JP2001178199A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2001178199A
JP2001178199A JP35558599A JP35558599A JP2001178199A JP 2001178199 A JP2001178199 A JP 2001178199A JP 35558599 A JP35558599 A JP 35558599A JP 35558599 A JP35558599 A JP 35558599A JP 2001178199 A JP2001178199 A JP 2001178199A
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phase
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motor
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JP35558599A
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Inventor
Toshio Takano
寿男 高野
Kazumasa Kodama
和正 小玉
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無効電流の増大およびトルクの低下を低減す
ることにより、モータを高効率で回転させることができ
るモータ制御装置を実現する。 【解決手段】 CPUはトルク指令iq* を取込み(S
10)、u相の電流値iuおよびv相の電流値ivを取
込む(S12)。続いて回転角θを取り込み(S1
4)、検出点間の平均角速度ωθ(n−1)を演算する
(S16)。続いて電流検出タイミングにおける回転
角、つまりd/q変換に用いる回転角θ1(n−1)を
演算する(S18)。これにより、電流検出タイミング
および回転角検出タイミングのずれを補正してd/q変
換できる。続いて次の検出タイミングにおける回転角、
つまりd/q逆変換に用いる回転角θ2(n)を演算す
る(S20)。これにより、d/q逆変換部56は、3
相に変換された電圧指令値を次の回転角検出タイミング
と一致させて出力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2相から3相に
変換された交流電流によって駆動されるモータを制御す
るモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記モータ制御装置として、たと
えば図3に示すものが知られている。図3は、ブラシレ
スDCモータの制御装置の主な電気的構成をブロックで
示す説明図である。ブラシレスDCモータMのu相およ
びv相に流れる電流は、それぞれ電流検出器64によっ
て検出され、オペアンプ72,74によってそれぞれ所
定のゲインにて増幅され、A/D変換回路76によって
それぞれデジタルの電流検出値iu,ivに変換され
る。そして、各電流検出値iu,ivは、d/q変換部
62に取り込まれ、d/q変換(2相変換)される。こ
こで、d/q変換とは、モータの回転子の磁束と同一方
向をd軸とし、このd軸と直交する方向をq軸とした直
交座標を設定し、その直交座標に対して各相に流れる交
流電流のベクトルを写像することにより、交流を直流と
して演算する手法である。
【0003】また、回転子の回転角を検出するエンコー
ダEにより検出された検出信号nは、角度検出部66に
取り込まれ、角度検出部66はsinテーブルを参照
し、検出信号nに対応する回転角θを選択する。そし
て、電流検出値iu,ivは、d/q変換部62におい
て回転角θを用いてd/q変換され、電流値id,iq
として出力される。モータの上位側から付与されたトル
ク指令は、トルク電流変換部50においてq軸電流指令
値iq*に変換される。偏差演算部54は、q軸電流指
令値iq*と、d/q変換部62からの電流値iqとの
偏差ΔIqを演算する。偏差演算部52は、モータの上
位側から付与されるd軸電流指令値id*と、d/q変
換部62からの電流値idとの偏差ΔIdを演算する。
【0004】補償部68は、偏差ΔIdを取り込んで比
例積分するとともに、電圧方程式を用いてd軸電圧指令
値Vd*を演算する。補償部70は、偏差ΔIqを取り
込んで比例積分するとともに、電圧方程式を用いてq軸
電圧指令値Vq*を演算する。なお、ブラシレスDCモ
ータMは、回転子がマグネットであり、励磁電流を流す
必要がないため、d軸電流指令値id*=0である。d
/q逆変換部56は、d軸電圧指令値Vd*およびq軸
電圧指令値Vq*を取り込んでd/q逆変換(3相変
換)し、電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を演算する。
そして、パルス幅変調部(PWM)58は、電圧指令値
Vu*,Vv*,Vw*を取込み、それぞれ対応するパル
ス幅を有するパルス信号をインバータ構成の駆動回路6
0へ出力し、駆動回路60は、各相へ駆動電圧を印加す
る。以上のように、指令値およびフィードバック値の偏
差が0になるように制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4は、電流検出器6
4による電流の検出タイミング、エンコーダEによる回
転角の検出タイミングおよび電流ループ処理のタイミン
グの関係を示すタイムチャートである。電流検出器6
4、オペアンプ72およびエンコーダE(図3)には、
それぞれ素子の特性のばらつきが存在するため、電流検
出タイミングおよび回転角検出タイミングにずれが発生
する。図4に示す例では、電流検出タイミングが時間t
2であり、回転角検出タイミングが時間t3であるた
め、両タイミング間には、(t3−t2)のずれが存在
する。したがって、各相に流れる交流電流のベクトルを
d軸およびq軸に正確に写像することができない。図5
は、d軸およびq軸がずれた場合の説明図である。図5
においてd’軸、q’軸は、それぞれずれたd軸、q軸
を示し、φは、ずれ角を示す。図5から、d軸成分およ
びq軸成分を求めると、次の1式を得る。
【0006】
【数1】
【0007】次に1式を座標変換すると、次の2式を得
る。
【0008】
【数2】
【0009】つまり、ずれ角φが存在すると、d’軸、
q’軸上でそれぞれd軸電流id、q軸電流iqが制御
されることになる。ここで、d軸電流指令値id1*
0、モータの上位側から与えられるq軸電流指令値をi
q1* として、実際のd軸電流指令値id2* およびq
軸電流指令値iq2* を求めると、次の3式を得る。
【0010】
【数3】
【0011】ここで、3式から、id2* およびiq2
* を求めると、次の4式を得る。
【0012】
【数4】
【0013】次に具体例を用いてid2* およびiq2
* の大きさを計算する。モータ極数2P=4、モータ回
転数=3,000rpm、エンコーダEの検出遅れ時間
=500μsとすると、誤差角φは、次の5式を解いて
求めると、φ=0.314rad=約17.9°とな
る。
【0014】
【数5】
【0015】そして、4式にφ=17.9°を代入する
と、id2* =−0.277iq1 * 、iq2* =0.
