JPH0583289U - ブラインドのヘッドレールカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付け、取外しの容易なブラインドのヘッド
レールカバーを提供する。 【構成】 ヘッドレール１の開口曲折縁１１に、取付部
材２の横屈曲板片２２を係止してその縦屈曲板片２１を
ヘッドレール１前面に当てる。縦屈曲板片２１の上下係
止部２３に、カバー材４を取付けた支持部材３後面の脚
片３２を係止し、カバー材４によりヘッドレール１前面
を覆う。ドライバー等の治具５の先端を、支持部材３の
下側脚片３２に設けた係止突部３４とリブ３５間に押し
当てて回すことにより支持部材３が取付部材２から取外
せる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はブラインドのヘッドレール前面を覆い隠すためのヘッドレールカバー に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のヘッドレールカバーとして、例えば実公平３−２８７０５号公 報に記載される如く、ヘッドボックス取付部材の前面に突出した係止部が設けら れ、スラットを支持するスラット取付部材の断面コ字状の係合部が上記係止部に 係合されるようになされたものがある。又、実公平３−２８７０８号公報に記載 される如く、ヘッドボックス取付部材の前面に接着手段によりスラット取付部材 が接着されたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前者の場合は、ヘッドボックス取付部材の前面に係止部が突設 され、この係止部にスラット取付部材の断面コ字状の係合部が係合されるので、 ヘッドボックスを天井や窓枠内に取付けた場合、スラット取付部材を一旦取付け るとその取外しが困難となると共にヘッドボックスの取外しも困難となり、施工 性に劣る問題点がある。

【０００４】 又、後者の場合は、スラット取付部材が接着手段により接着されるので、接着 がはずれてスラット取付部材が自然落下するおそれがあり、確実に取付けできな い問題点がある。

【０００５】 本考案はかかる従来の問題点を解消したブラインドのヘッドレールカバーを提 供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため、本考案はカバーを取付けるための専用の取付部材を ヘッドレールに係止し、取付部材にカバー材の支持部材を着脱容易に係止したも のである。

【０００７】 すなわち、本考案ブラインドのヘッドレールカバーは、ヘッドレールに係止さ れる取付部材と、取付部材に着脱可能に係止される支持部材と、支持部材に取付 けられてヘッドレールの前面を覆うカバー材とからなり、取付部材は前面上下端 に鉤形状係止部を有する縦屈曲板片の上端部後方に横屈曲板片が延設され、横屈 曲板片の前後端に設けた係止部がヘッドレールの開口曲折縁に係止されて縦屈曲 板片がヘッドレール前面に当接され、支持部材は弾性材料からなり、カバー材の 取付用縦基板の後面に脚片が上下に相対して突設され、脚片先端部に設けた係止 突部が上記縦屈曲板片の係止部に着脱可能に係止され、下側の脚片に係止突部と 間隔をおいて取外し用治具の当て止めとなるリブが突設されたものである。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を参照しながら本考案について説明する。 図面において、１はブラインドのヘッドレールであって、上面が開口され、そ の開口部の相対する開口縁が内方に曲折されて開口曲折縁１１が設けられている 。

【０００９】 ２は取付部材であって、一般に金属からなる屈曲板片となされている。取付部 材２は、図３の如く、縦屈曲板片２１の上端部後方に横屈曲板片２２が延設され て形成されている。縦屈曲板片２１の前面上下端には鉤形状に曲折された係止部 ２３が相対して設けられている。横屈曲板片２２の前後端部、すなわち縦屈曲板 片２１側端部及びその反対側端部には、図１の如くヘッドレール１の開口曲折縁 １１を挟持する如く屈曲された係止部２４が設けられている。

【００１０】 この取付部材２は、横屈曲板片２２の係止部２４がヘッドレール１の開口曲折 縁１１に係止されることにより、縦屈曲板片２１の後面がヘッドレール１の前面 に当接するようになされている。同時に縦屈曲板片２１の係止部２３がヘッドレ ール１の前方に位置するようになされている。

【００１１】 ３は支持部材であって、合成樹脂、金属等の弾性材料から作製されている。支 持部材３は一般に図１、図２の如く、ヘッドレール１の長さ方向に沿う幅寸法が 取付部材２より大きくなされ、取付部材２に取付けやすいようになされている。

【００１２】 この支持部材３は、後述のカバー材４の取付用縦基板３１の後面に脚片３２が 上下に相対して突設されている。縦基板３１は、例えば図３の如く上下に保持部 ３３が設けられ、カバー材４の上下端を保持部３３により保持するようになされ ていてもよいし、図４の如く単に平板状となされ、ビス等によりカバー材４が取 付けられるようになされていてもよい。

