JP3916193B2 - 含水ゴミ乾燥装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品工場,飲食店,集合住宅等から出る大量の生ゴミやスラッジ,汚泥,鶏糞等の水分を多量に含む含水ゴミを効果的に乾燥処理するための含水ゴミ乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、食品工場,飲食店,集合住宅等から出る生ゴミやスラッジ,汚泥,鶏糞等の水分を多量に含む含水ゴミは、年々増加の一途を辿り、最近ではゴミ置き場の不足、処理費用の増大或いは周辺環境の悪化等といった様々且つ深刻な問題を引き起こしつつある。
【0003】
そのため、例えば、特開平3−285035号公報等に示すように、生ゴミを発生する消費者側において予め生ゴミを脱水,乾燥させてその減容化、減量化を図るための生ゴミ乾燥装置が提案されている。
【0004】
この生ゴミ乾燥装置は、図5に示すように、生ゴミを投入するホッパーaと、このホッパーaに投入された生ゴミを粉砕・圧送する搬送機構bと、この搬送機構bから送られてきた生ゴミを高温の熱風で攪拌乾燥する乾燥容器cと、この乾燥容器c内に熱風を供給すると共に発生した悪臭を脱臭する脱臭炉dと、この脱臭炉dで発生した熱を有効利用する熱交換器e,fと、熱風を乾燥容器c内に供給するブロアーgとから主になるものであり、成分の殆どを占める水分を熱風によって除去して生ゴミの容量を大幅に減容,減量化しようとしたものである。
【0005】
すなわち、図示するように、ホッパーaに投入された生ゴミは搬送機構bによって粉砕されながら乾燥容器c内に搬送された後、ここで乾燥容器c内の攪拌羽根hで攪拌されながらブロアーgから送られてくる熱風に晒されることによって脱水・乾燥される。これによって生ゴミはその容量が大幅に減容化された後、乾燥ゴミとして乾燥容器cから取り出され、その後、袋詰めなどによって回収されて肥料或いは家畜の飼料等として有効に再利用されることになる。
【0006】
一方、この乾燥容器c内に送られた熱風は生ゴミを乾燥することにより、多量の水分と臭気成分を含んだ排ガスとなっているため、そのまま大気中に放出することができない。そのため、乾燥容器cから出た排ガスは、先ずフィルターiで除塵され、熱交換器fで加熱された後、脱臭炉d側に送られ、ここでバーナーjの燃焼用空気として燃焼されることによって含まれている臭気成分が燃焼されて無臭無害の燃焼排ガスとなる。その後、この脱臭炉dから出た高温の燃焼排ガスは、第二熱交換器eを通過する際にブロアーgから送られてくる空気を加熱した後、さらに、熱交換器fを通過する際に、乾燥容器c側から順次排気されてくる排気ガスと熱交換してさらに温度が下がった後、大気中に放出されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構成をした従来の生ゴミ乾燥装置は、いわゆるバッチ方式であるため、処理効率が芳しくないといった不都合があった。
【0008】
すなわち、上記装置の構成では1回の乾燥作業毎に装置を停止し、乾燥容器cを開いて乾燥処理が終えた乾燥ゴミを取り出すようになっているが、停止直後の乾燥容器c及び生ゴミはかなりの高温となっているため、乾燥後の生ゴミを安全に取り出すためには、乾燥容器c内が充分自然冷却するまで待たなければならず、乾燥処理効率が低いものであった。そのため、バーナーjを停止してブロアーgから冷たい空気を流して乾燥容器c内を強制的に冷却する方法も考えられるが、そうすると、乾燥容器c内及び生ゴミに含まれている臭気成分が燃焼によって熱分解されずにそのまま大気中に放出されてしまい、その結果周囲に悪臭を撒き散らすなどの不都合を招くことがあった。
【0009】
また、生ゴミの種類、例えば、水分が多い残飯等を処理した場合には、これが乾燥容器c内で餅化して、乾燥容器cの内壁面や攪拌羽根hにこびり着いてしまうことがあり、その結果、乾燥効率が悪化してしまう上に、この除去作業には多々な労力を要するといった欠点もあった。
