JP2000070713A - ハロゲン化有機化合物のフッ素化用触媒 - Google Patents

ハロゲン化有機化合物のフッ素化用触媒

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JP2000070713A
JP2000070713A JP11125294A JP12529499A JP2000070713A JP 2000070713 A JP2000070713 A JP 2000070713A JP 11125294 A JP11125294 A JP 11125294A JP 12529499 A JP12529499 A JP 12529499A JP 2000070713 A JP2000070713 A JP 2000070713A
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compound
alumina
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fluorinated
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Paolo Cuzzato
クッツァート,パオロ
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Ausimont SpA
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    • C07C17/20Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms
    • C07C17/202Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction
    • C07C17/206Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of halogen atoms by other halogen atoms two or more compounds being involved in the reaction the other compound being HX
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    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
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    • B01J23/24Chromium, molybdenum or tungsten
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化有機化合物のフッ素化方法におい
て、高い転化率と選択性を示す触媒を提供することと、
規定の担体担持クロム触媒を用いて、ハロゲン化有機化
合物を無水ガス状HFでフッ素化する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 担体に担持したCr(III)無定型化合物
からなる触媒であって、該担体が高い表面積を有する三
フッ化アルミニウム(AlF3)により形成されてお
り、該フッ化アルミニウムはアルミナをガス状HFにて
初期温度300℃以下でフッ素化入手するが、その際の
温度を温度勾配≦100℃/時で最終温度>320℃ま
で上昇させ、該フッ素化反応はHFがアルミナに関して
少なくとも化学量論量に等しいモル量を供給するまで該
最終温度で継続し、さらにフッ素化アルミナのフッ素含
量が化学量論量の95%を下回らないものとして得られ
るまでフッ素化反応を実施することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無水ガス状HFによ
りハロゲン化有機化合物をフッ素化するための改良触媒
の製造に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は高い選択性と転
化率を有する120および130系のHCFCヒドロハ
ロ化合物のフッ素化用触媒に関する。特に120系のも
のは一般式C2HX5(モノヒドロペンタハロエタン)
(式中Xは互いに等しいか、または異なり、フッ素また
は塩素または臭素のいずれかであるが、ただし、少なく
とも1個のフッ素原子と1個のフッ素以外の異なるハロ
ゲン原子がある)を有する。これらの化合物は工業用と
してはHFC/HCFC「120系」として知られてい
る。
【0003】130系については特に一般式CF3CH2
X(ただし、Xは上記の意味を有する)で示される。こ
