JP2611124B2 - エンコーダシステム - Google Patents

エンコーダシステム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンコーダシステムに関
する。さらに詳しくは、エンコーダと制御装置間の信号
線の本数が削減されてなるエンコーダシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ロボットやNC工作機などにおいてはサ
ーボモーターなどのアクチュエータが用いられている。
このアクチュエータは、ロボット等に所望の動作をさせ
るために、通常複数個用いられている。例えば、溶接ロ
ボット等の産業用ロボットにおいては、6個のサーボモ
ーターが用いられている。通常、このサーボモーター等
のアクチュエータには、その回転位置や電気角の検出の
ためにエンコーダが設けられている。
【0003】そして、このエンコーダで検出されたデー
タはデータ送信用信号線を介してロボットコントローラ
等の制御装置に送られる。また、制御装置からの制御信
号も制御信号送信用信号線を介してエンコーダに送信さ
れる。この信号線の配線に関しては、例えば特開平4ー
172203号に開示されているように、エンコーダの
ドライバーから制御装置へ2本の信号線が配線され、ま
たエンコーダのレシーバーへは制御装置から2本の信号
線が配線されるという方式が採られている(図6参
照)。すなわち、エンコーダと制御装置との間には合計
4本の信号線が配線されることになる。したがって、産
業用ロボットにおいては6個のエンコーダが用いられて
いるので、合計24本もの信号線がエンコーダと制御装
置の間に配線されることになる。しかも、この多数の信
号線が、ロボットのアーム等の可動部を通って、このエ
ンコーダが設置されている場所とは別の場所に設置され
ている制御装置まで配線されることになる。この制御装
置は場合によっては、50m程度離れた場所に設置され
ていることもある。
【0004】かかる多数の信号線が、可動部を通ってし
かも遠く離れて設置されている制御装置に配線された場
合には、当然のことながらそれ相応の配線スペースが必
要となるという問題がある。その他に、次のような装置
の信頼性にかかわる重要な問題が生じている。この点に
ついて図7を参照しながら説明する。
【0005】図7には、1個のエンコーダが設けられて
いる機械装置側からの信号が制御装置側に送信される場
合の典型的な配線経路が示されている。図7から明らか
なように、機械装置側で2〜3ヵ所のコネクター接続が
あり、また2〜3ヵ所の可動部(屈曲する部分)(図7
においては、R部が可動部を示している)。一方、制御
装置側においては、入力されたエンコーダからの信号
は、断線検出回路を経て信号処理部へ入力される。かか
る構成を有する回路においては、次のような問題が生じ
ている。
【0006】(1)信号線の本数が多くなるほどケーブ
ルの太さは太くなるが、太いケーブルほど屈曲させられ
ると断線しやすい。
【0007】(2)断線検出回路は信号線に比例した回
路数が必要となり、プリント基板にそれに応じたスペー
スが必要となる。それとともに、ノイズによる断線検出
回路の誤動作の可能性が高くなる。したがって、機械装
置が誤って停止される可能性も高くなる。
【0008】(3)ケーブルにコネクターを取り付ける
作業は自動化が困難であるため、手作業により取り付け
られている。したがって、作業者による品質のバラツキ
が大きいとともに、その品質管理が困難である。
【0009】(4)コネクターやケーブルなどの材料
費、および製作工程中の人件費は、信号線の本数にほぼ
比例する。そのため、信号線の本数が多い程、製品コス
トが上昇する。
【0010】(5)信号線の本数が多くなると、それに
伴いコネクターによる接続点数も多くなる。そのため接
触不良になる可能性も高くなり、その結果、誤って機械
装置側が停止される可能性も高くなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の問題点に鑑みなされたものであって、エンコーダ側
と制御装置間の信号線の本数が削減され、それにより信
号伝達の信頼性が向上されてなるエンコーダシステムを
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンコーダ側
に検出部からのパラレル信号をシリアル信号に変換する
パラレル/シリアル変換手段と、該パラレル/シリアル
変換手段により変換されたシリアル信号を送信する送信
手段と、制御装置側からの制御信号を受信する受信手段
