JP2000081423A - 液体クロマトグラフィー用充填剤 - Google Patents
液体クロマトグラフィー用充填剤Info
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Abstract
等の分離に適したカチオン交換クロマトグラフィー用充
填剤を提供する。 【解決手段】 1分子中に非イオン性含窒素官能基を1
個以上含む単量体、1分子中にカチオン交換基を1個以
上含む単量体及び架橋性単量体を構成成分とする重合体
よりなるカチオン交換クロマトグラフィー用充填剤。
Description
クロマトグラフィー用充填剤に関する。
ン性を有する物質の分離に汎用されており、そのうち、
カチオン交換クロマトグラフィーは、カルボキシル基や
スルホン酸基などのカチオン交換基を有する充填剤を用
いて、主にカチオン性物質の分離を行うものであり、糖
化ヘモグロビン類をはじめ各種生体関連物質の分析等に
極めて有効な方法である。
としては、(a)架橋性粒子に、カチオン交換基を有す
る化合物を反応させる方法や(b)カチオン交換基を有
する単量体を、架橋性単量体と混合して共重合する方法
等が挙げられる。
る化合物を反応させる方法とは、反応性官能基を有する
無機系あるいは有機系粒子に、該官能基と反応する官能
基およびカチオン交換基を有する物質を反応させること
により、カチオン交換基を導入してカチオン交換充填剤
を製造する方法である。この方法の例としては、特開平
1−262468号公報に開示されているように、粒子
中のエポキシ基にカルボキシル基またはスルホン酸基を
有する物質を反応させる方法が挙げられる。しかしなが
ら、この方法は、イオン交換基を有する物質を定量的に
導入することは困難であることが一般に知られており、
また、製造再現性の点においても劣る。(吉廻、細矢、
木全、田中、Chromatography,16
(1)7−12(1995))また、後処理の方法が極
めて煩雑で長時間を要するという欠点がある。
架橋性単量体と混合して共重合する方法は、例えば、特
公昭63−59463号公報に開示されているように、
カルボキシル基含有単量体5〜90重量%、架橋性単量
体10〜95重量%、非架橋性単量体0〜85重量%を
混合して重合させる方法等が挙げられる。この方法は、
カチオン交換基含有単量体の添加量や重合条件を制御す
ることにより、充填剤に対して定量的にカチオン交換基
を含有させることができ、また、操作も簡便である。し
かしながら、この方法により調製した従来の充填剤を用
いた場合においては、短時間分析で、溶出位置が近接す
るピークがある場合、溶離液の変更等、溶出条件の変更
だけでは分離できないことがあり、また、充填剤の性質
の微妙な調節ができなかった。この問題を解決するに
は、カチオン交換基を有する部分あるいは骨格を形成す
る架橋性粒子部分を組成する物質の変更だけでは不十分
であり、カチオン交換反応時に、極わずかではあるが、
作用している疎水性相互作用に関する効果を調節する必
要がある。
能を飛躍的に向上させ、特にタンパク質等の分離に適し
たカチオン交換クロマトグラフィー用充填剤を提供する
ことである。
イオン性含窒素官能基を1個以上含む単量体、1分子中
にカチオン交換基を1個以上含む単量体及び架橋性単量
体を構成成分とする重合体よりなるカチオン交換クロマ
トグラフィー用充填剤である。
1個以上含む単量体における非イオン性含窒素官能基と
は、液体クロマトグラフィーによる測定を行う状態で、
イオン交換能がないかまたは極めてわずかであり、かつ
窒素原子を少なくとも1つ以上含む官能基のことをい
い、例えば、1級アミノ基、2級アミノ基、シアノ基な
どが挙げられる。
1個以上含む単量体としては、例えば、(メタ)アクリ
ルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エ
チルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブト
キシメチロール(メタ)アクリルアミド、N.N’−メ
チレンビス(メタ)アクリルアミド、N.N’−ジメチ
ルプロピルアミノ(メタ)アクリルアミドなどの(メ
タ)アクリルアミド誘導体;(メタ)アクリロニトリ
ル、2−シアノメチル(メタ)アクリレート、2−シア
ノエチル(メタ)アクリレート、2−シアノアルキル
(メタ)アクリレートなどのアクリロニトリル関連物質
などが挙げられる。
1個以上含む単量体の使用量は、単量体の種類によって
異なるが、架橋性単量体100重量部に対し、10〜1
00重量部が用いられる。また、上記1分子中に非イオ
ン性含窒素官能基を1個以上含む単量体は、必要に応じ
て2種以上が混合されて用いられてもよい。
含む単量体とは、例えば、カルボキシル基、スルホン酸
