JP2000085841A - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JP2000085841A
JP2000085841A JP10252136A JP25213698A JP2000085841A JP 2000085841 A JP2000085841 A JP 2000085841A JP 10252136 A JP10252136 A JP 10252136A JP 25213698 A JP25213698 A JP 25213698A JP 2000085841 A JP2000085841 A JP 2000085841A
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lid member
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container
integral
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Toshinobu Matsumoto
敏伸 松本
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Tokan Kogyo Co Ltd
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Tokan Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】一対の一体状側壁1の両端部1bと、縦方
向にヒンジ結合3された縦長の2枚の板材2a、2bに
より形成される一対の折り畳み側壁2の両端部とをヒン
ジ結合4するとともに、一方の一体状側壁と底部9とを
ヒンジ結合10することにより容器本体を形成し、且
つ、該容器本体に、内袋Hが取り付けられた蓋部材C
を、係合手段を介して、取り外し自在に取り付けた複合
容器に関するものである。 【効果】金属製の1斗缶と同様の深い容器本体を折り畳
み可能に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体等の内容物が
出し入れ可能な栓を有する合成樹脂製の可撓性の内袋
と、該内袋を収納するための剛性を有する外側容器とか
らなる複合容器、特に、金属製1斗缶の代用として使用
することが可能な複合容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液体等の内容物を収納する容器と
して、一辺が238±2mm、高さが349±2mm、
容積が19±0.45リットルのJIS規格サイズを有
する金属製の1斗缶が知られており、一方、液体等の内
容物を収納する容器として、合成樹脂製の内袋と該内袋
を収納するための剛性を有する外側容器とからなる複合
容器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属製の1斗缶は、そ
の回収作業に相当の費用と労力がかかるとともに、省資
源化の点からも大きな問題となっている。
【0004】従来の合成樹脂製の可撓性の内袋と該内袋
を収納するための剛性を有する外側容器とからなる複合
容器においては、使用後の内袋はコンパクトに折り畳ん
で回収することができるが、依然として、剛性を有する
外側容器の回収作業に相当の費用と労力がかかるという
問題があった。
【0005】また、外側容器を上下方向から圧縮して、
高さを低くすることが可能な複合容器も知られている
が、外側容器が圧縮可能であるためには、外側容器の剛
性が低くなければならず、従って、このような複合容器
を、縦長の金属製の1斗缶の代用として使用すると、外
側容器が、内容物が収納された内袋からの内圧に耐えら
れずに、外側容器の側壁が外側に、樽状に膨らむという
問題があった。
【0006】更に、従来の内袋と外側容器とからなる複
合容器は、蓋がないものであったり、あっても、強度的
に十分なものではなかった。従来、内容物が収納された
金属製の1斗缶の搬送は、1斗缶の上面に吸着パッドを
当てて、吸着パッドにより持ち上げ搬送しているが、従
来の複合容器においては、この観点からの対策が全くな
されていないために、金属製1斗缶の代用として使用す
