JP2000077573A - リ―ドフレ―ム、その製造方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

リ―ドフレ―ム、その製造方法及び半導体装置の製造方法

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JP2000077573A
JP2000077573A JP11262848A JP26284899A JP2000077573A JP 2000077573 A JP2000077573 A JP 2000077573A JP 11262848 A JP11262848 A JP 11262848A JP 26284899 A JP26284899 A JP 26284899A JP 2000077573 A JP2000077573 A JP 2000077573A
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etching stop
stop layer
etching
lead frame
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Kenji Osawa
健治 大沢
Hidetoshi Kusano
英俊 草野
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Sony Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層構造のリードフレームのエッチングス
トップ層をメッキにより大がかりな装置を用いることな
く簡単に形成できるようにし、エッチングストップ層の
他の金属層との密着力を高め、以てエッチングストップ
層と他の層との間に薬品が浸透しての劣化による剥離の
発生を防止する。 【解決手段】エッチングストップ層22を中間層として
その一方の面に厚い金属層23を、他方の面に薄い金属
層24を形成した状態でエッチングストップ層22をエ
ッチングストッパとして上記金属層23、24を選択的
にエッチングするエッチング工程と、上記両面の金属層
23、24をマスクとしてエッチングストップ層22を
エッチングする工程を少なくとも有するリードフレーム
の製造方法において、エッチングストップ層22として
ニッケル系金属からなるものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エッチングストップ層
を中間層としその両側に厚さの異なる銅等の金属層が形
成され、そのうち薄い方の金属層によりリードが形成さ
れたリードフレームと、そのリードフレームの製造方法
と、そのようなリードフレームを用いた半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リードフレームとして、例えば、アルミ
ニウムからなるエッチングストップ層の一方の側に例え
ば外枠、外形リングとなる例えば銅からなる厚い金属層
を形成し、他方の側に例えば銅からなる薄い金属層を、
ないしは該金属からなるパターニングされたリードを形
成し、厚い金属層のパターニング及び薄い金属層のリー
ドを形成するためのパターニングのための金属層のエッ
チングを上記エッチングストップ層をエッチングストッ
パとして用いて行い、その後、上記両金属層をマスクと
して該エッチングストップ層をエッチング除去するとい
うようなエッチングストップ層を有するリードフレーム
を用いた半導体装置の実装技術がある。
【0003】図10(A)乃至(E)及び図11(F)
乃至(H)はそのようなリードフレームの製造方法を工
程順(A)〜(H)に示すものである。
【0004】(A)図10(A)に示すような三層構造
のリードフレーム材1を用意する。該リードフレーム1
は厚さ例えば150μm程度の銅又は銅合金からなる基
板2の表面に蒸着或いはスパッタリングにより厚さ例え
ば3μm程度のアルミニウム膜3を形成し、更に厚さ例
えば0.1〜2μm程度の薄い銅又はニッケルからなる
メッキ下地層4を形成する。リードフレーム材1は最終
段階では外形リングになる。
【0005】(B)次に、上記メッキ下地層4上にレジ
スト膜を形成し、該レジスト膜を露光、現像してパター
ニングする。レジスト膜のパターニングーは形成すべき
リードのパターンに対してネガのパターンである。この
パターニングが終わると該レジスト膜をマスクとして銅
或いはニッケル等からなる膜をメッキにより形成する。
5は該メッキにより形成されたリードであり、図10
(B)はリード5等形成後のレジスト膜の除去後の状態
を示す。
【0006】(C)次に、図10(C)に示すように、
リードフレーム材1に対してそれを貫通するエッチング
を両面から選択的に行うことにより複数のフィルム回路
が一体に連結されたリードフレーム形状に成形する。エ
ッチングは例えば塩化第2鉄系のエッチング液を用いて
行う。
【0007】(D)次に、図10(D)に示すように、
上記リードフレーム材1のリード形成面側の表面に絶縁
層(絶縁フィルム)6を選択的に形成する。該絶縁層6
は感光性を有する樹脂材料を用い、それを塗布し、露
光、現像することにより所望のパターンに形成する。
7、7、・・・は絶縁層6の各リード5、5、・・・の
ボール電極(8)を形成すべき部分を露出させる開口で
あり、該開口7、7、・・・を有するように絶縁層6の
選択的形成が行われる。
【0008】(E)次に、図10(E)に示すように、
上記リード5、5、・・・表面に上記絶縁層6をマスク
として外部端子となる半田ボール8、8、・・・を形成
する。該半田ボール8、8、・・・はニッケルメッキ
(厚さ例えば80〜110μm)及び半田若しくは金メ
ッキ(厚さ例えば0.1〜5μm)により形成される。
【0009】(F)次に、図11(F)に示すように、
リードフレーム材1の裏面側に位置する厚い銅層2の外
形リングとなる部分9よりも内側を裏面側からの選択的
エッチングにより除去する。このエッチングは、例えば
2 SO4 /H22 系のエッチング液を用いて行う。
なぜならば、このエッチング液は銅を侵すが、アルミニ
ウムを侵さず、アルミニウム層3aにエッチングストッ
パとしての役割を果たさせることができるからである。
尚、この段階では、該アルミニウム層3aは図10
(C)の選択的エッチングの際に除去された部分を除き
残存している状態である。
【0010】(G)次に、図11(G)に示すように、
上記リード5、5、・・・及び残存する厚い銅層2をマ
スクとしてそのリード5、5、・・・の下地であるメッ
キ下地層4及びエッチングストッパであったアルミニウ
ム層3aをエッチングする。これにより、各リード5、
5、・・・が独立し、ここで初めて互いに電気的にショ
ートした状態ではなくなる。
【0011】(H)次に、必要に応じて図11(H)に
示すように、各リード5、5、・・・の端部にバンプ1
0、10、・・・を形成する。従って、バンプは半導体
素子4側に形成する場合もあるし、全く形成しない場合
もある。
【0012】図12は図10、図11に示した方法で製
造したリードフレームを用いて実装した半導体素子を示
す断面図である。11は半導体素子で、その各電極が上
記各リード5、5、・・・の端部にバンプ10、10、
・・・を介して接続されている。12は半導体素子11
を封止する封止樹脂、13はリードフレーム及び半導体
素子11の裏面に接続された薄皿状のヒートスプレッ
ダ、14は該ヒートスプレッダ13に半導体素子11の
裏面を接着する例えば銀ペーストからなる導電性接着剤
である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような、アルミニ
ウムからなるエッチングストップ層を中間層としその一
方の面に厚い銅などの金属層を他方の面に薄い金属層或
いはそれからなるリードを形成した多層構造のリードフ
レーム、その製造方法に関しては種々のものが本願出願
人会社から種々の提案が為されているが、それらの技術
には下記の如き問題があった。
【0014】先ず第1に、アルミニウム層3を形成する
には、蒸着乃至スパッタリング法を用いることが必要で
あり、それには蒸着装置或いはスパッタリング装置とい
う高価な装置を用いることが必要であり、高コスト化の
要因になるという問題がある。第2に、蒸着或いはスパ
ッタリングにより形成された金属層はそれがアルミニウ
ムであるか否かを問わずに下地との接着力が弱く、リー
ドフレームの製造過程で薬品のその間(アルミニウム層
3・銅膜2間)への浸透、その間での剥離が生じ易いと
いう問題がある。というのは、蒸着、スパッタリングに
よる金属層の形成は層間の接着力がファンデルワールス
力によることになり、その力は例えばメッキ等により形
成する場合における密着力に比較して顕著に弱いからで
ある。
【0015】特に、外形リング9の銅膜2とアルミニウ
ムからなるエッチングストップ層3との間における薬剤
の侵入が生じ易く、剥離が生じ易くなる。そして、かか
る層間剥離はパッケージの外形寸法の変化、封止、接着
等をする樹脂のクラックの発生等の問題をもたらす。
【0016】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、エッチングストップ層を中間層とす
る多層構造のリードフレームのエッチングストップ層を
メッキにより形成できるようにして大がかりな装置を用
いることなく簡単な装置でエッチングストップ層の形成
ができるようにし、更に、エッチングストップ層の他の
金属層との密着力を高め、以てエッチングストップ層と
他の層との間に薬品が浸透して劣化が生じたり、その間
が剥離したりすることを防止することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1のリードフレー
ムは、厚いアウターリードと、薄いインナーリードとの
間にエッチングストップ層を介在せしめたリードフレー
ムにおいて、該エッチングストップ層をニッケル系金属
により形成したことを特徴とする。
【0018】従って、請求項1のリードフレームによれ
ば、エッチングストップ層をニッケル系金属により形成
したので、エッチングストップ層の形成をメッキにより
行うことができる。従って、アルミニウムをエッチング
ストップ層として用いた場合のように蒸着或いはスパッ
タリングにより形成するために高価な蒸着装置或いはス
パッタリング装置を必要としないので、使用設備の低価
格化を図ることができ、延いてはリードフレーム或いは
それを用いた半導体装置の低価格化を図ることができ
る。
【0019】また、エッチングストップ層の形成をメッ
キにより行うことができるので、エッチングストップ層
とそれと接する金属層との接着力を、蒸着或いはスパッ
タリングによりエッチングストップ層を形成する場合に
比較して強くすることができる。というのは、メッキに
よる金属層の形成は結晶格子を成長させながら行われる
ので、ファンデルワールス力による密着力よりも顕著に
強い密着力が得られる。従って、エッチングストップ層
とそれと接する金属層との層間に薬剤が侵入して劣化が
生じたり、剥離が生じるおそれをなくすことができる。
【0020】請求項2のリードフレームは、薄い配線層
からなるリードと、厚い金属層からなる外形リング又は
外枠とを有するリードフレームにおいて、該リードと外
形リング又は外枠との間が、その間の中間層を成したニ
ッケル系金属からなるエッチングストップ層により連結
されたことを特徴とする。
【0021】従って、請求項2のリードフレームによれ
ば、エッチングストップ層をニッケル系金属により形成
したので、エッチングストップ層の形成がメッキにより
行うことができる。従って、アルミニウムをエッチング
ストップ層として用いた場合のように蒸着或いはスパッ
タリングにより形成するために高価な蒸着装置或いはス
パッタリング装置を必要としないので、使用設備の低価
格化を図ることができ、延いてはリードフレーム或いは
それを用いた半導体装置の低価格化を図ることができ
る。
【0022】また、エッチングストップ層の形成をメッ
キにより行うことができるので、上述したように、エッ
チングストップ層とそれが接する金属層との接着力を、
蒸着或いはスパッタリングによりエッチングストップ層
を形成する場合に比較して強くすることができる。従っ
て、エッチングストップ層とそれが接する金属層との層
間に薬剤が侵入して劣化が生じたり、剥離が生じるおそ
れをなくすことができる。特に、外形リングを有する場
合において生じていたところの、外形リングの金属層と
エッチングストップ層との間における薬剤の侵入が生
じ、剥離が生じてパッケージの外形寸法の変化、封止、
接着等をする樹脂にクラックが発生することを防止する
ことができる。
【0023】請求項3のリードフレームの製造方法は、
エッチングストップ層と中間層としてその一方の面に厚
い金属層を、他方の面に薄い金属層を形成した状態で上
記エッチングストップ層をマスクとして上記金属層を選
択的にエッチングするエッチング工程と、上記両面の金
属層をマスクとして上記エッチングストップ層をエッチ
ングする工程を少なくとも有するリードフレームの製造
方法において、エッチングストップ層としてニッケル系
金属からなるものを用いることを特徴とする。
【0024】従って、請求項3のリードフレームの製造
方法によれば、エッチングストップ層をニッケル系金属
により形成したので、エッチングストップ層の形成がメ
ッキにより行うことができる。従って、アルミニウムを
エッチングストップ層として用いた場合のように蒸着或
いはスパッタリングにより形成するために高価な蒸着装
置或いはスパッタリング装置を必要としないので、使用
設備の低価格化を図ることができ、延いてはリードフレ
ーム或いはそれを用いた半導体装置の低価格化を図るこ
とができる。
【0025】また、エッチングストップ層の形成をメッ
キにより行うことができるので、エッチングストップ層
とそれが接する金属層との接着力を、蒸着或いはスパッ
タリングによりエッチングストップ層を形成する場合に
比較して強くすることができる。従って、エッチングス
トップ層とそれと接する金属層との層間に薬剤が侵入し
て劣化が生じたり、剥離が生じるおそれをなくすことが
できる。
【0026】請求項4の半導体装置の製造方法は、請求
項3記載の製造方法によりリードフレームを製造し、該
リードフレームのリードに半導体素子を該半導体素子の
電極にて接続することを特徴とする。
【0027】従って、請求項4の半導体装置の製造方法
によれば、エッチングストップ層をニッケル系金属によ
り形成したリードフレームを用いて半導体装置の製造を
行うが故に、そのようなリードフレームが有した上記各
利点をその半導体装置の製造方法が享受できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明リードフレームの第1のも
のは、アウターリードと、薄い配線層からなるインナー
リードとの間に介在するエッチングストップ層をニッケ
ル系金属により形成したものであり、第2のものは、薄
い金属層からなるリードと、厚い金属層からなる外枠或
いは外形リングとの間にエッチングストップ層をニッケ
ル系金属により形成したものである。
【0029】アウターリード、外形リング或いは外枠を
成す厚い金属層の材料は例えば銅乃至銅合金からなり、
厚さは例えば50〜200μmというような厚さを有す
る。インナーリード或いはリードを成す金属層は例えば
銅乃至銅合金からなる。尚、該金属層は、ニッケル系金
属からなるエッチングストップ層の上に直接形成するよ
うにしても良いが、より下地との密着性を高めるため
に、該エッチングストップ層上に薄い(例えば0.1〜
2.0μm)銅をメッキしてそれを下地層とし、その上
に形成するようにしても良い。
【0030】エッチングストップ層はニッケルにより形
成しても良いし、それに他の物質、例えばリンPを混合
させたニッケル合金でも良く、その厚さは例えば0.1
〜5μm程度が好適である。
【0031】本発明リードフレームの製造方法は、エッ
チングストップ層を中間層としてその一主面に厚い金属
層を、他主面に薄い金属層を形成した状態で上記エッチ
ングストップ層をエッチングストッパとして上記金属層
を選択的にエッチングするエッチング工程と、上記両面
の金属層をマスクとして上記エッチングストップ層をエ
ッチングする工程を少なくとも有するリードフレームの
製造方法において、エッチングストップ層としてニッケ
ル系金属からなるものを用いる。エッチングストップ層
をエッチングストッパとして上記金属層を選択的にエッ
チングするエッチング工程には、当然にニッケル系金属
にはエッチング速度を低く、その両側に形成された金属
層に対してエッチング速度が顕著に高いエッチング液を
用いる。このような性質を有するものであるならばどの
ようなエッチング液でも良いが、該金属層が銅乃至銅系
の金属からなる場合には、例えばアンモニア水(化学式
NH4 OH NH3 濃度例えば15%以上)と塩化第二
銅(化学式CuCl2 濃度例えば20%以上)との混合
液が好適である。
【0032】また、上記金属層をエッチングストッパと
して上記エッチングストップ層を選択的にエッチングす
るエッチング工程には、当然に該金属層にはエッチング
速度が低く、その中間層を成すところのニッケル系金属
からなるエッチングストップ層に対してエッチング速度
が顕著に高いエッチング液を用いる。このような性質を
有するものであるならばどのようなエッチング液でも良
いが、該金属層が銅乃至銅系の金属からなる場合には、
例えば硫酸25%程度、過酸化水素6%程度のものを主
剤とした調整品たる酸性液体が好適である。
【0033】
【実施例】以下、本発明を図示実施の形態に従って詳細
に説明する。
【0034】図1(A)乃至(E)は本発明リードフレ
ームの製造方法の第1の実施例を工程順に示す断面図、
図2(A)、(B)はその実施例を工程順に示す斜視図
である。
【0035】(A)図1(A)に示すように三層構造の
金属板をリードフレーム材21として用意する。該リー
ドフレーム材21は、エッチングストップ層(厚さ2〜
30μm)22を、42合金あるいは銅合金からなる例
えば100〜250μm程度の厚い金属層23と銅箔か
らなる10〜50μm程度の薄い金属層24によってサ
ンドイッチ状に挟んだ三層構造を有している。厚い金属
層23はアウターリードとなって機械的強度を確保する
ためのものであるのに対して、薄い金属層24はインナ
ーリードとなるものであり、微細なパターンを形成でき
るように薄く形成されているのである。
【0036】エッチングストップ層22はニッケル系金
属からなる。ニッケル系金属は、金属層23、24に対
するエッチング液、例えばアンモニア水(化学式NH4
OHNH3 濃度例えば15%以上)と塩化第二銅(化学
式CuCl2 濃度例えば20%以上)との混合液にエッ
チングされない金属であるのでエッチングストップ層2
2の材料として選ばれたのであり、該エッチングストッ
プ層22は後において金属層23と24の互いに一方に
対するエッチングによって他方がエッチングされること
を阻む役割を果たす。
【0037】(B)次に、図1(B)に示すように金属
層23及び金属層24の表面にフォトレジスト膜25a
及び25bを選択的に形成する。厚い金属層23表面に
形成されたフォトレジスト膜25aはリードフレームの
インナーリード以外の部分を構成するパターンを有し、
薄い金属層24の表面に形成されたフォトレジスト膜2
5bはインナーリード及びガイドホール26近辺等肉厚
を特に厚くすべき部分を成すパターンを有している。
尚、フォトレジスト膜25の開口部の幅は通常最小10
〜20μmにするが、ガイドホール26近辺等厚肉部分
に関してはサイドエッチング量を考慮にいれて開口幅を
設定する必要がある。
【0038】(C)次に、例えばアンモニア水(化学式
NH4 OH NH3 濃度例えば15%以上)と塩化第二
銅(化学式CuCl2 濃度例えば20%以上)との混合
液を用いてリードフレーム材1の厚い金属層23の表面
に対してエッチングする。すると、図1(C)に示すよ
うに金属層23が選択的にエッチングされリードフレー
ムの母体たるアウターリード27が形成される。
【0039】(D)次に、上記エッチング液(あるいは
硫酸塩を主剤とし、弗化物塩と界面活性剤を添加した調
整品)を用いて薄い金属層24に対するエッチングを行
う。すると、第1図(D)に示すように金属層24が選
択的にエッチングされ、インナーリード28と、ガイド
ホール6の形成された厚肉部29が形成される。金属層
24が例えば厚さ18μmの銅箔の場合、実際に約40
μmピッチのインナーリード28、28、・・・を形成
することが可能であり、著しく微細化することができ、
ピン数の増加の要請に応えることができる。
【0040】その後、溶剤によってフォトレジスト膜2
5a、25bを除去する。このフォトレジスト膜25
a、25b除去後の状態を示す斜視図が図2(A)であ
る。
【0041】(E)次いで、例えば硫酸25%程度、過
酸化水素6%程度のものを主剤とした調整品たる酸性液
体からなるエッチング液によりエッチングストップ層2
2を除去する。このエッチング液は、銅に対してはエッ
チング速度が遅く、ニッケル系金属に対してはエッチン
グ速度が速い。このエッチングによって、図1(E)に
示すように、金属層23と金属層24のエッチング後に
残存する部分の間にのみエッチングストップ層22が残
存し、それ以外のエッチングストップ層22は除去され
た状態になり、リードフレームが完成する。図2(B)
はリードフレーム完成後の状態を示す。
【0042】尚、必要に応じてリードフレームの表面を
錫、金、半田(鉛10%、錫90%)等により全面的な
いし部分的にメッキするようにしても良い。
【0043】また、上記例では選択的エッチング終了後
のフォトレジスト膜25a、25bの剥離と、エッチン
グストップ層22の除去とを別々に行っていたが、同時
に行うようにしても良い。また、レジスト除去の際に超
音波を加えるとレジスト除去がやり易くなる。
【0044】本リードフレームの製造方法によれば、リ
ードフレーム材21の金属層23をリードフレームの母
材(アウターリード)として充分な機械的強度を確保す
るに必要な厚さに、金属層24を微細なインナーリード
28、28、・・・をエッチングにより形成できるよう
な薄さにすることができる。というのは、金属層23・
24間にエッチングストップ層22が介在しているので
金属層23・24に対して独立してエッチングすること
ができるからである。
【0045】従って、充分な機械的強度を有しつつイン
ナーリードが微細なリードフレームを得ることができ
る。尚、独立してエッチングすることは、エッチングを
別々の工程で行うことを言うのではなく、金属層23に
対するエッチングが金属層24に対して影響を及ぼさ
ず、又はその逆の関係に対しても影響を及ぼさないこと
を意味するものである。そして、金属層23に対するエ
ッチングと金属層24に対するエッチングを同時に行う
ことも可能である。
【0046】更に、本実施例によれば、エッチングスト
ップ層22をニッケル系金属により形成したので、エッ
チングストップ層22の形成がメッキにより行うことが
できる。従って、アルミニウムをエッチングストップ層
22として用いた場合のように蒸着或いはスパッタリン
グにより形成するために高価な蒸着装置或いはスパッタ
リング装置を必要としないので使用設備の低価格化を図
ることができ、延いてはリードフレーム或いはそれを用
いた半導体装置の低価格化を図ることができる。
【0047】また、エッチングストップ層22の形成が
メッキにより行うことができるので、エッチングストッ
プ層22のそれが接する金属層27、28との接着力
を、蒸着或いはスパッタリングによりエッチングストッ
プ層を形成する場合に比較して強くすることができる。
【0048】というのは、メッキによる金属層の形成は
結晶格子を成長させながら行われるので、ファンデルワ
ールス力による密着力よりも顕著に強い密着力が得られ
るからである。従って、エッチングストップ層22とそ
れと接する金属層27、28との層間に薬剤が侵入して
劣化が生じたり、剥離が生じるおそれをなくすことがで
きる。
【0049】図3は図1に示す方法の一部にバリエーシ
ョンを加えてエッチングストップ層22からなるバンプ
30をインナーリード28の先端に形成したリードフレ
ームを用いた半導体装置を示すものである。このリード
フレームは、図1に示したリードフレームの製造方法に
おいて、リードフレーム材21の金属層23、24に対
する選択的エッチングを終えフォトレジスト膜25a、
25bを除去した後、エッチングストップ層22のバン
プ30を形成すべき部分を改めてフォトレジスト膜でマ
スクし、その後、エッチングストップ層22をエッチン
グすることにより形成することができる。勿論、エッチ
ング液の使用に関しては図1の実施例とは異なることは
ない。尚、図3において、41は半導体素子、41aは
電極パッド、42は樹脂である。
【0050】図4(A)乃至(E)及び図5(F)乃至
(H)は本発明リードフレームの製造方法の第2の実施
例を工程順(A)〜(H)に示す断面図である。
【0051】(A)図4(A)に示すような三層構造の
リードフレーム材31を用意する。該リードフレーム材
31は厚さ例えば50〜200μm程度の銅又は銅合金
からなる基板32の表面に蒸着或いはスパッタリングに
より厚さ例えば3μm程度のエッチングストップ層を成
すニッケル膜33を形成し、更に厚さ例えば0.1〜2
μm程度の薄い銅又はニッケルからなるメッキ下地層3
4を形成する。該リードフレーム材31は最終段階では
外形リングになる。尚、メッキ下地層34は後述するリ
ードの密着性を高めるために形成するものであり、必ず
しも不可欠ではない。
【0052】(B)次に、上記メッキ下地層34上にレ
ジスト膜を形成し、該レジスト膜を露光、現像してパタ
ーニングする。レジスト膜のパターンは形成すべきリー
ドのパターンに対してネガのパターンである。このパタ
ーニングが終わると該レジスト膜をマスクとして銅から
なる膜をメッキにより形成する。35は該メッキにより
形成されたリードであり、図4(B)はリード35等形
成後レジスト膜を除去した後の状態を示す。尚、リード
となる金属層が最初から積層されたものをリードフレー
ム材として用い、該金属層をエッチングすることにより
リードを形成するようにしても良い。
【0053】(C)次に、図4(C)に示すように、リ
ードフレーム材31に対してそれを貫通するエッチング
を両面から選択的に行うことにより複数のフィルム回路
が一体に連結されたリードフレーム形状に成形する。エ
ッチングは例えばアンモニア水(化学式NH4 OH N
3 濃度例えば15%以上)を塩化第二銅(化学式Cu
Cl2 濃度例えば20%以上)との混合液をエッチング
液として用いて行う。
【0054】(D)次に、図4(D)に示すように、上
記リードフレーム材31のリード形成面側の表面に絶縁
層(絶縁フィルム)36を選択的に形成する。該絶縁層
36は感光性を有する樹脂材料を用い、それを塗布し、
露光、現像することにより所望のパターンに形成する。
37、37、・・・は絶縁層36の各リード35、3
5、・・・のボール電極(38)を形成すべき部分を露
出させる開口であり、該開口37、37、・・・を有す
るように絶縁層36の選択的形成が行われる。
【0055】(E)次に、図4(E)に示すように、上
記リード35、35、・・・表面に上記絶縁層36をマ
スクとして外部端子となる半田ボール38、38、・・
・を形成する。該半田ボール38、38、・・・はニッ
ケルメッキ(厚さ例えば80〜110μm)及び半田若
しくは金メッキ(厚さ例えば0.1〜5μm)若しくは
パラジウムにより形成される。
【0056】(F)次に、図5(F)に示すように、リ
ードフレーム材31の裏面側に位置する厚い銅層32の
外形リングとなる部分39よりも内側を裏面側からの選
択的エッチングにより除去する。このエッチングは、例
えば、アンモニア水(化学式NH4 OH NH3 濃度例
えば15%以上)と塩化第二銅(化学式CuCl2 濃度
例えば20%以上)との混合液をエッチング液として用
いて行う。なぜならば、このエッチング液は銅を侵す
が、ニッケルを侵さず、ニッケル系金属33にエッチン
グストッパとしての役割を果たさせることができるから
である。尚、この段階では、該ニッケル系金属33は図
4(C)の選択的エッチングの際に除去された部分を除
き残存している状態である。
【0057】(G)次に、図5(G)に示すように、上
記リード35、35、・・・及び残存する厚い銅層32
をマスクとしてそのリード35、35、・・・の下地で
あるメッキ下地層34及びエッチングストッパであった
エッチングストップ層33をエッチングする。このエッ
チングは例えば硫酸と過酸化水素を主成分とする混合溶
液を用いる。これにより、各リード35、35、・・・
が独立し、ここで初めて互いに電気的にショートした状
態ではなくなる。
【0058】(H)次に、必要に応じて図5(H)に示
すように、各リード35、35、・・・の端部にバンプ
40、40、・・・を形成する。従って、バンプは半導
体素子4側に形成する場合もあるし、全く形成しない場
合もある。
【0059】図6は図4、図5に示した方法で製造した
リードフレームを用いて実装した半導体素子を示す断面
図である。41は半導体素子で、その各電極が上記各リ
ード35、35、・・・の端部にバンプ40、40、・
・・を介して接続されている。42は半導体素子41を
封止する封止樹脂、43はリードフレーム及び半導体素
子41の裏面に接続された薄皿状のヒートスプレッダ、
44は該ヒートスプレッダ43に半導体素子41の裏面
を接着する例えば銀ペーストからなる導電性接着剤であ
る。
【0060】このようなリードフレームの製造方法によ
れば、エッチングストップ層33をニッケル系金属によ
り形成したので、エッチングストップ層33の形成がメ
ッキにより行うことができる。従って、アルミニウムを
エッチングストップ層として用いた場合のように蒸着或
いはスパッタリングにより形成するために高価な蒸着装
置或いはスパッタリング装置を必要としない。また、使
用設備の低価格化を図ることができ、延いてはリードフ
レーム或いはそれを用いた半導体装置の低価格化を図る
ことができる。
【0061】また、エッチングストップ層33の形成を
メッキにより行うことができるので、エッチングストッ
プ層33のそれが接する金属層32、34との接着力
を、蒸着或いはスパッタリングによりエッチングストッ
プ層を形成する場合に比較して強くすることができる。
従って、エッチングストップ層33とそれと接する金属
層との層間に薬剤が侵入して劣化が生じたり、剥離を生
じるおそれをなくすことができる。特に、外形リング3
9を有する場合において生じていたところの、外形リン
グ39の金属層とエッチングストップ層33との間にお
ける薬剤の侵入が生じ、剥離が生じてパッケージの外形
寸法の変化、封止、接着等をする樹脂42にクラックが
発生することを防止することができる。
【0062】図7(A)乃至(H)は本発明リードフレ
ームの製造方法の第3の実施例を工程順に示す断面図で
ある。
【0063】(A)先ず、図7(A)に示すように、三
層構造の金属積層板からなるリードフレーム材51を用
意する。該リードフレーム材51は、外形リング(半導
体素子を囲繞しそれとの間を接着されることにより該半
導体素子を補強する。)となる厚さ例えば150μmの
銅層52と、エッチングストッパとしての役割を担う厚
さ例えば3μmのニッケル層53と、厚さ例えば2μm
の銅或いはニッケルからなるメッキ下地層54を積層し
たものである。尚、メッキ下地層54は、例えばクロム
層(厚さ例えば0.2μm)の上にニッケル層(厚さ例
えば2μm)を形成した多層構造にしても良い。
【0064】(B)次に、図7(B)に示すように、上
記メッキ下地層54上にリード55、55、・・・及び
吊り部60、60、60、60(吊り部60、60、6
0、60は図7には現われない。図3参照)を形成す
る。具体的には、該リード55、55、・・・及び吊り
部60、60、60、60を形成すべきパターンに対し
てネガのパターンのレジストを塗布し、該レジストをマ
スクとして層54を下地として銅(或いはニッケル)メ
ッキ(メッキ厚さ例えば30μm)することにより形成
する。
【0065】該吊り部60、60、60、60は、半導
体素子(41)を囲繞する補強用外形リング(59)を
吊るものであり、リード55、55、・・・と同じ層か
らなり、従って、例えば銅或いはニッケルからなる。一
方、リング(59)は、今の段階ではまだ形成されてい
ないが、吊り部60、60、60、60を介してリード
フレーム主部の外側に一体に形成されるものであり、例
えば、銅、アルミニウム、銅、ニッケル等からなる積層
構造を有する。
【0066】(C)次に、図7(C)に示すように、金
属積層構造のリードフレーム材51に対してそれを貫通
するエッチングを両面から選択的に行うことにより複数
のフィルム回路が一体に連結されたリードフレーム形状
に成形する。該エッチングは例えばアンモニア水(化学
式NH4 OH NH3 濃度例えば15%以上)と塩化第
二銅(化学式CucL2 濃度例えば20%以上)との混
合液からなる塩化第2鉄系のエッチング液を用いて行
う。
【0067】(D)次に、図7(D)に示すように、上
記リードフレーム材51のリード形成面側の表面に絶縁
層(絶縁フィルム)56を選択的に形成する。該絶縁層
56は感光性を有する樹脂材料を用い、それを塗布し、
露光、現像することにより所望のパターンに形成する。
57、57、・・・は絶縁層56の各リード55、5
5、・・・のボール電極(58)を形成すべき部分を露
出させる開口であり、該開口57、57、・・・を有す
るように絶縁層56の選択的形成が行われる。
【0068】(E)次に、図7(E)に示すように、上
記リード55、55、・・・表面に上記絶縁層56をマ
スクとして外部端子となる半田ボール58、58、・・
・を形成する。該半田ボール58、58、・・・はニッ
ケルメッキ(厚さ例えば80〜110μm)及び半田若
しくは金メッキ(厚さ例えば0.1〜5μm)或いはパ
ラジウムにより形成される。
【0069】(F)次に、図7(F)に示すように、リ
ードフレーム材51の裏面側に位置する厚い銅層52の
外形リング59となる部分よりも内側を裏面側から選択
的エッチングにより除去する。このエッチングは、アン
モニア水(化学式NH4 OHNH3 濃度例えば15%以
上)と塩化第二銅(化学式CuCl2 濃度例えば20%
以上)との混合液からなる塩化第2鉄系のエッチング液
を用いて行う。なぜならば、このエッチング液は銅を侵
すが、ニッケルを侵さず、ニッケル層53にエッチング
ストッパとしての役割を果たさせることができるからで
ある。
【0070】尚、この段階では、該ニッケル層53は図
7(C)の選択的エッチングの際に除去された部分を除
き残存している状態である。
【0071】(G)次に、図7(G)に示すように、上
記リード55、55、・・・及び吊り部60、60、6
0、60(但し、図7には吊り部60は一つも現われな
い。図9参照されたし。)をマスクとしてその下地であ
るメッキ下地層54及びエッチングストッパであったニ
ッケル系金属からなるエッチングストップ層53をエッ
チングする。このエッチングは例えば硫酸と過酸化水素
溶液との混合溶液を用いる。これにより、各リード5
5、55、・・・及び吊り部60、60、60、60が
独立し、ここで初めて互いに電気的にショートした状態
ではなくなる。61はリードフレームの主部で、該主部
61は図7(G)においては外形リング59と分離した
かのように視えるが、しかし、それは図7に示す断面に
吊り部60、60、60、60が現われないためであ
り、実際にはその吊り部60、60、60、60を介し
て外形リング59と一体に連結されている。
【0072】(H)次に、必要に応じて図7(H)に示
すように、各リード55、55、・・・の端部55a、
55a、・・・にバンプ62、62、・・・を形成す
る。従って、バンプは半導体素子(41)搭載側に形成
する場合もあるし、全く形成しない場合もある。
【0073】尚、本実施例においてリード55はメッキ
下地膜54上に選択的に形成したレジスト膜をマスクと
してメッキ膜を成長させることにより形成していたが、
銅或いはニッケルからなる層54を厚めに形成しておく
こととし、それを選択的エッチングによりパターニング
することによりリードを形成するようにしても良い。
【0074】本実施例によれば、三層構造の金属積層板
からなるリードフレーム材をベースにして一方の側にア
ウターリードを形成し、他方の側にインナーリードを形
成するリードフレーム製造方法をそのまま活用してリー
ドフレーム61を製造することができ、そのベースとす
る金属積層構造のリードフレーム材51はベースが金属
からなり、剛性が強いので、微細なリード55、55、
・・・を高精度に且つ高い位置決め精度で形成すること
が可能である。
【0075】そして、エッチングストップ層53をニッ
ケル系金属(ニッケル又はニッケル合金)により形成し
たので、エッチングストップ層53、53の形成がメッ
キにより行うことができる。従って、アルミニウムをエ
ッチングストップ層として用いた場合のように蒸着或い
はスパッタリングにより形成するために高価な蒸着装置
或いはスパッタリング装置を必要としない。依って、使
用設備の低価格化を図ることができ、延いてはリードフ
レーム或いはそれを用いた半導体素子の低価格化を図る
ことができる。
【0076】また、エッチングストップ層の形成をメッ
キにより行うことができるので、エッチングストップ層
53のそれが接する金属層(外形リング)59との接着
力を、蒸着或いはスパッタリングによりエッチングスト
ップ層を形成する場合に比較して強くすることができ
る。従って、エッチングストップ層とそれと接する金属
層との層間に薬剤が侵入して劣化が生じたり、剥離を生
じるおそれをなくすことができる。
【0077】図8(A)乃至(D)は図7に示すプロセ
スを終えたリードフレーム61の半導体素子41への組
付けを工程順に示すものである。
【0078】(A)先ず、図8(A)に示すように、リ
ードフレーム61に整列された半導体素子41を位置決
めした上で緩衝接着層63を介して接着する。該緩衝接
着剤63はリードフレーム61と半導体素子41とを接
着する役割を持つが、更に、半導体素子41の表面を保
護する役割を担うので、クッション性を持つことが要求
される。
【0079】(B)次に、図8(B)に示すように、各
リード55、55、・・・の先端部55a、55a、・
・・のバンプ62、62、・・・を半導体素子41の電
極パッド55、55、・・・に例えばシングルポイント
ボンディングにより接続する。
【0080】この場合、リード55の絶縁層56から食
み出した部分の先端が半導体素子側の端子となっている
ので、その端子をボンディングするにあたってカットす
る必要がない。この点においても従来とは異なる。従っ
て、ボンディングに要する時間の短縮を図ることができ
る。
【0081】(C)次に、図8(C)に示すように、半
導体素子41及びリードフレーム61・外形リング59
間にエポキシ樹脂或いはシリコン樹脂等の封止剤64を
ポッティングにより注入して封止し、且つ半導体素子4
1及びリードフレーム61・外形リング59間を固定す
る。
【0082】(D)次に、複数の半導体素子41、4
1、・・・のリードを一体に連結したリードフレーム6
1の不要部分を切断することにより図8(D)に示すよ
うに、リードフレーム61の各半導体素子毎の部分を互
いに他から分離する。これによってリードフレーム61
を中間回路基板として有し、該中間回路基板上に半導体
素子41の各電極と接続された半田ボールからなる外部
端子58、58、・・・をアレイ状に配設してなり、外
形リング59により補強された半導体装置を得ることが
できる。この半導体装置が将に本発明半導体装置の一つ
の実施例に該当する。そして、図9はそのできた半導体
装置の封止剤64を捨象して示す平面図である。
【0083】本リードフレームの製造方法によれば、エ
ッチングストップ層53をニッケル系金属(ニッケル又
はニッケル合金)により形成したので、エッチングスト
ップ層53、53の形成をメッキにより行うことができ
る。従って、アルミニウムをエッチングストップ層とし
て用いた場合のように蒸着或いはスパッタリングにより
形成するために高価な蒸着装置或いはスパッタリング装
置を必要としない。依って、使用設備の低価格化を図る
ことができ、延いてはリードフレーム或いはそれを用い
た半導体装置の低価格化を図ることができる。
【0084】また、エッチングストップ層の形成がメッ
キにより行うことができるので、エッチングストップ層
53のそれが接する金属層(外形リング)59との接着
力を、蒸着或いはスパッタリングによりエッチングスト
ップ層を形成する場合に比較して強くすることができ
る。従って、エッチングストップ層とそれと接する金属
層との層間に薬剤が侵入して劣化が生じたり、剥離を生
じるおそれをなくすことができる。
【0085】尚、図4、図5に示す実施例、図7に示す
実施例においては、リードフレームのベース材として金
属層の表面にニッケル系金属からなるエッチングストッ
プ層を形成し、該エッチングストップ層上に薄い銅から
なるメッキ下地層を形成したものを用いているが、これ
はニッケル系金属からなるエッチングストップ層に対す
るリードを成す銅からなる金属層の密着性をより高める
ためであるが、形成しなくても必要な密着性が得られる
ならば必ずしもかかるメッキ下地層は不可欠ではない。
そして、該メッキ下地層を形成しない場合には、金属層
の選択的エッチングによりリードの形成をするときメッ
キ下地層の除去をすることが必要ではなくなり、その分
リードの細りがなくなるという利点が生じる。
【0086】
【発明の効果】請求項1のリードフレームによれば、エ
ッチングストップ層をニッケル系金属により形成したの
で、エッチングストップ層の形成がメッキにより行うこ
とができる。従って、アルミニウムをエッチングストッ
プ層として用いた場合のように蒸着或いはスパッタリン
グにより形成するために高価な蒸着装置或いはスパッタ
リング装置を必要としない。使用設備の低価格化を図る
ことができ、延いてはリードフレーム或いはそれを用い
た半導体装置の低価格化を図ることができる。
【0087】また、エッチングストップ層の形成をメッ
キにより行うことができるので、エッチングストップ層
のそれが接する金属層との接着力を、蒸着或いはスパッ
タリングによりエッチングストップ層を形成する場合に
比較して強くすることができる。従って、エッチングス
トップ層とそれと接する金属層との層間に薬剤が侵入し
て劣化が生じたり、剥離が生じるおそれをなくすことが
できる。
【0088】請求項2のリードフレームによれば、エッ
チングストップ層をニッケル系金属により形成したの
で、エッチングストップ層の形成がメッキにより行うこ
とができる。従って、アルミニウムをエッチングストッ
プ層として用いた場合のように蒸着或いはスパッタリン
グにより形成するために高価な蒸着装置或いはスパッタ
リング装置を必要としない。従って、使用設備の低価格
化を図ることができ、延いてはリードフレーム或いはそ
れを用いた半導体装置の低価格化を図ることができる。
【0089】また、エッチングストップ層の形成をメッ
キにより行うことができるので、エッチングストップ層
のそれが接する金属層との接着力を、蒸着或いはスパッ
タリングによりエッチングストップ層を形成する場合に
比較して強くすることができる。従って、エッチングス
トップ層とそれと接する金属層との層間に薬剤が侵入し
て劣化が生じたり、剥離が生じるおそれをなくすことが
できる。特に、外形リングを有する場合において生じて
いたところの、外形リングの金属層とエッチングストッ
プ層との間に薬剤の侵入が生じ、剥離が生じてパッケー
ジの外形寸法の変化、封止、接着等をする樹脂にクラッ
クが発生することを防止することができる。
【0090】請求項3のリードフレームの製造方法によ
れば、エッチングストップ層をニッケル系金属により形
成したので、エッチングストップ層の形成がメッキによ
り行うことができる。従って、アルミニウムをエッチン
グストップ層として用いた場合のように蒸着或いはスパ
ッタリングにより形成するために高価な蒸着装置或いは
スパッタリング装置を必要としない。使用設備の低価格
化を図ることができ、延いてはリードフレーム或いはそ
れを用いた半導体装置の低価格化を図ることができる。
【0091】また、エッチングストップ層の形成をメッ
キにより行うことができるので、エッチングストップ層
のそれが接する金属層との接着力を、蒸着或いはスパッ
タリングによりエッチングストップ層を形成する場合に
比較して強くすることができる。従って、エッチングス
トップ層とそれと接する金属層との層間に薬剤が侵入し
て劣化が生じたり、剥離が生じるおそれをなくすことが
できる。
【0092】請求項4の半導体装置の製造方法によれ
ば、エッチングストップ層をニッケル系金属により形成
したリードフレームを用いて半導体装置の製造を行うが
故に、そのようなリードフレームが有した上記各利点を
その半導体装置の製造方法が享受できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(E)は本発明リードフレームの製造
方法の第1の実施例を工程順に示す断面図である。
【図2】(A)、(B)は上記実施例を工程順に示す斜
視図である。
【図3】(A)〜(E)は上記リードフレームの製造方
法の変形例に係るリードフレームを用いた半導体装置の
要部を示す断面図である。
【図4】(A)乃至(E)は本発明リードフレームの製
造方法の第2の実施例の工程(A)〜(H)のうちの工
程(A)〜(E)を順に示す断面図である。
【図5】(F)乃至(H)は本発明リードフレームの製
造方法の第2の実施例の工程(A)〜(H)のうちの工
程(F)〜(H)を順に示す断面図である。
【図6】第2の実施例に係るリードフレームを用いて実
装した半導体装置の断面図である。
【図7】(A)〜(H)は本発明リードフレームの製造
方法の第3の実施例を工程順に示す断面図である。
【図8】(A)〜(D)は第3の実施例に係るリードフ
レームの半導体素子への組付けを工程順に示すものであ
る。
【図9】第3の実施例に係るリードフレームを用いて実
装した半導体装置の封止剤を捨象して示す平面図であ
る。
【図10】(A)〜(E)はリードフレームの製造方法
の従来の工程(A)〜(H)のうちの工程(A)〜
(E)を順に示す断面図である。
【図11】(F)〜(H)は上記従来例の工程(A)〜
(H)のうちの工程(F)〜(H)を順に示す断面図で
ある。
【図12】上記従来例に係るリードフレームを用いて実
装した半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
21・・・リードフレーム材、22・・・エッチングス
トップ層、23、24・・・金属層、27・・・アウタ
ーリード、28・・・インナーリード、31・・・リー
ドフレーム材、32、33・・・金属層、34・・・エ
ッチングストップ層、39・・・外形リング、41・・
・半導体素子、42・・・封止樹脂、51・・・リード
フレーム材、52・・・厚い金属層、53・・・エッチ
ングストップ層、54・・・メッキ下地層、55・・・
リード、56・・・絶縁層、59・・・外形リング、6
0・・・吊り部、61・・・リードフレーム。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚い配線層からなるアウターリードと、
    薄い配線層からなるインナーリードとの間にエッチング
    ストップ層を介在せしめたリードフレームにおいて、 上記エッチングストップ層がニッケル系金属からなるこ
    とを特徴とするリードフレーム
  2. 【請求項2】 薄い配線層からなるリードと、厚い金属
    層からなる外形リング又は外枠とを有するリードフレー
    ムにおいて、 上記リードと上記外形リング又は外枠との間が、その間
    の中間層を成したニッケル系金属からなるエッチングス
    トップ層により連結されたことを特徴とするリードフレ
    ーム
  3. 【請求項3】 エッチングストップ層と中間層としてそ
    の一方の面に厚い金属層を、他方の面側に薄い金属層か
    らなるリードを形成した状態で上記エッチングストップ
    層をストッパとして上記金属層を選択的にエッチングす
    るエッチング工程と、上記両面の金属層をマスクとして
    上記エッチングストップ層をエッチングする工程を少な
    くとも有するリードフレームの製造方法において、 エッチングストップ層としてニッケル系金属からなるも
    のを用いることを特徴とするリードフレームの製造方法
  4. 【請求項4】 ニッケル系金属からなるエッチングスト
    ップ層を中間層としてその一方の面に厚い金属層を、他
    方の面側に薄い金属層からなるリードを形成した状態で
    上記エッチングストップ層をストッパとして上記金属層
    を選択的にエッチングするエッチング工程と、上記両面
    の金属層をマスクとして上記エッチングストップ層をエ
    ッチングする工程を少なくとも有するリードフレームの
    製造方法によりリードフレームを製造し、 上記リードフレームのリードに半導体素子を該半導体素
    子の電極にて接続することを特徴とする半導体装置の製
    造方法
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