JP4461917B2 - 電流検出装置及びモータ制御装置 - Google Patents

電流検出装置及びモータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4461917B2
JP4461917B2 JP2004182207A JP2004182207A JP4461917B2 JP 4461917 B2 JP4461917 B2 JP 4461917B2 JP 2004182207 A JP2004182207 A JP 2004182207A JP 2004182207 A JP2004182207 A JP 2004182207A JP 4461917 B2 JP4461917 B2 JP 4461917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
timing
current value
current
sampling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004182207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006006076A (ja
Inventor
晃弘 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2004182207A priority Critical patent/JP4461917B2/ja
Publication of JP2006006076A publication Critical patent/JP2006006076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461917B2 publication Critical patent/JP4461917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、電流検出装置及びモータ制御装置に関するものである。
一般に、電動パワーステアリング装置等に用いられるモータ制御装置では、モータ(ブラシレスモータ)に供給される三相(U,V,W)の各電流値を検出することにより、その検出された値(実電流値)に基づく電流フィードバック制御が行われている。
ところで、こうした電流フィードバック制御をマイコンで処理するためには、モータの各相に設けられた各電流センサの出力信号、即ち各相の電流値を示す(各相の電流値に対応する電位を有する)アナログ信号を所定のタイミングでサンプリングしデジタル信号に変換(A/D変換)する必要がある。
しかし、モータの各相の電流値は、モータコイルの抵抗値及びインダクタンスの影響により常に変化するのに対し、A/D変換には、その処理能力に応じた処理時間(例えば、2μ秒程度)を要する。そのため、ある相についてのA/D変換を処理している間にも他相の電流値は刻々と変化し、その処理を終えたときには、他相の電流値は既に処理開始時の値とは異なる値となっているという問題がある。
例えば、図4及び図5に示すように、U,V,Wの各相に対応する高位側(H)のスイッチング素子が全てONとなる区間Sにおいて、所定のタイミングtでU相の出力信号をサンプリングし、そのA/D変換を終了した後のタイミングt+ΔtでV相の出力信号をサンプリングを行うとする。このとき、図5に示すように、U相,V相の各電流値Iu,Ivが、ともに増加しているとすれば、A/D変換に要する時間に対応する所定時間Δtの間に、V相の電流値は、タイミングtにおける電流値Aから電流値A´まで増加することになる。
従来、こうしたA/D変換時間に起因するタイムラグを排除し、同一タイミングにおける各相の電流値の検出を行うべく、モータ制御装置には、所定タイミングでサンプリングした各相の出力信号の値を一定に保持するサンプル&ホールド回路が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このサンプル&ホールド回路により、タイミングtにおいてサンプリングした各相の出力信号の値を一定に保持(ホールド)し、そのホールド後の値を順次A/D変換することにより、同一のタイミングtにおける各相の電流値を検出することができる。
特開平8−223988号公報
しかし、サンプル&ホールド回路は、回路規模が大きい上に、その制御用の配線も必要となる。そのため、基板の大型化やその複雑化に伴うコストの上昇が避けられず、制御装置の小型化や低コスト化の阻害要因の一つとなっているという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成にて各相の電流値を同時に検出することができる電流検出装置及びモータ制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ブラシレスモータの各相の電流値を示すアナログ信号を所定のタイミングにてサンプリングしデジタル信号に変換することにより前記電流値を検出する電流検出装置であって、第1相の前記アナログ信号をサンプリングするタイミングを基準タイミングとし、該基準タイミングよりも前記アナログ信号を前記デジタル信号に変換する時間に対応する所定時間だけ前のタイミング、及び前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ後のタイミングにおいて第2相のアナログ信号のサンプリングを行い、これら両タイミングにおける各サンプリングに基づく各電流値の平均値を前記基準タイミングにおける第2相の電流値とすること、を要旨とする。
