JP2000081282A - 含水ゴミ乾燥装置 - Google Patents

含水ゴミ乾燥装置

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JP2000081282A
JP2000081282A JP10243590A JP24359098A JP2000081282A JP 2000081282 A JP2000081282 A JP 2000081282A JP 10243590 A JP10243590 A JP 10243590A JP 24359098 A JP24359098 A JP 24359098A JP 2000081282 A JP2000081282 A JP 2000081282A
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SHOKUHIN SANGYO KANKYO HOZEN GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の含水ゴミを効率良く且つ確実に乾燥処
理することができる新規な含水ゴミ乾燥装置の提供。 【解決手段】 含水ゴミを熱風乾燥するヒーティングミ
キサー1と、このヒーティングミキサー1に含水ゴミを
粉砕投入するホッパー2と、上記ヒーティングミキサー
1から排出される乾燥ゴミを空冷するクーリングリフタ
ー3と、このクーリングリフター3から排出される乾燥
ゴミを取り出しその一部を上記ホッパー2側に戻す分配
器4と、上記ヒーティングミキサー1内に熱風を供給す
ると共にその熱風を脱臭処理する脱臭手段5とから構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品工場,飲食
店,集合住宅等から出る大量の生ゴミやスラッジ,汚
泥,鶏糞等の水分を多量に含む含水ゴミを効果的に乾燥
処理するための含水ゴミ乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、食品工場,飲食店,集合住宅等か
ら出る生ゴミやスラッジ,汚泥,鶏糞等の水分を多量に
含む含水ゴミは、年々増加の一途を辿り、最近ではゴミ
置き場の不足、処理費用の増大或いは周辺環境の悪化等
といった様々且つ深刻な問題を引き起こしつつある。
【0003】そのため、例えば、特開平3−28503
5号公報等に示すように、生ゴミを発生する消費者側に
おいて予め生ゴミを脱水,乾燥させてその減容化、減量
化を図るための生ゴミ乾燥装置が提案されている。
【0004】この生ゴミ乾燥装置は、図5に示すよう
に、生ゴミを投入するホッパーaと、このホッパーaに
投入された生ゴミを粉砕・圧送する搬送機構bと、この
搬送機構bから送られてきた生ゴミを高温の熱風で攪拌
乾燥する乾燥容器cと、この乾燥容器c内に熱風を供給
すると共に発生した悪臭を脱臭する脱臭炉dと、この脱
臭炉dで発生した熱を有効利用する熱交換器e,fと、
熱風を乾燥容器c内に供給するブロアーgとから主にな
るものであり、成分の殆どを示す水分を熱風によって除
去して生ゴミの容量を大幅に減容,減量化しようとした
ものである。
【0005】すなわち、図示するように、ホッパーaに
投入された生ゴミは搬送機構bによって粉砕されながら
乾燥容器c内に搬送された後、ここで乾燥容器c内の攪
拌羽根hで攪拌されながらブロアーgから送られてくる
熱風に晒されることによって脱水・乾燥される。これに
よって生ゴミはその容量が大幅に減容化された後、乾燥
ゴミとして乾燥容器cから取り出され、その後、袋詰め
などによって回収されて肥料或いは家畜の飼料等として
有効に再利用されることになる。
【0006】一方、この乾燥容器c内に送られた熱風は
生ゴミを乾燥することにより、多量の水分と臭気成分を
含んだ排ガスとなっているため、そのまま大気中に放出
することができない。そのため、乾燥容器cから出た排
ガスは、先ずフィルターiで除塵され、熱交換器fで加
熱された後、脱臭炉d側に送られ、ここでバーナーjの
