JP2000080923A - 傾斜型エンジン - Google Patents

傾斜型エンジン

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JP2000080923A JP10250221A JP25022198A JP2000080923A JP 2000080923 A JP2000080923 A JP 2000080923A JP 10250221 A JP10250221 A JP 10250221A JP 25022198 A JP25022198 A JP 25022198A JP 2000080923 A JP2000080923 A JP 2000080923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランク室の上方の空間内に配置した配線に
雨水などがかかりにくいうえ、そのために設けた部材を
有効に利用できる傾斜型エンジンを提供する。 【解決手段】 シリンダ本体(3)をクランク室(2)から
斜め上後方へ向けて突出させる。上記クランク室(2)の
前部から上方へ向けて板状のタンク取付部(33)を突出さ
せる。そして、そのタンク取付部(33)によってクランク
室(2)の上部空間部(20)の前側を覆うとともに、そのタ
ンク取付部(33)の上端部に設けたボス(31)に燃料タンク
(4)の下部に設けた接続部(35)を接続可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランク室の上方
に燃料タンクを配設可能にした傾斜型エンジンに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】上述の傾斜型エンジンでは、シリンダ本
体をクランク室から斜め上後方へ向けて突出させてある
ため、クランク室の上方に燃料タンクを配設した場合に
は、クランク室と燃料タンクとの間に空間が生じる。そ
して、そのクランク室と燃料タンクとの間の空間を有効
利用するため、その空間内にスタータモータや発電機な
どへの配線用のリード線などを配置することが考えられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の傾斜
型エンジンでは、農業機械などの作業機械に搭載した場
合に、上記クランク室の上方の空間内に雨水や泥などが
かかりやすいため、上記空間内のリード線が漏電するお
それがある。また、作業機械によっては上記空間が作業
機械の正面に向く場合があるが、かかる場合、上記空間
内の配線が作業機械の正面から見えてしまい、外観上好
ましくない。しかも、エンジンの低コスト化などのため
には、上述の漏電防止のための部材を有効に利用するこ
とが望まれる。
【0004】本発明は、クランク室の上方の空間内に配
置した配線に雨水などがかかりにくいうえ、そのために
設けた部材を有効に利用できる傾斜型エンジンを提供す
ることを目的とする。さらに、本発明は、大半の金型を
共通化できながらリコイル始動仕様とスタータモータ始
動仕様とを作り分けれるようにすることを目的とする。
また、本発明は、クランク室の上部空間部に溜まった雨
水などを容易に排出できるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】[請求項1の発明]請求項
1の発明は、上記の目的を達成するために、例えば図1
から図3に示すように、次のように構成したものであ
る。シリンダ本体(3)をクランク室(2)から斜め上後方
へ向けて突出させ、そのクランク室(2)の上方に燃料タ
ンク(4)を配設可能にした傾斜型エンジンにおいて、ク
ランク室(2)の前部から上方へ向けてタンク取付部(33)
を突出させることにより、そのタンク取付部(33)によっ
てクランク室(2)の上部空間部(20)の前側を覆うととも
に、そのタンク取付部(33)の上部(31)に燃料タンク(4)
を接続可能に構成したものである。
【0006】[請求項2の発明]また、請求項2の発明
は、上記請求項1の発明の構成において、さらに次のよ
うに構成したものである。燃料タンク(4)の下部に接続
部(35)を設け、その接続部(35)をタンク取付部(33)の上
部(31)に接続した場合には、接続部(35)によって、タン
ク取付部(33)の上部(31)と燃料タンク(4)の底部との間
が覆われるように構成したものである。
【0007】[請求項3の発明]さらに、請求項3の発明
は、上記請求項1又は2の発明の構成において、さらに
次のように構成したものである。クランク室(2)の前壁
