JP4208459B2 - 制震壁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、事務所用のビル、集合住宅、戸建住宅等の構造物における地震等に起因する振動、特に横揺れを早期に減衰させる制震壁に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
構造物における地震等に起因する横揺れを早期に減衰させるために、鋼棒ダンパ、流体ダンパ等の減衰装置を構造物と地盤との間に配設することが提案されているが、これらはいずれも構造物と地盤との間に大きな空間を必要とするため既存の構造物には適用し難い。
【0003】
構造物と地盤との間に減衰装置を配する代わりに、構造物の壁に流体ダンパ等の減衰装置を埋設して制震壁とし、制震壁により構造物における地震等に起因する横揺れを早期に減衰させる場合には、壁に窓等の開口部を設けることが困難となる一方、既存の窓付き壁には適用し難い。
【0004】
一方、鋼棒ダンパ、流体ダンパ等に代えて摩擦ダンパを減衰装置に用いる場合には、大きな減衰能が得られ難く、質量の大きな構造物に対する減衰装置としては満足できない。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、既存の構造物にも適用でき、しかも、質量の大きな構造物に対しても地震等に起因する横揺れを可及的速やかに減衰させることができる制震壁を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の制震壁は、一対の柱及びこの一対の柱を橋絡して一対の柱の夫々に夫々固着された一対の梁を有した架構体と、この架構体の一対の柱及び一対の梁によって囲まれた板状の壁空間に配された揺動体と、一方の梁に対する他方の梁の壁空間の面内での横方向の変位で、当該変位方向と逆方向であって且つ壁空間の面内で揺動体が回動するように、揺動体を架構体に連結させるべく、揺動体及び架構体の夫々に壁空間の面内で相対的に回動自在に連結された連結手段と、揺動体及び架構体のうちの少なくとも一方に対する連結手段の壁空間の面内での相対的な回動において当該回動エネルギを吸収するように、揺動体及び架構体のうちの少なくとも一方と連結手段との間に介在されていると共に、塑性体、弾塑性体、粘弾性体及び粘性体のうちの少なくとも一つを有したエネルギ吸収体とを具備しており、連結手段は、一対の柱のうちの一方の柱と一対の梁のうちの一方の梁とが互いに固着されている部位側において一方の柱及び一方の梁のうちの少なくとも一方に一方の端部で壁空間の面内で第一の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で揺動体の第一の部位に壁空間の面内で第二の軸心を中心として回動自在に連結されている剛性の第一の連結部材と、一対の柱のうちの他方の柱と一対の梁のうちの他方の梁とが相互に固着されている部位側において他方の柱及び他方の梁のうちの少なくとも一方に一方の端部で壁空間の面内で第三の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で揺動体の第二の部位に壁空間の面内で第四の軸心を中心として回動自在に連結されている剛性の第二の連結部材と、一対の柱のうちの一方の柱と一対の梁のうちの他方の梁とが互いに固着されている部位側において一方の柱及び他方の梁のうちの少なくとも一方に一方の端部で壁空間の面内で第五の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で揺動体の第三の部位に壁空間の面内で第六の軸心を中心として回動自在に連結されている剛性の第三の連結部材と、一対の柱のうちの他方の柱と一対の梁のうちの一方の梁とが互いに固着されている部位側において他方の柱及び一方の梁のうちの少なくとも一方に一方の端部で壁空間の面内で第七の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で揺動体の第四の部位に壁空間の面内で第八の軸心を中心として回動自在に連結されている剛性の第四の連結部材とを具備しており、一方の梁に対する他方の梁の壁空間の面内での横方向の変位に基づいて第一から第四の連結部材を介して当該変位方向と逆方向であって且つ壁空間の面内で揺動体が回動されるように、第一の軸心と第二の軸心とを結ぶ線及び第三の軸心と第四の軸心とを結ぶ線は、第二の軸心と第四の軸心とを結ぶ線に対して所定の角度をなして交差しており、第五の軸心と第六の軸心とを結ぶ線及び第七の軸心と第八の軸心とを結ぶ線は、第六の軸心と第八の軸心とを結ぶ線に対して所定の角度をなして交差しており、エネルギ吸収体は、前記一方の柱及び一方の梁のうちの少なくとも一方と第一の連結部材の一方の端部との間、第一の連結部材の他方の端部と揺動体の第一の部位との間、前記他方の柱及び他方の梁のうちの少なくとも一方と第二の連結部材の一方の端部との間、第二の連結部材の他方の端部と揺動体の第二の部位との間、前記一方の柱及び他方の梁のうちの少なくとも一方と第三の連結部材の一方の端部との間、第三の連結部材の他方の端部と揺動体の第三の部位との間、前記他方の柱及び一方の梁のうちの少なくとも一方と第四の連結部材の一方の端部との間及び第四の連結部材の他方の端部と揺動体の第四の部位との間のうちの少なくとも一つの間に介在されている。
