JPH09225769A - チャック - Google Patents
チャックInfo
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- JPH09225769A JPH09225769A JP8058399A JP5839996A JPH09225769A JP H09225769 A JPH09225769 A JP H09225769A JP 8058399 A JP8058399 A JP 8058399A JP 5839996 A JP5839996 A JP 5839996A JP H09225769 A JPH09225769 A JP H09225769A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chuck
- lock ring
- chuck body
- flange portion
- oil
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 切削工具を工作機械のスピンドルに取り付け
るためのチャックに於て、チャックとスピンドルの間の
変形を防止して切削精度を高くする。 【解決手段】 チャック本体4のフランジ部2の外周面
に周方向のスリット状溝11を凹設して、スピンドルの先
端面に圧接した状態で弾性変形するスピンドル当接片部
2aを形成する。シャンク部1と当接片部2aとの内隅
部に、環状逃げ部14を凹設する。フランジ部2のスリッ
ト状溝11に、弾発付勢力増強用の弾性部材13を挿入す
る。
るためのチャックに於て、チャックとスピンドルの間の
変形を防止して切削精度を高くする。 【解決手段】 チャック本体4のフランジ部2の外周面
に周方向のスリット状溝11を凹設して、スピンドルの先
端面に圧接した状態で弾性変形するスピンドル当接片部
2aを形成する。シャンク部1と当接片部2aとの内隅
部に、環状逃げ部14を凹設する。フランジ部2のスリッ
ト状溝11に、弾発付勢力増強用の弾性部材13を挿入す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミーリングやフライス
加工等の切削用工作機械に使用されるチャックに関す
る。
加工等の切削用工作機械に使用されるチャックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械に於て、チャックを介して切削
工具がスピンドルに取付けられるが、最近、ますます高
硬度材や難削材の加工が進み、高速度による重切削が要
望されるようになり、回転数・送り速度等が著しく増加
しつつある。従来、チャックのテーパ状シャンク部を、
機械側スピンドルのテーパ孔内に圧入して固定してい
た。
工具がスピンドルに取付けられるが、最近、ますます高
硬度材や難削材の加工が進み、高速度による重切削が要
望されるようになり、回転数・送り速度等が著しく増加
しつつある。従来、チャックのテーパ状シャンク部を、
機械側スピンドルのテーパ孔内に圧入して固定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
回転数・送り速度等が増大すると、高速回転に伴う機械
側スピンドルに熱変形(歪)が生じ、従来の、テーパ状
シャンク部のみの一面拘束では、チャックとスピンドル
との間でがたつきや比較的大きな変形が生じて切削加工
精度が落ちるという問題があった。また、切削油を強力
にかける場合があり、その油がチャック本体とロックリ
ングとの間に浸入して、ニードルローラーのグリースが
切削油にて洗い流されてしまうという問題があった。ま
た、機械側の固定点から切削油をかける方法だけでは、
切削部に油を集中的にかけるのが困難であった。また、
油量を多くしたり、強力な高圧で切削油をかける必要が
生じている。
回転数・送り速度等が増大すると、高速回転に伴う機械
側スピンドルに熱変形(歪)が生じ、従来の、テーパ状
シャンク部のみの一面拘束では、チャックとスピンドル
との間でがたつきや比較的大きな変形が生じて切削加工
精度が落ちるという問題があった。また、切削油を強力
にかける場合があり、その油がチャック本体とロックリ
ングとの間に浸入して、ニードルローラーのグリースが
切削油にて洗い流されてしまうという問題があった。ま
た、機械側の固定点から切削油をかける方法だけでは、
