JP2000083416A - 野菜移植機 - Google Patents

野菜移植機

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JP2000083416A
JP2000083416A JP10283540A JP28354098A JP2000083416A JP 2000083416 A JP2000083416 A JP 2000083416A JP 10283540 A JP10283540 A JP 10283540A JP 28354098 A JP28354098 A JP 28354098A JP 2000083416 A JP2000083416 A JP 2000083416A
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Toyoyuki Takanami
豊幸 高浪
Eiichiro Kinoshita
木下  栄一郎
Masami Muranami
村並  昌実
Junichi Fujiwara
潤一 藤原
Masahiro Takemoto
竹本  雅浩
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植付部に対する土壌面の高さを検出する接
地センサを設け、該センサの検出結果に基づき苗植付部
を土壌面に対し昇降させて、苗植付深さを一定に維持す
る野菜移植機において、前記接地センサが土壌面を荒ら
すことを防ぐ。 【解決手段】 前記接地センサ130は、機体の進行に
ともない土壌面を滑りながら移動するセンサプレート1
31と、該センサプレートの後方を転がりながら移動す
る整地ローラ132とを両者が一体に上下動するように
設け、整地ローラ132の下端はセンサプレート131
の接地部と同じ高さもしくはそれよりも低く、かつ整地
ローラ132の回転中心軸の高さはセンサプレート13
1の下端よりも高くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗植付深さを一定
に維持するように苗植付部の昇降を自動制御する野菜移
植機に関する。
【0002】
【従来の技術】機体の進行にともない土壌面を滑りなが
ら移動する板状のセンサプレート(センサ体)を後端側
が上下動するように回動自在に設け、該センサプレート
の上下動により苗植付部に対する土壌面の高さを検出
し、その検出結果に基づき昇降油圧シリンダで苗植付部
を土壌面に対し昇降させて、苗植付深さを一定に維持す
るように構成した野菜移植機がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記センサプレートの
接地面は側面視で下側に凸となる曲面状に形成されてお
り、苗植付深さが変わっても土壌面に対するセンサプレ
ートの迎え角がなるべく変化しないようになっている。
しかしながら、実際には苗植付深さによって上記迎え角
が多少変化し、ある特定の苗植付深さでは迎え角が大き
くなり過ぎてしまい、センサプレートが表面土壌を押し
て土壌面を荒らすことがあった。
【0004】また、従来は、前記昇降油圧シリンダとし
て、苗植付部上昇側及び下降側の両方に油圧で作動する
複動シリンダが使用されていた。しかしながら、昇降油
圧シリンダが複動シリンダであると、車輪の走行面より
も高く形成された畝に苗を植付ける場合、機体が畝の端
部まで移動してセンサプレートが畝の上面から外れてし
まうと、該センサプレートが下動して昇降油圧シリンダ
が苗植付部下降側に作動するので、苗植付深さが急に深
くなったり、或は苗植付部の腹が畝に接触してからも昇
降油圧シリンダの作動が継続して車輪が地面から浮き上
がることにより、機体が畝から脱出できなくなるという
事態が生じた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑み
なされたものであり、次のような構成とした。すなわ
ち、第一の発明にかかる野菜移植機は、苗植付部に対す
る土壌面の高さを検出する接地センサを設け、該センサ
の検出結果に基づき苗植付部を土壌面に対し昇降させ
て、苗植付深さを一定に維持する野菜移植機において、
前記接地センサは、機体の進行にともない土壌面を滑り
ながら移動するセンサ体と、該センサ体の後方を転がり
ながら移動する整地ローラとを両者が一体に上下動する
ように設け、整地ローラの下端はセンサ体の接地部と同
