JP3327522B2 - 半導体レーザユニット - Google Patents
半導体レーザユニットInfo
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- JP3327522B2 JP3327522B2 JP2835998A JP2835998A JP3327522B2 JP 3327522 B2 JP3327522 B2 JP 3327522B2 JP 2835998 A JP2835998 A JP 2835998A JP 2835998 A JP2835998 A JP 2835998A JP 3327522 B2 JP3327522 B2 JP 3327522B2
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Description
他各種の光応用機器に組み込まれてピックアップを構成
する半導体レーザユニットに関し、詳しくは、ホログラ
ム方式のピックアップにおいて、光源用のレーザダイオ
ードチップ(以下「LDチップ」と称する)と信号読取
用の受光素子を一つのパッケージ内に配置した半導体レ
ーザユニットに関する。
M、MD等の各種光ディスクシステムにおいて、ビーム
生成、光分岐、誤差信号生成等の機能を有するホログラ
ム素子(HOE)を光学系として採用したホログラム方
式のピックアップが提案されている。このピックアップ
は光源用のLDチップと信号読取用の受光素子とを一つ
のパッケージ内に配置した半導体レーザユニットと、そ
の半導体レーザユニットの上面に接着固定したホログラ
ム素子とを備えている。このようなホログラム方式のピ
ックアップは、部品点数の削減,耐環境性能の向上等に
よって小型軽量化,低価格化,高速アクセスを可能にす
る等、様々な利点を達成することができる。図15は従
来の半導体レーザユニットを示し、コバール等の金属か
らなるステムをベース(アイランド)100 とし、そのベ
ース100 上方にLDチップ101 と受光素子102 を搭載す
ると共に、端子用のリードピン103 はベース100 に開穿
した複数の孔104 に挿入してセットし、LDチップ101
と受光素子102 は各々ワイヤボンディング105 により所
定のリードピン103 に電気的に接続してある。光学的な
理由から受光素子102 はベース100 に突設した台座106
上面に固定する一方、LDチップ101 はその受光素子10
2 よりも上位で且つレーザ発光点が上方を向くようにベ
ース100 に立設した取付面107 の側面に固定し、且つベ
ース100 の上面に対してLDチップ101 はほぼ垂直を、
また受光素子102 はほぼ水平を各々維持するようにして
ある。この先行技術ではリードピン103 をベース100 の
孔104 に挿入した後、その孔104 にガラス封止剤108 等
を充填してリードピン103 の固定と絶縁を行うため、リ
ードピン103 のピッチを狭めるには自ずと限界があり、
ベース100 のこれ以上の小型化が困難であり、ノート型
パソコン用のCD−ROMドライブ、音楽用CD、MD
等の持ち運び用や車搭載用プレーヤー等の光応用機器に
おける更なる小型軽量化のニーズに即応できない問題が
あった。
人は図12乃至図14に示す半導体レーザユニットを先
に提案している(特願平9−8486号,特願平9−5
9239号)。図14に示す先行技術はLDチップ201
と受光素子202 とを備えたベースであるアイランド203
と、多数のリードピン204 を有するリードフレーム205
と、アイランド203 に対する各リードピン204 の固定と
絶縁とを行う樹脂モールド206または成形樹脂とを備え
て、アイランド203 の周囲を形成するリードピン204 …
を電気的な接続端子として用いるようにしてなる。そう
して、アイランド100 に形成した複数の孔104 に夫々リ
ードピン103 を挿入し更に充填材104 で充填してリード
ピン103 の固定と絶縁とを行う前述の従来技術に比べ、
ベースとなるアイランド203 を可能な限り小さくするこ
とができ、更なる小型化を可能にすると共に、リードフ
レーム204 は基板となる1枚の帯状金属板に複数製品分
の成形が可能であることから、樹脂モールド、成形樹脂
するに際しても複数製品分を一度に若しくは連続して成