ることは不可能であった。
【0007】本発明の目的は、上述した従来の複合容器
が有する課題を解決するとともに、取扱性の向上した複
合容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、一対の一体状側壁の両端
部と、縦方向にヒンジ結合された縦長の2枚の板材によ
り形成される一対の折り畳み側壁の両端部とをヒンジ結
合するとともに、一方の一体状側壁と底部とをヒンジ結
合することにより容器本体を形成し、且つ、該容器本体
に、内袋が取り付けられた蓋部材を、係合手段を介し
て、取り外し自在に取り付けたものであり、第2には、
上記係合手段を、容器本体側のポケットに穿設された窓
と、蓋部材に形成された係合部材とにより構成したもの
であり、第3には、上記係合手段を、容器本体側に穿設
された係合窓と蓋部材側に配設されたスライダーとによ
り構成したものであり、第4には、蓋部材の底板を、実
質的に、平滑な平面状に形成したものであり、第5に
は、蓋部材の、周囲に舌片が形成された孔に、下方か
ら、内袋の栓を、該栓のフランジ部が上記舌片を押し分
けるように挿入して、窪み部の底部の上に、上記栓のフ
ランジ部を載置するようにしたものであり、第6には、
容器本体を構成する、一対の一体状側壁、縦方向にヒン
ジ結合により連結された縦長の2枚の板材により形成さ
れる一対の折り畳み側壁及び底板の内面を略平滑に構成
したものである。
【0009】
【実施例】先ず最初に、図1〜図6を用いて、複合容器
の容器本体について説明する。
【0010】1は、合成樹脂で一体成形されるととも
に、相対して配置された、平面形状が略U字の縦長の一
対の一体状側壁であり、相対する内面は略平滑に形成さ
れており、また、外面には縦横に延びるリブ1aが突設
されている。2は、合成樹脂で一体成形された縦長の2
枚の板材2a、2bを、適当なヒンジ結合3により左右
に方向に連結して形成され、且つ、相対して配置された
一対の折り畳み側壁であり、一体状側壁1と同様に、相
対する内面は略平滑に形成されており、また、外面には
縦横に延びるリブ2cが突設されている。上記のヒンジ
結合3は、折り畳み側壁2を構成する2枚の板材2a、
2bに、該板材2a、2bと一体的に、上下方向に噛み
合うように、縦孔が穿設されたヒンジパイプ3aを形成
し、該ヒンジパイプ3aの縦孔に、金属製や硬質合成樹
脂製の棒材3bを挿着することにより構成することが好
ましいが、公知の種々のヒンジ部材により、連結するこ
ともできる。
【0011】平面形状が略U字の一体状側壁1の両端部
1bと、2枚の板材2a、2bがヒンジ結合3により連
結された折り畳み側壁2の両端部とは、上記のヒンジ結
合3と同様のヒンジ結合4により連結されて、図1に示
されているように、全体として、角筒状に組み立てられ
る。折り畳み側壁2の板材2a、2bの略平滑な内面と
一体状側壁1の略平滑な内面とは、面一になるように組
み立てられ、また、ヒンジ結合3は、図2に示されてい
るように、相対する一体状側壁1の両端部1bの外面を
結ぶ線L1の内側に位置するように構成されている。従
って、折り畳み側壁2の板材2a、2bの厚さd1は、
ヒンジ結合3の板材2a、2bの外面からの突出量を考
慮して、平面形状が略U字の一体状側壁1の両端部1b
の厚さd2より薄く構成されている。
【0012】5は、折り畳み側壁2を構成する一方の板
材2aの略中央部から水平の延びる舌片であり、先端に
フック5aが形成されている。6は、板材2aに形成さ
れた舌片5が嵌合できる、もう一方の板材2bに形成さ
れた切り込み部であり、切り込み部6には上下方向に係
止バー6bが取着されている。また、一方の板材2aの
舌片5を挟んで上下方向に、上記の切り込み部6と同様
の係止バー7aを有する切り込み部7が形成されてお
り、もう一方の板材2bの切り込み部6を挟んで上下方
向に、上記の舌片5と同様の先端にフックを有する舌片
8が形成されている。板材2a、2bが、重なった折り
畳まれた状態から、面一状態に開かれた際に、図3に示
されているように、舌片5、8が、それぞれ、相対する
切り込み部6、7に、内側から嵌まり込むとともに、舌
片5、8に形成されたフック5a、が、切り込み部6、
7に取着された係止バー6b、7aに係合し、板材2
