JP2000078887A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2000078887A
JP2000078887A JP10245185A JP24518598A JP2000078887A JP 2000078887 A JP2000078887 A JP 2000078887A JP 10245185 A JP10245185 A JP 10245185A JP 24518598 A JP24518598 A JP 24518598A JP 2000078887 A JP2000078887 A JP 2000078887A
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control device
offset
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JP10245185A
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English (en)
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Masanori Ozaki
正則 尾崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入後において温度ドリフトによる影響
を低減させた有効なオフセット補正の行えるモータ制御
装置を提供すること。 【解決手段】 モータ制御装置の電源投入後に、制御回
路18から電圧逆変換回路12へのACサーボモータ1
0の駆動指令が発せられる度に、その駆動指令に基づく
電圧逆変換回路12からACサーボモータ10への電流
の供給が行われる前において、その電流の供給ライン上
の電流を検出する電流検出器21,22から得られる電
流検出信号を、オフセット値算出回路において複数回サ
ンプリングし、サンプリングされた複数回の電流検出信
号から加重平均値を算出してこれをオフセット値として
設定する。その後に、設定されたオフセット値を用いた
オフセット補正を伴ったACサーボモータ10の動作を
開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械やロボ
ットに用いられるサーボモータを制御するモータ制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械やロボットの駆動に広く実
用されているサーボモータとして、現在においては、A
Cサーボモータが主流を占めている。特に、ACサーボ
モータの中でも多相同期型交流モータを用いることが多
く、ここではその多相同期型交流モータを制御する従来
のモータ制御装置について説明する。
【0003】一般に、多相同期型交流モータを制御する
モータ制御装置においては、多相同期交流モータの各相
に供給されるモータ電流(交流電流)を検出する電流検
出器と、モータの駆動軸回転位置を検出する位置検出器
と、およびモータの駆動軸回転速度を検出する速度検出
器と、さらに、これらの検出器の出力を増幅する例えば
演算増幅器などからなるアナログアンプと、を備えてい
る。そして、このアナログアンプを介して出力される各
検出値に基づいて、モータのフィードバック制御が達成
される。
【0004】ここで、これら検出器およびアナログアン
プにおいて、入力値として0を与えた場合に、0以外の
信号を出力する、いわゆるオフセットが生じることが知
られている。このオフセットは、上記したフィードバッ
ク制御によるモータの正確な動作を妨げ、モータ制御装
置における制御性能を劣化させる原因となる。
【0005】そこで、このオフセットを補正して正確な
モータ制御を実現するモータ制御装置が提案されてい
る。図8は、従来のモータ制御装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【0006】図8において、この従来のモータ制御装置
は、制御対象となるACサーボモータ100と、一般に
商用電源を整流してつくられる直流電源101から得ら
れる直流電力を、ACサーボモータ100を駆動するの
に適した形の交流電力に変換してACサーボモータ10
0に供給する電力逆変換回路102と、ACサーボモー
タ100に供給されるモータ電流を検出する電流検出器
103と、ACサーボモータ100の駆動軸回転位置を
検出する位置検出器104と、ACサーボモータ100
の駆動軸回転速度を検出する速度検出器105と、これ
らの検出器の各出力を増幅するアナログアンプ106
と、アナログアンプ106から入力されるアナログ信号
をディジタル信号に変換するA/D変換器107と、A
Cサーボモータ100に対する駆動指令とA/D変換器
107においてディジタル信号に変換された各検出器の
検出値とに基づいて、電力逆変換回路102に駆動信号
を出力する制御回路108と、から構成される。なお、
ここでは、ACサーボモータ100に供給する各相に対
する電流線を1つにして簡略している。
【0007】図9は、図8に示すモータ制御装置におい
て特に電流検出器103に着目した構成を示すブロック
図である。図9において、電力逆変換回路102は、A
Cサーボモータ100の制御方法として、PWM(Pu
lse Width Modulation,パルス幅
変調)を採用し、スイッチUP131、スイッチUN1
32、スイッチVP133、スイッチVN134、スイ
ッチWP135およびスイッチWN136によって、直
流電源101から供給される直流電力をACサーボモー
タ100の駆動に適した形(ここでは特に、3相電圧
形)に変換する。なお、各スイッチは、一般にトランジ
スタとダイオードとの組から構成され、制御回路108
によってON/OFF制御される。
【0008】また、電力逆変換回路102においては、
スイッチUP131およびスイッチUN132のON/
OFFによりACサーボモータ100のu相に対する電
圧が生成され、スイッチVP133およびスイッチVN
