JP2013188820A - コレットチャック - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術の問題を解消すべく、改良されたコレットチャックを提供する。
【解決手段】軸3と、複数の半径方向のスリット5によって互いに分離されたチャックジョー4とを有する。チャックジョーの上端縁領域6は、研削または研磨工具に対する接触面を形成するとともに、コレットチャックによって保持されるレンズの加工領域の延長部分として形成される。チャックジョーによりレンズに対する収容空間が形成され、収容空間の下側外縁に環状に形成されたレンズに対する接触面から、チャックジョーの上端縁領域までの距離が、レンズの厚さに等しいかまたはそれよりも小さくなっていて、コレットチャックによるレンズのチャックに続く研削および/または研磨の間の材料の削り取り量に対応し、またはコレットチャックによるレンズのチャックに続く研削および/または研磨の間の材料の削り取り量、および中心厚さ許容誤差範囲に対応する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コレットチャック、特に、軸と、少なくとも2つの半径方向のスリットによって互いに分離されたチャックジョーとを有し、レンズを保持するためのコレットチャックに関するものである。
従来技術においては、EP 1049555 B1に記載のように、旋盤装置において棒状の工作物を保持するためのコレットチャックが知られている。コレットチャックは、複数の、組み立てていない、実質上管状体と一緒に形成された、断面が扇形の後部エレメントを有している。そして、コレットチャックは、その外側に部分円錐台面を有し、
DE 1754274 Uには、精密機械で使用する回転円板の加工のためのコレットチャックが記載されている。半径方向のスリットを備えたコレットチャックのチャック部は、鋼または真鍮から形成されたセグメントが、ねじまたは取り付けピンによって交換可能に取り付けられている。セグメントは、必要なチャック径にくり抜かれている。
DE 1968912 Uには、工具の円筒状のシャフト、特に、フライス盤のネジ軸を挟持またはクランプするための工具−戻り止め装置を備えたコレットチャックが記載されている。マシンスピンドルに対するネジ受けが、コレットチャックのスリットを入れられた部分までのび、マシンスピンドルの前方において軸方向に移動可能な対をなすネジを収容する。
WO 2009/018965 A1には、コレットチャックを備えたチャック装置および該チャック装置の配列が記載されている。工作物を保持するための複数の部分からなるコレットチャックを収容するためのチャック装置は、ガイド装置およびガイド面とともにコレットチャックを備えたハウジングを有している。コレットチャックは、チャック装置に対し軸方向に運動可能になっている。ガイド装置は、ガイド面上に、転動体として、転動体ホルダーに関係して配置された複数のボールを備えている。それによって、ガイド装置内の複数のボールは、一斉に、チャック装置内において初期位置から運動し得る。チャック装置内にコレットチャックが存在しないときに、ボールを初期位置まで戻すべく、転動体ホルダーに対するリセット装置が備えられる。
US 2006/0017238 A1には、レンズ製造用のコレットチャックシステムが記載されている。コレットチャックシステムは、機械内において加工物を保持する。コレットチャックシステムは、加工物開口を備えたコレットチャック本体を有し、加工物を、圧力を及ぼしながら保持する。
JP 10225809 AおよびJP 11019858 Aには、レンズに対するコレットチャックシステムが記載されている。
DE 10315008 A1およびDE 10332673 A1には、眼鏡レンズおよびその他の光学的に機能する表面を備えた成形体を保持するための方法および装置が記載されている。この場合、半製品が使用され、フライス盤を用いない成形法によって製造がざされる。続いて、機械的製造工程が実施される。それは半製品を使用し、このとき、成形フランジがフライス盤を用いずに成形される。成形フランジは、加工装置内へのチャックのために使用される。成形フランジは、それに続く加工工程のすべてにおいて保持され続け、加工物のチャックまたはその解除のために使用され、また、さらにそれに続く加工の際の、本体の眼鏡レンズまたはその他の加工物の支持のために使用される。眼鏡レンズは、加工の最終段階において成形フランジから分離される。
WO 03/033205 A1には、両面レンズを仕上げ加工するための方法および装置が記載されている。装置は、レンズの少なくとも一方の面を加工するための、切断ユニット、研削ユニットおよび/または研磨ユニットを有している。レンズをチャックするチャックユニットが、レンズの第2の面を加工するために備えられる。
DE 10053230 A1には、レンズを研磨するための装置に対するチャック、およびこのようなチャックを備えた装置が記載されている。チャックは、チャックヘッドおよびスピンドルヘッド間に可撓性を有するように形成されている。これは、チャックピストンおよび連接棒間に形成されたエアークッションによってもたらされる。
DE 10310561 B4には、眼鏡レンズおよびその他の光学的に機能する表面を備えた成形体を製造するための方法および装置が記載されている。この方法において、平板状または面取りされた円板状のプラスチックの素材が、その外縁で保持される。凸面状のレンズ前面および/または凹面状のレンズ後面が、フライスおよび/または回転工具を用いて、研削、精密研削、および必要に応じて研磨加工される。この場合、加工物の外周縁には、より大きな厚さの環状領域が維持され、加工および搬送工程における、加工物および/または眼鏡レンズのチャックおよび/またはチャックの解除、並びに支持および安定化のために使用され、加工終了時に除去される。環状領域は、加工軸の同定のためのマーキングおよび/またはデザインを有している。成形体または眼鏡レンズの表面には、形成された表面の幾何学的形状の軸位置を特定する微小なマーキングがなされている。凸面状のレンズ前面のフライス加工の際に、加工物の縁領域には一定半径の円形の溝が生じ、少なくともそれはフライス盤の刃に対応している。この溝は、環状領域において外向きに、そして眼鏡レンズにおいて内向きに移動していく。
DE 4021722 C2には、研削装置が記載されている。この研削装置は、加工物に対するホルダーと、ホルダーに対向して配置されかつ加工物の表面に接触する、導電性を有する研削手段とを有している。加工物および研削手段は、互いに対して回転し得るようになっている。電極が、研削手段の研削面と電極との間に予め決定された大きさの隙間が生じるように配置されている。直流電源が配置され、その負極側に電極が、正極側に研削手段がそれぞれ接続されている。研削手段と電極との間の空間内に、導電性を有しない冷却液体を供給する装置が備えられている。
GB 1155719には、レンズホルダーが記載されている。これは、壁によって取り囲まれた窪みを有する部分を備えている。壁は、レンズホルダーによって保持されたレンズの縁または縁領域に、レンズホルダーの当該部分の弾力性の少なくとも一部によって生じた押圧力を及ぼしながら当接する。レンズホルダーの当該部分は、半径方向のスリットを有し、スリットは、当該部分の外面から壁を貫通して内向きにのび、それによって、レンズホルダーの当該部分が互いに分離され、レンズの嵌め込みまたは取り外しのために窪みが広げられる。
DE 29608877 U1には、光学レンズを保持するためのホルダーが記載されている。このホルダーは、円筒状の基体と、基体に保持された弾性を有するレンズ支持面と、基体の中心を軸方向に貫通してのびる管路とを有している。基体は仕上げ用工具として形成されている。
EP 1049555 B1 DE 1754274 U DE 1968912 U WO 2009/018965 A1 US 2006/0017238 A1 JP 10225809 A JP 11019858 A DE 10315008 A1 DE 10332673 A1 WO 03/033205 A1 DE 10053230 A1 DE 10310561 B4 DE 4021722 C2 GB 1155719 DE 29608877 U1
したがって、本発明の課題は、上記従来技術の問題を解消すべく、改良されたコレットチャックを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、レンズを保持するためのコレットチャックであって、軸と、少なくとも2つの半径方向のスリットによって互いに分離された複数のチャックジョーとを有するものにおいて、前記チャックジョーの上端縁領域は、少なくとも部分的に可撓性を有する研削または研磨工具に対する接触面を形成するとともに、前記コレットチャックによって保持されるレンズの加工領域の延長部分として形成され、
(a)前記チャックジョーによって前記レンズに対する収容空間が形成され、前記収容空間の下側外縁に環状に形成された前記レンズに対する接触面)から、前記チャックジョーの前記上端縁領域までの距離が、前記レンズの厚さに等しいかまたはそれよりも小さくなっていて、前記コレットチャックによる前記レンズのチャックに続く研削および/または研磨の間の材料の削り取り量に対応し、または前記コレットチャックによる前記レンズのチャックに続く研削および/または研磨の間の材料の削り取り量、および中心厚さ許容誤差範囲に対応しており、または
(b)前記チャックジョーによって形成された前記レンズに対する前記収容空間内には、面取りされた当接面を備えたレンズ支持部が前記収容空間の中心に位置するように設けられているものであることを特徴とするコレットチャックを構成したものである。
上記構成において、好ましくは、前記チャックジョーの前記上端縁領域が、非球面状または円錐面状または球面状に形成されている。
また、前記コレットチャックは、金属から形成されていることが好ましく、より好ましくは、鋼または焼き入れ鋼から形成されていることが好ましい。
上記構成において、また、前記軸の壁厚は、前記半径方向のスリットよりも下側の領域において、前記半径方向のスリットの領域よりも薄くなっていることが好ましい。
また、前記軸は、前記チャックジョーへの移行部の外面に、溝状の軸凹部を有していることが好ましく、また、前記チャックジョーは、前記軸への移行部の外面に溝状のチャックジョー凹部を有していることが好ましい。
本発明によるレンズを保持するためのコレットチャックは、軸と、半径方向のスリットによって互いに分離された少なくとも2つのチャックジョーを有している。本発明によれば、少なくとも部分的に可撓性を有する研削または研磨工具に対する接触面が形成されたチャックジョーの上端縁領域は、コレットチャックによって保持されたレンズの加工領域の半径方向の拡張部分を形成する。
本発明の好ましい実施例によれば、チャックジョーによって形成されたレンズに対する収容空間の下側外縁に環状に形成されたレンズに対する接触面から、チャックジョーの上端縁領域までの距離は、レンズの厚さに等しいか、またはそれよりも小さくなっており、それは、コレットチャックによるレンズのチャックに続く研削または研磨の間の材料の削り取り量に対応し、あるいは、コレットチャックによるレンズのチャックに続く研削または研磨の間の材料削り取り量および中心厚さ許容誤差範囲に対応している。
レンズは、チャックジョーによって形成されたレンズに対する収容空間の下側外縁に環状に形成された接触面に、その後面を接触させ、それによって、レンズはコレットチャック内に平らな状態で保持される。この場合、接触面は、レンズがコレットチャック内において平らな状態で保持されることが保証されるように、レンズの後面領域に対応した形状を有している。チャックジョーの内側側部の接触面において、チャックジョーがレンズの側縁に当接し、それによって、レンズがコレットチャックの中心に位置決めされた状態で保持される。環状の接触面によって取り囲まれた内側領域は、接触面に対して凹んだ状態に形成され、それによって、この領域では、レンズがコレットチャックに接触しない。こうして、レンズ、特に、その中央の光学的に機能する領域がコレットチャックによって傷つけられることがない。さらに、この凹んだ領域には、前回の加工時に発生した研削または研磨屑等の汚れの粒子が追い出され、その結果、接触面が汚されることがなく、レンズの接触面との最適の平らな状態での接触が妨げられず、レンズが傷つけられることもない。
レンズに対する接触面からチャックジョーの上端縁領域までの距離は、この領域に置かれたレンズの厚さに等しく、またはそれよりも小さくなっている。これは、レンズの加工前の、コレットチャックによってチャックされたレンズの厚さに相当する。こうして、レンズの加工領域からチャックジョーの上端縁領域への継ぎ目のない移行が達成される。それによって、レンズの加工領域からチャックジョーの上端縁領域への移行の際の、研削または研磨工具の変形が防止され、レンズの加工エラーの発生が防止される。
第1の変形例によれば、前記距離がレンズの厚さよりも小さくなっており、これは、コレットチャックによるレンズのチャックに続く研削および/または研磨の間の材料の削り取り量に対応している。すなわち、レンズの加工前は、コレットチャックにチャックされたレンズの縁が、それに突合せになったチャックジョーの上端縁領域の縁よりも突出している。そして、レンズの加工後、よって、レンズの研削および/または研磨によって材料が削り取られ、レンズの縁と、それに突合せになったチャックジョーの上端縁領域の縁とが同じ高さになる。
第2の変形例によれば、前記距離はレンズの厚さよりも小さくなっており、これは、コレットチャックによるチャックに続く研削および/または研磨による材料の削り取り量、および中心厚さ許容誤差範囲に対応している。なぜなら、レンズの厚さは、製品毎に全く同一ではなく、むしろ一定の許容誤差範囲内、つまり中心厚さ許容誤差範囲内にあるからである。そして、例えば、第1回目の加工工程においてエラーが生じた場合に、さらなる加工工程、例えば、第2回目の研磨を実施することもできる。
本発明の別の実施例によれば、レンズに対する収容空間内に、その中心に位置するようにレンズ支持部が設けられる。この実施例は、加工領域に対向配置された凹面状の後面を備えたレンズに適しており、コレットチャック内における、レンズに対する支持および平らな状態での別の保持を実現する。それゆえ、この実施例では、環状の縁取り接触面は不要である。本発明によれば、レンズ支持部の当接面は面取りされており、それによって、この当接面に当接するレンズが傷つけられることが防止される。レンズ支持部、よってその当接面は、コレットチャックによるレンズ2の平らな状態での保持が保証されるように、当接面に接触するレンズの後面領域に対応した形状を有している。この実施例では、レンズは、チャックジョーの内側側部の接触面によって、コレットチャックの中心に位置決めされた状態で保持され、レンズ支持部によってコレットチャック内に支持され、平らな状態で保持される。
コレットチャックは、例えば、3つまたは6つのチャックジョーを有し、レンズの簡単かつ迅速なチャックを実現し、それに続く研削および/または研磨等の加工のためにレンズを保持する。そのために、レンズがコレットチャックに嵌め込まれ、そして、コレットチャックの軸が、例えば油圧チャック内に差し込まれ、それによって、チャックジョーがレンズに接触する。
コレットチャック内において、レンズは非常に正確に保持されかつ中心に配置されるので、レンズ2の高精度の研削および/または研磨が可能となる。すなわち、レンズは、コレットチャック内において、平らに保持されるだけでなく、また中心に位置するように保持される。コレットチャック内に保持されたレンズの平面上の運動および回転運動の誤差は、5μmよりも小さくなり、それは、通常、2μmの範囲内にある。
