JPH11225521A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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Publication number
JPH11225521A
JPH11225521A JP5624998A JP5624998A JPH11225521A JP H11225521 A JPH11225521 A JP H11225521A JP 5624998 A JP5624998 A JP 5624998A JP 5624998 A JP5624998 A JP 5624998A JP H11225521 A JPH11225521 A JP H11225521A
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JP
Japan
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seedling
planting
traveling
seedlings
drive system
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Pending
Application number
JP5624998A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichiro Kinoshita
木下  栄一郎
Kiyoaki Minazu
清明 水津
Tamaki Kubo
環 久保
Masami Muranami
村並  昌実
Shiro Katsuno
勝野  志郎
Katsuyuki Aoki
勝行 青木
Junichi Fujiwara
潤一 藤原
Kazuyuki Suzuki
主幸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP5624998A priority Critical patent/JPH11225521A/ja
Publication of JPH11225521A publication Critical patent/JPH11225521A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植付精度の安定化と苗植付能率の向上。 【解決手段】 走行装置を駆動する走行駆動系統を経由
して苗植付装置を駆動する植付駆動系統へ動力が伝達さ
れ、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比を変える
ことで苗の植付株間を変更するようにした苗移植機にお
いて、苗の植付株間の変更操作に連動して、苗の植付株
間が狭い場合ほど規制量が大きくなるように植付走行速
度の上限値を規制する規制手段101を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗の植付株間と植
付走行速度との関係を改良した苗移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、苗移植機は、走行装置を駆動
する走行駆動系統を経由して苗植付装置を駆動する植付
駆動系統へ動力が伝達されており、走行駆動系統から植
付駆動系統への伝動比を変えることで苗の植付株間を変
更するようになっている。野菜用の苗移植機の場合、多
品目の作物に対応できるように、苗の植付株間の変更幅
が大きく設定されている。このため、苗の植付株間が狭
い状態、すなわち走行駆動系統から植付駆動系統への伝
動比が大きい状態で植付走行速度を速くした時に、苗植
付装置の作動速度が速くなりすぎ植付精度が低下するの
を防止するために、最も狭い苗の植付株間を基準にし
て、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比が設定さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、苗の植付
株間が広い場合は、植付走行速度を速くしても苗植付装
置の作動速度があまり上がらず、作業能率が悪いという
問題点があった。本発明は上記事情に鑑み、苗の植付株
間が広い場合でも作業能率が低下しないようにすること
を課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明に
かかる苗移植機は、走行装置を駆動する走行駆動系統を
経由して苗植付装置を駆動する植付駆動系統へ動力が伝