基、リン酸基などのカチオン交換基を1分子中に1個以
上有する単量体のことをいう。また、これらのナトリウ
ム塩、カリウム塩等の塩であってもよい。
上含む単量体のうち、カルボキシル基を含むものとして
は、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、メサコン酸、マレイン酸、フマル
酸等が挙げられる。
上含む単量体のうち、スルホン酸基を含むものとして
は、例えば、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、
2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸、(3−スルホプロピル)−イタコン酸、3−ス
ルホプロピル(メタ)アクリル酸などが挙げられる。
上含む単量体のうち、リン酸基を含むものとしては、例
えば、((メタ)アクリロイルオキシエチル)アシッド
ホスフェート、(2−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル)アシッドホスフェート、(3−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピル)アシッドホスフェート等が挙げられ
る。
上含む単量体の使用量は、単量体の種類によって異なる
が、架橋性単量体100重量部に対し、10〜100重
量部が用いられる。また、上記1分子中にをカチオン交
換基を1個以上含む単量体は必要に応じて2種以上が混
合されて用いられてもよい。
子中に2個以上のビニル基を有する単量体、後述のよう
な(メタ)アクリル酸エステルの誘導体、脂肪族ジエン
化合物およびその誘導体などが挙げられる。
る単量体としては、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニ
ルトルエン、ジビニルキシレン、ジビニルエチルベンゼ
ン、ジビニルナフタレン等のスチレン誘導体などが挙げ
られる。
としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テト
ラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラ
メチロールメタントテトラ(メタ)アクリレート等が挙
げられる。
ば、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,4−ヘキサ
ジエン等が挙げられる。
が混合されて用いられてもよい。また、上記架橋性単量
体として、上記1分子中に非イオン性含窒素官能基を1
個以上含む単量体であるN.N’−メチレンビス(メ
タ)アクリルアミドを用いてもよい。
性単量体等に加えて、非架橋性単量体を用いることもで
きる。また、その他の添加物を添加してもよい。
チレン、α−メチルスチレン、クロロメチルスチレン等
のスチレン誘導体;塩化ビニル等の脂肪族系の単量体;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル
等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、メタクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸−2
−エチルヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル等
のアクリル酸誘導体等が挙げられる。
種類によって異なるが、上記架橋性単量体100重量部
に対し、0〜100重量部が用いられる。また、上記非
架橋性単量体は必要に応じて2種以上が混合されて用い
られてもよい。
孔質化剤、重合体粒子等を必要に応じて単量体に添加し
てもよい。また、例示したこれらの添加物に限定される
わけではなく、公知の種々の添加物を添加してもよい。
が、重合体を溶解させない有機溶媒であるので、得られ
る重合体を多孔質にすることができ、例えば、トルエ
ン、キシレン、ジエチルベンゼン、ドデシルベンゼン等
の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
デカン等の飽和炭化水素;イソアミルアルコール、オク
チルアルコール等のアルコールなどが挙げられる。。
量体100重量部に対し、0〜100重量部が好まし
い。
であり、これを上記架橋性単量体混合物に添加してから
重合を行うと、粒度分布の揃った充填剤を得ることがで
きる。上記重合体粒子としては、例えば、スチレン重合
体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、(メタ)ア
クリル酸メチル重合体、(メタ)アクリル酸エチル重合