形でき、部品点数の削減を図り、またばらつきのない高
精度な製品を量産することができる。
く検討すると、アイランド203 の周囲からインナーリー
ド204aを引き込んでリードピン204 の固定と絶縁を行う
ため、そのインナーリード204aが結果としてアイランド
203 におけるLDチップ201及び受光素子202 搭載用ス
ペースを占有するレイアウトになってしまう。そのた
め、その分だけアイランド203 を僅かながら大型化して
LDチップ201及び受光素子202 を搭載するに必要なス
ペースを確保する設計とならざるを得ず、最小限まで小
型化する上で未だ開発の余地があった。また、リードフ
レーム205 に前記インナーリード204aを折り曲げ加工し
たり、予成形されたアイランド203 とリードフレーム20
5 とを共に型内に一緒に収めて樹脂モールド206 や成形
樹脂を固着する必要上、成形が複雑になり、低コストで
提供する上で工夫の余地もあった。
消せんとするもので、LDチップ301 と受光素子302 を
アイランド303 に搭載し、そのLDチップ301 ,受光素
子302 に電気的に接続する並列状のリードピン304 を、
左右一対の樹脂成形部305,305 に鉛直方向をもって保持
させ、これら樹脂成形部305 とアイランド303 を接合部
同士を固定して一体的に集合させて一つのパッケージに
してなり、並列状のリードピン304 を鉛直方向をもって
保持し、さらに図13に示すように、樹脂成形部305 を
リードフレーム306 における並列状のリードピン304 に
樹脂モールドで予成形することで、LDチップと受光素
子を一つのパッケージ内に配置する半導体レーザユニッ
トにおいて更なる小型化を低コストで実現したものであ
る。
行技術についてさらに検討すると、並列状のリードピン
304 は樹脂成形部305 に串刺し状に保持されるが、その
アウターリード304a部分は樹脂成形部305 の下面側に突
出しており、アウターリード304aの長さ調整のために切
断加工を行う際や、樹脂成形部305 とアイランド303 を
固定する際、さらには製造後の取り扱いの際などにアウ
ターリード端部が変形する虞れがあった。また、この種
半導体レーザユニットは製造後にテスター(ソケット)
を使って導通テストを行うが、上記先行技術では、樹脂
成形部305 の下面側に突出する複数のアウターリード30
4aを、その端部が変形しないよう気遣いながらソケット
の接点と接続させる作業を強いられ、さらにピックアッ
プを組み立てる際には夫々のアウターリード304a毎にリ
ード線をつないで半田付けする作業が必要であり、これ
らテスト作業、ピックアップ組み立て作業を自動化する
上での障壁になっていた。
たもので、その目的とする処は、LDチップと受光素子
を一つのパッケージ内に配置してなり、部品点数の削
減、組み立て作業の簡素化、製品の小型化、低コスト化
等を実現した半導体レーザユニットにおいて、アウター
リードの変形防止と外部端子への接続作業の簡素化を図
ることにある。
1では、LDチップと受光素子をアイランドに搭載し、
そのLDチップ及び受光素子に電気的に接続する並列状
のリードピンを樹脂成形部に鉛直方向をもって保持さ
せ、該樹脂成形部と前記アイランドを一体的に集合させ
て一つのパッケージにした半導体レーザユニットにおい
て、上記樹脂成形部は並列状のリードピンに対し、イン
ナーリードとアウターリードの突端面又は側面に夫々電
気的接続面を残して各リードピンを被覆するよう成形す
ると共に、前記樹脂成形部におけるアイランド下面側に
突出する部分に、各リードピンのアウターリードの電気
的接続面が露呈するソケット部を形成したことを基本要
旨とする。このような構成によれば、アウターリード
は、外部端子との電気的接続面を残して、樹脂成形部に
よってその周囲を保護されるので、アウターリードの長
さ調整のために切断加工を行う際や、樹脂成形部とアイ
ランドを固定する際、さらには製造後の取り扱いの際な
どにおいて、アウターリード端部の変形を効果的に防止
する。また、樹脂成形部におけるアイランド下面側に突
出する部分に、各リードピンのアウターリードの電気的
接続面が露呈するソケット部が形成されるので、該ソケ
ット部を、導通テスト用のテスターや基板に形成したソ