上記構成によれば、第2相の電流値は、最初のサンプリングタイミングから再度のサンプリングタイミングまで、即ち基準タイミングよりも所定時間だけ前のタイミングから基準タイミングよりも所定時間だけ後のタイミングまでの間、時間に略比例して変化する。そのため、これら両タイミングの中間点である基準タイミングにおける第2相の電流値は、上記両タイミングにおけるその各値の中間値に近似した値となる。従って、上記両タイミングにおけるサンプリングに基づく各電流値の平均値をとることにより、上記基準タイミングにおける第2相の電流値を近似的に求めることができる。そして、この近似的に求めた基準タイミングにおける第2相の電流値と、基準タイミングにおけるサンプリングに基づく第1相の電流値とに基づいて、基準タイミングにおける第3相の電流値を近似的に求めることができる。つまり、従来見られるようなサンプル&ホールド回路を利用することなく、簡素な構成にて同一のタイミングにおける各相の電流値を検出することができ、その結果、サンプル&ホールド回路を廃して、制御装置の小型化及び低コスト化を図ることができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ前のタイミングから更に前記所定時間だけ前のタイミング、及び前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ後のタイミングから更に前記所定時間だけ後のタイミングにおいて、第3相の前記アナログ信号をサンプリングし、これら両タイミングにおける各サンプリングに基づく各電流値の平均値を前記基準タイミングにおける第3相の電流値とすること、を要旨とする。
上記構成によれば、ブラシレスモータの三相全てについて、その電流値を検出する構成においても、サンプル&ホールド回路を利用することなく、簡素な構成にて同一のタイミングにおける各相の電流値を検出することが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電流検出装置を備えたモータ制御装置であることを要旨とする。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成にて各相の電流値を同時に検出することが可能な電流検出装置及びモータ制御装置を提供することができる。
以下、本発明をモータ制御装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、モータ制御装置1は、モータ制御信号を出力するマイコン2と、モータ制御信号に基づいてブラシレスモータ3に三相の駆動電力を供給する駆動回路4とを備えている。尚、本実施形態では、マイコン2が電流検出装置を構成する。
マイコン2には、ブラシレスモータ3に通電される各相の電流値(相電流値)Iu,Iv,Iwを検出するための電流センサ10u,10v、及びその回転角(電気角)θを検出するための回転角センサ11が接続されている。そして、マイコン2は、これら各センサの出力信号に基づいてブラシレスモータ3の各相の電流値Iu,Iv,Iw及び回転角θを検出し、その各相の電流値Iu,Iv,Iw及び回転角θに基づいてモータ制御信号を出力する。
詳述すると、各電流センサ10u,10vは、それぞれブラシレスモータ3のU相,V相の各動力線12u,12vに設けられており、電流センサ10uは、U相の電流値Iuを示す(電流値に対応した電位を有する)アナログ信号Auを出力し、電流センサ10vは、V相の電流値Ivを示すアナログ信号Avを出力する。そして、回転角センサ11は、ブラシレスモータ3の回転角θに応じた出力信号(パルス信号)を出力する。尚、回転角センサとして、例えばレゾルバセンサを用いた場合には、その出力信号はアナログ信号となることはいうまでもない。
一方、マイコン2は、A/D変換器21と、相電流値検出部22とを備えている。A/D変換器21は、各電流センサ10u,10vが出力する各アナログ信号Au,Avを所定のタイミングにてサンプリングし、デジタル信号Du,Dvに変換する。そして、相電流値検出部22は、A/D変換器21が出力するデジタル信号Du,Dvに基づいて各相の電流値Iu,Iv,Iwを検出する。
尚、本実施形態では、相電流値検出部22は、デジタル信号Duに基づいてU相の電流値Iuを検出し、デジタル信号Dvに基づいてV相の電流値Ivを検出する。そして、W相の電流値Iwは、これらU相,V相の電流値Iu,Ivに基づく演算により算出される。
