JP2000086009A - シート搬送装置およびこれを備えた画像読み取り装置 - Google Patents

シート搬送装置およびこれを備えた画像読み取り装置

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JP2000086009A JP10259698A JP25969898A JP2000086009A JP 2000086009 A JP2000086009 A JP 2000086009A JP 10259698 A JP10259698 A JP 10259698A JP 25969898 A JP25969898 A JP 25969898A JP 2000086009 A JP2000086009 A JP 2000086009A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄い紙についてもシワ等を生じさせること無
く搬送可能なシート搬送装置およびこれを備えること
で、読み取り画質の低下を防止した画像読み取り装置を
提供すること。 【解決手段】 読み取り面18の上にシート材を抑える
ガイドフィルム20を設ける。薄いシート材について
は、このガイドフィルム20の作用によってシワ等が矯
正される。シート材に折り目などがあった場合、ガイド
フィルム20は逃げるように変形するため、ジャムが発
生することもない。このガイドフィルム20は、不透明
白色のものを採用するとともに、読み取り面18の多く
の領域に設けることで、原稿が読み取り幅よりも小さい
場合であっても不要な背景が読み取られることを回避で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを搬送する
シート搬送装置、およびこれを備えた画像読み取り装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ等の画像読み取り装
置を備えた装置では、原稿等を搬送するためのシート搬
送装置も備えていることが多い。このシート搬送装置の
搬送機構の一例を図9を用いて説明する。
【0003】原稿dは、給紙ローラ11および分離片1
2によって原稿載置台から送り出され、これを読み取り
部17の読み取り面18に対向して設置されたフィード
ローラ14がさらに下流に送り出すようになっていた。
この場合、給紙ローラ11および分離片12は原稿dの
幅方向中央に1個が設置され、一方、フィードローラ1
4は原稿幅方向の左右に1個ずつ(合計2個)が設置さ
れた構造となっていることが多い。また、給紙ローラ1
1と同軸上には、給紙ローラ11と同径のピンチローラ
13が設けられている。
【0004】また、読み取り部17の読み取り面18に
おいて原稿dが浮き上がってしまうのを防ぐために、読
み取り面18との間に所定幅の隙間を保って設置された
ガイドを備えた装置もあった。このような装置において
は、原稿はこの隙間を通って搬送されることになるた
め、原稿の読み取り面18からの浮き上がりは抑制され
る。また、このガイドは原稿のシワを抑制する役割も果
たしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の装置では以下の問題点があった。
【0006】問題1.小型化を図った装置では原稿の搬
送路が短いため、この給紙ローラ11および分離片12
と、フィードローラ14との両方によって同時に原稿d
が挟持搬送されている期間がある。ところが、複数枚の
原稿dを連続して送る場合に原稿間に隙間を設けるた
め、フィードローラ14の周速は、 給紙ローラ11の
周速よりも速くされている。そのため、この期間中は、
原稿dの幅方向左右両端は、フィードローラ14によっ
て搬送方向下流側に引っ張られており、一方、幅方向中
央付近は、給紙ローラ11および分離片12によってブ
レーキがかけられている状態となっていた。その結果、
原稿dの幅方向中央付近には、原稿dにシワができると
いう問題があった。そして、このシワが読み取り画質を
著しく低下させていた。例えば、通常のスキャナではそ
の焦点深度が0.2mm程度であり、それ以上の高さ
(あるいは深さの)シワ、浮きは結果として、影になっ
たり焦点ボケとなって現れていた。このような問題は、
特に、紙厚が薄く、コシの弱い原稿において顕著であっ
た。
【0007】問題2.原稿の浮き上がりやシワを規制す