じ高さもしくはそれよりも低く、かつ整地ローラの回転
中心軸の高さはセンサ体の下端よりも高くしたこと特徴
としている。この構成にすると、接地センサの土壌面か
らの接地抵抗がセンサプレートと整地ローラに分散さ
れ、センサプレートが受ける接地抵抗は小さいので、セ
ンサプレートが土壌面を荒らすことが少なくなるととも
に、センサプレートの通過跡を整地ローラが整地するこ
とにより、土壌面が滑らかに仕上がる。
【0006】また、第二の発明にかかる野菜移植機は、
苗植付部に対する土壌面の高さを検出する接地センサを
設け、該センサの検出結果に基づき苗植付部を土壌面に
対し昇降させて、苗植付深さを一定に維持する野菜移植
機において、前記接地センサの接地部を前後に複数設け
たこと特徴としている。この構成も、接地センサの土壌
面からの接地抵抗を複数の接地部に分散させることによ
り、一つの接地部が受ける接地抵抗を小さくし、接地セ
ンサが土壌面を荒らすことを少なくしている。
【0007】さらに、第三の発明にかかる野菜移植機
は、苗植付部に対する土壌面の高さを検出する接地セン
サを設け、該センサの検出結果に基づき苗植付部を土壌
面に対し昇降させて、苗植付深さを一定に維持する野菜
移植機において、苗植付部を昇降させる油圧シリンダ
を、苗植付部上昇側及び下降側の両方に油圧で作動する
複動制御状態と、苗植付部上昇側にだけ油圧で作動し苗
植付部下降側には苗植付部の自重で作動する単動制御状
態とに切替可能にし、通常の植付作業時には単動制御状
態とするように構成したことを特徴としている。苗植付
作業時に単動制御状態とすることにより、畝の端部で接
地センサが畝の上面から外れて苗植付部が下降したとし
ても、苗植付部が畝に接触した時点で苗植付部の下降が
停止するので、車輪が地面から浮き上がることがない。
また、非作業時には複動制御状態とすることにより、容
易に車輪を地面から浮き上がらせることができ、トレッ
ド調節や運搬、格納等がやりやすくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図8は本発明を施した野
菜移植機を表している。この野菜移植機1は、各左右一
対の前輪2,2及び後輪3,3で畝Uを跨いだ状態で機
体を進行させながら、穴形成装置4によって畝Uの上面
に苗移植用の穴を形成し、その穴の中に、苗植付装置5
が苗載台6に載置されている野菜の苗を植付ける構成と
なっている。以下、各部の構成について説明する。
【0009】機体の前部にエンジン10が搭載され、そ
の後側に走行ミッションケース11が設けられている。
また、エンジン10の左側面部には油圧ポンプ12、走
行ミッションケース11の上には油圧バルブユニット1
3がそれぞれ設けられている。これらの上側はボンネッ
ト14で覆われている。
【0010】走行ミッションケース11の左右側面に走
行チェーンケース16,16の筒状基部16a,16a
が回動自在に取り付けられ、その走行チェーンケース1
6,16の先端部に支承された後輪車軸3a,3aに駆
動車輪である後輪3,3が取り付けられている。後輪車
軸3aには後輪取付穴3b,…が軸方向複数設けられて
いるので、後輪トレッドを段階的に変更することができ
る。
【0011】また、エンジン10の下側には左右中心に
位置するピボット軸17を支点にして前輪支持フレーム
18が回動自在に設けられ、その左右端部に上下調節可
能に取り付けた前輪支持ロッド19,19に前輪2,2
が支持されている。図4は前輪支持部を表している。前
輪支持フレーム18の左右端部に中心軸が前後方向を向
いた筒体18aを固着し、該筒体に回動自在に嵌合させ
た回動軸18bにロッド嵌合筒18cを一体に取り付
け、そのロッド嵌合筒に前輪支持ロッド19を上下調節
可能に嵌合させている。筒体18aには円周上に複数の
ピン穴18d,…が形成された扇形プレート18eが一
体に取り付けられているとともに、ロッド嵌合筒18c
には前記ピン穴18d,…に対応するピン穴18fを有
するプレート18gが固着されており、ピン穴18d,
…の一つとピン穴18fとにピン18hを挿通して、ロ
ッド嵌合筒18cの角度を固定する。ピン18hを挿通
する扇形プレートのピン穴18dを変えることにより、
前輪支持ロッド19の正面角度が変わり、前輪トレッド
が変更される。
【0012】走行ミッションケース11の背面部には横
フレーム20が一体に設けられ、この横フレーム20の
左右端部に右フレーム21と左フレーム22の前端部が
