JPH0643131U - 無機質建築用板 - Google Patents
無機質建築用板Info
- Publication number
- JPH0643131U JPH0643131U JP8749892U JP8749892U JPH0643131U JP H0643131 U JPH0643131 U JP H0643131U JP 8749892 U JP8749892 U JP 8749892U JP 8749892 U JP8749892 U JP 8749892U JP H0643131 U JPH0643131 U JP H0643131U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inorganic
- groove
- coating film
- building board
- flat surface
- Prior art date
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- Pending
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- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】壁面などに用いる表面に凹条溝の形成されたセ
メントを主成分とする無機質成型の化粧面の意匠性を向
上すること。 【構成】表面に凹条溝2が形成されたセメントを主成分
とする無機質成型板1において、無機質成型板1の表全
面に下塗り塗膜4が形成され、該凹条溝2を除く平面部
3に上塗り塗膜5および印刷層6が形成された無機質建
築用板。 【作用】平面部3のみに形成される上塗り塗膜5と凹条
溝2内の下塗り塗膜4とが異なる色調となるので、凹条
溝2と平面部3により生ずる凹凸感により意匠性を向上
できる。
メントを主成分とする無機質成型の化粧面の意匠性を向
上すること。 【構成】表面に凹条溝2が形成されたセメントを主成分
とする無機質成型板1において、無機質成型板1の表全
面に下塗り塗膜4が形成され、該凹条溝2を除く平面部
3に上塗り塗膜5および印刷層6が形成された無機質建
築用板。 【作用】平面部3のみに形成される上塗り塗膜5と凹条
溝2内の下塗り塗膜4とが異なる色調となるので、凹条
溝2と平面部3により生ずる凹凸感により意匠性を向上
できる。
Description
【0001】
本考案は、表面に格子状あるいは複数の平行な凹条溝が形成され、その表面に 化粧の施された主に壁面に用いる建築用無機質板に関する。
【0002】
従来、セメントを主成分とする建築用無機質板は、押出し成形機の成形ダイの 形状、プレス成形の型盤の形状あるいは流し込み成形の型盤の形状等により、成 型板の表面に種々の形状の凹凸加工や格子状あるいは複数の平行な凹条溝を形成 することにより、表面の意匠性を付与するものであった。
【0003】 例えば、プレス成形により表面に格子状の凹条溝を形成し、凹条溝部分とそれ 以外の平坦部分とを、色調を換えて塗装することにより、立体感を付与し、煉瓦 を組み込んだ様に見せた外壁材が提供されている。
【0004】
しかし、従来のセメントを主成分とする無機質建築用板は、凹凸加工による模 様が表面化粧の基本となり、その上に塗装を施しても立体感は強調できるものの 、大量に生産するためにはあまり複雑な模様を形成することは困難であった。ま た、成型板および無機質板としての軽量化を目的として、セメントを混練する際 に合成樹脂発泡粒を添加するため、無機質板の表面には成形による大きな凹凸模 様以外に微細な凹凸が生じてしまい、この表面に塗装を施しても微細な凹凸はそ のまま残ってしまい、基板がセメントを主とする無機質板であることは依然容易 に判別できるものであった。
【0005】 さらに、無機質板の表面の凹凸加工の模様を換えるには、前述の成形方法にお ける成形ダイ、型盤自体を交換する必要があり、成形ダイおよび型盤が高価であ るとともに交換に手間がかかるため、凹凸模様を換えるのは容易に行なうことが できない等の問題を有していた。
【0006】 また、平坦部への塗装を単色の塗装だけでなく印刷機により種々の模様を施す ことにより、表面の意匠性の向上を図ろうとしたが、表面の細かい凹凸があるた め、凹部へインクを乗せることができず、さらに基板のセメントのアルカリ性が 強くインクが加水分解する等の問題があり、時間の経過とともに褪色する等の問 題を有していた。
【0007】
本考案は、このような従来技術の問題点を解決するため、単なる凹凸模様によ る化粧だけでなく、意匠性に優れた無機質建築用板を提供すべく鋭意工夫を重ね た結果、本考案を完成させたものである。
【0008】 すなわち本考案は、表面に凹条溝が形成されたセメントを主成分とする無機質 成型板において、無機質成型板の表全面に下塗り塗膜が形成され、該凹条溝を除 く平面部に上塗り塗膜および印刷層が形成されてなることを特徴とする無機質建 築用板である。
【0009】
以下図面に従い説明する。 図1は本考案の無機質建築用板の断面図を示すものである。本考案の無機質成 型板1の表面は、格子状あるいは複数の平行な凹条溝2の形成された部分と平面 部3から構成され、両者を含む表全面に下塗り塗膜4が形成され、凹条溝2の形 成されていない平面部3においては、該下塗り塗膜4の表面に上塗り塗膜5が形 成されている。さらに上塗り塗膜5の上には印刷層6が形成されるという構成か らなる。
【0010】 本考案の無機質成型板1は、セメントを主成分とする混練物を押出し成形機に より押出し成形する際の成形ダイの形状により表面に凹条溝2を形成したもの、 押出し成形した成形品を型盤によりプレスすることにより表面に凹条溝2を形成 したもの、型内にセメントスラリーを流し込み硬化させたもの、セメント板を養 生硬化した後に、表面に切削加工を施すことに凹条溝2を形成したものなど、公 知の手法により得られたものを用いることができる。
