JPH0616117U - 車両用内装パネルの位置決め構造およびその位置決め装置 - Google Patents

車両用内装パネルの位置決め構造およびその位置決め装置

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JPH0616117U
JPH0616117U JP2804293U JP2804293U JPH0616117U JP H0616117 U JPH0616117 U JP H0616117U JP 2804293 U JP2804293 U JP 2804293U JP 2804293 U JP2804293 U JP 2804293U JP H0616117 U JPH0616117 U JP H0616117U
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勝斎 尾世
睦雄 藤井
英樹 藤井
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用パネルの車体に対する位置決め作業が
し易いと共に、対向する位置決め部材同士の相対位置が
若干ずれても位置決めができるようにする。 【構成】 車両用内装パネルとしてのドアトリム10に
設けられたリブ32が車体としてのドアパネル34に当
接している。リブ32に対する左右の一方側に設けられ
た第2突出部材36Bの突出部36cの上面が第2位置
規制部材38Bの上方規制部38eの下面に当接し、第
2突出部材36Bの突出部36cの先端部36bは第2
位置規制部材38BのU字状の側方規制部38dに嵌ま
り込んでいる。また図示はしていないが、第2突出部材
36Bと同じ形状の第1突出部材(リブ32の左右の他
方側に設けられている。)の突出部の上面は第2位置規
制部材38Bと同じ形状の第1位置規制部材の上方規制
部の下面に当接し、第1突出部材の突出部の先端部は第
1位置規制部材の側方規制部に嵌まり込んでいない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用内装パネルを車体に対して位置決めする車両用内装パネルの 位置決め構造および該位置決め構造に用いられる位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドアトリム等の車両用内装パネルをドアパネル等の車体に取り付ける場合、車 両用内装パネルと車体との相対位置を正確に位置決めする必要がある。
【0003】 そこで、実開平1−174212号公報に示されるように、ドアトリムの上端 部の下面に下方へ向かって延びる位置決めピンが突設されている一方、車体パネ ルの上端部の上面に位置決め孔が設けられており、ドアトリムを下方へ移動させ て車体パネルに接近させて位置決めピンを位置決め孔に挿通することによってド アトリムと車体パネルとの位置決めをする車両用内装パネルの位置決め構造が知 られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記の位置決め構造によると、位置決めピンの先端を上方から位置 決め孔に挿入するものであるから、上下方向の位置決めができないという問題が ある。
【0005】 そこで、当接部において車体に載置支持されることにより下方への移動が規制 されている車両用内装パネルを車体に対して位置決めする車両用内装パネルの位 置決め構造を前提とし、車両用内装パネルにおける上記当接部の左右両側に車体 側へ突出する一対の位置決めピンを設けると共に、車体における上記一対の位置 決めピンと対向する部位に一対の位置決め孔を設け、上記一対の位置決めピンを 上記一対の位置決め孔にそれぞれ挿入することによって車両用内装パネルと車体 との位置決めをすることを考慮した。
【0006】 ところが、この位置決め構造によると、一対の位置決めピンを一対の位置決め 孔に側方から挿入するものであるから位置決め作業がし難いと共に、対向する一 対の位置決め部つまり位置決めピン及び位置決め孔のうちの一方の位置決め部の 相対位置が僅かでもずれると車両用パネルと車体との位置決めができないという 問題がある。