【0007】
本発明の第一の態様の制震壁によれば、一対の柱及び一対の梁を有した架構によって囲まれた板状の壁空間に揺動体、連結手段及びエネルギ吸収体を配してなるものであるために、既存の構造物の壁にも適用でき、しかも、塑性体、弾塑性体、粘弾性体及び粘性体のうちの少なくとも一つからなるエネルギ吸収体を揺動体及び架構体のうちの少なくとも一方と連結手段との間に介在させてなるものであるために、摩擦によるエネルギ吸収体に比較して質量の大きな構造物に対しても地震等に起因する横揺れを減衰させることができ、加えて、壁空間の面内での一方の梁に対する他方の梁の壁空間の面内での横方向の変位で、当該変位方向と逆方向であって且つ壁空間の面内で揺動体が回動するように、換言すれば、架構体の変形方向と逆方向に揺動体が回動するように、連結手段を介して揺動体を架構体に連結しているために、架構体の変形に対して揺動体が増幅されて回動する結果、架構体の変形エネルギを可及的速やかに減衰させることができ、而して、質量の大きな構造物に対しても地震等に起因する横揺れを可及的速やかに減衰させることができる。
【0008】
エネルギ吸収体は、変形性能に優れており、しかも繰返し変形に対しても安定しているものが好ましく、したがって機械的性質のうち伸びの大きな金属からなっているものが好ましく、本発明の第二の態様の制震壁のように、ひずみ速度0.01/秒のとき60%以上の伸びを有する金属製であるとよく、好ましい例としては、本発明の第三の態様の制震壁のように、鉛製であってもよいが、本発明の第四の態様の制震壁のように、Zn−Al合金製であってもよく、また本発明の第五の態様の制震壁のように、鉛以外の塑性合金製、好ましくは超塑性合金製であると、鉛に起因する環境汚染を避けることができて好ましく、ここで、超塑性合金は、本発明の第六の態様の制震壁のように、平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα´相中に、平均結晶粒径が0.05μm以下のβ相が微細分散した組織を有していると共にZnを30〜80wt%含んでいるZn−Al合金からなっていても、本発明の第七の態様の制震壁のように、平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα´相及びβ相を主組織とし、α相又はα´相中に、平均結晶粒径が5μm以下のβ相が微細分散した組織を有していると共にZnを75〜99wt%含んでいるZn−Al合金からなっていてもよい。
【0009】
第六及び第七の態様の制震壁おいて、α相とは、主成分がAlの面心立方格子の結晶領域を、α´相とは、結晶構造は面心立方格子であるが成分的にはZnが主成分となっている結晶領域を、β相とは、Znが主成分となった六面稠密格子の結晶領域を夫々いう。
【0010】
エネルギ吸収体は、本発明の第八の態様の制震壁のように、体積%で95%以上のβ相を有し純度95%以上のSn製であってもよく、ここで、β相とは、体心正方格子の結晶領域をいう。
【0011】
エネルギ吸収体は、本発明の第九の態様の制震壁のように、外部に流動しないように、密封された空間に隙間なしに配されているとよく、また、本発明の第十の態様の制震壁のように、密に詰まった中実体であっても、本発明の第十一の態様の制震壁のように、内部に鬆のような空洞を有していてもよいが、内部に空洞を有しない密に詰まった中実体である方がよい。
【0012】
連結手段は、本発明の第十二の態様の制震壁のように、連結部材と、連結部材の端部に固着されていると共に揺動体又は架構体に形成された孔に揺動体又は架構体に対して回転自在に配された軸部材とを具備しており、エネルギ吸収体は、孔において外周側では揺動体又は架構体に円周方向に関して固着されていると共に、内周側では軸部材に円周方向に関して固着されており、揺動体又は架構体と軸部材との間に介在されている円環状部材を具備していても、本発明の第十三の態様の制震壁のように、連結部材と、揺動体又は架構体に固着されていると共に、連結部材の端部に形成された孔に連結部材に対して回転自在に配された軸部材とを具備しており、エネルギ吸収体は、孔において外周側では連結部材に円周方向に関して固着されていると共に、内周側では軸部材に円周方向に関して固着されており、連結部材の端部と軸部材との間に介在されている円環状部材を具備していてもよく、斯かる連結手段においては、円環状部材は、本発明の第十四の態様の制震壁のように、円周方向の剪断変形により回動エネルギを吸収するようになっているとよい。
