JP3555329B2 - モータドライバ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば産業用ロボットの制御に用いて好適なモータドライバ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業用ロボットの駆動モータとしてはACサーボモータやステッピングモータが用いられている。ACサーボモータを用いた産業用ロボットの制御では、ロボットの各軸を駆動するACサーボモータをモータドライバ装置により制御してロボットに所定の動作を行なわせる。このモータドライバ装置では、各軸を駆動するそれぞれのサーボモータ毎に単軸用のドライバ回路を割り当て、これら各ドライバ回路を組み合わせて各軸のサーボモータを制御し、ロボットの動作を制御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のモータドライバ装置では、ロボットが多軸で構成されていると軸数に応じたドライバ回路を設けなければならず、さらに各ドライバ回路を組み合わせるための回路構成の規模が大きくなり、システムとして構成した際の全体の回路構成も複雑になる課題があった。
また、ロボットのようにモータ制御の同期制御が要求される場合には、単軸毎の電気的特性や周波数応答時間を正確に合わせるのが困難であり、補間制御を行なう際の精度を確保するのが容易でない課題があった。
【0004】
また、軸毎の電流制御周期は同期しているため、各軸間の電流制御周期の違いによる位相差に応じた周波数の騒音が生じる課題があった。
また、電気的特性の異なるACサーボモータへ変更した場合には、変更したACサーボモータの電気的特性に応じたドライバ回路を使用する必要が生じ、ドライバ回路の変更も伴うことになる課題があった。
【0005】
また、ACサーボモータを制御するために必要なエンコーダ信号である位置パルス信号A/B,Z信号,磁気検出信号Ue/Ve/Weをシリアルデータに構成して省配線化を図ることも行なわれているが、各ドライバ回路毎に独立した回路構成となっているため回路規模が大きくなる課題があった。
また、アブソリュートタイプのエンコーダを使用するときに、アブソリュート・シリアル・データをリセットするためモータエンコーダへ与えられるクリア信号が各軸毎に必要となり、このクリア信号を送るための配線数が多く必要となる課題があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、制御する軸数が多い場合でも配線の簡略化と小型化が実現でき、さらに制御システムとして構成した場合でも回路構成の複雑化をさけることの出来るモータドライバ装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、補間制御を行なう際の精度を確保できるモータドライバ装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、各軸を駆動するモータへ与える電流の電流制御周期の違いをなくして、騒音の少ないモータ制御を可能にするモータドライバ装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、特性の異なるモータに対しても汎用的に使用することの出来るモータドライバ装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、高精度のサーボ制御を実現できるモータドライバ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るモータドライバ装置は、シリアルに送信されてきた各軸の位置情報を受信する位置情報受信回路と、各軸の位置情報をリセットするためのクリア信号をシリアルに送信するシリアル送信手段と、各軸を駆動するそれぞれのモータへ電流を与えるモータ毎に設けられた電流供給回路と、位置情報受信回路により受信した各軸の位置情報と制御指令と各軸を駆動するそれぞれのモータへ与えられている電流の電流フィードバック情報とをもとに電流供給回路の制御を行う電流供給回路共通の電流制御手段とを備え、電流制御手段は、電流供給回路に接続されるモータの特性が変更されたか否かを判断する判断手段と、判断手段により電流供給回路に接続されるモータの特性が変更されたと判断される場合、該モータの特性に適合した制御パラメータを選択する選択手段とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明のモータドライバ装置は、位置情報受信回路により受信した各軸の位置情報と制御指令情報と前記各軸を駆動するそれぞれのモータへ与えられている電流の電流検出値情報とをもとに、電流制御手段が前記モータ毎に設けられた電流供給回路をそれぞれ制御して前記各モータへ与える電流の制御を行ない、前記それぞれのモータへ電流を供給し、前記モータ毎に設けられた電流供給回路に対し前記電流制御手段を共有化することで回路規模の増大を避けて装置およびシステムとして構成したときの小型化を実現する。