ケット装填部等に挿入するだけで、各リードピンと外部
端子の電気的接続が行えるようになる。
受光素子をアイランドに搭載し、そのLDチップ及び受
光素子に電気的に接続する並列状のリードピンを、左右
一対の樹脂成形部に分散して鉛直方向をもって保持さ
せ、これら左右の樹脂成形部と前記アイランドとを接合
部同士を固定して一体的に集合させて一つのパッケージ
にした半導体レーザユニットにおいて、上記左右の樹脂
成形部はリードフレームの並列状のリードピンに対し、
インナーリードとアウターリードの突端面又は側面に夫
々電気的接続面を残して各リードピンを被覆するよう成
形すると共に、前記左右の樹脂成形部におけるアイラン
ド下面側に突出する部分に、各リードピンのアウターリ
ードの電気的接続面が露呈するソケット部を形成したこ
とを基本要旨とする。このような構成によれば、並列状
のリードピンを鉛直方向をもって保持する左右一対の樹
脂成形部とアイランドとを、接合部同士を固定して一体
化させるものであるから、請求項1の半導体レーザユニ
ットを組み立て方式により組み立て形成することができ
る。この組み立て方式では、並列状のリードピンを保持
した樹脂成形部とアイランドを各々作製しておき、これ
を組み立てるものであるから、生産性の向上を図ること
ができる。
て、上記並列状のリードピンの各アウターリードは、側
面に電気的接続面を残して樹脂成形部で被覆され、且つ
それらアウターリードの下端部は内側へ折曲して樹脂成
形部により保護されていることを特徴とする。このよう
な構成によれば、アウターリード下端部が確実に保護さ
れ、アウターリード端部の変形をより効果的に防止する
ことが可能になる。
1、2において、上記並列状のリードピンの各インナー
リードは、突端面に電気的接続面を残して樹脂成形部で
被覆されていることを特徴とする。このような構成によ
れば、リードピンとLDチップや受光素子とを電気的に
接続するためのワイヤボンディングのループ距離を必要
最低限にすることができる。
て説明する。図8は本発明に係る半導体レーザユニット
の実施の形態の一例を示す斜視図、図1乃至図7はこの
半導体レーザユニットAの製造工程を示す斜視図、図9
は基板への実装状態を示す断面図、図10はその底面
図、図11はコネクターへの接続状態を示す一部切欠正
面図である。
示すように光源用のLDチップ(レーザダイオードチッ
プ)1と信号読取用の受光素子2をアイランド3に搭載
し、そのLDチップ1と受光素子2に電気的に接続する
並列状のリードピン4,4…を、左右一対の樹脂成形部
5,5に分散して鉛直方向をもって保持させ、これら左
右の樹脂成形部5とアイランド3とを接合部同士を固定
して一体的に集合させて一つのパッケージにし、そのパ
ッケージ上面部分をカバー6で覆ってLDチップ1と受
光素子2を保護し、さらにカバー6の上面にはホログラ
ム素子7を取り付けてホログラム方式のピップアップを
構成するようになっている。
型されている。このアイランド3は図1に示すように平
面視円板形に形成されると共に、その中央部に隆起部3
aを残して左右の装着孔3b,3bを設けてなり、隆起
部3aはアイランド3の直径に沿って立ち上がるよう形
成する。また隆起部3aの長さ方向略中央部位の側面に
は垂直立面3cが形成され、この垂直立面3cに、銀ペ
ースト等の半田材料を用いてモニタ用フォトダイオード
10を固定し、さらにこのフォトダイオード10の表面
にLDチップ1を接着等で固定している。隆起部3a
は、前記垂直立面3cの右側寄りにおける水平上面3d
を受光素子2の搭載面とし、図4に示すようにその水平
上面3dに受光素子2を接着等で固定している。またア
イランド3は、上記隆起部3aの側周面における垂直立
面3c以外の部分を、左右の樹脂成形部5との接合部と
なる接合面3eとし、且つその接合面3eの所定箇所に
は、後述するアースリードピン11を収容する凹部3f
を凹設している。
リードフレーム8の並列状のリードピン4,4…に対
し、インナーリードの突端面に電気的接続面9aを、ア
ウターリードの側面に電気的接続面9bを夫々残して各
リードピン4を被覆するようモールド成形され、細かな
点の相違を除いて概ね、インナーリードを被覆する上段
部5aと、アウターリードを被覆する下段部5bとを階
段状に連設し、且つ各樹脂成形部5の内面には、上記ア