【0010】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は大量の含水ゴミを効率良く且つ確実に乾燥処理することができる新規な含水ゴミ乾燥装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、含水ゴミを攪拌・搬送しながら熱風で乾燥するヒーティングミキサーと、このヒーティングミキサーに含水ゴミを粉砕しながら投入するホッパーと、上記ヒーティングミキサーから排出される高温の乾燥ゴミを上方に搬送しながら導入された空気で常温程度まで冷却するクーリングリフターと、このクーリングリフターの上部から排出される乾燥ゴミを取り出すと共にその乾燥ゴミの一部を、ヒーティングミキサー内での含水ゴミの餅化を防止すべく上記ホッパー側に戻す分配器と、上記ヒーティングミキサー内に熱風を供給すると共にその熱風を脱臭処理する脱臭手段とからなり、上記脱臭手段が、上記クーリングリフターの空気の排気口とヒーティングミキサーの熱風入口間を接続する循環ラインと、循環ラインに設けられたブロアーと、上記ヒーティングミキサーの排気口に接続された排気ラインと、排気ラインに設けられたブロアーと、排気ラインに設けられ、ヒーティングミキサーからの乾燥後の空気を燃焼空気として用いる脱臭炉と、上記循環ラインに接続され、脱臭炉から排気される排ガスでクーリングリフターからの空気を加熱してヒーティングミキサー内に熱風として供給する第一熱交換器と、排気ラインに接続され、脱臭炉から第一熱交換器を通った排ガスでヒーティングミキサーからの乾燥後の空気を加熱して脱臭炉に燃焼空気として供給する第二熱交換器とで構成されたものである。
【0012】
すなわち、生ゴミ,スラッジ,汚泥,鶏糞などの含水率の高い含水ゴミは、ヒーティングミキサーで攪拌搬送されながら脱臭手段から供給される熱風によって乾燥され、乾燥ゴミとなった後、クーリングリフターに流れ、ここでクーリングリフターに導入された空気で常温程度まで空冷された後、分配器を介して排出されることになる。ここで、含水ゴミの種類によって、ヒーティングミキサー内で餅化が発生するおそれがある場合には、分配器に流れてきた乾燥ゴミの一部を戻し、含水ゴミと混ぜ合わせることでヒーティングミキサーの入口部含水率を引き下げることで、餅化を未然に抑制することもできる。
【0013】
ヒーティングミキサーに供給される熱風は、クーリングリフターで空冷に用いた空気が、第一熱交換器で、脱臭炉から排気される排ガスで加熱された空気であり、このヒーティングミキサーから排出される熱風は、第二熱交換器で加熱されたのち脱臭炉に流れ、燃焼空気として燃料を燃焼し、含まれている臭気成分が燃焼によって熱分解されて脱臭された後、排気ラインを通して熱回収された後、大気中に放出されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適実施の一形態を添付図面を参照しながら詳述する。
【0015】
図1は本発明に係る含水ゴミ乾燥装置の実施の一形態を示したものである。
【0016】
図示するように、この含水ゴミ乾燥装置は搬入端から搬出端側に向かって含水ゴミを攪拌・搬送しながら熱風によって乾燥するヒーティングミキサー1と、このヒーティングミキサー1の搬入端側に含水ゴミを粉砕しながら投入するホッパー2と、上記ヒーティングミキサー1の搬出端から排出される乾燥ゴミを搬送しながら空冷するコンベア式のクーリングリフター3と、このクーリングリフター3の搬出端から排出される乾燥ゴミを取り出すと共にその乾燥ゴミの一部を上記粉砕投入ホッパー2側に戻す分配器4と、上記ヒーティングミキサー1内に熱風を供給すると共にこのヒーティングミキサー1からの排ガスを脱臭処理する脱臭手段5とから主に構成されている。
【0017】