体など、上記非架橋性単量体等の単独あるいは共重合体
である非架橋性重合体粒子が挙げられる。また、上記重
合体粒子として、上記非架橋性単量体および上記架橋性
単量体などからなる架橋共重合体粒子を用いてもよい。
この場合、架橋性重合体の割合が10%以下である、低
架橋性の重合体粒子を用いるのがよい。
て調製されたものが使用でき、例えば、乳化重合、ソー
プフリー重合、分散重合、懸濁重合等により重合でき
る。
0μm、粒径のばらつきはCV(%)=15%以下(C
V(%)=(標準偏差/平均粒径)×100)が好まし
い。上記重合体粒子の使用量は、上記架橋性単量体10
0重量部に対して、0.5〜100重量部である。
いる重合開始剤は、特に限定されず、水溶性または油溶
性の公知のラジカル重合開始剤を用いることができ、例
えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アン
モニウム等の過硫酸塩;クメンハイドロパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド、オクタノイルパーオキサイド、o−クロロベンゾ
イルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシア
セテート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、3,
5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−t
−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物;2,2−ア
ゾビスイソブヒロニトリル、2,2−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)、4,4−アゾビス(4−
シアノペンタン酸)、2,2−アゾビス(2−メチルブ
チロニトリル)、2,2−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、アゾビスシクロヘキサンカルボニト
リル等のアゾ化合物が挙げられる。
100重量部に対し、0.05重量部未満の場合には、
重合反応が不十分になったり、重合に長時間要すること
があり、5重量部を超えると急激な反応の進行により、
凝集物が発生することがあるので、0.05〜5重量部
で用いる。なお、上記重合開始剤は、上記架橋性単量体
に溶解させて用いるのがよい。
が用いられるが、例えば、上記1分子中に非イオン性含
窒素官能基を1個以上含む単量体、上記1分子中にカチ
オン交換基を1個以上含む単量体、上記架橋性単量体及
び重合開始剤を、さらに必要に応じて上記非架橋性単量
体及び上記その他の添加物を混合して、懸濁重合、乳化
重合または分散重合する方法などが挙げられる。また、
特公平8−7197号公報記載の、上記架橋性単量体等
を重合して得られた架橋重合体粒子に、重合開始剤を含
浸させて、さらに上記1分子中に非イオン性含窒素官能
基を1個以上含む単量体および上記1分子中にカチオン
交換基を1個以上含む単量体を順次あるいは両者の混合
物を一度に重合系に添加して重合する方法を用いてもよ
い。
0.5〜100μmであり、CV値が15%以下の均一
な粒度分布を有するのが好ましい。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
メタクリル酸(和光純薬)75g、イタコン酸(キシダ
化学)50g、ジエチレングリコールジメタクリレート
(新中村化学)400gおよびベンゾイルパーオキサイ
ド(和光純薬)1.0gを混合し、4%ポリビニルアル
コール水溶液2.5lに分散させた。これを窒素雰囲気
下で攪拌しながら昇温し、80℃で8時間重合した。こ
のあと、洗浄し、分級して平均粒径5μmの充填剤を得
た。
を、50mMリン酸緩衝液(pH6.0)30mlに分
散し、5分間超音波処理した後、よく撹拌した。全量を
ステンレス製の空カラム(4.6φ×35mm)を接続
したパッカー(梅谷精機社製)に注入した。パッカーに
送液ポンプ(サヌキ工業社製)を接続し、圧力200k
g/cm2 で定圧充填した。
られたカラムを用いて、以下の測定条件でヘモグロビン
類の測定を行った。 測定条件 システム:送液ポンプ:LC−9A(島津製作所社製) オートサンプラ:ASU−420(積水化学社製) 検出器:SPD−6AV(島津製作所社製) 溶離液:溶離液A:過塩素酸塩含有50〜200mMリン酸緩衝液(pH5. 3〜5.7) 溶離液B:過塩素酸塩含有300mMリン酸緩衝液(pH7.2) 安定化HbA1cの保持時間が最適となるよう、溶離液Aの濃度お よびpHを、上記範囲で調節し、緩衝液A・Bによるステップグラデ ィエント溶出を行った。 流速:1.5ml/分 検出波長:415nm 試料注入量:10μl
採血し、以下の試料を調製した。 ・試料a(糖負荷血):健常人血に、500mg/dl
となるようグルコース水溶液を添加し、37℃で5時間
反応させたもの。 ・試料b(カルバミル化ヘモグロビン(CHb)含有試
料):健常人血10mlに、0.3重量%のシアン酸ナ
トリウムの生理食塩水溶液1mlを添加し、37℃で5
時間反応させたもの。 ・試料c(アセチル化ヘモグロビン(AHb)含有試
料):健常人血10mlに、0.3重量%のアセトアル
デヒドの生理食塩水溶液1mlを添加し、室温で3時間
反応させたもの。なお、試料a、bおよびcは溶血希釈
液(0.1%ポリエチレングリコールモノ−4−オクチルフ
ェニルエーテル(トリトンX-100)(東京化成)のリン
酸緩衝液(pH7.0) )で溶血し、150 倍に希釈して測定試
料とした。
a、bおよびcを測定して得られたクロマトグラムを図
1〜3に示す。図1は試料aを、図2は試料bを、図3
は試料cを測定した結果をそれぞれ示す。ピーク1はヘ
モグロビンA1a(HbA1a)及びヘモグロビンA1
b(HbA1b)、ピーク2はヘモグロビンF(Hb
F)、ピーク3は不安定型ヘモグロビンA1c(不安定
型HbA1c)、ピーク4は安定型ヘモグロビンA1c
(安定型HbA1c)、ピーク5はヘモグロビンA0
(HbA0)、ピーク6はAHb、ピーク7はCHbを
示す。ここで、HbFおよび糖尿病の指標となる安定型
HbA1cの良好な定量性を維持するには、HbF、不
安定型HbA1c、安定型HbA1c、HbA0の順に
溶出される必要がある。これは、HbFのピークは通
常、HbA1c類やHbA0のピークと比較して小さい
ため、例えば、安定型HbA1cとHbA0の間などに
溶出されると、HbFの定量性が極めて低下するためで
ある。図1では、上記の順序で各ピークが現れており、
また、HbFや安定型HbA1cが他の成分と良好に分
離されていることがわかる。また、図2・3において
も、CHbとAHbのピークが不安定型HbA1cのピ
ークと重なっているが、安定型HbA1cのピークは良
好に分離されている。
ムを用いて、以下の測定条件でタンパク質標準物質の測
定を行った。 測定条件 溶離液:溶離液C:100mMリン酸緩衝液(pH7.0) 溶離液D:500mMNaClを含有する100mMリン酸緩衝液( pH7.0) 溶離液C100%から溶離液D100%へのリニアグラディエント 溶出法を用いた。 流速:1.5ml/分 検出波長:254nm 試料注入量:10μl
リボヌクレアーゼA(ピーク9)、α−キモトリプシノ
ーゲン(ピーク10)、リゾチーム(ピーク11)(い
ずれもSigma社製)を用いた。
で良好に分離されていることがわかる。
g、テトラエチレングリコールメタクリレート350g
にベンゾイルパーオキサイド(和光純薬)1.0gを混
合して溶解し、4%ポリビニルアルコール水溶液2.5
lに分散させた。これを窒素雰囲気下で攪拌しながら昇
温し、80℃で1時間重合した。更に、メタクリル酸1
50gおよびイタコン酸50gを反応系に添加してさら
に80℃で1時間重合した。このあと、洗浄し、分級し
て平均粒径5μmの充填剤を得た。実施例1と同様にし
てカラムに充填し、糖化ヘモグロビン(Hb)類の測定
を行った結果、実施例1と同様に短時間で良好に分離さ
れた。
ンゾイルパーオキサイド1.0gを混合して溶解し、4
%ポリビニルアルコール水溶液2.5lに分散させた。
これを窒素雰囲気下で攪拌しながら昇温し、80℃で1
時間重合した。更にアクリロニトリル50g、メタクリ
ル酸150gを添加して、80℃で1時間重合した。こ
のあと、洗浄し、分級して平均粒径5μmの充填剤を得
た。実施例1と同様にしてカラムに充填し、糖化ヘモグ
ロビン(Hb)類の測定を行った結果、実施例1と同様
に短時間で良好に分離された。
ンゾイルパーオキサイド1.0gを混合して溶解し、4
%ポリビニルアルコール水溶液2.5lに分散させた。
これを窒素雰囲気下で攪拌しながら昇温し、80℃で1
時間重合した。更にアクリルアミド100g、2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸100gを
添加して、80℃で1時間重合した。このあと、洗浄
し、分級して平均粒径5μmの充填剤を得た。実施例1
と同様にしてカラムに充填し、糖化ヘモグロビン(H
b)類の測定を行った結果、実施例1と同様に短時間で
良好に分離された。
化学)50g、ジエチレングリコールジメタクリレート
(新中村化学)400gおよびベンゾイルパーオキサイ
ド(和光純薬)1.0gを混合し、4%ポリビニルアル
コール水溶液2.5lに分散させた。これを窒素雰囲気
下で攪拌しながら昇温し、80℃で8時間重合した。こ