れらの化合物は工業用としては130系の製品として周
知であり、特に133aはX=Clのものである。
【0004】総括すると、本発明は式C2n6-n
(式中Xは 互いに等しいか、または異なり、フッ素ま
たは塩素または臭素のいずれかであるが、ただし、少な
くとも1個のフッ素原子とフッ素とは異なる1個のハロ
ゲン原子があり;nは1〜4の整数であり、好ましくは
1または2に等しい)で示されるHCFCヒドロハロ化
合物のフッ素化用触媒に関する。
【0005】詳しくは、本発明による触媒は、3または
4個のフッ素原子を有する対応する前駆体を原料とした
4または5個のフッ素原子を有するヒドロハロ化合物の
合成に特に適している。120系のフッ素化について
は、特に、式CHCl2−CF3で示される123をフッ
素化して式CHClF−CF3で示される124および
/または式CHF2−CF3で示される125を得ること
が言及される。130系については、本発明は、好まし
くは式CH2Cl−CF3で示される133aをフッ素化
して式CH2F−CF3で示される134aを得ることに
関する。
【0006】
【従来の技術】工業的な利用において当該反応のための
効率的な触媒を入手し得ることは周知であり、たとえ
ば、オゾンに対して危険性がなく、モントリオール議定
書により禁止されたクロロフルオロ炭素(CFC)に置
き換わるものである、HCFC123、124および1
33aとHFC125および134aを製造するための
効率的な触媒を入手し得ることは周知である(たとえ
ば、USP 4,967,023、USP 5,008,47
5、EP 408,005、WO 90/08755参
照)。
【0007】これら方法のほとんどは、ときにはアルミ
ナ、フッ化アルミニウムまたは炭素などの適当な担体上
に担持した3価のクロム化合物により不均一相で形成さ
れる触媒を使用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ヒドロハロ化合物のフ
ッ素化反応は速度論的または熱力学的限定を受けるが、
それが効率的選択的触媒の使用を必要とする。
【0009】本発明の目的は、担体に担持したCr(II
I)無定型化合物からなる触媒であって、該担体が高い表
面積を有する三フッ化アルミニウム(AlF3)により
形成されており、該三フッ化アルミニウムはその表面積
が少なくとも150m2/gであるアルミナをガス状H
Fにてフッ素化することによって得ることができること
を特徴とする触媒を提供することである。
【0010】本発明のさらなる目的は、ハロゲン化有機
化合物を無水ガス状HFでフッ素化する方法であって、
上記規定の担体担持クロム触媒を用いることを特徴とす
るフッ素化方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、担体に担持し
たCr(III)無定型化合物からなる触媒であって、該担
体が高い表面積を有する三フッ化アルミニウム(AlF
3)により形成されており、該三フッ化アルミニウムは
少なくとも150m2/gの表面積を有するアルミナを
ガス状HFにてフッ素化入手することを特徴とし、さら
に、該アルミナは300℃未満の初期温度でHFにより
フッ素化し、その際の温度を温度勾配≦100℃/時と
して最終温度>320℃および<450℃の範囲まで上
昇させ、該フッ素化反応はHFがアルミナに関して少な
くとも化学量論量に等しいモル量、好ましくは化学量論
量の1.3倍量を供給するまで該最終温度で継続し、さ
らにフッ素化アルミナのフッ素含量が化学量論量の95
%を下回らないものとして得られるまでフッ素化反応を
実施することを特徴とする触媒である。
【0012】また本発明は、該アルミナを初期温度が1
00℃〜280℃の範囲、好ましくは150℃〜200
℃の範囲としてHFによりフッ素化することを特徴とす
る。
【0013】また本発明は、最終温度が350℃ないし
450℃の範囲であることを特徴とする。
【0014】また本発明は、HFガス流を空気または不
活性ガス、好ましくは空気によりHF/希釈剤の容量比
0.1:1ないし1:1に希釈することを特徴とする。
【0015】また本発明は、該熱勾配を10℃〜90℃
/時、より好ましくは20℃〜50℃/時とすることを
特徴とする。
【0016】また本発明は、該フッ素化反応を流動床中
で実施することを特徴とする。
【0017】また本発明は、フッ素化用のアルミナが疑
似ベーマイト結晶構造を有し、その表面積が約300m
2/gであることを特徴とする。
【0018】また本発明は、クロム量が1〜20重量%
の範囲、好ましくは5〜15重量%の範囲であることを
特徴とする。
【0019】また本発明は、上記の触媒の製造法であっ
て、前記請求項に従い得られる担体にCr(III)可溶塩
の濃厚溶液を浸み込ませ、乾燥処理を約120℃の緩和