【0013】
また、連結手段は、本発明の第十五の態様の制震壁のように、連結部材と、連結部材の端部に固着されていると共に、揺動体又は架構体に形成された孔に揺動体又は架構体に対して回転自在に配された軸部材と、軸部材に一体的に設けられた扁平体とを具備しており、エネルギ吸収体は、孔において外周側で揺動体又は架構体に円周方向に関して固着されていると共に、孔において揺動体又は架構体と扁平体との間に介在されている環状部材を具備していても、本発明の第十六の態様の制震壁のように、連結部材と、揺動体又は架構体に固着されていると共に、連結部材の端部に形成された孔に連結部材に対して回転自在に配された軸部材と、軸部材に一体的に設けられた扁平体とを具備しており、エネルギ吸収体は、孔において外周側で連結部材に周方向に関して固着されていると共に、孔において連結部材の端部と扁平体との間に介在されている環状部材を具備していてもよいが、斯かる連結手段においては、環状部材は、本発明の第十七の態様の制震壁のように、塑性流動により回動エネルギを吸収するようになっているとよい。
【0014】
更に、連結手段は、本発明の第十八の態様の制震壁のように、連結部材と、連結部材の端部を揺動体又は架構体に回転自在に連結する軸部材とを具備しており、エネルギ吸収体は、連結部材の端部において、一方の端面側では連結部材に固着されていると共に、他方の端面側では揺動体又は架構体に固着されており、軸部材と同心に配されて、揺動体又は架構体と連結部材との間に介在されている環状部材を具備していてもよく、この場合には、環状部材は、本発明の第十九の態様の制震壁のように、捩り剪断により回動エネルギを吸収するようになっているとよい。
【0015】
揺動体は、好ましくは本発明の第二十の態様の制震壁のように、矩形の板体又は枠体を具備しており、連結手段は、前記の変位方向と逆方向であって且つ壁空間の面内で揺動体が回動するようになっていれば、板体又は枠体のいずれの部位に連結されていてもよいのであるが、板体又は枠体が矩形である場合には、好ましくは本発明の第二十の態様の制震壁のように、矩形の板体又は枠体の角部に壁空間の面内で相対的に回動自在に連結されている。枠体を具備して揺動体を構成すると、枠体で囲まれた空間は殆ど歪むことがないので、斯かる空間を窓、特にガラス窓等に利用できて好ましい。
【0016】
架構体は、柱及び梁のそれ自体からなっていてもよいのであるが、好ましくは、本発明の第二十一の態様の制震壁のように、柱及び梁のうちの少なくとも一方に固着された取付部材を具備しており、この場合、連結手段は、取付部材に壁空間の面内で相対的に回動自在に連結されているとよい。
【0017】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1から図4において本例の制震壁1は、一対の柱2及び3並びに一対の柱2及び3を橋絡してこれらに固着された一対の梁4及び5を有した架構体6と、架構体6によって囲まれた板状の壁空間7に配された揺動体としての矩形の枠体8と、壁空間7の面内での一対の柱2及び3の撓みに起因する梁5に対する梁4の壁空間7の面内での横方向H1及びH2の変位で、当該変位方向と逆方向であって且つ壁空間7の面内で枠体8が回動するように、即ち、変位方向が横方向H1である場合には方向R1に、変位方向が横方向H2である場合には方向R2に枠体8が回動するように、架構体6に枠体8を連結させるべく、枠体8及び架構体6の夫々に壁空間7の面内で相対的に回動自在に連結された連結手段9と、枠体8及び架構体6のうちの少なくとも一方、本例では枠体8及び架構体6の両方に対する連結手段9の壁空間7の面内での相対的な回動において当該回動エネルギを吸収するように、枠体8及び架構体6のうちの少なくとも一方、本例では枠体8及び架構体6の両方と連結手段9との間に介在されていると共に、塑性体、弾塑性体、粘弾性体及び粘性体のうちの少なくとも一つ、本例では塑性体としての鉛製の円環状部材63を有したエネルギ吸収体10とを具備している。
【0019】
事務所用のビル、集合住宅、戸建住宅等の構造物の鉄骨製又は木製の架構体6は、柱2及び3並びに梁4及び5のうちの少なくとも一方、本例では梁4及び5の横方向の両端部に溶接又はボルト等により固着された鋼材からなる取付部材21、22、23及び24を具備している。なお、架構体6は、図10に示すように、柱2及び3の縦方向の両端部に溶接又はボルト等により固着された鋼材からなる取付部材21、22、23及び24を具備していてもよく、またこれに代えて、梁4及び5の横方向の両端部であって且つ柱2及び3の縦方向の両端部の両方に溶接又はボルト等により固着された鋼材からなる取付部材を具備していてもよい。
