JP2000081137A - 止栓、加工用の止栓、及び、金型部材の流体流通用孔の加工時の止栓方法、並びに、金型部材の流体流通用孔の加工方法 - Google Patents

止栓、加工用の止栓、及び、金型部材の流体流通用孔の加工時の止栓方法、並びに、金型部材の流体流通用孔の加工方法

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JP2000081137A JP10252585A JP25258598A JP2000081137A JP 2000081137 A JP2000081137 A JP 2000081137A JP 10252585 A JP10252585 A JP 10252585A JP 25258598 A JP25258598 A JP 25258598A JP 2000081137 A JP2000081137 A JP 2000081137A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型部材の冷却流体循環路等の穴を加工する
場合の切削油の噴出対策。 【解決手段】 基板の開口部の開口部先端を塞ぐ鍔部と
該鍔部から伸張したチャック部とから成る栓部材と、前
記基板の開口部に挿入し前記チャック部と係合して前記
チャック部を基板の開口部の内周面に押圧する楔部材
と、及び、前記楔部材と前記栓部材を結合させる結合部
材とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開口部を塞ぐ止栓に
関する。
【0002】特に、本発明は金型部材等の基板に孔を加
工する場合に加工液を止める止栓の構造及び止栓方法に
関する。
【0003】更に、本発明は前記止栓を使用して金型部
材等の基板に穿孔加工する場合の加工方法に関する。
【0004】
【従来の技術】樹脂材料を溶融し、成形用金型部材のキ
ャビテイ面1Gに射出してキャビテイ面の形状を転写し
て成形品を成形加工するための金型部材1は、射出した
樹脂を冷却して固化するために冷却液を循環供給するた
めの冷却流路が形成されている。
【0005】該冷却流路は図4に示したように、冷却液
を循環流通させるために流路1A,1Bのように各流路
1A,1Bを交差して設ける場合がある。
【0006】流路1Bを加工する際に、予め加工した流
路1Aと交差する場合には流路1Bをガンドリル(不図
示)で穿孔加工する際に、加工孔に所定の圧力の切削液
を供給しつつ加工を進めるが、切削液が流路1Aの開口
部1aから噴出して不具合を来さないように開口部1a
を塞ぐ必要がある。
【0007】従来の前記開口部1aを塞ぐ止栓としては
図5 に示すような先端がテーパ状の鍔を持った止栓部
材2で該止栓部材2を開口部1a内に打ち込んで開口を
塞ぐ形態がある。
【0008】上記の方法は切削油の圧力を穴径と止栓部
材の軸部外周面の摩擦力で受けている。
【0009】従って、穴径が大きい場合に、切削油圧力
が大きくなり止栓作用が不安定になる。
【0010】又、図6 に示すように止板4をねじで固
定する方法等もある。
【0011】この場合は穴径の大小、切削油の」大小に
関わらず穴を塞ぐことができるが、金型部材加工後にね
じ穴が残り、又ねじ穴加工の手間を要する。
【0012】更に、穴の空いている個所に磁石板を取り
付けて穴を塞ぐ方法もあるが、この場合は金型部材の材
質が磁性材料である制約があり、また、磁石板の磁力が
切削油圧力より大きい条件が必要である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は切削油や冷却
液等を循環させる流体回路の開口部を止栓する場合に好
適な止栓を提供することを目的とする。
【0014】又、上記の図 5、6に示した止栓の問題
点である穴径が大きくなる場合や、切削油の圧力が大き
い場合にも対応できる止栓を提供することを目的とす
る。