134のON/OFFによりACサーボモータ100の
v相に対する電圧が生成され、スイッチWP135およ
びスイッチWN136のON/OFFによりACサーボ
モータ100のw相に対する電圧が生成される。
【0009】電流検出器111および112は、ACサ
ーボモータ100のu相およびv相に対して供給される
電流をそれぞれ検出し、その電流検出信号をそれぞれア
ナログアンプ113および114に出力する。アナログ
アンプ113および114では、入力された電流検出信
号を増幅して、増幅した信号をそれぞれA/D変換器1
15および116に出力する。
【0010】上記したオフセットは、これら電流検出器
111および112、アナログアンプ113および11
4、A/D変換器115および116の各出力において
生じる。それぞれの機器に含まれるオフセットは、結局
はA/D変換器115および116から積算されて出力
されるので、A/D変換器115および116の出力か
らオフセットを減算する必要がある。
【0011】このオフセットは、ACサーボモータ10
0に電流が供給されていない状態、すなわちスイッチU
P131、スイッチUN132、スイッチVP133、
スイッチVN134、スイッチWP135およびスイッ
チWN136がすべてOFFの状態において、A/D変
換器115および116において出力される信号(本
来、オフセットが生じないならば、0を示す)をそれぞ
れu相オフセット値121およびv相オフセット値12
2として、予め制御回路108の不揮発性メモリ120
に記憶される。
【0012】ここで、ACサーボモータ100に電流が
供給されていない状態において、減算器117によっ
て、A/D変換器115の出力からu相オフセット値1
21を減算することで、u相電流検出値として0を示す
信号を得ることができる。また、同様に、減算器118
によって、A/D変換器116の出力からv相オフセッ
ト値122を減算することで、v相電流検出値として0
を示す信号を得ることができる。
【0013】ACサーボモータ100に電流が供給され
ている状態、すなわちスイッチUP131、スイッチU
N132、スイッチVP133、スイッチVN134、
スイッチWP135およびスイッチWN136のON/
OFFによりACサーボモータ100が駆動している状
態においても、A/D変換器115および116の出力
信号からu相オフセット値121およびv相オフセット
値122を減算した信号をそれぞれオフセットの含まな
いu相電流検出信号およびv相電流検出信号として制御
回路108に出力することができ、正確なフィードバッ
ク制御が達成される。
【0014】つぎに、従来のモータ制御装置の他の例を
説明する。このモータ制御装置の基本構成は、上述した
図8に示すブロック図と同様であるため、その部分の説
明を省略する。図10は、図8に示すモータ制御装置に
おいて特に電流検出器103に着目した構成を示すブロ
ック図である。図10において、電力逆変換回路202
は、ACサーボモータ100の制御方法として、PWM
を採用し、スイッチUP231、スイッチUN232、
スイッチVP233、スイッチVN234、スイッチW
P235およびスイッチWN236によって、直流電源
101から供給される直流電力をACサーボモータ10
0の駆動に適した3相電圧形に変換する。なお、各スイ
ッチは、一般にトランジスタとダイオードとの組から構
成され、制御回路108によってON/OFF制御され
る。
【0015】また、電力逆変換回路102においては、
スイッチUP231およびスイッチUN232のON/
OFFによりACサーボモータ100のu相に対する電
圧が生成され、スイッチVP233およびスイッチVN
234のON/OFFによりACサーボモータ100の
v相に対する電圧が生成され、スイッチWP235およ
びスイッチWN236のON/OFFによりACサーボ
モータ100のw相に対する電圧が生成される。
【0016】電流検出器211および212は、ACサ
ーボモータ100のu相およびv相に対して供給される
電流をそれぞれ検出し、その電流検出信号をそれぞれア
ナログアンプ213および214に出力する。アナログ
アンプ213および214では、入力された電流検出信
号を増幅して、増幅した信号をそれぞれA/D変換器2
15および216に出力する。上記したオフセットは、
これら電流検出器111および112、アナログアンプ
113および114、A/D変換器115および116
の各出力において生じる。それぞれの機器に含まれるオ
フセットは、結局はA/D変換器115および116か
ら積算されて出力されるので、A/D変換器115およ
び116の出力からオフセットを減算する必要がある。
【0017】これらオフセットは、モータ制御装置の電
源投入直後のある期間、すなわちACサーボモータ10
0に電流が供給されていない期間に、オフセット値算出
回路230によって算出され、それぞれu相オフセット
値221およびv相オフセット値222として、制御回
路108の揮発性メモリ220に記憶される。
【0018】図11は、オフセット値算出回路230に
おけるオフセット値算出処理を説明するための図であ
る。モータ制御装置の電源が投入されると、まず、オフ
セット値算出回路230は、A/D変換器215および
216から出力される信号を入力する。ここで、モータ
制御装置の電源投入直後は、ACサーボモータ100に
電流が供給されないので、本来ならば、A/D変換器2
15および216から出力される信号は0を示すが、実
際は、上述したオフセットが生じているために0を示さ
ない。そこで、オフセット値算出回路230は、A/D
変換器215および216から出力される信号を、初期
設定スイッチ231をONにすることにより入力する。
【0019】また、オフセット値算出回路230では、
共通の遅延時間を有するN個の遅延器が備えられてお
り、A/D変換器215および216から出力される信
号をN回分連続して取り込むと同時に、各遅延器におい
てその取り込んだ信号を保持する。すなわち、A/D変
換器215および216から出力される信号に対してN
回のサンプリングを行う。
【0020】例えば、A/D変換器215から出力され
る信号は、初期設定スイッチ231をONにすること
で、1番目の遅延器241に取り込まれる。遅延器24
1は、取り込んだ信号を設定された遅延時間後に2番目
の遅延器242に出力する。この動作をN回繰り返すこ
とでN番目の遅延器243に信号が入力された際に、各
遅延器において保持されている信号を加算器244によ
って加算する。
【0021】すなわち、モータ制御装置の電源投入直後
のある一定期間においてA/D変換器215から出力さ
れる信号をN回取り込み、それら信号の加算値の算出が
行われる。つぎに除算器245によって、その加算値を
Nで除算することで平均値を算出する。この平均値を、
A/D変換器215において生じるu相オフセット値2
21として、制御回路108の揮発性メモリ220に記
憶する。
【0022】また、A/D変換器216から出力される
信号についても同様に、上記したA/D変換器215か
ら出力される信号に対するオフセット値算出処理の開始
すなわち初期設定スイッチ231をONにすることで、
1番目の遅延器251に取り込まれる。遅延器251
は、取り込んだ信号を設定された遅延時間後に2番目の
遅延器252に出力する。
【0023】この動作をN回繰り返すことでN番目の遅
延器253に信号が入力された際に、各遅延器において
保持されている信号を加算器254によって加算する。
すなわち、モータ制御装置の電源投入直後のある一定期
間においてA/D変換器216から出力される信号をN
回取り込み、それら信号の加算値の算出が達成される。
つぎに除算器255によって、その加算値をNで除算す
ることで平均値を算出する。この平均値を、A/D変換
器216において生じるv相オフセット値222とし
て、制御回路108の揮発性メモリ220に記憶する。
【0024】オフセット値算出回路230において、u
相オフセット値221およびv相オフセット値222の
算出の終了後は、初期設定スイッチ231をOFFにす
る。この状態で、図10の減算器217によって、A/
D変換器215の出力からu相オフセット値221を減
算することで、u相電流検出値として0を示す信号を得
ることができる。また、同様に、減算器218によっ
て、A/D変換器216の出力からv相オフセット値2
22を減算することで、v相電流検出値として0を示す
信号を得ることができる。
【0025】図12は、このモータ制御装置におけるオ
フセット値算出処理のタイミングチャートを示す図であ
る。上述したオフセット値算出処理は、図12に示すよ
うに、モータ制御装置の電源投入直後に実行され、A/
D変換器からの信号をN回分サンプリングして平均値を
算出してそれをオフセット値として設定した後に、通常
のACサーボモータ100の制御が実行される。
【0026】よって、モータ制御装置の電源投入直後の
ある期間後のACサーボモータ100に電流が供給され
ている状態、すなわちスイッチUP131、スイッチU
N132、スイッチVP133、スイッチVN134、
スイッチWP135およびスイッチWN136のON/
OFFによりACサーボモータ100が駆動している状
態においても、A/D変換器115および116の出力
信号からu相オフセット値121およびv相オフセット
値122を減算した信号をそれぞれオフセットの含まな
いu相電流検出信号およびv相電流検出信号として制御
回路108に出力することができ、正確なフィードバッ
ク制御が達成される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のモータ制御装置においては、ACサーボモータ
が駆動される前に設定したオフセット値を用いてオフセ
ット補正を行うため、モータ電流が0の状態から通電状
態に変化したことによる電流検出器、アナログアンプお
よびA/D変換器の各オフセットの温度ドリフトには対
応できず、動特性を考慮した有効なオフセット補正を行
うことができなかった。
【0028】特に、モータ制御装置を長時間使用する場
合には、電流検出器、アナログアンプおよびA/D変換
器等の各構成機器における温度上昇が顕著に現れ、温度
ドリフトによるフィードバック制御の誤差が無視できな
くなる。
【0029】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、電源投入後において温度ドリフトによる影響を
低減させた有効なオフセット補正の行えるモータ制御装
置を得ることを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、この発明に係るモータ制御装置
は、モータを駆動させる駆動指令に基づいて前記モータ
に電流を供給する電流供給手段と、前記モータに供給さ
れる電流を検出する電流検出手段と、を備え、該電流検
出手段の検出出力に基づき前記モータを制御するモータ
制御装置において、前記駆動指令を前記電流供給手段に
送信する度に、前記検出出力からオフセットを算出して
オフセット値として設定し、設定されたオフセット値を
前記駆動指令に帰還してオフセット補正を行う制御手段
を備えることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、制御手段から電流供給
手段へのモータの駆動指令が発せられる度に、その駆動
指令に基づくモータの動作前すなわち電流供給手段から
モータへの電流の供給が行われる前において、その電流
を検出する電流検出手段から得られる検出出力からオフ
セットを算出してこれをオフセット値として設定し、そ
の後に、設定されたオフセット値を用いたオフセット補
正を伴うモータの動作が開始されるので、電源投入後の
温度ドリフトによって変動したオフセット値の更新が達
成され、より正確で信頼性の高いモータの制御を行うこ
とができる。
【0032】つぎの発明に係るモータ制御装置は、モー
タを駆動させる駆動指令に基づいて前記モータに電流を
供給する電流供給手段と、前記モータに供給される電流
を検出する電流検出手段と、を備え、該電流検出手段の
検出出力に基づき前記モータを制御するモータ制御装置
において、前記駆動指令を前記電流供給手段に送信する
度に、前記電流供給手段に前記モータへのゼロ電流の供
給を示すゼロ電流指令を前記駆動指令に含めて送信し、
前記ゼロ電流指令が実行されている期間に、前記検出出
力からオフセットを算出してオフセット値として設定
し、設定されたオフセット値を前記駆動指令に帰還して
オフセット補正を行う制御手段を備えることを特徴とす
る。
【0033】この発明によれば、制御手段から電流供給
手段へのモータの駆動指令が発せられる度に、電流供給
手段からモータにゼロ電流指令が与えられ、そのゼロ電
流指令が発せられている間に、モータへの電流供給ライ
ン上の電流を検出する電流検出手段から得られる検出出
力からオフセットを算出してこれをオフセット値として
設定し、その後に、設定されたオフセット値を用いたオ
フセット補正を伴うモータの動作が開始されるので、電
源投入後の温度ドリフトによって変動したオフセット値
の更新が達成され、より確実な信頼性の高いモータの制
御を行うことができる。
【0034】つぎの発明に係るモータ制御装置は、請求
項1または2の発明において、前記制御手段は、前記駆
動指令を前記電流供給手段に送信する度に、複数個の前
記検出出力からオフセット値を算出することを特徴とす
る。
【0035】この発明によれば、駆動指令を送信する度
に、電流検出手段から得られる検出出力を複数回取り込
み、取り込んだ複数の検出出力からオフセットを算出し
ているので、より正確で信頼性の高いオフセット補正を
行うことができる。
【0036】つぎの発明に係るモータ制御装置は、請求
項1または2の発明において、前記制御手段は、前記駆
動指令を前記電流供給手段に送信する度に、前記検出出
力を複数回取得して前記検出出力の平均値を算出し、算
出した平均値をオフセット値として設定することを特徴
とする。
【0037】この発明によれば、駆動指令を送信する度
に、電流検出手段から得られる検出出力を複数回取り込
み、取り込んだ複数の検出出力から平均値を算出してこ
れをオフセット値として設定しているので、より正確で
信頼性の高いオフセット補正を行うことができる。
【0038】つぎの発明に係るモータ制御装置は、モー
タを駆動させる駆動指令に基づいて前記モータに電流を
供給する電流供給手段と、前記モータに供給される電流
を検出する電流検出手段と、を備え、該電流検出手段の
検出出力に基づき前記モータをパルス幅変調方法によっ
て制御するモータ制御装置において、前記パルス幅変調
方法に従って搬送波となる三角波との比較により前記駆
動信号を生成し、前記電流供給手段に前記モータへのゼ
ロ電流の供給を示すゼロ電流指令を前記駆動指令に含め
て送信して、前記ゼロ電流指令が実行されている期間
に、前記検出出力を複数回取得して前記検出出力の平均
値を算出し、算出した平均値をオフセット値として設定
し、設定されたオフセット値を前記駆動指令に帰還して
オフセット補正を行う制御手段を備えることを特徴とす
る。
【0039】この発明によれば、制御手段から電流供給
手段へのモータの駆動指令が発せられる度に、その駆動
指令に基づくモータの動作前すなわち電流供給手段から
モータへの電流の供給が行われる前において、その電流
を検出する電流検出手段から得られる検出出力を複数回
取り込み、取り込んだ複数の検出出力から平均値を算出
してこれをオフセット値として設定し、その後に、設定
されたオフセット値を用いたオフセット補正を伴うモー
タの動作が開始されるので、電源投入後の温度ドリフト
によって変動したオフセット値の更新が達成され、より
正確で信頼性の高いモータの制御を行うことができる。
【0040】つぎの発明に係るモータ制御装置は、請求
項5の発明において、前記制御手段は、前記三角波の周
期で前記検出出力を複数回取得することを特徴とする。
【0041】この発明によれば、搬送波となる三角波の
周期と電流検出手段から検出出力を取得する周期とを一
致させているので、その三角波を起因としてゼロ電流指
令に現れる鋸状の波形に影響されないより有効なオフセ
ット値を算出することができる。
【0042】つぎの発明に係るモータ制御装置は、請求
項5の発明において、前記三角波の周期と異なる周期で
前記検出出力を複数回取得することを特徴とする。
【0043】この発明によれば、搬送波となる三角波の
周期と電流検出手段から検出出力を取得する周期とを一
致させずに、複数個の検出出力の平均値を求めること
で、その三角波を起因としてゼロ電流指令に現れる鋸状
の波形による影響を取り除いているので、より有効なオ
フセット値を算出することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るモータ制御
装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。な
お、この実施の形態により本発明が限定されるものでは
ない。
【0045】実施の形態1.図1は、実施の形態1に係
るモータ制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、このモータ制御装置は、制御対象となる
ACサーボモータ10と、一般に商用電源を整流してつ
くられる直流電源11から得られる直流電力を、ACサ
ーボモータ10を駆動するのに適した形の交流電力に変
換してその交流電力をACサーボモータ10に供給する
電力逆変換回路12と、ACサーボモータ10に供給さ
れるモータ電流を検出する電流検出器13と、ACサー
ボモータ10の駆動軸回転位置を検出する位置検出器1
4と、ACサーボモータ10の駆動軸回転速度を検出す
る速度検出器15と、これらの検出器の各出力を増幅す
るアナログアンプ16と、アナログアンプ16から入力
されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D
変換器17と、ACサーボモータ10に対する駆動指令
とA/D変換器17においてディジタル信号に変換され
た各検出器の検出値とに基づいて、電力逆変換回路12
に駆動信号を出力する制御回路18と、から構成され
る。なお、ここでは、ACサーボモータ10に供給する
各相に対する電流線を1つにして簡略している。
【0046】図2は、図1に示すモータ制御装置におい
て特に電流検出器13に着目した構成を示すブロック図
である。図2において、電力逆変換回路12は、ACサ
ーボモータ10の制御方法としてPWMを採用し、スイ
ッチUP41、スイッチUN42、スイッチVP43、
スイッチVN44、スイッチWP45およびスイッチW
N46によって、直流電源11から供給される直流電力
をACサーボモータ10の駆動に適した形(ここでは特
に、3相電圧形)に変換する。なお、各スイッチは、一
般にトランジスタとダイオードとの組から構成され、制
御回路18によってON/OFF制御される。
【0047】また、電力逆変換回路12においては、ス
イッチUP41およびスイッチUN42のON/OFF
によりACサーボモータ10のu相に対する電圧が生成
され、スイッチVP43およびスイッチVN44のON
/OFFによりACサーボモータ10のv相に対する電
圧が生成され、スイッチWP45およびスイッチWN4
6のON/OFFによりACサーボモータ10のw相に
対する電圧が生成される。
【0048】電流検出器21および22は、ACサーボ
モータ10のu相およびv相に対して供給される電流を
それぞれ検出し、その電流検出信号をそれぞれアナログ
アンプ23および24に出力する。アナログアンプ23
および24では、入力された電流検出信号を増幅して、
増幅した信号をそれぞれA/D変換器25および26に
出力する。前述したオフセットは、これら電流検出器2
1および22、アナログアンプ23および24、A/D
変換器25および26の各出力において生じる。それぞ
れの機器に含まれるオフセットは、結局はA/D変換器
25および26から積算されて出力されるので、A/D
変換器25および26の出力からオフセットを減算する
必要がある。
【0049】これらオフセットは、制御回路18から電
力逆変換回路12に対してACサーボモータ10の駆動
指令(以下、サーボオン指令と称する)が発せられ、電
力逆変換回路12によって実際にACサーボモータ10
が駆動される前すなわちスイッチUP41、スイッチU
N42、スイッチVP43、スイッチVN44、スイッ
チWP45およびスイッチWN46のON/OFFによ
って電圧逆変換回路12からACサーボモータ10への
電流の供給(以下、ゲートオン中信号と称する)が行わ
れる前に、オフセット値算出回路230によって算出さ
れ、それぞれu相オフセット値31およびv相オフセッ
ト値32として、制御回路18の揮発性メモリ30に記
憶される。
【0050】図3は、オフセット値算出回路50におけ
るオフセット値算出処理を説明するための図である。制
御回路18からサーボオン指令が発せられると、まず、
オフセット値算出回路50は、A/D変換器35および
36から出力される信号を入力する。ここで、サーボオ
ン指令が発せられた直後の状態は、ACサーボモータ1
0に電流が供給されてないので、本来ならば、A/D変
換器35および36から出力される信号は0を示すが、
実際は、上述したオフセットが生じているために0を示
さない。
【0051】オフセット値算出回路50は、共通の遅延
時間を有するN個の遅延器を備えており、A/D変換器
35および36から出力される信号をN回分連続して取
り込むと同時に、各遅延器においてその取り込んだ信号
を保持する。すなわち、A/D変換器35および36か
ら出力される信号に対してN回のサンプリングを行う。
【0052】例えば、A/D変換器35から出力される
信号は、制御回路18からサーボオン指令が発せられる
ことで、1番目の遅延器61に取り込まれる。遅延器6
1は、取り込んだ信号を設定された遅延時間後に2番目
の遅延器62に出力する。この動作をN回繰り返すこと
でN番目の遅延器63に信号が入力された際に、各遅延
器において保持されている信号を加算器64によって加
算する。すなわち、制御回路18からサーボオン指令が
発せられからのある一定期間においてA/D変換器25
から出力される信号をN回取り込み、それら信号の加算
値の算出が行われる。つぎに除算器65によって、その
加算値をNで除算することで平均値を算出する。
【0053】また、A/D変換器26から出力される信
号は、上記したA/D変換器25から出力される信号に
対するオフセット値算出処理の開始と同時に、1番目の
遅延器71に取り込まれる。遅延器71は、取り込んだ
信号を設定された遅延時間後に2番目の遅延器72に出
力する。この動作をN回繰り返すことでN番目の遅延器
73に信号が入力された際に、各遅延器において保持さ
れている信号を加算器74によって加算する。すなわ
ち、制御回路18からサーボオン指令が発せられからの
ある一定期間においてA/D変換器26から出力される
信号をN回取り込み、それら信号の加算値の算出が行わ
れる。つぎに除算器75によって、その加算値をNで除
算することで平均値を算出する。
【0054】オフセット値算出回路50において、平均
値を算出した後は、更新スイッチ80をONにし、算出
した平均値を、それぞれu相オフセット値31およびv
相オフセット値32として、制御回路18の揮発性メモ
リ30に記憶する。この状態で、図2の減算器27によ
って、A/D変換器25の出力からu相オフセット値3
1を減算することで、u相電流検出値として0を示す信
号を得ることができる。
【0055】また、同様に、減算器28によって、A/
D変換器26の出力からv相オフセット値32を減算す
ることで、v相電流検出値として0を示す信号を得るこ
とができる。なお、ここでは、N個の検出信号から平均
値を求めて、これをオフセット値としたが、他の演算処
理によって、より最適なオフセット値を求めることもで
きる。
【0056】図4は、このモータ制御装置におけるオフ
セット値算出処理のタイミングチャートである。上述し
たオフセット値算出処理は、図4(a)に示すように、
サーボオン指令が発せられた(ON状態)と同時に開始