と、エンコーダ側の送受信を制御する送受信制御手段
と、制御装置側にエンーダ側へ制御信号を送信する送信
手段と、エンコーダ側からの信号を受信する受信手段
と、該受信手段からのシリアル信号をパラレル信号に変
換するシリアル/パラレル変換手段と、制御装置側の送
受信を制御する送受信制御手段と、前記エンコーダ側と
前記制御装置側との間の信号伝達用の一対の信号線とを
備えてなることを特徴とするエンコーダシステムに関す
る。
【0013】本発明のエンコーダシステムにおいては、
エンコーダ側に各種のデータを格納する記憶手段と、制
御装置側からのシリアル信号をパラレル信号に変換する
シリアル/パラレル変換手段と、制御装置側にエンコー
ダ側の前記記憶手段にデータを送るためのパラレル/シ
リアル変換手段とが付加されてもよい。
【0014】また、本発明のエンコーダシステムにおい
ては、機械装置側に複数のエンコーダが備えられてもよ
い。
【0015】
【作用】制御装置側の主制御部から送受信制御手段にデ
ータリクエスト信号が入力されると、送受信制御手段
は、送信手段をオンするとともに、データリクエスト信
号を送信手段に入力する。送信手段は入力されたデータ
リクエスト信号を信号線を介してエンコーダ側の受信手
段に入力する。エンコーダ側の受信手段は入力されたデ
ータリクエスト信号を送受信制御手段に入力する。送受
信制御手段は入力されたデータリクエスト信号に基づい
て、受信手段をオフし、送信手段をオンし、しかるのち
パラレル/シリアル変換手段にシリアルデータの送信手
段への入力を指示する。パラレル/シリアル変換手段は
この指示により送信手段へシリアルデータを入力する。
送信手段は、信号線を介して制御装置側の受信手段にシ
リアルデータを入力する。受信手段はこのシリアルデー
タをシリアル/パラレル変換手段に入力する。シリアル
/パラレル変換手段は入力されたシリアルデータをパラ
レルデータに変換して主制御部に入力する。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明を実施
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
【0017】図1は本発明の一実施例にかかわるエンコ
ーダシステムの機能ブロック図、図2は実施例1の詳細
ブロック図、図3は本発明の実施例2にかかわるエンコ
ーダシステムの詳細ブロック図、図4は本発明の実施例
3にかかわるエンコーダシステムの詳細ブロック図、図
5は本発明の実施例4にかかわるエンコーダシステムの
概略ブロック図である。図において、1は検出部、2は
パラレル/シリアル変換手段(変換器)、3は送信手段
(ドライバー)、4は受信手段(レシーバー)、5は送
受信制御手段(送受信制御部)、11は主制御部、12
は送受信制御手段(送受信制御部)、13は送信手段
(ドライバー)、14は受信手段(レシーバー)を示
す。
【0018】実施例1 実施例1は、エンコーダから制御装置への単一データを
転送する場合を示す。
【0019】実施例1にかかわるエンコーダシステム
は、図2に示すように、エンコーダ側に図示されていな
い検出部(本実施例ではアブソリュートエンコーダが用
いられている)からのパラレル信号をシリアル信号に変
換するパラレル/シリアル変換器2と、このパラレル/
シリアル変換器2からのシリアル信号を制御装置側へ送
信するドライバー3と、制御装置側からのデータリクエ
スト信号を受信するレシーバー4と、このレシーバーか
らのデータリクエスト信号によりエンコーダ側の送受信
を制御する送受信制御部5とを主要構成要素として備
え、また制御装置側にデータリクエスト信号により制御
装置側の送受信を制御する送受信制御部12と、データ
リクエスト信号をエンコーダ側に送信するドライバー1
3と、エンコーダ側からのシリアル信号を受信するレシ
ーバー14と、レシーバーからのシリアル信号をパラレ
ル信号に変換するシリアル/パラレル変換器15とを主
要構成要素として備え、そして、エンコーダ側と制御装
置側との間の信号伝達のための一対の信号線を備えてな
るものである。
【0020】ここで、エンコーダ側の送受信制御部5
は、前記のごとく、エンコーダ側の送受信を制御する機
能を有するものであるため、例えば、レシーバ4から入
力されるデータリクエスト信号でセットされ、パラレル
/シリアル変換器2からの送信完了信号でリセットされ
るフリップフロップ素子で構成される。
【0021】また、制御装置側の送受信制御部12は、
前記のごとく、制御装置側の送受信を制御する機能を有
するものであるため、エンコーダ側と同様にデータリク