イランド3及び相対する樹脂成形部5との接合部となる
コ字形の接合面5cが形成されている。そうして両者を
組み合わせた時(合致された時)には、中央に空間を存
した状態でコ字形の接合面5c,5cの先端同士が突き
合う関係を作り出すように構成され、これら接合面5
c,5cとアイランドの接合面3e同士を密接させると
共に超音波溶着等の接合手段を用いて、左右の樹脂成形
部5,5とアイランド3とが固定される。また樹脂成形
部5におけるアイランド3下面側に突出する部分、すな
わち上記下段部5bには、各リードピン4のアウターリ
ードの電気的接続面9bが露呈し、左右の樹脂成形部
5,5を接合した際にソケット部12を形成する。
成形部5,5を樹脂モールドで成形することで、その両
樹脂成形部5,5に分散して保持される。すなわちリー
ドピン4,4…はリードフレーム8を使用し、該リード
フレーム8は基板となる帯状の極薄金属板、例えば42
アロイ板や銅板等にプレス成型或いはエッチング等の周
知手段を施して複数のリードピン4を所望ピッチをもっ
て多数並設状に有するように成形されたものであり、所
定の成形型(左右の樹脂成形部5成形用の型)にこのリ
ードフレーム8をセットし樹脂でモールド成形すること
により、リードピン4,4…を分散して左右の樹脂成形
部5,5に、鉛直方向で且つ串刺し状をもって一体に保
持される。またリードピン4,4…は図2に示すよう
に、一方の樹脂成形部5に保持される分と、他方の樹脂
成形部5に保持される分とが、リードフレーム8の中心
線8aを境に左右に配設され、左右の樹脂成形部5の成
形を行った後、リードフレーム8を中心線8aを境に分
割し、分割した左右のリードフレームを各々立ち上げれ
ば、図3に示すように、並列状のリードピン4,4…を
鉛直方向をもって保持した左右の樹脂成形部5,5が対
峙するようになる。リードピン4,4…は図2,図9に
示すように、アウターリードの下端部4aが樹脂成形部
5内に埋没するよう、所定箇所を内側へ折曲させ、該下
端部4aを樹脂成形部5により保護されている。
に示すように、アイランド3に設けた収容用の凹部3f
に嵌まり込むように略板状で、且つ前記凹部3fに相対
する樹脂成形部5の上段部5aの上縁から突出するよう
形成してある。
4,4…を鉛直方向をもって保持する左右の樹脂成形部
5,5との三者の接合(組み立て)は、まず中心線8a
を境に分割した左右のリードフレーム8’を各々立ち上
げて左右の樹脂成形部5,5が対峙するように配置し、
次に一方のリードフレーム8’において並列状のリード
ピン4,4…を鉛直方向をもって保持する一方の樹脂成
形部5の上段部5aをアイランド3の一方の装着孔3b
に挿入して接合面3e,5c同士を密接させ、然る後他
方のリードフレーム8’において並列状のリードピン
4,4…を鉛直方向をもって保持する他方の樹脂成形部
5の上段部5aをアイランド3の他方の装着孔3bに挿
入して接合面3e,5c,5c同士を密接させ、その後
それら接合面同士を超音波溶着等の接合手段を用いて相
互に固定することで、左右の樹脂成形部5,5とアイラ
ンド3とが一体的に集合するようになる(図3〜図4参
照)。
5,5の三者からなる組立体は、収容用の凹部3fに収
容されたアースリードピン11の突端部11aに上方か
ら切目を入れながらその半割り部11a’、11a’を
その凹部3f縁に加締固定して固定強度を増強させた
後、各リードピン5のインナーリードの突端面になる電
気的接続面9aと、垂直立面3c,水平上面3dに固定
するLDチップ1や受光素子2とを、ワイヤボンディン
グ13で電気的に接続する。またその加締部に、より安
定した電気的導通を得るため、導電性接着剤等での接合
も行っても良い。
bで被覆された各リードピン4,4…のアウターリード
は、外部端子との電気的接続面9bをその下段部5b側
面に露呈する状態で、樹脂成形部5によってその周囲を
保護される。
した後、上方からカバー6を組立体の上面全体を覆うよ
うに被せて、LDチップ1、受光素子2、インナーリー
ドの突端面(電気的接続面9a)、ワイヤボンディング
13を保護する(図5参照)。然る後、図6に示すよう
に、樹脂成形部5の底面に沿って並列状のリードピン
4,4…をリードフレーム8’から切断する。この時、
樹脂成形部5の底面がガイド面になると共に、アウター