961iq1* となる。したがって、0.277×10
0%=約30%が無効電流となり、(1−0.961)
×100%=約4%のトルク低下が生じるため、モータ
の効率が低下してしまう。また、d/q変換部62によ
るd/q変換、偏差演算部52,54による偏差演算、
補償部68,70による電圧指令値の演算およびd/q
逆変換部56によるd/q逆変換などの電流ループ処理
のタイミングは、時間t5であり、検出指令(本例で
は、検出指令はPWM出力と同期している)のタイミン
グとの間には、(t6−t5)のずれが存在する(図
4)。したがって、電流ループ処理タイミングとPWM
出力タイミングとがずれているため、無効電流が増大
し、トルクが低下するのでモータの効率が低下してしま
う。つまり、従来のモータ制御装置は、無効電流が増大
するとともに、トルクが低下するため、モータの効率が
低いという問題がある。
【0016】そこで、本発明は、無効電流の増大および
トルクの低下を低減することにより、モータを高効率で
回転させることができるモータ制御装置を実現すること
を目的とする。
【0017】なお、ブラシレスDCモータの3相交流電
流波形をd軸およびq軸上に写像した場合、モータの構
造および電流制御が略理想的になっているとすると、d
軸電流指令値id*およびd軸電流idの関係、q軸電
流指令値iq*およびq軸電流iqの関係は、図6
(A)に示すようになる。ところが、現実には、エンコ
ーダの検出誤差、固定子巻線のずれ、構成部材の組み付
け誤差、温度によるマグネットの磁束の変化などが存在
するため、オペアンプ72,74(図1)の出力電流に
は、電流オフセットおよびゲインアンバランスが存在す
る。このため、図6(B)に示すように、大きな無効電
流(d軸電流)が流れ、トルクリプルが大きくなってい
る状態である場合が多い。このように、無効電流による
発熱によってモータの効率が低下するとともに、トルク
リプルによって滑らかに回転できなくなるという問題も
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段、作用および発明の効果】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の
発明では、2相から3相に変換された交流電流によって
駆動されるモータを制御するモータ制御装置において、
所定の間隔で出力される検出指令に基づいて前記モータ
に流れる3相交流電流を検出する電流検出手段と、前記
検出指令に基づいて前記モータの回転子の回転角を検出
する回転角検出手段と、この回転角検出手段によって検
出された回転角を、前記電流検出手段の検出タイミング
で検出した場合の回転角に補正する第1の回転角補正手
段と、前記電流検出手段によって検出された3相交流電
流を前記第1の回転角補正手段によって補正された回転
角を用いて2相に変換する3相/2相変換手段と、前記
モータに与える電流指令値を前記3相/2相変換手段に
よって2相に変換された電流値に基づいて補正するとと
もに、その補正された電流指令値を電圧指令値に変換す
る電圧変換手段と、この電圧変換手段によって変換され
た電圧指令値を前記第1の回転角補正手段によって補正
された回転角を用いて3相に変換する2相/3相変換手
段とを備え、その2相/3相変換手段によって変換され
た3相の電圧指令値に基づいて前記モータを制御すると
いう技術的手段を用いる。
【0019】検出指令が出力されると、電流検出手段
は、モータに流れる3相交流電流を検出し、回転角検出
手段は、モータの回転子の回転角を検出する。続いて、
第1の回転角補正手段は、上記検出された回転角を電流
検出手段の検出タイミングで検出した場合の回転角とな
るように補正する。つまり、第1の回転角補正手段によ
り、電流の検出タイミングと回転角の検出タイミングと
のずれを補正することができる。そして、3相/2相変
換手段は、電流検出手段によって検出された3相交流電
流を第1の回転角補正手段によって補正された回転角を
用いて2相に変換し、電圧変換手段は、モータに与える
電流指令値を3相/2相変換手段によって2相に変換さ
れた電流値に基づいて補正するとともに、その補正され
た電流指令値を電圧指令値に変換し、2相/3相変換手
段は、上記変換された電圧指令値を第1の回転角補正手
段によって補正された回転角を用いて3相に変換する。
そして、その変換された3相の電圧指令値に基づいてモ
ータを制御する。
【0020】以上のように、第1の回転角補正手段によ
り、回転角検出手段によって検出された回転角を電流検
出手段の検出タイミングで検出した場合の回転角となる
ように補正し、その補正された回転角を用いて3相/2
相変換し、また、2相/3相変換できるため、電流検出
タイミングおよび回転角検出タイミングのずれに起因す
る無効電流の増大およびトルクの低下を低減できる。し
たがって、モータを高効率で回転させることができる。
【0021】請求項2に記載の発明では、2相から3相
に変換された交流電流によって駆動されるモータを制御
するモータ制御装置において、所定の間隔で出力される
検出指令に基づいて前記モータに流れる3相交流電流を
検出する電流検出手段と、前記検出指令に基づいて前記
モータの回転子の回転角を検出する回転角検出手段と、
この回転角検出手段によって今回検出された回転角を、
次の検出指令が出力されるときまでに変化する分を加え
た回転角に補正する第2の回転角補正手段と、前記電流
検出手段によって検出された3相交流電流を前記回転角
検出手段によって検出された回転角を用いて2相に変換
する3相/2相変換手段と、前記モータに与える電流指
令値を前記3相/2相変換手段によって2相に変換され
