JP2000072635A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JP2000072635A
JP2000072635A JP23762298A JP23762298A JP2000072635A JP 2000072635 A JP2000072635 A JP 2000072635A JP 23762298 A JP23762298 A JP 23762298A JP 23762298 A JP23762298 A JP 23762298A JP 2000072635 A JP2000072635 A JP 2000072635A
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sodium
oral
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Koichi Sugawara
浩市 菅原
Keiji Ishiguro
敬二 石黒
Takayuki Oniki
隆行 鬼木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口内清浄化効果にすぐれた口腔用組成物を提
供する。 【解決手段】 架橋構造を有する不溶性ビニルピロリド
ンポリマーを口内清浄化剤として含有することを特徴と
する口腔用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口内清浄化力にす
ぐれた口腔用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、口腔内の二大疾患であるう蝕
と歯周病の原因が歯垢によることは知れている。また、
タバコや食物由来の歯牙の着色は、審美性の観点から問
題となっている。そこで、歯垢及び歯牙表面の汚れの除
去を目的として、口腔用組成物に、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、第二リン酸カルシウム、無水リン酸
カルシウム、ハイドロキシアパタイトのような研磨剤、
またはポリエチレングリコールのようなヤニ溶解剤など
が配合されたものが種々市販されている。しかしなが
ら、歯磨剤と併用した歯刷子によるブラッシングだけで
はこれらの汚れを完全に落すことは不十分であったこと
から、更に清浄化効果を高めた口腔用組成物の開発が望
まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、口内清浄化
効果にすぐれた口腔用組成物を提供することをその課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、架橋構造を有する
不溶性ビニルピロリドンポリマーが、高い口内清浄化効
果を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、架橋構造を有する不溶性ビニル
ピロリドンポリマーを口内清浄化剤として含有すること
を特徴とする口腔用組成物が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、口腔用組成物に配合
する口内清浄化剤として、架橋構造を有する不溶性ビニ
ルピロリドンポリマー(以下、架橋VPポリマーとも言
う)を用いる。この場合の架橋構造を有するビニルピロ
リドンポリマーには、ビニルピロリドンのホモポリマー
(以下、架橋VPホモポリマーとも言う)及びビニルピ
ロリドンのコポリマー(以下、架橋VPコポリマーとも
言う)の両方が包含される。架橋VPポリマーは粉末状
のものである。このものの平均粒径は1〜400μm、
好ましくは20〜100μmである。また、その重量平
均分子量は、通常、10万以上である。
【0006】架橋VPホモポリマーは、非架橋のビニル
ピロリドンホモポリマー(単独重合体)を架橋化させる
ことにより得られる。この場合の架橋化は、非架橋のビ
ニルピロリドンホモポリマーを、有機溶媒中で、架橋剤
としてのチオニルクロライド、ホスホラストリクロライ
ド、ホスホラスペンタクロライド等と反応させることに
より実施される。架橋VPホモポリマーについては、コ
リドンCL(BASF社製)や、ポリプラスドンXL
(販売元:アイエスピー・ジャパン株式会社)等の商品
名で販売されている。
【0007】一方、架橋VPコポリマーは、ビニルピロ
リドンからなるモノマー成分と、多官能性コモノマー成
分との共重合体からなる。この場合の多官能性コモノマ
ーは、分子中に2つ以上の2重結合を含有するビニルピ
ロリドンと共重合性のものである。このようなものとし
ては、ヘキサメチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレートまたはポリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)
アクリレート;トリメチルロールプロパントリアクリレ
ート等のトリ(メタ)アクリレート;テトラメチロール
メタンテトラアクリレート等のテトラ(メタ)アクリレ
ート;ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、
トリアリルグリセリン、トリアリルシアヌレート等のポ
リアリル化合物;エチレンビスマレイミド等のポリマレ
イミド化合物等の他、N,N’−ジビニルイミダゾリド
ン、N,N’−ジビニルヘキサヒドロピリミディノン、
N−ビニル−3−エチリデン−ピロリドン等の環状アミ
ド化合物、ジビニルベンベン、N,N’−メチレンビス
アクリルアミド、エチリデンビスビニルピロリドン、ジ
ビニルケトン、ブタジエン、イソプレン等が挙げられ
る。架橋VPコポリマー中のコモノマー成分の含有量
は、ビニルピロリドン成分に対して、0.1〜20重量
%、好ましくは0.5〜10重量%の割合である。前記
架橋VPコポリマーは、コモノマー成分として多官能性
コモノマーを用いることから、架橋構造を有する不溶性
のものである。
【0008】本発明の口腔用組成物は、前記架橋VPポ
リマーを含有するもので、その含有量は、組成物中、
0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜20重量%で
ある。その含有量が前記範囲より少ないと、その添加効
果が不十分となる場合があり、一方、前記範囲より多い
