な結合異性体を表わ
す。
【0061】
【実施例】次の例につき、本発明を詳説する: A)マグネシウムモノペルオキシフタル酸、MMPP、
使用下での一般式IIの化合物への酸化 国際公開番号WO 97/10203のII型の化合物
(0.66モル)を、EtOH(工業的)2.50リット
ルと蒸留したHO(v/v=5:1)0.50リット
ルとからなる混合物中に予め装入し、かつ攪拌下および
連続添加下に、中実スクリューを介してマグネシウムモ
ノペルオキシフタル酸ヘキサヒドレート(85%)40
3g(0.774モル)を35〜45℃の温度、1.5時
間でゆっくり添加する。GC分析によって、既に70%
の所望の最終生成物への変換が判明する。DC分析は、
相応するヒドロキシルアミンを中間生成物として示し、
かつそれ以外のエダクトは認識されない。懸濁液を、4
5℃以下で1晩攪拌する。ヨウ素−澱粉−紙は、スピー
ドテスターとして有効な酸素の存在または不在を表示す
る。反応の完了後、過剰の酸化剤を、全NaSO
液を用いて還元し、かつ反応溶液を乾燥物になるまで真
空中で蒸発濃縮する。引続き、残滓をジエチルエーテル
/5%のNaOH中に取り、相を分離し、かつさらに2
回ジエチルエーテルを用いて抽出する。合わせた有機相
を、それぞれ1回、全NaHCO溶液および全NaC
l溶液を用いて洗浄し、MgSO上で乾燥し、および
蒸発濃縮する。
【0062】NMR−原料スペクトルは、RがMeで
ある一般式IIの化合物の場合、原料生成物の既に高い
純度(GC%:98.7)を示し、この原料生成物は1
46g(93%)に、無色結晶質に単離される。これは
ジエチルエーテルから再結晶されることができる。融
点:125℃ B)過酸化水素および触媒量のメチルトリオキシレニウ
ム、MTO、使用下での式IIの化合物への酸化 国際公開番号WO 97/10203のII型の化合物
(0.90ミリモル)を、EtOH(工業的)20ミリ
リットル中に予め装入し、かつ攪拌下に35%のH
水溶液0.35g≡0.31ミリリットル(3.60ミ
リモル)およびメチルトリオキシレニウム9mg(0.
036ミリモル≡4モル%)を室温で添加する。これを
室温で1晩攪拌する。反応の完了後(ヨウ素−澱粉−紙
は完了を表示する)、過剰の酸化剤を還元するため、全
NaSO溶液を添加する。シリカゲル−フラッシュ
−カラムを介して溶出することによって、MTOを吸収
法により除去する。それぞれEtOH 15ミリリット
ルを用いて2回後洗浄する。溶出液を乾燥物になるまで
真空中で蒸発濃縮し、かつジエチルエーテル/HO中
に取り込む。水相をさらに2回ジエチルエーテル15ミ
リリットルを用いて抽出し、合わせた有機相を、全Na
Cl溶液を用いて洗浄し、NaSO上で乾燥し、およ
び真空中で乾燥物になるまで蒸発濃縮する。
【0063】RがMeであるIIの場合、無色の結晶
質固体が、粗製生成物として195mg(92%)で得
られる。
【0064】C)(3S,5S,6S,9R)−3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−6−イソプロピル−1,9
−ジメチル−1,4−ジアザスピロ[4.5]デカン−
2−オン製造例での、構造型IIの化合物のIV型化合
物への変換 トルオール1000ml中にII(RはMe)50.
0g(0.21モル)、水1000mlペルオキソ二硫
酸カリウム340.6g(1.26モル)と10%の苛性
ソーダ液1000ml中にt−ブチルヒドラジンヒドロ
クロリド157g(1.26モル)とからなる溶液それ
ぞれ100mlを、4リットルの多口フラスコ中に入
れ、かつ強力に攪拌する。引続き、30分ごとに、さら
に3つの溶液100mlずつを同時に添加し、この場
合、反応制御として、その都度使用する窒素発生に注目
する。最終添加から30分後、有機相を分離し、かつ水
相を2回トルオール約300mlを用いて洗浄する。合
わせた有機相を、さらに2回水を用いて洗浄し、かつ硫
酸ナトリウムを用いて乾燥する。真空中で溶剤除去後、
軽く黄色に着色した粗製生成物53.4g(収率:85.
8%)が得られ、この粗製生成物はNMR−スペクトル
によれば純粋で存在する。