さらに、同一の電流制御周期で前記各モータへ与える電流の制御を行なうことで補間制御を行なう際の精度を向上させる。
また、制御パラメータの選択により電流供給回路に接続されるモータの特性に適合した電流の制御を行なうことで特性の異なるモータに対する汎用的な使用を可能にする。
さらに、各軸を駆動するそれぞれのモータへ与えられている電流の電流検出値情報をディジタルデータに変換するA−D変換器のオフセット値により、前記モータに与える電流を制御する際の補正を行なうことで、オフセットのない高精度なサーボ制御を実現する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明によるモータドライバ装置の実施の形態例について説明する。
図1は、4軸ロボットの各軸を駆動するACサーボモータを制御するモータドライバ装置の一例を示す回路ブロック図である。
このモータドライバ装置は、電流制御回路1と第1軸用パワードライブ回路21,第2軸用パワードライブ回路31,第3軸用パワードライブ回路32,第4軸用パワードライブ回路33とマザーボード回路41とから構成されている。
第1軸用パワードライブ回路21,第2軸用パワードライブ回路31,第3軸用パワードライブ回路32,第4軸用パワードライブ回路33は同一の回路構成であり、容易に交換できるようにそれぞれ独立して構成されている。
【0010】
電流制御回路1はディジタル・シグナル・プロセッサ(以下、DSPという)2、共有RAM3、各種データを一時的に格納するRAM4、ACサーボモータへ与える電流を制御するためのプログラムを含む各種プログラムを格納したROM5、図示していない上位側制御装置へ電流制御回路1から制御用同期信号を出力するための第1の出力ポート6、パルス幅変調されたスイッチング信号を出力するPWM出力回路7、各軸を駆動するACサーボモータのモータコイルのU相とW相の電流フィードバック情報をディジタルデータに変換するA−D変換器8、各軸の絶対位置データが格納される24ビットのカウンタ回路9、各軸の磁気検出信号Ue/Ve/Weとシリアル構成のアブソリュート・シリアル・データ(以下、シリアルABSデータという)とを取り込む入力ポート10、シリアルABSデータをリセットするためのクリア信号を出力する第2の出力ポート11、ローカルバス12を備えている。
なお、第1の出力ポート6と共有RAM3はインターフェース手段を構成している。
【0011】
第1軸用パワードライブ回路21は、パワースイッチング素子やそのゲートドライブ回路などのインテリジェント・パワー・モジュール(以下、IPMという)22、図示していない第1軸のACサーボモータのモータコイルのU相とW相の電流値を検出し電流フィードバック情報を得るためのシャント抵抗23,24とアンプ25,26を備えている。
【0012】
第2軸用パワードライブ回路31、第3軸用パワードライブ回路32、第4軸用パワードライブ回路33も前記第1軸用パワードライブ回路21と同様な構成である。
【0013】
マザーボード回路41は、各軸のそれぞれの絶対位置回転検出器(図示省略)からシリアル構成で送られてくる各軸の位置パルス信号A/B,Z信号,磁気検出信号Ue/Ve/We、シリアルABSデータなどのアブソリュート・シリアル・エンコーダ信号(以下、エンコーダ信号という)を整形し増幅するバッファアンプ42、このバッファアンプ42で整形され増幅されたエンコーダ信号を受信して、各軸毎の位置パルス信号と磁気検出信号とシリアルABSデータとに分けてパラレルデータに変換し各軸のエンコーダ信号として出力する位置情報受信回路43、各軸の絶対位置回転検出器のシリアルABSデータをリセットするクリア信号をシリアルデータに変換して出力するシリアル変換回路44、シリアルデータに変換されたクリア信号を整形かつ増幅してモータ側へ送信するバッファアンプ45を備えている。
【0014】
また、第1軸のACサーボモータ,第2軸のACサーボモータ,第3軸のACサーボモータ,第4軸のACサーボモータのそれぞれのモータコイルと第1軸用パワードライブ回路21,第2軸用パワードライブ回路31,第3軸用パワードライブ回路32,第4軸用パワードライブ回路33とをそれぞれ接続するための電力線用コネクタ51、モータ側との間で前記エンコーダ信号や前記クリア信号を授受するための信号線用コネクタ52を備えている。
【0015】
動力用電源61は、第1軸用パワードライブ回路21,第2軸用パワードライブ回路31,第3軸用パワードライブ回路32,第4軸用パワードライブ回路33へ動力用の電源を供給する。
【0016】
スイッチング信号出力線71には、第1軸用パワードライブ回路21のIPM22の各相のパワースイッチング素子やそのゲートドライブ回路へ供給されるパルス幅変調されたスイッチング信号Ug1,Vg1,Wg1が、PWM出力回路7から出力される。
スイッチング信号出力線72には、第2軸用パワードライブ回路31のIPMの各相のパワースイッチング素子やそのゲートドライブ回路へ供給されるスイッチング信号Ug2,Vg2,Wg2がPWM出力回路7から出力される。
スイッチング信号出力線73には、第3軸用パワードライブ回路32のIPMへ供給されるパルス幅変調されたスイッチング信号Ug3,Vg3,Wg3がPWM出力回路7から出力される。
スイッチング信号出力線74には、第4軸用パワードライブ回路33のIPMへ供給されるスイッチング信号Ug4,Vg4,Wg4がPWM出力回路7から出力される。
【0017】
電流フィードバック信号線75には、第1軸のACサーボモータのモータコイルのU相とW相へ供給されている電流フィードバック情報iu1,iw1が出力される。
電流情報出力信号線76には、第2軸のACサーボモータのモータコイルのU相とW相へ供給されている電流フィードバック情報iu2,iw2が出力される。
電流情報出力信号線77には、第3軸のACサーボモータのモータコイルのU相とW相へ供給されている電流フィードバック情報iu3,iw3が出力される。
電流情報出力信号線78には、第4軸のACサーボモータのモータコイルのU相とW相へ供給されている電流フィードバック情報iu4,iw4が出力される。
【0018】
信号線79には、ACサーボモータを制御するために必要な各軸のエンコーダ信号の位置パルス信号A/B、Z信号がパラレルデータに変換されて出力される。信号線80には、各軸のエンコーダ信号の磁気検出信号Ue/Ve/Weがパラレルデータに変換されて出力される。信号線81には、モータ側から送られてきた各軸のエンコーダ信号のシリアルABSデータが出力される。82は各軸のそれぞれの絶対位置回転検出器のシリアルABSデータをリセットするためのクリア信号が出力される。
【0019】
図4は、このモータドライバ装置の組立構造を示す平面図、図5は図4の平面図、図6は図5の左側面図である。この図4から6において図1と同一の要素には同一の符号を付した。これらの図において、90は冷却用のファンである。
【0020】
次に動作について説明する。
電流制御回路1は、パワードライブ回路21,31,32,33の2相のモータコイル電流を検出し、A−D変換器8によりディジタルデータに変換して取り込んだ電流フィードバック情報と、カウンタ回路9からの各軸の絶対位置データとをフィードバック信号としてd−q変換する。そして、このq軸のフィードバック信号と上位制御装置から制御指令として与えられるモータ・トルク指令とにより電流フィードバック制御を行なう。
さらに、電流制御器で演算した各軸のACサーボモータのモータコイル電流量をパルス幅変調されたスイッチング信号としてPWM出力回路7で生成し、各軸のACサーボモータのモータコイルへ電流を供給するパワードライブ回路21,31,32,33へ与える。
【0021】
パワードライブ回路21,31,32,33では、前記スイッチング信号により各IPMのゲートがドライブされ、各軸のACサーボモータのモータコイルの各相へ前記演算されたモータコイル電流量を供給する。また、このときのU相とW相のモータコイル電流量は、シャント抵抗23,24により電圧に変換され、さらにアンプ25,26でアイソレートされた状態で増幅され、電流フィードバック情報としてA−D変換器8へ入力される。
【0022】
マザーボード回路41は、電流制御回路1とパワードライブ回路21,31,32,33との間で授受される各種信号の中継を行なう。また、外部から電流制御回路1へ送られてくるエンコーダ信号、電流制御回路1から外部へ送信されるクリア信号などの中継を行なう。
【0023】
図2は、電流制御回路1の動作を示すフローチャートである。図3は、電流制御回路1のDSPが一定の電流制御周期毎の割込み処理により実行するモータコイル電流の演算処理を示すフローチャートである。
以下、これらフローチャートにもとずいて電流制御回路1の動作について説明する。
電源投入後、マザーボード回路41が受信した各軸の位置パルス信号A/B,Z信号,磁気検出信号Ue/Ve/We、シリアルABSデータなどのエンコーダ信号をカウンタ回路9や入力ポート10から取り込む(ステップS1)。次に、各軸のシリアルABSデータの値をカウンタ回路9へセットする(ステップS2)。
【0024】
従って、これ以後、カウンタ回路9にセットされたシリアルABSデータの値は各軸の位置パルス信号A/B,Z信号によりカウントアップあるいはカウントダウンされ、カウンタ回路9のシリアルABSデータの値は各軸の絶対位置を示すことになる。
次に、A−D変換器8へ供給されている電流フィードバック情報に対しA−D変換器8が出力している電流フィードバック値を取り込む。このとき、各軸のACサーボモータのモータコイル電流は流れていないので、前記電流フィードバック値をA−D変換器8のゼロオフセット値として登録する(ステップS3)。以後、A−D変換器8から出力される電流フィードバック値は、前記登録されたゼロオフセット値により補正されて用いられる。
【0025】
次に、パワードライブ回路21,31,32,33に夫々接続されているACサーボモータの電気的な特性が変更されているかいないかを判定する(ステップS5)。変更されているときには電流制御回路1でソフトウェア的に構成されている電流制御器のPID制御のPIDゲインkp,ki,kdなどの制御パラメータの調整を行ない、前記ACサーボモータの電気的な特性に適合したものにする(ステップS6)。