a、2bを面一状態に維持するとともに、板材2a、2
bが外方向へ膨らまないように構成されている。
【0013】9は、上面が略円滑に形成され、下面には
縦横に延びるリブ9aが形成された底部であり、底部9
の一辺は、上述したと同様のヒンジ結合10により、一
方の一体状側壁1の下端部に連結されている。該一体状
側壁1と相対するもう一方の一体状側壁1の下端部に
は、水平方向に延びる底部受け1cが一体的に形成され
ている。従って、底部9は、ヒンジ結合10を中心に、
一方の一体状側壁1方向に回動し、一体状側壁1と重な
ることができるように、また、底部9が水平状態におい
ては、底部9の自由端部は、もう一方の一体状側壁1の
下端部に形成された底部受け1c上に載置されるように
構成されている。
【0014】上述したように、一対の一体状側壁1の両
端部1bに、ヒンジ結合4により、ヒンジ結合3された
縦長の2枚の板材2a、2bにより形成される一対の折
り畳み側壁2の両端部を連結するとともに、一方の一体
状側壁1の下端部に、ヒンジ結合10により底部9を連
結することにより、容器本体Bが構成されている。
【0015】図1に示されているように、折り畳み側壁
2を構成する板材2a、2bが、平面状に開かれるとと
もに、一方の一体状側壁1の下端部にヒンジ結合10さ
れた底部9が水平状に倒されるとともに、その自由端部
が、もう一方の一体状側壁1の底部受け1c上に載置さ
れて、容器本体Bが角筒状に形成された状態から、先ず
最初に、一方の一体状側壁1の下端部にヒンジ結合10
された底部9を、ヒンジ結合10を中心に、一体状側壁
1と重なるように回動させる。次いで、図4に示されて
いるように、折り畳み側壁2を構成する板材2a、2b
の連結部分付近を、容器本体Bの内側方向に押すと、ヒ
ンジ結合3を中心に、板材2a、2bが重なる方向に屈
曲し、図5に示されているように、平面形状が略U字の
一体状側壁1の両端部1bが、互いに当接するようにコ
ンパクトに折り畳まれる。勿論、折り畳まれた容器本体
Bは、上記と逆の工程により、角筒状に拡張することが
できる。
【0016】平面形状が略U字の一体状側壁1の両端部
1bには、それぞれ、相対するように、上方及び容器本
体B内側が開放された一体状側壁側ポケットP1が形成
されており、一体状側壁側ポケットP1は、底部p1及
び相対する側壁p2とから構成されており、側壁p2の
略下半分には、該側壁p2を貫通するような窓p3が、
それぞれ形成されている。また、折り畳み側壁2を構成
する板材2a、2bにも、それぞれ、適当な間隔で、適
当数の同様の底部p4と相対する側壁p5とからなる、
折り畳み側壁側ポケットP2が形成されている。本実施
例においては、各板材2a、2bにそれぞれ2個の折り
畳み側壁側ポケットP2が形成されている。そして、折
り畳み側壁側ポケットP2の相対する側壁p5の略下半
分にも窓p6が形成されている。
【0017】次に、図6〜図9を用いて、蓋部材Cの構
成及び蓋部材Cと容器本体Bの結合手段について説明す
る。
【0018】蓋部材Cは、上方が開放された底板c1’
を有する箱体c1と、箱体c1の側壁c1”の上端か
ら、外方向に水平状に延設されたフランジc2と、側壁
c1”から一体的に下方に延在する、容器本体B内に挿
入されるスカート部c3とから構成されている。なお、
側壁c1”とスカート部c3とは連続して形成されてお
り、その途中から、底板c1’が水平に延設されてい
る。本実施例においては、蓋部材Cは、蓋部材Cのスカ
ート部c3が、容器本体B内に挿入された際に、折り畳
み側壁2を構成する板材2a、2bに対して平行な方向
に、所定距離、移動可能なように構成されている。な
お、折り畳み側壁2を構成する板材2a、2bと直交す
る方向には、実質的に移動しないように構成されてい
る。
【0019】蓋部材Cのフランジc2の下面とスカート
部c3の外面とにより形成される角部には、上述した一
体状側壁1の両端部1bに形成された一体状側壁側ポケ
ットP1及び折り畳み側壁2を構成する板材2a、2b
に形成された折り畳み側壁側ポケットP2に対応して係
合部材Eが形成されている。
【0020】本実施例においては、一体状側壁側ポケッ
トP1に対応する係合部材Eと、折り畳み側壁側ポケッ
トP2に対応する係合部材Eとは、構造が多少異なるの
