JP2000079656A - 機能性マットの製造方法 - Google Patents

機能性マットの製造方法

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JP2000079656A
JP2000079656A JP11200705A JP20070599A JP2000079656A JP 2000079656 A JP2000079656 A JP 2000079656A JP 11200705 A JP11200705 A JP 11200705A JP 20070599 A JP20070599 A JP 20070599A JP 2000079656 A JP2000079656 A JP 2000079656A
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恵 長屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリカゲルを内装した機能性マットにおいてそ
の機能を高く発揮させると共に、同マットを容易に製造
し得るようにする。 【解決手段】不織布からなる上下一対のマット体12,
13を重ね合わせ、その重合部分に粒状をなす多数のシ
リカゲル16を、相対する両マット体12,13の対向
面14,15間全体に亘り均一に挟み込む。その状態に
おいて両マット体12,13の重合部分に多数のニード
ルパンチを施すと、各マット体12,13内からウェブ
17,18の端部が引き出され、シリカゲル16を挟ん
で相対する両マット体12,13内のウェブ17,18
同士が機械的に絡み合う。従って、マット体12,13
の重合部分は各パンチ箇所でウェブ17,18により縫
合され、シリカゲル16は層状をなしたまま対向面1
4,15間が縫合された上下両マット体12,13によ
り移動不能に挟着保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、建物用
内装材や生活用品の構成素材などに用いられて、吸湿性
や脱臭性等において優れた機能を発揮する機能性マット
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリート製の建築物におい
ては室内の密閉性が高いため、結露が生じやすく、その
湿気により室内の壁や家具類等が悪影響を受ける場合が
ある。又、室内の密閉性が高い場合には、どうしても室
内の換気が不十分になるという問題もある。そのため、
近時においては、シリカゲルに代表される吸湿剤や活性
炭に代表される脱臭剤等を内装した機能性マットが床張
りカーペットや壁張り材等の建物用内装材として利用さ
れている。例えば、シリカゲルを内装した壁張り材とし
ては、以下に示す3つの形態例が従来から知られてい
る。
【0003】まず、第1の形態例は、ベニヤ合板等の平
板状をなす芯材からなり、その芯材には厚み方向へ複数
の穴が形成されている。そして、その穴の内部に粒状の
シリカゲルが充填され、その穴の入口は不織布等の通気
性を有するシートによって覆われている。そして、使用
に際しては、前記シートが室内側となるようにして芯材
をコンクリート壁面に張り付けると、穴内のシリカゲル
がシートを通じて室内の湿気を吸収するため、結露の発
生が防止されるようになっている。
【0004】又、第2の形態例は、通気性を有する繊維
布帛等のシートが2枚重ねて縫合されており、両シート
間には複数の袋状をなす収容部が縫合糸により仕切り形
成されると共に、各収容部内に粒状のシリカゲルが封入
されている。そして、第1の形態例の場合と同様に、一
方のシートが室内側となるようにコンクリート壁面に張
り付けて使用されると、各収容部内のシリカゲルがシー
トを通じて室内の湿気を吸収するようになっている。
【0005】さらに、第3の形態例は、通気性を有する
不織布からなるマット体が2枚重ねられ、その重合部分
により粒状をなす多数のシリカゲルを層状に挟持した状
態で相対する両マット体間が接着剤により接合されてい
る。そして、前記第1,第2形態例の場合と同様に、一
方のマット体が室内側となるようにコンクリート壁面に
張り付けて使用されると、両マット体間のシリカゲルが
マット体を通じて室内の湿気を吸収するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の各形態例の壁張り材の場合には次のような問題があ
った。
【0007】即ち、第1の形態例の場合には、吸湿機能
を発揮するシリカゲルが芯材側面に散在して形成された
幾つかの穴の部分にしか存在しないため、壁張り材全体