リードの下端部4aが樹脂成形部5により保護されてい
るので、切断面が曲がることのない適正な切断加工がな
される。また、左右の樹脂成形部5,5におけるアイラ
ンド3下面側に突出する部分、すなわち左右の下段部5
b,5bに、各リードピン4,4…のアウターリードの
電気的接続面9bが露呈するソケット部12が形成され
る。
子7を取付けて、半導体レーザユニットAの組み立てが
完成する。尚、リードピン4の突端面は切断面であるた
め、導通性や接続信頼性を向上させるためにラッピング
処理した方が好ましいものである。またカバー6,ホロ
グラム素子7の固定には嵌合、係合、接着、溶着等の各
種固着手段を採用できる。また、耐熱樹脂を用いて樹脂
成形部5を成形したり、リードフレーム8をパラジウム
等によりメッキすることなどは、耐熱性、耐久性の向上
を図ったり、銀のホイスカが樹脂部分に入り込むマイグ
レーションを防止する上で好ましい。
ーザユニットAは、並列状のリードピン4,4…を鉛直
方向をもって保持する予成形された左右の樹脂成形部
5,5と、アイランド3との接合面3e,5c同士を固
定した組立方式の半導体レーザユニットを提供できる。
そして、樹脂成形部5に対するリードピン4,4…の鉛
直方向での保持がリードフレーム8を使用しての樹脂モ
ールドによるものであって、各々のリードピン4に対す
る樹脂成形被覆層(樹脂成形部5)を成形型の精度で必
要最適限度にすることによって、組立方式でありながら
所望の寸法まで小型化できる。また、アイランド3は金
属材料で成形され平面度、直角度に優れた面精度を具備
することから、LDチップ1,受光素子2のような取付
精度が要求される部品を安定的且つ精度良く取り付ける
ことができる。しかも、アースリードピン11を加締固
定してアース手段を形成し、その上その加締固定を樹脂
成形部5,5とアイランド3との固定強度増強手段とし
て有効利用しており、メッキ処理を不要にした上でその
加締固定を樹脂成形部5とアイランド3との組立時の結
合強度の増強を図り得、組立方式の半導体レーザユニッ
トでありながら、簡単な構造でもってアース手段と固定
強度増強手段とを兼備できる。
方向に保持されるので、アイランド3上のLDチップ
1、受光素子2の周囲を各リードピン4のインナーリー
ドで占有することが無くなり、小型化への対応も可能で
ある。また、リードピン4,4…はリードフレームの製
作精度でより高密度化でき、またそのリードフレームは
帯状金属板に複数製品分のリードピン4,4…を一度若
しくは連続して成形できることから、リードピン4,4
…を格別な接着や固定手段等を使用することなく高集
積、高精度をもってアイランド3に鉛直方向をもって支
持することが可能となり、図14に示す先行技術のよう
に、インナーリードをリードピン先端側に折り曲げ形成
する場合と比べて、成形作業,工程が簡略化する上、折
り曲げ精度等の影響を全く受けず、信頼性の高い半導体
レーザユニットを供することができる。これらの利点に
加えて、本発明に係る効果を有することはいうまでもな
い。
の実施の形態の一例を説明したが、本発明はこれに限定
されず、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思
想の範囲内であれば、他の異なる実施形態とすることも
可能であって、本出願人による先提案の特願平9−84
86号、特願平9−59239号、特願平9−5924
0号等に開示される技術思想を、上述の実施形態の適所
に適宜採用することは、これら先提案に係る構成と本発
明に係る構成との相乗効果が期待できる等の理由から好
ましい。例えば、上記した半導体レーザユニットAは図
15に示す従来の半導体レーザユニットと同規格とする
べく、アイランド3を従来品のアイランドになるベース
100 と同寸法の平面視円板形に形成し、且つ左右の樹脂
成形部5とアイランド3とを接合面3a,5c同士を固
定して一体化させたが、アイランドや樹脂成形部の形
状、リードピンにおけるインナーリードの電気的接合面
とLDチップ,受光素子との電気的接続構造等に、前記
先提案に開示される構造を採用すれば、半導体レーザユ
ニットの小型化,低コスト化等を促進させる上で好まし
い。
ニットAを配線基板Bに実装した状態を示す。配線基板
Bは樹脂基板、セラミック基板、プリント基板等のこの
種技術分野において通常用いられるもので、その一面
に、銅による配線パターンB1 が形成されている。また
配線基板Bの所定箇所には、半導体レーザユニットAの
ソケット部12が嵌合状に挿入される装填口B2 が形成
され、その装填口B2 の開口縁に、上記ソケット部12
の外面に露出する電気的接続面9bと接触する接点(外
部端子)B3 が形成されている。
ット部12を装填口B2 に嵌合状に挿入して、ソケット
部12の外面に露呈する各電気的接触面9bを夫々所定
の接点B3 に接触させると共に、その電気的接触面9b
と接点B3 とを半田付けし、さらに必要に応じてソケッ
ト部12或いは樹脂成形部5,5を配線基板Bに接着,
半田付け、テープ止めするなどして、半導体レーザユニ
ットAを配線基板Bに実装する。このような実装構造に
よれば、各リードピンのアウターリード毎にリード線を
つないで半田付けする実装作業を余儀なくされた従来の
不具合を解消し、ピックアップ組み立て作業の自動化を
促進できる。
AをコネクタCに接続した状態を示す。コネクタCは、
半導体レーザユニットAのソケット部12が着脱自在に
装填される受け部C1 と、この受け部C1 の内面に、上
記ソケット部12の外面に露出する電気的接続面9bと
接触する接点C2 を、弾性変形により出没するよう配設
してなる。そうして、半導体レーザユニットAのソケッ
ト部12を受け部C1 に嵌合状に挿入して、ソケット部
12の外面に露呈する各電気的接触面9bを夫々所定の
接点B3 に接触させると共に、その電気的接触面9bと
接点B3 とを半田付けし、さらに必要に応じてソケット
部12或いは樹脂成形部5,5を配線基板Bに接着,半
田付け、テープ止めするなどして、半導体レーザユニッ
トAを配線基板Bに実装する。このような実装構造によ
れば、各リードピンのアウターリード毎にリード線をつ
ないで半田付けする実装作業を余儀なくされた従来の不
具合を解消し、さらに半田付けや接着等の固着手段を必
要とせず、ワンタッチ方式で半導体レーザユニットAを
実装することが可能になるので、ピックアップ組み立て
作業の自動化の大幅な促進が期待できる。
ニットは以上説明したように、アウターリードが外部端
子との電気的接続面を残して樹脂成形部により保護され
るので、その製造工程における切断,固定等の各種作
業、及び製造後の取り扱いの際などにおいて、アウター
リード端部の変形を効果的に防止でき、歩留りが良く低
コストでの製造が可能である。またアイランド下面側
に、各リードピンのアウターリードの電気的接続面が露
呈するソケット部を突出状に形成され、このソケット部
を、テスターや基板に形成したソケット装填部等に挿入
するだけで、各リードピンと外部端子の電気的接続が行
えるようになる。よって、製造後の試験作業や電気機器
等の装置への実装、組み付け作業性の大幅な向上が期待
できる。
ンを保持する左右一対の樹脂成形部とアイランドとを一
体化させるものであるから、上記効果を有する半導体レ
ーザユニットを組み立て方式により製造することができ
る。この製造方式では、並列状のリードピンを保持した
樹脂成形部とアイランドを別個に作製しておき、これを
組み立てるものであるから、生産性の大幅な向上が期待
できる。
て、各リードピンのアウターリード下端部が内側へ折曲
し樹脂成形部内に埋没するので、アウターリード下端部
が確実に保護され、リードピン端部の変形をより効果的
に防止することが可能になる。
ンナーリードが突端面に電気的接続面を残して樹脂成形
部で被覆されるので、リードピンとLDチップや受光素
子とを電気的に接続するためのボンディングループの距
離を必要最低限にすることができる。
す斜視図。
ールドで樹脂成形部を成形した状態を示す斜視図。
合させる工程を示す斜視図。
を示す斜視図。
装状態を示す拡大断面図。
ーへの接続状態を示す一部切欠正面図。
の組み立て前の斜視図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 光源用のレーザダイオードチップと信号
読取用の受光素子をアイランドに搭載し、そのレーザダ
イオードチップ及び受光素子に電気的に接続する並列状
のリードピンを樹脂成形部に鉛直方向をもって保持さ
せ、該樹脂成形部と前記アイランドを一体的に集合させ
て一つのパッケージにした半導体レーザユニットであっ
て、 上記樹脂成形部は並列状のリードピンに対し、インナー
リードとアウターリードの突端面又は側面に夫々電気的
接続面を残して各リードピンを被覆するよう成形すると
共に、 前記樹脂成形部におけるアイランド下面側に突出する部
分に、各リードピンのアウターリードの電気的接続面が
露呈するソケット部を形成し、 上記並列状のリードピンの各アウターリードは、側面に
電気的接続面を残して樹脂成形部で被覆され、且つそれ
らアウターリードの下端部は内側へ折曲して樹脂成形部
により保護されている ことを特徴とする半導体レーザユ
ニット。 - 【請求項2】 光源用のレーザダイオードチップと信号
読取用の受光素子をアイランドに搭載し、そのレーザダ
イオードチップ及び受光素子に電気的に接続する並列状
のリードピンを、左右一対の樹脂成形部に分散して鉛直
方向をもって保持させ、これら左右の樹脂成形部と前記
アイランドとを接合部同士を固定して一体的に集合させ
て一つのパッケージにした半導体レーザユニットであっ
て、 上記左右の樹脂成形部はリードフレームの並列状のリー
ドピンに対し、インナーリードとアウターリードの突端
面又は側面に夫々電気的接続面を残して各リードピンを
被覆するよう成形すると共に、 前記左右の樹脂成形部におけるアイランド下面側に突出
する部分に、各リードピンのアウターリードの電気的接
続面が露呈するソケット部を形成し、 上記並列状のリードピンの各アウターリードは、側面に
電気的接続面を残して樹脂成形部で被覆され、且つそれ
らアウターリードの下端部は内側へ折曲して樹脂成形部
により保護されている ことを特徴とする半導体レーザユ
ニット。 - 【請求項3】 上記並列状のリードピンの各インナーリ
ードは、突端面に電気的接続面を残して樹脂成形部で被
覆されている請求項1又は2記載の半導体レーザユニッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2835998A JP3327522B2 (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 半導体レーザユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2835998A JP3327522B2 (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 半導体レーザユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11233808A JPH11233808A (ja) | 1999-08-27 |
JP3327522B2 true JP3327522B2 (ja) | 2002-09-24 |
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JP2835998A Expired - Fee Related JP3327522B2 (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 半導体レーザユニット |
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JP (1) | JP3327522B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001119091A (ja) * | 1999-10-22 | 2001-04-27 | Chichibu Fuji Co Ltd | 半導体レーザユニット用のコネクタ及び半導体レーザユニット実装用コネクタ部材並びにそのコネクタ部材を用いた半導体レーザユニットの実装構造 |
JP3712623B2 (ja) | 2001-02-01 | 2005-11-02 | シャープ株式会社 | 半導体レーザパッケージ、その製造方法および光ピックアップ装置 |
-
1998
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JPH11233808A (ja) | 1999-08-27 |
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