JP2000076216A - マルチプロセッサシステム及びそのプロセッサ二重化方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

マルチプロセッサシステム及びそのプロセッサ二重化方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2000076216A
JP2000076216A JP10247676A JP24767698A JP2000076216A JP 2000076216 A JP2000076216 A JP 2000076216A JP 10247676 A JP10247676 A JP 10247676A JP 24767698 A JP24767698 A JP 24767698A JP 2000076216 A JP2000076216 A JP 2000076216A
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cpu
processing unit
spare
failed
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JP10247676A
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Toshihiro Kobayashi
俊浩 小林
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来必要のない制御論理を装備することな
く、故障時に稼動CPUの数が減って性能が著しく低下
する可能性を最小限に抑えることが可能なマルチプロセ
ッサシステムを提供する。 【解決手段】 CPU1,2及び予備のCPU3には夫
々固有かつシステムで一意の物理ID番号#0〜#2が
割振られている。これらのうち、通常稼動するのはCP
U1,2の2個であり、システムバス7のプロトコルは
2CPUまでの対応となっており、チップセット4は各
CPU専用線が予備のCPU3の分まで設けられている
等の点を除き、基本的には2個のCPUを制御する論理
回路となっている。また、チップセット4はCPU1,
2のうちのいずれかが故障した場合、予備のCPU3に
故障したCPUの論理ID番号を付与して予備のCPU
3を含む2個のCPUを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチプロセッサシ
ステム及びそのプロセッサ二重化方法並びにその制御プ
ログラムを記録した記録媒体に関し、特にマルチプロセ
ッサシステムにおけるシステム立上げ時の故障発生に対
する対処方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数個のCPU(中央処理装置)
を有するマルチプロセッサシステムにおいては、システ
ムの立上げ時に故障したCPUが存在していた場合、故
障CPUを切離してシステムを縮退して立上げを行うよ
うに構成されている。
【0003】あるいは、立上げ時に発生した故障が致命
的となるシステムにおいては、冗長なCPUを装備し、
かつCPU制御回路も冗長な構成を持たせて故障に備え
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマルチ
プロセッサシステムでは、システムの立上げ時に故障し
たCPUが存在していた時に故障CPUを切離してシス
テムを縮退して立上げを行う場合、故障時に稼動CPU
の数が減ってしまうという問題がある。これによって、
搭載CPU数に最適化したプログラムを実行する等の場
合には、性能が著しく低下することがある。
【0005】また、冗長なCPUを装備する従来の冗長
構成のシステムでは、冗長なCPUのほかにCPU制御
回路にも冗長な構成が要求され、本来必要のない制御論
理を装備することとなる。
【0006】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、故障時に稼動CPUの数が減って性能が著しく低
下する可能性を最小限に抑えることができるマルチプロ
セッサシステム及びそのプロセッサ二重化方法並びにそ
の制御プログラムを記録した記録媒体を提供することに
ある。
【0007】また、本発明の他の目的は、本来必要のな
い制御論理を装備することなく、故障したCPUに代る
冗長なCPUを装備することができるマルチプロセッサ
システム及びそのプロセッサ二重化方法並びにその制御
プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるマルチプロ
セッサシステムは、複数の中央処理装置からなるマルチ
プロセッサシステムであって、予め配設された予備の中
央処理装置と、初期化する際に前記複数の中央処理装置
のいずれかで故障が発生した時に前記故障が発生した中
央処理装置に代えて前記予備の中央処理装置を起動する
手段とを備えている。
【0009】本発明による他のマルチプロセッサシステ
ムは、上記の構成のほかに、前記故障が発生した中央処
理装置に代えて前記予備の中央処理装置を起動する際に
前記故障が発生した中央処理装置に予め付与された論理
識別情報を前記予備の中央処理装置に付与する手段を具
備している。
【0010】本発明によるプロセッサ二重化方法は、複
数の中央処理装置からなるマルチプロセッサシステムの
プロセッサ二重化方法であって、初期化する際に前記複
数の中央処理装置のいずれかで故障が発生した時に前記
故障が発生した中央処理装置に代えて予め配設された予
備の中央処理装置を起動するステップを備えている。
【0011】本発明による他のプロセッサ二重化方法
は、上記のステップのほかに、前記故障が発生した中央
処理装置に代えて前記予備の中央処理装置を起動する際
に前記故障が発生した中央処理装置に予め付与された論
理識別情報を前記予備の中央処理装置に付与するステッ
プを具備している。
【0012】本発明によるプロセッサ二重化制御プログ
ラムを記録した記録媒体は、複数の中央処理装置と、前
記複数の中央処理装置を制御するチップセットとからな
るマルチプロセッサシステムにおいてシステム立上げ時
の故障発生に対処するためのプロセッサ二重化制御プロ
グラムを記録した記録媒体であって、前記プロセッサ二
重化制御プログラムは前記チップセットに、初期化する
際に前記複数の中央処理装置のいずれかで故障が発生し
た時に前記故障が発生した中央処理装置に代えて予め配
設された予備の中央処理装置を起動させている。
【0013】本発明による他のプロセッサ二重化制御プ
ログラムを記録した記録媒体は、上記の動作のほかに、
前記プロセッサ二重化制御プログラムは前記複数の中央
処理装置及び前記予備の中央処理装置各々に、前記故障
が発生した中央処理装置に代えて前記予備の中央処理装
置が起動される際に前記故障が発生した中央処理装置に
予め付与された論理識別情報を前記予備の中央処理装置
に付与させている。
【0014】すなわち、本発明のプロセッサ二重化方法
は、マルチプロセッサシステムにおけるCPU(中央処
理装置)の故障時に、故障CPUをシステムから切離
し、代わりに予備のCPUを稼動させることによって、
システムの性能低下を防ぐものである。
【0015】さらに、予備のCPUが稼動する場合に
は、故障CPUのID番号を予備CPUに割当てること
によって、論理的には構成の変化が起きないようにする
ものである。
【0016】より具体的には、通常稼動する2個のCP
Uと、予備のCPUとを備え、起動時の初期診断によっ
て通常稼動する2個のCPUのどちらかが故障と判断さ
れた場合、故障したCPUの立上げを中断し、それに代
わって予備のCPUを起動し、これに故障CPUの論理
ID番号を割当て、論理的には故障なしの場合と全く同
じ2個のCPUのシステムとして性能を落とさずに起動
する。
【0017】これによって、予備のCPUを装備して二
重化することによって、故障したCPUの代わりに予備
のCPUを稼動させられるので、故障したCPUがあっ
ても稼動CPU数を減らさずにシステムを動作させるこ
とが可能となる。
【0018】故障したCPUに割当てられている論理I
D番号を、代わりに稼動する予備のCPUに割当てるこ
とによって、常に同じ論理ID番号のCPUが稼動する
こととなり、CPUの故障によって物理的に予備のCP
Uを使用することになっても、チップセット側の制御論
理には変更がなく、ソフトウェアはそのことを意識する
必要がない。よって、本来必要のない制御論理を装備す
ることなく、故障時に稼動CPUの数が減って性能が著
しく低下する可能性を最小限に抑えることが可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による
マルチプロセッサシステムの構成を示すブロック図であ
る。図において、本発明の一実施例によるマルチプロセ
ッサシステムは通常可動する2個のCPU(中央処理装
置)1,2と、予備のCPU3と、チップセット4と、
I/O(入出力)バス5と、メモリ6と、CPUバス7
とから構成されている。
【0020】CPU1,2及び予備のCPU3には夫々