るために、ガイドが配置されている装置でも、その隙間
とシワとがマッチングしていない場合があった。例え
ば、隙間が狭すぎると却ってジャム発生の原因となって
しまう。しかし、ガイドと読み取り面18との隙間が広
すぎるとシワを抑制する効果が薄れてしまうという問題
があった。
【0008】本発明は、原稿のシワ、浮き上がりを防
止、矯正することのできる原稿搬送装置およびこれを備
えた画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものでありその第1の態様として
は、所定の搬送路に沿ってシート材を搬送する搬送手段
と、所定の基準面を備え、該基準面を前記搬送路に沿っ
て配置された基準面形成部材と、前記基準面上を搬送さ
れるシート材を前記基準面に向けて押さえることで、該
シート材を前記基準面に接触させた状態に保つ押さえ部
材とを有することを特徴とするシート搬送装置が提供さ
れる。
【0010】前記押さえ部材は、搬送されるシート材の
幅方向における少なくとも中央部に設けられていること
が好ましい。
【0011】前記押さえ部材は、弾性を備えたフィルム
であることが好ましい。
【0012】本発明の第2の態様としては、前述した第
1の態様のシート搬送装置と、前記シート搬送装置の備
える基準面上を搬送されるシート材の画像を読み取る読
み取り手段とを有することを特徴とする画像読み取り装
置が提供される。
【0013】前記シート搬送装置の備える押さえ部材
は、不透明且つ白色のフィルムであり、前記シート搬送
装置の備えるガイド部材は、不透明且つ白色であること
が好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。
【0015】実施の形態1.本実施の形態1のファクシ
ミリ装置は、シート材(ここでは、原稿)の搬送時にお
けるしわの発生等を防止するために、複数のフィードロ
ーラ14の間にガイドフィルム20を設けたことを主な
特徴とする。
【0016】まず、このファクシミリ装置の概要を図1
を用いて説明する。
【0017】このファクシミリ装置は、原稿dの画像を
読み取る際に使用される第1の搬送路1と、用紙pに画
像を形成する際に使用される第2の搬送路2とを備えて
いる。
【0018】第1の搬送路1には、上流側から順に、原
稿載置台10、給紙ローラ11、フィードローラ14等
が配置されておりこれらによって原稿dが下流側に向か
って搬送されていくようになっている。また、このフィ
ードローラ14に対向して読み取り部17が配置されて
おり、原稿dはこの読み取り部17の読み取り面18と
フィードローラ14との間を通過する際に、その画像を
読みとられるようになっている。
【0019】一方、第2の搬送路2にも、その最上流端
に用紙台30が設けられ、また、この第2の搬送路2に
沿って、各種搬送用ローラ31、印刷ユニット32が設
置されている。そして、これらが作動することで用紙台
30に載置された用紙pを搬送し、また、搬送途中に画
像を形成した上で、装置外に排出するようになってい
る。
【0020】本実施の形態1におけるファクシミリ装置
は、主として第1の搬送路1に沿って配置された原稿d
の搬送機構に特徴を有する。従ってこれ以降はこの特徴
部分を中心に説明を行い、他の機構部分(例えば、第2
の搬送路2、制御機構等)については、説明を省略す
る。
【0021】本実施の形態1のファクシミリ装置におけ
る原稿搬送は、先に述べた第1の搬送路1を通じて行わ
れる。この第1の搬送路1には、図1,図2に示したと
おり、その上流側から順に、原稿載置台10、給紙ロー
ラ11、分離片12、原稿検出センサ16、フィードロ
ーラ14、読み取り部17等が配置されている。さらに
本実施の形態1のファクシミリ装置では、薄紙原稿に発
生するシワを抑えるための機構として、フィードローラ
14の周辺に、ガイド19およびガイドフィルム20を
備えている。
【0022】原稿載置台10は、搬送対象となる原稿d
を載せ置くためのものである。原稿載置台10上におい
ては、搬送される原稿dの幅方向における位置決めを、
この幅方向中央を基準として行うようになっている。
【0023】給紙ローラ11は、原稿載置台10に置か
れた原稿dを送り出すためのものである。この給紙ロー
ラ11は、搬送方向からみた場合における用紙幅方向の
ほぼ中央に配置されている(図7参照)。これは、原稿