それぞれ固着連結されている。右フレーム21は、機体
の下部を通って後方に延び、中間部で上側に湾曲し斜め
上向きに延びている。そして、その後端部にループ状の
ハンドル23が固着して設けられている。
【0013】左フレーム22は側面視で右フレーム21
の湾曲部付近まで延びており、その後端部に植付ミッシ
ョンケース25が固着して設けられている。走行ミッシ
ョンケース11から植付ミッションケース25へは、植
付伝動軸26を介して動力が伝達される。
【0014】植付ミッションケース25には、先端が右
側面から突出する駆動アーム軸27が設けられ、該軸に
穴形成装置4を駆動する穴形成駆動アーム28が固定し
て取り付けられているとともに、後記苗送りベルト40
を駆動する左右の苗送り駆動アーム29,29が取り付
けられている。また、植付ミッションケース25の背面
部には内部にチェーン等の伝動手段が内蔵された伝動フ
レーム31が固着連結され、その伝動フレーム31の後
端部に苗植付装置駆動軸32が設けられている。さら
に、伝動フレーム31の後端部から苗載台駆動ケース3
3へ動力が伝達される。
【0015】苗載台6は機体の上部に設けられ、前部は
水平状で、後部は若干後ろ下がりに傾斜している。右フ
レーム21と伝動フレーム31に固定した左右方向の支
持レール35に苗載台6の後端部が摺動自在に支持され
ているとともに、ボンネット14の背面部に設けたロー
ラ36に苗載台6の前後中間部が支持され、苗載台駆動
ケース33内の横移動機構により苗載台6が左右に往復
動させられるようになっている。これにより、支持レー
ル35と一体の苗受枠37に形成されている苗取出口3
8に苗載台の最後列の苗が一株分づつ順次供給される。
また、苗載台6が左右行程の端部に到達して最後列の苗
を全て供給し終わると、苗載台6の後部底面に設けた苗
送りベルト40が一定量だけ作動し、苗載台上の苗群を
後方へ1列分移送する。なお、符号41は予備苗載台
で、苗載台駆動ケース33に固定して設けられている。
【0016】穴形成装置3は、図3及び図5に示す構成
になっている。すなわち、右フレーム21に固着の支持
プレート43に枢着された第一平行リンク44,44の
先端部に中間プレート45を連結し、さらに該中間プレ
ートに枢着された第二平行リンク46,46の先端部に
連結プレート47を連結し、その連結プレートの下端部
に左右水平に設けた取付パイプ49に穴形成具50が取
り付けられている。前記穴形成駆動アーム28の先端部
が第二平行リンクの上側リンク46Uの中間部に連結し
ており、上記駆動アーム28の回転により、穴形成具5
0が一定姿勢のまま軌跡Xを描いて移動する。
【0017】穴形成具50は、取付パイプ49に固着し
た前後方向の取付軸53,53を支点にして回動自在な
左右のカップ部材54L,54Rで構成されており、両
カップ部材54L,54Rが互いに接する状態では、図
5(b)において鎖線で示すように、上方と後方が開放
し且つ正面視で下端部が鋭利なカップ状をなし、両カッ
プ部材54L,54Rが左右に回動すると、図5(b)
において実線で示すように、下部が開いた状態となる。
右カップ部材54Rと一体のプレート55Rに設けたピ
ン56が左カップ部材54Lと一体のプレート55Lに
形成された溝55aに摺動自在に嵌合しており、両カッ
プ部材54L,54Rが互いに連動し同角度づつ逆方向
に回動するようになっている。なお、カップ部材54
L,54Rは図示しないトルクスプリングによって閉じ
る方向に付勢されている。
【0018】穴形成具50を開閉させる機構は、長穴6
0aを有し上端部が苗受枠37に回動自在に支持された
開閉ガイド60と、右カップ部材54Rから右側方に突
設した棒体61と、上端部が上記長穴60aに摺動自在
に嵌合し且つ下端部が上記棒体61に回動自在に連結さ
れた開閉ロッド62とで構成されている。穴形成具50
が移動行程の下端部以外の位置にある時は、開閉ロッド
62の上端部が長穴60aの中間部に嵌合し、当該開閉
ロッド62がフリーの状態になっているため、前記図示
しないスプリングの張力によってカップ部材54L,5
4Rが内側に押し付けられ、穴形成具50の下部が閉じ
た状態となっている。穴形成具91が移動行程の下端部
にある時は、開閉ロッド62の上端部が長穴60aの下
端部に係合して開閉ロッド62が引き上げられることに
より、棒体61を介して右カップ部材54R及びそれに
連動する左カップ部材54Lが外側に回動し、穴形成具