として見た場合、室内空間に対して吸湿機能を発揮し得
る面積が狭小になるという問題があった。なお、かかる
吸湿のための面積を広く確保すべく芯材側面に多数の穴
を形成することも考えられるが、その場合には芯材の強
度低下を招くため形成可能な穴の個数については自ずと
限界がある。又、芯材に形成された各穴には奥行きがあ
るため、穴の内奥部に詰め込まれたシリカゲルについて
は穴の入口付近に位置するシリカゲルに比して吸湿機能
を充分に発揮できないという問題もあった。
【0008】次に、第2形態例の場合には、コンクリー
ト壁面にシートを張り付けると、各収容部内でシリカゲ
ルが下方へ塊状に片寄ってしまい、その結果、壁面に凸
凹が出来てしまい見栄えが悪くなるという問題があっ
た。又、この第2形態例においてもシリカゲルが収容部
内で下方へ片寄ってしまうと、壁張り材全体として見た
場合、室内空間に対する吸湿のための面積が狭小になる
という問題があった。
【0009】さらに、第3形態例の場合には、接着剤に
よりシリカゲルの吸湿機能が大幅に減退させられるとい
う問題があった。即ち、シリカゲルはその表面に多数の
微細な孔を有しており、これらの孔による毛細管現象に
よって水分吸収を行い吸湿機能を発揮するものである。
ところが、接着剤により両マット体間を接合した場合に
は、その接着剤がシリカゲルの表面に付着して前記した
多数の微細な孔を塞いでしまう。従って、接着剤により
孔の塞がれたシリカゲルによっては水分吸収が不十分と
なり吸湿機能が大幅に低下するという問題があった。
【0010】本発明は、前記各問題を解決するためにな
されたものであり、シリカゲルを内装した機能性マット
において、そのシリカゲルの機能を高く発揮させ得ると
共に、かかる機能性マットを容易に製造し得ることを目
的とした。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、機能性マットの製造方法に係る本願請求項1の発明
は、不織布からなるマット体上に粒状をなす多数のシリ
カゲルを載置した後、そのシリカゲルを上下両側から挟
持するようにマット体を重ね合わせ、その後、前記マッ
ト体の重合部分へ多数箇所に亘ってニードルパンチを施
し、そのパンチングに基づき前記シリカゲルを挟んで上
下両側に位置するマット体のウェブ同士を機械的に絡ま
せて前記マット体の重合部分を縫合するようにしたこと
を要旨としている。
【0012】又、本願請求項2の発明は、前記請求項1
に記載の機能性マットの製造方法において、前記ニード
ルパンチは、その側面に係止爪を有するニードルを用い
て行われ、パンチング時には前記係止爪により重なり合
う各マット体内からウェブの端部が引き出されると共
に、その引き出されたウェブの端部がシリカゲルを挟ん
で相対する他方のマット体内のウェブに絡んで両マット
体の対向面間が縫合されるものであることを要旨として
いる。
【0013】即ち、機能性マットに係る本願請求項1の
発明では、シリカゲルを上下両側から挟持した状態にお
いて、マット体の重合部分へ多数箇所に亘ってニードル
パンチを施すと、その各パンチ箇所においてマット体の
重合部分はウェブ同士が機械的に絡み合って縫合され
る。
【0014】更に、本願請求項2の発明では、前記請求
項1の発明の作用に加えて、パンチング時には各マット
体内からニードルの係止爪によりウェブの端部が引き出
され、その引き出されたウェブの端部が相対する他方の
マット体内のウェブに絡んで両マット体の対向面間が縫
合される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る機能性マット
を建物用内装材の一つである壁張り材に具体化した一実
施形態について、図面に従って説明する。
【0016】図1に示すように、本実施形態における機
能性マットとしての壁張り材11は、不織布からなる上
下一対のマット体12,13を重ね合わせたものであ
り、両マット体12,13の対向面14,15間には、
図2に示すように、機能性物質としての粒状をなす多数
のシリカゲル16が挟み込まれている。このシリカゲル
16は各粒がそれぞれ図示しない多数の微細貫通孔を有
しており、高湿度雰囲気下では表面吸着又は毛細管現象
により空気中の水分を吸収し、乾燥雰囲気下では吸収し
た水分を放出し得る機能を有している。そのため、かか
る吸湿機能及び放質機能を良好に得るべく、本実施形態
におけるシリカゲル16には微細空間容積が0.5〜
1.0ml/g及び表面積が650〜350m2 /gの
範囲内にあるものが採用されている。又、前記微細貫通
孔の孔径は30〜120オングストロームのものが吸湿