載置台10上においては、搬送される原稿dの幅方向に
おける位置決めを、この幅方向中央を基準として行って
いることに対応したためである。給紙ローラ11の周速
は、多数枚の原稿dを連続して搬送する場合における原
稿間の隙間を稼ぐために、後述するフィードローラ14
の周速よりも、若干遅くされている。具体的には、給紙
ローラ11の周速:フィードローラ14の周速は、1:
1.2程度である。
【0024】分離片12は、給紙ローラによって送られ
る用紙を1枚1枚分離するためのものであり、給紙ロー
ラ11に接した状態で設置されている。
【0025】フィードローラ14は、上流側から送られ
てきた原稿dをさらに下流側に送り出すためのものであ
る。フィードローラ14は、図3,図4に示すとおり、
搬送方向にほぼ垂直且つ読み取り部17の読み取り面1
8にほぼ平行に配設されたシャフト15に2個が取り付
けられている。各フィードローラ14の間隔は、給紙ロ
ーラ11よりも広くされており、また、搬送方向からみ
た場合、給紙ローラ11の両側に給紙ローラ11と重な
ることなく位置している。フィードローラ14およびピ
ンチローラ13による原稿の挟持位置と、給紙ローラ1
1および分離片12による原稿の分離位置との搬送路上
における距離は、搬送対象として想定される原稿dの長
さよりも短くなっている。先に述べた給紙ローラ11と
同軸上には、給紙ローラ11とほぼ同径のピンチローラ
13が設けられており、フィードローラ14はこのピン
チローラ13との間に挟んで原稿dを搬送するようにな
っている。フィードローラ14はそのシャフト15を通
じて入力される力によって回転する駆動ローラである
が、このピンチローラ13はその外周面に受ける力によ
って回転する従動ローラである。
【0026】原稿検出センサ16は、原稿dが所定位置
に達したことを検出するためのものであり、本実施の形
態1においては、機械的な機構によって作動するものを
採用している。この原稿検出センサ16による検知位置
は、ピンチローラ13とフィードローラ14との接触部
から、フィードローラ14と読み取り部17との接触部
との間に設定されている。
【0027】読み取り部17(図2参照)は、原稿dの
画像を読みとるためのものである。この読み取り部17
は、読み取りセンサを、ガラス板によって形成された読
み取り面(基準面)18に向けた状態でこのファクシミ
リ装置の対応する最大サイズの原稿の幅の長さ分だけ配
列して構成されている。この読み取り部17はフィード
ローラ14の下方に設定された所定の読み取り位置にお
いて、読み取り面18を原稿搬送路側に向けて固定され
ている。そして、この読み取り面18に沿って搬送され
て行く原稿dの画像を読み取るようになっている。通常
の読み取りセンサの焦点深度は、0.2mm程度であ
る。読み取り部17は、原稿検出センサ16が原稿dを
検知してから所定時間経過後に、読み取り動作を開始す
るように構成されている。
【0028】ガイド19は、読み取り部17の読み取り
面18に沿って原稿dを案内するためのものであり、図
2,図3,図4に示すとおり、フィードローラ14を支
えるシャフト15の3カ所(左右のフィードローラ14
の間、および左右のフィードローラ14の外側)に配置
されている。このガイド19の下側面と読み取り面18
との間には、原稿dが通過できる程度の一定の隙間が残
されている。また、ジャムの発生を防止するため、この
ガイド19の下側面は上流側部分がテーパ状にされてお
り、徐々にこの隙間が小さくなって行くようにされてい
る(図5参照)。このガイド19は、シャフト15によ
って支えられてはいるもののこのシャフト15に固着さ
れてはおらず、常にこの下側面を読み取り面18に向け
た状態を保つようになっている。本実施の形態1におい
ては、このガイド19として、白色のポリアセタール樹
脂を成形したものを採用している。
【0029】ガイドフィルム20は、特に、薄紙の原稿
に発生するシワ等を抑えるためのものであり、図3,図
4に示すとおり、中央に設置されたガイド19に装着さ
れている。このガイドフィルム20は、図5に示すとお
り、搬送方向下流側に向けて読み取り部17の読み取り
面18にまで伸びてここに軽く接している。この場合、
このガイドフィルム20の存在が原稿dの搬送の障害と
なることがないように、その接触圧は十分に小さくされ
ている。また、ガイドフィルム20は十分な弾性を備え