切削部に油を集中的にかけるのが困難であった。また、
油量を多くしたり、強力な高圧で切削油をかける必要が
生じている。
【0004】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、高い回転数、大きな送り速度、大きな切り込み等の
精密切削を行う際に、チャックとスピンドルの間にて変
形やがたつきが生じないようにすることができるチャッ
クを提供することを目的とする。
て、高い回転数、大きな送り速度、大きな切り込み等の
精密切削を行う際に、チャックとスピンドルの間にて変
形やがたつきが生じないようにすることができるチャッ
クを提供することを目的とする。
【0005】また、本発明は、チャック本体とロックリ
ングとの間に油が浸入するのを防止でき、また、切削油
を切削部に強力にかつ集中的・有効にかけることがで
き、さらにエンドミル等の切削刃具の摩耗を防ぎ、切粉
を除去できるチャックを提供することを目的とする。
ングとの間に油が浸入するのを防止でき、また、切削油
を切削部に強力にかつ集中的・有効にかけることがで
き、さらにエンドミル等の切削刃具の摩耗を防ぎ、切粉
を除去できるチャックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係るチャックは、テーパー状シャンク部と
そのシャンク部に連設されたフランジ部とを有するチャ
ックに於て、上記フランジ部の外周面に周方向のスリッ
ト状溝を凹設して、スピンドルの先端面に圧接した状態
で弾性変形するスピンドル当接片部を形成し、さらに、
上記シャンク部と上記当接片部との内隅部に、環状逃げ
部を凹設したものである。なお、フランジ部のスリット
状溝に、弾発付勢力増強用の弾性部材を挿入するのが望
ましい。
めに本発明に係るチャックは、テーパー状シャンク部と
そのシャンク部に連設されたフランジ部とを有するチャ
ックに於て、上記フランジ部の外周面に周方向のスリッ
ト状溝を凹設して、スピンドルの先端面に圧接した状態
で弾性変形するスピンドル当接片部を形成し、さらに、
上記シャンク部と上記当接片部との内隅部に、環状逃げ
部を凹設したものである。なお、フランジ部のスリット
状溝に、弾発付勢力増強用の弾性部材を挿入するのが望
ましい。
【0007】また、本発明に係るチャックは、テーパー
状シャンク部とそのシャンク部に連設されたフランジ部
と該フランジ部に連設されたホルダー部とを有するチャ
ック本体と、該チャック本体のホルダー部に回転可能に
外嵌されるロックリングと、を備えたチャックに於て、
切削油を送る油流路を、上記チャック本体及びロックリ
ングに連通連結状に貫設し、切削部に向かって切削油を
噴出する油噴出孔を上記ロックリングの先端面に開設し
たものである。
状シャンク部とそのシャンク部に連設されたフランジ部
と該フランジ部に連設されたホルダー部とを有するチャ
ック本体と、該チャック本体のホルダー部に回転可能に
外嵌されるロックリングと、を備えたチャックに於て、
切削油を送る油流路を、上記チャック本体及びロックリ
ングに連通連結状に貫設し、切削部に向かって切削油を
噴出する油噴出孔を上記ロックリングの先端面に開設し
たものである。
【0008】また、本発明に係るチャックは、テーパー
状シャンク部とそのシャンク部に連設されたフランジ部
と該フランジ部に連設されたホルダー部とを有するチャ
ック本体と、該チャック本体のホルダー部に回転可能に
外嵌されるロックリングと、を備えたチャックに於て、
上記ロックリングの基端面に円環状の凸条を設け、か
つ、上記チャック本体のフランジ部の先端面に上記凸条
が挿入される円環状凹溝を形成し、該凸条と凹溝との間
に、シール材を介装したものである。
状シャンク部とそのシャンク部に連設されたフランジ部
と該フランジ部に連設されたホルダー部とを有するチャ
ック本体と、該チャック本体のホルダー部に回転可能に
外嵌されるロックリングと、を備えたチャックに於て、
上記ロックリングの基端面に円環状の凸条を設け、か
つ、上記チャック本体のフランジ部の先端面に上記凸条
が挿入される円環状凹溝を形成し、該凸条と凹溝との間
に、シール材を介装したものである。
【0009】また、テーパー状シャンク部とそのシャン
ク部に連設されたフランジ部と該フランジ部に連設され
たホルダー部とを有するチャック本体と、該チャック本
体のホルダー部に回転可能に外嵌されるロックリング
と、を備えたチャックに於て、上記ロックリングの基端