機能等を良好に発揮する上で好ましい。
【0017】図2に示すように、前記シリカゲル16は
上下両マット体2,3間において層状をなし、相対する
両マット体12,13の対向面14,15間全体に亘り
均一に分布させられている。そして、これらシリカゲル
16を上下両側から挟持した状態において、上下両マッ
ト体12,13の対向面14,15間は、図2において
拡大して示すように、各マット体12,13の構成素材
であるウェブ17,18により互いに縫合されている。
即ち、両マット体12,13の重合部分にはシリカゲル
16を上下両側から挟持した状態においてニードルパン
チが複数箇所に亘って施されており、各パンチ箇所にお
いて上下両マット体12,13のウェブ17,18同士
が機械的に絡み合っている。従って、前記各ウェブ1
7,18により対向面14,15間が縫合された上下両
マット体12,13にて前記シリカゲル16は層状をな
したまま移動不能に挟着保持されている。
【0018】次に、上記のように構成した壁張り材の製
造方法について図3〜図5に従って説明する。図3は上
記壁張り材の製造ラインを簡略化して示したものであ
り、製造ラインの上流側(図において左側)には上側マ
ット体12を繰り出す上側ローラ19と下側マット体1
3を繰り出す下側ローラ20がそれぞれ回転可能に支持
されている。又、製造ラインの下流側(図において右
側)には巻き取りローラ21が回転可能に支持されてお
り、これら各ローラ19,20,21は図示しない駆動
制御機構により回転駆動されるようになっている。
【0019】前記下側ローラ20の下流側には同ローラ
20から繰り出される下側マット体13の搬送経路の上
方に位置するようにホッパー22が設けられている。ホ
ッパー22内には粒状をなす多数のシリカゲル16が予
め貯留されている。そして、このホッパー22の下方を
前記下側マット体13が通過するとき、その下側マット
体13上へシリカゲル16を層状に散布するようになっ
ている。一方、上側ローラ19から繰り出された上側マ
ット体12は案内ローラ23により斜め下方へ導かれ、
上下一対の挟圧ローラ24,25間を通過する際に前記
シリカゲル16が散布された下側マット体13上へ重ね
合わせられる。即ち、この上下両挟圧ローラ24,25
間を通過した時点で、上下両マット体12,13はシリ
カゲル16を上下両側から挟持するように重ね合わされ
る。なお、この時点では未だ上下両マット体12,13
の対向面14,15間は縫合されていない。
【0020】図3に示すように、前記両マット体12,
13の搬送経路上において、上下両挟圧ローラ24,2
5と巻き取りローラ21のほぼ中間位置にはニードルパ
ンチ用のパンチング装置26が配設されている。このパ
ンチング装置26には前記両マット体12,13の搬送
方向と直交する方向へ図4,5に示すニードル27が多
数本設けられている。これら各ニードル27はパンチン
グ装置26が駆動されると、一斉に上下移動するように
構成されている。即ち、前記シリカゲル16を挟持する
ように重ね合わされた上下両マット体12,13はこの
パンチング装置26の下方を通過する際に前記各ニード
ル27により多数箇所に亘りパンチングが施される。
【0021】図4及び図5に示すように、前記各ニード
ル27の側面には複数の係止爪28が突設されている。
そのため、このニードル27が上下移動する際には、各
係止爪28により各マット体12,13内からウェブ1
7,18の端部が引き出され、シリカゲル16を挟んで
相対する他方のマット体12,13内のウェブ17,1
8に係止させられる。即ち、ニードル27が図3に実線
で示す上方位置から両マット体12,13の重合部分を
貫通した下方位置へ下降する際には、前記係止爪28に
より上側マット体12内からウェブ17の端部が引き出
され、その引き出されたウェブ17の端部が下側マット
体13内のウェブ18に係止させられる。又、前記ニー
ドル27が両マット体12,13を貫通した下方位置か
ら上方位置へ上昇する際には、前記係止爪28により下
側マット体13内からウェブ18の端部が引き出され、
その引き出されたウェブ18の端部が上側マット体12
内のウェブ17に係止させられる。従って、前記パンチ
ング装置26によりパンチングの施された上下両マット
体12,13は各パンチ箇所において両マット体12,
13のウェブ17,18同士が機械的に絡み合うことに
より相対する対向面14,15間が縫合される。そし
て、縫合された上下両マット体12,13により壁張り
材11が構成され、順次に巻き取りローラ21に巻き取
られる。なお、巻き取られた壁張り材11は適宜の大き
さに切断されて使用される。
【0022】本実施形態では機能性マットとしての壁張
り材11の製造方法を以上のように構成したことによ
り、次のような効果を有する。 (1)本実施形態の壁張り材11においては、粒状をな
す多数のシリカゲル16が相対する両マット体12,1
3間において層状をなし、かつ両マット体12,13の
対向面14,15間全体に亘り均一に分布させられてい
る。従って、壁張り材11の全面に亘って吸湿機能等を
発揮し得る面積を広く確保でき、建物の内壁に張り付け
使用した場合には室内空間の湿度調節を良好に行うこと
ができる。
【0023】(2)又、前記シリカゲル16はウェブ1
7,18により相対する対向面14,15間を縫合され
た両マット体12,13により層状をなしたまま移動不
能に挟持されている。従って、壁張り材11を壁面に張
り付け使用した場合にもシリカゲル16が下方へ片寄っ
たりすることがなく、前記吸湿機能などを発揮し得る面
積が狭小になることはない。
【0024】(3)又、上下両マット体12,13は接
着剤を使用することなく各マット体12,13のウェブ
17,18同士が機械的に絡み合って対向面14,15
間がシリカゲル16を挟持した状態で縫合されている。
従って、シリカゲル16の微細貫通孔が接着剤により塞
がれて吸湿機能等が低下させられることもない。
【0025】(4)又、前記両マット体12,13の対
向面14,15間は各マット体12,13の構成素材で
あるウェブ17,18により互いに縫合されている。従
って、縫合材として別途に縫合糸等を容易する必要がな
く、製造コストを低減することができる。
【0026】(5)又、前記上下両マット体12,13
は上側マット体12内から引き出されたウェブ17の端
部が下側マット体14内のウェブ18に係止する一方、
下側マット体14内から引き出されたウェブ18の端部
が上側マット体12内のウェブ17に係止している。従
って、シリカゲル16を挟持する上下両マット体12,
13の重合部分を確実強固に縫合することができる。
【0027】(6)又、シリカゲル16を挟持する上下
両マット体12,13の対向面14,15間はニードル
パンチが施された多数箇所でウェブ17,18により縫
合されている。従って、使用に際しては、壁張り材11
をどの位置で切断したとしてもシリカゲル16が各切断
部位からこぼれ落ちることは殆どない。
【0028】(7)一方、本実施形態の壁張り材11を
製造するには、シリカゲル16を挟持する上下両マット
体12,13の重合部分へ多数箇所に亘ってニードルパ
ンチを施すだけでよい。従って、縫合位置の設定操作や
縫合糸等のセッティングも必要なく迅速容易に製造する
ことができる。
【0029】(8)又、パンチングに伴い各ニードル2
7の係止爪28が各マット体12,13内からウェブ1
7,18の端部を引っかけて引き出し、相対する他方の
マット体12,13内のウェブ17,18に係止させる
ので、確実強固に両マット体12,13の対向面14,
15間を縫合することができる。
【0030】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されることなく、以下のようにすることも可能である。 (イ)前記実施形態ではシリカゲル16を上下2枚のマ
ット体12,13により挟持するようにしたが、1枚の
マット体を折り曲げて重合部分を作り、その重合部分に
よりシリカゲル16を挟持するようにしてもよい。
【0031】(ロ)又、マット体は3枚以上重ね合わせ
てもよく、シリカゲル16を挟持する重合部分は一つだ
けでなく複数できるようにしてもよい。 (ハ)又、マット体12,13の重合部分に対するニー
ドルパンチは両マット体12,13を搬送しながら行う
のではなく、広範囲に亘りニードル27が突設されたパ
ンチング装置26の下方にその都度セッティングして行
うようにしてもよい。
【0032】(ニ)又、前記ニードルパンチはパンチン
グ装置26を使用することなく、作業者が直接ニードル
27を使用して手作業にてパンチングすることも可能で
ある。
【0033】(ホ)又、シリカゲル16を挟持するマッ
ト体12,13の重合部分はマット体12,13のウェ
ブ17,18同士を絡ませることなく、別途に用意した
縫合糸などの縫合材により縫合するようにしてもよい。
【0034】(ヘ)又、前記実施形態ではシリカゲル1
6と同シリカゲル16を挟持する上下両マット体12,
13のみにて壁張り材11を構成したが、各マット体1
2,13の外面側に保形材や緩衝材等を接合してもよ
い。
【0035】(ト)又、前記実施形態では壁張り材11
に具体化したが、床張り用カーペットなど他の建物用内