次に、電流制御周期から分周された整数倍の周期のモータ制御系の制御用同期信号を第1の出力ポート6から上位制御装置へ出力する(ステップS7)。
【0026】
次に、電流制御回路1のDSPが一定の電流制御周期毎の割込み処理により実行するモータコイル電流の演算処理について説明する。
DSP2が行なうモータコイル電流演算処理は、一定の周期で発生する割込み信号をトリガとして行なわれており、この一定の周期でDSPはモータコイル電流の制御を行なう。この制御周期になると、図3に示すフローチャートに示すように、先ず、A−D変換器8が出力する各軸のU相,W相の電流フィードバック値と、カウンタ回路9にセットされている絶対位置データとをフィードバック信号としてd−q変換し、d軸とq軸の電流制御フィードバックデータId,Iqを算出する(ステップS8a)。
【0027】
次に、共有RAM3を介して上位制御装置から与えられたモータトルク指令Iq_refと、設定された一定値のId_refとを読み込む(ステップS8b)。
次に、q軸の電流制御フィードバックデータIqと上位制御装置から与えられたモータトルク指令入力Iq_refとの差分を求め、ソフトウェアとして構成された電流制御器のPID制御に基づいた次式(1)による演算を行ない、q軸電流値Iq0を求める(ステップS8c)。
【0028】
【数1】
Figure 0003555329
【0029】
同様に、d軸の電流制御フィードバックデータIdと上位制御装置から与えられたモータトルク指令入力Id_refとの差分を求め、前記電流制御器のPID制御に基づいた次式(2)による演算を行ない、d軸電流値Id0を求める(ステップS8d)。
【0030】
【数2】
Figure 0003555329
【0031】
次に、前記求めたd軸電流値Id0,q軸電流値Iq0をd−q変換し、各軸のU相,V相,W相のモータコイル電流を求める(ステップS8e)。
次に、このようにして求めた各軸のACサーボモータのU相,V相,W相のモータコイル電流値をPWM出力回路7へ書き込み(ステップS8f)、PWM出力回路7から各パワードライブ回路21,31,32,33へスイッチング信号として与える。そして、次の制御周期になると前記ステップS7a以降の処理が繰り返される。
【0032】
次に、電流制御回路1による絶対位置回転検出器のシリアルABSデータのリセット動作について説明する。
電流制御回路1のDSP2は、上位制御装置から共有RAM3を介してシリアルABSデータのリセット命令が与えられると、クリア信号を‘L’レベルへドライブする。このクリア信号は、シリアル変換回路44によりACサーボモータ側へ送信される。続いて、前記ACサーボモータを回転させる。そして、エンコーダ信号の最初のZ信号を検出したとき、絶対位置回転検出器の絶対位置回転データ値はゼロリセットされる。DPS2は、エンコーダ信号のZ相信号を検出した後、前記ACサーボモータの回転を停止し、クリア信号を‘H’レベルにドライブして、共有RAM3を介して上位制御装置に対し前記リセット命令を完了したことを伝える。
【0033】
このように、本実施の形態例のモータドライバ装置では、パワードライブ回路21,31,32,33を1台の電流制御回路1がそれぞれ制御して、各軸のACサーボモータへ各相のモータコイル電流を与えるので、制御する軸数が多い場合でもモータドライバ装置を小型に構成できる。さらに制御システムとして構成した場合でも、電流制御回路1と上位制御装置との間でインターフェースを行なえばよいことから回路構成の複雑化をさけることが出来る。
【0034】
また、各軸のシリアルABSデータをリセットするためモータエンコーダへ与えられるクリア信号は各軸共通の信号線によりシリアルデータに変換されてACサーボモータ側へ送信されるので、クリア信号を送信するための配線が簡略化される。
また、パワードライブ回路21,31,32,33は同一の回路構成であり、容易に交換できるようにそれぞれ独立して構成されているので、ACサーボモータの大容量化への対応をパワードライブ回路の交換のみで行なうことが出来、他の回路は共通して使用でき、汎用性が向上する。
また、各軸を駆動するACサーボモータは電流制御回路1により同一の電流制御周期で制御されるので、騒音の少ないモータ制御が実現し補間制御を行なう際の精度もする。
また、電流制御回路1はA−D変換器8の出力するゼロオフセット値により、電流制御の際の電流フィードバック値を補正するのでフルディジタルサーボを高精度に実現できる。
さらに、特性の異なったACサーボモータへ変更したときには、ソフトウェアとして構成されている電流制御器のPID制御のPIDゲインkp,ki,kdなどの制御パラメータを調整し、ACサーボモータの特性に適合した電流制御を行なうので、汎用性が向上し、補間制御を行なう際の精度も向上する。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のモータドライバ装置では、各軸を駆動するそれぞれのモータへ電流を与える電流供給回路をモータ毎に設け、これら電流供給回路をそれぞれぞれの電流供給回路が共有する電流制御手段により制御する構成にしたので、回路構成が簡略化され小型化が実現する効果がある。
【0036】
また、シリアルに送られてきた各軸の位置情報を受信する各軸共通の位置情報受信回路や各軸の位置検出器の位置情報をリセットするためのクリア信号をシリアルに送信するシリアル送信手段を備えるように構成したので、外部と接続される配線が簡略化され、制御システムとして構成した場合でも回路構成の複雑化をさけることの出来る効果がある。
また、電流制御手段は、制御パラメータの選択により電流供給回路に接続されるモータの特性に適合した電流の制御を行なう構成にしたので、特性の異なるモータに対しても前記制御パラメータの選択を適切に行なうことで汎用的に使用することの出来るモータドライバ装置が実現できる効果がある。
また、各軸を駆動するそれぞれのモータの電流制御周期を同一にして電流制御手段が電流の制御を行なう構成にしたので、補間制御を行なう際の精度が向上し、騒音の少ないモータ制御を可能にするモータドライバ装置が実現できる効果がある。
また、電流制御手段は、制御指令の与えられていないときのA−D変換器の出力のオフセット値を検出し、モータに与える電流を制御する際に前記オフセット値をもとに補正を行なう構成にしたので、高精度のサーボ制御を実現できる効果がある。
また、上位側制御装置へ制御用同期信号を出力する出力回路と、前記上位側制御装置との間で共有するメモリとをインターフェース手段として備えるように構成したので、前記上位側制御装置を含む制御システムとして構成した場合でも回路構成の複雑化をさけることが出来、高精度のモータ制御を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータドライバ装置の一例を示す回路ブロック図である。
【図2】本発明のモータドライバ装置の一例の電流制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明のモータドライバ装置の一例の電流制御回路によるモータコイル電流の演算処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明のモータドライバ装置の一例の組立構造を示す平面図である。
【図5】図3の正面図である。
【図6】図5の左側面図である。
【符号の説明】
1……電流制御回路(電流制御手段)、3……共有RAM(メモリ)、6……第1の出力ポート(出力回路)、8……A−D変換器、21,31,32,33……パワードライブ回路(電流供給回路)、41……マザーボード回路、43……位置情報受信回路、44……シリアル変換回路(シリアル送信手段)。

Claims (5)

  1. シリアルに送信されてきた各軸の位置情報を受信する位置情報受信回路と、
    前記各軸の位置情報をリセットするためのクリア信号をシリアルに送信するシリアル送信手段と、
    前記各軸を駆動するそれぞれのモータへ電流を与える前記モータ毎に設けられた電流供給回路と、
    前記位置情報受信回路により受信した前記各軸の位置情報と制御指令と前記各軸を駆動するそれぞれのモータへ与えられている電流の電流フィードバック情報とをもとに前記電流供給回路の制御を行う前記電流供給回路共通の電流制御手段とを備え
    前記電流制御手段は、
    前記電流供給回路に接続されるモータの特性が変更されたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記電流供給回路に接続されるモータの特性が変更されたと判断される場合、該モータの特性に適合した制御パラメータを選択する選択手段とを有する
    ことを特徴とするモータドライバ装置。
  2. 前記電流制御手段は、制御パラメータの選択により前記電流供給回路に接続されるモータの特性に適合した電流の制御を行い、前記電流制御回路は前記モータの特性に適合して制御された電流を前記モータへ供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータドライバ装置。
  3. 前記電流制御手段は、各軸を駆動するそれぞれのモータの電流制御周期を同一にして電流の制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータドライバ装置。
  4. 前記各軸を駆動するそれぞれのモータへ与えられている電流フィードバック情報をディジタルデータに変換するA−D変換器を備え、電流制御手段は、制御指令の与えられていないときの前記A−D変換器の出力のオフセット値を検出し、前記モータに与える電流を制御する際に前記オフセット値をもとに補正を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータドライバ装置。
  5. 前記位置情報受信回路および前記シリアル送信手段を備えたマザーボード回路と、前記電流供給回路と、前記電流制御手段とをそれぞれブロック化して構成した
    ことを特徴とする請求項4に記載のモータドライバ装置。
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