た電流値に基づいて補正するとともに、その補正された
電流指令値を電圧指令値に変換する電圧変換手段と、こ
の電圧変換手段によって変換された電圧指令値を前記第
2の回転角補正手段によって補正された回転角を用いて
3相に変換する2相/3相変換手段とを備え、その2相
/3相変換手段によって変換された3相の電圧指令値に
基づいて前記モータを制御するという技術的手段を用い
る。
【0022】検出指令が出力されると、電流検出手段
は、モータに流れる3相交流電流を検出し、回転角検出
手段は、モータの回転子の回転角を検出する。続いて、
第2の回転角補正手段は、上記今回検出された回転角
を、次の検出指令が出力されるときまでに変化する分を
加えた回転角となるように補正する。この補正された回
転角は、後の2相/3相変換手段において用いられる。
そして、3相/2相変換手段は、電流検出手段によって
検出された3相交流電流を回転角検出手段によって検出
された回転角を用いて2相に変換し、電圧変換手段は、
モータに与える電流指令値を3相/2相変換手段によっ
て2相に変換された電流値に基づいて補正するととも
に、その補正された電流指令値を電圧指令値に変換し、
2相/3相変換手段は、上記変換された電圧指令値を第
2の回転角補正手段によって補正された回転角を用いて
3相に変換する。このとき用いる回転角は、今回検出さ
れた回転角に、次の検出指令が出力されるときまでに変
化した分を加えた回転角、つまり次の検出指令が出力さ
れたときに検出される回転角に補正されたものであるた
め、3相に変換された交流電流を次の検出タイミングと
一致させて出力することができる。そして、その変換さ
れた3相の電圧指令値に基づいてモータを制御する。
【0023】以上のように、第2の回転角補正手段によ
り、回転角検出手段によって今回検出された回転角を次
の検出指令が出力されるときまでに変化した分を加えた
回転角となるように補正し、その補正された回転角を用
いて2相/3相変換できるため、電流ループ処理タイミ
ングとPWM出力タイミングとのずれに起因する無効電
流の増大およびトルクの低下を低減できる。したがっ
て、モータを高効率で回転させることができる。
【0024】請求項3に記載の発明では、2相から3相
に変換された交流電流によって駆動されるモータを制御
するモータ制御装置において、所定の間隔で出力される
検出指令に基づいて前記モータに流れる3相交流電流を
検出する電流検出手段と、前記検出指令に基づいて前記
モータの回転子の回転角を検出する回転角検出手段と、
この回転角検出手段によって検出された回転角を、前記
電流検出手段の検出タイミングで検出した場合の回転角
に補正する第1の回転角補正手段と、前記回転角検出手
段によって今回検出された回転角を、次の検出指令が出
力されるときまでに変化する分を加えた回転角に補正す
る第2の回転角補正手段と、前記電流検出手段によって
検出された3相交流電流を前記第1の回転角補正手段に
よって補正された回転角を用いて2相に変換する3相/
2相変換手段と、前記モータに与える電流指令値を前記
3相/2相変換手段によって2相に変換された電流値に
基づいて補正する電流指令値補正手段と、この電流指令
値補正手段によって補正された電流指令値を電圧指令値
に変換する電圧変換手段と、この電圧変換手段によって
変換された電圧指令値を前記第2の回転角補正手段によ
って補正された回転角を用いて3相に変換する2相/3
相変換手段とを備え、その2相/3相変換手段によって
変換された3相の電圧指令値に基づいて前記モータを制
御するという技術的手段を用いる。
【0025】第1の回転角補正手段は、回転角検出手段
によって検出された回転角を電流検出手段の検出タイミ
ングで検出した場合の回転角となるように補正し、第2
の回転角補正手段は、上記今回検出された回転角を、次
の検出指令が出力されるときまでに変化する分を加えた
回転角となるように補正する。そして、3相/2相変換
手段は、電流検出手段によって検出された3相交流電流
を第1の回転角補正手段によって補正された回転角を用
いて2相に変換し、2相/3相変換手段は、電圧変換手
段によって変換された電圧指令値を第2の回転角補正手
段によって補正された回転角を用いて3相に変換する。
つまり、電流検出タイミングおよび回転角検出タイミン
グのずれを補正して3相/2相変換し、3相に変換され
た電圧指令値を次の検出タイミングと一致させて出力す
ることができる。したがって、無効電流の増大およびト
ルクの低下をより一層低減できるため、モータをより一
層高効率で回転させることができる。
【0026】請求項4に記載の発明では、請求項1また
は請求項3に記載のモータ制御装置において、前記第1
の回転角補正手段は、前記電流検出手段の検出タイミン
グと前記回転角検出手段の検出タイミングとの間の平均
角速度および時間差を演算し、その平均角速度および時
間差を乗算することにより、前記時間差に対応する回転
角を演算し、その演算した回転角を前記回転角検出手段
によって検出された回転角から減算するという技術的手
段を用いる。
【0027】つまり、検出タイミング間に進む回転角
と、検出タイミング間の時間とに基づいて検出タイミン
グ間の平均角速度を求めることができ、その平均角速度
は、電流検出タイミングおよび回転角検出タイミング間
の平均角速度とみなすことができる。そして、電流検出
タイミングおよび回転角検出タイミング間の時間差に上
記平均角速度を乗算すると、その時間差内に進んだ回転
角を求めることができる。したがって、回転角検出手段
によって検出された回転角から上記求めた回転角を減算
することにより、電流検出手段の電流検出タイミングに
おける回転角を求めることができる。これにより、回転