このヒーティングミキサー1は、ドラム状をした横置きのミキサーケーシング6と、このミキサーケーシング6の軸部に回転自在に備えられた回転軸7と、この回転軸7を駆動する駆動モータ8と、この回転軸7の周囲に放射状に設けられた複数の攪拌羽根9,9…とから主に構成されており、上記粉砕投入ホッパー2から投入された生ゴミを攪拌羽根9,9…で攪拌しながら搬出端側に搬送すると共に、搬入端側に設けられた熱風入口10から供給される熱風によって内部の含水ゴミを加熱乾燥して乾燥ゴミを生成するようになっている。尚、この攪拌羽根9,9…は図2に示すように、回転軸7に接続されたアーム11と、その先端に設けられた攪拌板12とからなっており、その攪拌板12をアーム11先端に斜めに取り付けることで含水ゴミを攪拌しながらその搬出端側に押し出すような作用を生ずるようになっている。
【0018】
また、このホッパー2は、生ゴミを投入するホッパーケーシング13と、このホッパーケーシング13と上記ヒーティングミキサー1の搬入端との接続部に設けられた粉砕器14とからなるものであり、ホッパーケーシング13内に投入された生ゴミを粉砕器14によって細かく粉砕しながらヒーティングミキサー1の搬入端側に連続して定量供給するようになっている。
【0019】
クーリングリフター3は、上記ヒーティングミキサー1の搬出端に設けられた乾燥ゴミ出口15にその搬入端側が接続され、搬出端側が斜め上方に起立したコンベアケーシング16と、このコンベアケーシング16内に設けられたベルトコンベア17と、このコンベアケーシング16の搬出端に設けられた乾燥ゴミ排出口18と、このコンベアケーシング16内に冷却空気(大気)を供給する空気供給口19と、投入された冷却空気を排気する排気口20とからなるものであり、上記ヒーティングミキサー1の乾燥ゴミ取出口15から排出される乾燥ゴミをベルトコンベア17でその搬出端側に搬送しながら冷却した後、乾燥ゴミ排出口18から分配器4側に排出するようになっている。尚、このクーリングリフター3の乾燥ゴミ排出口18と乾燥ゴミ導入口21にはそれぞれロータリーバルブ22,23が設けられており、乾燥ゴミ排出口18と乾燥ゴミ導入口21から冷却空気の漏れないようにコンベアケーシング16内をシールするようになっている。
【0020】
分配器4は、この乾燥ゴミ排出口18のロータリーバルブ23を介して接続されており、クーリングリフター3で冷却された乾燥ゴミを乾燥物として排出すると共に、その一部を任意に戻しライン24を介してホッパー2側に戻すようになっている。
【0021】
脱臭手段5は、上記クーリングリフター3の排気口20とヒーティングミキサー1の熱風入口10間を接続する循環ライン25と、上記ヒーティングミキサー1の排気口35に接続された排気ライン26と、この排気ライン26に設けられた脱臭炉27と、上記循環ライン25と排気ライン26との交差部に設けられた第一熱交換器28及び第二熱交換器29と、循環ライン25と排気ライン26にそれぞれ設けられたブロアー30,31とから主に構成されており、上記ヒーティングミキサー1内からでた排気を脱臭して大気中に放出すると共に、ヒーティングミキサー1内に供給する熱風を生成するようになっている。尚、図中32,33,34はそれぞれのライン25,26を流れる空気等を濾過するフィルターである。
【0022】
次に、以上のような構成をした本発明の含水ゴミ乾燥装置の作用を説明する。
【0023】
図示するように、先ず、ホッパー2に投入された含水ゴミ(原料)は粉砕器14で細かく粉砕されながらヒーティングミキサー1の搬入端側に定量投入された後、この攪拌羽根9によってこのミキサー本体6内を攪拌されながら搬出端側に搬送される際に、熱風入口10から流れ込む熱風(200℃以上)に晒されることで殆どの水分が奪われ、その搬出端側に達するまでの間に略完全に乾燥されることになる。これによって、水分を多量に含む含水ゴミ、例えば、野菜屑や残飯等であっても容易且つ大幅に減容,減量化することができる。尚、このヒーティングミキサー1における含水ゴミの乾燥率は熱風の温度,流量,含水ゴミの投入量,搬送速度等を適宜調節することで容易に調整できる。
【0024】
次に、このようにして水分が除去された含水ゴミは乾燥ゴミとなって、搬出端側の乾燥ゴミ出口15からロータリーバルブ22を介してクーリングリフター3内に搬入され、ベルトコンベア17によって搬入端側から搬出端の乾燥ゴミ排出口18側に搬送されながら空気供給口19からコンベアケーシング16内に流れ込む冷却空気に晒されることによって常温程度まで冷却された後、乾燥ゴミ排出口18から分配器4側に排出されることになる。これによって、ヒーティングミキサー1を全く停止させることなく高温の乾燥ゴミを効果的に冷却しながら取り出すことが可能になる。すなわち、高温の乾燥ゴミをそのまま大気中に放出した場合、冷却に伴って大気中の水分が乾燥ゴミに結露してしまい、含水率が上昇してしまうからである。
【0025】
この時、含水ゴミが水分を多く含むもの、例えば、残飯等であってヒーティングミキサー1内で餅化が発生するおそれがある場合には、排出される乾燥ゴミの一部を分配器4によって戻しライン24からホッパー2に戻して混ぜ合わせることになる。これによって、ヒーティングミキサー1内に投入される含水ゴミの含水率が引き下げられるため、ヒーティングミキサー1内で発生する餅化を未然に抑制することができる。
【0026】
一方、ヒーティングミキサー1内に供給された熱風は含水ゴミを乾燥することである程度温度が下がった後、ブロアー31によって排気口35から排気ライン26側に吸い込まれ、第二熱交換器29で再加熱されながら脱臭炉27に流れ、燃焼空気として用いられた後、第一熱交換器28,第二熱交換器29で熱回収されてから大気中に放出されることになる。従って、ヒーティングミキサー1から排気される熱風(低温)中に悪臭等の臭気成分が混じっていてもこれが脱臭炉27で熱分解されることになるため、臭気成分がそのまま大気中に放出されることはない。特に、原料(含水ゴミ)が上述したように食料品の残り滓でなく、スラッジや汚泥,鶏糞などである場合には、この脱臭作用は極めて有効なものとなる。また、この脱臭炉27は大気中の冷たい空気をそのまま燃焼空気として用いるのではなく、ある程度の残熱を有する熱風を燃焼空気として用いているため、冬期の寒い時期であっても高温の燃焼排ガスを容易に得ることが可能となり、優れた熱効率を発揮することができる。
【0027】
他方、クーリングリフター3の排気口20から排気される冷却空気は、高温の乾燥ゴミを冷却することによってある程度の高温となった後、ブロアー30によって循環ライン25側に吸い込まれ、第一熱交換器28を通過することによってさらに高温に加熱されて熱風となった後、上記ヒーティングミキサー1内に供給される熱風として再利用されることになる。従って、ここで用いられる熱風も、大気中の空気をそのまま利用するのではなく、クーリングリフター3である程度の加熱された空気を用いているため、容易に高温に達しやすく、優れた熱効率を発揮することができると共に、脱臭炉27における燃料消費率の低減も可能となる。また、この熱風は清浄度が高いため、乾燥時に生ゴミを汚染することがなく、その結果、原料が野菜屑や残飯等の食料品の残り滓であってこの乾燥ゴミを家畜の飼料等として用いる場合には、安全で高品質の製品を容易に得ることができる。
【0028】
次に、図3は本発明装置の他の実施の形態を示したものである。
【0029】
本実施の形態の含水ゴミ乾燥装置は上述した含水ゴミ乾燥装置とその基本的な構成は略同様であるが、特にヒーティングミキサー1付近の構造を若干変化ならしめたものである。
【0030】