【0015】更に、金型部材等のように大型の被加工物
を対象とする場合には切削油の圧力が大きくなり、止栓
機能が上手く作用しないと切削油の急激な噴出を招き、
事故に繋がる恐れもあるが、本発明はこのような場合に
も対応できる止栓を提供する。
【0016】又、金型部材の冷却流体の循環流路を加工
する場合の好適な加工方法を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、開口部を塞ぐ
止栓であって、前記開口部の先端部に嵌合して開口部の
内周面に密着可能なコレットチャック部材と前記コレッ
トチャック部材を前記開口部内周面に押圧する楔部材を
含むことを特徴とした止栓により上記課題の解決を図
る。
【0018】更に、本発明の態様は前記楔部材はラビリ
ンス部を備えることを特徴とした止栓を提供する。
【0019】本発明の1つは、基板に設けた開口部を塞
ぐ止栓であって、前記基板の開口部の開口部先端を塞ぐ
鍔部と該鍔部から伸張したチャック部とから成る栓部材
と、前記基板の開口部に挿入し前記チャック部と係合し
て前記チャック部を基板の開口部の内周面に押圧する楔
部材と、及び、前記楔部材と前記栓部材を結合させる結
合部材とから構成したことを特徴とした止栓を提供する
ことにより上記課題の解決を図る。
【0020】上記発明には前記楔部材はラビリンス部を
備えることを特徴とした止栓の態様を提案する。
【0021】更に、前記栓部材のチャック部は前記鍔部
から伸張した筒部を摺り割りして複数に分割し、分割部
分先端の内周に前記楔部材と楔係合するように構成した
ことを特徴とした止栓の態様がある。
【0022】更に、前記鍔部に前記開口部と通気する孔
を設けたことを特徴とした止栓を提案する。
【0023】又、前記栓部材のチャック部の外周の一部
分は前記基板の開口部との接触を回避する逃げ部を形成
してあることを特徴とした止栓を提案する。
【0024】発明の1つは、基板に設けた開口部を塞ぐ
止栓であって、前記基板の開口部の開口部先端を塞ぐ鍔
部と該鍔部から伸張したチャック部とから成る栓部材
と、前記基板の開口部に挿入し前記チャック部と係合し
て前記チャック部を基板の開口部の内周面に押圧する楔
部材と、及び、前記楔部材と前記栓部材を結合させるね
じ部材とから構成し、前記ねじ部材は前記楔部材に形成
したねじ孔と螺旋結合したことを特徴とした止栓を提案
する。
【0025】本発明の1つは、金型部材の流体流通用流
路の加工用止栓であって、前記流体流通用流路が交差す
る流路の開口部を塞ぐ鍔部材と楔部材と及び結合部材か
ら構成し、前記鍔部材には前記開口部の内周面に密着す
るチャック部を設け、前記楔部材には前記チャック部を
押圧する楔部とラビリンス部を設けたことを特徴とした
加工用の止栓を提案する。
【0026】更に、前記鍔部材に前記流体流通用流路と
通気する孔を設けたことを特徴とした加工用の止栓の態
様を提案する。
【0027】又本発明の1つは、金型部材の流体流通用
孔の加工時の止栓方法であって、前記金型部材に穿孔し
た前記金型部材の端部に開口した開口穴に、ラビリンス
部を備えた楔部材と該楔部材により前記開口穴の周壁に
押圧されるチャック部を備えた鍔部材をねじ部材で緩く
結合して挿入し、挿入後、前記ねじ部材の締め込みによ
り前記楔部材とチャック部の楔結合により前記開口部を
塞ぐようにしたことを特徴とした金型部材の流体流通用
孔の加工時の止栓方法を提案する。
【0028】上記発明の態様の1つには、前記鍔部材に
前記開口穴内を流通する流体を逃がす穴を形成したこと
を特徴とした金型部材の流体流通用孔の加工時の止栓方
法がある。
【0029】本発明の1つは、金型部材の流体流通用孔
の加工方法であって、前記金型部材の端部に開口した予
備開口穴を予め加工し、前記予備加工穴と交差する前記
流体流通用孔の加工において、前記流体流通孔を加工す
る加工手段の加工液を前記流体流通孔に供給しつつ加工
を進め、加工される流体流通孔内の加工液が前記予備加
