JP2000084412A - メタクリル酸製造用触媒、その製造方法、およびメタクリル酸の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸製造用触媒、その製造方法、およびメタクリル酸の製造方法

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JP2000084412A
JP2000084412A JP10263509A JP26350998A JP2000084412A JP 2000084412 A JP2000084412 A JP 2000084412A JP 10263509 A JP10263509 A JP 10263509A JP 26350998 A JP26350998 A JP 26350998A JP 2000084412 A JP2000084412 A JP 2000084412A
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methacrylic acid
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producing
pore
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Hiroyuki Naito
啓幸 内藤
Motomu Okita
求 大北
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタクロレインを分子状酸素により気相接触
酸化してメタクリル酸を高収率で製造できる触媒、その
触媒の製造方法、およびその触媒を使用したメタクリル
酸の製造方法を提供する。 【解決手段】 メタクロレインを分子状酸素により気相
接触酸化する際に用いられる特定の組成を有するメタク
リル酸製造用触媒であって、その細孔径分布チャートに
おいて、細孔半径0.5〜10μmの範囲に少なくとも
2つのピークを有することを特徴とするメタクリル酸製
造用触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタクロレインを
分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造
するための触媒、その触媒の製造方法、およびその触媒
を使用したメタクリル酸の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】固体触媒において、触媒の微細構造が触
媒性能に大きな影響を与えることは良く知られている。
メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメ
タクリル酸を製造する方法や、その製造をする際に用い
られる触媒について数多くの提案がなされている。例え
ば、特開昭63−315148号公報や特開平3−86
242号公報では、細孔半径が1〜10μmの範囲の細
孔の存在がメタクロレインの気相接触反応に有効である
ことが述べられている。
【0003】また、触媒成形方法や成形条件により、触
媒の表面積、細孔容積、細孔分布等の触媒の微細構造を
調節する方法が提案されている。例えば、特定の範囲に
制御した細孔径分布を持つ触媒を製造する方法として、
特開昭55−73347号公報では、成形前に触媒粉末
と有機物質を混合し成形後熱処理して触媒に平均半径が
0.2μm以上の細孔を発現させる方法、特開昭63−
315148号公報では、遠心流動コーティング装置を
用いて細孔直径が1〜10μmおよび0.1〜1μmの
範囲にそれぞれ集中した分布を有する触媒を製造する方
法、特開平3−86242号公報および特開平4−90
853号公報では、不活性担体に触媒活性成分を担持す
る担持成形法で製造された触媒の触媒活性物質層の細孔
径分布において、全細孔容積に占める1〜10μmの範
囲の細孔容積の割合が20〜70%、0.5〜1μmの
割合が20%以下、0.1〜0.5μmの割合が20〜
70%である触媒を製造する方法が提案されている。
【0004】一方、触媒原料の混合方法に関しても数多
くの提案がされており、特に触媒成分元素を含む2種類
以上の混合溶液を混合する方法が特開平4−18245
0号公報、特開平5−31368号公報、特開平7−1
85354号公報、特開平8−157414号公報、特
開平8−196908号公報で提案されているが、これ
らはいずれも各原料溶液を触媒前駆体等の沈殿が生じな
い均一溶液とする方法である。また、触媒原料を混合す
る際にpHを調整する方法として特開平9−29016
2号公報ではすべての原料を含む原料溶液のpHを調整
する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来から提案されている細孔構造を制御する方法に
より製造された触媒はいずれも反応成績が充分ではな
い。また、従来の触媒原料の混合方法やpH調整方法を
用いて製造された触媒も反応成績が充分ではない。この
ように、これまでに提案された方法では工業用触媒とし
て必ずしも充分な性能の触媒が得られず、更に改良が望
まれているのが現状である。
【0006】従って、本発明はメタクロレインを分子状
酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を高収率で製
造できる触媒、その触媒の製造方法、およびその触媒を
使用したメタクリル酸の製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、メタクロレイ
ンを分子状酸素により気相接触酸化する際に用いられる
一般式 PaMobcCudefgh (式中、P、Mo、V、CuおよびOはそれぞれリン、
モリブデン、バナジウム、銅および酸素を示し、Xはカ
リウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる
群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示し、Yはビ
スマス、ジルコニウム、銀、鉄、亜鉛、クロム、マグネ
シウム、コバルト、マンガン、バリウム、セリウム、ラ
ンタンからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素
を示し、Zはアンチモン、砒素、ゲルマニウム、テル
ル、セレン、ケイ素、タングステン、ホウ素、タンタ
ル、ガリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種類
の元素を示す。a、b、c、d、e、f、gおよびhは
各元素の原子比率を表し、b=12のときa=0.5〜
3、c=0.01〜3、d=0.01〜2、e=0.0
1〜3、f=0〜3、g=0〜3であり、hは前記各成
分の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比率であ
る。)で表される組成を有するメタクリル酸製造用触媒
であって、その細孔径分布チャートにおいて、細孔半径
0.5〜10μmの範囲に少なくとも2つのピークを有
することを特徴とするメタクリル酸製造用触媒である。
【0008】また本発明は、触媒原料を混合し、得られ
た混合物を乾燥した後に焼成する前記のメタクリル酸製
造用触媒を製造する方法において、混合物を得る際に、
少なくともモリブデン、リン、バナジウムおよび上記X
元素を含むpHが5〜10の溶液またはスラリーと、少
なくとも銅を含む溶液またはスラリーを混合することを
特徴とするメタクリル酸製造用触媒の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の触媒は、前記一般式で表
される組成を有するものであって、その細孔径分布チャ
ートにおいて、細孔半径0.5〜10μmの範囲に少な
くとも2つのピークを有することが重要である。さらに
この範囲における最も高いピークの半分の高さより上の
位置に、少なくとも2つのピークの頂点が存在すること
が好ましい。このような触媒は、従来のこの範囲に単一
ピークを有する触媒に対して、より高いメタクリル酸収
率を示す。
【0010】この特定の範囲に少なくとも2つのピーク
を有することにより、触媒性能が向上するメカニズムに
ついては明らかではないが、このような細孔径分布を持
つ触媒の細孔構造がメタクロレインの気相接触酸化反応
により有利であるためと推測している。
【0011】触媒の細孔径分布チャートは、水銀圧入式
ポロシメーター(CARLO ELBA社製2000
型)を用いて、132Pa(絶対圧)〜大気圧は手動バ
ルブにより段階的に昇圧し、大気圧〜199MPaは平
均昇圧速度0.01〜0.3MPa/秒で昇圧し、細孔
半径0.006〜100μmの範囲について測定された
ものである。
【0012】細孔径分布チャートの横軸は細孔半径であ
り、縦軸(高さ方向)とは細孔容積曲線(横軸の細孔半
径より大きい細孔の容積の積算値を示す曲線)を細孔半
径で微分して−1を乗じた量を示す。すなわち、細孔径
分布チャートとは、ある細孔半径を有する細孔の細孔容
積基準の相対量の分布を示す曲線である。
【0013】本発明の触媒において、細孔径分布チャー
トの細孔半径0.5〜10μmの範囲に少なくとも2つ
のピークが存在する形態としては、例えば、最も高いピ
ークとこのピークに付随する1つ以上のピーク、それぞ
れ独立した2つ以上のピーク等が挙げられる。さらに、
これらのピークのうちで最も高いピークの半分の高さよ
り上の位置に、この最も高いピークを含めて、少なくと
も2つのピークの頂点が存在していることが好ましい。
なお、本発明においてピークの頂点とは、細孔径分布チ
ャートの1次微分値が0で、かつ2次微分値が負である
位置のことを指す。またピークの高さとは、縦軸の値が
0の水平線からピークの頂点までの距離のことを指す。
【0014】ここで、細孔半径0.5〜10μmの範囲
に存在する細孔の容積は全細孔容積に対して通常20%
以上であり、メタクリル酸の収率を高めるためには30
%以上、さらに好ましくは40〜80%の範囲である。
従って、細孔半径が0.5μm未満および/または10
μmを超える領域に細孔が存在していても差し支えな
い。
【0015】本発明において、細孔径分布チャートの細
孔半径が0.5〜10μmの範囲に、少なくとも2つの
ピークを有する前記一般式で示される組成の触媒を製造
する方法としては、例えば、少なくともモリブデン、リ
ン、バナジウムおよび前記X元素を含むpHが5〜10
の溶液またはスラリー(以下、A液という)と、少なく
とも銅を含む溶液またはスラリー(以下、B液という)
を混合し、得られた生成物を乾燥し、ついで焼成する方
法が挙げられる。以下、この製造方法について詳しく説
明するが、本発明の触媒はここで説明する製造方法によ
って得られたものに限定されるものではない。
【0016】まず、少なくともモリブデン、リン、バナ
ジウムおよび前記X元素の触媒原料を水に溶解あるいは
懸濁させてA液を調製する。A液には、モリブデン、リ
ン、バナジウムおよび前記X元素以外の元素の触媒原料
を含んでいてもよく、銅の触媒原料も全量でなければ含
んでいてもよいが、銅はできるだけ含まない方が好まし
い。
【0017】A液はpH5〜10、好ましくは5.5〜
8の所望の値に調整するが、触媒原料の混合時点で既に
所望のpHであれば特に調整を要さない。高活性な触媒
を得るためにはpHは高い方が好ましく、高選択率の触
媒を得るためにはpHは低い方が好ましい。pHを調整
する場合には、硝酸等の酸またはアンモニア水等のアル
カリを添加する。
【0018】一方、少なくとも銅の触媒原料を水に溶解
あるいは懸濁させてB液を調製する。B液には、例えば
Y元素等の銅以外の触媒原料を含んでいてもよく、A液
に含まれるモリブデン、リン、バナジウムおよび前記X
元素の各々の触媒原料も全量でなければ含んでいてもよ
いが、モリブデン、リン、バナジウムおよび前記X元素
はできるだけ含まない方が好ましい。
【0019】触媒原料としては、各元素の酸化物、硝酸
塩、炭酸塩、アンモニウム塩等を適宜選択して使用する
ことができる。ただし、銅の原料としては、沈殿の生成
が促進され、前述した触媒の性能向上に効果的な細孔構
造が得られるので、硝酸銅等の硝酸塩を用いることが好
ましい。また、モリブデンの原料としてはパラモリブデ
ン酸アンモニウムが適当であるが、ジモリブデン酸アン
モニウム、テトラモリブデン酸アンモニウム等の各種モ
リブデン酸アンモニウムや三酸化モリブデン、モリブデ
ン酸等が使用でき、リン原料としては、正リン酸、五酸
化リン、リン酸アンモニウム等が使用でき、バナジウム
の原料としては、メタバナジン酸アンモニウム、五酸化
バナジウム等が使用できる。また、モリブデンとリンお
よびバナジウムの原料としてリンモリブデン酸、モリブ
ドバナドリン酸、リンモリブデン酸アンモニウム等のヘ
テロポリ酸を使用することもできる。
【0020】次いでA液とB液を混合する。A液とB液
の混合方法は特に限定されないが、例えば、A液の入っ
た容器にB液を加える方法、B液の入った容器にA液を
加える方法、容器にA液とB液を同時に流し込む方法等
が挙げられる。A液とB液を混合したものに、さらに触
媒原料を追加してもよい。このように追加する触媒原料
としては、前記一般式で示される触媒組成に含まれる元
素の原料であれば何れでもよく、追加の方法は、触媒原
料をそのまま加えてもよいし、触媒原料の溶液や懸濁液
として加えてもよい。得られたA液とB液を混合した溶
液またはスラリー(以下、混合液という)に対しては、
適宜加熱熟成等の操作を施してもよい。
【0021】混合液の乾燥方法としては、種々の方法を
用いることが可能であり、例えば、蒸発乾固法、噴霧乾
燥法、ドラム乾燥法、気流乾燥法等が挙げられる。乾燥
に使用する乾燥機の機種や乾燥時の温度等は特に限定さ
れず、乾燥条件を適宜変えることによって目的に応じた
触媒前駆体の乾燥物を得ることができる。
【0022】この触媒前駆体の乾燥物は、そのまま次の
焼成を行ってもよいが、通常は成形してから焼成を行う
のが好ましい。成形方法は特に限定されず、公知の乾式
および湿式の種々の成形法が適用できるが、担体等を含
めず触媒成分のみで成形する方法が好ましい。具体的な
成形方法としては、例えば、打錠成形、プレス成形、押
出成形、造粒成形等が挙げられる。成形品の形状につい
ても特に限定されず、例えば、円柱状、リング状、球状
等の所望の形状に成形することができる。なお、成形に
際しては、公知の添加剤、例えば、グラファイト、タル
ク等を少量添加しても差し支えない。
【0023】このようにして得られた触媒前駆体の乾燥
物またはその成形品を焼成して触媒とする。焼成する方
法や焼成条件は特に限定されず、公知の処理方法および
条件を適用することができる。焼成の最適条件は、用い
る触媒原料、触媒組成、調製法によって異なるが、通
常、空気等の酸素含有ガス流通下および/または不活性
ガス流通下で200〜500℃、好ましくは300〜4
50℃で、0.5時間以上、好ましくは1〜40時間行
われる。ここで不活性ガスとは触媒活性を低下させない
ような気体を指し、例えば、窒素、炭酸ガス、ヘリウ
ム、アルゴン等が挙げられる。
【0024】本発明においてメタクリル酸を製造する際
には、メタクロレインと分子状酸素を含む原料ガスを、
前述した本発明の触媒と接触させる。原料ガス中のメタ
クロレイン濃度は広い範囲で変えることができるが、1
〜20容量%が適当であり、特に3〜10容量%が好ま
しい。原料ガス中には、水、低級飽和アルデヒド等の不
純物を少量含んでいてもよいが、できるだけ少ないこと
が好ましい。分子状酸素源としては空気を用いるのが経
済的であるが、必要ならば純酸素で富化した空気も用い
ることができる。原料ガス中の分子状酸素濃度はメタク
ロレイン1モルに対して0.5〜4モル、特に0.4〜
3モルが好ましい。原料ガスは窒素、炭酸ガス等の不活
性ガスを加えて希釈してもよく、また原料ガスには水蒸
気を加えてもよい。
【0025】反応圧力は常圧から数気圧までがよい。反
応温度は230〜450℃の範囲で選ぶことができる
が、特に250〜400℃が好ましい。
【0026】
【実施例】以下に実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。実施例および比較例中の「部」は重
量部を意味する。触媒の組成は触媒成分の原料仕込量か
ら求めた。触媒の細孔径分布は水銀圧入式ポロシメータ
ー(CARLO ELBA社製2000型)を用いて、
平均昇圧速度0.22MPa/秒(大気圧〜199MP
a)で測定した。反応原料および生成物の分析はガスク
ロマトグラフィーにより行った。
【0027】なお、メタクロレインの反応率、生成され
るメタクリル酸の選択率、メタクリル酸の単流収率は以
下のように定義される。 メタクロレインの反応率(%)=(B/A)×100 メタクリル酸の選択率(%)=(C/B)×100 メタクリル酸の単流収率(%)=(C/A)×100 ここで、Aは供給したメタクロレインのモル数、Bは反
応したメタクロレインのモル数、Cは生成したメタクリ
ル酸のモル数である。
【0028】[実施例1]純水300部にパラモリブデ
ン酸アンモニウム100部を加え、70℃に加熱して溶
解した。この溶液を攪拌しながらメタバナジン酸アンモ
ニウム4.42部を純水15部に懸濁させた溶液、85
重量%リン酸6.80部を純水10部に溶解した溶液、
硝酸セシウム11.96部を純水20部に溶解した溶液
を順次加え、80℃に昇温した。次いで、この混合溶液
に29重量%アンモニア水20.5部を添加し、pHを
6.9に調整した。このA液を80℃で保持しながら2
時間攪拌を続けた。その後、硝酸銅1.71部を純水1
0部に溶解したB液を加え、さらに2時間攪拌を続け、
得られた触媒成分を含有するスラリーを101℃まで加
熱し、攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形物を1
30℃で16時間乾燥後、加圧成形し、空気流通下38
5℃にて6時間焼成して、 P1.25Mo120.8Cu0.15Cs1.3 なる組成の触媒を得た。
【0029】得られた触媒の細孔径分布を測定したとこ
ろ、細孔半径が0.5〜10μmの範囲に2つのピーク
を有していた。このうち、高い方のピークの頂点は細孔
半径が1.0μmの位置にあり、低い方のピークの頂点
は細孔半径が0.8μmの位置にあった。この0.8μ
mのピークの頂点の高さは、1.0μmのピークの高さ
を1とすると0.95であった。なお、0.5〜10μ
mの範囲の細孔容積は全細孔容積の65%を占めてい
た。
【0030】この触媒を反応管に充填し、メタクロレイ
ン5%、酸素10%、水蒸気30%、窒素55%(容量
%)の混合ガスを反応温度285℃、接触時間3.6秒
で通じたところ、メタクロレインの反応率は82.5
%、メタクリル酸の選択率は83.1%、メタクリル酸
の単流収率は68.6%であった。
【0031】[比較例1]触媒調製時に29重量%アン
モニア水を添加する代わりに、60重量%の硝酸29.
6部を純水100部に溶解した溶液を添加してA液のp
Hを4.5に調整した点以外は、実施例1と同様にして
実施例1と同一組成の触媒を調製した。得られた触媒の
細孔径分布を測定したところ、細孔半径が0.5〜10
μmの範囲のピークは1つで、その頂点の細孔半径は
1.2μmであった。なお、0.5〜10μmの範囲の
細孔容積は全細孔容積の55%を占めていた。この触媒
を用いて、実施例1と同じ条件で反応を行った結果を表
1に示す。
【0032】[比較例2]触媒調製時に29重量%アン
モニア水の添加量を154部としてA液のpHを11.
0に調整した点以外は、実施例1と同様にして実施例1
と同一組成の触媒を調製した。得られた触媒の細孔径分
布を測定したところ、細孔半径が0.5〜10μmの範
囲に細孔は発現しなかった(ピークの頂点の細孔半径は
0.2μmであった)。この触媒を用いて、実施例1と
同じ条件で反応を行った結果を表1に示す。
【0033】[実施例2]触媒調製時に29重量%アン
モニア水を添加しなかった点以外は、実施例1と同様に
して実施例1と同一組成の触媒を調製した。なお、硝酸
銅添加前のA液のpHは6.1であった。得られた触媒
の細孔径分布を測定したところ、細孔半径が0.5〜1
0μmの範囲に2つのピークを有していた。このうち、
高い方のピークの頂点は細孔半径が2.0μmの位置に
あり、低い方のピークの頂点は細孔半径が1.0μmの
位置にあった。この1.0μmのピークの頂点の高さ
は、2.0μmのピークの高さを1とすると0.85で
あった。なお、0.5〜10μmの範囲の細孔容積は全
細孔容積の68%を占めていた。この触媒を用いて、実
施例1と同じ条件で反応を行った結果を表1に示す。
【0034】[実施例3]触媒調製時に29重量%アン
モニア水の添加量を61.6部としてA液のpHを8.
3とした点以外は、実施例1と同様にして実施例1と同
一組成の触媒を調製した。得られた触媒の細孔径分布を
測定したところ、細孔半径が0.5〜10μmの範囲に
2つのピークを有していた。このうち、高い方のピーク
の頂点は細孔半径が0.7μmの位置にあり、低い方の
ピークの頂点は細孔半径が1.0μmの位置にあった。
この1.0μmのピークの頂点の高さは、0.7μmの
ピークの高さを1とすると0.6であった。なお、0.
5〜10μmの範囲の細孔容積は全細孔容積の53%を
占めていた。この触媒を用いて、実施例1と同じ条件で
反応を行った結果を表1に示す。
【0035】[実施例4]触媒調製時に29重量%アン
モニア水の添加量を96.8部としてA液のpHを9.
5とした点以外は、実施例1と同様にして実施例1と同
一組成の触媒を調製した。得られた触媒の細孔径分布を
測定したところ、細孔半径が0.5〜10μmの範囲に
2つのピークを有していた。このうち、高い方のピーク
の頂点は細孔半径が0.6μmの位置にあり、低い方の
ピークの頂点は細孔半径が0.5μmの位置にあった。
この0.5μmのピークの頂点の高さは、0.6μmの
ピークの高さを1とすると0.7であった。なお、0.
5〜10μmの範囲の細孔容積は全細孔容積の35%を
占めていた。この触媒を用いて、実施例1と同じ条件で
反応を行った結果を表1に示す。
【0036】[実施例5]触媒調製時に29重量%アン
モニア水を添加する代わりに、60重量%硝酸5.93
部を純水10部に溶解した溶液を添加してA液のpHを
5.7に調整した点以外は、実施例1と同様にして実施
例1と同一組成の触媒を調製した。得られた触媒の細孔
径分布を測定したところ、細孔半径が0.5〜10μm
の範囲に2つのピークを有していた。このうち、高い方
のピークの頂点は細孔半径が2.2μmの位置にあり、
低い方のピークの頂点は細孔半径が0.9μmの位置に
あった。この0.9μmのピークの頂点の高さは、2.
2μmのピークの高さを1とすると0.8であった。な
お、0.5〜10μmの範囲の細孔容積は全細孔容積の
70%を占めていた。この触媒を用いて、実施例1と同
じ条件で反応を行った結果を表1に示す。
【0037】[実施例6]A液を調製する際、硝酸セシ
ウム水溶液を添加後の昇温およびpH調整を行わず、硝
酸セシウム添加後のA液にB液を添加した点以外は、実
施例1と同様にして実施例1と同一組成の触媒を調製し
た。なお、硝酸銅添加前のA液のpHは6.0であっ
た。得られた触媒の細孔径分布を測定したところ、細孔
半径が0.5〜10μmの範囲に2つのピークを有して
いた。このうち、高い方のピークの頂点は細孔半径が
1.0μmの位置にあり、低い方のピークの頂点は細孔
半径が0.75μmの位置にあった。この0.75μm
のピークの頂点の高さは、1.0μmのピークの高さを
1とすると0.5であった。なお、0.5〜10μmの
範囲の細孔容積は全細孔容積の62%を占めていた。こ
の触媒を用いて、実施例1と同じ条件で反応を行った結
果を表1に示す。
【0038】[実施例7]硝酸銅の代わりに酸化銅0.
56部を添加した点以外は、実施例1と同様にして実施
例1と同一組成の触媒を調製した。得られた触媒の細孔
径分布を測定したところ、細孔半径が0.5〜10μm
の範囲に2つのピークを有していた。高い方のピークの
頂点は細孔半径が1.0μmの位置にあり、低い方のピ
ークの頂点は細孔半径が0.7μmの位置にあった。。
この0.7μmのピークの頂点の高さは、1.0μmの
ピークの高さを1とすると0.3であった。なお、0.
5〜10μmの範囲の細孔容積は全細孔容積の60%を
占めていた。この触媒を用いて、実施例1と同じ条件で
反応を行った結果を表1に示す。
【0039】[実施例8]純水400部に三酸化モリブ
デン100部、85重量%リン酸4.90部、五酸化バ
ナジウム4.74部、酸化ガリウム1.09部、60重
量%砒酸水溶液4.11部を加え、還流下で3時間攪拌
混合した。この混合溶液を80℃まで冷却した後、29
重量%アンモニア水35.0部を添加し、溶液のpHを
5.7に調整した。この溶液に、硝酸銅1.40部を純
水5部に溶解した溶液、硝酸セリウム2.51部を純水
10部に溶解した溶液、硝酸第二鉄4.68部を純水1
0部に溶解した溶液を順次加え、再び還流下で2時間攪
拌混合した。その後50℃まで冷却し、硝酸セシウム1
1.29部を純水30部に溶解した溶液を滴下し、得ら
れた触媒成分を含有するスラリーを101℃まで加熱
し、攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形物を13
0℃で16時間乾燥後乾燥後、加圧成形し、空気流通
下、370℃にて10時間焼成して、 P1.4Mo120.9Cu0.1As0.3Cs1.1Ga0.2
0.2Ce0.1 なる組成の触媒を得た。
【0040】得られた触媒の細孔径分布を測定したとこ
ろ、細孔半径が0.5〜10μmの範囲に2つのピーク
を有していた。このうち、高い方のピークの頂点は細孔
半径が0.9μmの位置にあり、低い方のピークの頂点
は細孔半径が0.7μmの位置にあった。この0.7μ
mのピーク頂点の高さは、0.9μmのピークの高さを
1とすると0.9であった。なお、0.5〜10μmの
範囲の細孔容積は全細孔容積の80%を占めていた。
【0041】この触媒を用いて、反応温度を290℃と
する点以外は実施例1と同じ条件で反応を行った。結果
を表1に示す。
【0042】[比較例3]硝酸銅水溶液、硝酸セリウム
水溶液および硝酸鉄水溶液をpH調整後ではなく、砒酸
水溶液に続いて添加した点およびアンモニア水によるp
H調整を行わなかった点以外は、実施例8と同様にして
実施例8と同一組成の触媒を調製した。なお、硝酸銅添
加前の溶液のpHは1.0であった。得られた触媒の細
孔径分布を測定したところ、細孔半径が0.5〜10μ
mの範囲に細孔は発現しなかった(ピークの頂点の細孔
半径は0.1μmであった)。この触媒を用いて、実施
例1と同じ条件で反応を行った結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明の細孔径分布チャートにおける細
孔半径が0.5〜10μmの範囲に少なくとも2つのピ
ークを有する触媒を用いてメタクロレインを分子状酸素
により気相接触酸化するとメタクリル酸を高収率で製造
でき、また、本発明の触媒製造方法によればこのような
触媒を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4G069 AA08 BC03A BC05A BC06A BC06B BC10A BC13A BC17A BC17B BC19A BC23A BC25A BC26A BC27A BC27B BC31A BC31B BC31C BC32A BC35A BC42A BC43A BC43B BC51A BC54A BC54B BC54C BC56A BC58A BC59A BC59B BC59C BC60A BC62A BC66A BC66B BC67A BD02A BD03A BD05A BD07A BD07B BD07C BD09A BD10A CB17 EC10X FC09 4H006 AA02 AC46 BA02 BA04 BA05 BA06 BA07 BA08 BA09 BA10 BA11 BA12 BA13 BA14 BA16 BA19 BA20 BA27 BA30 BA31 BA33 BA35 BA81 BA85 BC13 BE30 BS10 4H039 CA65 CC30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクロレインを分子状酸素により気相
    接触酸化する際に用いられる一般式 PaMobcCudefgh (式中、P、Mo、V、CuおよびOはそれぞれリン、
    モリブデン、バナジウム、銅および酸素を示し、Xはカ
    リウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる
    群より選ばれた少なくとも1種類の元素を示し、Yはビ
    スマス、ジルコニウム、銀、鉄、亜鉛、クロム、マグネ
    シウム、コバルト、マンガン、バリウム、セリウム、ラ
    ンタンからなる群より選ばれた少なくとも1種類の元素
    を示し、Zはアンチモン、砒素、ゲルマニウム、テル
    ル、セレン、ケイ素、タングステン、ホウ素、タンタ
    ル、ガリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種類
    の元素を示す。a、b、c、d、e、f、gおよびhは
    各元素の原子比率を表し、b=12のときa=0.5〜
    3、c=0.01〜3、d=0.01〜2、e=0.0
    1〜3、f=0〜3、g=0〜3であり、hは前記各成
    分の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比率であ
    る。)で表される組成を有するメタクリル酸製造用触媒
    であって、その細孔径分布チャートにおいて、細孔半径
    0.5〜10μmの範囲に少なくとも2つのピークを有
    することを特徴とするメタクリル酸製造用触媒。
  2. 【請求項2】 細孔径分布チャートにおいて、細孔半径
    0.5〜10μmの範囲における最も高いピークの半分
    の高さより上の位置に、少なくとも2つのピークの頂点
    が存在することを特徴とする請求項1記載のメタクリル
    酸製造用触媒。
  3. 【請求項3】 触媒原料を混合し、得られた混合物を乾
    燥した後に焼成するメタクリル酸製造用触媒を製造する
    方法において、混合物を得る際に、少なくともモリブデ
    ン、リン、バナジウムおよび上記X元素を含むpHが5
    〜10の溶液またはスラリーと、少なくとも銅を含む溶
    液またはスラリーを混合することを特徴とする請求項1
    または2記載のメタクリル酸製造用触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 銅の原料として銅の硝酸塩を使用するこ
    とを特徴とする、請求項3記載のメタクリル酸製造用触
    媒の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の触媒を用いるこ
    とを特徴とするメタクロレインを分子状酸素で気相接触
    酸化するメタクリル酸の製造方法。
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