図示するように、このヒーティングミキサー1は、ドラム状をしたミキサーケーシング6の上面側にその長さ方向に延びる排気口35が形成されており、循環ライン25側から内部に導入された熱風をそのまま上方に流すようになっている。また、この排気口35にはこれを塞ぐようにフィルター36が設けられており、排気口35から排気される熱風を濾過してミキサーケーシング6内の乾燥ゴミ(含水ゴミ)の流出を防止するようになっている。さらに、このミキサーケーシング6内に熱風を供給する循環ライン25の出口端は複数に分岐してミキサーケーシング6に接続されており、循環ライン25側から流れてくる熱風をミキサーケーシング6内に分流して均一に供給するようになっている。
【0031】
従って、このような構成をしたヒーティングミキサー1にあっては、循環ライン25側から供給される熱風が均一にミキサーケーシング6内に流れて内部の含水ゴミを均一に乾燥した後、そのまま上方の排気口35から排気されることになるため、熱風の流れが良好となり、優れた乾燥効率を発揮することができる。
【0032】
すなわち、図1に示すような構成をしたヒーティングミキサー1の場合では、供給された熱風がミキサーケーシング6内を搬入端側から搬出端側へ流れるようになっているため、含水ゴミの種類や投入量等によっては、熱風の流れ抵抗が大きくなったり、搬入端側で奪われた水分がそのまま熱風と共に搬出端側へ流れ、途中で排出されないため、良好な乾燥を行えない場合が考えられるからである。
【0033】
また、図4に示すようにこのフィルター36の下面には、断面三角形状をした複数の邪魔板37,37…及び38,38…が排気口35を横断するようにそれぞれ適当な間隔を隔てて設けられており、ミキサーケーシング6内の乾燥ゴミの流出を防止するようになっている。
【0034】
すなわち、本実施の形態のようにミキサーケーシング6の上面に排気口35を形成した場合、ミキサーケーシング6内の乾燥ゴミが攪拌時の遠心力により熱風と共に排気口35側に飛ばされ、フィルター36に捕捉されてフィルター36が頻繁に目詰まりを起こすといった新たな問題を発生するおそれがある。そのため、このように予めフィルター36の下面に複数の邪魔板37,37…及び38,38…を設けておけば、排気口35側に飛ばされた乾燥ゴミの殆どが邪魔板37,37…及び38,38…の下面に衝突した後、自重によって落下するため、フィルター36の目詰まりを効果的に抑制することができる。一方、ミキサーケーシング6内の熱風はこれら邪魔板37,37…及び38,38…の存在に拘わらず、これらの間隙を通過して排気口35側へ流れるため、乾燥効率に悪影響を及ぼすことは殆どない。また、この邪魔板37及び38を断面三角形とすることにより、邪魔板37及び38の間隙を通過した乾燥ゴミの一部が落下してきても、その邪魔板37及び38の斜面を滑り落ちてミキサーケーシング6内に戻ることとなるため、邪魔板37及び38上に堆積するようなことはない。
【0035】
尚、このようなヒーティングミキサー1を用いた場合、含水ゴミを供給するホッパー2は図1に示すようにミキサーケーシング6の搬入端側に直接取り付けるようにしてもよいが、図3に示すようにスクリューフィーダ39を介して取り付けるようにすれば、正確な含水ゴミの定量供給が可能となる上に、搬入端側のシール性が向上してホッパー2側からの熱風の漏れを効果的に防止することができる。
【0036】
また、図3に示すように、クーリングリフター3の傾斜方向をホッパー2側にすれば、乾燥ゴミの戻しライン24の距離を短くすることができると同時に装置全体をコンパクトにすることもできる。この時、この戻しライン24はホッパー2側ではなくスクリューフィーダ39側へ直接供給するようにしても良い。
【0037】
さらに、このクーリングリフター3内の乾燥ゴミ搬送手段としてベルト式のコンベア17に代えて図示するようなスクリュー式のコンベア40を採用しても良い。また、このクーリングリフター3内に供給される冷却空気の供給位置も図1に示すようにコンベアケーシング16の頂部のみに限らず、図3に示すようにコンベアケーシング16の下部側にも追加するようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下に示すような優れた効果を発揮することができる。