面に円環状の凸条を設け、かつ、上記チャック本体のフ
ランジ部の先端面に上記凸条が挿入される円環状凹溝を
形成し、さらに、切削油を送る油流路を、上記凹溝と凸
条においてシール材を介して相互に連通連結されるよう
に上記チャック本体及びロックリングに、貫設すると共
に、切削部に向かって切削油を噴出する油噴出孔を上記
ロックリングの先端面に開設したものである。
ク部に連設されたフランジ部と該フランジ部に連設され
たホルダー部とを有するチャック本体と、該チャック本
体のホルダー部に回転可能に外嵌されるロックリング
と、を備えたチャックに於て、上記ロックリングの基端
面に円環状の凸条を設け、かつ、上記チャック本体のフ
ランジ部の先端面に上記凸条が挿入される円環状凹溝を
形成し、さらに、切削油を送る油流路を、上記凹溝と凸
条においてシール材を介して相互に連通連結されるよう
に上記チャック本体及びロックリングに、貫設すると共
に、切削部に向かって切削油を噴出する油噴出孔を上記
ロックリングの先端面に開設したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき本発明を詳説する。
づき本発明を詳説する。
【0011】図1は、本発明に係るチャックの実施の一
形態を示し、このチャックは、ミーリングやフライスや
マシニングセンター等の工作機械に使用されるものであ
り、スピンドルに取り付けるためのテーパー状シャンク
部1とそのシャンク部1に連設されたフランジ部2とそ
のフランジ部2に連設されたホルダー部3とを有するチ
ャック本体4と、そのチャック本体4のホルダー部3に
回転可能に外嵌されるロックリング5と、を備えてい
る。チャック本体4とロックリング5は、金属にて形成
される。
形態を示し、このチャックは、ミーリングやフライスや
マシニングセンター等の工作機械に使用されるものであ
り、スピンドルに取り付けるためのテーパー状シャンク
部1とそのシャンク部1に連設されたフランジ部2とそ
のフランジ部2に連設されたホルダー部3とを有するチ
ャック本体4と、そのチャック本体4のホルダー部3に
回転可能に外嵌されるロックリング5と、を備えてい
る。チャック本体4とロックリング5は、金属にて形成
される。
【0012】チャック本体4のホルダー部3には、図示
省略の切削工具の基端部を挿入状に固定するための取付
孔6が開設される。また、フランジ部2の周方向所定箇
所には、後に詳しく説明する油流路の基端部が開口する
切欠部7が設けられる。
省略の切削工具の基端部を挿入状に固定するための取付
孔6が開設される。また、フランジ部2の周方向所定箇
所には、後に詳しく説明する油流路の基端部が開口する
切欠部7が設けられる。
【0013】また、チャック本体4のホルダー部3の外
周面とロックリング5の内周面との間に周方向にわたる
間隙部9が設けられ、その間隙部9に図示省略のニード
ルローラーとリテーナーから成るニードル軸受が介装さ
れる。さらに、図2の拡大断面図に示すように、ロック
リング5には、ニップル10が貫通状に設けられ、そのニ
ップル10から上記間隙部9内にグリースが注入される
(上記ニードル軸受の潤滑用)。
周面とロックリング5の内周面との間に周方向にわたる
間隙部9が設けられ、その間隙部9に図示省略のニード
ルローラーとリテーナーから成るニードル軸受が介装さ
れる。さらに、図2の拡大断面図に示すように、ロック
リング5には、ニップル10が貫通状に設けられ、そのニ
ップル10から上記間隙部9内にグリースが注入される
(上記ニードル軸受の潤滑用)。
【0014】しかして、図1と図4に示すように、フラ
ンジ部2の外周面に周方向のスリット状溝11を凹設し
て、工作機械のスピンドル12の先端面12aに圧接した状
態で弾性変形するスピンドル当接片部2aを形成する。
さらに、フランジ部2のスリット状溝11に、弾発付勢力
増強用の弾性部材13を挿入する。なお、弾性部材13の材
質としては、硬質ゴム等のゴムが挙げられるが、樹脂を
使用してもよい。
ンジ部2の外周面に周方向のスリット状溝11を凹設し
て、工作機械のスピンドル12の先端面12aに圧接した状
態で弾性変形するスピンドル当接片部2aを形成する。
さらに、フランジ部2のスリット状溝11に、弾発付勢力
増強用の弾性部材13を挿入する。なお、弾性部材13の材
質としては、硬質ゴム等のゴムが挙げられるが、樹脂を
使用してもよい。