達され、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比を変
えることで苗の植付株間を変更するようにした苗移植機
において、苗の植付株間の変更操作に連動して、苗の植
付株間が狭い場合ほど規制量が大きくなるように植付走
行速度の上限値を規制する規制手段を設けたことを特徴
としている。
【0005】苗の植付株間が狭い場合は、植付走行速度
の上限値が規制されるので、常に適正な苗植付装置の作
動速度で植付作業を行える。また、苗の植付株間が広い
場合は、植付走行速度の上限値が規制されないので、走
行速度を速くして苗植付装置の作動速度を上げすること
により、作業能率を向上させられる。
【0006】
【発明の実施の形態】各図は本発明を施した苗移植機の
一例としての野菜移植機を表している。この野菜移植機
1は、走行装置である各左右一対の前輪2,2及び後輪
3,3で畝Aを跨いだ状態で機体を進行させながら、穴
形成装置4によって畝Aの上面に苗移植用の穴を形成
し、その穴の中に、苗植付装置5が苗載台6に載置され
ている野菜の苗を植付ける構成となっている。以下、各
部の構成について説明する。
【0007】機体の前部にエンジン7が搭載され、その
左側面部には油圧ポンプ8が取り付けられている。ま
た、エンジン7の後ろ側には、走行ミッションケース9
と油圧バルブユニット10が設けられている。そして、
これらの上方部がボンネット11で覆われている。
【0008】走行ミッションケース9の左右側面部に走
行チェーンケース13,13の筒状基部13a,13a
が回動自在に取り付けられ、その走行チェーンケースの
先端部から内側に突出する後輪車軸3a,3aに後輪
3,3が取り付けられている。走行ミッションケース9
に設けた走行駆動軸14の回転が、走行チェーンケース
13,13内のチェーン15,15を介して後輪車軸3
a,3aへ減速して伝達される。
【0009】図3及び図4に示すように、走行チェーン
ケース13,13は、下部側が内側に位置するように走
行駆動軸14に対し角度αをつけて取り付けられている
と共に、後部側が外側に位置するように角度βをつけて
取り付けられている。後輪車軸3a,3aは走行チェー
ンケース13,13に対し直角に設けられている。これ
により、後輪3,3にキャンバとトーインがつき、後輪
3,3の畝への追従性が向上する。チェーン15が掛け
てあるスプロケット15a,15bは走行駆動軸側のも
の15aの方が後輪車軸側のもの15bよりも径が小さ
いので、走行チェーンケース13を走行駆動軸14に対
して角度αをつけておく方が後輪車軸3aに対して角度
をつけておくよりも、走行チェーンケース13を小さく
することができて好ましい。
【0010】また、前輪2,2は、エンジン7の左右両
側に設けた左右方向の軸17a,17aを支点として上
下に拡縮可能なパンタグラフ式の前輪支持装置17,1
7の下端部に回転自在に取り付けられている。前輪2,
2にもキャンバがつけられている。
【0011】前輪及び後輪は下記の昇降機構により機体
に対して昇降させられる。すなわち、油圧バルブユニッ
ト10から後方に向けて昇降シリンダ20が設けられ、
該シリンダのピストンロッドに天秤杆21が上下方向の
軸回りに回動自在に取り付けられている。そして、この
天秤杆21の左右両端部と、走行チェーンケースの回動
基部13a,13aに固着した後輪昇降アーム22,2
2とが、第一昇降ロッド23,23を介して連結されて
いる。右側の第一昇降ロッド23には、ローリングシリ
ンダ24が組み込まれており、該シリンダを伸縮作動さ
せることにより長さを変えられるようになっている。ま
た、後輪昇降アーム22,22と、前輪支持装置17,
17の後ろ側の上部リンク17a,17aと一体の前輪
昇降アーム26,26とが第二連結ロッド27,27を
介して連結されている。
【0012】昇降シリンダ20及びローリングシリンダ
24は、前記油圧ポンプ8から供給される作動油を油圧
バルブユニット10内の制御バルブで制御して作動させ
られる。昇降シリンダ20を伸縮作動させると、左右の
前輪2,2及び後輪3,3が同方向に同量だけ機体に対
し昇降し、機体高さが変更される。また、ローリングシ
リンダ24を伸縮作動させると、左右の前輪2,2及び
後輪3,3が逆方向に同量だけ機体に対し昇降し、機体
が左右に傾斜する。
【0013】走行ミッションケース9の背面部には横フ
レーム30が一体に設けられ、この横フレーム30の左
右端部に右フレーム31と左フレーム32の前端部がそ
れぞれ固着連結されている。右フレーム31は、機体の
下部を通って後方に延び、中間部で上側に湾曲し斜め上
向きに延びている。そして、その後端部にループ状のハ