エスト信号でセットされ、シリアル/パラレル変換器1
5からの受信完了信号でリセットされるフリップフロッ
プ素子で構成される。
【0022】その他の構成要素の詳細な説明は省略する
が、その種の素子に従来より用いられているものを好適
に用いることができる。
【0023】なお、エンコーダ側は前記各機能を1個の
LISに組み込ませて構成させることもできる。また、
制御装置側の送受信制御部は、主制御部にかかる機能組
み込ませて構成することもできる。
【0024】次に、このように構成されたエンコーダシ
ステムの動作について説明する。
【0025】まず、通常状態ではエンコーダ側はレシー
ブモード(受信モード)、制御装置側はドライブモード
(送信モード)となっている。
【0026】ステップ1:制御装置側の主制御部(図示
せず)よりデータリクエスト信号が送受信制御部12に
入力される。
【0027】ステップ2:送受信制御部12は、データ
リクエスト信号をドライバーに入力する。
【0028】ステップ3:ドライバー13はこのデータ
リクエスト信号を信号線を介してエンコーダ側のレシー
バー4に入力する。しかるのち、送受信制御部12は制
御装置側をレシーブモードに変換する。すなわち、送受
信制御部12はドライバー13のエネイブル端子にオフ
信号を入力しドライバー13をオフするとともに、レシ
ーバー14のエネイブル端子にオン信号を入力しレシー
バー14をオンする。また、シリアル/パラレル変換器
15をリセットする。
【0029】ステップ4:レシーバー4は入力されたこ
のデータリクエスト信号を送受信制御部5に入力する。
【0030】ステップ5:送受信制御部5はこのデータ
リクエスト信号に基づいてエンコーダ側をドライブモー
ドに変換する。すなわち、ドライバー3のエネイブル端
子にオン信号を入力しドライバー3をオンするととも
に、レシーバー4のエネイブル端子にオフ信号を入力し
レシーバーをオフする。また、パラレル/シリアル変換
器2に保持しているシリアルデータのドライバー3への
入力を指示する。
【0031】ステップ6:パラレル/シリアル変換器2
はこの指示に基づいてパラレルデータをシリアルデータ
に変換してドライバー3に入力する。
【0032】ステップ7:ドライバー3はこのシリアル
データを信号線を介して制御装置側のレシーバー14に
入力する。送受信制御部はパラレル/シリアル変換器2
からデータ送信完了信号を受け、エンコーダ側をレシー
ブモードに変換する。すなわち、レシーバー4をオンす
るとともにドライバー3をオフする。また、パラレル/
シリアル変換器2をリセットする。
【0033】ステップ8:制御装置側のレシーバー14
は入力されたシリアルデータをシリアル/パラレル変換
器15に入力する。
【0034】ステップ9:シリアル/パラレル変換器1
5は生成したパラレルデータを主制御部(図示せず)に
入力する。こののち通常状態に戻る。
【0035】このように実施例1においては、一対の信
号線によりエンコーダ側のデータを制御装置側へ転送す
ることができる。
【0036】実施例2 実施例2に、エンコーダ側の複数データのうちの1つの
データを選択的に制御装置へ転送する場合を示す。
【0037】実施例2にかかわるエンコーダシステム
は、図3に示すように、エンコーダ側にパルス変換器
と、パルスカウンターと、第1ラッチ回路と、第2ラッ
チ回路と、パラレル/シリアル変換器と、送受信制御部
と、ドライバーと、レシーバーとを備え、制御装置側に
シリアル/パラレル変換器と、送受信制御部と、ドライ
バーと、レシーバーとを備え、そして両者を接続する信
号線とを主要構成要素として備えてなるものである。
【0038】かかる構成を有するエンコーダシステムに
おいては、サーボモーターのロータ軸に取付けられたイ
ンクリメンタルエンコーダ部からは、従来と同様に、9
0度位相差のあるA相、B相の矩形波信号PA,PBお
よび一回転に一回の一回転信号(基準位置信号ともい
う)PZが出力される。なお、この信号発生部の構成は
従来と同一であるので、その詳細は省略されている。
【0039】実施例2においても、エンコーダ側はかか
る機能を有する1個のLSIにより構成されてもよく、
また制御装置側の送受信制御部は主制御部に一体的に構
成されてもよい。
【0040】前記矩形波信号PA,PBはパルス変換器
に入力される。パルス変換器は、入力された矩形波信号
の順序によって回転が正転か逆転かを判別し、正転時の
パルスUP、逆転時のパルスDPを出力する。そして、
この正転時のパルスUP、逆転時のパルスDPはパルス
カウンターに入力され、パルス数が積算されるようにな
っている。そして、このパルスカウンターの値は第1ラ