【0065】シクロヘキサンから再結晶することによっ
て、無色の結晶43.4g(0.147モル)が得られる
(収率:69.9%)。
【0066】後結晶化後の全収量:48g(77.2
%)
【0067】
【表1】
【0068】D)一般式IIの化合物の電気化学的ラジ
カルアルキル化 II型(RはMe)の化合物1.0g(4.20ミリモ
ル)を、酢酸エチルエステル(工業的)50ミリリット
ル中に予め装入し、かつt−ブチルヒドラジンヒドロク
ロリド500mg(4.00ミリモル)、ならびにMe
OH5ミリリットル中にNaOH500mg(12.5
0ミリモル)を添加する。電気分解を、分割されていな
い小室内で実施する。電極としては、炭素棒陽極(約6
cm)および炭素棒−陰極(約6cm)が使用され
る。作業電極(陽極)では、vs.Ag/AgCl/K
Cl少なくとも550mV〜最大で1000mVの電位
が使用される。
【0069】電気分解の進行中、それぞれ24時間ごと
に3回、さらにt−ブチルヒドラジンヒドロクロリド5
00mg、ならびにMeOH5ミリリットル中にNaO
H500mgを添加する。反応の完了後、沈殿したNa
Clを吸引濾過する。有機相をHOを用いて洗浄し、
かつ溶剤を真空中で除去する。シクロヘキサン:酢酸エ
チルエステルの2:1混合物を有するシリカゲル−カラ
ムを介して、溶出する。真空中で乾燥物になるまで蒸発
濃縮した後、無色結晶質の固体1050mg(87.5
%)が得られる。
【0070】E)(2S,5R,6S,9R)−3−t
−ブチル−6−イソプロピル−4,9−ジメチル−1,
4−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−オン−ヒドロ
クロリドの製造 一般式IVの化合物(RはMe、RはtBu、R
はOH)43.4g(0.147モル)を、エタノール2
00ml中に溶解し、かつ1.5NのHCl溶液200
mlおよびPd/C触媒20gを添加する。フラスコを
短く排気し、水素を用いてガス処理し、かつ懸濁液を3
日間攪拌する。引続き、触媒を濾別し、かつ1NのHC
lおよびエタノールを用いて数回強力に洗浄する。収集
した濾液を回転導入し、かつ無色で軽く湿った粗製生成
物49.4gが得られ(収率:106%)、この粗製生
成物はNMR−スペクトルによれば純粋で存在する。
【0071】F)L−t−ロイシン−メチルアミド−ヒ
ドロクロリドの遊離 試験Eから得られる生成物49.4gを、1NのHCl
1200mlおよび酢酸150ml中に懸濁し、かつ
還流下に12時間沸騰させる。真空中で溶剤の除去後、
無色の固体25.6g(0.142モル)が得られ(収
率:96.5%)、これはNMR−スペクトルによれば
純粋で存在する。ee値は99.5%である。
【0072】
【発明の効果】この方法の本質的な利点は、出発物質
(+)メントールならびに(−)メントールが商業的
に、好都合かつ同様の価格で問題なく得られることであ
る。
【0073】この新規の方法は、公知の方法に対して、
一般型Iの化合物をより簡単かつ迅速に製造できる、新
規の反応の実施を可能にする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 237/06 C07C 237/06 C25B 3/00 C25B 3/00 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07D 235/02 C07D 235/02 E C07M 7:00 (72)発明者 ハンス−ヨーゼフ アルテンバッハ ドイツ連邦共和国 ヴッペルタール フェ ルディナント−シュライ−シュトラーセ 36 (72)発明者 ミヒャエル キルシュバウム ドイツ連邦共和国 ヴッペルタール アウ グスタシュトラーセ 78 (72)発明者 ミヒャエル−ゴットフリート ハーン ドイツ連邦共和国 ケルン レミギウスシ ュトラーセ 30 (72)発明者 ミーケ ジークフリート パウル マット ホイス ドイツ連邦共和国 ヴッペルタール シラ ーシュトラーセ 18エフ (72)発明者 アンドレアス ライナー ヘルマン ドイツ連邦共和国 ヴッペルタール キー ゼルシュトラーセ 27

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、*は不斉中心を表わし、XはOまたはNHを表
    わし、RはH、(C〜C)アルキル、ベンジルま
    たは(C〜C)アルコキシカルボニルメチルを表わ
    し、およびRはH;ヘテロ原子、例えばN、P、O、
    SまたはSiを用いて中断されているか、または置換さ
    れていてよく、この場合、ヘテロ原子自体は1回または
    数回、(C〜C)アルキルを用いて置換されていて
    よい(C〜C)アルキル;(C〜C)アルケニ
    ル;(C〜C)ハロゲン化アルキル;ハロゲン;ア
    リール、例えばナフチルまたはフェニル、但し、これら
    は1回または数回(C 〜C)アルキル、ヒドロキ
    シ、ハロゲンまたは(C〜C)アルコキシを用いて
    置換されていてよい;アラルキル、例えば2−ナフチル
    メチルまたはベンジルまたは1,1−フェネチルまたは
    1,2−フェネチル、但し、これらは化合物の側で、1
    回または数回(C〜C)アルキル、ヒドロキシ、ハ
    ロゲンまたは(C〜C)アルコキシを用いて置換さ
    れていてよい;ヘテロアラルキル、例えばN−保護され
    た3−インドリルメチルを表わし、RはH、OHを表
    す]で示されるエナンチオマー富化したアミノ酸および
    アミノ酸誘導体またはその酸付加塩を、一般式(I
    I): 【化2】 [式中、Rは前記の意味を表わす]で示されるジアス
    テレオマー富化したニトロンから製造する方法におい
    て、一般式(II)のニトロンと、一般式(III): 【化3】 [式中、Rは前記の意味を表わす]で示されるヒドラ
    ジン誘導体とを、ラジカル開始剤の存在下、または電気
    化学条件下に、一般式(IV): 【化4】 [式中、RおよびRは前記の意味を表わし、および
    はOHを表わす]で示されるジアステレオマー富化
    した化合物へと変換し、引続き、加水分解するか、また
    はまず一般式(IV)(但し、RおよびRは前記の
    意味を表わし、およびRはHを表わす)で示される化
    合物へと還元し、次に加水分解することを特徴とする、
    エナンチオマー富化したアミノ酸、アミノ酸誘導体およ
    びアミノ酸−酸付加塩の製造法。
  2. 【請求項2】 −78℃〜+150℃の温度でラジカル
    置換を実施する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 溶剤としてトルオール/水からなる二相
    系を使用する、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 ラジカル開始剤として酸化剤、例えばペ
    ルオキソ二硫酸ナトリウムまたはペルオキソ二硫酸カリ
    ウム、ナトリウムペルカルボネートまたは過ホウ酸ナト
    リウムを使用する、請求項1から3までのいずれか1項
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 Pd/Cを用いた接触水素添加により還
    元を実施する、請求項1から4までのいずれか1項記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 加水分解を酸性化した溶剤中で実施す
    る、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 RがHであるIVの場合に、加水分解
    を塩酸水溶液中で実施する、請求項1から6までのいず
    れか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 RがOHであるIVの場合に、加水分
    解をアルコール溶液中の塩酸を用いて実施する、請求項
    1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 加水分解後生じるメントンを再循環させ
    る、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 一般式(II)の化合物への酸化を、
    マグネシウムモノペルオキシフタル酸(MMPP)を用
    いて、またはメチルトリオキソレニウム(MeRe
    )の使用下にHの存在下で実施する、請求項
    1記載の方法。
  11. 【請求項11】 一般式(I): 【化5】 [式中、*は不斉中心を表わし、XはOまたはNHを表
    わし、RはH、(C〜C)アルキル、ベンジルま
    たは(C〜C)アルコキシカルボニルメチルを表わ
    し、およびRはH;ヘテロ原子、例えばN、P、O、
    SまたはSiを用いて中断されているか、または置換さ
    れていてよく、この場合、ヘテロ原子自体は1回または
    数回、線状または分枝鎖状の(C〜C)アルキルを
    用いて置換されていてよい(C〜C)アルキル;
    (C〜C)アルケニル;(C〜C)ハロゲン化
    アルキル;ハロゲン;アリール、例えばナフチルまたは
    フェニル、但し、これらは1回または数回(C
    )アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンまたは(C
    )アルコキシを用いて置換されていてよい;アラル
    キル、例えば2−ナフチルメチルまたはベンジルまたは
    1,1−フェネチルまたは1,2−フェネチル、但し、
    これらは化合物の側で、1回または数回(C〜C
    アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンまたは(C〜C
    アルコキシを用いて置換されていてよい;ヘテロアラル
    キル、例えばN−保護された3−インドリルメチルを表
    わし、RはHを表す]で示されるエナンチオマー富化
    したアミノ酸または酸付加塩を製造する方法において、
    一般式(IV)(但し、RおよびRは前記の意味を
    表わし、およびRはOHを表わす)で示される化合物
    を製造し、一般式(V): 【化6】 [式中、RおよびRは前記の意味を表わす]で示さ
    れる化合物へと仕上げ清浄処理し、引続き還元し、およ
    び加水分解することを特徴とする、エナンチオマー富化
    したアミノ酸または酸付加塩の製造法。
JP11212480A 1998-07-28 1999-07-27 エナンチオマ―富化したアミノ酸、アミノ酸誘導体およびアミノ酸―酸付加塩の製造法 Pending JP2000086598A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19833853.8 1998-07-28
DE19833853A DE19833853A1 (de) 1998-07-28 1998-07-28 Verfahren zur Herstellung von Aminosäuren und Aminosäurederivaten

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000086598A true JP2000086598A (ja) 2000-03-28

Family

ID=7875520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11212480A Pending JP2000086598A (ja) 1998-07-28 1999-07-27 エナンチオマ―富化したアミノ酸、アミノ酸誘導体およびアミノ酸―酸付加塩の製造法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6121487A (ja)
EP (1) EP0976721A3 (ja)
JP (1) JP2000086598A (ja)
DE (1) DE19833853A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2992645B1 (fr) 2012-07-02 2014-08-01 Univ Claude Bernard Lyon Nouveaux derives de pyrrolidine

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19533617A1 (de) * 1995-09-11 1997-03-13 Degussa Neues Verfahren zur Herstellung von optisch aktiven alpha-Aminosäuren und alpha-Aminosäure-Derivaten

Also Published As

Publication number Publication date
DE19833853A1 (de) 2000-02-03
EP0976721A2 (de) 2000-02-02
US6121487A (en) 2000-09-19
EP0976721A3 (de) 2002-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007105729A1 (ja) シクロプロピルアミド化合物の製造方法
JPS6151578B2 (ja)
JP4482783B2 (ja) α−アミノケトン類の製造方法
JP2000086598A (ja) エナンチオマ―富化したアミノ酸、アミノ酸誘導体およびアミノ酸―酸付加塩の製造法
JP4138928B2 (ja) D−アロイソロイシンの製造方法および製造の中間体
JP3814881B2 (ja) シクロヘキシルアミノ酸類の製造方法
US6018050A (en) Method of preparing optically active α-amino acids and α-amino acid derivatives
JP4143787B2 (ja) α−アミノハロメチルケトン誘導体の製造方法
JPH0534348B2 (ja)
JPH08109158A (ja) 光学活性l−アミノ酸の製法及び新規の光学活性l−アミノ酸
KR100491748B1 (ko) 광학활성 에리스로-3-아미노-2-히드록시부티르산에스테르류및 해당 부티르산류의 제조방법
WO2003051852A1 (fr) Produit intermediaire et procede permettant de produire un compose a activite optique a partir de ce produit intermediaire
US20030100796A1 (en) Process for producing alpha-aminoketones
JP2002187873A (ja) 光学活性1−(トリフルオロメチルモノ置換フェニル)エチルアミンの精製方法
JP3888402B2 (ja) 光学活性N−カルボベンゾキシ−tert−ロイシンの製造法
JP2003055358A (ja) β−ヒドロキシアミノ酸誘導体の製造方法
JP2005298337A (ja) β−ヒドロキシアミノ酸誘導体の製造方法およびその中間体
JP3832919B2 (ja) 光学活性シアンヒドリンの製造法
KR100241263B1 (ko) N-알킬옥시카르보닐-베타-알킬술포닐발린 화합물의 제조방법
WO1998035934A1 (en) η-OXO-HOMOPHENYLALANINE DERIVATIVES AND PROCESS FOR PRODUCING HOMOPHENYLALANINE DERIVATIVES BY REDUCING THE SAME
JP4157175B2 (ja) 2′−ピロリジンプロパン酸誘導体の製造方法
KR100420263B1 (ko) 아지리딘-2-카르복시산 에스테르로부터 이소세린 및 그유도체들을 제조하는 방법
JP2000309557A (ja) 光学活性プロピオン酸誘導体の製法
JPH1045721A (ja) 1−置換−4,5−ジフェニル−2−イミダゾリジノンの製造法及びこれに用いる中間体
JPWO2002044136A1 (ja) N保護−β−アミノアルコールの製造法およびN保護−β−アミノエポキシドの製造法