JP2002018660A - 工具ホルダー - Google Patents

工具ホルダー

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JP2002018660A
JP2002018660A JP2000207227A JP2000207227A JP2002018660A JP 2002018660 A JP2002018660 A JP 2002018660A JP 2000207227 A JP2000207227 A JP 2000207227A JP 2000207227 A JP2000207227 A JP 2000207227A JP 2002018660 A JP2002018660 A JP 2002018660A
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flange
end surface
face
elastic
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JP2000207227A
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Takeshi Komine
毅 小峰
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Daishowa Seiki Co Ltd
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Daishowa Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具ホルダーと主軸との剛体結合を維持する
ことができながら、両者間に振動現象等が生起すること
がない工具ホルダーを提案すること。 【解決手段】 主軸4に工具ホルダーを取り付ける際
に、主軸4のテーパ孔5にホルダー本体1のテーパシャ
ンク部2が密接嵌合したときに同時に主軸4の端面にホ
ルダー本体1の鍔部端面3aが密着して、テーパ孔5及
びこれに密接嵌合するテーパシャンク部2と主軸端面4
a及びこれに密着する鍔部端面3aとの二面拘束によっ
てホルダー本体1を主軸4に取り付けるようにし、ホル
ダー本体1の鍔部3に弾性領域6を設け、ホルダー本体
1の鍔部端面3aが主軸端面4aに密着したときに弾性
領域6が圧縮した状態で介在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マシニングセンタ
等の工作機械の主軸に取り付けるための工具ホルダーに
関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、過去にこの種自動工具交換
装置付マシニングセンターに使用される工具ホルダー取
付装置に関して特許第2571325号に係る発明を提
案したが、この特許発明は、図9に示すように、ホルダ
ー本体1のテーパシャンク部2に隣接して工具自動交換
のためのマニュピレーター把持用鍔部3が一体形成さ
れ、工作機械の回転又は非回転主軸4に設けたテーパ孔
5に上記テーパシャンク部2を嵌合させて、主軸4にホ
ルダー本体1を取り付ける際に、上記主軸4のテーパ孔
5にホルダー本体1のテーパシャンク部2が密接嵌合し
たときに同時に主軸4の端面4aにホルダー本体1の鍔
部端面3aが密着して、上記テーパ孔5及びこれに密接
嵌合するテーパシャンク部2と上記主軸端面4a及びこ
れに密着する鍔部端面3aとの二面拘束によってホルダ
ー本体1を主軸4に取り付けるようにした工具ホルダー
からなるものである。なお、上記特許発明に示される二
面拘束構造は主軸端面4aと鍔部端面3aとが互いに対
向方向に延設して密着するようになっているが、本発明
では、勿論この構成に限定されることはなく、要は上記
テーパ孔5にテーパシャンク部2が密接嵌合したときに
主軸端面4aと鍔部端面3aとが互いに密着する構成の
ものに全て適用される。
【0003】それ以前の工具ホルダーは、単にホルダー
本体1のテーパシャンク部2がテーパ孔5に密接嵌合す
るだけでホルダー本体1を主軸4に保持させるようにし
ていたが、これに対し上記特許発明によれば、ホルダー
本体1は、そのテーパシャンク部2が主軸4のテーパ孔
5に密接嵌合して、そのテーパシャンク部2とこれが嵌
合するテーパ孔5との間で拘束保持されるだけでなく、
ホルダー本体1の鍔部端面3aが主軸4の端面4aにも
同時に密着、即ち密接当接して、その鍔部端面3aとこ
れが密着する主軸端面4aとの間でも拘束保持されるた
め、ホルダー本体1は主軸4に一種の剛体結合状態に保
持されることになり、ホルダー本体1に取り付けられた
切削工具による切削作業を正確に行うことができるとい
う優れた効果を発揮することになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それ以
前の工具ホルダーによれば、上述のように単にホルダー
本体1のテーパシャンク部2がテーパ孔5に密接嵌合す
るだけであるから、工具ホルダーにかかる切削負荷によ
る振動等は両者の取付部で吸収され、共振することはあ
まりなかった。
【0005】これに対し上記特許発明によれば、工具ホ
ルダーは主軸4に一種の剛体結合状態に取り付けられる
ため切削精度を上げることができるが、例えば被削材の
材質や切削速度或いは切削力等の切削条件によっては、
切削工具による切削作業中に発生するビビリ現象や振動
或いはこれによる騒音を、上記両者の剛体結合の故にか
えってこれらを吸収することができなかった。
【0006】本発明は、上記の難点を解消し、工具ホル
ダーと主軸4との剛体結合を維持することができなが
ら、両者間に振動現象等が生起することがないこの種工
具ホルダーを提案することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1に係る発明にあっては、実施形態に示す参
照符合を付して示せば、工作機械の主軸4に設けたテー
パ孔5に嵌合されるテーパシャンク部2と、前記主軸4
の端面4aに密着する端面3aを有する鍔部3とを有す
工具ホルダーにおいて、前記鍔部2に弾性領域6を設
け、前記主軸4のテーパ孔5に前記テーパシャンク部2
が密着嵌合したときに同時に前記主軸端面4aに前記鍔
部端面3aが密着して、前記鍔部3の前記弾性領域6が
圧縮状態で介在するようになっている構成からなるもの
である。
【0008】また請求項2に係る発明にあっては、上記
鍔部3は、鍔部3の大部分を形成する本体部7と、該本
体部7とは別体であって上記鍔部端面3aを形成する端
面部材8と、本体部7と端面部材8との間に介在され上
記弾性領域6を形成する弾性体9とからなり、端面部材
8と弾性体9とは本体部7にボルト10によって結合さ
れてなる請求項1に記載の構成からなるものである。
【0009】また請求項3に係る発明にあっては、上記
鍔部3は、鍔部3の大部分を形成する本体部7と、該本
体部7と一体であって上記鍔部端面3aを形成する端面
部材8Aと、本体部7と端面部材8Aとの間に介在され
上記弾性領域6を形成する弾性体9Aとからなり、本体
部7と端面部材8Aとの間で接着結合されてなる請求項
1に記載の構成からなるものである。
【0010】また請求項4に係る発明にあっては、上記
鍔部3は、鍔部3の大部分を形成する本体部7と、該本
体部7と一体であって上記鍔部端面3aを形成する端面
部材8Aと、本体部7と端面部材8Aとの間に介在され
上記弾性領域6を形成する空隙部11とからなる請求項
1に記載の構成からなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態の
工具ホルダーを示すもので、主軸4に設けたテーパ孔5
に、鍔部3を有するホルダー本体1のテーパシャンク部
2が密接嵌合し、同時に主軸4の端面にホルダー本体1
の鍔部端面3aが密着して、上記テーパ孔5及びこれに
密接嵌合するテーパシャンク部2と上記主軸端面4a及
びこれに密着する鍔部端面3aとの二面拘束によって工
具ホルダーが主軸4に取り付けられた状態を示す。鍔部
3は該鍔部3の大部分を占める本体部7と、該本体部7
とは別体であって、本体部7と同じ材質の鋼材或いはこ
れよりも硬質の高硬度材からなる端面部材8とからな
り、該端面部材8の先端面に鍔部端面3aが形成され
る。
【0012】そして、端面部材8と本体部7との間には
軸方向に弾性収縮可能な弾性領域6が上記鍔部端面3a
と同じ平行な面上に形成される。
【0013】弾性領域6には硬質ゴムや樹脂等で厚みが
例えば2〜3mm程度の弾性体9が嵌合して設けられ、
且つ端面部材8と弾性体9と本体部7とにわたって、同
心状に貫通孔12,13とねじ孔14とが図2に示すよ
うに周方向に適当間隔に穿設され、これにボルト10が
ねじ込まれることによって端面部材8と弾性体9とが本
体部7に固定されるようになっている。端面部材8とこ
れに重合される弾性体9とは図2の(a)に示すよう
に、周知の位置決め溝15の部分を除いて円環状に一体
形成されたものをボルト10によって固定してもよい
が、同図の(b)に示すように位置決め溝15を挟んで
一対の半割り環状のもの8a,8aを夫々固定するよう
にしてもよい。前者であれば部品点数は少なくて良い
が、位置決め溝15の部分を切除した形状の円環状に形
成しなければならないので加工が若干面倒である。後者
であれば部品点数は多くなるが半割り環状に形成するだ
けでよいから加工が簡単であるという利点がある。
【0014】図示のように、主軸4のテーパ孔5にホル
ダー本体1のテーパシャンク部2が密接嵌合し、同時に
主軸4の端面にホルダー本体1の鍔部端面3aが密着し
ているときに、弾性領域6の弾性体9は端面部材8が該
弾性体9を軸方向に押圧してこれを収縮せしめ、該弾性
体9の収縮状態で主軸4のテーパ孔5及びこれに密接嵌
合するホルダー本体1のテーパシャンク部2と上記主軸
端面4a及びこれに密着する鍔部端面3aとの二面拘束
状態が維持されるようになっている。
【0015】従って、図3に示すように主軸4のテーパ
孔5からホルダー本体1のテーパシャンク部2を抜き取
ったときには弾性領域6の弾性体9は、図1の収縮状態
を示す点線位置から元の状態に弾性復帰することにな
る。
【0016】なお、図1に示すように弾性体9が収縮し
た際にボルト10の頭部10aが鍔部端面3aから突出
しないように若干、貫通孔12に没入状態に配置されて
いる。
【0017】このように端面部材8と本体部7との間に
弾性領域6を形成して、ホルダー本体1のテーパシャン
ク部2を主軸4のテーパ孔5に密接嵌合し、ホルダー本
体1の鍔部端面3aが主軸4の端面4aに密着したとき
に、鍔部3に設けた弾性領域6が収縮状態にあるために
は、ホルダー本体1のテーパシャンク部2が主軸4のテ
ーパ孔5に密接嵌合する前に、まず先にホルダー本体1
の鍔部端面3aが主軸4の端面4aに当接し、この当接
圧力によって弾性領域6が収縮を開始し、ホルダー本体
1のテーパシャンク部2が主軸4のテーパ孔5に密接嵌
合したときに、同時に所要の圧力、即ち弾性領域6の弾
性反力を受けてホルダー本体1の鍔部端面3aが主軸4
の端面4aに密着するようする必要がある。
【0018】このようにホルダー本体1が主軸4に完全
に取り付けられているときには、ホルダー本体1の鍔部
端面3aが主軸1の端面4aに常に所要の圧力で圧接状
態に保持されており、主軸4と工具ホルダーとの二面拘
束状態を強力に維持することができる。また主軸端面4
aに密着する鍔部端面3aは鋼材等の高硬度材によって
形成されているため、両者が互いに強力に密接しても鍔
部端面3aが変形したり摩耗することがなく端面精度が
良好であり、結果的に長期間使用するも切削精度に低下
をきたすことがない。この点で、例えば端面部材を弾性
体で形成してこれを本体部に取り付けるようにし、該弾
性体によって直接に鍔部端面を形成するようにすれば、
両者が互いに強力に密接した場合に鍔部端面が弾性変形
して端面精度を悪くしたり、摩耗損傷する恐れがあり、
結果的に切削精度を悪くする危険性がある。。
【0019】また工具ホルダーに取り付けられる切削工
具によって被削材を切削する途上で、大きな切削負荷、
とくに振動性の負荷が工具ホルダーにかかっても、その
切削負荷は当然のことながら弾性領域6で吸収されて、
切削負荷によるビビリや振動現象或いはこれらによる騒
音の発生を確実に阻止することができる。
【0020】図1は、上記弾性領域6に硬質ゴムや樹脂
等の弾性体9を収容した実施形態であるが、このように
弾性領域6に弾性体9を採用することによって、弾性体
9特有の弾性と緩衝性とにより工具ホルダーの求心性を
良好に維持することができ、かつ振動や騒音に対する減
衰性が良好である。また弾性領域6に偏倚しようとする
端面部材8が工具ホルダー1の鍔部本体部7とは別体に
形成されているため、上記密着圧力に良好に追従して軸
方向に偏倚し、端面精度を正確に維持することができる
と共に、上記の主軸4の工具ホルダーに対する二面拘束
保持を無理なく達成することができる。
【0021】また工具ホルダーを主軸4から取り外した
ときには、図3に示すように端面部材8は軸方向に円滑
に偏倚して弾性体9を迅速に弾性復帰させて該弾性体9
の疲労をできるだけ阻止することができる。
【0022】図4及び図5は、本発明の他の実施の形態
を示すもので、この実施の形態にあっては、鍔部端面3
aを形成する端面部材8Aが鍔部3の本体部7とその根
元部で一体形成されてなるもので、該端面部材8Aと本
体部7との間に弾性領域6を形成し、該弾性領域6に厚
みが例えば2〜3mm程度の硬質ゴムなどからなる弾性
体9Aを収容し、接着剤によって端面部材8Aと本体部
7との間で結合されてなるものである。
【0023】この実施の形態にあっても、前記実施形態
と同じように、主軸4のテーパ孔5にホルダー本体1の
テーパシャンク部2が密接嵌合し、同時に主軸4の端面
にホルダー本体1の鍔部端面3aが密着しているとき
に、弾性領域6の弾性体9Aは端面部材8Aが該弾性体
9Aを軸方向に押圧してこれを収縮せしめ、該弾性体9
Aの収縮状態で主軸4のテーパ孔5及びこれに密接嵌合
するホルダー本体1のテーパシャンク部2と上記主軸端
面4a及びこれに密着する鍔部端面3aとの二面拘束状
態が強力に維持される。
【0024】従って、図5に示すように主軸4のテーパ
孔5からホルダー本体1のテーパシャンク部2を抜き取
ったときには弾性領域6の弾性体9Aは、図1の収縮状
態を示す点線位置から元の状態に弾性復帰することにな
る。
【0025】この実施の形態によれば、端面部材8Aが
鍔部3の本体部7と一体形成であるから、製作的には端
面部材8Aと本体部7との間に円環状の切り込みを入れ
るだけで弾性領域6を形成することができ、これに弾性
体9Aを接着結合するだけでよいから製作が簡単容易で
ある。
【0026】図6及び図7も本発明の他の実施の形態を
示すもので、この実施の形態にあっても前記実施の形態
と同じように、鍔部端面3aを形成する端面部材8Aが
鍔部3の本体部7とその根元部で一体形成されてなるも
ので、該端面部材8Aと本体部7との間に弾性領域6を
形成し、該弾性領域6に例えば0.5〜1mm程度の空
隙部11を形成してなるものである。
【0027】この実施の形態にあっても、前記実施形態
と同じように、主軸4のテーパ孔5にホルダー本体1の
テーパシャンク部2が密接嵌合し、同時に主軸4の端面
にホルダー本体1の鍔部端面3aが密着しているとき
に、弾性領域6の空隙部11が端面部材8Aを軸方向に
押圧して該空隙部11を収縮せしめ、該空隙部11の収
縮状態で主軸4のテーパ孔5及びこれに密接嵌合するホ
ルダー本体1のテーパシャンク部2と上記主軸端面4a
及びこれに密着する鍔部端面3aとの二面拘束状態が強
力に維持される。
【0028】従って、図7に示すように主軸4のテーパ
孔5からホルダー本体1のテーパシャンク部2を抜き取
ったときには弾性領域6の空隙部11は、図6の一点鎖
線で示すように収縮状態を示すから元の大きな空隙部状
態に弾性復帰することになる。
【0029】この実施の形態によれば、端面部材8Aが
鍔部3の本体部7と一体形成であるから、製作的には端
面部材8Aと本体部7との間に円環状の切り込みを入れ
るだけで弾性領域6を形成することができ、該切り込み
がそのまま空隙部11となるため製作が非常に簡単で、
安価に製作することができる。
【0030】なお、図4に示す実施の形態の弾性体9A
および図6に示す空隙部11は、図8の(a)に示すよ
うに、周知の位置決め溝15の部分に隔壁15aが残る
ように環状に形成されてもよいが、同図の(b)に示す
ように位置決め溝15を挟んで該溝15に連続して開口
するように形成してもよい。前者であれば空隙部11に
隔壁15aが存在するためにその付近の若干弾性変形が
若干悪くなるが、空隙部11から位置決め溝15に塵埃
等が侵入しない利点がある。また後者であれば空隙部1
1を形成する全周にかけて均一に弾性変形することにな
る利点があるが、空隙部11から位置決め溝15に塵埃
等が侵入する危険性がある。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、工具ホル
ダーが主軸に取り付けられているときには、工具ホルダ
ーの鍔部端面が主軸の端面に常に所要の圧力で圧接状態
に保持されており、主軸と工具ホルダーとの二面拘束状
態の保持を維持することができる。
【0032】この際に主軸端面に密着する鍔部端面は鋼
材等の高硬度材によって形成されているため、両者が互
いに強力に密接しても鍔部端面が変形したり摩耗するこ
とがなく端面精度が良好であり、結果的に長期間使用す
るも切削精度に低下をきたすことがない。この点で、例
えば端面部材を弾性体で形成してこれを本体部に取り付
けるようにし、該弾性体によって直接に鍔部端面を形成
するようにすれば、両者が互いに強力に密接した場合に
鍔部端面が弾性変形して端面精度を悪くしたり、摩耗損
傷する恐れがあり、結果的に切削精度を悪くする危険性
がある。
【0033】また工具ホルダーに取り付けられる切削工
具によって被削材を切削する途上で大きな切削負荷、と
くに振動性の負荷が工具ホルダーにかかっても、その切
削負荷は当然のことながら弾性領域で吸収されて、切削
負荷によるビビリや振動現象或いはこれらによる騒音の
発生を確実に阻止することができる。
【0034】請求項2に係る発明によれば、上記作用効
果と相まって、上記弾性領域に硬質ゴム等の弾性体を収
容してなるため、弾性体特有の弾性と緩衝性とにより工
具ホルダーの求心性を良好に維持することができ、かつ
振動や騒音に対する減衰性が良好である。また弾性領域
に偏倚しようとする端面部材が工具ホルダーの鍔部本体
部とは別体に形成されているため、上記密着圧力に良好
に追従して軸方向に偏倚し、端面精度を正確に維持する
ことができると共に、上記の主軸の工具ホルダーに対す
る二面拘束保持を無理なく達成することができる。
【0035】また工具ホルダーを主軸から取り外したと
きには、端面部材が軸方向に円滑に偏倚して弾性体を迅
速に弾性復帰させて該弾性体の疲労をできるだけ阻止す
ることができる。
【0036】請求項3に係る発明によれば、請求項1に
係る作用効果と相まって、端面部材が鍔部の本体部と一
体形成であるから、製作的には端面部材と本体部との間
に円環状の切り込みを入れるだけで弾性領域を形成する
ことができ、これに弾性体を接着結合するだけでよいか
ら製作が簡単容易である。
【0037】請求項4に係る発明によれば、請求項1に
係る作用効果と相まって、前記実施の形態と同じように
端面部材が鍔部の本体部と一体形成であるから、製作的
には端面部材と本体部との間に円環状の切り込みを入れ
るだけで弾性領域を形成することができ、しかも該切り
込みがそのまま空隙部となるため前記実施の形態に比べ
て一層製作が簡単で、安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の要部縦断正面図であ
る。
【図2】 (a)は上記実施の形態の側面図、(b)は
同じく他の実施の形態を示す側面図である。
【図3】 同作動状態を示す要部縦断正面図である。
【図4】 他の実施の形態の要部縦断正面図である。
【図5】 同作動状態を示す要部縦断正面図である。
【図6】 同他の実施の形態を示す要部縦断正面図であ
る。
【図7】 同作動状態を示す要部縦断正面図である。
【図8】 (a)は、図4及び図6に示す実施形態の側
面図、(b)は他の実施の形態を示す側面図である。
【図9】 従来の工具ホルダーを工作機械の主軸に取り
付けた状態の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ホルダー本体 2 テーパシャンク部 3 鍔部 3a 鍔部端面 4 主軸 4a 主軸端面 5 テーパ孔 6 弾性領域 7 本体部 8 端面部材 8A 端面部材 9 弾性体 9A 弾性体 10 ボルト 11 空隙部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸に設けたテーパ孔に嵌合
    されるテーパシャンク部と、前記主軸の端面に密着する
    端面を有する鍔部とを有す工具ホルダーにおいて、前記
    鍔部に弾性領域を設け、前記主軸のテーパ孔に前記テー
    パシャンク部が密着嵌合したときに同時に前記主軸端面
    に前記鍔部端面が密着して、前記鍔部の前記弾性領域が
    圧縮状態で介在するようになっている工具ホルダー。
  2. 【請求項2】 上記鍔部は、鍔部の大部分を形成する本
    体部と、該本体部とは別体であって上記鍔部端面を形成
    する端面部材と、本体部と端面部材との間に介在され上
    記弾性領域を形成する弾性体とからなり、端面部材と弾
    性体とは本体部にボルトによって結合されてなる請求項
    1に記載の工具ホルダー。
  3. 【請求項3】 上記鍔部は、鍔部の大部分を形成する本
    体部と、該本体部と一体であって上記鍔部端面を形成す
    る端面部材と、本体部と端面部材との間に介在され上記
    弾性領域を形成する弾性体とからなり、弾性体は本体部
    と端面部材との間で結合されてなる請求項1に記載の工
    具ホルダー。
  4. 【請求項4】 上記鍔部は、鍔部の大部分を形成する本
    体部と、該本体部と一体であって上記鍔部端面を形成す
    る端面部材と、本体部と端面部材との間に介在され上記
    弾性領域を形成する空隙部とからなる請求項1に記載の
    工具ホルダー。
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