【0020】
枠体8は、鋼板の中央部を切り取って矩形空間25を形成したもの又は長尺の鋼板を溶接して矩形空間25を形成したもの等からなる。揺動体としては、斯かる矩形空間25を有した枠体8に代えて、矩形空間25を有しない図10に示すような矩形の板体26であってもよく、また、矩形に代えて、円形、楕円形又は多角形等の枠体又は板体であってもよい。
【0021】
連結手段9は、取付部材21、22、23及び24の夫々と枠体8の角部とに壁空間7の面内で相対的に回動自在に連結されている連結機構31、32、33及び34を具備しており、連結機構31、32、33及び34及びこれら連結機構に関連して設けられた各エネルギ吸収体10は、互いに同様に構成されているので、以下、連結機構31及び連結機構31に関連して設けられたエネルギ吸収体10について詳細に説明して、必要に応じて他の連結機構及びエネルギ吸収体について詳細に説明する。
【0022】
連結機構31は、剛性の一対の連結部材41及び42と、連結部材41及び42の一方の端部43に固着されていると共に、枠体8の角部に形成された孔としての貫通孔44に枠体8に対して回転自在に配された剛性の軸部材45と、連結部材41及び42の他方の端部46に固着されていると共に、架構体6の取付部材21に形成された孔としての貫通孔(図示せず)に架構体6に対して回転自在に配された軸部材47とを具備している。
【0023】
連結機構31における軸部材45及び47の夫々の軸心を結ぶ線48と、連結機構31の軸部材45及び連結機構34の軸部材45の夫々の軸心を結ぶ線49とは、角度θをなして交差する。
【0024】
連結機構31及びエネルギ吸収体10において、連結部材41及び42の端部43側と端部46側とは、互いに同様に構成されているので、以下、端部43側について詳細に説明して、必要に応じて端部46側について詳細に説明する。
【0025】
連結部材41及び42は、板部51と、板部51の一方の面に一体形成された環状突起部52とを具備しており、各環状突起部52は、貫通孔44を規定する枠体8の円筒状の滑らかな内周面53に摺動自在にぴたりと嵌装されている。
【0026】
両内周面53と共同して貫通孔44を規定すると共に、両内周面53に軸方向において挟まれた枠体8の円筒状の内周面54には、軸方向に伸びる互いに平行な複数の凹所55が形成されている。
【0027】
両端部で連結部材41及び42の端部43に固着されている軸部材45は、枠体8に形成された貫通孔44に枠体8に対して回転自在に配されている一方、連結部材41及び42の回動と共に回動するようになっており、その円筒状の表面56には軸方向に伸びる互いに平行な複数の凹所57を有している。
【0028】
エネルギ吸収体10は、両環状突起部52の対向する環状の端面61、枠体8の内周面54及び軸部材45の表面56によって枠体8内に画成された円筒状の密閉された空間62に隙間なしに充填された鉛からなる密に詰まった中実体である円環状部材63を具備しており、円環状部材63は、外周面側では内周面54の凹所55をも埋めており、これにより貫通孔44において外周側では枠体8に円周方向に関して固着されており、内周面側では表面56の凹所57をも埋めており、これにより貫通孔44において内周側では軸部材45に円周方向に関して固着されて、こうして円環状部材63は、枠体8と軸部材45との間に介在されている。
【0029】
円環状部材63は、内部に鬆のような空洞を有しいてもよいが、上記のように鬆のような空洞がない中実体である方が好ましい。
【0030】
柱2及び3並びに柱2及び3を橋絡して柱2及び3の夫々に夫々固着された梁4及び5を有した架構体6と、架構体6の柱2及び3並びに梁4及び5によって囲まれた板状の壁空間7に配された枠体8と、梁5に対する梁4の壁空間7の面内での横方向H1又はH2の変位で、当該変位方向H1又はH2と逆方向であって且つ壁空間7の面内で枠体8がR1又はR2方向に回動するように、枠体8を架構体6に連結させるべく、枠体8及び架構体6の夫々に壁空間7の面内で相対的に回動自在に連結された連結手段9と、枠体8及び架構体6に対する連結手段9の壁空間7の面内での相対的な回動において当該回動エネルギを吸収するように、枠体8及び架構体6と連結手段9との間に介在されていると共に、円環状部材63を有したエネルギ吸収体10とを具備しており、連結手段9は、柱2と梁5とが互いに固着されている部位側において梁5に一方の端部で壁空間7の面内で連結機構33の軸部材47