ッチ回路および第2ラッチ回路に入力される。この第2
ラッチ回路は、基準位置信号PZに基づいて、入力され
ているパルスカウンターの値をラッチする。
【0041】本実施例ではエンコーダ側の2つのデー
タ、すなわち、データリクエスト信号が入力された瞬間
のパルスカウンタの値(第1ラッチ回路でラッチす
る)、あるいは基準位置信号PZにより第2ラッチ回路
にラッチされたパルスカウンタの値のどちらかを選択し
て制御装置へ転送する場合を示す。
【0042】以下に、その動作について説明する。
【0043】実施例1ではデータリクエスト信号は単に
データ転送を指示するだけの意味しか持たないが、実施
例2ではデータの選択と転送という2つの指示が必要と
なる。したがって、ここでのデータリクエスト信号は2
ビットのシリアル信号になる。すなわち、データリクエ
スト信号の1ビット目で受信したいデータを指定し、2
ビット目で転送を指示するという構成がとられている。
【0044】エンコーダ側の送受信制御部はデータリク
エスト信号の内容に従って、2つのラッチ回路のどちら
か一方にセレクト信号(第1ラッチ回路に対してはラッ
チおよびセレクト信号)を出し、その後、選択したラッ
チ回路のデータはパラレル/シリアル変換器を通してド
ライバーへ送信される。
【0045】実施例2におけるエンコーダ側の送受発信
制御部は、2ビットのデータリクエスト信号を受ける必
要があるため、例えば、フリップフロップ素子2個で構
成される。
【0046】その他モード切替などの動作は実施例1と
同様に処理される。
【0047】このように実施例2においては、一対の信
号線によりエンコーダ側のデータを選択して制御装置側
へ転送することができる。
【0048】実施例3 実施例3に、エンコーダと制御装置間でデータのやりと
りをする場合を示す。
【0049】実施例3にかかわるエンコーダシステム
は、図4に示すように、エンコーダ側に複数(図3に示
す例においては3個)のデータと、パラレルデータをシ
リアルデータに変換するパラレル/シリアル変換器と、
制御装置側からのシリアル型式で送信されてくるデータ
をパラレル信号に変換するシリアル/パラレル変換器
と、送受信制御部と、レシーバーと、ドライバーとを主
要構成要素として備え、制御装置側にパラレル型式のデ
ータリクエスト信号をシリアルデータに変換するパラレ
ル/シリアル変換器と、エンコーダ側からのシリアルデ
ータをパラレルデータに変換するシリアル/パラレル変
換器と、送受信制御部と、ドライバーと、レシーバーと
を主要構成要素として備え、そして両者を接続する信号
線とを備えてなるものである。
【0050】実施例3のエンコーダ側のデータには、例
えばパルスカウンターの値、検出部が正常であるか否か
の情報、基準位置信号PZに基づいてラッチされたパル
スカウンターの値、モータの電気角検出信号などがあ
る。
【0051】ここで、エンコーダ側の送受信制御部は、
レシーバーおよびドライバーのオン・オフを制御し、パ
ラレル/シリアル変換器およびシリアル/パラレル変換
器の入出力を制御し、シリアル/パラレル変換器から入
力される制御装置側からの送信データを解析して、指示
されている動作を制御する機能を有している。
【0052】前記説明から明らかなように、実施例3の
システムは、エンコーダと制御装置の間でデータをやり
とりするものである。すなわち、エンコーダに対しある
データを受信したい、あるいはエンコーダのあるデータ
を制御装置から送るデータにセットしたいというような
動作を行なうものである。
【0053】したがって、制御装置側から送信されるデ
ータリクエスト信号は次のような意味を表現できるデー
タとなる。その具体例をあげれば以下のようになる。
【0054】エンコーダのデータを指定する。
【0055】そのデータを制御装置へ読み込むのか、
制御装置の指示するデータを書き込むのかを指定する。
【0056】転送開始を指定する。
【0057】そして、制御装置側においてこれらの情報
を必要な長さのシリアルデータとされて、エンコーダ側
に指令がなされる。また、エンコーダ側は、受信した指
令を解析してそれに従った動作を行なう。
【0058】このように実施例3においては、一対の信
号線によりエンコーダ側と制御装置側とのデータの送受
信ができる。
【0059】実施例4 実施例4に、複数個のエンコーダと制御装置間でデータ
の送受信を行なう場合を示す。
【0060】実施例4にかかわるエンコーダシステム
は、図5に示すように、機械装置側にn個のエンコーダ
を有する。
【0061】実施例4の各のエンコーダは実施例3に示
