JP2000070805A - 無機質建材の化粧方法 - Google Patents

無機質建材の化粧方法

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JP2000070805A
JP2000070805A JP10239322A JP23932298A JP2000070805A JP 2000070805 A JP2000070805 A JP 2000070805A JP 10239322 A JP10239322 A JP 10239322A JP 23932298 A JP23932298 A JP 23932298A JP 2000070805 A JP2000070805 A JP 2000070805A
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JP
Japan
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building material
coating
paint
inorganic building
pattern
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JP10239322A
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Inventor
Takayuki Enomoto
孝之 榎本
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸模様の高低差に従ってかすれた着色模様
が得られると同時に十分な塗膜厚さと成し得、もって耐
久性に優れる無機質建材の化粧方法を提供することを目
的としてなされたものである。 【解決手段】 表面に凹凸模様を有する無機質建材1の
表面全面を均一塗装した後、表面に深さ0.7〜0.3
mm、縦横ピッチ0.2〜0.4mmの格子状の微細な
凹凸を形成したゴムロール13で、前記無機質建材1の
凸部模様5表面のみを前記均一塗装した塗料3と異なる
塗料6で塗装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は無機質建材の化粧
方法に関し、詳しくは二色塗り分け塗装による無機質建
材の化粧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】外壁用建築用板材として、繊維補強セメ
ント板などからなる無機質建材が非常に広く使用されて
いる。
【0003】これら無機質建材は、そのままであると表
面が平滑で地色が灰白〜灰黒色で意匠性に乏しいため、
表面に各種色彩あるいは凹凸模様を付すことが行われ
る。これら化粧方法として、凹凸模様を付した無機質板
の凸部と凹部とを異色で塗り分け、凹凸の模様柄をより
深く目立たせることが行なわれる場合がある。
【0004】従来、このような塗り分け模様は、まず無
機質建材の凹凸表面全面を同一色で塗装し硬化させた
後、弾性を有する塗装ロール、例えばスポンジゴムロー
ルで凸部表面だけを塗装し、結果的に凸部表面と凹部表
面とを異色に塗り分ける方法がれ採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記化粧方法は、微妙
な凹凸変化を有する凹凸模様の場合、凸頂部から凹部へ
向け緩やかに傾斜する部分では、塗布ロールの弾性と塗
料の付着量との関係でかすれた着色状態となり、この着
色状態そのものは、かなり意匠的変化性が得られて仕上
がり状態は良くなるが、このようなかすれた部分では、
塗膜が非常に薄くなるので、耐久性に問題が生じるとい
った問題があった。
【0006】この発明は上記問題点に鑑み、凹凸模様の
高低差に従ってかすれた着色模様が得られると同時に十
分な塗膜厚さと成し得、もって耐久性に優れる無機質建
材の化粧方法を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の無機質
建材の化粧方法は、表面に凹凸模様を有する無機質建材
の表面全面を均一塗装した後、表面に深さ0.7〜0.
3mm、縦横ピッチ0.2〜0.4mmの格子状の微細
な凹凸を形成したゴムロールで、前記無機質建材の凸部
模様表面のみを前記均一塗装した塗料と異なる塗料で塗
装することを特徴とするものである。
【0008】この発明の方法によれば、凸部表面に塗布
される塗料は、ゴムロール表面の微細な凹凸の凹部に滞
留した塗料となるので、凸部模様から凹部模様へ変化す
る傾斜部分では、かすれた状態の塗装となる一方、塗装
された部分は塗装ロール表面の凹部に相当する塗料がド
ット状に塗布されるので、ドット部分は十分な塗膜厚さ
とされ、優れた塗膜強度とすることができる。
【0009】
【実施の形態】次にこの発明の実施の形態を説明する。
図1はこの発明の方法により塗装された無機質建材の表
面の拡大断面図、図2はこの発明の方法に使用されるゴ
ムロールの拡大断面図である。
【0010】この発明の方法に適用される無機質建材
は、自然石を割った時にできる摂理状の凹凸模様や、幾
何学的な凹凸模様、さらには煉瓦目地状の凹凸模様等の
各種の凹凸模様が表面に付されたものが使用され、その
無機質板の製造方法としては押出成形法、抄造法、乾式
製法、注型法など任意の製法によって成形されたものが
適用できる。
【0011】そして、この発明の無機質建材の化粧方法
において、無機質建材1表面には、まず凹部2表面に対