の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で枠体8の第一の部位である一の角部に壁空間7の面内で連結機構33の軸部材45の軸心を中心として回動自在に連結されている連結機構33の剛性の連結部材41及び42と、柱3と梁4とが相互に固着されている部位側において梁4に一方の端部で壁空間7の面内で連結機構32の軸部材47の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で枠体8の第二の部位である他の一の角部に壁空間7の面内で連結機構32の軸部材45の軸心を中心として回動自在に連結されている連結機構32の剛性の連結部材41及び42と、柱2と梁4とが互いに固着されている部位側において梁4に一方の端部で壁空間7の面内で連結機構31の軸部材47の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で枠体8の第三の部位である更に他の一の角部に壁空間7の面内で連結機構31の軸部材45の軸心を中心として回動自在に連結されている連結機構31の剛性の連結部材41及び42と、柱3と梁5とが互いに固着されている部位側において梁5に一方の端部で壁空間7の面内で連結機構34の軸部材47の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で枠体8の第四の部位である第四の角部に壁空間7の面内で連結機構34の軸部材45の軸心を中心として回動自在に連結されている連結機構34の剛性の連結部材41及び42とを具備しており、梁5に対する梁4の壁空間7の面内での横方向H1又はH2の変位に基づいて連結機構31から34の連結部材41及び42を介して当該変位方向と逆方向であって且つ壁空間7の面内で枠体8が回動されるように、連結機構33の軸部材47の軸心と連結機構33の軸部材45の軸心とを結ぶ線48及び連結機構32の軸部材47の軸心と連結機構32の軸部材45の軸心とを結ぶ線48は、連結機構33の軸部材45の軸心と連結機構32の軸部材45の軸心とを結ぶ線49に対して所定の角度をなして交差しており、連結機構31の軸部材47の軸心と連結機構31の軸部材45の軸心とを結ぶ線48及び連結機構34の軸部材47の軸心と連結機構34の軸部材45の軸心とを結ぶ線48は、連結機構31の軸部材45の軸心と連結機構34の軸部材45の軸心とを結ぶ線49に対して所定の角度をなして交差しており、エネルギ吸収体10は、梁5と連結機構33の連結部材41及び42の一方の端部との間、連結機構33の連結部材41及び42の他方の端部と枠体8の一の角部との間、梁4と連結機構32の連結部材41及び42の一方の端部との間、連結機構32の連結部材41及び42の他方の端部と枠体8の第二の部位である他の一の角部との間、梁4と連結機構31の連結部材41及び42の一方の端部との間、連結機構31の連結部材41及び42の他方の端部と枠体8の第三の部位である更に他の一の角部との間、梁5と連結機構34の連結部材41及び42の一方の端部との間及び連結機構34の連結部材41及び42の他方の端部と枠体8の第四の部位である第四の角部との間に介在されている以上の制震壁1では、地震により柱2及び3が例えば図5の実線で示すように撓んで梁5に対して梁4が横方向H1に変位すると、枠体8が同じく図5の実線で示すように方向R1に回動される。枠体8の方向R1の回動で、各軸部材47と架構体6との間及び各軸部材45と枠体8との間に相対回動が生じて、例えば、外周側では枠体8に円周方向に関して固着されている一方、内周側では軸部材45に円周方向に関して固着されている各円環状部材63は、円周方向に剪断変形されて、この円周方向の剪断変形により各軸部材45と枠体8との間の回動エネルギを吸収する。柱2及び3の逆方向の撓みで梁4が梁5に対して横方向H2に変位して枠体8が方向R2に回動された場合も同様であって、而して、エネルギ吸収体10を構成する各円環状部材63は、各軸部材47と架構体6との間及び各軸部材45と枠体8との間の相対回動で円周方向に剪断変形されて、この円周方向の剪断変形により各軸部材47と架構体6との間及び各軸部材45と枠体8との間の回動エネルギを吸収し、延いては架構体6の横揺れエネルギを吸収する。
【0031】
そして制震壁1は、一対の柱2及び3並びに一対の梁4及び5を有した架構6によって囲まれた板状の壁空間7に枠体8、連結機構31〜34及びエネルギ吸収体10を配してなるものであるために、既存の構造物の壁にも適用でき、しかも、鉛製のエネルギ吸収体10を枠体8及び架構体6と連結機構31〜34との間に介在させてなるものであるために、摩擦によるエネルギ吸収体に比較して質量の大きな構造物に対しても地震等に起因する横揺れを減衰させることができ、加えて、一方の梁5に対する他方の梁4の壁空間7の面内での横方向H1及びH2の変位で、当該変位方向と逆方向R1及びR2であって且つ壁空間7の面内で枠体8が回動するように、換言すれば、架構体6の変形方向H1及びH2と逆方向R1及びR2に枠体8が回動するように、連結機構31〜34を介して枠体8を架構体6に連結しているために、架構体6の変形に対して枠体8が増幅されて回動する結果、架構体6の変形エネルギを可及的速やかに減衰させることができ、而して、質量の大きな構造物に対しても地震等に起因する横揺れを可及的速やかに減衰させることができる。
【0032】
ところで、制震壁1では、枠体8に貫通孔44を設けて、斯かる貫通孔44に軸部材45を枠体8に対して回転自在に配する一方、当該軸部材45の両端部を連結部材41及び42の端部43に固着したが、これに代えて、軸部材45を枠体8に一体的に形成して又は貫通孔44において軸部材45を枠体8に固着させて配する一方、連結部材41及び42の端部43に貫通孔44と同等の孔(貫通孔であってもよい)を設けると共に、当該孔に軸部材45の端部を連結部材41及び42に対して回転自在に配し、斯かる軸部材45の端部が配された孔において、外周側では連結部材41及び42の端部43に円周方向に関して固着し、内周側では軸部材45に円周方向に関して固着して当該孔に塑性体としての鉛からなる円環状部材63を充填、配置し、これにより、連結部材41及び42の端部43と軸部材45との間にエネルギ吸収体10を構成する円環状部材63を介在させて制震壁1を構成してもよい。
【0033】
また、制震壁1では、回動方向の剪断変形を円環状部材63に生じさせて回動エネルギを吸収するようにしたが、これに代えて、図6及び図7に示すように、軸部材45に回動しないように一体的に設けられた断面形状で楕円状の偏平体71を具備して連結機構31を構成し、貫通孔44において外周側で枠体8に前記と同様にして円周方向に関して固着されていると共に、貫通孔44において枠体8と扁平体71との間に介在させた鉛からなる環状部材72をもってエネルギ吸収体10を構成してもよく、滑らかな外面73をもった扁平体71は、外面73と内周面54との間でオリフィス通路74を形成するようになっている。
【0034】
図6及び図7に示す制震壁1では、地震等による枠体8の方向R1及びR2の回動で、扁平体71と枠体8との間に相対回動が生じると、鉛からなる環状部材72は、オリフィス通路74を通って塑性流動されて、この塑性流動により扁平体71と枠体8との間の回動エネルギを吸収し、而して架構体6の横揺れエネルギを吸収するようになっている。
【0035】
図6及び図7に示す制震壁1でも、軸部材45を枠体8に一体的に形成して又は貫通孔44において軸部材45を枠体8に固着させて配する一方、連結部材41及び42の端部43に貫通孔44と同等の孔(貫通孔であってもよい)を設けると共に、当該孔に軸部材45の端部を連結部材41及び42に対して回転自在に配し、斯かる軸部材45の端部に一体的に偏平体71を固着して設け、偏平体71が配された孔において外周側では連結部材41及び42の端部43に円周方向に関して固着して、塑性体としての鉛からなる環状部材72を充填、配置し、これにより、連結部材41及び42の端部43と偏平体71との間に環状部材72を介在させて制震壁1を構成してもよい。
【0036】
図1から図4に示す制震壁1では、円環状部材63の剪断変形により、図6及び図7に示す制震壁1では、環状部材72の塑性流動により夫々架構体6の横揺れエネルギを吸収するようにしたが、これに代えて、図8及び図9に示すように、連結部材41及び42の端部43において、一方の端面81側では、端部43の側面82に形成された放射状に伸びる複数の凹所83にまで埋め込まれて連結部材41及び42の端部43に固着されていると共に、他方の端面84側では、枠体8の側面85に形成された放射状に伸びる複数の凹所86にまで埋め込まれて枠体8に固着されており、且つ軸部材45と同心に配されて、枠体8と連結部材41及び42の端部43との間に介在されている鉛からなる環状部材87をもってエネルギ吸収体10を構成して制震壁1を具体化してもよい。
【0037】
図8及び図9に示す制震壁1では、地震等による枠体8の方向R1及びR2の回動で、連結部材41及び42の端部43と枠体8との間に相対回動が生じると、鉛からなる環状部材87は、捩り剪断されて、この捩り剪断により連結部材41及び42の端部43と枠体8との間の回動エネルギを吸収し、而して架構体6の横揺れエネルギを吸収するようになっている。
【0038】
図8及び図9に示す制震壁1では、エネルギ吸収体10と同心に配された軸部材45は、枠体8に固着されている一方、連結部材41及び42の端部43に回転自在に挿着されていても、逆に、連結部材41及び42の端部43に固着されている一方、枠体8に回転自在に挿着されていても、更には、連結部材41及び42の端部43及び枠体8のいずれにも回転自在に挿着されていてもよく、また、環状部材87は、枠体8と連結部材41との間及び枠体8と連結部材42の端部43との間のいずれか一方のみに介在されていてもよい。
【0039】
エネルギ吸収体10としては、超塑性合金製であってもよく、この場合、超塑性合金は、平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα´相中に、平均結晶粒径が0.05μm以下のβ相が微細分散した組織を有していると共にZnを30〜80wt%含んでいるZn−Al合金からなるもの又は平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα´相及びβ相を主組織とし、α相又はα´相中に、平均結晶粒径が5μm以下のβ相が微細分散した組織を有していると共にZnを75〜99wt%含んでいるZn−Al合金からなるものが好ましい。
【0040】
更にエネルギ吸収体10としては、体積%で95%以上のβ相を有し純度95%以上のSn製であってもよい。
【0041】
上記の各例では、エネルギ吸収体10を連結機構31、32、33及び34の夫々における連結部材41及び42の両方の端部43及び46に設けたが、これに代えて、連結部材41及び42の端部43及び46のうちの一方にのみ、好ましくは連結部材41及び42の端部43のみにエネルギ吸収体10を設けて制震壁1を構成してもよく、更には、連結機構31、32、33及び34の夫々にエネルギ吸収体10を設ける代わりに、連結機構31、32、33及び34のうちの少なくとも一つ、例えば連結機構31及び32のみに又は連結機構31及び34のみにエネルギ吸収体10を設けて制震壁1を構成してもよく、この場合も、連結部材41及び42の端部43及び46のうちの一方にのみ、好ましくは連結部材41及び42の端部43のみにエネルギ吸収体10を設けて制震壁1を構成してもよい。また、エネルギ吸収体10として、剪断変形を利用するもの、塑性流動を利用するもの及び捩り剪断を利用するもののうちの一つだけを用いて制震壁1を構成してもよいが、これに代えて、これらを混合して用いて制震壁1を構成しても、また連結部材41及び42の端部43及び46のうちの少なくとも一方に、剪断変形を利用するもの、塑性流動を利用するもの及び捩り剪断を利用するもののうちの2個以上を用いて制震壁1を構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、既存の構造物にも適用でき、しかも、質量の大きな構造物に対しても地震等に起因する横揺れを可及的速やかに減衰させることができる制震壁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい例の正面図である。
【図2】図1に示す例の一部の斜視図である。
【図3】図2に示す一部の断面図である。
【図4】図3に示すIV−IV線矢視断面図である。
【図5】図1に示す例の動作説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の好ましい他の例の一部の断面図である。
【図7】図6に示すVII−VII線矢視断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の好ましい更に他の例の一部の断面図である。
【図9】図8に示す例のIX−IX線矢視断面説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の好ましい更に他の例の正面図である。
【符号の説明】
1 制震壁
2、3 柱
4、5 梁
6 架構体
7 壁空間
8 枠体
9 連結手段
10 エネルギ吸収体
Claims (13)
- 一対の柱及びこの一対の柱を橋絡して一対の柱の夫々に夫々固着された一対の梁を有した架構体と、この架構体の一対の柱及び一対の梁によって囲まれた板状の壁空間に配された揺動体と、一方の梁に対する他方の梁の壁空間の面内での横方向の変位で、当該変位方向と逆方向であって且つ壁空間の面内で揺動体が回動するように、揺動体を架構体に連結させるべく、揺動体及び架構体の夫々に壁空間の面内で相対的に回動自在に連結された連結手段と、揺動体及び架構体のうちの少なくとも一方に対する連結手段の壁空間の面内での相対的な回動において当該回動エネルギを吸収するように、揺動体及び架構体のうちの少なくとも一方と連結手段との間に介在されていると共に、塑性体、弾塑性体、粘弾性体及び粘性体のうちの少なくとも一つを有したエネルギ吸収体とを具備しており、連結手段は、一対の柱のうちの一方の柱と一対の梁のうちの一方の梁とが互いに固着されている部位側において一方の柱及び一方の梁のうちの少なくとも一方に一方の端部で壁空間の面内で第一の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で揺動体の第一の部位に壁空間の面内で第二の軸心を中心として回動自在に連結されている剛性の第一の連結部材と、一対の柱のうちの他方の柱と一対の梁のうちの他方の梁とが相互に固着されている部位側において他方の柱及び他方の梁のうちの少なくとも一方に一方の端部で壁空間の面内で第三の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で揺動体の第二の部位に壁空間の面内で第四の軸心を中心として回動自在に連結されている剛性の第二の連結部材と、一対の柱のうちの一方の柱と一対の梁のうちの他方の梁とが互いに固着されている部位側において一方の柱及び他方の梁のうちの少なくとも一方に一方の端部で壁空間の面内で第五の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で揺動体の第三の部位に壁空間の面内で第六の軸心を中心として回動自在に連結されている剛性の第三の連結部材と、一対の柱のうちの他方の柱と一対の梁のうちの一方の梁とが互いに固着されている部位側において他方の柱及び一方の梁のうちの少なくとも一方に一方の端部で壁空間の面内で第七の軸心を中心として回動自在に連結されていると共に他方の端部で揺動体の第四の部位に壁空間の面内で第八の軸心を中心として回動自在に連結されている剛性の第四の連結部材とを具備しており、一方の梁に対する他方の梁の壁空間の面内での横方向の変位に基づいて第一から第四の連結部材を介して当該変位方向と逆方向であって且つ壁空間の面内で揺動体が回動されるように、第一の軸心と第二の軸心とを結ぶ線及び第三の軸心と第四の軸心とを結ぶ線は、第二の軸心と第四の軸心とを結ぶ線に対して所定の角度をなして交差しており、第五の軸心と第六の軸心とを結ぶ線及び第七の軸心と第八の軸心とを結ぶ線は、第六の軸心と第八の軸心とを結ぶ線に対して所定の角度をなして交差しており、エネルギ吸収体は、前記一方の柱及び一方の梁のうちの少なくとも一方と第一の連結部材の一方の端部との間、第一の連結部材の他方の端部と揺動体の第一の部位との間、前記他方の柱及び他方の梁のうちの少なくとも一方と第二の連結部材の一方の端部との間、第二の連結部材の他方の端部と揺動体の第二の部位との間、前記一方の柱及び他方の梁のうちの少なくとも一方と第三の連結部材の一方の端部との間、第三の連結部材の他方の端部と揺動体の第三の部位との間、前記他方の柱及び一方の梁のうちの少なくとも一方と第四の連結部材の一方の端部との間及び第四の連結部材の他方の端部と揺動体の第四の部位との間のうちの少なくとも一つの間に介在されている制震壁。
- エネルギ吸収体は、ひずみ速度0.01/秒のとき60%以上の伸びを有する金属製である請求項1に記載の制震壁。
- エネルギ吸収体は、鉛製である請求項1又は2に記載の制震壁。
- エネルギ吸収体は、Zn−Al合金製である請求項1又は2に記載の制震壁。
- エネルギ吸収体は、超塑性合金製である請求項1、2又は4に記載の制震壁。
- 超塑性合金は、平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα´相中に、平均結晶粒径が0.05μm以下のβ相が微細分散した組織を有していると共にZnを30〜80wt%含んでいるZn−Al合金からなる請求項5に記載の制震壁。
- 超塑性合金は、平均結晶粒径が5μm以下のα相又はα´相及びβ相を主組織とし、α相又はα´相中に、平均結晶粒径が5μm以下のβ相が微細分散した組織を有していると共にZnを75〜99wt%含んでいるZn−Al合金からなる請求項5に記載の制震壁。
- エネルギ吸収体は、体積%で95%以上のβ相を有した純度95%以上のSn製である請求項1又は2に記載の制震壁。
- エネルギ吸収体は、密封された空間に隙間なしに配されている請求項1から8のいずれか一項に記載の制震壁。
- エネルギ吸収体は、密に詰まった中実体である請求項1から9のいずれか一項に記載の制震壁。
- エネルギ吸収体は、内部に空洞を有する請求項1から9のいずれか一項に記載の制震壁。
- 揺動体は、矩形の板体又は枠体を具備しており、連結手段は、矩形の板体又は枠体の角部に壁空間の面内で相対的に回動自在に連結されている請求項1から11のいずれか一項に記載の制震壁。
- 請求項1から12のいずれか一項に記載の制震壁を具備した構造物。
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