な温度で実施し、水を留去し、塩を沈殿させ、任意に
は、この手法を何度も繰り返して担体上に所望量の金属
を到達させ、触媒を管状の反応容器に移し、不活性ガス
流中300〜400℃で数時間か焼し、次いで、最終の
活性化をフッ素化試薬、好ましくはHFガス流により実
施することを特徴とする触媒の製造法である。
【0020】また本発明は、上記の担体に担持したクロ
ム触媒を使用することを特徴とする無水ガス状HFでの
ハロゲン化有機化合物のフッ素化方法である。
【0021】また本発明は、フッ素化すべき該化合物が
式C2n6-n系(式中Xは互いに等しいか異なってフ
ッ素または塩素または臭素のいずれかであるが、ただし
少なくとも1個のフッ素原子と1個のフッ素以外の異な
るハロゲン原子があり;nは1〜4の整数であり、好ま
しくは1または2に等しい)で示されるHCFCヒドロ
ハロ化合物であることを特徴とする。
【0022】また本発明は、フッ素化すべき該化合物が
120系のヒドロハロ化合物であり、好ましくは式CH
Cl2−CF3で示される123であって、式CHClF
−CF3で示される124および/または式CHF2−C
3で示される125を得るためのものであることを特
徴とする。
【0023】また本発明は、フッ素化すべき該化合物が
130系のヒドロハロ化合物であり、好ましくは式CH
2Cl−CF3で示される133aをフッ素化して式CH
2F−CF3で示される134aを得るためのものである
ことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】予期せずに、また驚くべきことに
見出したのは、以下に規定する触媒、その製造法、およ
び高い選択率と転化率をもって操作することのできる無
水ガス状HFでのハロゲン化有機化合物のフッ素化方法
である。
【0025】本発明は、担体に担持したCr(III)無定
型化合物からなる触媒であって、該担体が高い表面積を
有する三フッ化アルミニウム(AlF3)により形成さ
れており、該三フッ化アルミニウムはその表面積が少な
くとも150m2/gであるアルミナをガス状HFにて
フッ素化することによって得ることができることを特徴
とする触媒である。
【0026】したがって、本発明は、担体に担持したC
r(III)無定型化合物からなる触媒であって、該担体が
高い表面積を有する三フッ化アルミニウム(AlF3
またはフッ素化アルミナにより形成され、該三フッ化ア
ルミニウム(AlF3)またはフッ素化アルミナは表面
積が少なくとも150m2/gであるアルミナをガス状
HFにてフッ素化することによって入手可能であること
を特徴とし、さらに該アルミナは300℃未満の初期温
度、好ましくは100℃〜280℃の範囲、さらに好ま
しくは150℃〜200℃の範囲の温度でHFによりフ
ッ素化し、その際の温度を温度勾配≦100℃/時とし
て最終温度>320℃および<450℃まで、好ましく
は350℃〜400℃の範囲まで上昇させ、該フッ素化
反応はHFがアルミナに関して少なくとも化学量論量に
等しいモル量、好ましくは化学量論量の1.3倍量を供
給するまで該最終温度で継続し、さらにフッ素化アルミ
ナのフッ素含量が化学量論量の95%を下回らないもの
として得られるまでフッ素化反応を実施することを特徴
とする触媒である。
【0027】好ましくは、HFの流れを空気または不活
性ガス、好ましくは空気によりHF/希釈剤の容量比
0.1:1〜1:1で希釈する。
【0028】好ましくは、熱勾配は10℃〜90℃/
時、より好ましくは20℃〜50℃/時である。
【0029】上記工程で得られるAlF3またはフッ素
化アルミナは該最終温度で前駆体を直接フッ素化するこ
とにより得られるものより高い表面積を有する。本発明
の他の側面によると、フッ素化するアルミナは初期フッ
素化温度とし、最終温度までの勾配を開始する前にこの
温度で部分的にフッ素化することができる。次いで、フ
ッ素化アルミナのフッ素含量が化学量論量の95%を下
回らないものとして得られるまで最終温度にてアルミナ
をフッ素化する。
【0030】全圧は重要な影響をもたず、一般には大気
圧または僅かに高めの圧力、特に、大気圧近辺で操作す
る。
【0031】それに反して、HFの分圧は特にフッ素化
の開始時には低くして、上記限度を超える部分的温度上
昇伴う熱発生を緩和なものとするのが有利である。事
実、2つの発熱現象が同時に起こる。すなわち、HFと
アルミナ間で反応してAlF3と水を形成し、未反応の
HFは水により水和される。この発熱過程を緩和なもの
とするためには、フッ素化条件下で不活性ガス、たとえ
ば、空気または窒素により前述のHF/希釈剤の容量比
で希釈したHFを用いれば充分である。
【0032】よりよい温度制御を達成するには反応を流
動床で実施するが、これはフッ素化を実施する好ましい
方法である。この場合、フッ素化するアルミナは流動床