【0015】また、チャック本体4のシャンク部1と当
接片部2aとの内隅部に、環状逃げ部14を凹設する。即
ち、チャック本体4をスピンドル12に取付けた際に、ス
ピンドル12の取付孔の内周面12bと先端面12aとの間の
角部15を逃げる環状逃げ部14が、全周にわたって設けら
れる。
接片部2aとの内隅部に、環状逃げ部14を凹設する。即
ち、チャック本体4をスピンドル12に取付けた際に、ス
ピンドル12の取付孔の内周面12bと先端面12aとの間の
角部15を逃げる環状逃げ部14が、全周にわたって設けら
れる。
【0016】次に、図1と図2と図3に示すように、ロ
ックリング5の基端面に円環状の凸条16を設け、かつ、
チャック本体4のフランジ部2の先端面に凸条16が挿入
される円環状凹溝17を形成し、その凸条16と凹溝17との
間に、シール材18, 18を介装する。
ックリング5の基端面に円環状の凸条16を設け、かつ、
チャック本体4のフランジ部2の先端面に凸条16が挿入
される円環状凹溝17を形成し、その凸条16と凹溝17との
間に、シール材18, 18を介装する。
【0017】さらに、切削油を送る油流路19を、凹溝17
と凸条16においてシール材18, 18を介して相互に連通連
結されるようにチャック本体4及びロックリング5に、
貫設し、切削部に向かって切削油を噴出する油噴出孔22
をロックリング5の先端面に開設する。
と凸条16においてシール材18, 18を介して相互に連通連
結されるようにチャック本体4及びロックリング5に、
貫設し、切削部に向かって切削油を噴出する油噴出孔22
をロックリング5の先端面に開設する。
【0018】具体的には、油流路19は、チャック本体4
のフランジ部2の切欠部7に基端開口部を有すると共に
凹溝17の内周面に先端開口部を有する第1流路20と、ロ
ックリング5の凸条16の内周面に基端開口部24を有する
と共にロックリング5の先端面に先端開口部を有する第
2流路21と、から成る。その第2流路21の先端開口部が
油噴出孔22とされる。第1流路20の基端開口部25は、図
外のジェット給油装置(切削油供給装置)の配管に接続
される。
のフランジ部2の切欠部7に基端開口部を有すると共に
凹溝17の内周面に先端開口部を有する第1流路20と、ロ
ックリング5の凸条16の内周面に基端開口部24を有する
と共にロックリング5の先端面に先端開口部を有する第
2流路21と、から成る。その第2流路21の先端開口部が
油噴出孔22とされる。第1流路20の基端開口部25は、図
外のジェット給油装置(切削油供給装置)の配管に接続
される。
【0019】また、第1流路20の先端開口部は、フラン
ジ部2の凹溝17の内周面に沿って凹設された周方向溝23
にて形成される。そして、第2流路21の基端開口部24が
第1流路20の周方向溝23に対向状に開口する。これによ
り、切削工具をチャック本体4のホルダー部3に装着す
る際にロックリング5を回転させても、第1流路20と第
2流路21を常に連通連結状とすることができる。
ジ部2の凹溝17の内周面に沿って凹設された周方向溝23
にて形成される。そして、第2流路21の基端開口部24が
第1流路20の周方向溝23に対向状に開口する。これによ
り、切削工具をチャック本体4のホルダー部3に装着す
る際にロックリング5を回転させても、第1流路20と第
2流路21を常に連通連結状とすることができる。
【0020】上記凸条16の第2流路21の基端開口部24を
挟むように、2本の周方向溝が凹設され、その周方向溝
に、Oリング等のシール材18, 18が嵌入される。これに
より、凸条16と凹溝17との間から切削油が外部へ漏れる
のを防止できる。
挟むように、2本の周方向溝が凹設され、その周方向溝
に、Oリング等のシール材18, 18が嵌入される。これに
より、凸条16と凹溝17との間から切削油が外部へ漏れる
のを防止できる。
【0021】上述のように構成したことにより、図4に
示すように、このチャックを工作機械のスピンドル12に
取付けると、チャック本体4の環状逃げ部14が、スピン
ドル12の内周面12bと先端面12aとの間の角部15を逃げ
ると共に、フランジ部2のスピンドル当接片部2aが、
スリット状溝11が狭くなる方向へ僅かに弾性変形すると
共に弾性部材13も僅かに弾性変形する。これにより、フ
ランジ部2のスピンドル当接片部2aが、その当接片部
2a自体の復元する方向への弾発力と弾性部材13の同方
