JP2000086481A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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Abstract
優れた皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表されるオルニチン
ラクタムおよびその塩の少なくとも1種以上を含有する
ことを特徴とする皮膚外用剤。
Description
特に皮膚美白効果および肌荒れ防止、改善効果に優れた
皮膚外用剤に関する。
部不明な点もあるが、一般には、ホルモンの異常や日光
からの紫外線の刺激が原因となってメラニン色素が形成
され、これが皮膚内に異常沈着するものと考えられてい
る。この様なしみやあざの治療法として、メラニンの生
成を抑制する物質、例えばビタミンCを大量に投与する
方法、グルタチオン等を注射する方法、あるいはコウジ
酸、システイン等を軟膏、クリーム、ローションなどの
形態にして局所に塗布するなどの方法がとられている。
また、欧米ではハイドロキノン製剤が医薬品として用い
られている。
の化合物はハイドロキノンを除いてはその効果の発現が
極めて緩慢であるため、美白効果が十分でなかった。一
方、ハイドロキノンの効果は一応認められているが、感
作性があるため、一般には使用が制限されている。
たものであり、皮膚美白効果および肌荒れ防止、改善効
果に優れた皮膚外用剤を提供することを目的とする。
重ねた結果、オルニチンラクタムおよびその塩が、ハイ
ドロキノン以上に美白効果を発揮すること、さらに、肌
荒れ防止、改善効果を有することを認め、本発明を完成
するに至った。
表されるオルニチンラクタムおよびその塩の少なくとも
1種以上を含有することを特徴とする皮膚外用剤であ
る。
する。本発明に用いるオルニチンラクタムは、化学名で
言えば、DL−オルニチンラクタム、D−オルニチンラ
クタム、L−オルニチンラクタム、DL−α−アミノピ
ペリドン、D−α−アミノピペリドン、L−α−アミノ
ピペリドン、3−アミノヘキサヒドロ−2−アジノン、
(R)−3−アミノヘキサヒドロ−2−アジノン、
(S)−3−アミノヘキサヒドロ−2−アジノンであ
る。
の化合物であり、例えば、J.Chem.Soc.,39(1943)、特公
昭46−37352号公報、特開昭59−76057号
公報等に記載された方法により合成することができる。
ムは、所望により塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の
無機酸塩、あるいは酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル
酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸等の有機酸塩とすることができる。
得られたオルニチンラクタムおよびその塩を少なくとも
1種以上含有する。その配合量は、皮膚外用剤全量中
0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜7重量
%である。0.001重量%未満では、皮膚美白効果お
よび肌荒れ防止、改善効果に乏しく、20重量%を越え
て配合しても、効果の増加は望めない。
成成分の他に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用
いられる他の成分、例えば、油分、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、界面活性剤、保湿剤、香料、水、アルコール、
増粘剤、色材、皮膚栄養剤(酢酸トコフェロール、パン
トテニールエチルエーテル、グリチルリチン酸塩)等
を、必要に応じて適宜配合することができる。
説明する。本発明はこれによって限定されるものではな
い。配合量は重量%である。
方法およびその評価方法について説明する。
被験者40名を1群10名として4群に分け、それぞれ
実施例1、2、比較例1、2に対応させ、被験者の上腕
内側部皮膚を対象として、太陽光に晒された日の5日後
より実施例及び比較例の各試料を朝夕1回ずつ8週間塗
布した。評価方法 使用後の淡色化効果を、下記の判定基準に基づいて判定
した。 ◎:被験者のうち、著効および有効の示す割合が80%
超の場合 ○:被験者のうち、著効および有効の示す割合が50〜
80%の場合 △:被験者のうち、著効および有効の示す割合が30〜
50%の場合 ×:被験者のうち、著効および有効の示す割合が30%
未満の場合
剤及び上記美白効果試験の結果を表1に示す。
た後の効果は、比較例に比べて実施例の方が過剰のメラ
ニン色素の沈着を防ぎ、色黒になることを予防する効果
が高いことが認められた。
と夜の2回、洗顔後、1群のパネルには、実施例1の化
粧料を適量顔面左側に、比較例1の化粧料を適量顔面右
側に、他の1群のパネルには、実施例2の化粧料を適量
顔面左側に、比較例1の化粧料を適量顔面右側に、それ
ぞれ2週間にわたって塗布することにより試験を行っ
た。評価方法 3項目(肌のうるおい、肌のハリ、翌朝のうるおい)の
有効性について下記の判定基準に基づいて判定した。 ◎:被験者のうち、著効および有効の示す割合が80%
超の場合 ○:被験者のうち、著効および有効の示す割合が50〜
80%の場合 △:被験者のうち、著効および有効の示す割合が30〜
50%の場合 ×:被験者のうち、著効および有効の示す割合が30%
未満の場合
肌のハリ、翌朝のうるおいの効果は、比較例に比べて実
施例の方が優れていることが認められた。
カリウムを加えて溶解し、加熱して70℃に保つ(水
相)。他の成分を混合し、加熱融解して70℃に保つ
(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加え終わって
からしばらくその温度に保ち、反応を起こさせる。その
後、ホモミキサーで均一に乳化し、よく撹拌しながら3
0℃まで冷却する。
溶解し、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加えて予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化し
た後、よく撹拌しながら30℃まで冷却する。
溶解し、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加えて予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化し
た後、よく撹拌しながら30℃まで冷却する。
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミンを加
え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相
を加えて予備乳化を行い、A相を加えてホモミキサーで
均一に乳化し、乳化後よく撹拌しながら30℃まで冷却
する。
溶解し、水相に油相を混合し、乳化機で乳化後、熱交換
機で30℃まで冷却する。
一に溶解する。一方、95%エタノールにDL−オルニ
チンラクタム塩酸塩、ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテルを溶解し、水相に添加す
る。ついで、その他の成分を加えた後、水酸化ナトリウ
ム、L−アルギニンで中和させ、増粘する。
相を加えて可溶化する。ついで、B相を加えた後、充填
を行う。
相にB相を加えて可溶化する。ついで、これをC相に加
えた後、充填を行う。
ずれも実施例1、2で行った美白効果テストおよび肌荒
れ防止、改善効果テストにおいて効果が認められた。
チンラクタムおよびその塩を含有した皮膚外用剤は、皮
膚美白効果と肌荒れ防止、改善効果を合わせ持った新規
な皮膚外用剤である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるオルニチン
ラクタムおよびその塩の少なくとも1種以上を含有する
ことを特徴とする皮膚外用剤。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25736098A JP3590531B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25736098A JP3590531B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000086481A true JP2000086481A (ja) | 2000-03-28 |
JP3590531B2 JP3590531B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=17305311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25736098A Expired - Fee Related JP3590531B2 (ja) | 1998-09-11 | 1998-09-11 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3590531B2 (ja) |
-
1998
- 1998-09-11 JP JP25736098A patent/JP3590531B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3590531B2 (ja) | 2004-11-17 |
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