のあと、洗浄し、分級して平均粒径5μmの充填剤を得
た。実施例1と同様にしてカラムに充填し、糖化ヘモグ
ロビン(Hb)類の測定を行った結果を図5〜7に示し
た。試料aの場合は、安定型HbA1cのピークが不安
定型HbA1cピークから分離されたが、試料bの場合
は、若干、安定型HbA1cのピークとCHbのピーク
の分離が悪くなり、試料cの場合は、安定型HbA1c
のピークはAHbのピークと重なり、測定時間を延長し
ても分離能は改善されなかった。また、実施例1と同様
にして、タンパク質標準物質の測定を行った結果を図8
に示した。実施例1と比較すると分離能が低いことが解
る。
ンゾイルパーオキサイド1.0gを混合して溶解し、4
%ポリビニルアルコール水溶液2.5lに分散させた。
これを窒素雰囲気下で攪拌しながら昇温し、80℃で1
時間重合した。更にメタクリル酸150gを添加して、
80℃で1時間重合した。このあと、洗浄し、分級して
平均粒径5μmの充填剤を得た。比較例1と同様の測定
を行ったが、比較例1と同様に実施例と比較して分離能
が低かった。
剤を用いれば、分離能が飛躍的に向上し、従来のカチオ
ン交換充填剤では分離できなかったピークを短時間で分
離できる。
モグロビン類(試料a)の測定を行ない得られたクロマ
トグラムを示す図。
モグロビン類(試料b)の測定を行ない得られたクロマ
トグラムを示す図。
モグロビン類(試料c)の測定を行ない得られたクロマ
トグラムを示す図。
ンパク質標準物質の測定を行ない得られたクロマトグラ
ムを示す図。
モグロビン類(試料a)の測定を行ない得られたクロマ
トグラムを示す図。
モグロビン類(試料b)の測定を行ない得られたクロマ
トグラムを示す図。
モグロビン類(試料c)の測定を行ない得られたクロマ
トグラムを示す図。
ンパク質標準物質の測定を行ない得られたクロマトグラ
ムを示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 1分子中に非イオン性含窒素官能基を1
個以上含む単量体、1分子中にカチオン交換基を1個以
上含む単量体及び架橋性単量体を構成成分とする重合体
よりなるカチオン交換クロマトグラフィー用充填剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10252769A JP2000081423A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 液体クロマトグラフィー用充填剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10252769A JP2000081423A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 液体クロマトグラフィー用充填剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000081423A true JP2000081423A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17242050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10252769A Pending JP2000081423A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 液体クロマトグラフィー用充填剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000081423A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007315816A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Sekisui Chem Co Ltd | ヘモグロビン類の測定方法 |
CN113663742A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-19 | 无锡市凯奥善生物医药科技有限公司 | 一种糖化血红蛋白用强阳离子交换色谱填料的制备方法 |
CN113804813A (zh) * | 2021-09-03 | 2021-12-17 | 江苏月旭新材料科技有限公司 | 一种用于糖化血红蛋白分离的色谱填料的制备方法 |
-
1998
- 1998-09-07 JP JP10252769A patent/JP2000081423A/ja active Pending
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