され、図4(b)に示すように、A/D変換器からの信
号をN回分サンプリングして平均値を算出し、更新スイ
ッチ80をONにして、算出した平均値をオフセット値
として更新した後に、図4(c)に示すように、ゲート
オン中信号が発せられて(ON状態)ACサーボモータ
10の動作を開始させる。
【0057】以上のオフセット値算出および更新処理
は、サーボオン指令に基づくACサーボモータ10の動
作の完了後、再びサーボオン指令が発せられた際に、再
度実行される。
【0058】よって、モータ制御装置の電源投入直後の
ある期間後のACサーボモータ100に電流が供給され
ている状態、すなわちスイッチUP131、スイッチU
N132、スイッチVP133、スイッチVN134、
スイッチWP135およびスイッチWN136のON/
OFFによりACサーボモータ100が駆動している状
態においても、A/D変換器115および116の出力
信号からu相オフセット値121およびv相オフセット
値122を減算した信号をそれぞれオフセットの含まな
いu相電流検出信号およびv相電流検出信号として制御
回路108に出力することができ、正確なフィードバッ
ク制御が達成される。
【0059】以上に説明した実施の形態1に係るモータ
制御装置によれば、モータ制御装置の電源投入後に、制
御回路から電圧逆変換回路へのACサーボモータの駆動
指令が発せられる度に、その駆動指令に基づくACサー
ボモータの動作前すなわち電圧逆変換回路からACサー
ボモータへの電流の供給が行われる前において、その電
流の供給ライン上の電流を検出する電流検出器から得ら
れる電流検出信号を複数回(N回)サンプリングし、サ
ンプリングされた複数回の電流検出信号から平均値を算
出してこれをオフセット値として設定した後に、設定さ
れたオフセット値を用いたオフセット補正を伴うACサ
ーボモータの動作が開始されるので、電源投入後の温度
ドリフトによって変動したオフセット値の更新が達成さ
れ、より正確で信頼性の高いACサーボモータの制御を
行うことができる。
【0060】実施の形態2.つぎに、実施の形態2に係
るモータ制御装置について説明する。実施の形態2に係
るモータ制御装置の構成は、実施の形態1において説明
した図1〜3と同様であるので、説明を省略する。実施
の形態2と実施の形態1との異なる点は、オフセット値
算出回路50において電流検出のサンプリングが開始さ
れるタイミングが異なることである。
【0061】図5は、実施の形態2に係るモータ制御装
置におけるオフセット値算出処理のタイミングチャート
である。上述したオフセット値算出処理は、図5(a)
に示すように、サーボオン指令が発せられてから(ON
状態)、図5(c)に示すように、ゲートオン中信号が
発せられる(ON状態)のと同時に開始され、図5
(b)に示すように、A/D変換器からの信号をN回分
サンプリングして平均値を算出し、更新スイッチ80を
ONにして、算出した平均値をオフセット値として更新
する。
【0062】但し、図5(c)に示すゲートオン中信号
は、初期段階にACサーボモータ10を動作させる信号
としてゼロ電流指令を与えており、オフセット値算出処
理は、このゼロ電流指令が発せられている期間において
行われる。そして、更新スイッチ80をOFFにすると
同時にゼロ電流指令を完了させ、更新されたオフセット
値を用いてACサーボモータ10の実質的な駆動を開始
させる。
【0063】図6は、ACサーボモータ10にゼロ電流
指令を与えるためのスイッチUP131、スイッチUN
132、スイッチVP133、スイッチVN134、ス
イッチWP135およびスイッチWN136のON/O
FF状態(図6(b)〜(g))と、その際にACサー
ボモータ10に実際に供給されるu相電流(図6
(a))を示した図である。
【0064】ここで、ACサーボモータ10の制御方法
として採用されるPWM方式は、信号波である3相正弦
波電圧指令と搬送波である三角波とを比較することによ
り、その3相正弦波電圧指令に対応したパルス列すなわ
ちスイッチUP131、スイッチUN132、スイッチ
VP133、スイッチVN134、スイッチWP135
およびスイッチWN136のON/OFF状態を得る。
【0065】よって、電圧逆変換回路12は、ACサー
ボモータ10にゼロ電流指令を与えるために、三角波8
2と3相正弦波のゼロクロス電圧指令との比較から決定
される3相(u相、v相、w 相)に対応したパルス列に
基づいて、スイッチUP(図6(b))、スイッチU
N(図6(c))、スイッチVP(図6(d))、スイ
ッチVN(図6(e))、スイッチWP(図6(f))
およびスイッチWN(図6(g))をON/OFFさせ
る。
【0066】しかしながら、ACサーボモータ10に供
給される電流は、実際にはゼロを示さず、例えばu相電
流は、図6(a)に示すように三角波82の2分の1の
周期で、ある値を中心に鋸状の波形を示す(なお、v相
電流およびw相電流においても同様な波形を示す)。よ
って、A/D変換器115および116においては、上
記した鋸状の波形を含んだ信号が出力される。
【0067】よって、オフセット値は、制御回路18か
ら電力逆変換回路12に対してACサーボモータ10の
サーボオン指令が発せられ、続いて初期段階にゼロ電流
指令を含めたゲートオン中指令が発せられてからそのゼ
ロ電流指令が完了するまでの期間に、オフセット値算出
回路50によって算出される。
【0068】オフセット値算出回路50におけるオフセ
ット値算出処理は、上述したように、A/D変換器35
および36から出力される信号をN回分連続して取り込
み、各遅延器において保持されている信号を加算器64
によって加算して、除算器65においてその加算値をN
で除算して平均値を算出する。そして、この平均値が揮
発性メモリ30に記憶されるオフセット値となる。
【0069】オフセット値算出回路50において、遅延
器の遅延時間に相当するサンプリング周期すなわち電流
検出周期および位相が、図6(a)に示すように三角波
と一致している場合は、電流検出器においてちょうど鋸
状の波形の振幅の一定値を示す信号を検出することにな
るので、より有効なオフセット値を算出することができ
る。
【0070】また、遅延器の遅延時間に相当するサンプ
リング周期すなわち電流検出周期および位相が、図7
(a)に示すように三角波と一致していない場合であっ
ても、鋸状の波形の複数(ここでは、N個)の位相にお
ける振幅信号を検出して、それを平均しているため、有
効なオフセット値を問題無く算出することができる。
【0071】オフセット値算出回路50において、平均
値を算出した後は、更新スイッチ80をONにし、算出
した平均値を、それぞれu相オフセット値31およびv
相オフセット値32として、制御回路18の揮発性メモ
リ30に記憶する。
【0072】続いて、更新スイッチ80をOFFにする
とともに、ゼロ電流指令を終了させ、本来のゲートオン
中信号の示すACサーボモータ10の駆動をオフセット
補正を行いつつ実行する。
【0073】なお、以上のゼロ電流指令、オフセット値
算出および更新処理は、サーボオン指令に基づくACサ
ーボモータ10の動作の完了後、再びサーボオン指令が
発せられた際に再度実行される。
【0074】よって、モータ制御装置の電源投入直後の
ある期間後のACサーボモータ100に電流が供給され
ている状態、すなわちスイッチUP131、スイッチU
N132、スイッチVP133、スイッチVN134、
スイッチWP135およびスイッチWN136のON/
OFFによりACサーボモータ100が駆動している状
態においても、A/D変換器115および116の出力
信号からu相オフセット値121およびv相オフセット
値122を減算した信号をそれぞれオフセットの含まな
いu相電流検出信号およびv相電流検出信号として制御
回路108に出力することができ、正確なフィードバッ
ク制御が達成される。
【0075】以上に説明した実施の形態2に係るモータ
制御装置によれば、モータ制御装置の電源投入後に、制
御回路から電圧逆変換回路へのACサーボモータの駆動
指令が発せられる度に、電圧逆変換回路からACサーボ
モータにゼロ電流指令を送出し、そのゼロ電流指令が発
せられている間に、ACサーボモータへの電力供給ライ
ン上の電流を検出する電流検出器から得られる電流検出
信号を複数回(N回)サンプリングし、サンプリングさ
れた複数回の電流検出信号から平均値を算出してこれを
オフセット値として設定した後に、設定されたオフセッ
ト値を用いたオフセット補正を伴うACサーボモータの
動作が開始されるので、電源投入後の温度ドリフトによ
って変動したオフセット値の更新が達成され、より正確
で信頼性の高いACサーボモータの制御を行うことがで
きる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、制御手段から電流供給手段へのモータの駆動指令が
発せられる度に、その駆動指令に基づくモータの動作前
すなわち電流供給手段からモータへの電流の供給が行わ
れる前において、その電流を検出する電流検出手段から
得られる検出出力からオフセットを算出してこれをオフ
セット値として設定し、その後に、設定されたオフセッ
ト値を用いたオフセット補正を伴うモータの動作が開始
されるので、電源投入後の温度ドリフトによって変動し
たオフセット値の更新が達成され、より正確で信頼性の
高いモータの制御を行うことができる。
【0077】つぎの発明によれば、制御手段から電流供
給手段へのモータの駆動指令が発せられる度に、電流供
給手段からモータにゼロ電流指令が与えられ、そのゼロ
電流指令が発せられている間に、モータへの電流供給ラ
イン上の電流を検出する電流検出手段から得られる検出
出力からオフセットを算出してこれをオフセット値とし
て設定し、その後に、設定されたオフセット値を用いた
オフセット補正を伴うモータの動作が開始されるので、
電源投入後の温度ドリフトによって変動したオフセット
値の更新が達成され、より確実な信頼性の高いモータの
制御を行うことができる。
【0078】つぎの発明によれば、駆動指令を送信する
度に、電流検出手段から得られる検出出力を複数回取り
込み、取り込んだ複数の検出出力からオフセットを算出
しているので、より正確で信頼性の高いオフセット補正
を行うことができる。
【0079】つぎの発明によれば、駆動指令を送信する
度に、電流検出手段から得られる検出出力を複数回取り
込み、取り込んだ複数の検出出力から平均値を算出して
これをオフセット値として設定しているので、より正確
で信頼性の高いオフセット補正を行うことができる。
【0080】つぎの発明によれば、制御手段から電流供
給手段へのモータの駆動指令が発せられる度に、その駆
動指令に基づくモータの動作前すなわち電流供給手段か
らモータへの電流の供給が行われる前において、その電
流を検出する電流検出手段から得られる検出出力を複数
回取り込み、取り込んだ複数の検出出力から平均値を算
出してこれをオフセット値として設定し、その後に、設
定されたオフセット値を用いたオフセット補正を伴うモ
ータの動作が開始されるので、電源投入後の温度ドリフ
トによって変動したオフセット値の更新が達成され、よ
り正確で信頼性の高いモータの制御を行うことができ
る。
【0081】つぎの発明によれば、搬送波となる三角波
の周期と電流検出手段から検出出力を取得する周期とを
一致させているので、その三角波を起因としてゼロ電流
指令に現れる鋸状の波形に影響されないより有効なオフ
セット値を算出することができる。
【0082】つぎの発明によれば、搬送波となる三角波
の周期と電流検出手段から検出出力を取得する周期とを
一致させずに、複数個の検出出力の平均値を求めること
で、その三角波を起因としてゼロ電流指令に現れる鋸状
の波形による影響を取り除いているので、より有効なオ
フセット値を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るモータ制御装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】 本発明に係るモータ制御装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図3】 本発明に係るモータ制御装置におけるオフセ