向への弾発力によりスピンドル12の先端面12aに圧接す
る。かつ、シャンク部1の外周面にスピンドル12の内周
面12bが密接する。つまり、チャック本体4はスピンド
ル12に対して2面拘束される。
示すように、このチャックを工作機械のスピンドル12に
取付けると、チャック本体4の環状逃げ部14が、スピン
ドル12の内周面12bと先端面12aとの間の角部15を逃げ
ると共に、フランジ部2のスピンドル当接片部2aが、
スリット状溝11が狭くなる方向へ僅かに弾性変形すると
共に弾性部材13も僅かに弾性変形する。これにより、フ
ランジ部2のスピンドル当接片部2aが、その当接片部
2a自体の復元する方向への弾発力と弾性部材13の同方
向への弾発力によりスピンドル12の先端面12aに圧接す
る。かつ、シャンク部1の外周面にスピンドル12の内周
面12bが密接する。つまり、チャック本体4はスピンド
ル12に対して2面拘束される。
【0022】従って、チャック本体4とスピンドル12の
間のがたつきが生じなくなり、数値制御工作機械等にて
切削工具を高速回転かつ高速送りの重切削加工を行う場
合に、切削による大きな反力を受けた際の切削工具の回
転中心軸の振れを防止することができ、切削加工精度を
高く保って高能率の切削が実現できる。
間のがたつきが生じなくなり、数値制御工作機械等にて
切削工具を高速回転かつ高速送りの重切削加工を行う場
合に、切削による大きな反力を受けた際の切削工具の回
転中心軸の振れを防止することができ、切削加工精度を
高く保って高能率の切削が実現できる。
【0023】また、図1と図2に示したように、切削油
が油流路19を通ってロックリング5の先端面の油噴出孔
22から切削部へ向かって噴出するので、切削部に無駄な
くかつ効率良く切削油をかけることができ、また切粉も
確実に除去することができ、有効な冷却ができる。
が油流路19を通ってロックリング5の先端面の油噴出孔
22から切削部へ向かって噴出するので、切削部に無駄な
くかつ効率良く切削油をかけることができ、また切粉も
確実に除去することができ、有効な冷却ができる。
【0024】さらに、ロックリング5の凸条16と、フラ
ンジ部2の円環状凹溝17と、その凸条16と凹溝17との間
のシール材18, 18により、切削加工中に、チャックの外
部から強力(高速)に高気圧で油がかけられる場合で
も、チャック本体4のホルダー部3とロックリング5と
の間の間隙部9に油が浸入するのを防止できる。これに
より、間隙部9内のニードルローラーやグリースが油で
洗い流されるのを防止できる。従って、長期間にわたっ
てチャック精度を高く保持することができると共に、チ
ャックが長持ちするという利点がある。
ンジ部2の円環状凹溝17と、その凸条16と凹溝17との間
のシール材18, 18により、切削加工中に、チャックの外
部から強力(高速)に高気圧で油がかけられる場合で
も、チャック本体4のホルダー部3とロックリング5と
の間の間隙部9に油が浸入するのを防止できる。これに
より、間隙部9内のニードルローラーやグリースが油で
洗い流されるのを防止できる。従って、長期間にわたっ
てチャック精度を高く保持することができると共に、チ
ャックが長持ちするという利点がある。
【0025】なお、本発明のチャックは、上述の実施の
形態以外にも変更可能であり、例えば、フランジ部2の
スリット状溝11に弾性部材13を挿入せずに、空隙状とし
てもよい場合がある。
形態以外にも変更可能であり、例えば、フランジ部2の
スリット状溝11に弾性部材13を挿入せずに、空隙状とし
てもよい場合がある。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。
次に記載する効果を奏する。
【0027】請求項1記載のチャックによれば、チャッ
ク本体4を工作機械のスピンドルに堅牢に取り付けるこ
とができる。従って、重切削時に大きな反力を受けて
も、切削工具の芯振れを防ぎ高精度の切削加工を行うこ
とができる。
ク本体4を工作機械のスピンドルに堅牢に取り付けるこ
とができる。従って、重切削時に大きな反力を受けて
も、切削工具の芯振れを防ぎ高精度の切削加工を行うこ
とができる。
【0028】請求項2記載のチャックによれば、弾性部
材13により、フランジ部2のスピンドル当接片部2aが
工作機械のスピンドルの先端面を押す弾発付勢力を増強
することができ、チャック本体4がスピンドルに対して