また、マイコン2は、電流指令値出力部26と、相電圧指令値演算部27とを備えている。そして、電流指令値出力部26は、ブラシレスモータ3が発生するトルクの目標値となる電流指令値Iq*を相電圧指令値演算部27に出力する。
相電圧指令値演算部27には、上記電流指令値Iq*とともに、相電流値検出部22により検出された各相の電流値Iu,Iv,Iw、及び回転角センサ11の出力信号により検出された回転角θが入力される。そして、相電圧指令値演算部27は、入力された各相の電流値Iu,Iv,Iw、回転角θ、及び電流指令値Iq*に基づいて、ブラシレスモータ3の各相に印加する電圧の指令値、即ち相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を演算する。
尚、本実施形態では、相電圧指令値演算部27は、d−q座標系における電流制御により相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*の演算を行う。即ち、電流指令値Iq*は、q軸電流指令値として相電圧指令値演算部27に入力され、各相の電流値Iu,Iv,Iwは、回転角θを用いてd/q変換される。そして、相電圧指令値演算部27は、q軸電流指令値、及びd/q変換により算出されたd,q軸電流値に基づいてd,q軸電圧指令値を演算し、そのd,q軸電圧指令値をd/q逆変換することにより各相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を算出する。
相電圧指令値演算部27は、上記演算により算出された各相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*をモータ制御信号出力部28に出力する。そして、モータ制御信号出力部28は、入力された各相電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に基づいてモータ制御信号を生成し、そのモータ制御信号を駆動回路4に出力する。
一方、駆動回路4は、ブラシレスモータ3の各相に対応する複数(2×3個)のパワーMOSFET(以下、単にFET)により構成されており、具体的にはFET31a,31dの直列回路、FET31b,31eの直列回路及びFET31c,31fの直列回路を並列接続することにより構成されている。そして、FET31a,31dの接続点32uはブラシレスモータ3のU相コイルに、FET31c,31fの接続点32vはブラシレスモータ3のV相コイルに、FET31b,31eの接続点32wはブラシレスモータ3のW相コイルに接続されている。
マイコン2(モータ制御信号出力部28)が出力するモータ制御信号は、各FET31a〜31fのゲート端子に印加される。そして、このモータ制御信号に応答して各FET31a〜31fがオン/オフすることにより、直流電源35から供給される直流電圧が三相(U,V,W)の駆動電力に変換されてブラシレスモータ3へと供給されるようになっている。
次に、本実施形態のモータ制御装置における電流検出方法について説明する。
上述のように、ブラシレスモータ3の各相の電流値Iu,Iv,Iwは、モータコイルの抵抗値及びインダクタンスの影響により常に変化する。しかし、電流値検出に要する時間のように極めて短時間に限れば、その変化量は時間に略比例する。そして、この傾向は、本実施形態のモータ制御装置1のように、比較的高速(20kHz程度)なPWM駆動方式を採用する場合に顕著なものとなる。
本実施形態のマイコン2は、こうした各相の電流値Iu,Iv,Iwが時間に略比例して変化する特性を利用し、近似的に、同一タイミングにおける各相の電流値Iu,Iv,Iwを検出する。
図1及び図2に示すように、具体的には、先ず、A/D変換器21が、所定のタイミングtvaにおいて、V相のアナログ信号Av(Ava)をサンプリングする。そして、A/D変換器21は、そのアナログ信号Avaをデジタル信号Dvaに変換して相電流値検出部22に出力し、相電流値検出部22は、入力されたデジタル信号Dvaに基づいてタイミングtvaにおけるV相の電流値Ivaを検出する。
尚、上記タイミングtvaを含む各サンプリングタイミングは、アナログ信号の整定時間を考慮し、駆動回路4を構成する各FET31a〜31fがオン/オフされない区間に設定するのが望ましい。従って、本実施形態では、上記所定のタイミングtva及び以下に示す各タイミングは、U,V,Wの各相に対応する高位側(H)のFET31a〜31cが全てONとなる区間Sに設定されている(図4参照)。
また、A/D変換器21は、上記アナログ信号AvaのA/D変換終了後、即ち上記タイミングtvaからA/D変換に要する時間(A/D変換時間)に対応する所定時間Δtだけ後のタイミングtuにおいて、U相のアナログ信号Auをサンプリングする。そして、A/D変換器21は、そのアナログ信号Auをデジタル信号Duに変換して相電流値検出部22に出力し、相電流値検出部22は、入力されたデジタル信号Duに基づいてタイミングtuにおけるU相の電流値Iu0を検出する。
