JP2000074135A - 制振構造及び制振装置 - Google Patents

制振構造及び制振装置

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JP2000074135A
JP2000074135A JP10244173A JP24417398A JP2000074135A JP 2000074135 A JP2000074135 A JP 2000074135A JP 10244173 A JP10244173 A JP 10244173A JP 24417398 A JP24417398 A JP 24417398A JP 2000074135 A JP2000074135 A JP 2000074135A
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JP
Japan
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vibration
rotary
reciprocating motion
straight line
damper
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JP10244173A
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English (en)
Inventor
Isao Katayama
功 片山
Kimitaka Yamashita
仁崇 山下
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振幅の大きな直線往復振動をも、コンパクト
な構造において、効果的に減衰することができる制振構
造及び制振装置の提供。 【解決手段】 水平振動をするブレースジョイント7
が、ラック17とピニオン16を介して、回転ダンパー
9に接続され、回転ダンパー9は梁4に固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物や各種構造物
などの制振に用いられる制振構造及び制振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建物や構造物の制振に用いられる制振装
置として、従来より、種々のダンパーが提供されてい
る。例えば、オイルダンパーは、図5(ロ)に示すよう
に、シリンダー52内に、オリフィス53付きのピスト
ン54が直線往復移動可能に備えられると共に、シリン
ダー52にオイルが封入されているもので、オイル55
がオリフィス53を流れるときのピストン54を挟む両
室の圧力差による力でもって、ピストン54の直線往復
振動を減衰させるものである。このオイルダンパー51
は、例えば、図5(イ)に示すように、水平方向に向け
られ、シリンダー52を建物の梁、柱57に連結し、ピ
ストンロッド56を補強ブレース58,58のジョイン
ト59に接続して、建物の水平直線振動によってピスト
ン54を水平直線振動させて、地震等による建物の振動
を減衰させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなオイルダンパー51では、ピストン54をシリン
ダー52内で直線往復運動させて振動減衰を行うもので
あるため、直線往復運動方向におけるダンパーサイズが
大きなものとなってしまうという問題がある。とりわ
け、このダンパー51を振幅の大きな水平振動の減衰に
用いる場合には、シリンダー52の長さを長くしてピス
トンのストロークを大きく確保しておかなければなら
ず、装置のより一層の大型化を招く結果となる。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑み、振
幅の大きな直線往復振動をも、コンパクトな構造におい
て、効果的に減衰することができる制振構造及び制振装
置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、直線往復振
動をする振動体が、直線往復振動を回転往復振動に変換
する変換機構を介して、回転ダンパーに接続されている
ことを特徴とする制振構造によって解決される。また、
回転ダンパーと、振動体の直線往復振動を回転往復振動
に変換する変換機構とが備えられ、変換された回転往復
振動が回転ダンパーに伝えられるものとなされているこ
とを特徴とする制振装置によって解決される。
【0006】即ち、上記の制振構造、制振装置では、振
動体の直線往復振動は、変換機構によって回転往復振動
に変換され、この回転往復振動が回転ダンパーに伝えら
れて振動体の直線往復振動を減衰していく。回転ダンパ
ーは、このように、振動体の直線往復振動を回転によっ
て減衰するものであるから、振動体が大きな振幅で直線
往復振動をするような場合であっても、その振動を、コ
ンパクトな構造で、効果的に減衰することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0008】図1は、本発明の制振構造を建築物に適用
した場合のものである。この建物において、1,1は左
右の柱であり、これら柱1,1間の上下に、梁3,4が
わたされている。そして、補強用のブレース6,6が、
上側の梁3と左右の柱1,1の交差部から、下側の梁4
の中央部に向けて、斜め下方に延ばされ、ブレース6,
6の先端部同士が、ジョイント7に連結されている。そ
して、ジョイント7と、下側の梁4との間に、本発明の
制振装置8が配備され、制振構造を形成している。
【0009】この制振装置8を示す図2(イ)におい
て、9は回転ダンパー、10は変換機構である。
【0010】回転ダンパー9は、図2(イ)及び図3
(イ)に示すように、両端部に抵抗用の羽根車12,1
2を有する回転シャフト11を備えている。この回転シ
ャフト11は、その長手方向の中間部両側において、ベ
アリング13,13で回転自在に、かつ水平に、支持さ
れている。そして、両側の羽根車12,12は、左右の
ケーシング14,14内に存置され、各ケーシング1
4,14内に、高粘性オイルなどの高粘性材料15,1
5が収容されて、回転シャフト11の回転が、羽根車1
2,12と高粘性材料15,15との抵抗によって減衰
されるようになされている。この回転ダンパー9は、そ
のケーシング14,14などを下側の梁4に固着して備
えられるる。
【0011】変換機構10は、ラックアンドピニオン機
構によるもので、図2(イ)(ロ)に示すように、ピニ
オン16が回転ダンパー9における回転シャフト11の
長手方向中央部に固着状態に取り付けられると共に、ラ
ック17がブレース6,6下端のジョイント7に、下向
きに、固着状態に取り付けられ、ラック17の下面歯部
17aとピニオン16の上部外周歯部16aとを噛合さ
せて構成されている。
【0012】上記の制振構造では、地震などによって建
物に水平方向の直線往復振動を生じると、この直線往復
振動は、ブレース6,6下端のジョイント7から、ラッ
ク17とピニオン16を介して、回転ダンパー9のシャ
フト11に回転往復振動として伝えられ、回転シャフト
11のこの回転往復振動が、羽根車12と高粘性材料1
5との抵抗によって減衰されていき、この減衰作用によ
って、建物の直線往復振動を減衰していく。
【0013】そして、建物の水平直線往復振動の振幅が
大きい場合には、この直線往復振動は、回転ダンパー9
に振幅の大きな回転往復振動として伝えられ、回転シャ
フト11を振幅大きく回転往復振動させるだけで、回転
シャフト11の動作に大きなスペースは不要であり、建
物のそのような大きな振幅の直線往復振動を、ダンパー
9を大型化させることなく、コンパクトな構造で、効果
的に減衰することができる。
【0014】図3(ロ)に示す回転ダンパー9は、回転
シャフト11の両端に、ケーシング14内を仕切る1
つ、又は、図示のように複数の仕切り部材18…を設け
ると共に、この仕切り部材18…にオリフィス19を設
け、そして、ケーシング14内にオイル20を封入した
ものである。オイル20がオリフィス19を流れるとき
の、仕切り部材18を挟む両室の圧力差による力でもっ
て、回転シャフト11の回転往復振動を減衰させるもの
である。
【0015】図4(イ)(ロ)に示す回転ダンパー9,
9は、回転シャフト11の両端に摺擦部材22を備えさ
せ、この摺擦部材22をケーシング14の内面に押圧状
態に接触させたもので、摺擦部材22とケーシング14
との摺擦による摩擦抵抗によって、回転シャフト11の
回転往復振動を減衰させる。図4(イ)は、摺擦部材2
2をケーシング14の内周面と摺擦させるタイプのもの
を示し、図4(ロ)は、摺擦部材22をケーシング14
の内端面と摺擦させるタイプのものを示す。
【0016】以上に本発明の実施形態を示したが、本発
明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しな
い範囲で各種変更が可能である。例えば、本発明におけ
る回転ダンパーは、上記以外の各種形式の回転ダンパー
であってよい。変換機構についても、その具体的構造に
制限はなく、直線往復振動を回転往復振動に変換するも
のであれば、いずれの機構によるものであってもよい。
また、本発明にいう「振動体」の語は、相対的な意味に
おいて解釈されるべきものである。即ち、例えば、第1
構造部分に固定した回転ダンパーを変換機構を介して第
2構造部分に連結した構造において、振動源が第2構造
部分である場合に第2構造体が本発明にいうところの振
動体であることはいうまでもなく、更に、振動源が第1
構造部分であっても、第2構造体は第1構造体に対し相
対的に振動しているとみることができ、この場合の第2
構造体も本発明にいうところの振動体である。また、第
1及び第2の構造部分の両方が振動しているような場合
も、第2構造体は第1構造体に対し相対的に振動してい
るとみることができ、この場合の第2構造体も本発明に
いうところの振動体である。また、本発明の制振構造、
制振装置は、建物に限らず、その他の各種構造物に用い
られてよいものであることはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】上述の次第で、本発明の制振構造及び制
振装置は、振動体の直線往復振動を回転ダンパーを用い
て減衰する構造のものであるから、振動体が大きな振幅
で直線往復振動をするような場合であっても、その振動
を、コンパクトな構造で、効果的に減衰することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示すもので、制振装置が組み込まれ
た建物の正面図である。
【図2】制振装置を示すもので、図(イ)は図1のI−
I線断面図、図(ロ)は図(イ)のII−II線断面図
である。
【図3】図(イ)は図2(イ)のIII−III線断面
図、図(ロ)は回転ダンパーの変更例を示す断面図であ
る。
【図4】図(イ)は回転ダンパーの他の変更例を示す断
面図、図(ロ)は回転ダンパーの更に他の変更例を示す
断面図である。
【図5】従来例を示すもので、図(ロ)はオイルダンパ
ーの縦断面図、図(イ)はこのダンパーを用いた建物の
制振構造を示す正面図である。
【符号の説明】
7…ブレースジョイント(振動体) 8…制振装置 9…回転ダンパー 10…変換機構 16…ピニオン 17…ラック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線往復振動をする振動体が、直線往復
    振動を回転往復振動に変換する変換機構を介して、回転
    ダンパーに接続されていることを特徴とする制振構造。
  2. 【請求項2】 前記変換機構がラックアンドピニオンで
    ある請求項1に記載の制振構造。
  3. 【請求項3】 回転ダンパーと、振動体の直線往復振動
    を回転往復振動に変換する変換機構とが備えられ、変換
    された回転往復振動が回転ダンパーに伝えられるものと
    なされていることを特徴とする制振装置。
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