燃焼用空気として燃焼されることによって含まれている
臭気成分が燃焼されて無臭無害の燃焼排ガスとなる。そ
の後、この脱臭炉dから出た高温の燃焼排ガスは、第二
熱交換器eを通過する際にブロアーgから送られてくる
空気を加熱した後、さらに、熱交換器fを通過する際
に、乾燥容器c側から順次排気されてくる排気ガスと熱
交換してさらに温度が下がった後、大気中に放出される
ことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成をした従来の生ゴミ乾燥装置は、いわゆるバッチ方
式であるため、処理効率が芳しくないといった不都合が
あった。
【0008】すなわち、上記装置の構成では1回の乾燥
作業毎に装置を停止し、乾燥容器cを開いて乾燥処理が
終えた乾燥ゴミを取り出すようになっているが、停止直
後の乾燥容器c及び生ゴミはかなりの高温となっている
ため、乾燥後の生ゴミを安全に取り出すためには、乾燥
容器c内が充分自然冷却するまで待たなければならず、
乾燥処理効率が低いものであった。そのため、バーナー
jを停止してブロアーgから冷たい空気を流して乾燥容
器c内を強制的に冷却する方法も考えられるが、そうす
ると、乾燥容器c内及び生ゴミに含まれている臭気成分
が燃焼によって熱分解されずにそのまま大気中に放出さ
れてしまい、その結果周囲に悪臭を撒き散らすなどの不
都合を招くことがあった。
【0009】また、生ゴミの種類、例えば、水分が多い
残飯等を処理した場合には、これが乾燥容器c内で餅化
して、乾燥容器cの内壁面や攪拌羽根hにこびり着いて
しまうことがあり、その結果、乾燥効率が悪化してしま
う上に、この除去作業には多々な労力を要するといった
欠点もあった。
【0010】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は大量
の含水ゴミを効率良く且つ確実に乾燥処理することがで
きる新規な含水ゴミ乾燥装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、含水ゴミを攪拌・搬送しながら熱風で乾燥
するヒーティングミキサーと、このヒーティングミキサ
ーに含水ゴミを粉砕しながら投入するホッパーと、上記
ヒーティングミキサーから排出される乾燥ゴミを搬送し
ながら空冷するコンベア式のクーリングリフターと、こ
のクーリングリフターから排出される乾燥ゴミを取り出
すと共にその乾燥ゴミの一部を上記ホッパー側に戻す分
配器と、上記ヒーティングミキサー内に熱風を供給する
と共にその熱風を脱臭処理する脱臭手段とからなるもの
である。
【0012】すなわち、生ゴミ,スラッジ,汚泥,鶏糞
などの含水率の高い含水ゴミは、ヒーティングミキサー
で攪拌搬送されながら脱臭手段から供給される熱風によ
って乾燥され、乾燥ゴミとなった後、クーリングリフタ
ーに流れ、ここで空冷された後、分配器を介して排出さ
れることになる。ここで、含水ゴミの種類によって、ヒ
ーティングミキサー内で餅化が発生するおそれがある場
合には、分配器に流れてきた乾燥ゴミの一部を戻し、含
水ゴミと混ぜ合わせることでヒーティングミキサーの入
口部含水率を引き下げることで、餅化を未然に抑制する
こともできる。
【0013】一方、ヒーティングミキサーから排出され
る熱風は、脱臭手段側に流れ、含まれている臭気成分が
燃焼によって熱分解されて脱臭された後、大気中に放出
されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適実施の一形態
を添付図面を参照しながら詳述する。
【0015】図1は本発明に係る含水ゴミ乾燥装置の実
施の一形態を示したものである。
【0016】図示するように、この含水ゴミ乾燥装置は
搬入端から搬出端側に向かって含水ゴミを攪拌・搬送し
ながら熱風によって乾燥するヒーティングミキサー1
と、このヒーティングミキサー1の搬入端側に含水ゴミ
を粉砕しながら投入するホッパー2と、上記ヒーティン
グミキサー1の搬出端から排出される乾燥ゴミを搬送し