ット値算出処理を説明する図である。
【図4】 実施の形態1に係るモータ制御装置における
オフセット値算出処理を説明するタイミングチャートで
ある。
【図5】 実施の形態2に係るモータ制御装置における
オフセット値算出処理を説明するタイミングチャートで
ある。
【図6】 実施の形態2に係るモータ制御装置の動作を
説明するための図である。
【図7】 実施の形態2に係るモータ制御装置の動作を
説明するための図である。
【図8】 従来におけるモータ制御装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図9】 従来におけるモータ制御装置において特に電
流検出器に着目した構成を示すブロック図である。
【図10】 従来におけるモータ制御装置の他の例の概
略構成を示すブロック図である。
【図11】 従来におけるモータ制御装置の他の例にお
けるオフセット値算出処理を説明する図である。
【図12】 従来におけるモータ制御装置の他の例にお
けるオフセット値算出処理を説明するタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
10 モータ、11 直流電源、12 電力逆変換回
路、18 制御回路、21,22 電流検出器、23,
24 アナログアンプ、25,26 A/D変換器、3
0 揮発性メモリ、50 オフセット値算出回路、80
更新スイッチ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H550 AA18 BB08 BB10 CC01 DD08 GG05 HA07 HB07 HB16 JJ06 JJ16 JJ25 LL01 LL22 LL35 MM17 5H570 AA23 BB09 BB20 CC01 DD08 GG01 HA07 HB07 HB16 JJ06 JJ16 JJ17 JJ25 LL02 LL40 MM10 5H576 AA17 BB06 BB10 CC01 DD02 DD07 EE11 GG04 HA02 HB01 JJ08 JJ16 JJ17 JJ25 LL01 LL22 LL41 MM15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを駆動させる駆動指令に基づいて
    前記モータに電流を供給する電流供給手段と、前記モー
    タに供給される電流を検出する電流検出手段と、を備
    え、該電流検出手段の検出出力に基づき前記モータを制
    御するモータ制御装置において、 前記駆動指令を前記電流供給手段に送信する度に、前記
    検出出力からオフセットを算出してオフセット値として
    設定し、設定されたオフセット値を前記駆動指令に帰還
    してオフセット補正を行う制御手段を備えることを特徴
    とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 モータを駆動させる駆動指令に基づいて
    前記モータに電流を供給する電流供給手段と、前記モー
    タに供給される電流を検出する電流検出手段と、を備
    え、該電流検出手段の検出出力に基づき前記モータを制
    御するモータ制御装置において、 前記駆動指令を前記電流供給手段に送信する度に、前記
    電流供給手段に前記モータへのゼロ電流の供給を示すゼ
    ロ電流指令を前記駆動指令に含めて送信し、前記ゼロ電
    流指令が実行されている期間に、前記検出出力からオフ
    セットを算出してオフセット値として設定し、設定され
    たオフセット値を前記駆動指令に帰還してオフセット補
    正を行う制御手段を備えることを特徴とするモータ制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記駆動指令を前記電
    流供給手段に送信する度に、複数個の前記検出出力から
    オフセット値を算出することを特徴とする請求項1また
    は2に記載のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記駆動指令を前記電
    流供給手段に送信する度に、前記検出出力を複数回取得
    して前記検出出力の平均値を算出し、算出した平均値を
    オフセット値として設定することを特徴とする請求項1
    または2に記載のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 モータを駆動させる駆動指令に基づいて
    前記モータに電流を供給する電流供給手段と、前記モー
    タに供給される電流を検出する電流検出手段と、を備
    え、該電流検出手段の検出出力に基づき前記モータをパ
    ルス幅変調方法によって制御するモータ制御装置におい
    て、 前記パルス幅変調方法に従って搬送波となる三角波との
    比較により前記駆動信号を生成し、前記電流供給手段に
    前記モータへのゼロ電流の供給を示すゼロ電流指令を前
    記駆動指令に含めて送信して、前記ゼロ電流指令が実行
    されている期間に、前記検出出力を複数回取得して前記
    検出出力の平均値を算出し、算出した平均値をオフセッ
    ト値として設定し、設定されたオフセット値を前記駆動
    指令に帰還してオフセット補正を行う制御手段を備える
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記三角波の周期で前
    記検出出力を複数回取得することを特徴とする請求項5
    に記載のモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記三角波の周期と異
    なる周期で前記検出出力を複数回取得することを特徴と
    する請求項5に記載のモータ制御装置。
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