次に、A/D変換器21は、上記アナログ信号AuのA/D変換終了後、即ち上記タイミングtuから所定時間Δtだけ後のタイミングtvbにおいて、再びV相のアナログ信号Av(Avb)をサンプリングする。そして、A/D変換器21は、そのアナログ信号Avbをデジタル信号Dvbに変換して相電流値検出部22に出力し、相電流値検出部22は、入力されたデジタル信号Dvbに基づいてタイミングtvbにおけるV相の電流値Ivbを検出する。
そして、相電流値検出部22は、上記タイミングtvaにおけるサンプリングに基づき検出されたV相の電流値Ivaと上記タイミングtvbにおけるサンプリングに基づき検出されたV相の電流値Ivbとの平均値、即ち(Iva+Ivb)/2を、U相のアナログ信号AuをサンプリングしたタイミングtuにおけるV相の電流値Iv0とする。
つまり、本実施形態のマイコン2は、U相のアナログ信号Auをサンプリングするタイミングtuを基準タイミングt0とし、V相のアナログ信号Avについては、この基準タイミングt0よりも所定時間Δtだけ前のタイミングtva(t0−Δt)、及び所定時間Δtだけ後のタイミングtvb(t0+Δt)の2つのタイミングでサンプリングを行う。
そして、マイコン2は、これら両タイミングにおけるサンプリングに基づくV相の各電流値Iva,Ivbの平均値を上記U相のサンプリングを行ったタイミングtu、即ち基準タイミングt0におけるV相の電流値Iv0とする。
ここで、V相の電流値Ivは、最初にサンプリングするタイミングtvaから再度サンプリングを行うタイミングtvbまでの間、時間に略比例して変化する。そのため、各タイミングtva,tvbの中間点、即ち基準タイミングt0におけるV相の電流値Ivは、各タイミングtva,tvbにおけるその各値の中間値に近似した値となる。
従って、V相のアナログ信号Avについては、基準タイミングt0よりも所定時間Δtだけ前のタイミングtvaにおけるサンプリングに基づく電流値Ivaと、所定時間Δtだけ後のタイミングtvbにおけるサンプリングに基づく電流値Ivbの平均をとることにより、上記基準タイミングt0におけるV相の電流値Iv0を近似的に求めることができる。
そして、この近似的に検出した基準タイミングt0におけるV相の電流値Iv0、及び基準タイミングt0におけるサンプリングにより検出したU相の電流値Iu0に基づいてW相の電流値Iw0を近似的に求めることができる。
従って、上記のような構成とすれば、従来見られるようなサンプル&ホールド回路を利用することなく、簡素な構成にて同一のタイミングにおける各相の電流値Iu,Iv,Iwを検出することができ、その結果、サンプル&ホールド回路を廃して、制御装置の小型化及び低コスト化を図ることができるようになる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、ブラシレスモータ3のU相,V相の各動力線12u,12vに電流センサ10u,10vを設け、これら各電流センサ10u,10vが出力するアナログ信号を順次サンプリングすることによりU相,V相の電流値Iu,Ivを検出する。そして、W相の電流値Iwは、これらU相,V相の電流値Iu,Ivに基づいて、演算により算出する構成とした。しかし、これに限らず、U相,V相,W相の全てに電流センサを設け、各電流センサが出力する各アナログ信号を順次サンプリングすることにより、各相の電流値を検出する構成としてもよい。
具体的には、図3に示すように、先ず、所定のタイミングtwaにおいて、W相のアナログ信号をサンプリングし、このタイミングtwaにおけるW相の電流値Iwaを検出する。次に、タイミングtwaからA/D変換時間に対応する所定時間Δtだけ後のタイミングtvaにおいて、V相のアナログ信号をサンプリングし、このタイミングtvaにおけるV相の電流値Ivaを検出する。そして、このタイミングtvaから所定時間Δtだけ後のタイミングtuにおいて、U相のアナログ信号をサンプリングし、このタイミングtuにおけるU相の電流値Iu0を検出する。
次に、このタイミングtuから所定時間Δtだけ後のタイミングtvbにおいて、再びV相のアナログ信号をサンプリングし、このタイミングtvbにおけるV相の電流値Ivbを検出する。続いて、このタイミングtvbから所定時間Δtだけ後のタイミングtwbにおいて、再びW相のアナログ信号をサンプリングし、このタイミングtwbにおけるW相の電流値Iwbを検出する。
そして、上記タイミングtva及びタイミングtvbにおけるサンプリングに基づき検出されたV相の各電流値Iva,Ivbの平均値、即ち(Iva+Ivb)/2を上記U相のサンプリングを行うタイミングtu、即ち基準タイミングt0におけるV相の電流値Iv0とする。
また、上記タイミングtwa及びタイミングtwbにおけるサンプリングに基づき検出されたW相の各電流値Iwa,Iwbの平均値、即ち(Iwa+Iwb)/2を上記基準タイミングt0におけるW相の電流値Iw0とする。
つまり、最初にV相のサンプリングを行うタイミングtva(t0−Δt)よりも更に所定時間Δtだけ前のタイミングtwa(t0−2Δt)、及び再度のサンプリングを行うタイミングtvb(t0+Δt)よりも更に所定時間Δtだけ後のタイミングtwb(t0+2Δt)の2つのタイミングにおいてW相のサンプリングを行う。そして、両タイミングtwa,twbにおける各サンプリングに基づくW相の各電流値Iwa,Iwbの平均値を、基準タイミングt0におけるW相の電流値Iw0とする。これにより、各アナログ信号をサンプリングする構成でも、サンプル&ホールド回路を利用することなく、同一タイミングで各相の電流値Iu,Iv,Iwを検出することができる。