50の下部が開く。
【0019】穴形成具50が移動行程の下端部へ移動す
ると畝の表土部に挿入されて苗移植用の穴Hが形成され
る。穴形成具50は正面視で下端部が鋭利なカップ状で
あるので、穴形成具50が地中に挿入されやすい。さら
に、その状態で穴形成具50の下部が開くことにより、
上記穴Hの左右幅を拡張する。このように形成される穴
Hは、必要最小限の前後長になる。
【0020】苗植付装置5は、前記苗植付装置駆動軸3
2と一体回転する第一回転ケース65と、該第一回転ケ
ースの先端部を支点にして回転する第二回転ケース66
と、該第二回転ケースに回転自在に取り付けた苗植付具
67とを備え、苗植付具に各左右一対の植付爪68,6
8′及び苗押出体69,69が設けられている。
【0021】苗植付具67の構造を図6及び図7に示
す。符号70は機体に対し相対的に回転しないように第
二回転ケース66に支承された苗植付具取付軸で、これ
と一体に苗植付具ケース67aが取り付けられている。
苗植付具ケース67aの内部には、一方の植付爪が取り
付けられる開閉軸71と、苗押出体が取り付けられる押
出ロッド72とが設けられている。開閉軸71はケース
に回動自在に支承されており、これに苗植付具67の移
動に連動して回動するよう設けた開閉カム73で駆動さ
せる開閉アーム74が取り付けられている。開閉アーム
74はスプリング75によって開閉カム73の外周面に
当接する側に付勢されている。また、押出ロッド72は
軸方向に摺動自在に設けられており、苗植付具67の移
動に連動して回動するよう設けた押出カム76で駆動さ
せる押出アーム77に支持されている。押出ロッド72
はスプリング78によって押出アーム77を押出カム7
6の外周面に当接する側に付勢されている。
【0022】一対の植付爪のうちの一方68は開閉軸7
1と一体回動するように設けられ、他方68′はケース
67aにボルト80で固定して設けられている。両植付
爪68,68′はともに下向きに延出し、その下端部が
へら状になっている。苗押出体69,69は共通の基板
81に一体成形されており、その基板に穿設した取付穴
81aに押出ロッド72のねじ部72aに挿入して取り
付け、両側をナット82,82で固定している。両苗押
出体69,69は、それぞれ植付爪68,68′の内面
に摺接した状態となっている。前記取付穴81aは前後
方向に長い長穴で、この取付穴81aへの押出ロッドね
じ部72aの挿入位置を変えることにより、苗押出体6
9,69の前後位置を調節できるようになっている。
【0023】第一回転ケース65及び第二回転ケース6
6がそれぞれ所定の回転方向に所定の速度比で回転する
ことにより、植付爪68,68′の先端が閉ループ軌跡
Yを描くように苗植付具67が一定姿勢のまま移動す
る。軌跡Yの上部で植付爪68が閉じて一対の植付爪で
前記苗取出口38にある苗を挟持し、そのまま苗植付具
67が下降して、軌跡Yの下部で植付爪68が開くと共
に苗押出体69,69が突出して挟持している苗を押し
出す。その後、苗植付具67は上昇し、苗押出体69,
69は後退する。例えば、ねぎ苗等のように株間を狭く
する場合、苗植付具67が上昇するときに、植付けた苗
に苗押出体69,69が当たって苗が後傾することがあ
る。そこで、株間を狭くする時には、取付穴81aの後
部に押出ロッド72のねじ部72aに挿入して取り付け
て、苗押出体69,69の取付位置を通常よりも前側に
することにより、植付けた苗と苗押出体69,69との
接触を避ける。
【0024】植付爪68,68′で苗を挟持した苗植付
具67が穴形成具50内に上方から侵入し、穴形成具5
0の下部が開くタイミングとほぼ同期して苗植付具67
が穴形成具50内に苗を供給し、その後、苗植付具67
は穴形成具50の後方開放部を通って後方へ抜ける。供
給された苗は、穴形成具50に案内されて穴Hの中に落
とし込まれる。このため、苗植付具67が苗を離すタイ
ミングにずれ等があったとしても、常に苗の植付位置が
安定すると共に、植付姿勢が乱れない。また、穴Hの左
右幅を拡張することにより、植付けられる苗の左右両側
の土が除去されるので、苗を無理なく深植えすることが
できる。
【0025】上記苗植付装置5による苗植付位置の後方
には、左右一対の鎮圧輪110,110が設けられてい
る。鎮圧輪110,110は、前端側を支点にして上下
に揺動自在な平面視コ字形の鎮圧輪フレーム111に下
部ほど互いの間隔が狭くなるように斜めに取り付けら