一層強固に固定でき、切削加工精度がさらに向上する。
材13により、フランジ部2のスピンドル当接片部2aが
工作機械のスピンドルの先端面を押す弾発付勢力を増強
することができ、チャック本体4がスピンドルに対して
一層強固に固定でき、切削加工精度がさらに向上する。
【0029】請求項3記載のチャックによれば、切削部
に無駄なくかつ効率良く切削油をかけることができ、冷
却を有効に行って、切削加工精度をさらに高め得る。
に無駄なくかつ効率良く切削油をかけることができ、冷
却を有効に行って、切削加工精度をさらに高め得る。
【0030】請求項4記載のチャックによれば、切削加
工中に、チャックの外部から強力(高速)に油をかけて
も、ホルダー部3とロックリング5との間の間隙部9に
油が浸入するのを防止できる。これにより、間隙部9内
のニードルローラーのグリース等が油で洗い流されるの
を防止できる。従って、長期間にわたってチャック精度
を高く保持することができると共に、チャックが長持ち
する。
工中に、チャックの外部から強力(高速)に油をかけて
も、ホルダー部3とロックリング5との間の間隙部9に
油が浸入するのを防止できる。これにより、間隙部9内
のニードルローラーのグリース等が油で洗い流されるの
を防止できる。従って、長期間にわたってチャック精度
を高く保持することができると共に、チャックが長持ち
する。
【0031】請求項5記載のチャックによれば、請求項
3及び4記載のものと同様の効果を奏する。さらに、チ
ャック本体4とロックリング5に油流路19を連通連結状
に貫設するにもかかわらず、油流路19からの外部への油
漏れと、ホルダー部3とロックリング5の間への外部か
らの油の浸入を、確実に防止できる。
3及び4記載のものと同様の効果を奏する。さらに、チ
ャック本体4とロックリング5に油流路19を連通連結状
に貫設するにもかかわらず、油流路19からの外部への油
漏れと、ホルダー部3とロックリング5の間への外部か
らの油の浸入を、確実に防止できる。
【図1】本発明の実施の一形態を示す半截断面図であ
る。
る。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】チャック本体をスピンドルに取り付けた状態の
作用説明図である。
作用説明図である。
1 シャンク部 2 フランジ部 2a スピンドル当接片部 3 ホルダー部 4 チャック本体 5 ロックリング 11 スリット状溝 12 スピンドル 12a 先端面 13 弾性部材 14 環状逃げ部 16 凸条 17 凹溝 18 シール材 19 油流路 22 油噴出孔
Claims (5)
- 【請求項1】 テーパー状シャンク部1とそのシャンク
部1に連設されたフランジ部2とを有するチャックに於
て、上記フランジ部2の外周面に周方向のスリット状溝
11を凹設して、スピンドル12の先端面12aに圧接した状
態で弾性変形するスピンドル当接片部2aを形成し、さ
らに、上記シャンク部1と上記当接片部2aとの内隅部
に、環状逃げ部14を凹設したことを特徴とするチャッ
ク。 - 【請求項2】 フランジ部2のスリット状溝11に、弾発
付勢力増強用の弾性部材13が挿入されている請求項1記
載のチャック。 - 【請求項3】 テーパー状シャンク部1とそのシャンク
部1に連設されたフランジ部2と該フランジ部2に連設
されたホルダー部3とを有するチャック本体4と、該チ
ャック本体4のホルダー部3に回転可能に外嵌されるロ
ックリング5と、を備えたチャックに於て、切削油を送
る油流路19を、上記チャック本体4及びロックリング5
に連通連結状に貫設し、切削部に向かって切削油を噴出
する油噴出孔22を上記ロックリング5の先端面に開設し
たことを特徴とするチャック。 - 【請求項4】 テーパー状シャンク部1とそのシャンク
部1に連設されたフランジ部2と該フランジ部2に連設
されたホルダー部3とを有するチャック本体4と、該チ
ャック本体4のホルダー部3に回転可能に外嵌されるロ
ックリング5と、を備えたチャックに於て、上記ロック
リング5の基端面に円環状の凸条16を設け、かつ、上記
チャック本体4のフランジ部2の先端面に上記凸条16が
挿入される円環状凹溝17を形成し、該凸条16と凹溝17と
の間に、シール材18を介装したことを特徴とするチャッ
ク。 - 【請求項5】 テーパー状シャンク部1とそのシャンク
部1に連設されたフランジ部2と該フランジ部2に連設