【００１３】 脚片３２の先端部外方には突起状の係止突部３４が設けられ、この係止突部３ ４が、図１の如く、取付部材２の縦屈曲板片２１の係止部２３に着脱可能に係止 しうるようになされている。又、相対する下側の脚片３２には係止突部３４と間 隔をおいてリブ３５が突設され、リブ３５が後述の如くドライバー等のカバー取 外し用治具５の当て止めとなされている。

【００１４】 カバー材４は、金属、木材、合成樹脂等から作製され、ヘッドレール１の前面 を覆い隠す帯状長尺体となされている。このカバー材４は一般にブラインドのス ラットがそのまま使用されたり、スラットと同材質のものが使用される。

【００１５】 次に本考案ヘッドレールカバーの取付けについて説明する。 ヘッドレール１を天井等に取付ける前に、予めヘッドレール１に取付部材２を 所定数取付ける。この取付けは、横屈曲板片２２の後端側の係止部２４をヘッド レール１の開口曲折縁１１に係止後、横屈曲板片２２の前端側の係止部２４を開 口曲折縁１１に強制的に押し込んで係止し、縦屈曲板片２１をヘッドレール１の 前面に当接させる。次いでヘッドレール１をブラケット（図示せず）を介して天 井等に取付ける。

【００１６】 次いで、縦基板３１の前面にカバー材４を取付けた支持部材３の相対する上側 の脚片３２の係止突部３４を、上記取付部材２の縦屈曲板片２１の上側の係止部 ２３に係止した後、支持部材３の下側の脚片３２の係止突部３４を縦屈曲板片２ １の下側の係止部２３に強制的に押し込んで係止する。このとき、支持部材３は その反発弾性により取付部材２に係止され、図１、図２の如くカバー材４がヘッ ドレール１の前面を覆い隠すように取付けられる。

【００１７】 又、支持部材３を取外すには、図１の如く、ドライバー等の取外し用治具５の 先端を、支持部材３の下側の脚片３２のリブ３５と、取付部材２の縦屈曲板片２ １の下側係止部２３との間に押し当てて回転させればよい。すると、支持部材３ の下側の脚片３２の係止突部３４が取付部材２の縦屈曲板片２１の下側係止部２ ３から外される。この状態で支持部材３を取付部材２から取外せばよい。

【００１８】

【考案の効果】

以上詳述した如く、本考案ヘッドレールカバーは、ヘッドレールに係止された 取付部材の縦屈曲板片の鉤形状係止部に、弾性材料からなる支持部材の脚片先端 部の係止突部が係止されるので、支持部材の反発弾性を利用して支持部材を取付 部材に容易に取付けできると共に、安定した状態で取付けできる。

【００１９】 又、支持部材の下側の脚片に係止突部と間隔をおいて取外し用治具の当て止め となるリブが突設されているので、ドライバー等の取外し用治具先端を脚片に押 し当てて支持部材を取付部材から容易に取外すことができ、上記取付けの容易性 と相まって施工性を向上させることができる。

【００２０】 さらに、支持部材を係止する取付部材が従来のヘッドレール取付用のブラケッ トと独立しているために、必要に応じて取付部材の位置や数を容易に変えて支持 部材を介してカバー材を安定して取付けできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ヘッドレールカバーの一実施例を示す断
面図である。

【図２】本考案ヘッドレールカバーの一実施例を示す平
面図である。

【図３】本考案ヘッドレールカバーの一実施例を示す分
解斜視図である。

【図４】本考案ヘッドレールカバーの他の実施例を示す
断面図である。

【符号の説明】

１ ヘッドレール １１ 開口曲折縁 ２ 取付部材 ２１ 縦屈曲板片 ２２ 横屈曲板片 ２３，２４ 係止部 ３ 支持部材 ３１ 縦基板 ３２ 脚片 ３３ 保持部 ３４ 係止突部 ３５ リブ ４ カバー材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘッドレール(１)に係止される取付部材
   (２)と、取付部材(２)に着脱可能に係止される支持部材
   (３)と、支持部材(３)に取付けられてヘッドレール(１)
   の前面を覆うカバー材(４)とからなり、取付部材(２)は
   前面上下端に鉤形状係止部(２３)を有する縦屈曲板片
   (２１)の上端部後方に横屈曲板片(２２)が延設され、横
   屈曲板片(２２)の前後端に設けた係止部(２４)がヘッド
   レール(１)の開口曲折縁(１１)に係止されて縦屈曲板片
   (２１)がヘッドレール(１)前面に当接され、支持部材
   (３)は弾性材料からなり、カバー材(４)の取付用縦基板
   (３１)の後面に脚片(３２)が上下に相対して突設され、
   脚片(３２)先端部に設けた係止突部(３４)が上記縦屈曲
   板片(２１)の係止部(２３)に着脱可能に係止され、下側
   の脚片(３２)に係止突部(３４)と間隔をおいて取外し用
   治具の当て止めとなるリブ(３５)が突設されたブライン
   ドのヘッドレールカバー。