れ、該鎮圧輪フレームの後端部に立設したウエイト装着
棒112に装着されるウエイト113の荷重によって地
面に押し付けられている。装着するウエイト113の重
量を変更することで、鎮圧輪110,110を地面に押
し付ける荷重を調節することができる。鎮圧輪110,
110は穴Hの両側を転がりながら移動し、苗が植付け
られた後の穴Hの周囲の土を崩落させて穴Hを埋め戻す
と共に、その跡を軽く鎮圧する。
【0026】次に、機体を昇降及び左右傾斜させる機構
について説明する。油圧バルブユニット13から後方に
向けて昇降油圧シリンダ120が設けられ、該シリンダ
のピストンロッドに天秤杆121が上下方向の軸まわり
に回動自在に取り付けられている。そして、この天秤杆
121の左右両端部と、走行チェーンケースの回動筒部
16a,16aに固着した後輪昇降アーム122,12
2とが、連結ロッド123,123を介して連結されて
いる。右側の連結ロッド123にはローリング油圧シリ
ンダ124が組み込まれており、該シリンダを伸縮作動
させることにより長さを変えられるようになっている。
昇降油圧シリンダ120を伸縮作動させると、左右の後
輪3,3が同方向に同量だけ機体に対し昇降し、機体高
さが変更される。また、ローリング油圧シリンダ124
を伸縮作動させると、左右の後輪3,3が逆方向に同量
だけ機体に対し昇降し、機体が左右に傾斜する。
【0027】苗植付位置の前側には、穴形成装置4、苗
植付装置5等の苗植付部に対する土壌面の高さを検出す
る接地センサ130が設けられている。なお、本機にお
いては、苗植付部は機体と一体に上下動するようになっ
ている。接地センサ130は、機体の進行にともない土
壌面を滑りながら移動するセンサ体としてのセンサプレ
ート131と、該センサプレートの後方を転がりながら
移動する整地ローラ132とを備えている。センサプレ
ート131は、底面が側面視で下側に凸となる曲面状に
形成されたプレートで、右フレーム21に固定の支持体
133に支持された左右方向の取付軸134に回動自在
に取り付けられ、土壌面の凹凸に応じて後端側が上下に
回動するようになっている。また、整地ローラ132
は、センサプレート131に固着の支持部材135,1
35によって、センサプレート131と一体に上下動す
るように支持されている。整地ローラ132の下端はセ
ンサプレート131の接地部と同じ高さもしくはそれよ
りも低く、かつ回動中心軸132aの高さはセンサプレ
ート131の下端よりも高くしてある。整地ローラ13
2の下端とセンサプレート131の接地部との高低差h
は、10mm程度とするのが好ましい。
【0028】この接地センサ130の取付軸134回り
の上下回動が感知機構136を介して油圧バルブユニッ
ト13内の昇降バルブに伝えられ、接地センサ130が
上動すると昇降油圧シリンダ120が伸び、接地センサ
130が下動すると昇降油圧シリンダ120が縮むよう
に制御される。これにより、苗の植付深さを常に一定に
維持する。支持体133の角度を変え、接地センサ13
0の機体に対する取付高さを変えると、苗の植付深さが
調節される。
【0029】接地センサ130が土壌面から受ける接地
抵抗はセンサプレート131と整地ローラ132に分散
され、センサプレート131が単独で受ける接地抵抗が
小さいので、センサプレート131が土壌面を荒らすこ
とが少ない。また、接地センサプレート131の通過跡
を整地ローラ132が整地するので、土壌面が滑らかに
仕上がり、後の苗植付けが良好に行われる。
【0030】図10に示す野菜移植機1′のように、接
地センサ130を複数のセンサプレート131,13
1′を前後に並べた構成としても、単独のセンサプレー
トが土壌面からの受ける接地抵抗を小さくすることがで
き、センサプレートが土壌面を荒らすことを少なくな
る。
【0031】また、油圧バルブユニット13には機体の
左右傾斜を検出する振り子138が設けられており、こ
の振り子138の揺れに応じて油圧バルブユニット13
内のローリングバルブが切り替わる。機体が右下がりに
傾斜して振り子138が右に振れるとローリング油圧シ
リンダ124が縮み、機体が左下がりに傾斜して振り子
138が左に振れるとローリング油圧シリンダ124が
伸びるようになっている。これにより、機体が常に左右
水平に維持する。
【0032】図9は昇降及びローリング用油圧装置の油
圧回路図である。油圧ポンプ12によってタンク140
から吸引加圧された油は、第一分流弁141によって昇