ンドル33が固着して設けられている。ハンドルには3
3には、スロットルレバー34、ブレーキレバー35等
が取り付けられている。図5に示すように、ハンドル3
3の後端左右中央部33aは凹状になっており、機体を
リフトしたときにこの部分33aがちょうど握りやすい
高さになる。このため、旋回時にハンドル33を押し下
げて機体前部を浮かせる操作を行いやすい。
【0014】左フレーム32は側面視で右フレーム31
の湾曲部付近まで延びており、その後端部に植付ミッシ
ョンケース37が固着して設けられている。走行ミッシ
ョンケース9から植付ミッションケース37へは、第一
ベルト伝動装置38と第二ベルト伝動装置39を介して
動力が伝達される。第一ベルト伝動装置38は無段変速
可能に構成され、その伝動比を株間調節レバー40で変
更操作するようになっている。
【0015】植付ミッションケース37には、先端が右
側面から突出する駆動アーム軸42が設けられ、該軸に
穴形成装置4を駆動する穴形成駆動アーム43が固定し
て取り付けられていると共に、後記苗送りベルト65を
駆動する左右の苗送り駆動アーム44,44がワンウェ
イクラッチを介して取り付けられている。また、植付ミ
ッションケース37の背面部に内部にチェーン等の伝動
手段が内蔵された伝動フレーム46が固着連結され、そ
の伝動フレーム46の後端部に苗植付装置駆動軸47が
設けられている。さらに、伝動フレーム46の後端部か
ら苗載台駆動ケース48へ動力が伝達される。
【0016】苗載台6は機体の上部に設けられており、
前部は水平状で、後部は若干後ろ下がりに傾斜してい
る。右フレーム31と伝動フレーム46に固定した左右
方向の支持レール50に苗載台6の後端部が摺動自在に
支持されていると共に、ボンネット11の背面部に設け
たローラ51に苗載台6の前後中間部が支持されてお
り、苗載台6は苗載台駆動ケース48内の横移動機構に
より左右に往復動するようになっている。
【0017】この横移動機構は、図6に示すように、苗
載台駆動ケース48に、外周部に螺旋状の溝が形成され
たリードカム軸53と、左右に摺動自在な横送り駆動棒
54が設けられ、横送り駆動棒54に固着のリードメタ
ル55の爪が前記溝に係合している。横送り駆動棒54
の左右端部は苗載台駆動ケース48の外部に設けた平行
棒57の左右端部と第一連結部材58,58で連結さ
れ、さらに平行棒57は苗載台6の左右端部と第二連結
部材59,59で連結されている。リードカム軸53が
回転すると、前記溝に沿ってリードメタル55が移動す
ることにより、横送り駆動棒54が左右に移動し、これ
と一体作動する苗載台6が左右往復動する。この苗載台
6の左右往復動により、苗載台6の後端部に位置する苗
が、支持レール37と一体の苗受枠61に形成されてい
る苗取出口62に苗載台の最後列の苗が一株分づつ順次
供給される。なお、苗取出口62には、後記苗植込具9
7の動作に連動して開閉するシャッタ63が設けられて
いる。
【0018】また、苗載台6の後部には、駆動ローラ6
5aと従動ローラに65b掛けられた苗送りベルト65
が設けられている。駆動ローラの軸66に苗送りアーム
67,67が一体に取り付けられており、苗載台6が左
右行程の端部に到達して最後列の苗を全て供給し終わる
と、前記苗送り駆動アーム44がこの苗送りアーム67
に係合してこれを一定角度だけ回動させることにより、
苗送りベルト65が作動し、苗載台上の苗群を1列分だ
け後方へ移送する。苗送り駆動アーム44と苗送りアー
ム67の係合が解除されると、戻しスプリング68に引
かれて苗送りアーム67が元の位置へ復帰する。
【0019】苗送りアーム67の戻り位置はストッパ7
0によって規制されており、このストッパ70の位置を
苗送り調節レバー71で変更することにより、苗送りア
ーム67の回動量すなわち苗送りベルト65の苗送り量
を調節することができる。
【0020】なお、符号72は予備苗載台で、苗載台駆
動ケース48に固定して設けられている。
【0021】穴形成装置3は、図3及び乃至図8に示す
構成をなっている。すなわち、右フレーム31に固着の
支持プレート75に枢着された第一平行リンク76,7
6の先端部に中間プレート77を連結し、さらに該中間
プレートに枢着された第二平行リンク78,78の先端
部に連結プレート79を連結し、その連結プレートの下
端部に左右水平に設けた取付パイプ80に穴形成具81
が取り付けられている。前記穴形成駆動アーム43の先
端部が第二平行リンクの上側リンク78Uの中間部に連
結しており、上記駆動アーム82の回転により、穴形成
具81が一定姿勢のまま軌跡Xを描いて移動する。
【0022】穴形成具81は、取付パイプ80に固着し