ながら空冷するコンベア式のクーリングリフター3と、
このクーリングリフター3の搬出端から排出される乾燥
ゴミを取り出すと共にその乾燥ゴミの一部を上記粉砕投
入ホッパー2側に戻す分配器4と、上記ヒーティングミ
キサー1内に熱風を供給すると共にこのヒーティングミ
キサー1からの排ガスを脱臭処理する脱臭手段5とから
主に構成されている。
【0017】このヒーティングミキサー1は、ドラム状
をした横置きのミキサーケーシング6と、このミキサー
ケーシング6の軸部に回転自在に備えられた回転軸7
と、この回転軸7を駆動する駆動モータ8と、この回転
軸7の周囲に放射状に設けられた複数の攪拌羽根9,9
…とから主に構成されており、上記粉砕投入ホッパー2
から投入された生ゴミを攪拌羽根9,9…で攪拌しなが
ら搬出端側に搬送すると共に、搬入端側に設けられた熱
風入口10から供給される熱風によって内部の含水ゴミ
を加熱乾燥して乾燥ゴミを生成するようになっている。
尚、この攪拌羽根9,9…は図2に示すように、回転軸
7に接続されたアーム11と、その先端に設けられた攪
拌板12とからなっており、その攪拌板12をアーム1
1先端に斜めに取り付けることで含水ゴミを攪拌しなが
らその搬出端側に押し出すような作用を生ずるようにな
っている。
【0018】また、このホッパー2は、生ゴミを投入す
るホッパーケーシング13と、このホッパーケーシング
13と上記ヒーティングミキサー1の搬入端との接続部
に設けられた粉砕器14とからなるものであり、ホッパ
ーケーシング13内に投入された生ゴミを粉砕器14に
よって細かく粉砕しながらヒーティングミキサー1の搬
入端側に連続して定量供給するようになっている。
【0019】クーリングリフター3は、上記ヒーティン
グミキサー1の搬出端に設けられた乾燥ゴミ出口15に
その搬入端側が接続され、搬出端側が斜め上方に起立し
たコンベアケーシング16と、このコンベアケーシング
16内に設けられたベルトコンベア17と、このコンベ
アケーシング16の搬出端に設けられた乾燥ゴミ排出口
18と、このコンベアケーシング16内に冷却空気(大
気)を供給する空気供給口19と、投入された冷却空気
を排気する排気口20とからなるものであり、上記ヒー
ティングミキサー1の乾燥ゴミ取出口15から排出され
る乾燥ゴミをベルトコンベア17でその搬出端側に搬送
しながら冷却した後、乾燥ゴミ排出口18から分配器4
側に排出するようになっている。尚、このクーリングリ
フター3の乾燥ゴミ排出口18と乾燥ゴミ導入口21に
はそれぞれロータリーバルブ22,23が設けられてお
り、乾燥ゴミ排出口18と乾燥ゴミ導入口21から冷却
空気の漏れないようにコンベアケーシング16内をシー
ルするようになっている。
【0020】分配器4は、この乾燥ゴミ排出口18のロ
ータリーバルブ23を介して接続されており、クーリン
グリフター3で冷却された乾燥ゴミを乾燥物として排出
すると共に、その一部を任意に戻しライン24を介して
ホッパー2側に戻すようになっている。
【0021】脱臭手段5は、上記クーリングリフター3
の排気口20とヒーティングミキサー1の熱風入口10
間を接続する循環ライン25と、上記ヒーティングミキ
サー1の排気口35に接続された排気ライン26と、こ
の排気ライン26に設けられた脱臭炉27と、上記循環
ライン25と排気ライン26との交差部に設けられた第
一熱交換器28及び第二熱交換器29と、循環ライン2
5と排気ライン26にそれぞれ設けられたブロアー3
0,31とから主に構成されており、上記ヒーティング
ミキサー1内からでた排気を脱臭して大気中に放出する
と共に、ヒーティングミキサー1内に供給する熱風を生
成するようになっている。尚、図中32,33,34は
それぞれのライン25,26を流れる空気等を濾過する
フィルターである。
【0022】次に、以上のような構成をした本発明の含
水ゴミ乾燥装置の作用を説明する。
【0023】図示するように、先ず、ホッパー2に投入
された含水ゴミ(原料)は粉砕器14で細かく粉砕され
ながらヒーティングミキサー1の搬入端側に定量投入さ
れた後、この攪拌羽根9によってこのミキサー本体6内
を攪拌されながら搬出端側に搬送される際に、熱風入口
10から流れ込む熱風(200℃以上)に晒されること
で殆どの水分が奪われ、その搬出端側に達するまでの間
に略完全に乾燥されることになる。これによって、水分
を多量に含む含水ゴミ、例えば、野菜屑や残飯等であっ
ても容易且つ大幅に減容,減量化することができる。
尚、このヒーティングミキサー1における含水ゴミの乾
燥率は熱風の温度,流量,含水ゴミの投入量,搬送速度
等を適宜調節することで容易に調整できる。
【0024】次に、このようにして水分が除去された含
水ゴミは乾燥ゴミとなって、搬出端側の乾燥ゴミ出口1
5からロータリーバルブ22を介してクーリングリフタ
ー3内に搬入され、ベルトコンベア17によって搬入端
側から搬出端の乾燥ゴミ排出口18側に搬送されながら
空気供給口19からコンベアケーシング16内に流れ込
む冷却空気に晒されることによって常温程度まで冷却さ
れた後、乾燥ゴミ排出口18から分配器4側に排出され
ることになる。これによって、ヒーティングミキサー1
を全く停止させることなく高温の乾燥ゴミを効果的に冷
却しながら取り出すことが可能になる。すなわち、高温
の乾燥ゴミをそのまま大気中に放出した場合、冷却に伴
って大気中の水分が乾燥ゴミに結露してしまい、含水率
が上昇してしまうからである。
【0025】この時、含水ゴミが水分を多く含むもの、
例えば、残飯等であってヒーティングミキサー1内で餅
化が発生するおそれがある場合には、排出される乾燥ゴ
ミの一部を分配器4によって戻しライン24からホッパ
ー2に戻して混ぜ合わせることになる。これによって、
ヒーティングミキサー1内に投入される含水ゴミの含水
率が引き下げられるため、ヒーティングミキサー1内で
発生する餅化を未然に抑制することができる。
【0026】一方、ヒーティングミキサー1内に供給さ
れた熱風は含水ゴミを乾燥することである程度温度が下
がった後、ブロアー31によって排気口35から排気ラ
イン26側に吸い込まれ、第二熱交換器29で再加熱さ
れながら脱臭炉27に流れ、燃焼空気として用いられた
後、第一熱交換器28,第二熱交換器29で熱回収され
てから大気中に放出されることになる。従って、ヒーテ
ィングミキサー1から排気される熱風(低温)中に悪臭
等の臭気成分が混じっていてもこれが脱臭炉27で熱分
解されることになるため、臭気成分がそのまま大気中に
放出されることはない。特に、原料(含水ゴミ)が上述
したように食料品の残り滓でなく、スラッジや汚泥,鶏
糞などである場合には、この脱臭作用は極めて有効なも
のとなる。また、この脱臭炉27は大気中の冷たい空気
をそのまま燃焼空気として用いるのではなく、ある程度
の残熱を有する熱風を燃焼空気として用いているため、
冬期の寒い時期であっても高温の燃焼排ガスを容易に得
ることが可能となり、優れた熱効率を発揮することがで
きる。
【0027】他方、クーリングリフター3の排気口20
から排気される冷却空気は、高温の乾燥ゴミを冷却する
ことによってある程度の高温となった後、ブロアー30
によって循環ライン25側に吸い込まれ、第一熱交換器
28を通過することによってさらに高温に加熱されて熱
風となった後、上記ヒーティングミキサー1内に供給さ
れる熱風として再利用されることになる。従って、ここ
で用いられる熱風も、大気中の空気をそのまま利用する
のではなく、クーリングリフター3である程度の加熱さ
れた空気を用いているため、容易に高温に達しやすく、
優れた熱効率を発揮することができると共に、脱臭炉2
7における燃料消費率の低減も可能となる。また、この
熱風は清浄度が高いため、乾燥時に生ゴミを汚染するこ
とがなく、その結果、原料が野菜屑や残飯等の食料品の
残り滓であってこの乾燥ゴミを家畜の飼料等として用い
る場合には、安全で高品質の製品を容易に得ることがで
きる。
【0028】次に、図3は本発明装置の他の実施の形態
を示したものである。