【0039】
(1)本発明装置は、生ゴミの乾燥,冷却,排出等の一連の処理を連続して行うことができるため、従来のバッチ式の乾燥装置に比べて優れた処理能力を発揮することができる。
【0040】
(2)ヒーティングミキサーから排ガスと共に排出される臭気成分を脱臭炉で焼却してしまうため、臭気成分がそのまま大気中に放出されることがなくなり、周囲環境の悪化を招くことがない。
【0041】
(3)乾燥ゴミの一部を投入前の生ゴミと混ぜ合わせて投入することができるため、餅化し易い生ゴミであっても、ヒーティングミキサー内での餅化を未然に防止することができるため、安定した処理を行うことができる。
【0042】
(4)ヒーティングミキサーから排出される熱風及び脱臭炉で発生した燃焼排ガスの熱を有効利用できるため、優れた熱効率と省エネを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る含水ゴミ乾燥装置の実施の一形態を示す全体構成図である。
【図2】図1中A部を示す部分拡大図である。
【図3】本発明に係る含水ゴミ乾燥装置の他の実施の形態を示す全体構成図である。
【図4】図3中A部を示す部分拡大図である。
【図5】従来の生ゴミ乾燥装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ヒーティングミキサー
2 ホッパー
3 クーリングリフター
4 分配器
5 脱臭手段
6 ミキサーケーシング
Claims (3)
- 含水ゴミを攪拌・搬送しながら熱風で乾燥するヒーティングミキサーと、このヒーティングミキサーに含水ゴミを粉砕しながら投入するホッパーと、上記ヒーティングミキサーから排出される高温の乾燥ゴミを上方に搬送しながら導入された空気で常温程度まで冷却するクーリングリフターと、このクーリングリフターの上部から排出される乾燥ゴミを取り出すと共にその乾燥ゴミの一部を、ヒーティングミキサー内での含水ゴミの餅化を防止すべく上記ホッパー側に戻す分配器と、上記ヒーティングミキサー内に熱風を供給すると共にその熱風を脱臭処理する脱臭手段とからなり、上記脱臭手段が、上記クーリングリフターの空気の排気口とヒーティングミキサーの熱風入口間を接続する循環ラインと、循環ラインに設けられたブロアーと、上記ヒーティングミキサーの排気口に接続された排気ラインと、排気ラインに設けられたブロアーと、排気ラインに設けられ、ヒーティングミキサーからの乾燥後の空気を燃焼空気として用いる脱臭炉と、上記循環ラインに接続され、脱臭炉から排気される排ガスでクーリングリフターからの空気を加熱してヒーティングミキサー内に熱風として供給する第一熱交換器と、排気ラインに接続され、脱臭炉から第一熱交換器を通った排ガスでヒーティングミキサーからの乾燥後の空気を加熱して脱臭炉に燃焼空気として供給する第二熱交換器とで構成されたことを特徴とする含水ゴミ乾燥装置。
- 上記ヒーティングミキサーは、ドラム状のミキサーケーシングの上面に熱風を排気する排気口とこの熱風を濾過するフィルターを備えると共に、そのフィルターの下部に乾燥ゴミの流出を防止する邪魔板を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の含水ゴミ乾燥装置。
- 上記脱臭手段は、上記ヒーティングミキサーから排気された熱風を燃焼して脱臭する脱臭炉と、この脱臭炉で発生した排気ガスの熱を回収して上記ヒーティングミキサーに供給する熱風を発生する熱交換器とを備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の含水ゴミ乾燥装置。
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