固有かつシステムで一意の物理ID番号(識別番号)#
0〜#2が割振られている。これらのうち、通常稼動す
るのはCPU1,2の2個であり、システムバス7のプ
ロトコルは2CPUまでの対応となっており、チップセ
ット4は各CPU専用線が予備のCPU3の分まで設け
られている等の点を除き、基本的には2個のCPUを制
御する論理回路となっている。
【0021】図2は図1のチップセット4の内部構成を
示すブロック図である。図において、チップセット4は
2CPUシステムを制御する論理回路47に加え、起動
するCPUを示す起動レジスタ41と、CPUの故障状
況を示す診断結果レジスタ42と、リセットレジスタ4
3と、初期化完了レジスタ44と、各CPU専用信号ポ
ート45と、セレクタ46と、タイマ48とから構成さ
れている。
【0022】起動レジスタ41の値はCPUの起動情報
を示しており、チップセット4はここに‘1’がセット
されているCPUのみリセットを解除して起動する。起
動レジスタ41には起動直後に、物理ID番号#0,#
1に夫々‘1’が、物理ID番号#2に‘0’がセット
されるので、物理ID番号#0,#1のCPU1,2が
起動され、予備のCPU3は起動されないような設定と
なっている。
【0023】また、診断結果レジスタ42には初期値と
してすべて‘0’がセットされている。CPU起動時に
は夫々初期診断が行われ、これが正常に終了したCPU
は診断結果レジスタ42に‘1’を書込む。一方、異常
を検出したCPUは診断結果レジスタ42に値を書き込
まない。すなわち、‘0’がセットされたままとなる。
【0024】初期診断にてCPU1,2のどちらかから
故障が検出された場合には正常なCPUがリセットレジ
スタ43に書込み動作を行い、それを検出したチップセ
ット4は起動レジスタ41に次回起動情報をセットし、
CPUにリセットをかけて再起動を行う。このとき、起
動レジスタ41に書込む起動情報には診断結果レジスタ
42の値が利用され、故障CPUは起動されず、代わり
に予備のCPU3が起動されるように設定される。
【0025】また、初期化完了レジスタ44を設けてお
き、初期化完了後にマスタCPUがここに‘1’を書込
むことによってそれ以降のリセットレジスタ43への書
込みを無視し、誤動作を防止する。
【0026】CPUに故障があったかどうかの判定はC
PUが初期診断を終了してから一定期間待合わせた後
に、診断結果レジスタ42の値を読出して行う。ここ
で、待合わせる期間は他のCPUが充分に初期診断を終
了させられるだけのものとする。
【0027】一方、起動されたCPUがどちらも故障し
ていた場合のために、チップセット4内部にタイマ48
を設けておき、これがオーバフローした場合には起動情
報を起動レジスタ41に書込み、起動CPUを切替えて
再起動を行う。
【0028】したがって、タイマ48の計測する期間は
CPUの初期診断及び内部待合わせに要する時間より充
分長い設定とする。また、診断結果レジスタ42のどれ
かのビットに‘1’が書込まれると、タイマ48はスト
ップする。
【0029】再起動を行っても正常に動作するCPUが
1つしかなかった場合には、1CPUのシステムとして
起動する。2CPU対応の論理回路47やCPUバス7
等では、動作中の各CPUを見分けるのに論理ID番号
を使用する。通常、起動されるCPU1,2は論理ID
番号=物理ID番号とし、予備のCPU3が起動される
場合には、論理ID番号として故障しているCPUの物
理ID番号を割当てるものとする。
【0030】したがって、この場合にも、システムで使
用する論理ID番号は#0及び#1となる。また、予備
のCPU3を含めた3つのCPUに直接接続される専用
信号ポート45からの信号は起動レジスタ41の状況に
基づいて、セレクタ46によって起動する2つのCPU
の信号が選択され、論理ID番号#0,#1のCPUの
信号として、2CPU対応の論理回路47に接続され
る。
【0031】また、論理回路47から物理ID番号#2
の予備のCPU3への専用信号は、同様に起動レジスタ
41の状況に基づいて、論理ID番号#0または論理I
D番号#1の信号が選択されて出力される。
【0032】このようにして、CPUに故障があった場
合にも稼動CPU数や論理的構成を変えることなくシス
テムを立ち上げることができる。また、どれかのCPU
から故障が検出されたら、図示せぬコンソール画面等に
故障検出の旨を表示して故障が放置されることを防ぐ。
【0033】図3は図1のチップセット4におけるシス
テム初期化時の処理動作を示すフローチャートであり、
図4は図1のCPUにおけるシステム初期化時の処理動
作を示すフローチャートである。
【0034】また、図5は本発明の一実施例による論理
ID番号の設定手順を示すフローチャートであり、図6
(a)は図1の起動レジスタ41の初期状態を示す図で
あり、図6(b)は図1の起動レジスタ41への起動情
報の書込みを示す図である。
【0035】これら図1〜図6を参照して本発明の一実
施例によるシステムの起動手順について説明する。尚、
図示していないが、CPU1,2及び予備のCPU3に
はそれぞれに対応して制御メモリが設けられており、C
PU1,2及び予備のCPU3とチップセット4とが制
御メモリ及びメモリ6各々に格納されたプログラムを実
行することで、図3〜図5に示す処理動作が実現される
ものとする。また、制御メモリとしてはROM(リード
オンリメモリ)やフロッピディスク等が使用可能であ
る。
【0036】まず、システムのリセット解除をした後
(図3ステップS1)、チップセット4の起動レジスタ
41には初期状態[図6(a)の301参照]が設定さ
れ、初期化完了レジスタ44は‘0’に設定される(図
3ステップS2)。また、診断結果レジスタ42にはオ
ール‘0’がセットされる(図3ステップS3)。
【0037】この後に、チップセット4が起動レジスタ
41に‘1’が設定されているCPU(初期値では物理
番号#0,#1のCPU)のリセットが解除されるので
(図3ステップS4)、CPUは動作を開始する(図4
ステップS21)。このとき、チップセット4はタイマ
48のオーバフローもしくは診断結果レジスタ42への
書込みがあるまで待機となる(図3ステップS5,S
6)。
【0038】起動されたCPUはまず自分の論理ID番
号を決定する(図4ステップS22)。ここで、このス
テップS22の詳細な動作を図5に示す。起動されたC
PUは自装置が予備のCPUでなければ(図5ステップ
S41)、自分の物理ID番号をそのまま論理ID番号
とする(図5ステップS42)。
【0039】一方、起動されたCPUは自装置が予備の
CPUであれば(図5ステップS41)、チップセット
4内の起動レジスタ41の値を読出し(図5ステップS
43)、故障しているCPU(起動レジスタの値が
‘0’であるもの)のうち、つまり起動されていないC
PUのうちの最も小さい物理ID番号を自分の論理ID
番号とする(図5ステップS44)。
【0040】次に、各CPUは初期診断プログラムを実
行し(図4ステップS23)、診断が正常に終了しなけ
れば(図4ステップS24)、そこで停止する(図4ス
テップS25)。
【0041】各CPUは初期診断が正常に終了すれば
(図4ステップS24)、診断結果レジスタ42の該当
するビットに‘1’を書込む(図4ステップS26)。
診断結果レジスタに‘1’の書込みがあると、チップセ
ット4はタイマ48を停止し(図3ステップS7)、リ
セットレジスタ43または初期化完了レジスタ44への
書込みを監視する(図3ステップS8,S9)。
【0042】初期診断を正常に終了したCPUは他のC
PUが初期診断を終了させるのに充分な期間を待ち合わ
せる(図4ステップS27)。その後、診断結果レジス
タ42及び起動レジスタ41の値を読出し(図4ステッ
プS28)、マスタCPUを決定し(図4ステップS2
9)、さらに診断結果レジスタ42及び起動レジスタ4
1各々の値を比較することによって故障CPUの検出を
行う(図4ステップS30)。
【0043】ステップS29のマスタCPU決定では、
初期診断を正常終了したCPUのうちもっとも若い論理
ID番号をもつCPUがシステムのマスタCPUとな
る。ステップS30にて故障CPUがなかった場合、も
しくは故障CPUがあっても再起動をした後であった場
合(図4ステップS35)(これは起動レジスタの予備
のCPU3に相当するビットの値で判断する)、マスタ
CPUが初期化完了レジスタ44に‘1’を書込む(図
4ステップS31,S32)。これによって、CPUの
初期化は完了し(図4ステップS33)、チップセット
4の初期化へと進む(図4ステップS34)。
【0044】チップセット4は、上記CPUと同様に、
初期化完了レジスタ44に‘1’が書込まれたことを検
出すると(図3ステップS9)、CPUの初期化は完了
となり(図3ステップS10)、チップセット4の初期
化へ進む(図3ステップS11)。
【0045】ステップS30にて故障CPUがあり、し
かもステップS31にて再起動前であったならば(図4
ステップS35)、マスタ以外のCPUは動作を停止し
(図4ステップS36,S38)、マスタCPUはリセ
ットレジスタ43に書込み動作を行い(図3ステップS
37)、動作を停止する(図4ステップS38)。
【0046】チップセット4はステップS5にてタイマ
48のオーバフローを検出し、かつ再起動の前であった
場合(図3ステップS12)、あるいはリセットレジス
タ43の監視中にCPUからの書込み動作があった場合
(図3ステップS8)、起動レジスタ41に次回の起動
情報をセットし(図3ステップS14)、CPUにリセ
ットをかけ(図3ステップS15)、ステップS3に戻
る。
【0047】ステップS14にて起動レジスタ41に書
込む値は、診断結果レジスタ42の内容に基づいた値と
なる[図6(b)の302参照]。物理ID番号#0,
#1に対応するビットは診断結果レジスタ42の値とし
て、故障CPUに対応するビットが‘0’となり、次回
は起動しない。
【0048】また、予備のCPU3(物理ID番号#
2)に対応するビットは‘1’とし、必ず起動するよう
にする。ステップS5にてタイマ48のオーバフローを
検出した場合でも、ステップS12にて再起動後であれ
ば、正常に初期診断を完了したCPUがないことを示す
ので、起動不能となり、システムは停止する(図3ステ
ップS13)。
【0049】上述した本実施例では、診断が正常に完了
したCPUが1つでもあればタイマ48は停止し、以降
の処理はCPU主導で行っている。これをチップセット
主導で行うことも考えられる。
【0050】図7は本発明の他の実施例によるチップセ
ットの内部構成を示すブロック図である。図において、
本発明の他の実施例によるチップセットはリセットレジ
スタ43を削除し、比較回路49を備えた以外は図2に
示す本発明の一実施例と同様の構成となっており、同一
構成要素には同一符号を付してある。また、同一構成要
素の動作は本発明の一実施例と同様である。
【0051】比較回路49は起動レジスタ41及び診断
結果レジスタ42各々の値を比較する回路である。尚、
本発明の他の実施例によるチップセット4を含むシステ
ム構成は図1に示す本発明の一実施例と同様のシステム
構成となっている。
【0052】図8は図7のチップセット4におけるシス
テム初期化時の処理動作を示すフローチャートであり、
図9は図1のCPUにおけるシステム初期化時の処理動
作を示すフローチャートである。
【0053】これら図1と図7〜図9とを参照して本発
明の他の実施例によるシステムの起動手順について説明
する。尚、図8及び図9に示す処理動作はCPU1,2
及び予備のCPU3とチップセット4とが制御メモリ
(図示せず)及びメモリ6各々に格納されたプログラム
を実行することで実現されるものとする。また、制御メ
モリとしてはROMやフロッピディスク等が使用可能で
ある。
【0054】ステップS51のリセット解除以降、チッ
プセット4のステップS51〜S54及びCPUのステ
ップS71〜S76は図3のS1〜S4及び図4のS2
1〜S26と同様である。その後、チップセット4はタ
イマ48のオーバフローもしくは比較回路49にて診断
結果レジスタ42が起動レジスタ41に一致するまで、
つまり起動CPUがすべて出揃うまで待機となる(図8
ステップS55,S56)。
【0055】一方、ステップS76にて診断結果レジス
タ42に‘1’を書込んだCPUは、初期化完了レジス
タ44が‘1’になるまでそれを読出し続けるループに
入る(図9ステップS77,S78,S83)。
【0056】チップセット4はステップS56にて診断
結果レジスタ42及び起動レジスタ41各々の値が一致
した場合、タイマ48を停止し(図8ステップS5
7)、初期化完了レジスタ44に‘1’をセットし(図
8ステップS58)、CPUの初期化を完了した後に
(図8ステップS59)、チップセット4の初期化へ進
む(図9ステップS60)。
【0057】ステップS55にてタイマ48のオーバフ
ローを検出した場合も、再起動後であれば(図8ステッ
プS61)、初期化完了レジスタ44に‘1’を書込ん
で初期化を完了する(図8ステップS58,S59)。
【0058】CPUはステップS78にて初期化完了レ
ジスタ44に‘1’が書込まれていることを確認した場
合、診断結果レジスタ42の値を読出し(図9ステップ
S79)、それを元にマスタCPUを決定し(図9ステ
ップS80)、CPUの初期化を完了(図9ステップS
81)、チップセット4の初期化へ進む(図9ステップ
S82)。
【0059】チップセット4がステップS55にてタイ
マ48のオーバフローを検出し、かつステップS61に
て再起動前であった場合、起動レジスタ41に次回起動
情報をセットし(図8ステップS62)、CPUにリセ
ットをかける(図8ステップS63)。このとき、初期
診断を正常終了したCPUはステップS77,S78の
ループの段階にあり、リセットが発生した時点で(図9
ステップS83)、ステップS71に戻る。
【0060】上記の実施例では、チップセット4の動作
がやや複雑になるためハードウエア量が多少増えるもの
の、CPUの初期化プログラムは単純なものになるとい
う利点がある。
【0061】このように、予備のCPU3を装備して二
重化することによって、故障したCPUの代わりに予備
のCPU3を稼動させることができるので、故障したC
PUがあっても稼動CPU数を減らさずにシステムを動
作させることができる。
【0062】また、故障したCPUに割当てられている
論理ID番号を、そのCPUの代わりに稼動する予備の
CPU3に割当てることによって、常に同じ論理ID番
号のCPUが稼動することができるので、CPUの故障
によって物理的に予備のCPU3を使用することになっ
ても、チップセット4側の制御論理には変更がなく、ソ
フトウェアがそのことを意識する必要がない。
【0063】尚、請求項の記載に関連して本発明はさら
に次の態様をとりうる。
【0064】(1)複数の中央処理装置と、前記複数の
中央処理装置を制御するチップセットとからなるマルチ
プロセッサシステムであって、予め配設された予備の中
央処理装置と、前記チップセットに設けられかつ初期化
する際に前記複数の中央処理装置のいずれかで故障が発
生した時に前記故障が発生した中央処理装置に代えて前
記予備の中央処理装置を起動する手段とを有することを
特徴とするマルチプロセッサシステム。
【0065】(2)前記故障が発生した中央処理装置に
代えて前記予備の中央処理装置を起動する際に前記故障
が発生した中央処理装置に予め付与された論理識別情報
を前記予備の中央処理装置に付与する手段を前記複数の
中央処理装置及び前記予備の中央処理装置各々に含むこ
とを特徴とする(1)記載のマルチプロセッサシステ
ム。
【0066】(3)前記チップセットは、前記複数の中
央処理装置を制御する論理回路と、起動する中央処理装
置を示す起動レジスタと、前記複数の中央処理装置各々
の故障状況を示す診断結果レジスタと、再起動時に起動
をかける中央処理装置を示すリセットレジスタと、前記
複数の中央処理装置の初期化完了を示す初期化完了レジ
スタとを含み、前記診断結果レジスタの内容を基に前記
起動レジスタの内容を書換えることで前記故障が発生し
た中央処理装置に代えて前記予備の中央処理装置を起動
するようにしたことを特徴とする(1)または(2)記
載のマルチプロセッサシステム。
【0067】(4)複数の中央処理装置と、前記複数の
中央処理装置を制御するチップセットとからなるマルチ
プロセッサシステムのプロセッサ二重化方法であって、
初期化する際に前記複数の中央処理装置のいずれかで故
障が発生した時に前記故障が発生した中央処理装置に代
えて予め配設された予備の中央処理装置を起動するステ
ップを前記チップセットに有することを特徴とするプロ
セッサ二重化方法。
【0068】(5)前記故障が発生した中央処理装置に
代えて前記予備の中央処理装置を起動する際に前記故障
が発生した中央処理装置に予め付与された論理識別情報
を前記予備の中央処理装置に付与するステップを前記複
数の中央処理装置及び前記予備の中央処理装置各々に含
むことを特徴とする(4)記載のプロセッサ二重化方
法。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマルチプロ
セッサシステムによれば、複数の中央処理装置からなる
マルチプロセッサシステムにおいて、予備の中央処理装
置を予め配設し、初期化する際に複数の中央処理装置の
いずれかで故障が発生した時に故障が発生した中央処理
装置に代えて予備の中央処理装置を起動することによっ
て、故障時に稼動CPUの数が減って性能が著しく低下
する可能性を最小限に抑えることができるという効果が
ある。
【0070】また、本発明の他のマルチプロセッサシス
テムによれば、上記の構成に加えて、故障が発生した中
央処理装置に代えて予備の中央処理装置を起動する際に
故障が発生した中央処理装置に予め付与された論理識別
情報を予備の中央処理装置に付与することによって、本
来必要のない制御論理を装備することなく、故障したC
PUに代る冗長なCPUを装備することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるマルチプロセッサシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のチップセットの内部構成を示すブロック
図である。
【図3】図1のチップセットにおけるシステム初期化時
の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】図1のCPUにおけるシステム初期化時の処理
動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例による論理ID番号の設定手
順を示すフローチャートである。
【図6】(a)は図1の起動レジスタの初期状態を示す
図、(b)は図1の起動レジスタへの起動情報の書込み
を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例によるチップセットの内部
構成を示すブロック図である。
【図8】図7のチップセットにおけるシステム初期化時
の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】図1のCPUにおけるシステム初期化時の処理
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 CPU 3 予備のCPU 4 チップセット 5 I/Oバス 6 メモリ 7 CPUバス 41 起動レジスタ 42 診断結果レジスタ 43 リセットレジスタ 44 初期化完了レジスタ 45 各CPU専用信号ポート 46 セレクタ 47 論理回路 48 タイマ 49 比較回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中央処理装置からなるマルチプロ
    セッサシステムであって、予め配設された予備の中央処
    理装置と、初期化する際に前記複数の中央処理装置のい
    ずれかで故障が発生した時に前記故障が発生した中央処
    理装置に代えて前記予備の中央処理装置を起動する手段
    とを有することを特徴とするマルチプロセッサシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記故障が発生した中央処理装置に代え
    て前記予備の中央処理装置を起動する際に前記故障が発
    生した中央処理装置に予め付与された論理識別情報を前
    記予備の中央処理装置に付与する手段を含むことを特徴
    とする請求項1記載のマルチプロセッサシステム。
  3. 【請求項3】 複数の中央処理装置からなるマルチプロ
    セッサシステムのプロセッサ二重化方法であって、初期
    化する際に前記複数の中央処理装置のいずれかで故障が
    発生した時に前記故障が発生した中央処理装置に代えて
    予め配設された予備の中央処理装置を起動するステップ
    を有することを特徴とするプロセッサ二重化方法。
  4. 【請求項4】 前記故障が発生した中央処理装置に代え
    て前記予備の中央処理装置を起動する際に前記故障が発
    生した中央処理装置に予め付与された論理識別情報を前
    記予備の中央処理装置に付与するステップを含むことを
    特徴とする請求項3記載のプロセッサ二重化方法。
  5. 【請求項5】 複数の中央処理装置と、前記複数の中央
    処理装置を制御するチップセットとからなるマルチプロ
    セッサシステムにおいてシステム立上げ時の故障発生に
    対処するためのプロセッサ二重化制御プログラムを記録
    した記録媒体であって、前記プロセッサ二重化制御プロ
    グラムは前記チップセットに、初期化する際に前記複数
    の中央処理装置のいずれかで故障が発生した時に前記故
    障が発生した中央処理装置に代えて予め配設された予備
    の中央処理装置を起動させることを特徴とするプロセッ
    サ二重化制御プログラムを記録した記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記プロセッサ二重化制御プログラムは
    前記複数の中央処理装置及び前記予備の中央処理装置各
    々に、前記故障が発生した中央処理装置に代えて前記予
    備の中央処理装置が起動される際に前記故障が発生した
    中央処理装置に予め付与された論理識別情報を前記予備
    の中央処理装置に付与させることを特徴とする請求項5
    記載のプロセッサ二重化制御プログラムを記録した記録
    媒体。
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