JP2000079821A - ドアトリムの取付構造 - Google Patents

ドアトリムの取付構造

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JP2000079821A JP10252230A JP25223098A JP2000079821A JP 2000079821 A JP2000079821 A JP 2000079821A JP 10252230 A JP10252230 A JP 10252230A JP 25223098 A JP25223098 A JP 25223098A JP 2000079821 A JP2000079821 A JP 2000079821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付けを容易にし、部品点数及び取付け工数
を増加させず、低コストで組付けを可能とする。 【解決手段】 ドアインナパネル13に凹部14を設
け、該凹部14には位置決め用穴15と、車両の幅方向
に面した側方案内板部26と、上下方向に沿って連続す
る前方案内板部27及び後方案内板部28と、該前方案
内板部27及び後方案内板部28の間にあって前後方向
に沿った係合板部29とを有し、ドアトリム16には位
置決め用穴15に対応する位置にリブ17を突設し、該
リブ17を車両の前後方向に間隔を置き2箇所に設け、
両リブ17,17を接続させる接続板部43を備え、穴
15が側方案内板部26から係合板部29の下方までに
亘って開けられており、両リブ17,17を穴15に差
し込んで位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアトリ
ムの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のドアトリムの取付構造に係
るドアインナパネル及びドアトリムの取付け前の状態に
おける要部を示す斜視図、図10の左側が図9のE−E
線断面図であって、図10の右側が図9のF−F線断面
図であり、図11は図9のG−G線断面図である。この
ドアトリムの取付構造は、ドアインナパネル1の上板部
2とこの上板部2に対し直角をなす受け板部3とに亘っ
て位置決め用穴4が開けられており、ドアトリム5に突
設した互いに平行な2つのリブ6を位置決め用穴4に差
し込んで位置決めし、ドアトリム5をドアインナパネル
1に装着して構成されている。そして、ドアインナパネ
ル1は、図10に矢印Qで示す上方向からプレス型を作
用させてプレス加工が行われる。
【0003】また、図12及び図13に示した従来の別
のドアトリムの取付構造では、ドアインナパネル1の上
板部2に穴4が開けられ、ドアトリム5に開けられた穴
7に嵌着したロックノブキャップ8等の別部材を上板部
2の穴4に差し込んで位置決めし、ドアトリム5をドア
インナパネル1に取付ける。なお、ドアトリム5にはド
アインナウエザストリップ9が装着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9乃至図1
1に示した従来の取付構造では、位置決め用穴4に2つ
のリブ6が差し込まれた状態において、前後方向の寸法
に余裕がなくタイトなため、リブ6が折れたりして、組
付けが困難であった。また、図12及び図13に示した
取付構造では、ロックノブキャップ8等の別部材が必要
であるため、部品点数が増加し、ドアトリム5とロック
ノブキャップ8等の別部材の組付け工数が増加し、コス
トが高くなるという問題点があった。
【0005】本発明は、上述のような従来の問題点に鑑
みなされたものであって、その目的とするところは、組
付けが容易で、部品点数及び取付け工数が増加せず、低
コストで組付けが可能なドアトリムの取付構造を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ドアインナパネルに対しドアトリムを位
置決め配置して取付けるドアトリムの取付構造におい
て、前記ドアインナパネルに凹部を設け、該凹部には位
置決め用穴を設け、前記ドアトリムには該位置決め用穴
に対応する位置にリブを突設し、該リブを前記位置決め
用穴に差し込んで位置決めすることを特徴とする。ま
た、本発明では、前記位置決め用穴の大きさに対応して
車両の前後方向に間隔を置き前記リブを2箇所に設け、
該2箇所のリブを互いに接続させる接続板部を備えてい
てもよく、前記凹部には、車両の幅方向に面した側方案
内板部と、上下方向に沿って連続する前方案内板部及び
後方案内板部と、該前方案内板部及び後方案内板部の間
にあって前後方向に沿った係合板部とを有し、前記位置
決め用穴が前記側方案内板部から前記係合板部の下方ま
でに亘り連続して開けられていてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るドアト
リムの取付構造について、図面を参照しながら詳細に説
明する。図1は本発明の実施の形態に係るドアトリムの
取付構造を適用した自動車のドアを示した側面図、図2
は図1のドアトリムの取付構造に係るドアインナパネル
及び組付け前のドアトリムを示す斜視図、図3は図2の
組付け後の状態を示す断面図、図4は図1の円内の部分
を矢印Xの方向から見た部分拡大X矢視図である。
【0008】この実施の形態に係る自動車のドア11
は、ドア本体12を構成するドアインナパネル13に対
しドアトリム16が位置決め配置して取付けられる。そ
して、このドアトリムの取付構造は、ドアインナパネル
13に凹部14を設け、該凹部14には位置決め用穴1
5を設け、ドアトリム16には位置決め用穴15に対応
する位置にリブ17を突設し、該リブ17を位置決め用
穴15に差し込んで位置決めするように構成されてい
る。
【0009】図5は図2のA−A線断面図、図6は図2
のB−B線断面図である。ドアインナパネル13は、上
端に凹部14がある縦板部20と、該縦板部20の上端
に続く横板部21と、該横板部21に続き下向きに曲げ
て形成した受け板部22とを一体に備え、図3に示すよ
うに該受け板部22でドアインナウエザストリップ23
の一部を受けている。
【0010】凹部14は、車両の幅方向に面した側方案
内板部26と、上下方向に沿って連続する前方案内板部
27及び後方案内板部28と、該前方案内板部27及び
後方案内板部28の間にあってこれらに円滑に接続され
前後方向に沿った係合板部29とを有していて、上方及
び車室内に面した側が開放されている。係合板部29
は、前方案内板部27及び後方案内板部28との間に介
在する案内曲板部27a,28aによって該前方案内板
部27及び後方案内板部28に円滑に接続されている。
【0011】位置決め用穴15は、側方案内板部26か
ら係合板部29の下方までに亘って開けられて四角形を
なしており、前後の長辺側が2箇所で折れ曲がって係合
板部29における内下がりの両傾斜縁31とその上下に
続く側方案内板部26における上縦縁32及び凹部14
の下方の縦板部20における下縦縁33とからなり、短
辺側がそれぞれ真直な上横縁34及び下横縁35からな
っている。
【0012】図7は図2のC−C線断面図である。ドア
トリム16は、ドアインナパネル13の縦板部20の車
室内側を覆う内板部36と、ドアインナパネル13の横
板部21の上面を覆う上板部37とを一体に有し、内板
部36と上板部37との境界部分に曲板部38があり、
この曲板部38からドアインナパネル13の方へ突出さ
せてリブ17が突設されており、上板部37の端縁には
ドアインナストリップ23が装着されている。
【0013】リブ17は、位置決め用穴15の長辺間の
寸法に合わせて車両の前後方向に間隔を置き2箇所に互
いに平行に設け、該両リブ17の下端を接続板部43で
接続させてある。両リブ17は、ほぼ垂直な突出端面4
0と、ほぼ水平な下端面41と、曲板部38に接続され
ている曲部42とで疑似三角形をなし、突出端面40と
下端面41とがほぼ直交して形成されている隅角部44
が位置決め用穴15に差し込まれる。接続板部43は、
四角形をなしており、前後の両端がリブ17の下端面4
1の全長に亘って接続されている。
【0014】そして、ドアトリム16は、リブ17をほ
ぼ凹部14の位置に合わせ、全体をドアインナパネル1
3よりもやや高い位置にして、内板部36が縦板部20
にほぼ平行で、かつ上板部37が横板部21にほぼ平行
な姿勢にて、該ドアインナパネル13に近付けて、リブ
17が凹部14に嵌入され突出端面40が側方案内板部
26に接触した位置で下方へ下げる。このように下方へ
下げると、図8に示すように、リブ17が前方案内板部
27と案内曲板部27a又は後方案内板部28と案内曲
板部28aによって案内され、位置決め用穴15に差し
込まれて前後方向の位置決めがなされるとともに、下端
面41及び接続板部43が位置決め用穴15の下横縁3
5に当接して上下方向の位置決めがなされ、ドアトリム
16は、ドアインナパネル13に組合わされる。
【0015】本発明の上記実施の形態に係るドアトリム
の取付構造によれば、ドアインナパネル13の凹部14
にドアトリム16のリブ17を入れ、該ドアトリム16
の位置を下げるだけで、リブ17が位置決め穴15の真
上からずれた位置にあっても、側方案内板部26、前方
案内板部27と案内曲板部27a又は後方案内板部28
と案内曲板部28aによって案内されてドアインナパネ
ル13の位置決め用穴15に差し込まれるので、ドアト
リム16の組付け性が向上するとともに、組付け時の確
実性も向上し、リブ17の上下方向の位置決めを下横縁
35で行うことができる。
【0016】また、リブ17の下端面41の全長に亘っ
て接続板部43の両端が接続されているので、リブ17
の剛性向上とリブ17の先端の寸法精度の向上を図るこ
とができ、位置決め用穴15が四角形をなしており、ド
アインナパネル13の凹部14に位置決め用穴15を開
けるので、前後の長辺側が係合板部29における内下が
りの両傾斜縁31とその上下に続く側方案内板部26に
おける上縦縁32及び凹部14の下方の縦板部20にお
ける下縦縁33とからなり、短辺側が上横縁34及び下
横縁35からなっており、穴開けの際に、図5において
矢印Pで示す横方向からプレス型を作用させればよいの
で、上から穴形状を作る工程を必要とせず、型構造が簡
単となり、プレス加工工程及びプレス型費を削減するこ
とができ、ドアトリム16のリブ形成にもスライド型を
必要としないため、型費削減を図ることができる。
【0017】なお、本発明は、上記実施の形態によって
限定されるものではなく、種々の変形及び変更が可能で
ある。例えば、両リブ17,17の下端を接続させる接
続板部43に代えて上下方向の中間位置に両リブ17,
17を接続させる中間の接続板部を設けてもよい。両リ
ブ17,17を互いに平行にするのに代えて下方へ行く
にしたがって間隔を狭めて若干斜めにすることも可能で
ある。
【0018】
【発明の効果】本発明は、ドアインナパネルに凹部を設
け、該凹部には位置決め用穴を設け、ドアトリムには該
位置決め用穴に対応する位置にリブを突設し、該リブを
位置決め用穴に差し込んで位置決めすることにより、ド
アインナパネルへのドアトリムの組付け性とその組付け
時の確実性を向上させることができ、ドアインナパネル
及びドアトリムの成形型費の削減を図ることができると
いう効果を奏する。また、位置決め用穴の大きさに対応
して車両の前後方向に間隔を置きリブを2箇所に設け、
該2箇所のリブを互いに接続させる接続板部を備えたこ
とにより、リブの剛性と先端の寸法精度の向上を図るこ
ができる。さらに、凹部には、車両の幅方向に面した側
方案内板部と、上下方向に沿って連続する前方案内板部
及び後方案内板部と、該前方案内板部及び後方案内板部
の間にあって前後方向に沿った係合板部とを有し、位置
決め用穴が側方案内板部から係合板部の下方までに亘り
連続して開けられていることにより、プレス加工工程及
びプレス型費を削減することができ、リブの上下方向の
位置決めもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るドアトリムの取付構
造を適用した自動車のドアを示した側面図である。
【図2】図1のドアトリムの取付構造に係るドアインナ
パネル及び組付け前のドアトリムを示す斜視図である。
【図3】図2の組付け後の状態を示す断面図である。
【図4】図1の円内の部分を矢印Xの方向から見た部分
拡大X矢視図である。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】図2のB−B線断面図である。
【図7】図2のC−C線断面図である。
【図8】図4のD−D線断面図である。
【図9】従来のドアトリムの取付構造に係るドアインナ
パネル及びドアトリムの取付け前の状態における要部を
示す斜視図である。
【図10】左側が図9のE−E線断面図、右側が図9の
F−F線断面図である。
【図11】図9のG−G線断面図である。
【図12】従来の別のドアトリムの取付構造に係るドア
インナパネル及びドアトリムの取付け前の状態における
要部を示す斜視図である。
【図13】右側が図12のH−H線断面図、左側が図1
2のI−I線断面図である。
【符号の説明】
11 ドア 12 ドア本体 13 ドアインナパネル 14 凹部 15 位置決め用穴 16 ドアトリム 17 リブ 26 側方案内板部 27 前方案内板部 27a 案内曲板部 28 後方案内板部 28a 案内曲板部 29 係合板部 31 傾斜縁 32 上縦縁 33 下縦縁 34 上横縁 35 下横縁 36 内板部 37 上板部 38 曲板部 40 突出端面 41 下端面 42 曲部 43 接続板部 44 隅角部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアインナパネルに対しドアトリムを位
    置決め配置して取付けるドアトリムの取付構造におい
    て、前記ドアインナパネルに凹部を設け、該凹部には位
    置決め用穴を設け、前記ドアトリムには該位置決め用穴
    に対応する位置にリブを突設し、該リブを前記位置決め
    用穴に差し込んで位置決めすることを特徴とするドアト
    リムの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用穴の大きさに対応して車
    両の前後方向に間隔を置き前記リブを2箇所に設け、該
    2箇所のリブを互いに接続させる接続板部を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載のドアトリムの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記凹部には、車両の幅方向に面した側
    方案内板部と、上下方向に沿って連続する前方案内板部
    及び後方案内板部と、該前方案内板部及び後方案内板部
    の間にあって前後方向に沿った係合板部とを有し、前記
    位置決め用穴が前記側方案内板部から前記係合板部の下
    方までに亘り連続して開けられていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のドアトリムの取付構造。
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