上端縁領域は、レンズの加工領域に対応して配置されるが、研削または研磨工具に対する接触面を形成する。研削または研磨工具は少なくとも部分的に可撓性を有し、それによって、レンズの加工領域、すなわちレンズの加工されるべき表面の形状に適合している。レンズの縁領域において、研削または研磨工具が、チャックジョーの上端縁領域に部分的に載っていて、実際には、レンズ2の加工されるべき表面の半径方向の拡張部分を形成する。それによって、研削または研磨工具は、その後も、レンズの加工すべき表面に適合した形状を保ち、レンズの外縁上にぽっきっと折れてしまうことがない。こうして、レンズの加工エラーは、レンズの外縁を越えて作用する研削または研磨工具によって防止され、それによって、レンズの外縁を含む表面全体にわたる、レンズの均一かつ高精度の研削または研磨が達成される。それによって、例えば、従来の装置では最適な処理がなされていない、それに続くレンズの側縁の削り取りが防止され、その結果、レンズ形成材料が最適に利用され、加工時間が短縮される。
従来の装置においては、レンズは、仕上げ加工されたレンズに必要なものとして、大きな直径を有している。レンズは、レンズホルダー上に手作業で貼着され、中心に配置される。研削または研磨ののち、レンズの縁が削り取られ、最終的な直径になるように成形される。これは、多大な材料の浪費と加工時間の浪費を招き、コストを上昇させる。
それに対し、本発明のコレットチャックにおいては、チャックされるレンズは、その最終的な直径を有している。レンズをコレットチャック内の中心に配置することは、チャックジョーが閉じられる際に自動的になされる。こうして、無駄な手作業によるレンズのホルダー上への貼着およびホルダー上での位置決め、よって、レンズの縁の削り取りが不要となる。
コレットチャックは、とりわけ、非球面レンズ、すなわち、非球面状に研削および/または研磨等の加工すべき面を備えたレンズを保持するのに適している。
レンズが加工されたのち、コレットチャックが油圧チャックから取り外され、レンズがコレットチャックから取り外される。そして、加工すべき別のレンズが、また同様にして、コレットチャックに非常に正確にチャックされる。これは、手作業によってレンズをホルダーに貼着したのち、調整するという従来のレンズ加工法に比較して、作業を著しく簡単にし、加工時間を短縮させるものである。本発明によれば、また、油圧チャックを開くだけで、コレットチャックのチャックジョーを開き、油圧チャック内にコレットチャックを装着することができる。レンズは、例えば、低圧把持工具によってピックアップされ、コレットチャック内から取り出される。そして、次のレンズが加工のためにコレットチャックにチャックされ、油圧チャック、よってチャックジョーが再び閉じられる。こうして、コレットチャックの油圧チャックからの取り外しおよび油圧チャック内への再装着がなされる。
レンズが非球面状または円錐面状または球面状のいずれに成形されるかに応じて、チャックジョーの上端縁領域が、レンズの加工領域の半径方向の拡張部分をなすように形成される。
コレットチャックは、必要に応じて、金属、好ましくは鋼、より好ましくは焼き入れ鋼から形成される。それによって、コレットチャックは高い剛性を有し、その結果、多数のレンズを、その都度、最適にチャックし、保持し、加工可能とする。さらに、コレットチャックは、高い強度を有し、研磨時の摩耗量が少なく、それによって、レンズの加工を多数回行ったのちであっても、レンズのチャック時および加工時に高い精度を維持すること、が可能となる。とりわけ、レンズの加工のために装着された研削または研磨工具によるチャックジョーの上端縁領域の摩耗は、焼き入れ鋼の使用によって、ごくわずかであり、その結果、コレットチャックを用いてレンズの保持および加工が多数回行われたのちであっても、チャックジョーの上端縁領域は、依然として、コレットチャックによって保持されたレンズの加工領域の半径方向の拡張部分を形成する。
好ましくは、軸の壁厚は、半径方向のスリットよりも下側(軸の下端)では、半径方向のスリットの領域よりも薄くなっている。それによって、チャックジョーの正確な回動点が形成され、チャックジョーは、例えば油圧チャックによる押圧の際にこの点のまわりに回動して互いに接近し、それによって、コレットチャックが閉じてレンズがチャックされる。軸の上部、よって半径方向のスリットの領域は、強い形状保持力を有しているので、チャックしている間の、軸の変形およびチャックジョーの変形、並びにコレットチャックの不均一かつ不十分なチャックが防止される。
軸は、チャックジョーへの移行領域の外面に、溝状の軸凹部を有している。必要に応じて、チャックジョーはまた、軸への移行領域(チャックジョーの下端)の外面に溝状のチャックジョー凹部を有している。これらの溝状凹部は、互いに結合してまわりを取り巻く凹部を形成する。軸凹部およびチャックジョー凹部は、油圧チャックへのコレットチャックの最適の差し込みを実現する。この場合、コレットチャックは、軸だけでなくチャックジョーの下面において油圧チャックに最適に接触し、前回のレンズ加工時に万一研削または研磨屑等の汚れ粒子が発生しても、それらに妨げられることがない。これらの汚れ粒子は、これらの凹部内に追い出され、コレットチャックの油圧チャックへの差し込みが妨げられることはない。それによって、コレットチャックによるレンズの正確なチャックが達成される。
本発明の第1実施例によるコレットチャックの斜視図である。 本発明の第1実施例によるコレットチャックを上方から見た平面図である。 本発明の第1実施例によるコレットチャックの側面図である。 本発明の第1実施例によるコレットチャックの縦断面図である。 図4の領域Vの拡大図である。 図4の領域VIの拡大図である。 本発明の第2実施例によるコレットチャックを上方から見た斜視図である。 本発明の第2実施例によるコレットチャックを下方から見た斜視図である。 本発明の第2実施例によるコレットチャックを上方から見た平面図である。 本発明の第2実施例によるコレットチャックの、レンズを保持した状態を示す縦断面図である。 図9のXI−XI線に沿った縦断面図である。 図11の領域XIIの拡大図である。 本発明の第3実施例によるコレットチャックの側面図である。 本発明の第3実施例によるコレットチャックを上方から見た平面図である。 本発明の第3実施例によるコレットチャックの縦断面図である。 本発明の第3実施例によるコレットチャックに保持されるレンズの断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明する。なお、添付図面中の対応する構成要素には、同一の参照番号が付されている。
図1〜図6は本発明の第1実施例を示し、図7〜図12は本発明の第2実施例を示し、図13〜図15は本発明の第3実施例を示している。本発明は、レンズ2に研削および/または研磨等の加工を施すべく、レンズ2を保持するためのコレットチャック1に係るものである。また、図16は、本発明のコレットチャック1によって保持されるレンズ2の1例を示している。
本発明のコレットチャック1は、軸3と、複数のチャックジョー4、第1および第2実施例ではそれぞれ3つのチャックジョー4、また第3実施例では6つのチャックジョー4を備えている。もちろん、チャックジョー4の個数はこれらの実施例に限定されず、チャックコレット1は、2以上の任意の個数のチャックジョー4を備え得る。
チャックジョー4は、半径方向のスリット5によって互いに分離され、丸みを帯びたレンズ2を保持するための丸みを帯びた収容空間を形成している。半径方向のスリット5は、軸3の下部までのび、それによって、軸3は、軸3の下端部でのみ互いに結合する複数の軸部分から構成されている。軸3の上端において、チャックジョー4がそれらの軸部分に接続している。
チャックジョー4の上端縁領域6は、コレットチャック1によって保持されるレンズ2の加工領域7の半径方向の拡張部分として形成され、例えば、非球面状または円錐面状または球面状に形成されている。この場合、コレットチャック1は、例えば、当初は大まかな形状に形成されていて、次いで、例えば、レンズ2の加工装置において、最終的な形状に整形されうる。チャックジョー4の上端縁領域6は、例えば、窒化ホウ素の立方体から研磨板を用いて研削され、コレットチャック1によって保持されるレンズ2の加工領域7の半径方向の拡張部分に対応する必要な形状に適合せしめられる。
例えば図10から明らかなように、本発明のコレットチャック1は、レンズ2の簡単かつ迅速なチャックを可能とし、それによって、その後のレンズ2の加工、特に研削および/または研磨のためにレンズ2を保持する。この場合、コレットチャック1は、特に、非球面レンズ2を製造するのに適している。すなわち、コレットチャック1は、少なくとも、レンズ2の加工領域7、特に研削および/または研磨領域が非球面状に成形され、および/または研削および/または研磨によって、コレットチャック1に保持されたレンズ2が非球面に成形される場合に特に適している。
レンズ2をチャックし、保持するために、レンズ2は、コレットチャック1内、すなわちチャックジョー4によって形成された丸みを帯びた収容空間内にはめ込まれ、コレットチャック1の軸3が、例えば、図10に示すように、油圧チャック8または他の適当なチャックエレメント内にチャックされ、それによって、チャックジョー4は、内側側部の接触面14においてレンズ2の側縁に当接し、レンズ2をコレットチャック1の中心に位置させた状態で保持する。すなわち、コレットチャック1は、その軸3が油圧チャック8内に、チャックジョー4の下面が油圧チャック8の上面に当接するまで差し込まれる。その後、油圧チャック8が作動し、軸3を押し付け、それによって、軸部分が内向きに押し付けられる。すなわち、油圧チャック8によって押圧された軸部分は、軸3の下端で互いに結合した軸部分により生じた回動軸のまわりに回動し、それによって、軸3の上端において軸部分に接続されたチャックジョー4がまた回動する。それによって、チャックジョー4の間に配置されたレンズ2がコレットチャック1内においてチャックされる。この場合、回動軸は半径方向のスリット6の下端の領域にある。
コレットチャック1内において、レンズ2は非常に性格に正確に保持されかつ中心に配置されるので、レンズ2の高精度の研削および/または研磨が可能となる。すなわち、レンズ2は、コレットチャック1内において、平らに保持されるだけでなく、また中心に位置するように保持される。コレットチャック1内に保持されたレンズ2の平面上の運動および回転運動の誤差は、5μmよりも小さくなり、それは、通常、2μmの範囲内にある。
上端縁領域6は、レンズ2の加工領域7に対応して配置されるが、研削または研磨工具に対する接触面を形成する。研削または研磨工具は少なくとも部分的に可撓性を有し、それによって、レンズ2の加工領域7、すなわちレンズ2の加工されるべき表面の形状に適合している。レンズ2の縁領域において、研削または研磨工具が、チャックジョー4の上端縁領域6に部分的に載っていて、実際には、レンズ2の加工されるべき表面の半径方向の拡張部分を形成する。それによって、研削または研磨工具は、その後も、レンズ2の加工すべき表面に適合した形状を保ち、レンズ2の外縁上にぽっきっと折れてしまうことがない。
こうして、レンズ2の加工エラーは、レンズ2の外縁を越えて作用する研削または研磨工具によって防止され、それによって、レンズ2の外縁を含む表面全体、すなわち、レンズ2の加工領域7の全体にわたる、レンズ2の均一かつ高精度の研削または研磨が達成される。それによって、例えば、従来の装置では最適な処理がなされていない、それに続くレンズ2の側縁の削り取りが防止され、その結果、レンズ形成材料が最適に利用され、加工時間が短縮される。
従来の装置においては、レンズは、仕上げ加工されたレンズに必要なものとして、大きな直径を有している。レンズは、レンズホルダー上に手作業で貼着され、中心に配置される。研削または研磨ののち、レンズの縁が削り取られ、最終的な直径になるように成形される。これは、多大な材料の浪費と加工時間の浪費を招き、コストを上昇させる。
それに対し、本発明のコレットチャック1においては、チャックされるレンズ2は、その最終的な直径を有している。レンズ2をコレットチャック1内の中心に配置することは、チャックジョー4が閉じられる際に自動的になされる。こうして、無駄な手作業によるレンズのホルダー上への貼着およびホルダー上での位置決め、よって、レンズの削り取りが不要となる。
レンズ2が加工されたのち、コレットチャック1が油圧チャック8から取り外され、レンズ2がコレットチャック1から取り外される。そして、加工すべき別のレンズ2が、また同様にして、コレットチャック1に非常に正確にチャックされたのち、加工される。これは、手作業によってレンズをホルダーに貼着したのち、調整するという従来のレンズ加工法に比較して、作業を著しく簡単にし、加工時間を短縮させるものである。
本発明によれば、また、油圧チャック8を開くだけで、コレットチャック1のチャックジョー4を開き、油圧チャック8内にコレットチャック1を装着することができる。レンズ2は、例えば、低圧把持工具によってピックアップされ、コレットチャック1内から取り出される。そして、次のレンズ2が加工のためにコレットチャック1にチャックされ、油圧チャック、よってチャックジョー4が再び閉じられる。こうして、コレットチャック1の油圧チャック8からの取り外しおよび油圧チャック8内への再装着がなされる。
本発明のコレットチャック1は、好ましくは、焼き入れ鋼から形成される。焼き入れ鋼は、必要に応じて、後継ぎされたものからなっている。焼き入れ鋼から形成したことによって、コレットチャック1は高い剛性を有し、その結果、多数のレンズ2を、その都度、最適にチャックし、保持し、加工可能とする。さらに、コレットチャック1は、高い強度を有し、研磨時の摩耗量が少なく、それによって、レンズ2の加工を多数回行ったのちであっても、レンズ2のチャック時および加工時に高い精度を維持すること、が可能となる。
とりわけ、レンズ2の加工のために装着された研削または研磨工具によるチャックジョー4の上端縁領域6の摩耗は、焼き入れ鋼の使用によって、ごくわずかであり、その結果、コレットチャック1を用いてレンズ2の保持および加工が多数回行われたのちであっても、チャックジョー4の上端縁領域6は、依然として、コレットチャック1によって保持されたレンズ2の加工領域7の半径方向の拡張部分を形成し、それによって、研削または研磨の間に、研削または研磨工具に対し、レンズ2の縁が良好に支持される。
図4および図11に示したように、第1および第2実施例において、軸3の壁厚は、半径方向のスリット5の下側では、半径方向のスリット5の領域よりも薄くなっている。すなわち、軸3の下端の軸部分の結合領域は、半径方向のスリット5によって互いに分離された軸部分よりも壁厚が小さくなっている。それによって、チャックジョー4の正確な回動点が形成され、チャックジョー4は、例えば油圧チャック8による押圧の際にこの点のまわりに回動して互いに接近し、それによって、コレットチャック1が閉じてレンズ2がチャックされる。すなわち、半径方向のスリット5によって互いに分離された軸部分の結合領域によって軸部分、よって軸部分の上端に設けられたチャックジョー4の回動軸が形成される。回動軸は、半径方向のスリット5の下端領域に位置する。軸3の上部、よって半径方向のスリット5によって互いに分離された軸部分は強い形状保持力を有しているので、チャックしている間の、軸部分の領域における軸3の変形およびチャックジョー4の変形、並びにコレットチャック1の不均一かつ不十分なチャックが防止される。
レンズ2に対する接触面9から、チャックジョー4の上端縁領域6までの距離は、図10から明らかなように、当該領域におけるレンズ2の厚さに等しいかまたはそれよりもわずかに小さい。これは、加工前の、コレットチャック1にチャックされたレンズ2の厚さに相当する。こうして、レンズ2の加工領域7からチャックジョー4の上端縁領域6への継ぎ目のない移行が実現される。それによって、レンズ2の加工領域7からチャックジョー4の上端縁領域6への移行の際に、研削または研磨工具が変形してレンズ2の加工エラーの生じることが防止される。
好ましくは、前記距離はレンズ2の厚さよりも小さくなっており、研削または加工による材料の削り取り量に対応している。すなわち、レンズ2の加工前は、コレットチャック1にチャックされたレンズ2の縁は、それと突合せになった、チャックジョー4の上端縁領域6の縁よりもわずかに高くなっている。そして、レンズ2の加工後、よってレンズ2の研削および/または研磨の後、材料の削り取りによって、レンズ2の縁と、それと突合せになった、チャックジョー4の上端縁領域6の縁とが同じ高さになる。
あるいは、前記距離はレンズ2の厚さよりも小さくなっており、コレットチャック1によるチャックに続く研削および/または研磨による材料の削り取り量、および中心厚さ許容誤差範囲に対応している。なぜなら、レンズ2の厚さは、製品毎に全く同一ではなく、むしろ一定の許容誤差範囲内、つまり中心厚さ許容誤差範囲内にあるからである。そして、例えば、第1回目の加工工程においてエラーが生じた場合に、さらなる加工工程、例えば、第2回目の研磨を実施することもできる。
接触面9は、好ましくは、チャックジョー4によって形成されたレンズ2の収容空間内において環状に形成され、より好ましくは、チャックジョー4の内側に沿うとともに、収容空間の下側外縁に沿って形成される。この接触面9上に、レンズ2の後面10が置かれ、それによって、レンズ2がコレットチャック1内に平らに保持される。この場合、コレットチャック1内においてレンズ2が平らに保持されることを保証すべく、接触面9は、その上に置かれるレンズ2の後面10の形状に対応するように形成される。それによってチャックジョー4が、内側側部の接触面14においてレンズ2の側縁に当接することによって、レンズ2が、コレットチャック1内に、コレットチャック1の中心に位置決めされた状態で保持される。
環状の接触面9によって取り囲まれた内側領域が、接触面9に対して凹んだ状態で形成されていることにより、この内側領域内において、レンズ2の後面10はコレットチャック1に接触することがない。こうして、レンズ2、特に、その中央の光学的に機能する領域がコレットチャック1によって傷つけられることがない。さらに、前回のレンズ加工によって発生した汚れ粒子、例えば、研削または研磨屑がこの領域に追い出され、その結果、それらが接触面9を汚すことがなく、よって、レンズ2のコレットチャック1内での最適の配置、すなわち、レンズ2の接触面9上に平らに置かれることが妨げられず、レンズ2の後面10が傷つけられることがない。
軸3は、チャックジョー4への移行領域(軸の上端)の外面に、溝状の軸凹部11を有している。コレットチャック1の第1および第2実施例において、チャックジョー4はまた、軸3への移行領域(チャックジョーの下端)の外面に溝状のチャックジョー凹部12を有している。これらの溝状凹部11、12は、図5および図12からわかるように、互いに結合してまわりを取り巻く凹部を形成する。
軸凹部11およびチャックジョー凹部12は、油圧チャック8へのコレットチャック1の最適の差し込みを実現する。この場合、コレットチャック1は、軸3だけでなくチャックジョー4の下面において油圧チャック8に最適に接触し、前回のレンズ加工時に万一研削または研磨屑等の汚れ粒子が発生しても、それらに妨げられることがない。これらの汚れ粒子は、軸凹部11およびチャックジョー凹部12内、またはそれらによって形成された全体としての凹部内に追い出され、コレットチャック1の油圧チャック8への差し込みが妨げられることはない。それによって、コレットチャック1によるレンズ2の正確なチャックが達成される。
図13〜図15に示したコレットチャック1の第3実施例によれば、レンズ2に対する収容空間内に、その中心に位置するようにレンズ支持部13が設けられる。この実施例は、例えば、図16に示すような、加工領域7に対向配置された凹面状の後面10を備えたレンズ2に適しており、コレットチャック1内における、前述の実施例の接触面9とは別のレンズ2に対する支持および平らな状態での保持を実現する。それゆえ、この実施例では、前述のような環状の縁取り接触面9は不要である。なぜなら、レンズ2はただレンズ支持部13に接触するだけでよいからである。
レンズ支持部13の当接面は、好ましくは、面取りされており、それによって、レンズ2のこの当接面に当接する領域が傷つけられることが防止される。これは、特に必要である。なぜなら、レンズ2がレンズ支持部13の当接面に当接する場合、レンズ2の中央の光学的に機能する領域が、コレットチャック1、よってレンズ支持面13の当接面に当接することによって傷つけられないことが重要だからである。レンズ支持部13、よってその当接面は、コレットチャック1によるレンズ2の平らな状態での保持が保証されるように、当接面に接触するレンズ2の後面領域に対応した形状を有している。レンズ支持部13の高さは、前述の接触面9と同様に、レンズ2の加工領域7が、少なくとも、加工前にコレットチャックの上端縁領域6より突出し、研削または研磨工具によって加工されることによってほぼ同じ高さになるように設定される。コレットチャック1の第3実施例においては、レンズ2は、チャックジョー4の内側側部の接触面14によって、コレットチャック1の中心に位置決めされた状態で保持され、レンズ支持部13によってコレットチャック1内に支持され、平らな状態で保持される。
図13および図15に示した第3実施例によれば、コレットチャック1は、軸部分が互いに結合される軸3の下部の壁厚が、前述の第1および第2の実施例の場合と異なり、半径方向のスリット5によって互いに分離された軸部分の壁厚よりも厚くなっている。なぜなら、軸3の下部がレンズ支持部13と結合しているからである。すなわち、レンズ支持部13は、軸3の下部に固定されるが、軸3の上部では、軸3の中空な内部において自由端を有し、それによって、軸部分およびチャックジョー4が自由空間を形成していて、油圧チャック8によるチャックによって内向きに回動し、それによって、レンズ2がチャックジョー間にチャックされるからである。この場合、また、半径方向のスリット5によって互いに分離された軸部分およびその上端に設けられたチャックジョー4がそのまわりに回動する回動軸は、半径方向のスリット5の下端の領域にある。回動軸をより確実に形成し、チャックジョー4の回動をより正確に行わせるために、軸部分とレンズ支持部13との境界領域に、自由空間が形成される。すなわち、軸部分とレンズ支持部13との結合部の上側における軸部分の壁厚が薄くされる。この減じられた壁厚15によって、軸部分およびレンズ支持部13の回動軸が形成される。
1 コレットチャック
2 レンズ
3 軸
4 チャックジョー
5 スリット
6 上端縁領域
7 加工領域
8 油圧チャック
9 接触面
10 後面
11 軸凹部
12 チャックジョー凹部
13 レンズ支持部
14 接触面
15 減少した壁厚

Claims (7)

  1. レンズ(2)を保持するためのコレットチャック(1)であって、軸(3)と、少なくとも2つの半径方向のスリット(5)によって互いに分離されたチャックジョー(4)とを有するものにおいて、
    前記チャックジョー(4)の上端縁領域(6)は、少なくとも部分的に可撓性を有する研削または研磨工具に対する接触面を形成するとともに、前記コレットチャック(1)によって保持されるレンズ(2)の加工領域(7)の延長部分として形成され、
    (a)前記チャックジョー(4)によって前記レンズ(2)に対する収容空間が形成され、前記収容空間の下側外縁に環状に形成された前記レンズ(2)に対する接触面(9)から、前記チャックジョー(4)の前記上端縁領域(6)までの距離が、前記レンズ(2)の厚さに等しいかまたはそれよりも小さくなっていて、前記コレットチャック(1)による前記レンズ(2)のチャックに続く研削および/または研磨の間の材料の削り取り量に対応し、または前記コレットチャック(1)による前記レンズ(2)のチャックに続く研削および/または研磨の間の材料の削り取り量、および中心厚さ許容誤差範囲に対応しており、または
    (b)前記チャックジョー(4)によって形成された前記レンズ(2)に対する前記収容空間内には、面取りされた当接面を備えたレンズ支持部(13)が前記収容空間の中心に位置するように設けられているものであることを特徴とするコレットチャック(1)。
  2. 前記チャックジョー(4)の前記上端縁領域(6)が、非球面状または円錐面状または球面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコレットチャック(1)。
  3. 金属から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコレットチャック(1)。
  4. 鋼または焼き入れ鋼から形成されていることを特徴とする請求項3に記載のコレットチャック(1)。
  5. 前記軸(3)の壁厚は、前記半径方向のスリット(5)よりも下側の領域において、前記半径方向のスリット(5)の領域よりも薄くなっていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコレットチャック(1)。
  6. 前記軸(3)は、前記チャックジョー(4)への移行部の外面に、溝状の軸凹部(11)を有していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコレットチャック(1)。
  7. 前記チャックジョー(4)は、前記軸(3)への移行部の外面に溝状のチャックジョー凹部(12)を有していることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のコレットチャック(1)。
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