JP2000077792A - 半導体レーザユニット - Google Patents

半導体レーザユニット

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JP2000077792A JP10245325A JP24532598A JP2000077792A JP 2000077792 A JP2000077792 A JP 2000077792A JP 10245325 A JP10245325 A JP 10245325A JP 24532598 A JP24532598 A JP 24532598A JP 2000077792 A JP2000077792 A JP 2000077792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LDチップと受光素子を一つのパッケージ内に
配置し、部品点数の削減、組み立て作業の簡素化、製品
の小型化、低コスト化等を実現した半導体レーザユニッ
トにおいて、実装後の基板下面側に対するソケット部の
突出寸法を小さくする。 【解決手段】カット溝21を切断レベルとしてソケット
部12の下部12aを分断する。その際、中空部20内
の梁部22が、左右に対向する並列状のリードピン4の
各アウターリードの変形を防止するカット用支えとして
機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクやその
他各種の光応用機器に組み込まれてピックアップを構成
する半導体レーザユニットに関し、詳しくは、ホログラ
ム方式のピックアップにおいて、光源用のレーザダイオ
ードチップ(以下「LDチップ」と称する)と信号読取
用の受光素子を一つのパッケージ内に配置した半導体レ
ーザユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音楽用CDやその他のCD−RO
M、MD等の各種光ディスクシステムにおいて、ビーム
生成、光分岐、誤差信号生成等の機能を有するホログラ
ム素子(HOE)を光学系として採用したホログラム方
式のピックアップが提案されている。このピックアップ
は光源用のLDチップと信号読取用の受光素子とを一つ
のパッケージ内に配置した半導体レーザユニットと、そ
の半導体レーザユニットの上面に接着固定したホログラ
ム素子とを備えている。このようなホログラム方式のピ
ックアップは、部品点数の削減,耐環境性能の向上等に
よって小型軽量化,低価格化,高速アクセスを可能にす
る等、様々な利点を達成することができる。
【0003】一方、本願出願人は、ノート型パソコン用
のCD−ROMドライブ、音楽用CD、MD等の携帯型
や車搭載型プレーヤー等の光応用機器における更なる小
型軽量化、低コスト化のニーズに即応可能な半導体レー
ザユニットとして、特願平10−28359号を先に提
案している。この先行技術は、LDチップと受光素子を
アイランドに搭載し、そのLDチップ及び受光素子に電
気的に接続する並列状のリードピンを樹脂成形部に鉛直
方向をもって保持させ、該樹脂成形部と前記アイランド
を一体的に集合させて一つのパッケージにした半導体レ
ーザユニットにおいて、上記樹脂成形部は並列状のリー
ドピンに対し、インナーリードとアウターリードの突端
面又は側面に夫々電気的接続面を残して各リードピンを
被覆するよう成形すると共に、前記樹脂成形部における
アイランド下面側に突出する部分に、各リードピンのア
ウターリードの電気的接続面が露呈するソケット部を形
成したものである。そうして、LDチップと受光素子を
一つのパッケージ内に配置して部品点数の削減、組み立
て作業の簡素化、製品の小型化、低コスト化等を実現し
た半導体レーザユニットにおいて、アウターリードの変
形防止と外部端子への接続作業の簡素化を図ることがで
きるという効果を奏するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】処で、上述した本願出
願人による先提案についてより詳細に検討した場合、以
下の点に改良の余地を残していた。すなわち、上記ソケ
ット部は、実装に先立ちテスターに装着して導通テスト
を行い、しかる後図6〜7に示すように、実装基板に設
けた装填部(開口)に挿入し、各アウターリードの電気
的接続面を外部端子に半田付けして実装するが、実装後
において、基板下面側に対するソケット部の突出寸法が
大きく、製品の更なる小型・薄型化に対し支障になる虞
れが無いとは言えなかった。基板下面側に対するソケッ
ト部の突出寸法を小さくするべく、ソケット部を予め小
さく形成することも考えられるが、その場合、導通テス
ト用テスターに対する装着が困難になる。本発明はこの
ような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とす
るところは、本願出願人による先提案のレーザユニット
の利点を奏すると共に、実装後の基板下面側に対するソ
ケット部の突出寸法を小さくできる半導体レーザユニッ
トを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光源用のレーザダイオードチップと信号読
取用の受光素子をアイランドに搭載し、そのレーザダイ
オードチップ及び受光素子に電気的に接続する並列状の
リードピンを樹脂成形部に鉛直方向をもって保持させ、
該樹脂成形部と前記アイランドを一体的に集合させて一
つのパッケージにした半導体レーザユニットであって、
上記樹脂成形部は、並列状のリードピンに対しインナー
リードとアウターリードの突端面又は側面に電気的接続
面を残して各リードピンを連結固定するよう成形すると
共に、樹脂成形部におけるアイランド下面側に突出する
部分は、各リードピンのアウターリードの電気的接続面
が露呈するソケット部とし、さらに該ソケット部の下部
を分断可能に形成したことを要旨とする。
【0006】このような構成によれば、本出願人による
先提案の半導体レーザユニット同様、アウターリードは
外部端子との電気的接続面を残して、樹脂成形部によっ
てその周囲を保護されるので、アウターリードの長さ調
整のために切断加工を行う際や、樹脂成形部とアイラン
ドを固定する際、さらには製造後の取り扱いの際などに
おいて、アウターリード端部の変形を効果的に防止し得
る。また、樹脂成形部におけるアイランド下面側に突出
する部分に、各リードピンのアウターリードの電気的接
続面が露呈するソケット部が形成されるので、該ソケッ
ト部を、導通テスト用のテスターや基板に形成したソケ
ット装填部等に挿入するだけで、各リードピンと外部端
子の電気的接続が行えるようになる。加えて、ソケット
部の下部を分断可能としたので、実装に先立つテスター
による導通テストは分断前の状態で行い、実装後はソケ
ット部下部を分断することで、基板下面側に対するソケ
ット部の突出寸法を小さくすることができる。
【0007】本発明に係る半導体レーザユニットのより
具体的な態様として、光源用のレーザダイオードチップ
と信号読取用の受光素子をアイランドに搭載し、そのレ
ーザダイオードチップ及び受光素子に電気的に接続する
並列状のリードピンを、左右一対の樹脂成形部に分散し
て鉛直方向をもって保持させ、これら左右の樹脂成形部
と前記アイランドとを接合部同士を固定して一体的に集
合させて一つのパッケージにした半導体レーザユニット
であって、上記左右の樹脂成形部は、リードフレームの
並列状のリードピンに対し、インナーリードとアウター
リードの突端面又は側面に電気的接続面を残して各リー
ドピンを連結固定するよう成形すると共に、左右の樹脂
成形部におけるアイランド下面側に突出する部分は、各
リードピンのアウターリードの電気的接続面が露呈する
ソケット部とし、さらに該ソケット部の下部を分断可能
に形成することが挙げられる。
【0008】このような構成によれば、左右一対の樹脂
成形部とアイランドとを一体化させるので、請求項1の
半導体レーザユニットを組み立て方式により構成するこ
とができる。この組み立て方式では、並列状のリードピ
ンを保持した樹脂成形部とアイランドを各々作製してお
きこれを組み立てるものであるから、生産性の向上を図
ることができる。
【0009】また本発明は、上記ソケット部が、左右に
対向する並列状リードピンの各アウターリードの側面に
実装用の電気的接続面を、下端面に導通試験用の電気的
接続面をそれぞれ有すると共に、左右に対向するアウタ
ーリード間には樹脂が充填されない中空部を有し、さら
にソケット部下部の分断箇所に切断用のカット溝を設け
ると共に、前記中空部内には分断線に沿う梁部を備えて
なることを要旨とする。このような構成によれば、実装
に先立つテスターによる導通テストは分断前の状態で行
うが、その際の電気的導通は各アウターリード下端面の
導通試験用の電気的接続面によって行い、実装後はソケ
ット部下部を分断し、外部端子による電気的導通は各ア
ウターリード側面の実装用の電気的接続面により行う。
またソケット部下部を分断する際は、カット溝を切断レ
ベルとしてカッター等の切断装置により分断作業を行う
が、その際、中空部内の梁部が、左右に対向する並列状
のリードピンの各アウターリードの変形を防止するカッ
ト用支えとして機能する。
【0010】尚、本発明において、上記並列状のリード
ピンの各アウターリードは、側面に電気的接続面を残し
て樹脂成形部で被覆され、且つそれらアウターリードの
下端部は内側へ折曲して樹脂成形部により保護されてい
ることが好ましい。このように構成した場合、アウター
リード下端部が確実に保護され、アウターリード端部の
変形を効果的に防止することが可能になる。
【0011】また本発明において、上記並列状のリード
ピンの各インナーリードは、突端面に電気的接続面を残
して樹脂成形部で被覆されていることが好ましい。この
ように構成した場合、リードピンとLDチップや受光素
子とを電気的に接続するためのワイヤボンディングのル
ープ距離を必要最低限にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を図面に基づい
て説明する。図5は本発明に係る半導体レーザユニット
の実施の形態の一例を示す斜視図、図9はその縦断正面
図、図10は縦断側面図、図1乃至図4はこの半導体レ
ーザユニットAの製造工程を示す斜視図、図6〜図7は
基板への実装状態を示す斜視図、図8はソケット部下部
の分断工程を示す斜視図である。
【0013】半導体レーザユニットAの基本的構成部分
は本願出願人による先提案の半導体レーザユニット(特
願平10−28359号)と同様であるので、以下、一
部省略して要部のみ説明する。光源用のLDチップ(レ
ーザダイオードチップ)1と信号読取用の受光素子2を
アイランド3に搭載し、そのLDチップ1と受光素子2
に電気的に接続する並列状のリードピン4,4…を、左
右一対の樹脂成形部5,5に分散して鉛直方向をもって
保持させ、これら左右の樹脂成形部5とアイランド3と
を接合部同士を固定して一体的に集合させて一つのパッ
ケージにし、そのパッケージ上面部分をカバー6で覆っ
てLDチップ1と受光素子2を保護し、さらにカバー6
の上面にはホログラム素子7を取り付けてホログラム方
式のピップアップを構成するようになっている。
【0014】アイランド3は、冷間鋳造等で高精度に成
型されている。本例のアイランド3は図に示すように平
面視円板形に形成されると共に、その中央部に隆起部3
aを残して左右の装着孔3b,3bを設けてなり、隆起
部3aはアイランド3の直径に沿って立ち上がるよう形
成する。また隆起部3aの長さ方向略中央部位の側面に
は垂直立面3cが形成され、この垂直立面3cに、銀ペ
ースト等の半田材料を用いてモニタ用フォトダイオード
10を固定し、さらにこのフォトダイオード10の表面
にLDチップ1を接着等で固定している。隆起部3a
は、前記垂直立面3cの右側寄りにおける水平上面3d
を受光素子2の搭載面とし、図2に示すようにその水平
上面3dに受光素子2を接着等で固定している。またア
イランド3は、上記隆起部3aの側周面における垂直立
面3c以外の部分を、左右の樹脂成形部5との接合部と
なる接合面3eとしている。
【0015】左右の樹脂成形部5は、リードフレームの
並列状のリードピン4,4…に対し、インナーリードの
突端面にボンディング用の電気的接続面9aを、アウタ
ーリードの側面に実装用の電気的接続面9bを夫々残し
て各リードピン4を連結固定するようモールド成形さ
れ、細かな点の相違を除いて概ね、インナーリードを被
覆する上段部5aと、アウターリードを被覆する下段部
5bとを階段状に連設し、且つ各樹脂成形部5の内面に
は、上記アイランド3及び相対する樹脂成形部5との接
合部となるコ字形の接合面5cが形成されている。そう
して両者を組み合わせた時(合致された時)には、中央
に空間を存した状態でコ字形の接合面5c,5cの先端
同士が突き合う関係を作り出すと共に、下段部5b内に
各リードピン4,4…のアウターリード裏面側に位置す
る中空部20が形成されるように構成され、これら接合
面5c,5cとアイランドの接合面3e同士を密接させ
ると共に超音波溶着等の接合手段を用いて、左右の樹脂
成形部5,5とアイランド3とが一体的に固定される。
また樹脂成形部5におけるアイランド3下面側に突出す
る部分、すなわち上記下段部5b,5bは、各リードピ
ン4のアウターリードの電気的接続面9bが露呈するソ
ケット部12を構成する。
【0016】ソケット部12は、左右に対向する並列状
リードピン4,4…の各アウターリードの側面に実装用
の電気的接続面9bを、下端面に導通試験用の電気的接
続面9cをそれぞれ形成すると共に、左右に対向するア
ウターリード間には樹脂が充填されない中空部20を形
成し、さらにソケット部下部12aの分断箇所に切断用
のカット溝21を設けると共に、中空部20内には分断
線に沿う梁部22を樹脂成形により一体に備えており、
カット溝21に沿って(梁部22の下面に沿って)、ソ
ケット部下部12aを分断可能に構成されている。
【0017】並列状のリードピン4,4…は左右の樹脂
成形部5,5を樹脂モールドで成形することで、その両
樹脂成形部5,5に分散して保持される。すなわちリー
ドピン4,4…はリードフレームを使用し、該リードフ
レームは基板となる帯状の極薄金属板、例えば42アロ
イ板や銅板等にプレス成型或いはエッチング等の周知手
段を施して複数のリードピン4を所望ピッチをもって多
数並設状に有するように成形されたものであり、所定の
成形型(左右の樹脂成形部5成形用の型)にこのリード
フレームをセットし樹脂でモールド成形することによ
り、リードピン4,4…を分散して左右の樹脂成形部
5,5に、鉛直方向で且つ串刺し状をもって一体に保持
される。またリードピン4,4…は、一方の樹脂成形部
5に保持される分と、他方の樹脂成形部5に保持される
分とが、リードフレームの中心線8aを境に左右に配設
され、左右の樹脂成形部5の成形を行った後、リードフ
レームを中心線8aを境に分割し、分割した左右のリー
ドフレームを対向状に立ち上げれば、図1〜図2に示す
ように、並列状のリードピン4,4…を鉛直方向をもっ
て保持した左右の樹脂成形部5,5が対峙するようにな
る。リードピン4,4…は図9に示すように、アウター
リードの下端部4aが樹脂成形部5内に埋没するよう、
所定箇所を内側へ折曲させ、該下端部4aを樹脂成形部
5により保護されている。
【0018】上記アイランド3と、並列状のリードピン
4,4…を鉛直方向をもって保持する左右の樹脂成形部
5,5との三者の接合(組み立て)は、まず中心線8a
を境に分割した左右のリードフレーム8b,8cを各々
立ち上げて左右の樹脂成形部5,5が対峙するように配
置し、次に一方のリードフレーム8bにおいて並列状の
リードピン4,4…を鉛直方向をもって保持する一方の
樹脂成形部5の上段部5aをアイランド3の一方の装着
孔3bに挿入して接合面3e,5c同士を密接させ、然
る後他方のリードフレーム8cにおいて並列状のリード
ピン4,4…を鉛直方向をもって保持する他方の樹脂成
形部5の上段部5aをアイランド3の他方の装着孔3b
に挿入して接合面3e,5c,5c同士を密接させ、そ
の後それら接合面同士を超音波溶着等の接合手段を用い
て相互に固定することで、左右の樹脂成形部5,5とア
イランド3とが一体的に集合するようになる(図1〜図
2参照)。
【0019】斯様にアイランド3、左右の樹脂成形部
5,5の三者からなる組立体は、凹部3fに収容された
アースリードピン11の突端部に上方から切目を入れな
がらその半割り部11a、11aを凹部3f縁に加締固
定して固定強度を増強させた後、各リードピン4のイン
ナーリードの突端面になる電気的接続面9aと、垂直立
面3c,水平上面3dに固定するLDチップ1や受光素
子2とを、ワイヤボンディング13で電気的に接続す
る。
【0020】また、左右の樹脂成形部5,5の下段部5
bで被覆された各リードピン4,4…のアウターリード
は、外部端子との電気的接続面(実装用の電気的接続
面)9bをその下段部5b側面に露呈し、且つ導通試験
用の電気的接続面9cを下段部5bの下面に露呈する状
態で、樹脂成形部5によってその周囲を保護される。
【0021】ワイヤボンディング13による接続が終了
した後、組立体の上面全体を覆うように上方からカバー
6を被せて、LDチップ1、受光素子2、インナーリー
ドの突端面(電気的接続面9a)、ワイヤボンディング
13等を保護する(図3参照)。然る後、図4に示すよ
うに、樹脂成形部5の底面に沿って並列状のリードピン
4,4…をリードフレーム8a,8bから切断する。こ
の時、樹脂成形部5の底面がガイド面になると共に、ア
ウターリードの下端部4aが樹脂成形部5により保護さ
れているので、切断面が曲がることのない適正な切断加
工がなされる。また、左右の樹脂成形部5,5における
アイランド3下面側に突出する部分、すなわち左右の下
段部5b,5bに、各リードピン4,4…のアウターリ
ードの電気的接続面9b、9cが露呈するソケット部1
2が形成される。
【0022】カバー6の中央の窓孔6aにホログラム素
子7を取付けて、半導体レーザユニットAの組み立てが
完成する(図5参照)。尚、リードピン4の突端面は切
断面であるため、導通性や接続信頼性を向上させるため
にラッピング処理した方が好ましいものである。またカ
バー6,ホログラム素子7の固定には嵌合、係合、接
着、溶着等の各種固着手段を採用できる。また、耐熱樹
脂を用いて樹脂成形部5を成形したり、リードフレーム
をパラジウム等によりメッキすることなどは、耐熱性、
耐久性の向上を図ったり、銀のホイスカが樹脂部分に入
り込むマイグレーションを防止する上で好ましい。
【0023】そうして、このように構成された半導体レ
ーザユニットAは、並列状のリードピン4,4…を鉛直
方向をもって保持する予成形された左右の樹脂成形部
5,5と、アイランド3との接合面3e,5c同士を固
定した組立方式の半導体レーザユニットを提供できる。
そして、樹脂成形部5に対するリードピン4,4…の鉛
直方向での保持がリードフレームを使用しての樹脂モー
ルドによるものであって、各々のリードピン4に対する
樹脂成形被覆層(樹脂成形部5)を成形型の精度で必要
最適限度にすることによって、組立方式でありながら所
望の寸法まで小型化できる。また、アイランド3は金属
材料で成形され平面度、直角度に優れた面精度を具備す
ることから、LDチップ1,受光素子2のような取付精
度が要求される部品を安定的且つ精度良く取り付けるこ
とができる。しかも、アースリードピン11を加締固定
してアース手段を形成し、その上その加締固定を樹脂成
形部5,5とアイランド3との固定強度増強手段として
有効利用しており、メッキ処理を不要にした上でその加
締固定を樹脂成形部5とアイランド3との組立時の結合
強度の増強を図り得、組立方式の半導体レーザユニット
でありながら、簡単な構造でもってアース手段と固定強
度増強手段とを兼備できる。
【0024】また、並列状のリードピン4,4…が鉛直
方向に保持されるので、アイランド3上のLDチップ
1、受光素子2の周囲を各リードピン4のインナーリー
ドで占有することが無くなり、小型化への対応も可能で
ある。また、リードピン4,4…はリードフレームの製
作精度でより高密度化でき、またそのリードフレームは
帯状金属板に複数製品分のリードピン4,4…を一度若
しくは連続して成形できることから、リードピン4,4
…を格別な接着や固定手段等を使用することなく高集
積、高精度をもってアイランド3に鉛直方向をもって支
持することが可能となり、従来に比べ、成形作業,工程
が簡略化する上、折り曲げ精度等の影響を全く受けず、
信頼性の高い半導体レーザユニットを供することができ
る。
【0025】これらの利点に加えて、ソケット部下部1
2aを分断可能としたので、実装に先立つ導通テストは
分断前の状態で行い、実装後はソケット部下部12aを
分断することで、基板30下面側に対するソケット部1
2の突出寸法を小さくすることができる。
【0026】図6〜図8は、上記した半導体レーザユニ
ットAを基板30に実装する場合を示す。基板30は樹
脂基板、セラミック基板、プリント基板等のこの種技術
分野において通常用いられるもので、その一面に、銅等
による配線パターンが形成されている。また基板30の
所定箇所には、半導体レーザユニットAのソケット部1
2が嵌合状に挿入される装填口31が形成され、その装
填口31の開口縁に、ソケット部12の外面に露出する
電気的接続面9bと接触する接点(外部端子)32が形
成されている。
【0027】そうして、半導体レーザユニットAのソケ
ット部12を装填口31に嵌合状に挿入して、ソケット
部12の外面に露呈する各電気的接触面9bを夫々所定
の接点32に接触させると共に、その電気的接触面9b
と接点32とを半田付けし、さらに必要に応じてソケッ
ト部12或いはアイランド3を配線基板30に接着,半
田付け、テープ止めするなどして、半導体レーザユニッ
トAを実装する(図6〜図7)。このような実装構造に
よれば、各リードピン4,4…のアウターリード毎にリ
ード線をつないで半田付けする実装作業を余儀なくされ
た従来の不具合を解消し、ピックアップ組み立て作業の
自動化を促進できる。そうして、実装作業終了後、図8
に示すように、カット溝を切断レベルとしてカッター等
の切断装置により分断作業を行うが、その際、中空部内
の梁部が、左右に対向する並列状のリードピンの各アウ
ターリードの変形を防止するカット用支えとして機能す
る。
【0028】以上、本発明に係る半導体レーザユニット
の実施の形態の一例を説明したが、本発明はこれに限定
されず、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思
想の範囲内であれば、他の異なる実施形態とすることも
可能であって、本出願人による先提案の特願平9−84
86号、特願平9−59239号、特願平9−5924
0号等に開示される技術思想を、上述の実施形態の適所
に適宜採用することは、これら先提案に係る構成と本発
明に係る構成との相乗効果が期待できる等の理由から好
ましい。例えば、上記実施の形態に係る半導体レーザユ
ニットAは、従来の半導体レーザユニットと同規格とす
るべく、アイランド3を従来品のアイランドと同様に円
板形とし、さらに左右の樹脂成形部5とアイランド3と
を接合面3a,5c同士を固定して一体化させたが、ア
イランドや樹脂成形部の形状、リードピンにおけるイン
ナーリードの電気的接合面とLDチップ,受光素子との
電気的接続構造等に、前記先提案に開示される構造を採
用すれば、半導体レーザユニットの小型化,低コスト化
等を促進させる上で好ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る半導体レーザユニットは以
上説明したように構成したので、本願出願人による先提
案の半導体レーザユニットによる効果、すなわち、製造
後の試験作業や電気機器等の装置への実装、組み付け作
業性の大幅な向上が期待できるという効果に加えて、実
装後はソケット部下部を分断して基板下面側に対するソ
ケット部突出寸法を小さくし、製品の更なる小型・薄型
化に対応することができるという効果を奏する。
【0030】請求項2によれば、上記効果に加えて、並
列状のリードピンを保持する左右一対の樹脂成形部とア
イランドとを一体化させるものであるから、上記半導体
レーザユニットを組み立て方式により製造することがで
きる。この製造方式では、並列状のリードピンを保持し
た樹脂成形部とアイランドを別個に作製しておき、これ
を組み立てるものであるから、生産性の大幅な向上をも
期待できる。
【0031】請求項3によれば、ソケット部下部を分断
する際、カット溝を切断レベルとして分断作業を行える
と共に、中空部内の梁部が左右に対向する並列状リード
ピンの各アウターリードの変形を防止する。よって、ソ
ケット部下部の分断を容易に行え、且つ分断時や分断後
のリードピンの変形を防止し得る等、多くの効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体レーザユニットの製造工程
を示す斜視図。
【図2】受光素子の取り付け工程を示す斜視図。
【図3】カバーの取り付け工程を示す斜視図。
【図4】リードピンの切断工程を示す斜視図。
【図5】本発明に係る半導体レーザユニットの完成状態
を示す斜視図。
【図6】本発明に係る半導体レーザユニットの実装工程
を示す斜視図。
【図7】実装状態を示す斜視図。
【図8】実装後の切断工程を示す斜視図。
【図9】本発明に係る半導体レーザユニットの中央縦断
面図。
【図10】図9の(X)−(X)線に沿う断面図。
【符号の説明】
A:半導体レーザユニット 1:LDチップ(レーザダイオードチップ) 2:受光素子 3:アイランド 4:リードピン 5:樹脂成形部 8a,8b:リードフレーム 9b:実装用の電気的接続面 9c:導通試験用の電気的接続面 12:ソケット部 12a:ソケット部の下部 20:中空部 21:カット溝 22:梁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 勇 埼玉県秩父郡小鹿野町大字小鹿野755の1 株式会社秩父富士内 (72)発明者 坊野 憲司 埼玉県秩父郡小鹿野町大字小鹿野755の1 株式会社秩父富士内 Fターム(参考) 5D119 AA04 AA38 BA01 CA09 FA05 FA28 FA33 KA28 KA41 LB07 5F073 BA05 EA29 FA02 FA06 FA21 FA27 FA28 FA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源用のレーザダイオードチップと信号
    読取用の受光素子をアイランドに搭載し、そのレーザダ
    イオードチップ及び受光素子に電気的に接続する並列状
    のリードピンを樹脂成形部に鉛直方向をもって保持さ
    せ、該樹脂成形部と前記アイランドを一体的に集合させ
    て一つのパッケージにした半導体レーザユニットであっ
    て、 上記樹脂成形部は、並列状のリードピンに対しインナー
    リードとアウターリードの突端面又は側面に電気的接続
    面を残して各リードピンを連結固定するよう成形すると
    共に、樹脂成形部におけるアイランド下面側に突出する
    部分は、各リードピンのアウターリードの電気的接続面
    が露呈するソケット部とし、さらに該ソケット部の下部
    を分断可能に形成したことを特徴とする半導体レーザユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 光源用のレーザダイオードチップと信号
    読取用の受光素子をアイランドに搭載し、そのレーザダ
    イオードチップ及び受光素子に電気的に接続する並列状
    のリードピンを、左右一対の樹脂成形部に分散して鉛直
    方向をもって保持させ、これら左右の樹脂成形部と前記
    アイランドとを接合部同士を固定して一体的に集合させ
    て一つのパッケージにした半導体レーザユニットであっ
    て、 上記左右の樹脂成形部は、リードフレームの並列状のリ
    ードピンに対し、インナーリードとアウターリードの突
    端面又は側面に電気的接続面を残して各リードピンを連
    結固定するよう成形すると共に、左右の樹脂成形部にお
    けるアイランド下面側に突出する部分は、各リードピン
    のアウターリードの電気的接続面が露呈するソケット部
    とし、さらに該ソケット部の下部を分断可能に形成した
    ことを特徴とする半導体レーザユニット。
  3. 【請求項3】 上記ソケット部は、左右に対向する並列
    状リードピンの各アウターリードの側面に実装用の電気
    的接続面を、下端面に導通試験用の電気的接続面をそれ
    ぞれ形成すると共に、左右に対向するアウターリード間
    には樹脂が充填されない中空部を形成し、さらに該ソケ
    ット部の下部分断箇所に切断用のカット溝を設けると共
    に、前記中空部内には分断線に沿う梁部を備えてなる請
    求項1又は2記載の半導体レーザユニット。
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