角検出手段によって検出された回転角を、電流検出手段
の電流検出タイミングで検出した場合の回転角となるよ
うに補正できる。
【0028】請求項5に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載のモータ制御装置において、前記第2
の回転角補正手段は、前記回転角検出手段が前記回転角
を検出したタイミングの時間を前記所定の間隔から減算
した時間に、前記電流検出手段の検出タイミングと前記
回転角検出手段の検出タイミングとの間の平均角速度を
乗算することにより、前記回転角検出手段が前記回転角
を検出したタイミングから次の検出指令が出力されるま
での前記回転角を演算し、その回転角に前記回転角検出
手段によって検出された回転角を加算するという技術的
手段を用いる。
【0029】つまり、回転角検出手段が回転角を検出し
たタイミングの時間を所定の間隔(検出指令間の時間)
から減算することにより、回転角検出手段の検出タイミ
ングから次回の検出タイミングまでの時間を求めること
ができる。そしてその時間に平均角速度を乗算すること
により、回転角検出手段が回転角を検出したタイミング
から次の検出指令が出力されるまでに変化する回転角を
求めることができる。したがって、回転角検出手段によ
って検出された回転角に上記求めた回転角を加算するこ
とにより、次に検出指令が出力されたときに検出される
回転角を求めることができる。そして、その回転角を用
いて2相/3相変換することにより、次の検出指令のタ
イミングと一致させて3相の電圧指令値を出力できる。
【0030】請求項6に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載のモータ制御装置において、前記第2
の回転角補正手段は、前記回転角検出手段が前記回転角
を検出したタイミングの時間と、前記2相/3相変換手
段によって3相に変換された電圧指令値をモータ駆動用
の信号に変換する変換手段の動作時間とを前記所定の間
隔から減算した時間に、前記電流検出手段の検出タイミ
ングと前記回転角検出手段の検出タイミングとの間の平
均角速度を乗算することにより、前記回転角検出手段が
前記回転角を検出したタイミングから前記駆動回路次の
検出指令が出力されるまでの前記回転角を演算し、その
回転角に前記回転角検出手段によって検出された回転角
を加算することにより、次に検出指令が出力されたとき
の回転角から前記変換手段の動作時間に対応する回転角
を減算した回転角を演算するという技術的手段を用い
る。
【0031】つまり、2相/3相変換手段の後段には、
3相に変換された電圧指令値をモータ駆動用の信号に変
換する変換手段(たとえば、図3に示すパルス幅変調部
(PWM)58)があるため、その変換手段の動作時間
をも所定の時間から減算して回転角を演算することによ
り、上記変換手段の出力タイミングを検出指令タイミン
グと一致させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るモータ制御
装置の一実施形態について図を参照して説明する。図1
は、この実施形態に係るモータ制御装置の主な電気的構
成を示す説明図である。最初に、本発明者が行った解析
について説明する。本発明者は、ブラシレスDCモータ
のu相およびv相から検出した電流のオフセットおよび
ゲインアンバランスを求めるために、以下に示す解析を
行った。図1に示すモータ制御装置10に備えられたd
/q逆変換部(3相変換部)56は、角度検出部66に
よって演算された回転角θを取込んでsinテーブルを
参照し、u相に対する電流指令値iu* およびv相に対
する電流指令値iv*を生成する。ここで、電流指令値
iu*およびiv* が、図6(A)に示すような理想波
形であり、ブラシレスDCモータMの上位側から出され
るトルク指令をiq* とすると、iu* 、iv* は次の
6式で表される。
【0033】
【数6】
【0034】また、この解析で用いる符号を以下のよう
に決める。 icu : CPU内に取り込まれたu相の検出電流値 icv : CPU内に取り込まれたv相の検出電流値 Imu : u相のゲインアンバランス値 Imv : v相のゲインアンバランス値 Iou : u相のオフセット電流値 Iov : v相のオフセット電流値 なお、理想は、iq* Imu、iq* Imvであり、
Iou=0、Iov=0である。
【0035】u相のゲインアンバランス成分を(−Im
u)、v相のゲインアンバランス成分を(−Imv)と
し、これらのゲインアンバランス値Imu、Imvおよびオ
フセット電流値Iou、Iovを6式に重畳すると、次の7
式が導出される。
【0036】
【数7】
【0037】次に、3相のd軸電流idおよびq軸電流
iqをフーリエ変換(時間軸/周波数軸変換)を用いて
d/q変換すると、次の8式が導出される。
【0038】
【数8】
【0039】そして、d軸電流idおよびq軸電流iq
にそれぞれゲインアンバランスおよびオフセット電流の
成分を重畳するために、8式に7式を代入すると次の9
式が得られる。なお、θ+2π/3=αとおく。
【0040】
【数9】
【0041】次に、9式を各成分ごとに解析する。ま
ず、idの直流分id(直流分)を抽出すると、次の1
0式が導かれる。
【0042】
【数10】
【0043】10式は、ImvおよびImuのみの成分から
なるため、id(直流分)は、ゲインアンバランスのみ
によって発生し、オフセット電流とは無関係であること
が分かる。次に、idの基本波id(基本波)を抽出す
ると、次の11式が導かれる。
【0044】
【数11】
【0045】ここで、11式に対して次の12式および
13式で示す置き換えを行うと、14式が導かれる。
【0046】
【数12】
【0047】
【数13】
【0048】
【数14】
【0049】14式のゲインに12式を代入すると、次
の15式が導かれる。
【0050】
【数15】
【0051】15式は、IouおよびIovのみの成分から
なるため、id(基本波)は、オフセット電流のみによ
って発生し、ゲインアンバランスとは無関係であること
が分かる。次に9式からidの第2高調波id(第2高
調波)を抽出すると、次の16式が導かれる。
【0052】
【数16】
【0053】16式は、ImuおよびImvのみの成分
からなるため、id(第2高調波)は、ゲインアンバラ
ンスのみによって発生し、オフセット電流とは無関係で
あることが分かる。
【0054】次に、9式より、iq成分の直流分を抽出
すると、次の17式が導かれる。
【0055】
【数17】
【0056】17式は、ImuおよびImvのみの成分
からなるため、iq(直流分)は、ゲインアンバランス
のみによって発生し、オフセット電流とは無関係である
ことが分かる。次に、iqの基本波iq(基本波)を抽
出すると、次の18式が導かれる。
【0057】
【数18】
【0058】ここで、18式に対して次の19式および
20式で示す置き換えを行うと、21式が導かれる。
【0059】
【数19】
【0060】
【数20】
【0061】
【数21】
【0062】21式のゲインに19式を代入すると、次
の22式が導かれる。
【0063】
【数22】
【0064】22式は、IouおよびIovのみの成分から
なるため、iq(基本波)は、オフセット電流のみによ
って発生し、ゲインアンバランスとは無関係であること
が分かる。次に9式からiqの第2高調波iq(第2高
調波)を抽出すると、次の23式が導かれる。
【0065】
【数23】
【0066】23式は、ImuおよびImvのみの成分から
なるため、iq(第2高調波)は、ゲインアンバランス
のみによって発生し、オフセット電流とは無関係である
ことが分かる。
【0067】以上の解析より、次のことが分かった。 (1)ゲインアンバランスが原因でd軸電流idおよび
q軸電流iqには、共に直流成分および第2高調波成分
が発生する。つまり、d軸電流idおよびq軸電流iq
の直流成分および第2高調波成分を求めることにより、
d軸電流idおよびq軸電流iqのゲインアンバランス
を求めることができる。 (2)オフセット電流が原因でd軸電流idおよびq軸
電流iqには、共に基本波成分が発生する。つまり、d
軸電流idおよびq軸電流iqの基本波成分を求めるこ
とにより、d軸電流idおよびq軸電流iqのオフセッ
ト電流を求めることができる。
【0068】次に、上記解析結果に基づいて、u相およ
びv相のオフセット電流値を求める。20式より、v相
のオフセット電流値Iovを求めると、次の24式にな
る。
【0069】
【数24】
【0070】ここで、24式の一部を次の25式のよう
に置換えると、26式になる。
【0071】
【数25】
【0072】
【数26】
【0073】次に、iq(基本波)のゲインを示す22
式に26式を代入すると、次の27式が求まる。
【0074】
【数27】
【0075】そして、27式より、u相のオフセット電
流値Iouを求めると、次の28式になる。
【0076】
【数28】
【0077】また、26式および28式より、v相のオ
フセット電流値Iovを求めると、次の29式になる。
【0078】
【数29】
【0079】ここで7式において、icuをオフセット補
正したオフセット補正電流値をicur、icvをオフセット
補正したオフセット補正電流値をicvrとすると、次の
30式が得られる。
【0080】
【数30】
【0081】次に、2式におけるicuのトルク指令値I
muをゲインアンバランス補正したゲインアンバランス補
正電流値imurおよびicvのトルク指令値Imvをゲイ
ンアンバランス補正したゲインアンバランス補正電流値
imvrを求める。ここでは、ゲインアンバランス値の理想
値として、ImuおよびImvの平均値(Imu+Imv)/2
を用いると、次の31式が得られる。
【0082】
【数31】
【0083】以上のように、u相に流れる電流iuおよ
びv相に流れる電流ivをd/q変換し、d軸電流およ
びq軸電流をフーリエ変換することにより、u相および
v相のオフセット補正電流値icur,icvrおよびゲインア
ンバランス補正電流値imur,imvrを求めることができ
る。
【0084】次に、この実施形態に係るモータ制御装置
の制御の流れについて図1および図2を参照して説明す
る。図2は、CPU(図1においてソフトウエアと示す
部分)が実行するモータ制御の流れを示すフローチャー
トである。なお、図1において図3に示した従来のモー
タ制御装置と同一の構成については、同一の符号を用い
るものとし、同一の構成については、説明を省略する。
また、この実施形態では、たとえば電気式動力舵取装置
に備えられたブラシレスDCモータのように、トルクセ
ンサなどの上位側からトルク指令を受け取る場合を例に
挙げて説明する。CPUは、ブラシレスDCモータMの
上位側からトルク指令iq* (付与されたトルク指令を
トルク電流変換部50によりq軸電流指令値iq* に変
換した値)を取込む(ステップ(以下、Sと称する)1
0)。続いて補正部80は、A/D変換回路76からu
相の電流値iuおよびv相の電流値ivを取込み(S1
2)、角度補正部20は、角度検出部66から回転角θ
を取り込む(S14)。
【0085】ここで、本発明の特徴である角度補正部2
0の処理内容(S16〜S20)について図4を参照し
ながら説明する。角度検出部20は、次の32式を用い