た前後方向の取付軸84,84を支点にして回動自在な
左右のカップ部材85L,85Rで構成されており、両
カップ部材85L,85Rが互いに接する状態では、図
8(b)において鎖線で示すように、上方と後方が開放
し且つ正面視で下端部が鋭利なカップ状をなし、両カッ
プ部材85L,85Rが左右に回動すると、図8(b)
において実線で示すように、下部が開いた状態となる。
右カップ部材85Rと一体のプレート86Rに設けたピ
ン87が左カップ部材86Lと一体のプレート86Lに
形成された溝98に摺動自在に嵌合しており、両カップ
部材85L,85Rが互いに連動し同角度づつ逆方向に
回動するようになっている。なお、カップ部材85L,
85Rは図示しないスプリングによって閉じる方向に付
勢されている。
【0023】穴形成具81を開閉させる機構は、長穴9
0aを有し上端部が苗受枠61に回動自在に支持された
開閉ガイド90と、右カップ部材86Rから右側方に突
設した棒体91と、上端部が上記長穴90aに摺動自在
に嵌合し且つ下端部が上記棒体91に回動自在に連結さ
れた開閉ロッド92とで構成されている。穴形成具81
が移動行程の下端部以外の位置にある時は、開閉ロッド
92の上端部が長穴90aの中間部に嵌合し、当該開閉
ロッド92がフリーの状態になっているため、前記図示
しないトルクスプリングの張力によってカップ部材85
L,85Rが内側に押し付けられ、穴形成具81の下部
が閉じた状態となっている。穴形成具81が移動行程の
下端部にある時は、開閉ロッド92の上端部が長穴90
aの下端部に係合して開閉ロッド92が引き上げられる
ことにより、棒体91を介して右カップ部材86R及び
それに連動する左カップ部材86Lが外側に回動し、穴
形成具81の下部が開く。
【0024】穴形成具81が移動行程の下端部へ移動す
ると畝の表土部に挿入されて苗移植用の穴Hが形成され
る。穴形成具81は正面視で下端部が鋭利なカップ状で
あるので、穴形成具81が地中に挿入されやすい。さら
に、その状態で穴形成具81の下部が開くことにより、
上記穴Hの左右幅を拡張する。このように形成される穴
Hは、必要最小限の前後長になる。
【0025】苗植付装置5は、前記苗植付装置駆動軸4
7と一体回転する第一回転ケース95と、該第一回転ケ
ースの先端部を支点にして回転する第二回転ケース96
と、該第二回転ケースに回転自在に取り付けた苗植込具
97とを備え、苗植込具に一対の植付爪97a,97a
と苗押出体97bを設けている。第一回転ケース95及
び第二回転ケース96がそれぞれ所定の回転方向に所定
の速度比で回転することにより、植付爪97a,97a
の先端が閉ループ軌跡Yを描くように苗植込具97が一
定姿勢のまま移動する。また、軌跡Yの上部で植付爪9
7a,97aが閉じて前記苗取出口62にある苗を挟持
し、軌跡Yの下部で植付爪97a,97aが開くと共に
苗押出体97bが突出して挟持している苗を押し出すよ
うに作動する。
【0026】植付爪97a,97aで苗を挟持した苗植
付具97が穴形成具81内に上方から侵入し、穴形成具
81の下部が開くタイミングとほぼ同期して苗植付具9
7が穴形成具81内に苗を供給し、その後、苗植付具9
7は穴形成具81の後方開放部を通って後方へ抜ける。
供給された苗は、穴形成具81に案内されて穴Hの中に
落とし込まれる。このため、苗植付具が苗を離すタイミ
ングにずれ等があったとしても、常に苗の植付位置が安
定すると共に、植付姿勢が乱れない。また、穴の左右幅
を拡張することにより、植付けられる苗の左右両側の土
が除去されるので、苗を無理なく深植えすることができ
る。
【0027】株間調節レバー40によって第一ベルト伝
動装置38の伝動比を変えると、走行ミッションケース
9内の走行駆動系統から植付ミッションケース37内の
植付駆動系統への伝動比が変わり、苗の植付株間が変更
される。具体的には、第一ベルト伝動装置38の伝動比
を大きくすると株間が広くなり、伝動比を小さくすると
株間が狭くなる。
【0028】スロットルレバー34の操作範囲は、最低
速用の固定ストッパ100と最高速用の可動ストッパ1
01とで操作範囲が規制されている。植付走行速度の上
限値を規制する規制手段である可動ストッパ101は、
スロットルレバー34の基部に回動自在に取り付けられ
ており、その一端部が株間調節レバー40と一体に回動
するテンションアーム102にワイヤ103を介して連
結されている。よって、株間調節レバー40を株間の狭
い位置に操作すると、ワイヤ103に引かれて可動スト
ッパ101が固定ストッパ100側へ移動し、植付走行
速度の上限値が低くなるように規制される。その規制量
は植付株間が狭い場合ほど大きい。株間調節レバー40