と、組成物に不快味が生じる場合がある。
【0009】本発明の口腔用組成物は、前記架橋VPポ
リマー以外に、その組成物の具体的種類に応じた適宜の
慣用成分が配合される。例えば、練歯磨等歯磨類の場合
には、研磨剤、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、甘味料、
香料、着色剤、防腐剤、有効成分等が配合される。これ
らの成分は、従来一般に適用されている範囲の量で配合
される。前記研磨剤としては、沈降性シリカ、シリカゲ
ル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリ
カ系研磨剤、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水
物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸
マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、合成樹脂系研磨剤
等が挙げられる。粘稠剤としては、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、カラギーナン、ヒドロキシエチル
セルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギ
ン酸プロピレングリコールエステル、キサンタンガム、
ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、タラガ
ム、グアガム、ローカストビーンガム、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチル
セルロース、ジェランガム、ゼラチン、カードラン、ア
ラビアガム、寒天、ペクチン、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、プルラン等が挙げられる。
【0010】界面活性剤としては、アニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が
挙げられる。具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム、α
−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−アシルグルタ
メート、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−アシル
タウレート、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアマ
イド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、プルロニック、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノステアレート等が挙げられる。甘味剤と
しては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステ
ビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネ
オヘスピリジルヒドロカルコン、ペリラルチン等が挙げ
られる。香料としては、1−メントール、カルボン、ア
ネトール、シネオール、メチルサリシレート、リモネ
ン、シモネンメチルサリシレート、エチルブチルレー
ト、オイゲノール、チモール、シンナミックアルデヒド
等のテルペン類又はその誘導体等が挙げられる。着色剤
としては、青色1号、黄色4号、緑色3号、二酸化チタ
ン等が挙げられる。
【0011】また、有効成分としては、クロルヘキシジ
ン、ベンゼトニウムクロライド、ベンザルコニウムクロ
ライド、セチルピリジニウムクロライド、デカニウムク
ロライドなどの陽イオン性殺菌剤;トリクロサン、ヒノ
キチオール、ビオゾールなどのフェノール性化合物、デ
キストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチームアミラーゼ、
プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキシドジスムター
ゼ等の酵素;ビタミンE、ビタミンC等のビタミン類:
モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カ
ルムなどのアルカリ金属モノフルオロリン酸塩;フッ化
ナトリウム、フッ化第1スズなどのフッ化物;トラネキ
サム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムク
ロルヒドロキシアラントイン、ジヒドロコレステロー
ル、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、ビサボロー
ル、グリセロフォスフェート、クロロフィル、塩化ナト
リウム、水溶性無機リン酸化合物、グルコン酸銅等の銅
化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸
カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びソノ誘導
体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、デキスト
ラナーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、メトキシエチレ
ン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、
エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、塩化
ナトリウム、ジヒドロコレステロール、トリクロロカル
バニド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキ
ス、カミツレ、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベ
ニバナ等の抽出物などの公知の有効成分が挙げられる。
【0012】本発明の口腔用組成物には、口腔内に適用
される各種の製品が包含される。このような製品には、
練歯磨、液状歯磨、ゲル状歯磨、洗口剤、口中清涼剤、