て検出点(n−2)から(n−1)までの平均角速度ω
θ(n−1)を演算する(S16)。
【0086】
【数32】
【0087】ここで、θ(n−1)−θ(n−2)は、
検出点(n−2)から(n−1)までの回転角を示し、
tsは、検出点(n−2)から(n−1)までの時間を
示す。続いて角度補正部20は、次の33式を用いて電
流検出タイミングt2における回転角、つまり補正部8
0におけるd/q変換に用いる回転角θ1(n−1)を
演算する(S18)。
【0088】
【数33】
【0089】ここで、(t3−t2)は、電流検出タイ
ミングおよび回転角検出タイミング間の時間差を示し、
ωθ(n−1)・(t3−t2)は、その時間差内に回
転した回転角を示すから、検出タイミング(n−1)に
おける回転角θ(n−1)から、上記時間差内に回転し
た回転角ωθ(n−1)・(t3−t2)を減算するこ
とにより、d/q変換に用いる回転角θ1(n−1)が
求められる。これにより、補正部80は、電流検出タイ
ミングおよび回転角検出タイミングのずれを補正してd
/q変換できる。続いて角度補正部20は、次の34式
を用いて、次の検出タイミングn(t6)における回転
角、つまりd/q逆変換部56におけるd/q逆変換に
用いる回転角θ2(n)を演算する(S20)。
【0090】
【数34】
【0091】ここで、(ts−t3)は、回転角検出タ
イミングt3から次の検出タイミングn(t6)までの
時間を示し、ωθ(n−1)・(ts−t3)は、その
時間内に回転した回転角を示すから、検出タイミング
(n−1)における回転角θ(n−1)に、上記時間内
に回転した回転角ωθ(n−1)・(ts−t3)を加
算することにより、d/q逆変換に用いる回転角θ2
(n)が求められる。これにより、d/q逆変換部56
は、3相に変換された電圧指令値を次の検出タイミング
と一致させて出力することができる
【0092】一方、補正部80は、取込んだiuおよび
ivを角度補正部20から取込んだθ1(n−1)を用
いてd/q変換(2相変換)し、d軸電流値idおよび
q軸電流値iqを演算する(S22、8式)。この演算
では、8式のθがθ1(n−1)に置き換えられる。続
いて、その演算したd軸電流値idおよびq軸電流値i
qを前述したようにフーリエ変換する(S24、9
式)。続いて、フーリエ変換により求められた基本波の
位相およびゲインより、u相のオフセット電流値Iouお
よびv相のオフセット電流値Iovを演算する(S26、
28式、29式)。
【0093】続いて、フーリエ変換により求められた直
流分より、u相のゲインアンバランス値Imuおよびv相
のゲインアンバランス値Imvを演算する(S28)。続
いて、S26において演算されたオフセット電流値Iou
およびIovに基づいて、補正すべき電流値、つまりオフ
セット補正電流値icur,icvrを演算し(S30、30
式)、S28において演算されたゲインアンバランス値
Imu,Imvに基づいて、補正すべきゲインアンバランス
値、つまりゲインアンバランス補正電流値imur,imvrを
演算する(S32、31式)。
【0094】続いて、A/D変換回路76から取り込ん
だu相の電流値iuからオフセット補正電流値icurを減
算し、v相の電流値ivからオフセット補正電流値icvr
を減算することにより電流オフセット補正を行う(S3
4)。続いて、その電流オフセット補正された電流値i
uにゲインアンバランス補正電流値imurを乗算すること
により、ゲインアンバランス補正を行った検出電流値ic
uを演算し、オフセット補正された電流値ivにゲイン
アンバランス補正電流値imvrを乗算することにより、ゲ
インアンバランス補正を行った検出電流値icvを演算す
る(S36)。
【0095】続いて検出電流値icu,icvをd/q変換し
て電流値id,iqを演算し(S38)、補償部68
は、電流値idを取り込んで比例積分するとともに、電
圧方程式を用いてd軸電圧指令値Vd*を演算し、補償
部70は、電流値iqを取り込んで比例積分するととも
に、電圧方程式を用いてq軸電圧指令値Vq*を演算す
る(S40)。続いてd/q逆変換部56は、d軸電圧
指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*を角度補正部2
0から取込んだ回転角θ2(n)を用いてd/q逆変換
(3相変換)し、電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を演
算する(S42)。そして、パルス幅変調部(PWM)
58は、電圧指令値Vu*,Vv*,Vw *を取込み、そ
れぞれ対応するパルス幅を有するパルス信号をインバー
タ構成の駆動回路60へ出力する(S44)。
【0096】以上のように、この実施形態に係るモータ
制御装置を使用すれば、電流検出タイミングと回転角検
出タイミングとのずれを補正して3相/2相変換し、3
相に変換された電圧指令値を次の回転角検出タイミング
と一致させて出力することができる。したがって、無効
電流の増大およびトルクの低下を低減できるため、モー
タを高効率で回転させることができる。しかも、ブラシ
レスDCモータMに流れる3相交流電流および回転子の
回転角をリアルタイムで検出し、無効電流の増大および
トルクの低下を低減できるため、モータ回転数などが変
動した場合であっても常にモータを高効率で回転させる
ことができる。なお、パルス幅変調部(PWM)58の
動作時間をtαとし、34式の(ts−t3)を(ts
−t3−tα)とすることにより、d/q逆変換部56
の出力タイミングをtα分遅らせることができるため、
パルス幅変調部(PWM)58の出力タイミングと検出