部を凹ませて凹部(37)を設け、その凹部(37)の壁部(38)
とタンク取付部(33)とが段差なく連続するように構成し
たものである。
【0008】[請求項4の発明]また、請求項4の発明
は、上記請求項1から3のいずれかの発明の構成におい
て、さらに次のように構成したものである。タンク取付
部(33)と、クランク室(2)の上部空間部(20)の側面に配
置されるファンカバー取付壁部(14)との少なくとも一方
に配線用の開口(26)(30)を設け、その配線用開口(26)(3
0)の下部に水抜き用の切り欠き(28)を設けたものであ
る。
【0009】
【作用】[請求項1]上記請求項1の発明は、例えば図
1から図3に示すように、次のように作用する。即ち、
タンク取付部(33)によってクランク室(2)の上部空間部
(20)の前側が覆われることにより、傾斜型エンジン(1)
の前側から上記の上部空間部(20)内に雨水や泥などが入
り込むことが上記タンク取付部(33)によって阻止され
る。また、上記タンク取付部(33)は、その上部(31)に燃
料タンク(4)を接続できるようになっており、これによ
り、1つのタンク取付部(33)でありながら、上述の上部
空間部(20)内への雨水などの入り込みの阻止と、上記燃
料タンク(4)の支持とを同時に行うことができる。
【0010】さらに、傾斜型エンジン(1)が搭載される
作業機械によっては上記の上部空間部(20)が作業機械の
正面に向く場合があるが、かかる場合でも、上記タンク
取付部(33)によって上記の上部空間部(20)が作業機械の
正面から見えることが阻止され、これによって傾斜型エ
ンジン(1)の外観が向上する。
【0011】[請求項2]上記請求項2の発明は、上記
請求項1の発明の作用に加えて、さらに次のように作用
する。燃料タンク(4)の接続部(35)をタンク取付部(33)
の上部(31)に接続した場合には、クランク室(2)の前部
から燃料タンク(4)に亘って覆われるとともに、上記の
上部空間部(20)の上側が燃料タンク(4)によって覆われ
る。これにより、上記の上部空間部(20)内に雨水や泥な
どが入り込むことがより確実に阻止される。
【0012】[請求項3]上記請求項3の発明は次のよ
うに作用する。クランク室(2)に凹部(37)を設け、その
凹部(37)の壁部(38)とタンク取付部(33)とを連続させた
ことにより、スタータモータ(23)によって始動する仕様
でエンジン(1)を製造する際には、上記凹部(37)及びタ
ンク取付部(33)をスタータモータ(23)のモータハウジン
グ(24)の一部として使用できる。つまり、クランク室
(2)を形成する金型を変更することなく、リコイルなど
で始動する仕様のエンジンと、スタータモータ(23)で始
動する仕様のエンジンとを作り分けることができる。し
かも、上記凹部(37)の壁部(38)とタンク取付部(33)とが
段差なく連続することで、傾斜型エンジン(1)の正面か
らの見かけが良くなる。
【0013】[請求項4]上記請求項4の発明は次のよ
うに作用する。タンク取付部(33)やファンカバー取付壁
部(14)に設けた配線用開口(26)(30)に水抜き用の切り欠
き(28)を設けたことにより、その開口(26)(30)によって
配線用のリード線を上記の上部空間部(20)へ通すことが
できるうえ、上記切り欠き(28)から上記の上部空間部(2
0)内に溜まった雨水などを排出することができる。
【0014】
【発明の効果】[請求項1]上記請求項1の発明は、上
記のように構成され作用することから次の効果を奏す
る。即ち、タンク取付部によってクランク室の上部空間
部の前側が覆われるので、傾斜型エンジンの前側から上
記の上部空間部内に雨水や泥などが入り込むことが阻止
される。従って、上記の上部空間部内に配置したリード
線などが上記雨水などによって漏電することが防止され
る。
【0015】また、タンク取付部の上部に燃料タンクを
接続できるようにしてあるので、1つのタンク取付部で
ありながら、上述の上部空間部内のリード線の漏電防止
の効果に加え、さらに燃料タンクの支持を行うことがで
き、タンク取付部を有効に利用できる。さらに、上記タ
ンク取付部によって上記の上部空間部がエンジンの正面
から見えることが阻止され、これによって傾斜型エンジ
ンの外観が向上し、エンジンのデザイン上において有利
となる。
【0016】[請求項2]上記請求項2の発明は、上記
のように構成され作用することから次の効果を奏する。
燃料タンクの接続部をタンク取付部の上部に接続した場
合には、クランク室の前部から燃料タンクに亘って覆わ
れるとともに、クランク室の上部空間部の上側が燃料タ
ンクによって覆われるので、上記の上部空間部内に雨水
や泥などが入り込むことがより確実に阻止され、上記の
上部空間部内に配置したリード線などが上記雨水などに
よって漏電することがより確実に防止される。
【0017】[請求項3]上記請求項3の発明は、上記
のように構成され作用することから次の効果を奏する。
クランク室の凹部の壁部とタンク取付部とを連続させた
ので、スタータモータによって始動する仕様に傾斜型エ
ンジンを製造する際には、上記凹部及びタンク取付部を
スタータモータのモータハウジングの一部としてそのま
ま使用できる。これにより、クランク室を形成する金型
を変更することなく、リコイルなどで始動する仕様のエ
ンジンと、スタータモータで始動する仕様のエンジンと
を作り分けることができる。従って、上述の2つの仕様
のエンジンの製造の作り分けに必要な金型を減らすこと
ができ、その分だけ、上記の2つの仕様のエンジンの製
造にかかる費用を低減できる。しかも、上記凹部の壁部
とタンク取付部とが段差なく連続するので、傾斜型エン
ジンの正面からの見かけが良くなる。
【0018】[請求項4]上記請求項4の発明は、上記
のように構成され作用することから次の効果を奏する。
タンク取付部やファンカバー取付壁部に設けた配線用開
口に水抜き用の切り欠きを設けたので、その開口によっ
て配線用のリード線をクランク室の上部空間部へ通すこ
とができるうえ、上記切り欠きから上記の上部空間部内
に溜まった雨水などを排出することができる。つまり、
上記配線用開口と水抜き用孔とを一体化した分だけ、そ
れらを配設するためのスペースを小さくできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる傾斜型エン
ジンの実施の一形態について図1から図3を用いて説明
する。図1は上記傾斜型エンジンのクランク室及びシリ
ンダ本体の縦部分断面図、図2は上記クランク室及びシ
リンダ本体の正面図、図3は上記傾斜型エンジンの要部
を示す縦断面図である。
【0020】上記傾斜型エンジン(1)は、図3に示すよ
うに、クランク室(2)の後部[図3中では右側]から斜め
上後方へ向けてシリンダ本体(3)を突出させてあり、そ
のクランク室(2)の上方には、上部空間部(20)を介して
燃料タンク(4)を設けてある。なお、上記シリンダ本体
(3)は、水平軸に対して、例えば30゜〜35゜の範囲
で傾斜してある。上記シリンダ本体(3)の上側には、シ
リンダヘッド(5)とヘッドカバー(6)とを順に組み付け
てあり、そのシリンダヘッド(5)の底面と、ピストン
(8)のピストンヘッドとによって燃焼室(9)を形成して
ある。その燃焼室(9)に点火プラグ(12)と吸排気弁(13)
とをそれぞれ臨ませて設けてあり、それらの吸排気弁(1
3)は、動弁機構(15)によって開閉駆動されるように構成
してある。
【0021】また、上記シリンダ本体(3)に設けたシリ
ンダ(7)には、上記ピストン(8)を昇降摺動自在に内嵌
してあり、そのピストン(8)には、上記クランク室(2)
内に横架してあるクランク軸(10)をコンロッド(11)を介
して連結してある。さらに、上記クランク室(2)の左右
の一側にはファンカバー取付壁部(14)を構成してあり、
そのファンカバー取付壁部(14)にファンカバー[図示せ
ず]を取り付けてある。そのファンカバー内には、上記
クランク軸(10)に連結された冷却用のファン[図示せず]
を配置してある。そして、その冷却用ファンによって生
じた冷却風で上記エンジン(1)が冷却される。なお、上
記クランク軸(10)にはリコイルスタータ[図示せず]を連
結してあり、そのリコイルスタータによって手始動する
ようになっている。
【0022】上記動弁機構(15)は次のように構成され
る。即ち、上記動弁機構(15)は、動弁カム軸(16)とタペ
ット(17)とプッシュロッド(18)とロッカーアーム(19)と
によって構成されている。上記動弁カム軸(16)は動弁カ
ム歯車(21)に連結してあり、その動弁カム歯車(21)はク
ランク歯車(22)に噛合してある。そのクランク歯車(22)
には上記クランク軸(10)を連結してある。また、上記動
弁カム軸(16)に設けたカム上には、上記タペット(17)を
介してプッシュロッド(18)の下端部を当接させてあり、
そのプッシュロッド(18)の上端部には、上記ロッカーア
ーム(19)の入力部を連結してある。そのロッカーアーム
(19)の出力部には、上記吸排気弁(13)の上端部を連結し
てある。そして、上記クランク軸(10)に連動して動弁カ
ム軸(16)が回転駆動されることにより、動弁カム軸(16)
のカムによってプッシュロッド(18)が上下駆動されてロ
ッカーアーム(19)が上下揺動し、これによって上記吸排
気弁(13)が開閉駆動される。
【0023】一方、図1に示すように、上記クランク室
(2)の前部[図1中では左側]から上方へ向けて板状のタ
ンク取付部(33)を突出させてあり、そのタンク取付部(3
3)によって上記クランク室(2)の上部空間部(20)の前側
を覆うようにしてある。また、上記タンク取付部(33)の
上端部には、図2に示すように、左右一対のボス(31)を
それぞれ配置してある。それらのボス(31)には、上記燃
料タンク(4)の底面前部から下方へ垂設した接続部(35)
がボルトで締結される。なお、上記ボス(31)にはリブ(3
2)を連設してある。また、クランク室(2)の前壁を凹ま
せて凹部(37)を設けてあり、その凹部(37)の壁部(38)を
上記タンク取付部(33)に段差なく連続させてある。
【0024】そして、上述のように燃料タンク(4)の接
続部(35)をタンク取付部(33)に接続した状態[図1の状
態]で、上記接続部(35)によって上記タンク取付部(33)
と燃料タンク(4)の底部との間が塞がれるようになって
いる。また、上記タンク取付部(33)によって上記左右の
ボス(31)及びリブ(32)の間が連結されることにより、上
記ボス(31)の剛性が高まって、燃料タンク(4)がクラン
ク室(2)にしっかりと固定される。
【0025】一方、上記タンク取付部(33)の下部には、
図2に示すように、上記点火コイルや発電機[図示せず]
などへの配線用のリード線[図示せず]を通す配線用開口
(26)を設けてある。また、上記ファンカバー取付壁部(1
4)には、図1に示すように、2個の配線用開口(29)(30)
を設けてある。それらの配線用開口(26)(29)(30)には、
図4に示すような配線保護用のグロメット(27)をそれぞ
れ取り付けてあり、そのグロメット(27)を介して上記配
線用開口(26)(29)(30)に上記リード線を通すようにして
ある。また、上記タンク取付部(33)の配線用開口(26)及
びファンカバー取付壁部(14)の配線用開口(30)の下端部
には、水抜き用の切り欠き(28)をそれぞれ連設してあ
り、その水抜き用の切り欠き(28)から上記クランク室
(2)の上部空間部(20)内に溜まった雨水などを排出する
ようにしてある。
【0026】そして、上記リード線が上記の配線用開口
(26)(29)(30)を介して上記クランク室(2)の上部空間部
(20)内に導かれ、その上部空間部(20)内で上記リード線
のコネクタなどが配置される。この場合、上記タンク取
付部(33)によって、エンジン(1)の前側から上記の上部
空間部(20)内へ雨水や泥などが入り込んで上記コネクタ
などにかかることが阻止される。
【0027】一方、傾斜型エンジン(1)にあっては、鋳
造の際に中子の一部を取り替えることにより、始動用の
スタータモータ(23)が取付可能になる。以下、上記スタ
ータモータを取付可能に構成した傾斜型エンジンについ
て図5から図8を用いて説明する。図5は同上の傾斜型
エンジンのクランク室及びシリンダ本体の縦部分断面
図、図6はそのクランク室及びシリンダ本体の正面図、
図7は同上のクランク室及びシリンダ本体をファンカバ
ー側から見た側面図である。図8はリコイルスタータに
よって始動を行う仕様[以下、リコイル仕様という]の傾
斜型エンジンと、上記スタータモータによって始動を行
う仕様[以下、セル仕様という]の傾斜型エンジンとの構
成の相違を示すための部分断面図であり、図8(A)は図
1のA−A線矢視断面図、図8(B)は図5のB−B線矢
視断面図である。
【0028】即ち、上記リコイル仕様の傾斜型エンジン
を鋳造する金型に対し、上記クランク室(2)の前面を形
成する中子と、ファンカバー取付壁部(14)の側面を形成
する中子とを取り替えて鋳造することで、上記スタータ
モータ(23)を収納するモータハウジング(24)が形成され
る。そのハウジング(24)の後部には2個のボス(41)を設
けてあり、上記ハウジング(24)内にスタータモータ(23)
を収納した状態で、そのスタータモータ(23)に固定して
ある取付フランジ(25)を、上記ボス(41)にボルトで取り
付けるようになっている。
【0029】また、上記モータハウジング(24)の周壁の
一部は、図8に示すように上述のリコイル仕様の傾斜型
エンジン(1)でのクランク室(2)の前壁に形成した凹部
(37)の側壁(38)と、上記タンク取付部(33)とをそのまま
使って構成されている。従って、上記リコイル仕様の傾
斜型エンジンのクランク室(2)内を鋳造するための金型
を変更しなくても、セル仕様の傾斜型エンジンを鋳造で
きることになる。なお、図7に示すように、上記スター
タモータ(23)の取付フランジ(25)の一部が上記凹部(37)
部分に入り込むことにより、スタータモータ(23)がクラ
ンク軸(10)側に寄る。これにより、スタータモータ(23)
と噛合するリングギヤの径を小さくできる。
【0030】このように、クランク室(2)の前面を形成
する中子と、ファンカバー取付壁部(14)の側面を形成す
る中子とを取り替えるだけでリコイル仕様とセル仕様と
を作り分けることができるので、リコイル仕様の傾斜型
エンジンの鋳造用の金型と、セル仕様の傾斜型エンジン
の鋳造用の金型との大半を共通化できる。なお、上記凹
部(37)の壁部(38)と上記タンク取付部(33)とを段差なく
連続させたことにより、鋳造する際には、上記タンク取
付壁部(33)の上端が見切り位置となってその見切りが目
立たなくなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる傾斜型エンジンの実施の一形態
を示すものであり、上記傾斜型エンジンのクランク室及
びシリンダ本体の縦部分断面図である。
【図2】上記クランク室及びシリンダ本体の正面図であ
る。
【図3】上記傾斜型エンジンの要部を示す縦断面図であ
る。
【図4】本発明にかかる傾斜型エンジンの配線用開口の
縦断面図である。
【図5】スタータモータを取付可能に構成した傾斜型エ
ンジンのクランク室及びシリンダ本体の縦部分断面図で
ある。
【図6】同上のクランク室及びシリンダ本体の正面図で
ある。
【図7】同上のクランク室及びシリンダ本体をファンカ
バー側から見た側面図である。
【図8】リコイル仕様の傾斜型エンジンと、セル仕様の
傾斜型エンジンとの構成の相違を示すための部分断面図
であり、図8(A)は図1のA−A線矢視断面図、図8
(B)は図5のB−B線矢視断面図である。
【符号の説明】
1…傾斜型エンジン、2…クランク室、3…シリンダ本
体、4…燃料タンク、14…ファンカバー取付壁部、20…
上部空間部、26・29・30…配線用開口、28…水抜き用切
り欠き、31…ボス、33…タンク取付部、35…燃料タンク
の接続部、37…凹部、38…凹部の壁部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体(3)をクランク室(2)から
    斜め上後方へ向けて突出させ、そのクランク室(2)の上
    方に燃料タンク(4)を配設可能にした傾斜型エンジンに
    おいて、 上記クランク室(2)の前部から上方へ向けてタンク取付
    部(33)を突出させることにより、そのタンク取付部(33)
    によって上記クランク室(2)の上部空間部(20)の前側を
    覆うとともに、そのタンク取付部(33)の上部(31)に上記
    燃料タンク(4)を接続可能に構成した、 ことを特徴とする傾斜型エンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の傾斜型エンジンにおい
    て、 前記燃料タンク(4)の下部に接続部(35)を設け、 その接続部(35)を前記タンク取付部(33)の上部(31)に接
    続した場合には、上記接続部(35)によって、前記タンク
    取付部(33)の上部(31)と上記燃料タンク(4)の底部との
    間が覆われるように構成した、 ことを特徴とする傾斜型エンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の傾斜型エンジンに
    おいて、 前記クランク室(2)の前壁部を凹ませて凹部(37)を設
    け、その凹部(37)の壁部(38)と前記タンク取付部(33)と
    が段差なく連続するように構成した、 ことを特徴とする傾斜型エンジン。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の傾斜型
    エンジンにおいて、 前記タンク取付部(33)と、前記クランク室(2)の上部空
    間部(20)の側面に配置されるファンカバー取付壁部(14)
    との少なくとも一方に配線用の開口(26)(30)を設け、 その配線用開口(26)(30)の下部に水抜き用の切り欠き(2
    8)を設けた、 ことを特徴とする傾斜型エンジン。
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