歯科用バスタ、義歯洗浄剤、チューインガム等が挙げら
れる。
【0013】
【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、架橋VPポリ
マー、即ち、架橋構造を有する不溶性ビニルピロリドン
ポリマーを含有し、歯垢除去、ヤニ除去等の口内清浄化
効果が高く、商品価値の高いものである。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではな
い。なお、各例中の%はいずれも重量%を示す。
【0015】実施例1〜4、比較例1〜2 架橋VPポリマーを配合した口腔用組成物(歯磨)を作
り、その清浄化力を評価した。この場合の清浄化力は、
タバコのヤニ取り効果を以下に示す評価法により評価す
ることで行った。
【0016】(評価法) (1)喫煙装置を用いてタバコからタールを抽出する。 (2)その抽出物をロータリーエバポレーターを用いて
濃縮する。 (3)14mm×14mmの白色デンタルタイルに刷毛
にて塗布後乾燥する作業を5回繰り返し、ヤニのタイル
上塗布物を得る。 (4)前記ヤニのタイル上塗布物を蒸留水に4日間浸漬
した後、140℃恒温槽で24時間乾燥する。 (5)このようにして得た難水溶性のヤニのタイル上塗
布物に対して、RDA値が60、140、220の研磨
剤溶液で押圧力200gでブラッシングし、それぞれの
汚れ除去面積を評価基準として用い、各々2、4、6点
とする。 (6)別に表1及び表2に示す成分組成(重量%)の口
腔用組成物10gを15gの60wt%グリセリン水溶
液を分散した液で同様にブラッシングし、汚れ除去面積
を先の基準と比較して評価する(繰り返し10回の平均
を評点とする)。
【0017】前記評価法により得られた測定値は、その
値が大きい程その口腔用組成物の口内清浄化力の高いこ
とを示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】前記架橋VPポリマー(A)は、アイエス
ピー・ジャパン(株)から商品名「ポリスプラドンXL
−10」で販売されている粉末状のもの(平均密度:
1.22g/cm3、75μmより小さなサイズの粒子
含有量:95wt%)である。前記表1及び表2に示さ
れた結果から、架橋VPポリマーを配合した口腔用組成
物は高い口内清浄化力(清掃力)を有することがわか
る。
【0021】以下において、本発明の具体的組成物例に
ついてその成分組成(重量%)例を示す。 実施例5〜12 歯磨組成物の成分組成(重量%)例を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】 実施例13 (潤製歯磨) VPポリマー(A) 0.5(wt%) ピロリン酸ナトリウム 3.0 ブチルパラベン 0.02 炭酸カルシウム 70 ソルビトール 2 グリセリン 8 サッカリンナトリウム 0.08 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 精製水 残り
【0024】 実施例14 (洗口剤) VPポリマー(A) 1.0(wt%) ピロリン酸ナトリウム 5.0 エタノール 10.0 グリセリン 8.0 サッカリンナトリウム 0.1 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 安息香酸ナトリウム 0.3 香料 0.5 精製水 残り
【0025】 実施例15 (洗口剤) VPポリマー(A) 2.0(wt%) 乳酸アルミニウム 0.5 エタノール 5.0 ソルビトール 10.0 サッカリンナトリウム 0.1 プルロニックF127 2.0 安息香酸ナトリウム 0.3 クエン酸ナトリウム 0.5 香料 0.4 精製水 残り
【0026】 実施例16 (洗口剤) VPポリマー(A) 1.0(wt%) アントライン 0.5 エタノール 8.0 グリセリン 12.0 サッカリンナトリウム 0.1 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.2 安息香酸ナトリウム 0.3 香料 0.5 精製水 残り
【0027】 実施例17 (口中清涼剤) VPポリマー(A) 0.8(wt%) ピロリン酸ナトリウム 2.0 エタノール 30.0 グリセリン 15.0 サッカリンナトリウム 0.3 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0 香料 1.0 精製水 残り
フロントページの続き (72)発明者 鬼木 隆行 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AB172 AB222 AB242 AB282 AB292 AB322 AB352 AB472 AC102 AC122 AC132 AC302 AC432 AC482 AC622 AC682 AC782 AC862 AD042 AD052 AD071 AD072 AD092 AD272 AD352 BB21 BB55 CC41 DD17 EE35 EE36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋構造を有する不溶性ビニルピロリド
    ンポリマーを口内清浄化剤として含有することを特徴と
    する口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 研磨剤を含有する請求項1の口腔用組成
    物。
JP23762298A 1998-08-24 1998-08-24 口腔用組成物 Pending JP2000072635A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278761A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Nippon Zettoc Co Ltd 口腔用組成物
JP2003081799A (ja) * 2001-06-27 2003-03-19 Lion Corp 練歯磨剤組成物
JP2014515399A (ja) * 2011-06-02 2014-06-30 コルゲート・パーモリブ・カンパニー 低水金属イオン歯磨剤

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