【0029】本実施の形態の含水ゴミ乾燥装置は上述し
た含水ゴミ乾燥装置とその基本的な構成は略同様である
が、特にヒーティングミキサー1付近の構造を若干変化
ならしめたものである。
【0030】図示するように、このヒーティングミキサ
ー1は、ドラム状をしたミキサーケーシング6の上面側
にその長さ方向に延びる排気口35が形成されており、
循環ライン25側から内部に導入された熱風をそのまま
上方に流すようになっている。また、この排気口35に
はこれを塞ぐようにフィルター36が設けられており、
排気口35から排気される熱風を濾過してミキサーケー
シング6内の乾燥ゴミ(含水ゴミ)の流出を防止するよ
うになっている。さらに、このミキサーケーシング6内
に熱風を供給する循環ライン25の出口端は複数に分岐
してミキサーケーシング6に接続されており、循環ライ
ン25側から流れてくる熱風をミキサーケーシング6内
に分流して均一に供給するようになっている。
【0031】従って、このような構成をしたヒーティン
グミキサー1にあっては、循環ライン25側から供給さ
れる熱風が均一にミキサーケーシング6内に流れて内部
の含水ゴミを均一に乾燥した後、そのまま上方の排気口
35から排気されることになるため、熱風の流れが良好
となり、優れた乾燥効率を発揮することができる。
【0032】すなわち、図1に示すような構成をしたヒ
ーティングミキサー1の場合では、供給された熱風がミ
キサーケーシング6内を搬入端側から搬出端側へ流れる
ようになっているため、含水ゴミの種類や投入量等によ
っては、熱風の流れ抵抗が大きくなったり、搬入端側で
奪われた水分がそのまま熱風と共に搬出端側へ流れ、途
中で排出されないため、良好な乾燥を行えない場合が考
えられるからである。
【0033】また、図4に示すようにこのフィルター3
6の下面には、断面三角形状をした複数の邪魔板37,
37…及び38,38…が排気口35を横断するように
それぞれ適当な間隔を隔てて設けられており、ミキサー
ケーシング6内の乾燥ゴミの流出を防止するようになっ
ている。
【0034】すなわち、本実施の形態のようにミキサー
ケーシング6の上面に排気口35を形成した場合、ミキ
サーケーシング6内の乾燥ゴミが攪拌時の遠心力により
熱風と共に排気口35側に飛ばされ、フィルター36に
捕捉されてフィルター36が頻繁に目詰まりを起こすと
いった新たな問題を発生するおそれがある。そのため、
このように予めフィルター36の下面に複数の邪魔板3
7,37…及び38,38…を設けておけば、排気口3
5側に飛ばされた乾燥ゴミの殆どが邪魔板37,37…
及び38,38…の下面に衝突した後、自重によって落
下するため、フィルター36の目詰まりを効果的に抑制
することができる。一方、ミキサーケーシング6内の熱
風はこれら邪魔板37,37…及び38,38…の存在
に拘わらず、これらの間隙を通過して排気口35側へ流
れるため、乾燥効率に悪影響を及ぼすことは殆どない。
また、この邪魔板37及び38を断面三角形とすること
により、邪魔板37及び38の間隙を通過した乾燥ゴミ
の一部が落下してきても、その邪魔板37及び38の斜
面を滑り落ちてミキサーケーシング6内に戻ることとな
るため、邪魔板37及び38上に堆積するようなことは
ない。
【0035】尚、このようなヒーティングミキサー1を
用いた場合、含水ゴミを供給するホッパー2は図1に示
すようにミキサーケーシング6の搬入端側に直接取り付
けるようにしてもよいが、図3に示すようにスクリュー
フィーダ39を介して取り付けるようにすれば、正確な
含水ゴミの定量供給が可能となる上に、搬入端側のシー
ル性が向上してホッパー2側からの熱風の漏れを効果的
に防止することができる。
【0036】また、図3に示すように、クーリングリフ
ター3の傾斜方向をホッパー2側にすれば、乾燥ゴミの
戻しライン24の距離を短くすることができると同時に
装置全体をコンパクトにすることもできる。この時、こ
の戻しライン24はホッパー2側ではなくスクリューフ