応する彩色の塗料3で表面全面が塗装される。そしてこ
の塗料3が乾燥した時点で、図2に示すように、表面に
深さdが0.7〜0.3mm、縦横ピッチpが0.2〜
0.4mmの格子状の微細な凹凸4aを形成したゴムロ
ール4で、前記無機質建材1の凸部5模様表面のみを前
記塗料3と異なる塗料6で塗装する。
【0012】このとき、凸部5表面は、ゴムロール4が
密着する部分では、図1に示すように塗料6が多量に供
給される結果、層状の厚い塗膜6aを形成する。一方、
凸部5から凹部2へかけて傾斜する部分では、ゴムロー
ル4の圧着力が少なくなり、この結果、塗料はロール4
表面の微細な凹凸4aの凹部に滞留する塗料だけがドッ
ト状に転移付着し、凸部では塗料が付着しなくなる。
【0013】従って、かすれ模様が得られるものの、塗
料が付着した部分は、図1に拡大して示すように十分な
塗膜厚さでしかも微細な点状6bに塗装される。従っ
て、外観はかすれた模様であるのに塗膜厚さは十分とす
ることができ、耐候性に優れたかすれ着色模様が得られ
るのである。
【0014】なお、上記において、ゴムロール4の凹凸
表面の深さおよび凹凸ピッチを限定するのは、凹凸深さ
dが0.7mmより深くなると建材表面に供給される塗
料が多くなりすぎ、かすれた模様が十分に表現できなく
なる一方、凸部表面の塗料も供給過多となって滲みや流
れを起こすことがあるからである。
【0015】また、凹凸深さdが0.3mmより浅くな
ると、凹凸による塗料の供給が十分でなくなり、平滑な
ロールとあまり変わらない結果となって、かすれ模様部
分の塗膜厚さが十分でなくなるからである。
【0016】また、縦横ピッチpを0.2mmより狭く
すると、凹凸の凹部面積が小さくなって、十分な塗料供
給量となしえず、0.4mmより広くすると塗料供給過
多となる。なお、深さとピッチは、塗料の表面張力や粘
度に応じて決定されるが、通常の塗装では深さ0.5m
m、縦横ピッチ0.33mmとするのが最も良い結果が
得られた。
【0017】実施例 次にこの発明の実施例を説明する。図3に示すように、
鉄ロール10表面に硬度20°のブチルゴムスポンジ層
11を15mm層し、その表面に厚さ15mmのブチル
ゴム12であって表面にレーザ加工により深さ0.5m
m、ピッチ0.33mmで縦横に凹溝を形成したものを
積層した塗装ロール4を用意した。
【0018】次に、表面にスタッコ調の凹凸模様を付し
た繊維補強セメント板を用意し、この繊維補強セメント
板表面にフローコータで下地塗装を行なった後、同じく
フローコータでアクリルエマルジョン塗料による均一塗
装を行ない乾燥硬化させた。
【0019】次いで、前記繊維補強セメント板1表面に
前記塗装ロール13を用いて凸部模様表面のみ塗装を行
なった。この塗装後、板材の塗膜部分の断面を拡大観察
したところ、下地面の塗膜厚さが平均35μm、凸部5
表面の均一塗りつぶし面の塗膜6aの厚さS1は平均2
5μm、傾斜部分のドット状の転写部分の塗膜6bの厚
さS2が10〜25μmとかすれた状態でありながら十
分な塗膜厚さが得られるのが判明した。
【0020】比較例 実施例の塗装ロール13と同材質であるが、表面に微細
な凹凸模様を有しない平滑表面の塗装ロールを用いた他
は、実施例と同様にして塗装を行なった。
【0021】この塗装された無機質板材について塗膜を
拡大観察したところ、図4に示すように下地面の塗膜厚
さは平均35μmと実施例と変わりがないものの、凸部
5表面の均一塗りつぶし面の塗膜厚さ6aは平均25μ
m、傾斜部分の塗膜厚さ6bが1〜20μmとかすれた
状態での塗膜厚さが一定せず十分な塗膜厚さが得られな
いことが判明した。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の無機質
建材の化粧方法によれば、ロール塗装で凸部塗装を実施
する場合、凸部から凹部にかけての傾斜部の着色模様
が、かすれ模様でありながら塗膜厚さは十分な厚さとす
ることができ、耐候性の良い着色塗装を施すことができ
る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法で化粧した無機質建材の要部拡
大断面図である。
【図2】この発明の方法に使用される塗装ロールの表面
の拡大断面図である。
【図3】この発明の方法に使用される塗装ロールの断面
図である。
【図4】従来例の化粧を示す断面図である。
【符号の説明】
1 無機質建材 2 凹部 3 下地塗料 4 ゴムロール 5 凸部 6 塗料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸模様を有する無機質建材の表
    面全面を均一塗装した後、表面に深さ0.7〜0.3m
    m、縦横ピッチ0.2〜0.4mmの格子状の微細な凹
    凸を形成したゴムロールで、前記無機質建材の凸部模様
    表面のみを前記均一塗装した塗料と異なる塗料で塗装す
    ることを特徴とする無機質建材の化粧方法。
JP10239322A 1998-08-26 1998-08-26 無機質建材の化粧方法 Pending JP2000070805A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229420A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 塗装用ロール

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