ており、原稿dがこのガイドフィルム20に達すると、
原稿dから受ける力によってガイドフィルム20が変形
し、読み取り面18とガイドフィルム20との間に原稿
dが通過できるだけの隙間ができるようになっている。
さらには、このガイドフィルム20と読み取り面18と
の間に原稿dがあるときには、この弾性変形の復元力お
よび接触圧によってこのガイドフィルム20が原稿dを
読み取り面18に軽く押さえつけて、原稿dのシワを矯
正するようになっている。この接触圧、弾性は、ガイド
フィルムの材質、厚さ等によって定まるものである。本
実施の形態1ではこのガイドフィルム20として、厚さ
0.125mmのポリエステルフィルムを採用してい
る。ガイドフィルム20は、図6に示したように、上流
側端部が折り返されている。そして、この折り返し部分
の内側には、両面テープ21が取り付けられている。ガ
イドフィルム20は、この折り返し部分をガイド19の
上流側端部にかけた状態で、この両面テープ21によっ
てガイド19に取り付ける。ガイドフィルム20は、そ
の一部がガイド19の上側に回り込んでいる。しかし、
これはガイドフィルム20を取り付けるためのものであ
って、ガイドフィルム20本来の機能領域は、ガイド1
9の下方に位置させられている。ガイドフィルム20の
取り付け方は当然これに限定されるものではない。
【0030】次に作用を説明する。
【0031】給紙ローラ11が回転し、原稿載置台10
に載置された原稿dを送り出す。この場合、分離片12
が最下位の原稿だけを他の原稿から分離するため、複数
枚の原稿が重なったまままとめて送り出されてしまうよ
うなことはない。給紙ローラ11によって送り出された
原稿dは、その後、続いて、フィードローラ14とピン
チローラ13との間に達する。さらに、フィードローラ
14と読み取り部17との間に達する。この搬送途中、
原稿検出センサ16が原稿dを検知する。すると、この
検知から所定時間が経過した時点で原稿dが読み取り位
置に到達したと判断されて、読み取り部17が読み取り
を開始する。
【0032】このようにして行われる一連の原稿搬送、
読み取りの過程において、既に述べたとおり、フィード
ローラ14の周速は、給紙ローラ11の周速よりも速く
されている。また、フィードローラ14が2カ所に設け
られているのに対し、給紙ローラ11は中央に1カ所だ
けしか設けられていない。そのため、原稿dに働く力
が、二点で引っ張るフィードローラ14に対し、中央で
多数枚原稿dを分離する分離片12が逆に引っ張る力と
なって働き、結果的に三角形の作用力が原稿dにかか
る。その結果、読み取り部17の読み取り位置に原稿d
が到達したとき、2つのフィードローラ14の間におい
て原稿dにシワが生じてしまうことがある。
【0033】しかし、本実施の形態1においては、原稿
dがこのガイドフィルム20に達すると、原稿dから受
ける力によってガイドフィルム20が上方に撓むように
わずかに変形し、読み取り面18とガイドフィルム20
との間に原稿dの厚み分だけの隙間ができる。そして、
原稿dは、ガイドフィルム20の当初から設定されてい
る接触圧および原稿通過に伴って生じた弾性変形の復元
力によって、読み取り面18に押さえつけられたままの
状態を保ったままこの隙間を通って搬送されていく(図
7参照)。従って、搬送されてきたのが柔らかくコシの
弱い原稿dであった場合には、ガイドフィルム20によ
るこの押さえによってシワの発生が防止されることにな
る。その一方で、搬送されてきたのがコシの強い原稿で
あって、なお且つ原稿ジャムを引き起こす要因(例え
ば、めくれ)が発生しているような場合には、ガイドフ
ィルム20はその柔軟性から暖簾のごとく上方に変形す
ることで、原稿dが通過できるだけの隙間を開く。従っ
て、ガイドフィルム20に原稿dが引っかかってジャム
が発生することもない。フィードローラ14および給紙
ローラ11の上述した作用力とは異なる要因によって、
シワ等が生じることもある。ガイドフィルム20および
ガイド19によるこのような作用は、このような他の要
因によって生じたシワに対しても当然有効である。
【0034】なお、このガイドフィルム20と読み取り
面18との接触圧および復元力は十分に小さいため、こ
のガイドフィルム20が原稿dの搬送の障害となること
もない。このガイドフィルム20は、搬送方向下流側に
向けて伸びているため、このガイドフィルム20自体に