降油圧シリンダ側の回路とローリング油圧シリンダ側の
回路に一定比率に分流して送られる。
【0033】昇降油圧シリンダ側の回路には、前記接地
センサ130の上下動に連動して切り替わる昇降バルブ
142が設けられている。接地センサ130が静止した
中立状態の時は、昇降バルブ142がA位置で、圧油は
タンク140に戻される。接地センサ130が上動する
と、昇降バルブ142がB位置となり、圧油が昇降油圧
シリンダの上昇側シリンダ室120aに供給されるとと
もに、下降側シリンダ室120bの油がタンク140に
戻される。また、接地センサ130が下動すると、昇降
バルブ142がC位置となり、チェックバルブ143の
状態に応じて圧油が昇降油圧シリンダの下降用シリンダ
室120bに供給されるか或はタンク140に逃がされ
るとともに、上昇側シリンダ室120aの油がタンク1
40に戻される。
【0034】前記チェックバルブ143は、ミッション
切替レバーと連動して切り替わるようになっており、ミ
ッションが「中立」「移動速」及び「後進速」の時には
昇降バルブ142からの圧油をタンク140に逃がさな
いA位置となり、ミッションが「作業速」の時には昇降
バルブ142からの圧油をタンク140に逃がすB位置
となる。よって、昇降油圧シリンダ120は、ミッショ
ンが「作業速」である植付作業時には、機体上昇側には
油圧で作動するが、機体下降側には機体の自重で作動す
る単動制御状態となる。このため、畝の端部で接地セン
サ130が畝から外れた場合、機体は自重で下降する
が、その下降速度は比較的遅く、苗植付深さが急激に浅
くなることがない。さらに、機体が下降して機体の一部
が畝に接触すると下降が停止するので、畝に接触してか
らの機体が下降して車輪2,2,3,3が地面から浮き
上がることにより畝から脱出できなくなるという事態を
防止できる。また、昇降油圧シリンダ120は、植付作
業時以外には、機体上昇側にも下降側にも油圧で作動す
る複動制御状態となる。このため、トレッド調節や運
搬、格納等の際に、機体の一部で機体重量を支えて車輪
2,2,3,3を地面から浮き上がらせることが容易に
できる。
【0035】ローリング油圧シリンダ側の回路には、共
に前記振り子138の揺動に連動して切り替わる2個の
ローリングバルブ145,146が設けられている。こ
れら2個のローリングバルブは、ローリング油圧シリン
ダ124の伸び側(機体左上り)シリンダ室124aに
圧油を供給するためのもの(145)と、縮み側(機体
右上り)シリンダ室124bに圧油を供給するためのも
の(146)とに役割が分担されている。両ローリング
バルブ145,146には、第二分流弁147によって
シリンダ室124a,124bの断面積の比率に比例し
た流量比率に分流された圧油がそれぞれ供給される。こ
れにより、ローリング油圧シリンダ124は伸び側にも
縮み側にも同速度で作動する。
【0036】図11に示すように、2個のローリングバ
ルブ145,146の代わりに、両者を併せた役割を行
う1個のローリングバルブ150を設けた回路構成とし
ても、上記と同様にローリング油圧シリンダ124が伸
び側にも縮み側にも同速度で作動させることができる。
【0037】また、図12に示すように、1個のローリ
ングバルブ151と、該ローリングバルブに供給する圧
油の方向を切り替える切替弁152とを組み合わせた回
路構成としても、同様の作用効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の野菜移植機は、苗植付部に対する土壌面の高さを検出
する接地センサの接地部を前後に複数設けることによ
り、一つの接地部が受ける接地抵抗が小さくなり、接地
センサが土壌面を荒らすことを少なくできるようになっ
た。特に、接地センサを機体の進行にともない土壌面を
滑りながら移動するセンサ体と、その後方を転がりなが
ら移動する整地ローラとを組み合わせた構成とすると、
センシングの精度を損なうことなく、センサ体が土壌面
を荒らすことが少なくなるとともに、センサ体の通過跡
を整地ローラが整地することにより、土壌面が滑らかに
仕上がるようになる。
【0039】また、苗植付部を昇降させる油圧シリンダ
が、植付作業時には、苗植付部上昇側にだけ油圧で作動
し、苗植付部下降側には苗植付部の自重で作動する単動
制御状態となるようにすれば、畝の端部等で走行不能と
なることが防止されるとともに、植付作業以外のときに
は、苗植付部上昇側及び下降側の両方に油圧で作動する
複動制御状態となるので、トレッド調節や運搬、格納時
の作業がやりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】野菜移植機の全体側面図である。
【図2】野菜移植機の全体平面図である。
【図3】野菜移植機の要部の平面図である。
【図4】前輪支持部の(a)正面図、及び(b)平面図
である。
【図5】穴形成装置の(a)側面図、及び(b)背面図
である。
【図6】植付具の正面断面図である。
【図7】植付具の側面断面図である。
【図8】接地センサの斜視図である。
【図9】油圧回路図である。
【図10】異なる野菜移植機の側面図である。
【図11】異なる油圧回路の一部を示す図である。
【図12】さらに異なる油圧回路の一部を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 野菜移植機 2 前輪 3 後輪 4 穴形成装置 5 苗植付装置 6 苗載台 10 エンジン 11 走行ミッションケース 12 油圧ポンプ 120 昇降油圧シリンダ 124 ローリング油圧シリンダ 130 接地センサ 131,131′ センサプレート(センサ体) 132 整地ローラ 138 振り子 141 第一分流弁 142 昇降バルブ 143 チェックバルブ 145,146,150,151 ローリングバルブ 147 第二分流弁 152 切替弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村並 昌実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 藤原 潤一 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 竹本 雅浩 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B060 AC02 BA03 BB01 BB05 CA09 CA12 DA02 DA04 DA05 DA07 DA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗植付部に対する土壌面の高さを検出す
    る接地センサを設け、該センサの検出結果に基づき苗植
    付部を土壌面に対し昇降させて、苗植付深さを一定に維
    持する野菜移植機において、前記接地センサは、機体の
    進行にともない土壌面を滑りながら移動するセンサ体
    と、該センサ体の後方を転がりながら移動する整地ロー
    ラとを両者が一体に上下動するように設け、整地ローラ
    の下端はセンサ体の接地部と同じ高さもしくはそれより
    も低く、かつ整地ローラの回転中心軸の高さはセンサ体
    の下端よりも高くしたこと特徴とする野菜移植機。
  2. 【請求項2】 苗植付部に対する土壌面の高さを検出す
    る接地センサを設け、該センサの検出結果に基づき苗植
    付部を土壌面に対し昇降させて、苗植付深さを一定に維
    持する野菜移植機において、前記接地センサの接地部を
    前後に複数設けたこと特徴とする野菜移植機。
  3. 【請求項3】 苗植付部に対する土壌面の高さを検出す
    る接地センサを設け、該センサの検出結果に基づき苗植
    付部を土壌面に対し昇降させて、苗植付深さを一定に維
    持する野菜移植機において、苗植付部を昇降させる油圧
    シリンダを、苗植付部上昇側及び下降側の両方に油圧で
    作動する複動制御状態と、苗植付部上昇側にだけ油圧で
    作動し苗植付部下降側には苗植付部の自重で作動する単
    動制御状態とに切替可能にし、通常の植付作業時には単
    動制御状態とするように構成したことを特徴とする野菜
    移植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020130122A (ja) * 2019-02-25 2020-08-31 井関農機株式会社 苗移植機

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KR100363767B1 (ko) * 2000-11-08 2002-12-06 이세키노우키가부시키가이샤 모 이식기
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