装材に具体化することも可能であり、又、床敷き用カー
ペットや寝具洋品等の生活用品の構成素材として利用す
ることも可能である。
【0036】次に、前記実施形態から把握できる請求項
記載発明以外の技術的思想についてその効果と共に記載
する。 (A)不織布からなるマット体を重ね合わせ、その重合
部分により粒状をなす多数のシリカゲルを挟持するとと
もに、その重合部分には多数箇所に亘りニードルパンチ
を施し、各パンチ箇所において一方のマット体から引き
出されたウェブの端部を他方のマット体内のウェブに機
械的に絡み合わせ、前記重合部分においてシリカゲルを
挟んで相対する両マット体の対向面間をそれらの間に前
記シリカゲルを移動不能に挟持した状態で縫合した機能
性マット。
【0037】この構成によれば、マット体の重合部分に
おいて相対する両マット体の対向面間でシリカゲルの挟
持状態を確実強固に保持しつつ、シリカゲルの機能を高
く発揮させることができるとともに、機能性マットの製
造コストを低減することができる。
【0038】(B)上記(A)の機能性マットにおい
て、粒状をなす多数のシリカゲルは層状をなし、その重
合部分全体に亘り均一に分布されている機能性マット。
この構成によれば、機能性マットの全面に亘ってシリカ
ゲルの機能を発揮し得る面積を広く確保できる。
【0039】(C)請求項2に記載の機能性マットの製
造方法において、マット体の重合部分に対するニードル
パンチは一度に多数本のニードルを用いて行われるもの
である機能性マットの製造方法。
【0040】この構成によれば、1回のパンチング動作
で多数箇所に亘ってニードルパンチを施すことができ、
機能性マットの製造を迅速に行うことができる。
【0041】
【発明の効果】本願請求項1の発明によれば、マット体
の重合部分を多数箇所に亘って縫合すればよいので、い
ちいち縫合位置等を設定調整する作業が必要でなくな
り、迅速容易に製造することができる。また、縫合のた
めの縫合糸等を別途に必要としないので、製造コストの
低減に寄与することができる。
【0042】又、本願請求項2の発明によれば、前記請
求項1の発明の効果に加えて、ニードルの係止爪により
相対する両マット体のウェブ同士を確実に絡み合わせら
れるので、シリカゲルを挟持する両マット体の対向面間
を確実強固に縫合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 所定の大きさに切断された本実施形態の壁張
り材の斜視図。
【図2】 一部を拡大して示す壁張り材の部分断面図。
【図3】 機能性マットとしての壁張り材の製造ライン
を説明する概略図。
【図4】 ニードルの要部を示す部分正面図。
【図5】 同じく、その底面図。
【符号の説明】
12…上側マット体、13…下側マット体、14,15
…接合面、16…シリカゲル、17,18…ウェブ、2
7…ニードル、28…係止爪。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布からなるマット体上に粒状をなす
    多数のシリカゲルを載置した後、そのシリカゲルを上下
    両側から挟持するようにマット体を重ね合わせ、その
    後、前記マット体の重合部分へ多数箇所に亘ってニード
    ルパンチを施し、そのパンチングに基づき前記シリカゲ
    ルを挟んで上下両側に位置するマット体のウェブ同士を
    機械的に絡ませて前記マット体の重合部分を縫合するよ
    うにした機能性マットの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ニードルパンチは、その側面に係止
    爪を有するニードルを用いて行われ、パンチング時には
    前記係止爪により重なり合う各マット体内からウェブの
    端部が引き出されると共に、その引き出されたウェブの
    端部がシリカゲルを挟んで相対する他方のマット体内の
    ウェブに絡んで両マット体の対向面間が縫合されるもの
    である請求項1に記載の機能性マットの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101229313B1 (ko) * 2010-03-01 2013-02-12 조연수 에어로젤 충진 소재
JP2015084923A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 テクナード株式会社 衣服用防湿マット

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