【0011】 下塗り塗膜4は、前述の凹条溝2を始め、凹条溝2以外の部分をも含め無機質 成型板の全表面に、例えばスプレー塗装により塗布形成される。この下塗り塗膜 4としては、水性塗料または溶剤型塗料を用いることができ、無機質建築用板の 凹条溝2部分の表面塗膜を形成するとともに、その後の平面部3における塗装お よび印刷にあたり、無機質成型板のセメントに起因するアルカリが表面に析出す ることを防止する機能を果たすものである。
【0012】 上塗り塗膜5は、下塗り塗膜4の表面であって、凹条溝2が形成された部分以 外の平面部のみに例えばロールコーターにより塗布形成され、無機質建築用板の 平面部の下地色を形成するものである。この上塗り塗装は、水性塗料または溶剤 型塗料を用い、下塗り層とは異なる色調の塗料を用いることにより、凹条溝2と 平面部3により生ずる凹凸感を一段と強調することができる。
【0013】 また、平面部3において上塗り塗膜5と下塗り塗膜4との2層により、その表 面に形成される印刷層に対して、無機質成型板1のセメントに起因するアルカリ が析出して印刷層6のインクが過水分解するのを完全に防止することができる。
【0014】 また、図面において、平面部3、下塗り塗膜4および上塗り塗膜5の表面が平 坦に描かれているが、軽量化の目的のために添加合成樹脂発泡粒子等を添加する ことにより表面には凸部と凹部の凹凸差が最大でも5mm程度の小凹凸が形成さ れる。
【0015】 このような平面部に下塗り塗膜4および上塗り塗膜5が形成された状態でも、 この小凹凸をそのまま残した状態で両塗膜4および5が形成される。
【0016】 また、印刷層6は、例えばモザイク模様、ぼかし模様等の模様柄を一色刷りま たは複数色刷りで好ましくはグラビアオフセット印刷により印刷される。グラビ アオフセット印刷において被印刷面である平面部3にインクをのせるゴムロール は、ゴム硬度が20度から55度のものを用いることにより、前述の平面部表面 に小さな凹凸が存在しても、ゴムロール表面が凹部内に入り込むことができるた め凹凸に関係なく印刷することができる。
【0017】 ゴム硬度が20度より小さいものを用いると柔らかすぎてすぐに摩耗してしま うため好ましくない。また、55度以上のもを用いると堅すぎて小凹凸内に入り 込むことができないため好ましくない。
【0018】 この印刷に用いるインクは、耐候性に優れたアミノアルキッド樹脂系、アクリ ル樹脂系等が用いられる。このように、平面部において上塗り塗膜5を下地とし て印刷層6が形成されることにより、セメントを主成分とする無機質成型板とは 思えない表面化粧が得られる。また、図2に示すように印刷層6の表面に保護用 の透明層7を形成することにより、印刷層の耐候性の向上が図られるとともに、 平面部の光沢が増し印刷層の柄模様が浮き上がるとともに、凹条溝2との間の立 体感も一段と強調されたものとなる。
【0019】
下塗り層4を形成することにより、平面部3における塗装および印刷にあたり 、無機質成型板のセメントに起因するアルカリが表面に析出することを防止する 。したがってセメントから析出するアルカリによる印刷層6の褪色を防止するこ とができる。
【0020】 さらに、この下塗り層の上で平面部3のみに形成される上塗り塗装として、下 塗り層とは異なる色調の塗料を用いることにより、凹条溝2と平面部3により生 ずる凹凸感を一段と強調することができる。
【0021】 また、平面部において上塗り塗膜5を下地として印刷層6が形成されることに より、セメントを主成分とする無機質成型板とは思えない表面化粧が得られるも のである。
【図1】本考案建築用板の断面図、
【図2】同じく保護用の透明層7を形成した場合の断面
図、
図、
1:無機質成型板、2:凹条溝、3:平面部、4:下塗
り塗膜、5:上塗り塗膜、6:印刷層、7:保護用の透
明層。
り塗膜、5:上塗り塗膜、6:印刷層、7:保護用の透
明層。
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に凹条溝が形成されたセメントを主
成分とする無機質成型板において、無機質成型板の表全
面に下塗り塗膜が形成され、該凹条溝を除く平面部に上
塗り塗膜および印刷層が形成されてなることを特徴とす
る無機質建築用板。 - 【請求項2】 少なくとも平面部上に小凹凸が形成さ
れ、該小凹凸を埋めることなく塗膜および印刷層が形成
されてなる請求項1記載の無機質建築用板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8749892U JPH0643131U (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 無機質建築用板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8749892U JPH0643131U (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 無機質建築用板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643131U true JPH0643131U (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=13916643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8749892U Pending JPH0643131U (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 無機質建築用板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643131U (ja) |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP8749892U patent/JPH0643131U/ja active Pending
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