原稿dが引っかかることもない。また、ガイドフィルム
20は、ガイド19の上流側端部を覆うようにして取り
付けられており、ガイド19とガイドフィルム20との
継ぎ目部分が搬送方向上流側および下側に向けて露出し
ていない(図5参照)。そのため、この継ぎ目部分に原
稿dが引っかかることもない。
【0035】以上説明したとおり本実施の形態1によれ
ば、原稿へのシワの発生を防止することができる。ま
た、既にシワが発生している場合には、これを矯正でき
る。また、ジャムが発生することもない。
【0036】実施の形態2.本実施の形態2のファクシ
ミリ装置は、ガイド19およびガイドフィルム20を2
つのフィードローラ14の間だけではなく外側(原稿の
左右端部領域)にも設置したことを主な特徴とする。ガ
イド19およびガイドフィルム20自体は、実施の形態
1と同様である。すなわち、ガイド19は、ガイドフィ
ルム20のガイド面(原稿に接触しこれを案内する領
域)よりも上方に配置されており、不透明且つ白色であ
る。また、ガイドフィルム20も不透明であり、少なく
ともその下側面は白色である。さらには、ガイド19お
よびガイドフィルム20の取り付け構造、材質等も実施
の形態1と同様である。
【0037】ファクシミリ装置のこれ以外の点も、実施
の形態1と同様である。
【0038】作用を説明する。
【0039】原稿搬送に伴うガイドフィルム20の作
用、特に、原稿dの読み取り面18への押しつけ、変形
によるシワ取り、ジャム防止に関する作用は実施の形態
1と同様である。すなわち、図8のごとく、原稿dが読
み取り部17の読み取り位置に来たとき、白色のガイド
フィルム20が原稿dの浮きを押さえる。そのため、原
稿を読み取り面18に密着させた状態で読み取り可能で
ある。
【0040】さらに本実施の形態2では、読み取り部1
7の読み取り幅より小さな原稿がフィードされた場合に
は、その原稿幅より外側の領域は、図8(a)に示すよ
うに、ガイドフィルム20の色、すなわち、白地として
読み取られる。そのため、小さな原稿を読み取る際に、
その左右両側が黒状態(あるいは、有色状態)として読
み取られてしまうことがない。なお、ガイドフィルム2
0は薄いフィルムであるため、いかに不透明白色であっ
ても、これのみでは背景部分が透けて読み取られてしま
う可能性がある。しかし、ガイドフィルム20は同じく
その下側面が白色にされたガイド19の下方に配置され
ているため、仮にガイドフィルム20が透けてしまった
としても、背景は白い状態に保たれる。
【0041】これに対し、フィードローラ14の外側部
に原稿の浮きを規制するガイドフィルム20がない装置
では、読み取り幅より小さい原稿がきたときには、図8
(b)のごとく、原稿より外側の両端は黒い背景となっ
てしまう。また、フィードローラ14の外側に従来と同
様のガイドを設けたとしても、このようなガイドのみで
は、読み取り面18との間にある程度の隙間を残してお
くことが必要である。従って、原稿の浮き上がりを完全
に抑えることは困難である。
【0042】以上説明したとおり本実施の形態2では、
ガイドフィルム20をフィードローラ14の外側部にも
配置するとともに、ガイド19およびガイドフィルム2
0を光透過度の低い白色にしている。このような構成を
とったことで、読み取り部17の読み取り幅より幅の狭
い原稿がフィードされたときでも小さな原稿幅より外側
の情報を白出力として読み取り部17に与えることがで
きる。すなわち、読み取り部17の読み取り幅より、小
さな原稿を送信する場合でも、原稿の両サイドが黒くな
ってしまうことがない。また、実施の形態1と同様に、
原稿の浮き上がりを無くし、常に焦点の合った、クリア
な読み取り画質を得る事ができる。
【0043】原稿は、本来の紙質以外にも、印字に用い
られているインクの材質、印字後の経過期間、保存状態
などによってその表面状態が大きく異なる。さらには、
その原稿自体に既にシワ、波うちなどが生じていること
も考えられる。搬送時に生じる中央付近以外にも両サイ
ドにもシワ、波うちができていることが少なくない。ま
た、大きさもまちまちであり、不定型な形状の原稿の搬
送、読み取りも考えられる。従って、原稿のほぼ全体を
カバーできるようにガイドおよびガイドフィルムを設け
た本実施の形態2は、装置の信頼性、汎用性がより高
い。
【0044】上述した実施の形態1,2では、搬送され
る原稿dの幅方向における位置決めをこの幅方向中央を