指令出力タイミングとを正確に一致させることができ
る。これにより、モータをより一層高効率で回転させる
ことができる。
【0097】また、d/q変換手段によって2相に変換
された電流値id,iqをフーリエ変換することによ
り、電流オフセット補正を行うとともに、ゲインアンバ
ランス補正を行うことができる。したがって、オフセッ
ト電流およびゲインアンバランスが原因の無効電流およ
びトルクリプルを低減できるため、モータをより一層高
効率で滑らかに回転させることができる。しかも、ブラ
シレスDCモータMに流れる3相交流電流をリアルタイ
ムで検出し、電流オフセット補正およびゲインアンバラ
ンス補正を行うことができるため、オフセット電流およ
びゲインアンバランスが変動した場合であっても常にモ
ータを高効率で滑らかに回転させることができる。
【0098】また、所定時間置きに電流オフセット補正
およびゲインアンバランス補正を行うように制御するこ
ともできる。さらに、モータを組み付ける前にモータご
とにオフセット補正電流値icur,icvrおよびゲインア
ンバランス補正電流値imur,imvrを求めておき、その求
めた値をCPUに接続されたROMなどの記憶媒体に記
憶させておき(補正値記憶手段)、その記憶媒体から必
要に応じて補正値を読み出して補正を行うように制御す
ることもできる。なお、補正部80を設けないで角度補
正部20のみを設ける構成にすることもできる。この場
合、図3において角度検出部66の次に角度補正部20
を設け、その角度補正部20により演算された回転角θ
1(n−1)をd/q変換部62へ送出し、回転角θ2
(n)をd/q逆変換部56へ送出する構成となる。
【0099】ところで、上記実施形態では、この発明の
モータ制御装置を電気式動力舵取装置に備えられたブラ
シレスDCモータなど、モータの上位側からトルク指令
が出されるモータを制御する場合を代表に説明したが、
工作機械やロボットを駆動するモータなど、上位側から
速度指令が出されるブラシレスDCモータにもこの発明
を適用することができる。なお、図1に示す電流検出器
64が、本発明の電流検出手段に対応し、エンコーダE
が回転角検出手段に対応する。また、時間tsが所定の
間隔に対応し、時間tαが、変換手段の動作時間に対応
する。また、図2に示すS18が、本発明の第1の回転
角補正手段として機能し、S20が第2の回転角補正手
段として機能し、S22が3相/2相変換手段として機
能する。さらに、S24〜S40が電圧変換手段として
機能し、S42が2相/3相変換手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るモータ制御装置の主な
電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図2】図1に示すモータ制御装置の制御の流れを示す
フローチャートである。
【図3】従来の実施形態に係るモータ制御装置の主な電
気的構成をブロックで示す説明図である。
【図4】電流検出器64による電流の検出タイミング、
エンコーダEによる回転角の検出タイミングおよび電流
ループ処理のタイミングの関係を示すタイムチャートで
ある。
【図5】d軸およびq軸がずれた場合の説明図である。
【図6】図6(A)は、d軸電流指令値id*およびd
軸電流idの関係、q軸電流指令値iq*およびq軸電
流iqの関係が理想的な場合のグラフであり、図6
(B)は、大きな無効電流(d軸電流)が流れ、トルク
リプルが大きくなっている状態を示すグラフである。
【符号の説明】
10 モータ制御装置 20 角度補正部 56 d/q逆変換部 64 電流検出器(電流検出手段) 80 補正部 E エンコーダ(回転角検出手段) M ブラシレスDCモータ
フロントページの続き Fターム(参考) 5H550 AA18 AA20 BB02 DD08 GG01 GG03 GG05 HB16 JJ16 JJ24 JJ25 LL01 LL22 LL35 MM05 5H560 AA07 AA10 BB04 DA07 DB07 DC12 JJ02 RR04 XA02 XA04 XA05 XA12 XA13 5H576 AA17 AA20 BB02 DD05 EE01 EE11 EE19 GG01 GG02 GG04 JJ24 LL07 LL22 LL41 MM05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2相から3相に変換された交流電流によ
    って駆動されるモータを制御するモータ制御装置におい
    て、 所定の間隔で出力される検出指令に基づいて前記モータ
    に流れる3相交流電流を検出する電流検出手段と、 前記検出指令に基づいて前記モータの回転子の回転角を
    検出する回転角検出手段と、 この回転角検出手段によって検出された回転角を、前記
    電流検出手段の検出タイミングで検出した場合の回転角
    に補正する第1の回転角補正手段と、 前記電流検出手段によって検出された3相交流電流を前
    記第1の回転角補正手段によって補正された回転角を用
    いて2相に変換する3相/2相変換手段と、 前記モータに与える電流指令値を前記3相/2相変換手
    段によって2相に変換された電流値に基づいて補正する
    とともに、その補正された電流指令値を電圧指令値に変
    換する電圧変換手段と、 この電圧変換手段によって変換された電圧指令値を前記
    第1の回転角補正手段によって補正された回転角を用い
    て3相に変換する2相/3相変換手段とを備え、 その2相/3相変換手段によって変換された3相の電圧
    指令値に基づいて前記モータを制御することを特徴とす
    るモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 2相から3相に変換された交流電流によ
    って駆動されるモータを制御するモータ制御装置におい
    て、 所定の間隔で出力される検出指令に基づいて前記モータ
    に流れる3相交流電流を検出する電流検出手段と、 前記検出指令に基づいて前記モータの回転子の回転角を
    検出する回転角検出手段と、 この回転角検出手段によって今回検出された回転角を、
    次の検出指令が出力されるときまでに変化する分を加え
    た回転角に補正する第2の回転角補正手段と、 前記電流検出手段によって検出された3相交流電流を前
    記回転角検出手段によって検出された回転角を用いて2
    相に変換する3相/2相変換手段と、 前記モータに与える電流指令値を前記3相/2相変換手
    段によって2相に変換された電流値に基づいて補正する
    とともに、その補正された電流指令値を電圧指令値に変
    換する電圧変換手段と、 この電圧変換手段によって変換された電圧指令値を前記
    第2の回転角補正手段によって補正された回転角を用い
    て3相に変換する2相/3相変換手段とを備え、 その2相/3相変換手段によって変換された3相の電圧
    指令値に基づいて前記モータを制御することを特徴とす
    るモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 2相から3相に変換された交流電流によ
    って駆動されるモータを制御するモータ制御装置におい
    て、 所定の間隔で出力される検出指令に基づいて前記モータ
    に流れる3相交流電流を検出する電流検出手段と、 前記検出指令に基づいて前記モータの回転子の回転角を
    検出する回転角検出手段と、 この回転角検出手段によって検出された回転角を、前記
    電流検出手段の検出タイミングで検出した場合の回転角
    に補正する第1の回転角補正手段と、 前記回転角検出手段によって今回検出された回転角を、
    次の検出指令が出力されるときまでに変化する分を加え
    た回転角に補正する第2の回転角補正手段と、 前記電流検出手段によって検出された3相交流電流を前
    記第1の回転角補正手段によって補正された回転角を用
    いて2相に変換する3相/2相変換手段と、 前記モータに与える電流指令値を前記3相/2相変換手
    段によって2相に変換された電流値に基づいて補正する
    とともに、その補正された電流指令値を電圧指令値に変
    換する電圧変換手段と、 この電圧変換手段によって変換された電圧指令値を前記
    第2の回転角補正手段によって補正された回転角を用い
    て3相に変換する2相/3相変換手段とを備え、 その2相/3相変換手段によって変換された3相の電圧
    指令値に基づいて前記モータを制御することを特徴とす
    るモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の回転角補正手段は、 前記電流検出手段の検出タイミングと前記回転角検出手
    段の検出タイミングとの間の平均角速度および時間差を
    演算し、その平均角速度および時間差を乗算することに
    より、前記時間差に対応する回転角を演算し、その演算
    した回転角を前記回転角検出手段によって検出された回
    転角から減算することを特徴とする請求項1または請求
    項3に記載のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の回転角補正手段は、 前記回転角検出手段が前記回転角を検出したタイミング
    の時間を前記所定の間隔から減算した時間に、前記電流
    検出手段の検出タイミングと前記回転角検出手段の検出
    タイミングとの間の平均角速度を乗算することにより、
    前記回転角検出手段が前記回転角を検出したタイミング
    から次の検出指令が出力されるまでの前記回転角を演算
    し、その回転角に前記回転角検出手段によって検出され
    た回転角を加算することを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載のモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の回転角補正手段は、 今回出力された検出指令の出力タイミングから前記回転
    角検出手段が前記回転角を検出したタイミングまでの時
    間と、前記2相/3相変換手段によって3相に変換され
    た電圧指令値をモータ駆動用の信号に変換する変換手段
    の動作時間とを前記所定の間隔から減算した時間に、前
    記電流検出手段の検出タイミングと前記回転角検出手段
    の検出タイミングとの間の平均角速度を乗算することに
    より、前記回転角検出手段が前記回転角を検出したタイ
    ミングから次の検出指令が出力されるまでの前記回転角
    を演算し、その回転角に前記回転角検出手段によって検
    出された回転角を加算することにより、次に検出指令が
    出力されたときの回転角から前記変換手段の動作時間に
    対応する回転角を減算した回転角を演算することを特徴
    とすることを特徴とする請求項2または請求項3に記載
    のモータ制御装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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