を株間が一定以上の位置に操作した場合は、可動ストッ
パ101がワイヤ103に引かれず戻しスプリング10
4の張力で外側に付勢されているので、植付走行速度の
上限値が規制されない。
【0029】これにより、植付株間が狭い場合は、植付
走行速度の上限値が低く抑えられるので、苗植付装置5
の作動速度が極端に速くなることがなく、苗の植付精度
を一定に保てる。また、植付株間が広い場合は、植付走
行速度の上限値が規制を受けないので、植付走行速度を
上げることで苗の植付速度を向上させることができる。
【0030】また、使用するポット苗のポットサイズや
一株当たりの苗の大きさに応じて、常に安定した植付姿
勢が得られる苗植付装置5の作動速度となるように、植
付走行速度の上限値を規制するようにしてもよい。
【0031】苗植付装置5による苗植付位置の前後に
は、左右中央に1個の前鎮圧輪106と左右一対の後鎮
圧輪107,107が設けられている。前鎮圧輪106
は、左右中央部の径が大きい形状をしている。また、後
鎮圧輪107,107は、内側ほど径が大きくなってお
り、下部ほど互いの間隔が狭くなるように斜めに設けら
れている。図10(a)に示すように、前鎮圧輪106
によって、苗植付前の畝の表面を鎮圧すると共に断面V
型の跡を付け、その跡に、図10(b)に示すように、
穴形成装置4が苗移植用の穴を形成し、苗植付装置5が
苗を植付ける。そして、図10(c)に示すように、苗
が植付けられた穴の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻す
と共に、その跡を軽く鎮圧する。このように、苗植付前
に畝の表面に断面V型の跡を付けておくと、苗植付後に
穴を埋め戻した時にその跡がほぼ均平に仕上がる。この
ため、灌水や液体肥料の散布を行った時に、水、肥料が
外に流れ出さず苗の付近にとどまり、効果的である。な
お、従来は後鎮圧輪107,107だけしか設けられて
いなかったので、畝の中央部が高く仕上がってしまい、
灌水や液体肥料の散布の効果に問題があった。
【0032】後鎮圧輪107,107は、前端側を支点
にして上下に揺動自在な平面視コ字形の後鎮圧輪フレー
ム107aに取り付けられ、該鎮圧輪フレームの後端部
に設けたウエイト装着棒107bに装着されるウエイト
107c,…の荷重によって地面に押し付けられてい
る。装着するウエイト107c,…の総重量を変更する
ことで、後鎮圧輪107,107を地面に押し付ける荷
重を調節することができる。このようにウエイト107
c,…により鎮圧輪の荷重を調節する構成とすると、鎮
圧輪の荷重が安定する。
【0033】前鎮圧輪106は、前端部が横フレーム3
0に回動自在に枢着された前鎮圧輪フレーム106aに
取り付けられている。そして、その前鎮圧輪フレーム1
06aと一体に設けた検出アーム108と昇降シリンダ
20制御用の昇降バルブのスプールとが検出ロッド10
9で連結されており、前鎮圧輪106の上下動に基き、
機体の対地高さが常に一定に維持されるように昇降シリ
ンダ20が作動する。
【0034】図11に示すように、油圧バルブユニット
10には機体の左右傾斜を検出する振り子111が設け
られている。そして、この振り子111の回動軸112
と一体のアーム113にローリングバルブ114のスプ
ール115が連結されている。機体が右下がりに傾斜す
ると、図の中立状態から振り子111が右(図では左)
に振れてスプール115が引き出され、Pポート(ポン
プポート)とAポート(ローリングシリンダ「縮」側ポ
ート)とが連通する。これにより、ローリングシリンダ
24が縮み、右側の車輪2,3が機体に対し下がり、機
体が左右水平に戻される。また、機体が左下がりに傾斜
すると、図の状態から振り子111が左(図では右)に
振れてスプール115が押し込まれ、PポートとBポー
ト(ローリングシリンダ「伸」側ポート)とが連通す
る。これにより、ローリングシリンダ24が伸び、右側
の車輪2,3が機体に対し上り、機体が左右水平に戻さ
れる。
【0035】振り子111が少し振れただけで一気に作
動油の全流量が流れると、機体の傾きが小さい場合でも
急激に左右水平に戻ることとなり、ハンチングが生じや
すい。そこで、図12の油圧回路図に示すようにアンロ
ード弁116を設け、振り子111の振れ量に応じて作
動油の流量が変化するようにしている。
【0036】また、ローリングシリンダ24は片ロッド
複動型であるので、ピストン両側のシリンダ室に作動油
を同じ流量だけ流すとすると、ピストンロッドの体積相
当分だけシリンダ伸長時よりもシリンダ収縮時の方が作
動速度が速くなる。つまり、ローリング速度が左右で異
なってしまう。そこで、スプール115のAポート側の
面取り部115aの角度θA とBポート側の面取り部1
15bの角度θB を変える(θA >θB )ことで、シリ
ンダ伸長時とシリンダ収縮時のアンロード弁116にか
かるパイロット圧に差をつけている。これにより、図1
3に示すように、シリンダ伸長側の方がシリンダ収縮側
よりも作動油の流量が多くなり、ローリング速度を左右
で同じにすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の苗移植機は、苗の植付株間の変更操作に連動して、苗
の植付株間が狭い場合ほど規制量が大きくなるように植
付走行速度の上限値を規制する規制手段を設けることに
より、苗の植付株間が狭い場合に苗植付装置の作動速度
が極端に上がることが防止され、常に精度の高い植付作
業を行えると共に、苗の植付株間が広い場合には、植付
走行速度を速くして苗植付装置の作動速度を上げするこ
とにより、作業能率を向上させられるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の全体側面図である。
【図2】苗移植機の全体平面図である。
【図3】苗移植機の要部の平面図である。
【図4】走行チェーンケース取付部の背面図である。
【図5】ハンドルの背面図である。
【図6】苗載台横移動機構の平面図である。
【図7】苗送りベルト駆動部の側面図である。
【図8】穴形成装置の(a)側面図、及び(b)背面図
である。
【図9】株間変速装置の機構図である。
【図10】苗植付けの順序を示す図である。
【図11】ローリングバルブの断面図である。
【図12】油圧回路図である。
【図13】ローリングバルブのスプール115移動量と
作動油流量の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 苗移植機 2 前輪(走行装置) 3 後輪(走行装置) 4 穴形成装置 5 苗植付装置 6 苗載台 7 エンジン 9 走行ミッションケース 20 昇降シリンダ 24 ローリングシリンダ 33 ハンドル 34 スロットルレバー 37 植付ミッションケース 40 株間調節レバー 100 固定ストッパ 101 可動ストッパ(規制手段)
フロントページの続き (72)発明者 村並 昌実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 勝野 志郎 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 青木 勝行 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 藤原 潤一 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 鈴木 主幸 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置を駆動する走行駆動系統を経由
    して苗植付装置を駆動する植付駆動系統へ動力が伝達さ
    れ、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比を変える
    ことで苗の植付株間を変更するようにした苗移植機にお
    いて、苗の植付株間の変更操作に連動して、苗の植付株
    間が狭い場合ほど規制量が大きくなるように植付走行速
    度の上限値を規制する規制手段を設けたことを特徴とす
    る苗移植機。
JP5624998A 1998-02-19 1998-02-19 苗移植機 Pending JPH11225521A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006166784A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Kubota Tekkosho:Kk 畝用農作業車
JP2007091020A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Iseki & Co Ltd 走行車輌
JP2015159762A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 井関農機株式会社 移植機
JP2021069295A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 井関農機株式会社 苗移植機

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