すエンコーダにさらに自己の番号を識別する機能を追加
したものである。
【0062】したがって、制御装置からのデータリクエ
スト信号は、実施例3に加えてエンコーダ番号の情報が
含まれる。このデータリクエスト信号を受信した各エン
コーダは、自分にあらかじめ与えられている番号と、デ
ータリクエスト信号に含まれるエンコーダ番号が一致す
ると、はじめて一連のデータの送受信動作を開始する。
【0063】ここで当然のことながら、データリクエス
ト信号に含まれるエンコーダ番号と一致しないエンコー
ダは何の動作も行なわない。
【0064】このように実施例4においても、一対の信
号線によりエンコーダ側と制御装置側との信号の交換が
できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のエン
コーダシステムによれば次のような効果が得られる。
【0066】(1)エンコーダ側と制御装置側との間の
信号線の本数が2本でよいためケーブルの太さは細くて
よい。そのため、屈曲させられても断線しにくい。
【0067】(2)制御装置側に設けられる断線検出回
路の個数が削減されるので、プリント基板を小さくする
ことができる。また、断線検出回路の個数が削減される
ので、誤動作の確率も減少する。したがって、断線検出
回路の誤動作により機械装置が不用意に停止させられる
事態が著しく減少する。
【0068】(3)信号線の本数が削減されているの
で、コネクターの数も削減することができる。そのた
め、接触不良が発生する確率も減少する。
【0069】(4)信号線の本数が削減できるので、信
号線にかかわるコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかわるエンコーダシステ
ムの機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例1にかかわる詳細ブロック図で
ある。
【図3】本発明の実施例2にかかわる詳細ブロック図で
ある。
【図4】本発明の実施例3にかかわる詳細ブロック図で
ある。
【図5】本発明の実施例4にかかわる詳細ブロック図で
ある。
【図6】従来のエンコーダシステムの概略ブロック図で
ある。
【図7】従来のエンコーダシステムにおける信号線の説
明図である。
【符号の説明】
1 検出部 2 パラレル/シリアル変換手段(変換器) 3 送信手段(ドライバー) 4 受信手段(レシーバー) 5 送受信制御手段(送受信制御部) 11 主制御部 12 送受信制御手段(送受信制御部) 13 送信手段(ドライバー) 14 受信手段(レシーバー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−108226(JP,A) 特開 昭63−271114(JP,A) 特開 平2−110799(JP,A) 特開 平3−120420(JP,A) 特許2516678(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンコーダ側に検出部からのパラレル信
    号をシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換手
    段と、該パラレル/シリアル変換手段により変換された
    シリアル信号を送信する送信手段と、制御装置側からの
    制御信号を受信する受信手段と、エンコーダ側の送受信
    を制御する送受信制御手段と、制御装置側にエンーダ側
    へ制御信号を送信する送信手段と、エンコーダ側からの
    信号を受信する受信手段と、該受信手段からのシリアル
    信号をパラレル信号に変換するシリアル/パラレル変換
    手段と、制御装置側の送受信を制御する送受信制御手段
    と、前記エンコーダ側と前記制御装置側との間の信号伝
    達用の一対の信号線とを備えてなることを特徴とするエ
    ンコーダシステム。
  2. 【請求項2】 エンコーダ側に、制御装置側からのシリ
    アル信号をパラレル信号に変換するシリアル/パラレル
    変換手段と、制御装置側にエンコーダ側へのパラレル信
    号をシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換手
    段とが付加されてなることを特徴とする請求項1記載の
    エンコーダシステム。
  3. 【請求項3】 複数のエンコーダが備えられてなること
    を特徴とする請求項1記載のエンコーダシステム。
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