工穴に設けた止栓部材を介してラビリンス作用を受けつ
つ、該止栓部材に設けた加工液排出穴から少量ずつ排出
されることを特徴とした金型部材の流体流通用孔の加工
方法の提案がある。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例を示し、図
4に示した予め加工された液循環用流路1Aの開口部1
aに嵌め込んだ止栓4の断面を示している。
【0031】該止栓4は鍔部材6、楔部材8、ねじ部材
10から構成する。
【0032】まず、個別の部材の構造について各図を参
照して説明する。
【0033】鍔部材6は図2に示す。
【0034】鍔部材6は金型部材1の開口穴1aの外周
面1cに突き当たる鍔部6Aと、該鍔部6Aから伸びた
筒形状のチャック部6Bから成り、該チャック部6Bは
筒部を4つの摺り割り部6Cで分割した形になる。
【0035】チャック部6Bは摺り割りにより4つの円
弧状に形成され、先端の開口部内周面にはテーパ形状6
bを形成する。
【0036】そして該テーパ部6bの外周面6Hは後述
するように金型部材の穴1Aの内周面と圧着する圧着部
と成す。
【0037】チャック部6Bの外周部6Dは前記圧着部
6Hから逃げた逃げ部を形成する。
【0038】6Eは前記鍔部6Aに形成したチャック部
の筒部内周から鍔部の外側に貫通するように加工した貫
通穴であり、該貫通穴6Eは後述するように切削油の逃
げ穴として作用する。
【0039】6Fは後述するねじ部材の勘合用螺旋部で
あり、6Gは挫ぐり部である。
【0040】図3は楔部材8の断面図を示す。
【0041】該楔部材8は全体が前記金型部材の穴1A
に勘合する円筒形状であり、その中心にねじ穴8Aが形
成され、先端部の外周には前記鍔部材6のテーパ部6b
と嵌合するテーパ部8Bが設けてある。
【0042】楔部材8の後端部の外周面には複数の溝8
Cが加工されてあり、該溝8Cはラビリンス作用を成す
ように形成する。
【0043】尚前記楔部材のテーパ8Aのテーパ角度は
本例の場合、片側15度である。
【0044】楔部材の直径寸法は32mm,溝8Cの深
さ寸法は2mm,溝のピッチ寸法3mm,溝幅寸法は2
mmに設定してある。
【0045】ねじ部材10は直径寸法8mmである。
【0046】鍔部材6の材質はSK5である。
【0047】楔部材8の材質はSK5である。
【0048】ねじ部材10はSK5である。
【0049】次に図1を参照して本例の止栓部材の前記
金型部材の穴1A内への組み込みの方法及び使用方法に
ついて説明する。
【0050】まず、金型部材1の前記の予め加工された
穴1A内に組み込む前に、ねじ部材10を前記鍔部材6
の挿入穴6F内に挿通し、続いて該ねじ部材10の先端
のねじ部10Aに楔部材8のねじ穴8Aを緩くねじ結合
させた状態で、楔部材8の後ろ側(ラビリンス溝側)か
ら前記加工穴1A内に挿入して嵌め込む。
【0051】続いて鍔部材6のチャック部6の外周部を
加工穴1A内に嵌め込む。
【0052】鍔部材6の鍔部6Aを加工穴1Aの外周の
端部に突き当て後、ねじ部材10をねじ締め方向に回転
する。
【0053】ねじ回転により楔部材8は鍔部材方向に送
り込まれ、楔部材のテーパ部8Bと鍔部材のチャック部
のテーパ部6bの勘合が行われる。
【0054】このテーパ勘合によりチャック部の先端の
外周面6Cは加工穴1Aの内周面に押し付けられて密着
する。
【0055】ねじ部材のトルク値が所定値に達したら装
着結合完了である。
【0056】次に金型部材の加工方法について述べる。
【0057】図4において、金型部材1の冷却流体流通
路用循環路1A,1Bは先に述べたように、予め1Aの
穴は加工済みとしている、この穴1Aの加工の時にはガ
ンドリルで穿孔加工する場合には切削油は不用意に排出
することはない。
【0058】1C,1Dも予め加工した加工済みの穴で
ある。
【0059】該穴1C,1Dは設計上定めた深さの位置
に穿孔加工するものである。
【0060】上記の予め穴1A,1C,1Dが開けられ
た金型部材1に、該穴1A、1Aと略直交する穴1B,
1Bを穿孔加工する場合、図示A方向からガンドリルで
穿孔加工を行うと、前記穴1a,1c、1Dを塞いでお
かないと、切削油が前記穴1a,1C,1Dから噴出し
て作業に不都合を来すことになる。
【0061】本例において、前記したような手順で、楔
部材8、鍔部材6をねじ部材10により結合させて前記
各穴1a,1C,1Dの開口部を塞ぐと、加工する穴1
Bの穿孔加工が進み、加工穴1Bと加工済みの穴1Aが
交差した後に、加工途中の穴から供給される切削油は前
記の楔部材、鍔部材ねじ部材により構成される止栓によ
り急激な噴出を抑制することができる。
【0062】本例において、加工時の切削油は日石ユニ
カットTB45 を 1.5リットル/secの量を液圧
Pが50Kg/cm2の条件で供給した。
【0063】図1において、楔部材8の後側にはP =5
0Kg/cm2の圧力が作用する。
【0064】切削油の圧力は楔部材8のラビリンス溝8
Cの複数の溝を液が通過する際に圧力低下を引き起こさ
れて行く。
【0065】ラビリンス部を通過したごく小量の切削油
は楔部材と鍔部材の結合部分の隙間を通り抜けてチャッ
ク部の内側の筒部の空隙6H内に到達する時には相当の
圧力低下状態になっている。
【0066】穿孔加工時間の経過につれて該筒部6H内
に滞留する切削油が増加し、該切削油は鍔部材6に形成
した排出穴6Eから放出されるが、この時の圧力は微少
な圧力に低下している。
【0067】因みに、本例の場合には該放出穴からの放
出量は 0.001リットル/secであり、放出圧力
は 0.002 Kg/cm2程度であり、圧力により周
囲に飛散することもなく、液受け容器に溜めることが出
来た。
【0068】以上のように本発明は、開口部を塞ぐ止栓
であって、前記開口部の先端部に嵌合して開口部の内周
面に密着可能なコレットチャック部材と前記コレットチ
ャック部材を前記開口部内周面に押圧する楔部材を含む
ことを特徴とした止栓により開口部の閉成作用をおこな
うことができた。
【0069】更に、本発明の態様は前記楔部材はラビリ
ンス部を備えることにより開口部内の液体圧力を暫減さ
せ、その外周より漏れる油糧をごく小量にすることがで
きた。
【0070】また、本発明は基板に設けた開口部を塞ぐ
止栓であって、前記基板の開口部の開口部先端を塞ぐ鍔
部と該鍔部から伸張したチャック部とから成る栓部材
と、前記基板の開口部に挿入し前記チャック部と係合し
て前記チャック部を基板の開口部の内周面に押圧する楔
部材と、及び、前記楔部材と前記栓部材を結合させる結
合部材とから構成したことを特徴とした止栓を提供する
ことにより上記課題の解決を図ることができた。
【0071】更に、前記栓部材のチャック部は前記鍔部
から伸張した筒部を摺り割りして複数に分割し、分割部
分先端の内周に前記楔部材と楔係合するように構成した
ことを特徴とした止栓の態様により止栓機能の向上を図
ることが出来た。
【0072】又、前記栓部材のチャック部の外周の一部
分は前記基板の開口部との接触を回避する逃げ部を形成
してあることを特徴とした止栓を提案した。
【0073】6C部はチャック部がその半径を拡径しよ
うとした時は穴の内面にあって穴の内面との摩擦力を増
すために小さなねじ状の形状を有しており、切削油圧力
によって鍔部が押し出されないようにしてある。
【0074】また、6D部は加工前後に楔部材をゆるめ
た時に穴の内面との接触面積を減じて挿入及び引き抜き
に便利性を与える。
【0075】発明の1つは、基板に設けた開口部を塞ぐ
止栓であって、前記基板の開口部の開口部先端を塞ぐ鍔
部と該鍔部から伸張したチャック部とから成る栓部材
と、前記基板の開口部に挿入し前記チャック部と係合し
て前記チャック部を基板の開口部の内周面に押圧する楔
部材と、及び、前記楔部材と前記栓部材を結合させるね
じ部材とから構成し、前記ねじ部材は前記楔部材に形成
したねじ孔と螺旋結合したことを特徴とした止栓を提案
することにより開口穴に止栓を装着する操作も簡便な異
にすることが出来た。
【0076】本発明の1つの、金型部材の流体流通用流
路の加工用止栓において、前記流体流通用流路が交差す
る流路の開口部を塞ぐ鍔部材と楔部材と及び結合部材か
ら構成し、前記鍔部材には前記開口部の内周面に密着す
るチャック部を設け、前記楔部材には前記チャック部を
押圧する楔部とラビリンス部を設けたことを特徴とした
加工用の止栓を提案することにより切削油の圧力の影響
を回避することができた。
【0077】更に、前記鍔部材に前記流体流通用流路と
通気する孔を設けたことを特徴とした加工用の止栓の態
様を提案することで加工中の切削油の影響の回避ができ
た。
【0078】又本発明の1つの、金型部材の流体流通用
孔の加工時の止栓方法であって、前記金型部材に穿孔し
た前記金型部材の端部に開口した開口穴に、ラビリンス
部を備えた楔部材と該楔部材により前記開口穴の周壁に
押圧されるチャック部を備えた鍔部材をねじ部材で緩く
結合して挿入し、挿入後、前記ねじ部材の締め込みによ
り前記楔部材とチャック部の楔結合により前記開口部を
塞ぐようにしたことを特徴とした金型部材の流体流通用
孔の加工時の止栓方法を提案することで加工作業の作業
性の改善が図られた。
【0079】本発明の1つの、金型部材の流体流通用孔
の加工方法は、前記金型部材の端部に開口した予備開口
穴を予め加工し、前記予備加工穴と交差する前記流体流
通用孔の加工において、前記流体流通孔を加工する加工
手段の加工液を前記流体流通孔に供給しつつ加工を進
め、加工される流体流通孔内の加工液が前記予備加工穴
に設けた止栓部材を介してラビリンス作用を受けつつ、
該止栓部材に設けた加工液排出穴から少量ずつ排出され
ることを特徴とした金型部材の流体流通用孔の加工方法
の改善が図られた。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明に係る止栓は特に、
金型部材の穿孔加工の切削液対策として上記にように優
れた作用を呈し、作業性の向上を図ることが出来た。
【0081】また、楔部材、鍔部材、ねじ部材の組み合
わせの構成により開口穴の止栓機能を確実に行い得る止
栓を得ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の止栓を開口穴に組み込んだ状態の要部
断面図。
【図2】鍔部材の断面説明図。
【図3】楔部材の断面説明図。
【図4】本発明の止栓を使用して穿孔加工をする金型部
材の説明図。
【図5】従来の説明図。
【図6】従来の説明図。
【符号の説明】
1 金型部材 1A、1C、1D 予め加工された穴 6 鍔部材 6B チャック部 6C チャック部の密着部 8 楔部材 8C ラビリンス溝部 10 ねじ部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を塞ぐ止栓であって、前記開口部
    の先端部に嵌合して開口部の内周面に密着可能なコレッ
    トチャック部材と前記コレットチャック部材を前記開口
    部内周面に押圧する楔部材を含むことを特徴とした止
    栓。
  2. 【請求項2】 前記楔部材はラビリンス部を備えること
    を特徴とした請求項1記載の止栓。
  3. 【請求項3】 基板に設けた開口部を塞ぐ止栓であっ
    て、前記基板の開口部の開口部先端を塞ぐ鍔部と該鍔部
    から伸張したチャック部とから成る栓部材と、前記基板
    の開口部に挿入し前記チャック部と係合して前記チャッ
    ク部を基板の開口部の内周面に押圧する楔部材と、及
    び、前記楔部材と前記栓部材を結合させる結合部材とか
    ら構成したことを特徴とした止栓。
  4. 【請求項4】 前記楔部材はラビリンス部を備えること
    を特徴とした請求項3記載の止栓。
  5. 【請求項5】 前記栓部材のチャック部は前記鍔部から
    伸張した筒部を剃り割りして複数に分割し、分割部分先
    端の内周に前記楔部材と楔係合するように構成したこと
    を特徴とした請求項3及び4記載の止栓。
  6. 【請求項6】 前記鍔部に前記開口部と通気する孔を設
    けたことを特徴とした請求項5記載の止栓。
  7. 【請求項7】 前記栓部材のチャック部の外周の一部分
    は前記基板の開口部との接触を回避する逃げ部を形成し
    てあることを特徴とした請求項6記載の止栓。
  8. 【請求項8】 基板に設けた開口部を塞ぐ止栓であっ
    て、前記基板の開口部の開口部先端を塞ぐ鍔部と該鍔部
    から伸張したチャック部とから成る栓部材と、前記基板
    の開口部に挿入し前記チャック部と係合して前記チャッ
    ク部を基板の開口部の内周面に押圧する楔部材と、及
    び、前記楔部材と前記栓部材を結合させるねじ部材とか
    ら構成し、前記ねじ部材は前記楔部材に形成したねじ孔
    と螺旋結合したことを特徴とした止栓。
  9. 【請求項9】 金型部材の流体流通用流路の加工用止栓
    であって、前記流体流通用流路が交差する流路の開口部
    を塞ぐ鍔部材と楔部材と及び結合部材から構成し、前記
    鍔部材には前記開口部の内周面に密着するチャック部を
    設け、前記楔部材には前記チャック部を押圧する楔部と
    ラビリンス部を設けたことを特徴とした加工用の止栓。
  10. 【請求項10】 前記鍔部材に前記流体流通用流路と通
    気する孔を設けたことを特徴とした請求項9記載の加工
    用の止栓。
  11. 【請求項11】 金型部材の流体流通用孔の加工時の止
    栓方法であって、前記金型部材に穿孔した前記金型部材
    の端部に開口した開口穴に、ラビリンス部を備えた楔部
    材と該楔部材により前記開口穴の周壁に押圧されるチャ
    ック部を備えた鍔部材をねじ部材で緩く結合して挿入
    し、挿入後、前記ねじ部材の締め込みにより前記楔部材
    とチャック部の楔結合により前記開口部を塞ぐようにし
    たことを特徴とした金型部材の流体流通用孔の加工時の
    止栓方法。
  12. 【請求項12】 前記鍔部材に前記開口穴内を流通する
    流体を逃がす穴を形成したことを特徴とした請求項11
    記載の金型部材の流体流通用孔の加工時の止栓方法。
  13. 【請求項13】 金型部材の流体流通用孔の加工方法で
    あって、前記金型部材の端部に開口した予備開口穴を予
    め加工し、前記予備加工穴と交差する前記流体流通用孔
    の加工において、前記流体流通孔を加工する加工手段の
    加工液を前記流体流通孔に供給しつつ加工を進め、加工
    される流体流通孔内の加工液が前記予備加工穴に設けた
    止栓部材を介してラビリンス作用を受けつつ、該止栓部
    材に設けた加工液排出穴から少量ずつ排出されることを
    特徴とした金型部材の流体流通用孔の加工方法。
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JP2003287143A (ja) * 2002-03-29 2003-10-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 静圧シール及びこれを備えた冷却材ポンプ
CN103899878A (zh) * 2014-04-18 2014-07-02 昆山市大久电子有限公司 一种高效封堵的注塑模具用止水栓
JP2015007456A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 トヨタ自動車株式会社 穴詰栓および加工穴の穴詰方法

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