【0007】 上記に鑑みて、本考案は、位置決め作業がし易いと共に、対向する位置決め部 の相対位置が若干ずれても車両用パネルと車体との位置決めが可能になるように することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案は、車両用内装パネルに一の突出部材を設 けると共に、該一の突出部材の上面および側面に当接して該一の突出部材の上方 および側方への移動を規制する位置規制部材を車体に設け、これら一の突出部材 および位置規制部材により車両用内装パネルの上方および側方への移動を規制し 、当接部によって下方への移動がすでに規制されている車両用内装パネルの位置 決めを行なうものである。
【0009】 具体的に請求項1の考案が講じた解決手段は、当接部において車体に当接する ことにより下方への移動が規制されている車両用内装パネルを車体に対して位置 決めする車両用内装パネルの位置決め構造を対象とし、上記車両用内装パネルに おける上記当接部の左右いずれか一方に車体側へ突出するように一の突出部材が 設けられており、上記車体における上記一の突出部材と対向する部位に、車両用 内装パネル側へ突出し上記一の突出部材の上面が当接すると該一の突出部材の上 方への移動を規制する上方規制部と車両用内装パネル側へ上記上方規制部よりも 少なく突出し上記一の突出部材の側面が当接すると該一の突出部材の左右方向へ の移動を規制する側方規制部とからなる一の位置規制部材が設けられており、上 記一の突出部材は上記一の位置規制部材の上方規制部及び側方規制部にそれぞれ 当接することにより上方及び左右方向への移動を規制する構成である。
【0010】 請求項2の考案は、車両用内装パネルにおける当接部の上記一の突出部材の反 対側に他の突出部材を設けると共に、他の突出部材の上面に当接して該他の突出 部材の上方への移動を規制する他の位置規制部材を車体に設け、すでに上下方向 および左右方向への位置決めがなされている車両用内装パネルの回転をも阻止し ようとするものである。
【0011】 具体的に請求項2の考案が講じた解決手段は、請求項1の構成に、上記車両用 内装パネルにおける上記当接部を中間において上記一の突出部材の反対側に車体 側へ突出するように他の突出部材が設けられており、上記車体における上記他の 突出部材と対向する部位に、車両用内装パネル側へ突出し上記他の突出部材の上 面が当接すると該他の突出部材の上方への移動を規制する上方規制部と車両用内 装パネル側へ上記上方規制部よりも少なく突出し上記他の突出部材の側面が当接 すると該他の突出部材の左右方向への移動を規制する側方規制部とからなる他の 位置規制部材が設けられており、上記他の突出部材と上記他の位置規制部材とは 上記一の突出部材および上記一の位置規制部材よりも互いに離れるように設けら れ、上記他の突出部材は上記他の位置規制部材の上方規制部にのみ当接すること により上方への移動のみを規制するという構成を付加するものである。
【0012】 請求項3の考案は、請求項1又は2の考案に用いられる一および他の突出部材 に共通して用いることができる突出部材並びに一および他の位置規制部材に共通 して用いることができる位置規制部材を提供するものであって、具体的には、当 接部において車体に当接することにより下方への移動が規制される車両用内装パ ネルを車体に対して位置決めするための車両用内装パネルの位置決め装置を対象 とし、突出部を有しており上記車両用内装パネルにおける上記当接部の少なくと も左右のいずれか一方に取り付けられる突出部材と、該突出部材の突出部の上面 が当接すると該突出部材の上方への移動を規制するよう突出して設けられた上方 規制部と該上方規制部を上下方向に切り欠いて上記突出部が下方に向けてのみ挿 通可能な切り欠き部と上記上方規制部よりも少なく突出するように設けられ上記 突出部材の突出部の側面が当接すると上記突出部材の左右方向への移動を規制す る側方規制部とを有しており、上記車体における上記車両用内装パネルの突出部 材と対向する部位に取り付けられる位置規制部材とからなる構成である。
【0013】
【作用】
請求項1の構成により、一の突出部材の上面が一の位置規制部材の上方規制部 に当接することにより一の突出部材ひいては車両用内装パネルの上方への移動が 規制され、一の突出部材の側面が一の位置規制部材の側方規制部に当接すること により一の突出部材ひいては車両用内装パネルの側方への移動が規制されている ため、当接部において車体に当接して車両用内装パネルの下方への移動が規制さ れていることと相俟って、車両用内装パネルの車体に対する上下方向および左右 方向の位置決めをすることができる。
【0014】 この場合、一の突出部材の上面は一の位置規制部材の上方規制部に対して下方 から当接するのみであり、一の突出部材の側面は一の位置規制部材の上方規制部 に対して側方から当接するのみであるから、一の突出部材と一の位置規制部材と の相対位置が若干異なっても車両用内装パネルの車体への位置決めをすることが できる。
【0015】 請求項2の構成により、他の突出部材の上面が他の位置規制部材の上方規制部 に当接することにより上方への移動を規制されているため、車両用内装パネルは 当接部において下方への移動が規制され、当接部の両側の一および他の突出部材 において上方への移動を規制されていることになり、車両用内装パネルの車体に 対する回転方向の位置決めもなされる。
【0016】 この場合、他の突出部材はその上面が他の位置規制部材の上方規制部にのみ当 接する構造であるため、当接部の左右両側に、一および他の位置規制部材に当接 する一および他の突出部材を設けるにも拘らず、一の突出部材と一の位置規制部 材との相対位置並びに他の突出部材と他の位置規制部材との相対位置が若干異な っても車両用内装パネルの車体への位置決めをすることができる。
【0017】 請求項2に係る車両用内装パネルの位置決め構造においては、一の突出部材と 一の位置規制部材とおよび一の突出部材と他の位置規制部材とは互いの接近量が 異なるのみであり、車両用内装パネル或いは車体における取付部の構造を変える ことにより一の突出部材と他の突出部材とを共通化することができると共に一の 位置規制部材と他の位置規制部材とを共通化することができる。そして、請求項 3に係る車両用内装パネルの位置決め装置が、突出部を有する突出部材と、該突 出部材の突出部の上面が当接すると該突出部材の上方への移動を規制する上方規 制部と該上方規制部を上下方向に切り欠いて上記突出部が下方に向けてのみ挿通 可能な切り欠き部と上記上方規制部よりも少なく突出するように設けられ上記突 出部材の突出部の側面が当接すると上記突出部材の左右方向への移動を規制する 側方規制部とを有する位置規制部材とから構成されているので、請求項3におけ る突出部材を請求項2における一および他の突出部材のいずれに用いることもで きると共に、請求項3における位置規制部材を請求項2における一および他の位 置規制部材のいずれに用いることもできる。
【0018】 また、上記切り欠き部によって、車体に対して上方からも車両用内装パネルを 位置決め位置に取付け可能になり、車両用内装パネルの車体に対する位置決めを 容易に行なうことができる。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0020】 図1は本考案の一実施例が適用された車両用内装パネルとしてのドアトリム1 0を車両内側から見た正面図であり、図2は図1におけるII−II線断面図であり 、図3は図1におけるIII −III 線断面図である。
【0021】 図2及び図3に示すように、ドアトリム10は、車両外側に位置する例えば硬 質プラスチックよりなる基材12と、車両内側に位置する例えば軟質塩化ビニー ルよりなる表皮14と、基材12と表皮14との間において基材12及び表皮1 4と一体に発泡成形された例えば軟質発泡ウレタン樹脂よりなるクッション層1 6とからなる。ドアトリム10の上端部は車両外側に屈曲してフランジ部18を 形成しており、図2に示すように、フランジ部18の下面には車両外側に突出す るボス部20が車両前後方向に適当な間隔をおいてフランジ部18と一体に設け られている。そしてボス部20の先端部には雌ねじを有するインサート材22が インサートされている。
【0022】 フランジ部18の車両外側には、風雨や埃等の車内への侵入を阻止する上下2 段のリップ部24,24を備え、内部に硬質の芯材26がインサートされたゴム 製のウェザーストリップ28が設けられており、該ウェザーストリップ28は、 その内部を貫通しインサート材22に螺合している締結ボルト30によってボス 部20に取り付けられている。
【0023】 車両前後方向の略中央に位置するボス部20の下面には、図2に示すように、 車両内外方向に延びる当接部としてのリブ32がボス部20と一体に設けられて おり、リブ32が車体としてのドアパネル34を構成するアウタパネル34aの 上端部34bに当接することによってドアトリム10は下方への移動が規制され ている。
【0024】 ドアトリム10の車両外側の面におけるリブ32の図1の右側部分には図3に 示す他の突出部材としての第1突出部材36Aが設けられ、同じくドアトリム1 0の車両外側の面におけるリブ32の図1の左側部分には図2に示す一の突出部 材としての第2突出部材36Bが設けられている。第1突出部36A及び第2突 出部36Bは、図4(a)及び(b)に示すように、円形の基板36aと、該基 板36aからドアパネル34側へ突出しT字状の先端部36bを有する突出部3 6cとからなり、図2及び図3に示すように、基板36aがドアトリム10の基 材12における膨出部12aにインサートされることによりドアトリム10に保 持されている。
【0025】 図3に示すように、ドアパネル34を構成するインナパネル34cの車両内側 の面における第1突出部材36Aと対向する部分には図3に示す他の位置規制部 材としての第1位置規制部材38Aが設けられ、同じくインナパネル34cの車 両内側の面における第2突出部材36Bと対向する部分には図2に示す一の位置 規制部材としての第2位置規制部材38Bが設けられている。第1位置規制部材 38A及び第2位置規制部材38Bは、図5(a)及び(b)に示すように、矩 形状枠の本体部38aと、本体部38aの下端から左右両側に突出する板状の取 付部38b,38bと、本体部38aの車両外側における下部に形成された壁部 38cの上端に車両内側へ突出するように設けられたU字状の側方規制部38d とからなり、本体部38aの上壁部により上方規制部38eが構成されている。 上記上方規制部38eの中央部には、上方に向けて広がった方向に切除され上縁 部に傾斜面38hが形成されてなる切り欠き部38gが設けられている。さらに 上記上方規制部38eは、壁部38cから切り離されて上記切り欠き部38gの 切り欠き幅が広がる方向に弾性変形可能に形成されており、上記傾斜面38hに よって上記第1及び第2の突出部材36A,36Bが、下方に向けてのみ上記切 り欠き部38gを押し広げて挿通可能に設けられている。第1位置規制部材38 A及び第2位置規制部材38Bは、それぞれの取付部38bの車両外側の面に設 けられたグロメット38fがインナパネル34cに挿通された後、該グロメット 38fに締結ボルト40が螺着し該グロメット38fが拡大することによって、 インナパネル34cに固定されている。
【0026】 第1突出部材36Aと第1位置規制部材38Aとは、図3に示すように、第1 突出部材36Aの突出部36cの上面が第1位置規制部材38Aの上方規制部3 8eの下面に当接するような相対位置に設けられ、且つ第2突出部材36Bと第 2位置規制部材38Bとは、図2に示すように、第2突出部材36Bの突出部3 6cの上面が第2位置規制部材38Bの上方規制部38eの下面に当接するよう な相対位置に設けられている。これにより、第1及び第2突出部36A,36B ひいてはドアトリム10の左右両側は上方へ移動することが規制されていると共 に、上述したようにリブ32がアウタパネル34aの上端部34bに当接してい ることと相俟って第1及び第2突出部36Bひいてはドアトリム10は左右方向 へ回転することが規制されている。
【0027】 また、第1及び第2位置規制部材38A,38Bの側方規制部38dの内側の 幅は第1及び第2突出部材36A,36Bの突出部36cの先端部36bの下側 部分の幅よりも若干大きい寸法に設定されており、図3に示すように、第1突出 部材36Aと第1位置規制部材38Aとは、第1突出部36Aの突出部36cの 先端部36bの下側部分が第1位置規制部材38Aの側方規制部38dに嵌まり 込まないような相対位置に設けられ、且つ第2突出部材36Bと第2位置規制部 材38Bとは、図2に示すように、インナパネル34cにおける第2位置規制部 材38Bの取り付け位置がドアトリム10側へ膨出することにより第2突出部材 36Bの突出部36cの先端部36bの下側部分が第2位置規制部材38Bの側 方規制部38dに嵌まり込むような相対位置に設けられている。これにより、第 2突出部材36Bひいてはドアトリム10がドアパネル34に対して左右方向へ 移動することが規制されている。
【0028】 次に、本考案の位置決め装置を用いたドアトリム10のドアパネル34への取 付け方及び取外し方を説明する。
【0029】 まず、ドアトリム10を上方にずらしてドアパネル34に当てがい、ドアトリ ム10を下方に向けて当接部としてのドアトリム10のリブ34がアウタパネル 34aの上端部34bに当接する位置まで移動させる。すると、ドアトリム10 に突設された突出部材36の突出部36cは、ドアパネル34に設けられた位置 規制部材38の傾斜面38hにガイドされつつ上方規制部38eの切り欠き部3 8gを押し広げて該切り欠き部38gを挿通し、上下方向と左右方向とが規制さ れた位置決め位置に容易に位置決めされる。これによって、ドアトリム10に突 出部材36の突出部36cと同方向に突設された図示しない複数のファスナーが 、それぞれドアトリム10に穿設された図示しないファスナー係止孔に対向して 位置する。次に、ドアトリム10を、ファスナーの突出方向に押して各ファスナ ーを各ファスナーの係止孔に係止させ、ドアトリム10のドアパネル34への取 付けが行なわれる。
【0030】 また、ドアトリム10をドアパネル34から取り外す場合は、上記ファスナー の突出方向と逆の方向に強く引っ張るだけで、上記ファスナーの係止の解除と上 記突出部の位置決め位置からの抜き取りとを同時に行なうことができる。これに より、取外しをも容易且つ無理なく行なうことができ、位置決め装置を破壊する ことがない。
【0031】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案に係る車両用内装パネルの位置決め構造 によると、車両用内装パネルは、一の突出部材の上面が一の位置規制部材の上方 規制部に当接することにより上方への移動が規制され、一の突出部材の側面が一 の位置規制部材の側方規制部に当接することにより側方への移動が規制されるた め、当接部により下方への移動が規制されていることと相俟って車体に対する上 下方向および左右方向の位置決めがされる。この場合、一の突出部材の上面は一 の位置規制部材の上方規制部に対して下方から当接するのみであり、一の突出部 材の側面は一の位置規制部材の上方規制部に対して側方から当接するのみである から、一の突出部材と一の位置規制部材との相対位置が若干異なっても車両用内 装パネルの車体への位置決めが可能になると共に位置決め作業が容易になる。
【0032】 また、請求項2の考案に係る車両用内装パネルの位置決め構造によると、車両 用内装パネルは、他の突出部材の上面が他の位置規制部材の上方規制部にのみ当 接することにより上方への移動のみが規制されるため、車両用内装パネルは当接 部において下方への移動が規制され、当接部の両側の一および他の突出部材にお いて上方への移動を規制されていることにより、車両用内装パネルの車体に対す る回転方向の位置決めをすることができる。この場合、他の突出部材は他の位置 規制部材の上方規制部に当接する構造であるため、一の突出部材と一の位置規制 部材との相対位置並びに他の突出部材と他の位置規制部材との相対位置が若干異 なっても車両用内装パネルの車体への位置決めをすることができる。
【0033】 さらに、請求項2の考案に係る車両用内装パネルの位置決め装置においては、 一および他の突出部材と一および他の位置規制部材とは互いの接近量が異なるの みであり、車両用内装パネル或いは車体における取付部の構造を変えることによ り、一の突出部材と他の突出部材として共通の突出部材を用いることができると 共に一の位置規制部材と他の位置規制部材として共通の突出部材を用いることが できる。請求項3の考案に係る車両用内装パネルの位置決め装置は、突出部を有 する突出部材と、該突出部材の突出部の上面が当接すると該突出部材の上方への 移動を規制する上方規制部と該上方規制部よりも少なく突出するように設けられ 上記突出部材の突出部の側面が当接すると上記突出部材の左右方向への移動を規 制する側方規制部とを有する位置規制部材とから構成されているので、請求項3 の突出部材および位置規制部材を請求項2における一および他の突出部材並びに 一および他の位置規制部材に共通して用いることができる。
【0034】 このため、請求項3の考案によると、1種類の部材で車両用内装パネルの位置 決めをすることができ、部品の種類を低減することが可能になる。
【0035】 さらに、上記上方規制部には、上記突出部が下方に向けてのみ挿通可能な切り 欠き部が上方規制部を上下方向に切り欠いているので、車体に対して上方から車 両用内装パネルを位置決め位置に取付け可能になり、車両用内装パネルの車体へ の取付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が適用された車両用内装パネ
ルとしてのドアトリムを車両内側から見た正面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1におけるIII −III 線断面図である。
【図4】本考案の一実施例に用いられる第1及び第2突
出部材を示し、(a)は正面図であり、(b)は斜視図
である。
【図5】本考案の一実施例に用いられる第1及び第2位
置規制部材を示し、(a)は正面図であり、(b)は斜
視図である。
【符号の説明】
10 ドアトリム(車両用内装パネル) 32 リブ(当接部) 34 ドアパネル(車体) 36A 第1突出部材(他の突出部材) 36B 第2突出部材(一の突出部材) 36a 突出部 38A 第1位置規制部材(他の位置規制部材) 38B 第2位置規制部材(一の位置規制部材) 38d 側方規制部 38e 上壁部(上方規制部) 38g 切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤井 睦雄 広島市安佐北区可部南2丁目25番31号 西 川化成株式会社内 (72)考案者 藤井 英樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当接部において車体に当接することによ
    り下方への移動が規制されている車両用内装パネルを車
    体に対して位置決めする車両用内装パネルの位置決め構
    造であって、 上記車両用内装パネルにおける上記当接部の左右いずれ
    か一方に車体側へ突出するように一の突出部材が設けら
    れており、 上記車体における上記一の突出部材と対向する部位に、
    車両用内装パネル側へ突出し上記一の突出部材の上面が
    当接すると該一の突出部材の上方への移動を規制する上
    方規制部と車両用内装パネル側へ上記上方規制部よりも
    少なく突出し上記一の突出部材の側面が当接すると該一
    の突出部材の左右方向への移動を規制する側方規制部と
    からなる一の位置規制部材が設けられており、 上記一の突出部材は上記一の位置規制部材の上方規制部
    及び側方規制部にそれぞれ当接することにより上方及び
    左右方向への移動を規制することを特徴とする車両用内
    装パネルの位置決め構造。
  2. 【請求項2】 上記車両用内装パネルにおける上記当接
    部を中間において上記一の突出部材の反対側に車体側へ
    突出するように他の突出部材が設けられており、 上記車体における上記他の突出部材と対向する部位に、
    車両用内装パネル側へ突出し上記他の突出部材の上面が
    当接すると該他の突出部材の上方への移動を規制する上
    方規制部と車両用内装パネル側へ上記上方規制部よりも
    少なく突出し上記他の突出部材の側面が当接すると該他
    の突出部材の左右方向への移動を規制する側方規制部と
    からなる他の位置規制部材が設けられており、 上記他の突出部材と上記他の位置規制部材とは上記一の
    突出部材および上記一の位置規制部材よりも互いに離れ
    るように設けられ、上記他の突出部材は上記他の位置規
    制部材の上方規制部にのみ当接することにより上方への
    移動のみを規制することを特徴とする請求項1に記載の
    位置決め構造。
  3. 【請求項3】 当接部において車体に当接することによ
    り下方への移動が規制される車両用内装パネルを車体に
    対して位置決めするための車両用内装パネルの位置決め
    装置であって、 突出部を有しており、上記車両用内装パネルに取り付け
    られる突出部材と、 該突出部材の突出部の上面が当接すると該突出部材の上
    方への移動を規制するよう突出して設けられた上方規制
    部と該上方規制部を上下方向に切り欠いて上記突出部が
    下方に向けてのみ挿通可能な切り欠き部と上記上方規制
    部よりも少なく突出するように設けられ上記突出部材の
    突出部の側面が当接すると上記突出部材の左右方向への
    移動を規制する側方規制部とを有しており、上記車体に
    おける上記車両用内装パネルの突出部材と対向する部位
    に取り付けられる位置規制部材とからなる車両用内装パ
    ネルの位置決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000079821A (ja) * 1998-09-07 2000-03-21 Suzuki Motor Corp ドアトリムの取付構造
JP2001334826A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Toyoda Iron Works Co Ltd 車両用ドアトリムの取付構造

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