ィーダ39側へ直接供給するようにしても良い。
【0037】さらに、このクーリングリフター3内の乾
燥ゴミ搬送手段としてベルト式のコンベア17に代えて
図示するようなスクリュー式のコンベア40を採用して
も良い。また、このクーリングリフター3内に供給され
る冷却空気の供給位置も図1に示すようにコンベアケー
シング16の頂部のみに限らず、図3に示すようにコン
ベアケーシング16の下部側にも追加するようにしても
良い。
【0038】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、以下に示
すような優れた効果を発揮することができる。
【0039】(1)本発明装置は、生ゴミの乾燥,冷
却,排出等の一連の処理を連続して行うことができるた
め、従来のバッチ式の乾燥装置に比べて優れた処理能力
を発揮することができる。
【0040】(2)ヒーティングミキサーから排ガスと
共に排出される臭気成分を脱臭炉で焼却してしまうた
め、臭気成分がそのまま大気中に放出されることがなく
なり、周囲環境の悪化を招くことがない。
【0041】(3)乾燥ゴミの一部を投入前の生ゴミと
混ぜ合わせて投入することができるため、餅化し易い生
ゴミであっても、ヒーティングミキサー内での餅化を未
然に防止することができるため、安定した処理を行うこ
とができる。
【0042】(4)ヒーティングミキサーから排出され
る熱風及び脱臭炉で発生した燃焼排ガスの熱を有効利用
できるため、優れた熱効率と省エネを達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る含水ゴミ乾燥装置の実施の一形態
を示す全体構成図である。
【図2】図1中A部を示す部分拡大図である。
【図3】本発明に係る含水ゴミ乾燥装置の他の実施の形
態を示す全体構成図である。
【図4】図3中A部を示す部分拡大図である。
【図5】従来の生ゴミ乾燥装置の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ヒーティングミキサー 2 ホッパー 3 クーリングリフター 4 分配器 5 脱臭手段 6 ミキサーケーシング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水ゴミを攪拌・搬送しながら熱風で乾
    燥するヒーティングミキサーと、このヒーティングミキ
    サーに含水ゴミを粉砕しながら投入するホッパーと、上
    記ヒーティングミキサーから排出される乾燥ゴミを空冷
    しながら冷却するクーリングリフターと、このクーリン
    グリフターから排出される乾燥ゴミを取り出すと共にそ
    の乾燥ゴミの一部を上記ホッパー側に戻す分配器と、上
    記ヒーティングミキサー内に熱風を供給すると共にその
    熱風を脱臭処理する脱臭手段とからなることを特徴とす
    る含水ゴミ乾燥装置。
  2. 【請求項2】 上記ヒーティングミキサーは、ドラム状
    のミキサーケーシングの上面に熱風を排気する排気口と
    この熱風を濾過するフィルターを備えると共に、そのフ
    ィルターの下部に乾燥ゴミの流出を防止する邪魔板を備
    えたものであることを特徴とする請求項1に記載の含水
    ゴミ乾燥装置。
  3. 【請求項3】 上記脱臭手段は、上記ヒーティングミキ
    サーから排気された熱風を燃焼して脱臭する脱臭炉と、
    この脱臭炉で発生した排気ガスの熱を回収して上記ヒー
    ティングミキサーに供給する熱風を発生する熱交換器と
    を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の
    含水ゴミ乾燥装置。
JP24359098A 1998-06-23 1998-08-28 含水ゴミ乾燥装置 Expired - Fee Related JP3916193B2 (ja)

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