で、以下に、係合部材Eの構成とともに、この違いにつ
いて説明する。なお、便宜的に、一体状側壁側ポケット
P1に対応する係合部材Eを、一体状側壁用係合部材E
1といい、折り畳み側壁側ポケットP2に対応する係合
部材Eを、折り畳み側壁用係合部材E2という。
【0021】一体状側壁用係合部材E1は、蓋部材Cの
フランジc2の下面とスカート部c3の外面とにより形
成される角部に、スカート部c3に対して直交する方向
に延在する支持板e1と、支持板e1の下端部から一方
向に水平に延びるとともに、一体状側壁側ポケットP1
の側壁p2に形成された窓p3に嵌合する嵌合突起部e
2とから構成されている。上述したように、一体状側壁
1の両端部1bの厚さd2は、折り畳み側壁2の板材2
a、2bの厚さd1より厚いので、一体状側壁1の両端
部1bに対応する蓋部材Cのフランジc2部の幅d3
も、折り畳み側壁2の板材2a、2bに対応する蓋部材
Cのフランジc2部の幅d4より広く形成されている。
従って、一体状側壁用係合部材E1の嵌合突起部e2
を、側面形状が逆U字状のように、スカート部c3に対
して直交する方向に幅を持たせ、強度を上げることがで
きる。
【0022】一方、折り畳み側壁用係合部材E2も同様
に、蓋部材Cのフランジc2の下面とスカート部c3の
外面とにより形成される角部に、スカート部c3に対し
て直交する方向に延在する支持板e1と、支持板e1の
下端部から一方向に水平に延びるとともに、折り畳み側
壁側ポケットP2の側壁p5に形成された窓p6に嵌合
する嵌合突起部e2とから構成されているが、この部分
のフランジc2部の幅d4が狭いので、嵌合突起部e2
のスカート部c3に対して直交する方向への幅を一体状
側壁用係合部材E1の嵌合突起部e2のように厚くする
ことができないので、従って、本実施例においては、折
り畳み側壁用係合部材E2の嵌合突起部e2は、スカー
ト部c3に対して平行に延在する板状に形成されてい
る。
【0023】上述したように構成されているので、角筒
状に拡張された容器本体Bに、蓋部材Cを被せるには、
容器本体Bに、蓋部材Cのスカート部c3を挿入すると
ともに、図9に点線で示されているように、一体状側壁
側ポケットP1に、蓋部材Cに形成された一体状側壁用
係合部材E1を、また、折り畳み側壁側ポケットP2
に、蓋部材Cに形成された折り畳み側壁用係合部材E2
を、それぞれ、挿入する。次いで、図9に二点鎖線で示
されているように、 蓋部材Cを、容器本体Bに対して
水平移動させて、蓋部材Cに形成された係合部材Eのう
ち、一体状側壁用係合部材E1の嵌合突起部e2を、一
体状側壁側ポケットP1の側壁p2に形成された窓p3
に嵌合するとともに、蓋部材Cに形成された係合部材E
のうち、折り畳み側壁用係合部材E2を、折り畳み側壁
側ポケットP2の側壁p5に形成された窓p6に嵌合す
る。このように、蓋部材Cに形成された一体状側壁用係
合部材E1の嵌合突起部e2を、一体状側壁側ポケット
P1の側壁p2に形成された窓p3に嵌合するととも
に、蓋部材Cに形成された折り畳み側壁用係合部材E2
を、折り畳み側壁側ポケットP2の側壁p5に形成され
た窓p6に嵌合することにより、容器本体Bと蓋部材C
がしっかりと結合されるので、蓋部材Cに吸着パッドを
当てて吸着後、蓋部材Cを持ち上げても、蓋部材Cから
容器本体Bが落下するようなことがない。
【0024】特に、図11に明瞭に示されているよう
に、蓋部材Cのフランジc2に、フランジc2の長手方
向に直角な方向に、所定の間隔を置いて2つのスリット
c4を形成して舌片c5を設けるとともに、舌片c5の
先端部下方には、係止爪c5’を垂下する。c5”は、
必要に応じて、舌片c5に形成された窓部である。一
方、容器本体Bの一体状側壁1の上面には、蓋部材Cの
係止爪c5’が係合可能な薄板状の係合受け1dを形成
しておく。そして、上述したように、蓋部材Cを、容器
本体Bに対して水平移動させて、蓋部材Cに形成された
係合部材Eを、一体状側壁側ポケットP1の窓p3及び
折り畳み側壁側ポケットP2の窓p6に嵌合して、容器
本体Bを蓋部材Cで被蓋した際に、蓋部材Cに形成され
た係止爪c5’が、容器本体Bの一体状側壁1の上面に
形成された係合受け1dに係止され、蓋部材Cに形成さ
れた係合部材Eが、一体状側壁側ポケットP1の窓p3
及び折り畳み側壁側ポケットP2の窓p6から、簡単
に、抜け出ないように構成されている。
【0025】蓋部材Cの底板c1’の隅部には、底板c
1’より一段下がった窪み部c6が形成されており、該
窪み部c6の底部c6’には、円形状の孔c7が穿設さ
れており、底部c6’には、円形状の孔c7に連続する
とともに、放射線方向に延びるスリットc8が、所定
本、形成され、孔c7の周囲に、弾性を有する舌片c9
が形成されている。蓋部材Cの底板c1’は、窪み部c
6を除いて、実質的に平面状に形成されており、この面
に、複合容器を搬送する際に使用される吸着パッドが載
置され、吸着パッドにより、複合容器を持ち上げること
ができるように構成されている。
【0026】図10において、Hは、合成樹脂製の可撓
性の内袋であり、内袋Hには、液体等の内容物が出し入
れ可能な、硬質合成樹脂等により形成された栓H’が取
着されている。栓H’の中央部には、フランジ部h1が
形成されており、また、フランジ部h1の上方の円筒部
h2の外周には、雄ネジh2’が形成されている。
【0027】上述した窪み部c6に形成された孔c7
に、下方から、内袋Hの栓H’を、栓H’のフランジ部
h1が、孔c7の周囲に形成された舌片c9を押し分け
るように挿入して、図10に示されているように、窪み
部c6の底部c6’の上に、内袋Hの栓H’のフランジ
部h1を載置する。このようにして、蓋部材Cに内袋H
を取り付ける。次いで、蓋部材Cのスカート部c3を容
器本体Bに挿入し、次いで、蓋部材Cを、容器本体Bに
対して水平移動させて、蓋部材Cに形成された係合部材
Eのうち、一体状側壁用係合部材E1の嵌合突起部e2
を、一体状側壁側ポケットP1の側壁p2に形成された
窓p3に嵌合するとともに、蓋部材Cに形成された係合
部材Eのうち、折り畳み側壁用係合部材E2を、折り畳
み側壁側ポケットP2の側壁p5に形成された窓p6に
嵌合するようにして、容器本体Bを蓋部材Cで被蓋する
とともに、蓋部材Cに形成された係止爪c5’が、容器
本体Bの一体状側壁1の上面に形成された係合受け1d
に係止され、蓋部材Cに形成された係合部材Eが、一体
状側壁側ポケットP1の窓p3及び折り畳み側壁側ポケ
ットP2の窓p6から、簡単に、抜け出ないようにす
る。このようにして、容器本体Bと内袋Hが取り付けら
れた蓋部材Cとからなる複合容器を組み立てた後、内袋
Hの栓H’から、液体等の内容物を充填し、充填後、内
側円周面に雌ネジh3が形成されたキャップH”を螺合
させる。以上のようにして、容器本体Bと内袋Hが取り
付けられた蓋部材Cとからなる複合容器への液体等の内
容物の充填作業が完了する。
【0028】図12及び図13に示されている実施例
は、上述した容器本体Bへの蓋部材Cの係合手段を構成
する蓋部材Cに形成された係合部材Eや、一体状側壁側
ポケットP1の側壁p2に形成された窓p3や、折り畳
み側壁側ポケットP2の側壁p5に形成された窓p6と
を省略した、別の容器本体Bへの蓋部材Cの係合手段の
実施例である。
【0029】蓋部材Cの底板c1’には、側壁c1”に
穿設された貫通孔c10から、先端部が出没可能なスラ
イダーSが配設されている。スライダーSは、板状で細
長のブロック体s1に形成されており、ブロック体s1
には、三方向に形成されたスリットs2により形成され
る弾性を有する操作部s3が形成されている。一方、容
器本体Bの一体状側壁1には、蓋部材Cの側壁c1”に
穿設された貫通孔c10から突出したブロック体s1の
先端部が、挿入可能な係合窓1eが形成されている。ま
た、蓋部材Cの底板c1’には、ブロック体s1の容器
本体Bの一体状側壁1への移動を案内する囲い壁s4が
形成されており、ブロック体s1の移動方向と直交する
相対する囲い壁s4’には、板状の梁部材s5が取着さ
れている。一方、操作部s3の上面には、梁部材s5が
嵌合可能な凹溝s3’が形成されている。
【0030】上述したように、容器本体Bに蓋部材Cを
被蓋させた後、スライダーSのブロック体s1を、容器
本体Bの一体状側壁1方向に移動させると、ブロック体
s1は、側壁c1”に穿設された貫通孔c10を貫通し
て、容器本体Bの一体状側壁1に形成された係合窓1e
に挿入され、容器本体Bから蓋部材Cが外れないように
係合される。この状態で、ブロック体s1の操作部s3
の上面に形成された凹溝s3’に、梁部材s5が嵌合し
て、簡単に、ブロック体s1の先端部が、容器本体Bの
一体状側壁1に形成された係合窓1dから抜け出ないよ
うに構成されている。なお、この実施例においては、容
器本体Bに蓋部材Cを被蓋させた後、蓋部材Cを横方向
に移動させる必要がないので、容器本体Bの内寸と蓋部
材Cのスカート部c3の外寸とを略同じにする。このよ
うなスライダーSは、複数個配設することができる。
【0031】上述したように、本発明においては、一対
の一体状側壁1、縦方向にヒンジ結合3により連結され
た縦長の2枚の板材2a、2bにより形成される一対の
折り畳み側壁2及び底板9とを、一対の一体状側壁1の
両端部1bと一対の折り畳み側壁2の両端部とをヒンジ
結合4により連結するとともに、一方の一体状側壁1の
下端部に、ヒンジ結合10により底部9を連結して容器
本体Bを構成したので、金属製の1斗缶と同様の深い容
器本体Bを折り畳み可能に形成することができる。
【0032】また、上述したように、本発明において
は、蓋部材Cに形成された一体状側壁用係合部材E1の
嵌合突起部e2を、一体状側壁側ポケットP1の側壁p
2に形成された窓p3に嵌合するとともに、蓋部材Cに
形成された折り畳み側壁用係合部材E2を、折り畳み側
壁側ポケットP2の側壁p5に形成された窓p6に嵌合
することにより、容器本体Bと蓋部材Cがしっかりと結
合されるので、蓋部材Cに吸着パッドを当てて吸着後、
蓋部材Cを持ち上げても、蓋部材Cから容器本体Bが落
下するようなことがない。
【0033】更に、上述したように、本発明において
は、蓋部材Cの底板c1’を、窪み部c6を除いて、実
質的に平面状に形成したので、複合容器の搬送に吸着パ
ッドを使用することができる。そして、容器本体Bと蓋
部材Cとが、容器本体B側のポケットP1、P2に穿設
された窓p3、p6と蓋部材Cに形成された係合部材E
とによる係合手段により、或いは、容器本体B側に穿設
された係合窓1eと蓋部材C側に配設されたスライダー
Sとによる係合手段により、容器本体Bと蓋部材Cがし
っかりと結合されるので、蓋部材Cに吸着パッドを当て
て吸着後、蓋部材Cを持ち上げても、蓋部材Cから容器
本体Bが落下するようなことがない。
【0034】更にまた、蓋部材Cの、周囲に舌片c9が
形成された孔c7に、下方から、内袋Hの栓H’を、栓
H’のフランジ部h1が、孔c7の周囲に形成された舌
片c9を押し分けるように挿入して、窪み部c6の底部
c6’の上に、内袋Hの栓H’のフランジ部h1を載置
するようにしたので、蓋部材Cへの内袋Hの栓H’の取
り付け、取り外しが容易になり、内袋Hの取り付け、取
り外し作業性が向上する。
【0035】なお更に、本発明においては、容器本体B
を構成する、一対の一体状側壁1、縦方向にヒンジ結合
3により連結された縦長の2枚の板材2a、2bにより
形成される一対の折り畳み側壁2及び底板9の内面を略
平滑に構成したので、容器本体Bに収納される内袋Hが
損傷を受けるようなことがない。また、一対の一体状側
壁1、縦方向にヒンジ結合3により連結された縦長の2
枚の板材2a、2bにより形成される一対の折り畳み側
壁2及び底板9の外面には、リブ1a、2c、9aが形
成されているので、一体状側壁1、折り畳み側壁2及び
底板9の剛性が増し、従って、内容物が充填された内袋
Hを収納した容器本体Bが、外側に膨れるようなことが
ない。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有してい
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0037】金属製の1斗缶と同様の深い容器本体を折
り畳み可能に形成することができる。
【0038】容器本体と蓋部材が、係合手段を介して、
しっかりと結合されるので、蓋部材に吸着パッドを当て
て吸着後、蓋部材を持ち上げても、蓋部材から容器本体
が落下するようなことがない。
【0039】蓋部材の底板を、実質的に、平滑な平面状
に形成し、従来の金属製の1斗缶と同様に、複合容器の
搬送手段として吸着パッドを使用することができるの
で、複合容器の搬送手段や複合容器への液体等の内容物
の充填手段を変更することなく、従来の金属製の1斗缶
と同様の搬送手段をそのまま使用できる。
【0040】蓋部材の、周囲に舌片が形成された孔に、
下方から、内袋の栓を、該栓のフランジ部が舌片を押し
分けるように挿入して、窪み部の底部の上に、栓のフラ
ンジ部を載置するようにしたので、蓋部材への内袋の栓
の取り付け、取り外しが容易になり、内袋の取り付け、
取り外し作業性が向上する。
【0041】容器本体を構成する、一対の一体状側壁、
縦方向にヒンジ結合により連結された縦長の2枚の板材
により形成される一対の折り畳み側壁及び底板の内面を
略平滑に構成したので、容器本体に収納される内袋が損
傷を受けるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の複合容器の容器本体の斜視図で
ある。
【図2】図2は本発明の複合容器の容器本体の平面図で
ある。
【図3】図3は図2のI−I線に沿った側断面図であ
る。
【図4】図4は本発明の複合容器の容器本体の折り畳み
途中を示す平面図である。
【図5】図5は本発明の複合容器の容器本体が折り畳ま
れた状態の平面図である。
【図6】図6は本発明の複合容器の容器本体の部分拡大
斜視図である。
【図7】図7は本発明の複合容器の蓋部材の部分拡大斜
視図である。
【図8】図8は本発明の複合容器の蓋部材の斜視図であ
る。
【図9】図9は本発明の複合容器の容器本体と蓋部材の
結合手段を示す容器本体内側からの正面図である。
【図10】図10は本発明の複合容器の一部断面を含む
部分拡大正面図である。
【図11】図11は本発明の複合容器の蓋部材の部分拡
大斜視図である。
【図12】図12は別の実施例の本発明の複合容器の容
器本体と蓋部材の部分斜視図である。
【図13】図13は本発明の複合容器の蓋部材の部分拡
大斜視図である。
【符号の説明】
B・・・・・・・・・・容器本体 C・・・・・・・・・・蓋部材 H・・・・・・・・・・内袋 P1・・・・・・・・・一体状側壁側ポケット P2・・・・・・・・・折り畳み側壁側ポケット S・・・・・・・・・・スライダー 1・・・・・・・・・・一体状側壁 2・・・・・・・・・・折り畳み側壁 9・・・・・・・・・・底部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の一体状側壁の両端部と、縦方向にヒ
    ンジ結合された縦長の2枚の板材により形成される一対
    の折り畳み側壁の両端部とをヒンジ結合するとともに、
    一方の一体状側壁と底部とをヒンジ結合することにより
    容器本体を形成し、且つ、該容器本体に、内袋が取り付
    けられた蓋部材を、係合手段を介して、取り外し自在に
    取り付けたことを特徴とする複合容器。
  2. 【請求項2】上記係合手段を、容器本体側のポケットに
    穿設された窓と、蓋部材に形成された係合部材とにより
    構成したことを特徴とする請求項1に記載の複合容器。
  3. 【請求項3】上記係合手段を、容器本体側に穿設された
    係合窓と蓋部材側に配設されたスライダーとにより構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の複合容器。
  4. 【請求項4】蓋部材の底板を、実質的に、平滑な平面状
    に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の複合容器。
  5. 【請求項5】蓋部材の、周囲に舌片が形成された孔に、
    下方から、内袋の栓を、該栓のフランジ部が前記舌片を
    押し分けるように挿入して、窪み部の底部の上に、前記
    栓のフランジ部を載置するようにしたことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合容器。
  6. 【請求項6】容器本体を構成する、一対の一体状側壁、
    縦方向にヒンジ結合により連結された縦長の2枚の板材
    により形成される一対の折り畳み側壁及び底板の内面を
    略平滑に構成したことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の複合容器。
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