されたホルダー部3とを有するチャック本体4と、該チ
ャック本体4のホルダー部3に回転可能に外嵌されるロ
ックリング5と、を備えたチャックに於て、上記ロック
リング5の基端面に円環状の凸条16を設け、かつ、上記
チャック本体4のフランジ部2の先端面に上記凸条16が
挿入される円環状凹溝17を形成し、さらに、切削油を送
る油流路19を、上記凹溝17と凸条16においてシール材1
8, 18を介して相互に連通連結されるように上記チャッ
ク本体4及びロックリング5に、貫設すると共に、切削
部に向かって切削油を噴出する油噴出孔22を上記ロック
リング5の先端面に開設したことを特徴とするチャッ
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8058399A JPH09225769A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | チャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8058399A JPH09225769A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | チャック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09225769A true JPH09225769A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13083288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8058399A Pending JPH09225769A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | チャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09225769A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002018660A (ja) * | 2000-07-07 | 2002-01-22 | Daishowa Seiki Co Ltd | 工具ホルダー |
JP2011189453A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Nt Tool Corp | 保持具の保持構造および保持具 |
JP2013188820A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Asphericon Gmbh | コレットチャック |
US9457411B2 (en) | 2012-02-17 | 2016-10-04 | Asphericon Gmbh | Collet |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP8058399A patent/JPH09225769A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002018660A (ja) * | 2000-07-07 | 2002-01-22 | Daishowa Seiki Co Ltd | 工具ホルダー |
JP2011189453A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Nt Tool Corp | 保持具の保持構造および保持具 |
US9457411B2 (en) | 2012-02-17 | 2016-10-04 | Asphericon Gmbh | Collet |
JP2013188820A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Asphericon Gmbh | コレットチャック |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100413 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20100803 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |