JP2000086540A - 有機相からの有機酸及び/又は無機酸の除去法 - Google Patents

有機相からの有機酸及び/又は無機酸の除去法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機相からの有機酸及び/又は無機酸の除去
のための簡単かつ安価な方法。 【解決手段】 有機相からの有機酸及び/又は無機酸の
除去は、抽出と、これに引き続くイオン交換体を用いる
有機相の処理によって行われる。 【効果】 従来の方法の場合に必要とされている酸の完
全な除去が必須ではなく、従来の方法と比して抽出剤の
量の約4分の1を必要とするのみであり、水が抽出剤と
して使用される場合には、従来の方法と比べて、僅かな
希硫酸溶液が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機相からの有機
酸及び/又は無機酸の除去法に関するものである。
【0002】殊に、本発明は、アルアルキルヒドロペル
オキシドの分離の際に生じる相からの有機酸及び/又は
無機酸の除去法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】多くの酸触媒処理したプロセスの場合、
触媒として使用した有機酸及び/又は無機酸の相当の部
分が生じた混合物中に残留している。こうした混合物
は、可能であれば相分離によって水相と有機相とに分離
されるが、この場合、有機相中には、無機成分、例えば
水及び無機酸が溶解したままになっている。前記の生成
物相の後処理の際には、なお存在する酸が、有用生成物
の収量損失につながる望ましくない副反応、例えば酸触
媒処理したアルキル化反応又は縮合反応をまねくことが
ある。従って、このような望ましくない副反応を阻止す
るためには、有機酸及び/又は無機酸を、有機相からで
きるだけ迅速に除去することが必要である。
【0004】経済的に極めて重要である1つのプロセス
は、旧来のホック法(Hock-Verfahren)によりクモール
から出発してフェノール及びアセトンを取得する際に実
施された、フェノール及びアセトンへのクモールヒドロ
ペルオキシドの酸触媒処理した分離のプロセスである。
このプロセスの場合、フェノールとアセトンへのクモー
ルヒドロペルオキシド(CHP)の硫酸触媒処理した分
離反応の際には、硫酸を含有する酸性の主として有機相
が生じる。これには、通常、副生成物としてクモールの
酸化の際又は酸触媒処理した分離の際に生じることがあ
る有機酸が加わるので、酸含量全体が更に若干多くな
る。分離生成物中での酸触媒処理したアルキル化反応及
び縮合反応の回避及び使用した装置の腐食損傷の回避の
ためには、例えば蒸留法で行われる分離生成物の各成分
への分離の前に、酸が分離生成物から迅速に除去されな
ければならない。
【0005】これは、実際には通常、クモールヒドロペ
ルオキシドの酸触媒処理した分離の際に生じる分離生成
物をアルカリヒドロキシド及び/又はアルカリフェノラ
ートの水溶液で迅速に中和し、引き続き、生じたアルカ
リスルフェートの除去のために塩洗浄することによって
行われる(EP0032255、EP0085289、
BP756408、DE1128859及びDE251
2842中に記載されている)。しかしながら、中和及
び塩洗浄にもかかわらず、なお、看過できない量のアル
カリスルフェートもしくはアルカリカルボキシレートが
分離生成物中に溶解したまま及び/又は乳化したままで
ある。従って、後続の蒸留の際に、繰り返し塩が沈積し
て、蒸留装置の規則的な水洗及び清浄化を必要とするこ
とになる。蒸留の際に、蒸留塔の塔底部に残留する高含
量の塩は、蒸留の際に残留する残分の後処理を更に困難
にするので、塩をできる高早い時期に分離生成物混合物
から分離することが必要である。
【0006】更に、米国特許第4262150号及び同
第4262151号から、pH値を2〜6に保持下での
クモールヒドロペルオキシドの酸触媒処理した分離の際
に生じる分離生成物の意図的な中和、引き続く塩洗浄に
よって塩分離の改善を達成することができることは公知
である。
【0007】米国特許第5510543号中には、塩分
離の改善のための1つの別の方法が記載されている。こ
れは、中和の前に分離生成物混合物へのクモール3〜5
重量%の添加によって達成される。
【0008】クモールヒドロペルオキシドの酸触媒処理
した分離の際に生じる分離生成物混合物の中和は、米国
特許第3927124号中に記載されているように、ア
ンモニア、メチルアミン又はトリエチルアミンの使用に
よっても可能である。
【0009】中和の後に必要とされる塩洗浄は、前記の
方法の全ての場合に、混合物の塩洗浄の際に看過できな
い相分離の問題になることがあることによってしばしば
困難になる。
【0010】従って、ドイツ連邦共和国特許第9635
20号からは、若干の非揮発性カルボン酸を用いる抽出
による、クモールヒドロペルオキシドの酸触媒処理した
分離の際に生じる酸性分離生成物からの硫酸の除去は公
知である。
【0011】ドイツ民主共和国特許第91643号中に
は、水を用いる抽出による、クモールヒドロペルオキシ
ドの酸触媒処理した分離の際に生じた酸性分離生成物か
らの硫酸の除去が記載されている。しかしながらこの場
合、分離生成物中で10ppmを下回る硫酸量に低下さ
せるために著量の水量(15〜35重量%)を必要と
し、引き続き、下水に供給できるようになる前に後処理
しなければならない。抽出は、10mmの大きさのラッ
シヒリングを有する抽出カラム中で20〜40℃の温度
で行われる。前記の方法は、部分的に中和された分離生
成物に使用することもできる。
【0012】更に、カナダ国特許第697600号、フ
ランス共和国特許第1302848号及びソビエト連邦
共和国特許第118415号からは、抽出せずにアニオ
ン交換体の使用による、クモールヒドロペルオキシドの
酸触媒処理した分離の際に生じる分離生成物からの硫酸
の除去が可能であることは公知であるが、この場合、ア
ニオン交換体の再生は、アルカリヒドロキシド溶液を用
いて行われる。しかしながら、相対的に高い濃度の硫酸
の除去のためのイオン交換樹脂の使用は、分離生成物に
比してアニオン交換樹脂の少ない耐久性により、アニオ
ン交換体の相対的に短い寿命となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明には、
有機相からの有機酸及び/又は無機酸の除去のための簡
単かつ安価な方法を提供するという課題が課されてい
る。
【0014】殊に、本発明には、塩含量の少ないもしく
は塩不含で、ひいては簡単に後処理可能な分離生成物の
製造が可能であるアルアルキルヒドロペルオキシド、例
えばクモールヒドロペルオキシドの分離の際に生じる相
からの有機酸及び/又は無機酸の除去のための簡単な方
法を提供するという課題が課されている。
【0015】
【課題を解決するための手段】驚異的なことに、有機相
からの有機酸及び/又は無機酸の除去は、抽出と、これ
に引き続くイオン交換体を用いる有機相の処理によって
本質的に簡略化かつ改善されていることが見いだされ
た。
【0016】従って、本発明の対象は、抽出と、これに
引き続くイオン交換体を用いる有機相の処理を用いる有
機酸及び/又は無機酸の除去によって特徴付けられる、
有機相からの有機酸及び/又は無機酸の除去法である。
【0017】同様に本発明の対象は、抽出と、これに引
き続くイオン交換体を用いる相の処理を用いる有機酸及
び/又は無機酸の除去によって特徴付けられる、アルア
ルキルヒドロペルオキシドの分離の際に生じる相からの
有機酸及び/又は無機酸の除去法である。
【0018】驚異的なことに、本発明による方法を用い
て、無機酸及び無機成分を含有する有機相から、十分な
無機成分及び酸を除去することができる。公知の方法と
比べた利点は、従来の方法の場合に必要とされている酸
の完全な除去が必須ではないので、抽出工程で、従来の
方法と比して抽出剤の量の約4分の1を必要とするのみ
であることである。抽出工程で、水が抽出剤として使用
される場合には、従来の方法と比べて、濃度のためにこ
のプロセスで使用できる僅かな希硫酸溶液が得られる。
抽出のために、抽出すべき混合物が水で飽和させられ、
付加的に混合物に対して7重量%まで、有利に2〜7重
量%、なかでも特に有利に2〜4重量%の水を抽出に使
用される量の水が使用される。前記の抽出の付加的な重
要な効果は、前記のプロセスから搬入された全ての塩の
除去である。有機相中に残留する酸の残分は、市販のイ
オン交換体で除去される。イオン交換体の使用には、無
機酸の含量だけでなく有機酸の含量も有機相中で極めて
効果的に減少させるという利点がある。クモールからの
フェノール製造の過程でのこの方法の1つの特に有利な
実施態様の場合、使用したイオン交換体の再生に、例え
ば苛性フェノラート溶液を使用することができる。これ
は、クモール法によるフェノール製造の全プロセスで、
主としてクモールとα−メチルスチロールとを収容して
いる、クモール−カラムの塔頂生成物からフェノールを
アルカリ母液で洗い流す際に生じる。アニオン交換体の
再生のための苛性フェノラート溶液の使用によって、通
常、アニオン交換体の再生に使用されている純粋なアル
カリヒドロキシドの消費を回避することができ、ひいて
は、著しいコストの点での利点を達成することができ
る。付加的に、フェノールの回収のために酸性にされて
いなければならない苛性フェノラート溶液中のフェノラ
ートの量は、イオン交換体中で酸がフェノールと交換さ
れており、ひいては既にフェノールの一部が回収されて
いるので少なくなっている。有機相がイオン交換体中で
の処理の前に酸の一部を抽出によって除去されているこ
とによって、有機相の後生成のためにのみ使用されるイ
オン交換体は、負荷されることが少なく、これにより、
運転コストに対してプラスに作用するより長い寿命を有
している。
【0019】本発明による方法は、ホックの合成の中間
生成物であるアルアルキルヒドロペルオキシドの分離、
殊にクモールヒドロペルオキシドの分離に基づき以下に
例示的に記載されているが、本発明による方法は、これ
によって制限されるものではない。
【0020】公知の方法で実施される前記の方法の場
合、クモール及び酸素からクモールヒドロペルオキシド
が製造される。これは、分離反応で、酸触媒処理され
て、フェノールとアセトンとに分離される。触媒として
は、酸、例えば硫酸が使用される。この分離反応は、例
えば均質相中で実施することができる。本発明による方
法の他の例示的記載は、触媒としての酸0.01〜2重
量%の使用量を用いる均質層中での分離反応の前記の特
殊な実施に関するものであるが、しかし、本発明による
方法は、これによって制限されるものではない。
【0021】触媒として使用した酸を例えば100〜1
000ppmの濃度並びにクモールの酸化の際又は酸触
媒処理した分離の際に副生成物として生じることがある
有機酸を約300ppmの濃度で含有する酸性分離生成
物相は、酸の除去のために本発明による方法の第一工程
で、例えば塔頂部の下方、有利に塔底部の直上で液−液
抽出カラムの中に導かされる。これは、カラムの塔底部
の上方、有利にカラムの塔頂部の直下で抽出剤と一緒に
送られる。抽出剤としては、有利に水が使用される。抽
出カラム中への抽出剤及び抽出すべき相の供給は、分離
生成物混合物に対して抽出剤、有利に水14重量%まで
を抽出カラムに供給するよう制御されている。有利に、
抽出すべき混合物が水で飽和されており、かつ付加的に
混合物に対して水7重量%まで、有利に2〜7重量%及
びなかでも特に有利に2〜4重量%が抽出のために使用
される程度の量の水が使用される。抽出剤及び抽出すべ
き相は、平行流又は向流、有利に向流で抽出カラムを貫
流する。
【0022】酸で負荷された抽出剤、有利に水は、本発
明によれば、抽出カラムの下方部分から取出される。触
媒としての硫酸の場合、抽出カラムの下方部分から希硫
酸が取出されるが、これは、このプロセスのなかで更に
使用することができる。
【0023】抽出装置中の温度は、0〜90℃、有利に
20〜50℃及び特に有利に30〜40℃である。
【0024】抽出カラムから、有利に塔頂部から得られ
た、この場合に観察した実施例の場合に、なお、例えば
180〜250ppmの濃度の有機酸並びに僅少量の無
機酸(例えば約20ppmの規模)を含有している有機
分離生成物相の水溶性のイオンの減損した部分は、本発
明によれば、少なくとも1種のアニオン交換体を介して
導かれる。アニオン交換体の負荷の速度は、容積流量及
びその酸濃度にも左右される処理すべき交換体床の形状
寸法に左右され、かつバルブ等を用いて調節することが
できる。
【0025】アニオン交換体の通過後に、有機分離生成
物相は、酸濃度全体が前記の実施例のプロセスで10p
pm未満であり、かつ蒸留による後処理又は他の後処理
工程に供給される限り、有機酸及び無機酸を含有してい
ない。有機分離生成物相の塩含量は、アニオン交換体の
通過後に、硫酸ナトリウムとして計算して、同様に10
ppmを下回っている。抽出カラムとともに、原則的に
(実施例とは独立に)それぞれ連続的にか又は非連続的
に運転する抽出装置を使用することができる。アニオン
交換体としては、例えば市販のポリアクリルアミド樹脂
もしくはスチロールジビニルベンゾール樹脂、例えばバ
イエル社のVPOC1072又はMP62WS又はロー
ム・ウント・ハース(Rohm und Haas)社のAmberlyst A
21を使用することができる。
【0026】アニオン交換体の本発明による再生は、母
液、例えばアルカリヒドロキシド母液を用いて行うこと
ができる。再生の目的のため、再生溶液は、処理すべき
溶液がアニオン交換体を貫流する方向と同じ方向又は逆
の方向、有利に同じ方向で、アニオン交換体を介して移
動する。本発明による方法の1つの特に有利な実施態様
の場合、アニオン交換体の再生のために、フェノール含
有相の後処理の際に生じる遊離フェノールを含有する苛
性フェノラート溶液が使用される。
【0027】アニオン交換体樹脂がアルカリヒドロキシ
ド母液、例えばNaOH又は苛性フェノラート溶液を用
いて再生されたかどうかに応じて、アニオン交換プロセ
スで、有機相中に含有されている酸から、次式に応じて
水又はフェノールが発生する: イオン交換プロセス 樹脂−OH+HX → 樹脂−X+H2O 再生 樹脂−X+NaOH → 樹脂−OH+NaX イオン交換プロセス 樹脂−フェノラート+HX → 樹脂−X+フェノラート 再生 樹脂−X+Na−フェノラート → 樹脂−フェノラート+NaX (Xは、無機酸基又は有機酸基、例えばHSO4-又はア
セテート-を表す) イオン交換プロセス中で水が発生する場合には、これ
は、例えば相分離器を用いて有機相から分離することが
できる。特に有利な方法のイオン交換プロセスの場合に
フェノールが発生する場合には、これは、有機分離生成
物相と一緒に後処理に供給することができる。
【0028】本発明による方法を連続的に運転すること
ができるようにするためには、少なくとも2個のアニオ
ン交換体を使用することが有利であることがある。これ
らは、有利に1個のアニオン交換体の負荷の間に別のア
ニオン交換体を上記のように再生することができるか又
はこれとは反対に配置されている。再生からイオン交換
へ及びこれとは反対のアニオン交換体の切り換えは、バ
ルブ、止めコック等を用いて当業者に公知の方法で行う
ことができる。
【0029】本発明によれば、複数の抽出カラム又は複
数のイオン交換体の使用あるいは抽出カラムと後接続さ
れたイオン交換体との複数の組み合わせを想定すること
ができる。
【0030】本発明による方法は、有利に周囲圧力及び
0〜90℃の間の温度、有利に20〜50℃の温度及び
特に有利に30〜40℃の温度で実施される。本発明に
よれば、抽出剤として酸性又は中性の水、有利に中性水
を使用することができる。本発明による方法は、連続的
にか又は非連続的に実施することができる。
【0031】図1には、本発明による方法の1つの実施
態様が例示的に記載されているが、この方法は、これに
よって制限されるものではない。
【0032】
【発明の実施の形態】処理すべき分離混合物2は、下か
ら抽出器Eの中に移動する。上からは、抽出器Eの中に
水1が移動する。洗い流された酸4は、抽出装置の足部
で抽出装置Eを後にする。酸不含の大部分の有機相3
は、抽出装置Eの上方部分で取出され、アニオン交換体
A1を介するか又はアニオン交換体A2を介して導かれ
る。アニオン交換体の通過後に、少なくともほとんど酸
不含の有機相が、他の使用に供される。
【0033】有機相がアニオン交換体A1を通過し、か
つ酸不含の有機相5がアニオン交換体の離脱後に後加工
に供給される間に、別のアニオン交換体A2を、例えば
ナトリウムフェノラート溶液6で再生することができ
る。こうしてアニオン交換体の再生の際に生じる塩含有
の水相7は、後処理又は廃棄物処理に供給される。
【0034】本発明による方法は、以下の実施例によっ
て詳細に説明されるが、本発明はこれによって制限され
るものではない。
【0035】
【実施例】例 1: クモールヒドロペルオキシドの一段階分離の際に生じる
混合物からの硫酸及び有機酸の除去 旧来のホック法によりクモールから出発してフェノール
及びアセトンを取得する際に、フェノール及びアセトン
へのクモールヒドロペルオキシドの硫酸によって触媒処
理した分離反応の際に酸性分離混合物が生じるが、これ
は、前記の例では、硫酸740ppmを含有している。
その上、有機酸は207ppmになるので、酸含量全体
は、(硫酸として計算して)961ppmである。
【0036】前記分離混合物の一部を、抽出カラムに通
過させた。更に、水7重量%を抽出装置の中に入れた。
25℃の温度で抽出を行った後に、有機相中の硫酸含量
は、<10ppmであった。有機相中の酸含量全体は、
有機酸がほとんど抽出できなかったので、抽出を行った
後になお201ppm(硫酸として計算した)であっ
た。
【0037】前記有機相を、バイエル社の市販のアニオ
ン交換体樹脂VPOC1072で充填しておいたイオン
交換体を介して移動させた。有機相の温度は、25℃で
あった。アニオン交換体の通過後に、処理した有機相を
分析したところ、酸は、H2SO4として計算して、有機
相中でもはや<5ppmの濃度で確認することができる
にすぎなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法の1つの実施態様を示すフロ
ー図。
【符号の説明】
1 水、 2 分離混合物、 3 有機相、 4 酸、
5 有機相、 6ナトリウムフェノラート溶液、 7
水相、 A1、A2 アニオン交換体、E 抽出装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽出と、これに引き続くイオン交換体を
    用いる有機相の処理とによる有機酸及び/又は無機酸の
    除去によって特徴付けられる、有機相からの有機酸及び
    /又は無機酸の除去法。
  2. 【請求項2】 抽出と、これに引き続くイオン交換体を
    用いる有機相の処理とによる有機酸及び/又は無機酸の
    除去によって特徴付けられる、アルアルキルヒドロペル
    オキシドの単相分離の際に生じる相からの有機酸及び/
    又は無機酸の除去法。
  3. 【請求項3】 混合物に対して14重量%までの水を抽
    出に使用する、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 混合物に対して更に7重量%までの水
    を、水で飽和した混合物の抽出に使用する、請求項1又
    は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 混合物に対して更に2〜7重量%の水
    を、水で飽和した混合物の抽出に使用する、請求項4に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 混合物に対して更に2〜4重量%の水
    を、水で飽和した混合物の抽出に使用する、請求項5に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 温度が10〜90℃である、請求項1か
    ら6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 温度が20〜50℃である、請求項7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 温度が30〜40℃である、請求項8に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 アニオン交換体の再生にアルカリヒド
    ロキシドを使用する、請求項1から9までのいずれか1
    項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 アニオン交換体の再生に苛性フェノラ
    ート溶液を使用する、請求項1から10までのいずれか
    1項に記載の方法。
JP11219228A 1998-08-05 1999-08-02 有機相からの有機酸及び/又は無機酸の除去法 Pending JP2000086540A (ja)

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RU2570203C1 (ru) * 2014-07-18 2015-12-10 Казанское публичное акционерное общество "Органический синтез" (ПАО "Казаньоргсинтез") Способ удаления органических и неорганических кислот из реакционной массы разложения гидропероксида изопропилбензола

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