・本実施形態では、「アナログ信号のA/D変換終了後、即ち上記タイミングtvaからA/D変換に要する時間に対応する所定時間Δt」としたが、この所定時間Δtは、必ずしもA/D変換に要する時間と等しい必要はなく、各タイミング間が等しい間隔であれば、所定時間Δtは、A/D変換に要する時間よりも長く設定してもよい。
・本実施形態では、U相のサンプリングを行うタイミングtuを基準タイミングt0としたが、どの相のサンプリングタイミングを基準タイミングとするかは任意に設定しても良い。
・本実施形態では、サンプリングを行う各タイミングを駆動回路4におけるU,V,Wの各相に対応する高位側(H)のFET31a〜31cが全てONとなる区間Sに設定したが、各FET31a〜31cが全てOFFとなる区間に設定してもよく、更に各相の電流値Iu,Iv,Iwが時間に略比例して変化する区間であれば任意に設定してもよい。
・本実施形態では、DCブラシレスモータの電流検出装置に具体化したが、これに限らず、かご型誘導モータやリラクタンス型同期モータ等、ACブラシレスモータに具体化してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる請求項以外の技術的思想を記載する。
(イ)ブラシレスモータの各相の電流値を示すアナログ信号を所定のタイミングにてサンプリングしデジタル信号に変換することにより前記電流値を検出する電流検出方法であって、第1相の前記アナログ信号をサンプリングするタイミングを基準タイミングとし、該基準タイミングよりも前記アナログ信号を前記デジタル信号に変換する時間に対応する所定時間だけ前のタイミング、及び前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ後のタイミングにおいて第2相のアナログ信号のサンプリングを行い、これら両タイミングにおける各サンプリングに基づく各電流値の平均値を前記基準タイミングにおける第2相の電流値とすること、を特徴とする電流検出方法。
(ロ)上記(イ)に記載の電流検出方法において、前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ前のタイミングから更に前記所定時間だけ前のタイミング、及び前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ後のタイミングから更に前記所定時間だけ後のタイミングにおいて、第3相の前記アナログ信号をサンプリングし、これら両タイミングにおける各サンプリングに基づく各電流値の平均値を前記基準タイミングにおける第3相の電流値とすること、を特徴とする電流検出方法。
モータ制御装置の概略構成図。 各相の電流値の変化とそのサンプリングタイミングとの関係を示すタイムチャート。 各相の電流値の変化と別例のサンプリングタイミングとの関係を示すタイムチャート。 駆動回路(PWMインバータ)の出力状態を示すタイムチャート。 各相の電流値の変化と従来のサンプリング方法との関係を示すタイムチャート。
符号の説明
1…モータ制御装置、2…マイコン、3…ブラシレスモータ、4…駆動回路、10u,10v…電流センサ、21…A/D変換器、22…相電流値検出部、Au,Av(Ava,Avb)…アナログ信号、Du,Dv(Dva,Dvb)…デジタル信号、Iu,Iu0…U相の電流値、Iv,Iv0,Iva,Ivb,A,A´…V相の電流値、Iw,Iw0,Iwa,Iwb…W相の電流値、Δt…所定時間、t0…基準タイミング、t,tu(t0),tva(t0−Δt),tvb(t0+Δt),twa(t0−2Δt),twb(t0+2Δt)…タイミング。

Claims (3)

  1. ブラシレスモータの各相の電流値を示すアナログ信号を所定のタイミングにてサンプリングしデジタル信号に変換することにより前記電流値を検出する電流検出装置であって、
    第1相の前記アナログ信号をサンプリングするタイミングを基準タイミングとし、該基準タイミングよりも前記アナログ信号を前記デジタル信号に変換する時間に対応する所定時間だけ前のタイミング、及び前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ後のタイミングにおいて第2相のアナログ信号のサンプリングを行い、これら両タイミングにおける各サンプリングに基づく各電流値の平均値を前記基準タイミングにおける第2相の電流値とすること、を特徴とする電流検出装置。
  2. 請求項1に記載の電流検出装置において、
    前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ前のタイミングから更に前記所定時間だけ前のタイミング、及び前記基準タイミングよりも前記所定時間だけ後のタイミングから更に前記所定時間だけ後のタイミングにおいて、第3相の前記アナログ信号をサンプリングし、これら両タイミングにおける各サンプリングに基づく各電流値の平均値を前記基準タイミングにおける第3相の電流値とすること、
    を特徴とする電流検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電流検出装置を備えたモータ制御装置。
JP2004182207A 2004-06-21 2004-06-21 電流検出装置及びモータ制御装置 Expired - Fee Related JP4461917B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004182207A JP4461917B2 (ja) 2004-06-21 2004-06-21 電流検出装置及びモータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004182207A JP4461917B2 (ja) 2004-06-21 2004-06-21 電流検出装置及びモータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006006076A JP2006006076A (ja) 2006-01-05
JP4461917B2 true JP4461917B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=35773997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004182207A Expired - Fee Related JP4461917B2 (ja) 2004-06-21 2004-06-21 電流検出装置及びモータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4461917B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6723334B2 (ja) * 2018-12-13 2020-07-15 三菱電機株式会社 交流回転機の制御装置、車両用交流回転機装置、及び電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006006076A (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3674578B2 (ja) 三相インバータの電流検出装置
US7626838B2 (en) Inverter circuit with switching deadtime synchronized sample and hold current detection
JP7102407B2 (ja) インバータ装置、及び、電動パワーステアリング装置
US9531307B2 (en) Motor control method and motor control apparatus
EP2410652A1 (en) Motor control device and electric power steering apparatus
JP5428688B2 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
US9859832B2 (en) Multiphase electric motor control device
US20180175765A1 (en) Motor drive control device and motor control method
WO2013084289A1 (ja) 電力変換装置
EP3148071B1 (en) Electric power steering device
JP4461917B2 (ja) 電流検出装置及びモータ制御装置
JP3805637B2 (ja) 電動機制御装置
CN114762243A (zh) 电机驱动控制装置和电机驱动控制方法
JP2004248480A (ja) 三相交流電動機の制御装置
JP5860630B2 (ja) モータ制御装置
JP5163047B2 (ja) 電動機制御装置および電動機制御方法
JP2003348858A (ja) インバータ装置
JP2003164192A (ja) 三相ブラシレスモータ制御装置
JP7314103B2 (ja) 電動機の制御装置
JP2957832B2 (ja) 交流電動機の電流検出方法
JPH0974787A (ja) 交流電動機の電流検出方法
JP3130440B2 (ja) 交流電動機の電流検出方法
JP5379514B2 (ja) フィードバック制御方法、モータ制御方法、及びモータ制御装置
JP2024029692A (ja) モータ駆動装置およびモータ駆動方法
JP2005057901A (ja) 電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees