JP2000077258A - セラミック電子部品及びその製造方法 - Google Patents

セラミック電子部品及びその製造方法

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JP2000077258A
JP2000077258A JP10241968A JP24196898A JP2000077258A JP 2000077258 A JP2000077258 A JP 2000077258A JP 10241968 A JP10241968 A JP 10241968A JP 24196898 A JP24196898 A JP 24196898A JP 2000077258 A JP2000077258 A JP 2000077258A
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conductive paste
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浩昭 ▼高▲島
Hiroaki Takashima
Yasunobu Yoneda
康信 米田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電ペーストの塗布・焼付けにより外部電極
が形成されているセラミック電子部品であって、耐湿性
に優れたものを提供する。 【解決手段】 セラミック焼結体2の端面2a,2bを
覆うように導電ペーストを塗布し、焼き付けることによ
り外部電極7,8が形成されている積層コンデンサ1で
あって、外部電極7,8の表面における金属粒子の平均
粒径が10μm以下であり、外部電極7,8の表面の特
性X線分析によるガラス分布面積割合が10〜20%の
範囲にある、積層コンデンサ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば積層セラミ
ックコンデンサのようなセラミック電子部品及びその製
造方法に関し、より詳細には、導電ペーストの塗布・焼
付けにより外部電極が形成されているセラミック電子部
品及びその製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、積層コンデンサなどのセラミック
電子部品に外部電極を形成する方法として、導電ペース
トの塗布・焼付け法が多用されている。すなわち、金属
粒子、ガラスフリット、有機バインダ樹脂及び有機溶剤
等を混練してなる導電ペーストをセラミック焼結体の端
面に付与し、例えば50℃/分程度の昇温速度で500
〜900℃の温度まで昇温し、焼き付けることにより外
部電極が形成されていた。
【0003】この場合、焼付けにより、有機バインダ樹
脂及び溶剤等は飛散し、金属粒子が焼結される。すなわ
ち、金属粒子同士が接触するように焼結され、かつガラ
スフリットが溶融し、金属粒子間の一部にガラスが存在
している電極膜が形成される。
【0004】ところが、上記のようにして得られた外部
電極では、ときとして表面にポアが生じ、水分が外部か
ら侵入し易いという問題があった。そのため、外部電極
表面にはんだ付け性を高めるためのSnめっき膜などを
湿式めっき法により形成した場合、めっき液が内部に侵
入することがあった。また、積層コンデンサの使用時
に、高湿度環境の下では湿気が内部に侵入しがちであっ
た。
【0005】そこで、導電ペーストに導電性樹脂を混練
することにより、上述したポアに起因する問題を解決す
る方法が特開平8−37127号公報に開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
樹脂を用いた場合、水分の侵入により導電性樹脂自体が
劣化し、やはり、耐湿性が低下しがちであった。
【0007】本発明の目的は、導電ペーストの塗布・焼
付けにより形成された外部電極を有するセラミック電子
部品であって、外部電極表面のポアが少なく、従って耐
湿性が高められたセラミック電子部品及びその製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、セラミック焼結体と、セラミック焼結体の外表面に
電極材料としての金属粒子及びガラスフリットを含む導
電ペーストを塗布し、焼き付けることにより形成された
外部電極とを備えるセラミック電子部品において、前記
外部電極表面層の金属粒子の平均粒径が10μm以下で
あり、かつ外部電極表面の特性X線分析によるガラス分
布面積割合が10〜20%の範囲にあることを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記セラミッ
ク焼結体内に、該セラミック焼結体の外表面に引出され
た複数の内部電極が形成されている。請求項3に記載の
発明では、前記複数の内部電極がセラミック層を介して
厚み方向に重なり合うように配置されている。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかに記載のセラミック電子部品の製造方法であっ
て、セラミック焼結体を用意する工程と、前記セラミッ
ク焼結体の外表面に、平均粒径10μm以下の金属粒子
とガラスフリットとを含む導電ペーストを付与する工程
と、前記導電ペーストを150℃/分〜230℃/分の
昇温速度で昇温しつつ焼き付け、外部電極を形成する工
程とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明では、前記金属粒子
として、Ag、Pd、Cu、Pb及びNiからなる群か
ら選択した1種以上が用いられる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(a)は、本発明の一実施例
に係るセラミック電子部品としての積層コンデンサを示
す断面図である。
【0013】積層コンデンサ1は、チタン酸バリウム系
誘電体セラミックスよりなるセラミック焼結体2を有す
る。セラミック焼結体2は直方体状の形状を有し、内部
には内部電極3〜6がセラミック層を介して厚み方向に
重なり合うように配置されている。内部電極3,5は、
端面2aに引き出されている。内部電極4,6は、端面
2aと対向し合っている反対側の端面2bに引き出され
ている。
【0014】端面2a,2bを覆うように、それぞれ、
第1,第2の外部電極7,8が形成されている。外部電
極7,8は、端面2a,2bを覆っているだけでなく、
セラミック焼結体2の上面2c及び下面2d並びに図示
されない一対の側面にも至るように形成されている。
【0015】第1,第2の外部電極7,8は、それぞ
れ、導電ペーストの塗布・焼付けにより形成されてい
る。本実施例では、外部電極7,8は、平均粒径10μ
m以下の金属粒子と、ガラスフリットと、有機バインダ
樹脂と、溶剤等を含む導電ペーストを塗布し、焼き付け
ることにより形成されている。この場合、導電ペースト
の焼付けに際しては、従来に比べて速い昇温速度、すな
わち150℃〜230℃/分の昇温速度で昇温しつつ8
00℃程度の温度に1〜10分維持することにより行わ
れる。なお、焼付けに際しての温度及び焼付け温度に維
持する時間については、使用する金属粒子の種類によっ
て適宜調整される。
【0016】また、外部電極7,8の外表面には、はん
だ食れ防止するために、Niめっき膜9,10が形成さ
れている。さらに、Niめっき膜9,10の外側には、
はんだ付け性を高めるために、Snめっき膜11,12
が形成されている。
【0017】Niめっき膜9,10及びSnめっき膜1
1,12は、それぞれ、湿式めっき法により形成されて
いる。本実施例の特徴は、外部電極7,8が、平均粒径
10μm以下と粒径の小さい金属粒子を含む導電ペース
トを用い、上記のように速い昇温速度で温度を高めて焼
き付けることにより形成されていることにある。このよ
うに粒径が小さい金属粒子を含む導電ペーストを用い、
速い速度で昇温して焼き付けることにより、外部電極
7,8の表面層の緻密性が高められ、かつポアの生成が
抑制される。これは、以下の理由によると考えられる。
【0018】平均粒径が10μm以下の金属粒子を含む
導電ペーストを用いた場合、外部電極7、8の緻密性が
高められる。すなわち、金属粒子間の隙間が小さくな
り、それによって表面層の緻密性が高められる。
【0019】なお、表面層とは、外部電極7,8の表面
近傍をいい、外表面から20μm程度の厚みの層をいう
ものとする。加えて、昇温速度を高めると、焼付けに際
して導電ペースト中のガラスフリットが溶融するが、溶
融した後、ガラスがあまり移動しないうちに焼付けが終
了することになる。
【0020】従って、図2にハッチングを付して示すよ
うに外部電極7において、ガラス13が均一に分散され
た状態で固化する。なお、14は金属粒子を示す。他
方、昇温速度が遅い場合には、図3に示すように、外部
電極表面近傍において溶融したガラス13がセラミック
焼結体2側に移動し、外部電極7の表面においてポアが
形成されることになる。
【0021】すなわち、本実施例では、昇温速度が速い
ため、上記のように溶融したガラスが移動するまでに、
焼付けが終了するため、外部電極表面においてガラスが
多く存在し、それによって外部電極表面のポアの生成を
抑制することができる。
【0022】そのため、本実施例では、外部電極7,8
の外表面のガラスの分布面積割合が10〜20%の範囲
とされている。ガラスの分布面積割合が10%未満の場
合には、外部電極表面に存在するガラスが少なくなり、
言い換えれば、金属粒子間にポアが生成し、外部電極
7,8の耐湿性が低下する。また、上記ガラスの分布面
積割合が20%を超えると、ポアの生成は抑制されるも
のの、ガラスが多く分布しすぎ、外部電極7,8の導電
性が低下する。
【0023】なお、上記ガラス分布面積割合とは、特性
X線分析により測定される値であり、具体的にはX線強
度のマップデータのようにして測定される。次に、具体
的な実験例を説明する。先ず、周知の積層コンデンサの
製造方法に従って、セラミック焼結体2を用意した。す
なわち、チタン酸バリウム系誘電体セラミックスからな
るセラミックグリーンシート上に、Pd粉末と、さらに
有機バインダ樹脂及び溶剤を含む内部電極用導電ペース
トを印刷した。この内部電極形成用導電ペーストが印刷
されたセラミックグリーンシートを積層し、上下に無地
のセラミックグリーンシートを積層し、得られた積層体
を厚み方向に加圧し、積層体を得た。しかる後、積層体
を焼成し、1.0×0.5×0.5mmの寸法のセラミ
ック焼結体2を得た。
【0024】上記セラミック焼結体2の端面2a,2b
に、種々の平均粒径のAg粒子100重量部に対し、ガ
ラスフリット5重量部、有機バインダ樹脂及び溶剤を混
合してなる導電ペーストを塗布し、後述の各条件で焼き
付けることにより外部電極7,8を形成し、積層コンデ
ンサを得た。
【0025】金属粒子の粒径及び外部電極の焼付け条件
については、下記の表1に示すように種々変更し、試料
番号1〜8の各積層コンデンサを得た。なお、下記の表
1における外部電極焼付け条件は、焼付け温度、焼付け
温度に維持した時間及び昇温速度を示す。
【0026】上記のようにして得た外部電極7,8につ
いて、金属粒子寸法及び表面層のガラス分布面積割
合を以下の要領で測定した。 金属粒子寸法…外部電極7,8の表面を二次電子顕微
鏡を用い、100μm×100μmの領域について観察
し、この領域に存在する金属粒子の平均粒径を算出し
た。
【0027】ガラス分布面積割合…特性X線分析によ
り、外部電極7,8表面の200×200μmの領域に
おいてガラスが存在している部分の面積の割合を測定し
た。上記金属粒子粒径及びガラス面積分布割合を下
記の表1に示す。
【0028】次に、上記のようにして得た積層コンデン
サの外部電極7,8の外表面に湿式めっき法により、厚
み約3.0μmのNiめっき膜9,10及び厚み約2.
0μmのSnめっき膜11,12を形成した。このよう
にして得られた積層コンデンサについて、はんだ付け
性及び耐湿負荷試験を以下の要領で行った。
【0029】はんだ付け性…上記積層コンデンサを、
210℃で2秒、共晶はんだに浸漬後、端子電極の各々
の面の90%以上が切れ目なく新しいはんだで覆われて
いるものを良品とした。
【0030】耐湿負荷試験…積層コンデンサを85℃
及び相対湿度85%の環境に置き、定格電圧を印加し、
500時間経過後に、静電容量、挿入損失、絶縁抵抗を
測定し、静電容量変化:±20%以上、挿入損失変化:
7.5%以上、絶縁抵抗:109 Ω以下となった場合不
良とした。この耐湿負荷試験における不良品の割合を下
記の表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】なお、表1における試料番号1について
は、導電ペースト中のガラスフリット含有割合は金属粒
子100重量部に対し3重量部とした。表1から明らか
なように、試料番号1の積層コンデンサでは、はんだ付
け性は良好であったものの、耐湿負荷試験において、7
2個の積層コンデンサの内10個の不良品が生じた。こ
の試料番号1の積層コンデンサの外部電極表面を図4に
略図的に示す。図4において、21は金属粒子を、ハッ
チングを付して示す参照番号22はガラスの存在部分を
示す。図4に示すように、試料番号1の積層コンデンサ
では、外部電極表面において、大きな粒径(23μm)
の金属粒子21が存在し、それらの金属粒子21間の一
部にのみガラス22が存在していた。従って、表1から
明らかなように、ガラス分布面積割合は3%と低かっ
た。よって、金属粒子21,21間に多くのポアが存在
し、耐湿不良が多く発生したものと考えられる。
【0033】同様に、試料番号2,3の積層コンデンサ
においても、最高温度での維持時間が長く、金属粒子の
粒径が12μm以上と大きいため、ガラス分布面積割合
が5%及び7%と低かった。試料番号2の積層コンデン
サの外部電極表面を図5に略図的に示す。ガラス22
が、やはり金属粒子21内の一部にのみ存在していた。
そのため、同様にポアが多く存在し、耐湿不良が発生し
た。
【0034】これに対して、試料番号4〜5の積層コン
デンサでは、外部電極表面の金属粒子の粒径が10μm
以下であり、ガラス分布割合が10〜20%の範囲であ
るためか、はんだ付け性が良好であるだけなく、耐湿不
良が発生しなかった。試料番号4の積層コンデンサの外
部電極表面を図1(b)に模式的に示す。
【0035】図1(b)から明らかなように、比較的小
さな粒径の金属粒子14が分散しており、かつハッチン
グを付して示すように、金属粒子14間にガラス13が
均一に分散されていた。もっとも、ガラス分布面積割合
は、表1から明らかなように12%程度であり、それ以
外の部分は、金属粒子14で占められているので、金属
粒子14同士はかなりの割合で直接接触されている。
【0036】試料番号6の積層コンデンサでは、耐湿不
良が発生しなかったものの、はんだ付け性が不十分であ
った。これは、金属粒子の粒径は10μmと小さいが、
昇温速度が250℃/分と速過ぎたためか、ガラス分布
面積割合が22%と高くなり、表面における金属粒子の
存在割合が低下し過ぎ、Niめっき膜及びSnめっき膜
11,12を良好に形成することができなかったためと
考えられる。
【0037】試料番号7の積層コンデンサでは、耐湿負
荷試験において、耐湿不良が発生したが、これは、焼付
け温度に維持する時間が3分間と短く、昇温速度が25
0℃/分と速過ぎたため、外部電極部分の金属が未焼結
となったものと考えられる。
【0038】試料番号8の積層コンデンサでは、金属粒
子の粒径は8μmと10μm以下であるものの、昇温速
度が50℃/分と低く、そのため、ガラスがセラミック
ユニット側に移動し、表面におけるガラス分布割合が3
%と低かった。また、ガラス分布割合が3%と低いため
か、はんだ付け性は良好であるものの、耐湿負荷試験に
おいて不良品が発生した。
【0039】従って、外部電極表面の金属粒子の粒径1
0μm以下とし、ガラス分布割合を10〜20%の範囲
とすることにより、表面にめっき膜を良好に形成するこ
とができるだけでなく、耐湿性を効果的に高めることが
わかる。
【0040】なお、上記実施例では、セラミック電子部
品として積層コンデンサ1を示したが、本発明は、積層
バリスタ、積層型圧電セラミック部品などの様々な積層
セラミック電子部品の外表面に導電ペーストの塗布・焼
付けにより外部電極を形成する方法に広く用いることが
できる。さらに、積層型セラミック電子部品に限らず、
一対の内部電極が同じ高さ位置で対向されたセラミック
焼結体を用いたセラミック・サーミスタや単にセラミッ
ク素体の外表面に塗布・焼付けにより外部電極を形成す
るセラミック電子部品にも適用することができる。
【0041】もっとも、内部電極を有する積層セラミッ
ク電子部品においては、セラミック焼結体の内部電極が
引き出されている部分からの湿気の侵入等が問題となる
ため、本発明により耐湿性を効果的に高めることができ
る。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係るセラミック
電子部品では、外部電極が導電ペーストの塗布・焼付け
により形成されており、かつ外部電極表面層の金属粒子
の平均粒径が10μm以下であり、外部電極表面の特性
X線分析によるガラス分布面積割合が10〜20%の範
囲にあるため、外部電極表面におけるポアの発生を効果
的に抑制することができ、耐湿性に優れたセラミック電
子部品を提供することができる。また、ガラス分布面積
割合が20%以下であるため、外表面にNiめっき膜や
Snめっき膜などのめっき膜を良好な状態で湿式めっき
法により形成することができ、それによって、はんだ付
け性等の良好なセラミック電子部品を提供することがで
きる。
【0043】請求項2に記載の発明では、セラミック焼
結体内に、セラミック焼結体の外表面に引き出された複
数の内部電極が形成されているので、本発明に従って外
部電極を形成することにより、内部電極がセラミック焼
結体外表面に引き出されている部分からの湿気の侵入を
効果的に抑制することができる。
【0044】請求項3に記載の発明では、複数の内部電
極がセラミック層を介して厚み方向に重なり合うように
配置されており、それによって積層セラミック電子部品
が構成されている。この場合においても、内部電極が引
き出されているセラミック焼結体外表面からの湿気等の
侵入を効果的に抑制することができ、従って耐湿性に優
れた積層セラミック電子部品を提供することができる。
【0045】請求項4に記載の発明に係るセラミック電
子部品の製造方法では、平均粒径が10μmの金属粒子
及びガラスフリットを含む導電ペーストを付与した後、
150℃/分〜230℃/分の昇温速度で昇温しつつ焼
き付けて外部電極が形成される。従って、上述したよう
に、外部電極表面層の金属粒子の粒径が10μm以下で
あり、外部電極表面の特性X線分析によるガラス分布面
積割合が10〜20%の範囲にある本発明に係るセラミ
ック電子部品を提供することができる。
【0046】請求項5に記載の発明では、金属粒子とし
て、Ag、Pd、Cu、Pb及びNiからなる群から選
択した一種以上を用いるため、従来から汎用されている
これらの外部電極形成用金属粒子を用いて、耐湿性に優
れたセラミック電子部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の一実
施例に係るセラミック電子部品としての積層コンデンサ
の断面図及び外部電極表面の状態を模式的に示す図。
【図2】導電ペーストの焼付けに際しての昇温速度が適
度に速い場合のガラスの分布状態を説明するための部分
切欠断面図。
【図3】導電ペーストを焼付けに際しての昇温速度が遅
い場合のガラスの分布状態を説明するための部分切欠断
面図。
【図4】試料番号1の条件に従って導電ペーストを焼き
付けた際の外部電極表面を模式的に示す図。
【図5】試料番号2の積層コンデンサにおける外部電極
表面を模式的に示す図。
【符号の説明】
1…積層コンデンサ 2…セラミック焼結体 2a,2b…端面 3〜6…内部電極 7,8…外部電極 9,10…Niめっき膜 11,12…Snめっき膜 13…ガラス 14…金属粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E001 AB03 AC10 AE02 AE03 AF00 AF06 AH01 AH07 AH09 AJ03 5E082 AA01 AB03 BC19 BC40 EE04 EE23 EE35 FG26 FG27 FG54 GG10 GG11 GG26 GG28 JJ03 JJ05 JJ12 JJ21 LL01 LL02 LL35 MM22 MM24 PP09 PP10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック焼結体と、セラミック焼結体
    の外表面に電極材料としての金属粒子及びガラスフリッ
    トを含む導電ペーストを塗布し、焼き付けることにより
    形成された外部電極とを備えるセラミック電子部品にお
    いて、 前記外部電極表面層の金属粒子の平均粒径が10μm以
    下であり、かつ外部電極表面の特性X線分析によるガラ
    ス分布面積割合が10〜20%の範囲にあることを特徴
    とする、セラミック電子部品。
  2. 【請求項2】 前記セラミック焼結体内に、該セラミッ
    ク焼結体の外表面に引出された複数の内部電極が形成さ
    れている、請求項1に記載のセラミック電子部品。
  3. 【請求項3】 前記複数の内部電極がセラミック層を介
    して厚み方向に重なり合うように配置されている、請求
    項2に記載のセラミック電子部品。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のセラミッ
    ク電子部品の製造方法であって、 セラミック焼結体を用意する工程と、 前記セラミック焼結体の外表面に、平均粒径10μm以
    下の金属粒子とガラスフリットとを含む導電ペーストを
    付与する工程と、 前記導電ペーストを150℃/分〜230℃/分の昇温
    速度で昇温しつつ焼き付け、外部電極を形成する工程と
    を備えることを特徴とする、セラミック電子部品の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記金属粒子として、Ag、Pd、C
    u、Pb及びNiからなる群から選択した1種以上を用
    いる、請求項4に記載のセラミック電子部品の製造方
    法。
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