用途に適合する粒子サイズ分布を有する。
【0033】アルミナが水和型である場合には、空気ま
たは窒素中、300℃と400℃の間の温度でのか焼に
よるフッ素化反応を先行させるのが好ましい。これは反
応中の水の生成を制限する。水はプラントの腐食につな
がるのでとりわけ好ましくない。
【0034】フッ素化に好適なアルミナは表面積が約3
00m2/gの疑似ベーマイト結晶構造を有する。
【0035】アルミナおよびフッ化アルミニウムは固体
特性化技術の当業者周知の技法により特徴づけられる。
該表面積(SA)はBET法に従って窒素吸着により測
定される。分析的組成は既知法に従い湿式法により得ら
れる。
【0036】フッ素化するアルミナは、好ましくは15
重量%までの酸化けい素、好ましくは1〜5重量%の酸
化けい素を含むことができる。
【0037】クロム量は1〜20重量%、好ましくは、
5〜15重量%の範囲である。
【0038】触媒の製造は技術上既知の方法によりなし
得るが、とりわけ、出願人は以下に記載する用語「初期
湿潤」(英語では“incipient wetness”)により定義
される方法が特に適していることを見出した。しかし、
勿論、触媒製造の技術において他の当業者既知の適当な
方法を使用することもできる。
【0039】上記方法に従い当該触媒を製造するための
好適な一般手法は、上記方法で得られる所定量の担体に
Cr(III)可溶塩、たとえば、塩化物の濃厚溶液を浸み
込ませる工程を含む。浸み込ませる溶液の容量は担体細
孔の容量に等しいかそれより少ないものとし、同一細粒
間の付着を避ける。
【0040】次いで最初の乾燥処理を緩和な温度、たと
えば、120℃で実施し、水を留去し、塩を沈殿させ
る。必要であれば、この手法を何度も繰り返し、担体上
に所望量の金属を到達させる。
【0041】最終の乾燥処理後、触媒を管状の反応容器
に移し、不活性ガス流、たとえば、窒素中、300〜4
00℃で数時間か焼する。次いで、最終の活性化をフッ
素化試薬により実施する。無水HF流を一般には同一の
反応器中に送り、所望のHF濃度となるまで窒素流量を
少しずつ減少させる。HFは純粋なHFである。別法で
は、触媒をフッ素化反応器に移し、その場で同一反応混
合物、HF+有機反応物と共に活性化する。
【0042】本発明は、ハロゲン化有機化合物を無水ガ
ス状HFでフッ素化する方法であって、上記規定の担体
担持クロム触媒を用いることを特徴とするフッ素化方法
である。
【0043】詳しくは、該フッ素化方法は式C2n
6-n系(式中Xは互いに等しいか異なってフッ素または
塩素または臭素のいずれかであるが、ただし、少なくと
も1個のフッ素原子と1個のフッ素以外の異なるハロゲ
ンがある)で示されるHCFCヒドロハロ化合物のフッ
素化に関する。
【0044】詳しくは、該フッ素化方法は3または4個
のフッ素原子を有する対応する前駆体を原料として4ま
たは5個のフッ素原子を有するヒドロハロ化合物の合成
に適している。120系のフッ素化についていうと、特
に、式CHCl2−CF3で示される123をフッ素化し
て式CHClF−CF3で示される124および/また
は式CHF2−CF3で示される125を得る例が当ては
まる。130系については、本発明は、好ましくは式C
2Cl−CF3で示される133aをフッ素化して式C
2F−CF3で示される134aを得ることに関する。
【0045】ハロゲン化有機化合物のフッ素化方法にお
いて、本発明の触媒は高い転化率と選択性を示す。
【0046】フッ素化においては、大気圧または超大気
圧、好ましくは15atmまでの超大気圧が用いられ
る。
【0047】本発明によると、担体として用いられる三
フッ化アルミニウムとは、アルミナのフッ素化産物を意
味し、フッ素含量が化学量論量の95%を下回ることは
ない。
【0048】特定の担体、触媒調製についての幾つかの
実施例、およびフッ素化反応におけるその用途について
以下に示す。
【0049】
【実施例】すべての実施例において、市販のアルミナC
ONDEAを360℃の空気流中10時間予めか焼し用
いた。フッ素化方法は以下のとおりである。該アルミナ
を装填し、反応器を空気流中所望の温度(初期温度)ま
で加熱し、次いで、HFの供給を開始する。この時点で
温度勾配が始まり、所望の最高温度(最終温度)にまで
至る。次いで、必要な時間この温度を維持し、化学量論
量の約1.3モル量に等しいHF量を供給する(反応
は、Al23+6HF→2AlF3+3H2O)。
【0050】例1(実施例)(担体の調製) 電気的に加熱し、底部に多孔性セプタムを備えた直径5
0mmのInconel(登録商標)600 管状反応
器にアルミナCONDEA SIRAL(登録商標)
1.5を180g導入し、空気流中360℃に加熱し、
空気/HF混合物(HF 0.85モル/時、空気4モ
ル/時)でフッ素化し、開始温度200℃として20℃
/時の勾配で360℃まで上昇させる。360℃の温度
は、フッ素化アルミナのフッ素含量が少なくとも45重
量%となるまで維持する。放冷し、SA=42.3m2
/gの特性を有するフッ化アルミニウム約252gが放
出される。
【0051】例1A(実施例)(触媒の調製) 実施例1の記載どおりに得られたAlF3500gに必
要な水量に溶かしたCrCl3・6H2O 324gの溶
液295ccを浸潤させる。
【0052】このように浸潤させた触媒を窒素100リ
ットル/時、400℃10時間の条件で、次いで、無水
HF100g/時、360℃24時間の条件で、実施例
の一般手法についての上の記載どおりに流動床中処理す
る。このようにして、約10.5重量%のクロム(AA
S分析)を含有する触媒を得る。
【0053】例1B(実施例)(320℃での133a
のフッ素化) 実施例1Aで調製した触媒60gを直径50mmのIn
conel(登録商標)600 管状反応器に導入し、
窒素流中320℃まで加熱する。この温度で窒素をHF
(24g/時)に置換える。133a 59g/時をH
Fに加え、τ接触時間2.5秒およびHF/133aモ
ル比を4/1とする。接触時間とは反応温度での反応物
容量と触媒床に滞留する見掛けの容量との間の比を意味
する。
【0054】反応器から流出するガスを洗浄して酸分を
除き、GLCで分析する。以下の分析値は得られる結果
の代表である。 HFC−134a: 13.51モル% HCFC−133a 86.32モル% 副生物 0.17モル%
【0055】133aの転化率は13.68%となり、
生成物の選択率は98.8%に等しい。
【0056】運転は約50時間続けるが、この間触媒の
減衰は認められず、有効性と選択性は不変である。
【0057】例2(比較例)(担体の調製) 電気的に加熱し、底部に多孔性セプタムを備えた直径5
0mmのInconel(登録商標)600 管状反応
器にアルミナCONDEA SIRAL(登録商標)
1.5を180g導入し、空気流中360℃に加熱し、
空気/HF混合物(HF 0.85モル/時、空気4モ
ル/時)により360℃の一定温度でフッ素化する。放
冷し、SA=34.5m2/gの特性を有するフッ化ア
ルミニウム約240gが放出される。
【0058】例2B(比較例)(触媒の調製) 実施例1Aの触媒の調製を繰り返すが、AlF3担体は
比較例2Aで調製したものを用いる。
【0059】例2C(比較例)(133aのフッ素化) 実施例2Bの触媒60gを実施例1Bと同じ反応器に導
入し、同じフッ素化条件を用いる。以下の分析値は得ら
れる結果の代表である。 HFC−134a: 11.90モル% HCFC−133a 86.67モル% 副生物 1.43モル%
【0060】133aの転化率は12.33%となり、
生成物の選択率は96.5%に等しい。認識し得るもの
としては、触媒の活性と選択性が本発明のもの(実施例
1B)よりも低いことである。
【0061】例3(実施例)(123のフッ素化) 実施例1Aの触媒54gを300℃の温度で実施例1B
の反応器に導入し、123(C23HCl2)0.58
モル/時およびHF 1.676モル/時を供給して、
接触時間2秒とする。HF/123モル比は2.85に
等しい。操作5時間後に反応器から流出するガスを洗浄
して酸分を除去し、GLCにより分析して以下の結果を
得た。 HFC−125: 2.2モル% HCFC−124 20.1モル% 123 76.6モル% 副生物 1.7モル%
【0062】化合物123の転化率は22.4%であ
り、生成物124+125の選択率は99.6%に等し
い。
【0063】例4(実施例)(123のフッ素化) 実施例2(実施例2B)の触媒を用い、実施例3を繰り
返す。操作3.5時間後に反応器から流出するガスを洗
浄して酸分を除去し、GLCにより分析して以下の結果
を得た。 HFC−125: 0.7モル% HCFC−124 12.0モル% 123 87.2モル% 副生物 −
【0064】化合物123の転化率は12.8%であ
り、生成物124+125の選択率は99.2%に等し
い。
【0065】
【発明の効果】ハロゲン化有機化合物のフッ素化方法に
おいて、本発明の触媒は高い転化率と選択性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596183608 Piazzetta Maurilio Bossi 3−MILANO,Ital y

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体に担持したCr(III)無定型化合物
    からなる触媒であって、該担体が高い表面積を有する三
    フッ化アルミニウム(AlF3)により形成されてお
    り、該三フッ化アルミニウムは少なくとも150m2