基準として行う機構となっていた。そのため、給紙ロー
ラ11および分離片12をこの幅方向における中央に設
置すると共に、この中央を避けて左右位置にフィードロ
ーラ14を配置していた。しかし、この幅方向における
原稿dの位置決めを原稿dの側端部において行う装置に
おいては、当然、これにあわせて給紙ローラ11、分離
片12、フィードローラ14等の配置が上述した例とは
異なる。従って、当然これにあわせて、ガイド19、ガ
イドフィルム20の位置も変更する必要がある。但し、
幅方向における互いの位置をずらして配置された給紙ロ
ーラ11とフィードローラ14との速度差に起因して生
じるシワ等を防止、矯正するためには、ガイドフィルム
20を、幅方向については給紙ローラ11と同位置に配
置することが必要である。
【0045】本発明はファクシミリに限らず、シートを
搬送するシート搬送装置一般に適用可能である。さらに
は、シート搬送装置に加えて画像の読み取り機構を備え
た装置、例えば、スキャナ装置、複写機に広く適用可能
である。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、搬送
に伴って生じるシートの浮き、シワを防止さらには矯正
することができる。さらには、シート自体にできている
シワ、波うち等を矯正することができる。従って、この
ようなシート搬送装置を備えた画像読み取り装置ではよ
り高品質な画像の読み取りが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるファクシミリ
装置の内部構成の概要を示す模式図である。
【図2】 実施の形態1における要部構成を示す模式図
である。
【図3】 フィードローラ周辺を搬送方向下流側から見
た様子を示す模式図である。
【図4】 フィードローラ周辺部の分解斜視図である。
【図5】 ガイドおよびガイドフィルムの様子を側面側
から見た様子を示す模式図である。
【図6】 ガイドフィルムの詳細を示す三面図である。
【図7】 ガイドフィルムの作用している状態を示す模
式図である。
【図8】 本発明の実施の形態2における作用を示す模
式図であり、(a)は実施の形態2における作用状況、
(b)は従来技術における作用状況を示している。
【図9】 従来技術を示す模式図である。
【符号の説明】
1 第1の搬送路、 2 第2の搬送路、 10 原稿
載置台、 11 給紙ローラ、 12 分離片、 13
ピンチローラ、 14 フィードローラ、15 シャ
フト、 16 原稿検出センサ、 17 読み取り部、
18 読み取り面、 19 ガイド、 20 ガイド
フィルム、 21 両面テープ、 30 用紙台、 3
1 搬送用ローラ、 32 印刷ユニット、 p 用
紙、 d原稿。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送路に沿ってシート材を搬送す
    る搬送手段と、 所定の基準面を備え、該基準面を前記搬送路に沿って配
    置された基準面形成部材と、 前記基準面上を搬送されるシート材を前記基準面に向け
    て押さえることで、該シート材を前記基準面に接触させ
    た状態に保つ押さえ部材とを有することを特徴とするシ
    ート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記押さえ部材は、搬送されるシート材
    の幅方向における少なくとも中央部に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記押さえ部材は、弾性を備えたフィル
    ムであることを特徴とする請求項1または2記載のシー
    ト搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のシート搬送
    装置と、 前記シート搬送装置の備える基準面上を搬送されるシー
    ト材の画像を読み取る読み取り手段とを有することを特
    徴とする画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記シート搬送装置の備える押さえ部材
    は、不透明且つ白色のフィルムであることを特徴とする
    請求項4記載の画像読み取り装置。
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