    gの表面積を有するアルミナをガス状HFにてフッ素化
    入手することを特徴とし、さらに、該アルミナは300
    ℃未満の初期温度でHFによりフッ素化し、その際の温
    度を温度勾配≦100℃/時として最終温度>320℃
    および<450℃の範囲まで上昇させ、該フッ素化反応
    はHFがアルミナに関して少なくとも化学量論量に等し
    いモル量、好ましくは化学量論量の1.3倍量を供給す
    るまで該最終温度で継続し、さらにフッ素化アルミナの
    フッ素含量が化学量論量の95%を下回らないものとし
    て得られるまでフッ素化反応を実施することを特徴とす
    る触媒。
  2. 【請求項2】 該アルミナを初期温度が100℃〜28
    0℃の範囲、好ましくは150℃〜200℃の範囲とし
    てHFによりフッ素化することを特徴とする請求項1記
    載の触媒。
  3. 【請求項3】 最終温度が350℃ないし450℃の範
    囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の触
    媒。
  4. 【請求項4】 HFガス流を空気または不活性ガス、好
    ましくは空気によりHF/希釈剤の容量比0.1:1な
    いし1:1に希釈することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の触媒。
  5. 【請求項5】 該熱勾配を10℃〜90℃/時、より好
    ましくは20℃〜50℃/時とすることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の触媒。
  6. 【請求項6】 該フッ素化反応を流動床中で実施するこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の触媒。
  7. 【請求項7】 フッ素化用のアルミナが疑似ベーマイト
    結晶構造を有し、その表面積が約300m2/gである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の触
    媒。
  8. 【請求項8】 クロム量が1〜20重量%の範囲、好ま
    しくは5〜15重量%の範囲であることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載の触媒。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の触媒の
    製造法であって、前記請求項に従い得られる担体にCr
    (III)可溶塩の濃厚溶液を浸み込ませ、乾燥処理を約1
    20℃の緩和な温度で実施し、水を留去し、塩を沈殿さ
    せ、任意には、この手法を何度も繰り返して担体上に所
    望量の金属を到達させ、触媒を管状の反応容器に移し、
    不活性ガス流中300〜400℃で数時間か焼し、次い
    で、最終の活性化をフッ素化試薬、好ましくはHFガス
    流により実施することを特徴とする触媒の製造法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の、担
    体に担持したクロム触媒を使用することを特徴とする無
    水ガス状HFでのハロゲン化有機化合物のフッ素化方
    法。
  11. 【請求項11】 フッ素化すべき該化合物が式C2n
    6-n系(式中Xは互いに等しいか異なってフッ素または
    塩素または臭素のいずれかであるが、ただし少なくとも
    1個のフッ素原子と1個のフッ素以外の異なるハロゲン
    原子があり;nは1〜4の整数であり、好ましくは1ま
    たは2に等しい)で示されるHCFCヒドロハロ化合物
    であることを特徴とする請求項10記載のハロゲン化有
    機化合物のフッ素化方法。
  12. 【請求項12】 フッ素化すべき該化合物が120系の
    ヒドロハロ化合物であり、好ましくは式CHCl2−C
    3で示される123であって、式CHClF−CF3
    示される124および/または式CHF2−CF3で示さ
    れる125を得るためのものであることを特徴とする請
    求項11記載のハロゲン化有機化合物のフッ素化方法。
  13. 【請求項13】 フッ素化すべき該化合物が130系の
    ヒドロハロ化合物であり、好ましくは式CH2Cl−C
    3で示される133aをフッ素化して式CH2F−CF
    3で示される134aを得るためのものであることを特
    徴とする請求項11記載のハロゲン化有機化合物のフッ
    素化方法。
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