JP2000069651A - バンドクリップ - Google Patents

バンドクリップ

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JP2000069651A JP10239026A JP23902698A JP2000069651A JP 2000069651 A JP2000069651 A JP 2000069651A JP 10239026 A JP10239026 A JP 10239026A JP 23902698 A JP23902698 A JP 23902698A JP 2000069651 A JP2000069651 A JP 2000069651A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤーハーネスを締め付ける際、締め付け
トルクのばらつきを防止して適正値に安定に締め付ける
とともに、締め付けトルクを適正化するための治具を不
要にして締め付け時の作業性向上を図る。 【解決手段】 バンドクリップ1は、ワイヤーハーネス
4に巻回する帯状部2と、この帯状部2を係止する係止
部3とを一体成型したものである。帯状部2には目盛り
等の指標が形成され、この帯状部2をワイヤーハーネス
4に巻回して係止部3に形成された挿通孔に挿通させ、
次いで引き出して係止部3の前端部3Dと目盛りとを合
わせることにより、適正な締め付けトルクに設定する。
前端部3Dは基準部であり、この基準部と目盛りとを合
わせることにより、ワイヤーハーネス4の直径等に対応
して適正な締め付けトルクに設定するできる。故に、締
め付けトルクを設定する治具は不要になり、作業性向上
とコスト低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車内部
に配設されるワイヤーハーネスを拘束するバンドクリッ
プに関し、さらに詳しくはワイヤーハーネスを拘束する
際の締め付けトルクを適正値に容易に設定するための構
成に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、現在の自動車は種々の電子
機器を搭載しているため、自動車内に配設されるワイヤ
ーハーネスも多種にわたる。これらのワイヤーハーネス
は、事故防止等の目的で配線先毎、或いは信号線や電源
線等の種類毎にバンドクリップで拘束されている。
【0003】バンドクリップの種類は多種にわたるが、
以下に図7および図8を参照して従来のバンドクリップ
の一例を説明する。例示したバンドクリップ31は、帯
状部32と係止部33とを一体に形成したものである。
帯状部32には、長手方向に表面が鋸歯状のラッチ用係
止面32Aが形成され、先端部は摘み部32Bになって
いる。係止部33の全体形状は図8から明らかなように
箱型であるが、その内部に一側面から対向する側面に向
けて貫通した挿通孔33Aが形成され、挿通孔33A内
に係止爪33Bが設けられている。なお、係止爪33B
は弾性変形可能に形成され、その側面であって挿通孔3
3Aに帯状部32を挿通した際に、前記ラッチ用係止面
32Aに当接する面に係止歯形33Cが形成されてい
る。
【0004】前記バンドクリップ31でワイヤーハーネ
ス34を拘束する場合は、図8に示すように帯状部32
をワイヤーハーネス34に巻回し、摘み部32Bを挿通
孔33Aに挿通させて他端から突出させる。次いで、帯
状部32を手指で摘み、そのまま手前方向に引き出し、
適当と思われる時点で引き出しを停止する。この結果、
ラッチ用係止面32Aに係止歯形33Cが係止し、帯状
部32は引き出し方向とは逆方向へ抜け出し不可になっ
てワイヤーハーネス4が拘束される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記構成のバ
ンドクリップ31は、下記のような種々の問題点を有し
ている。すなわち、ワイヤーハーネス34を拘束する
際、前記のように手締めであると、作業者の勘で締め付
けるのであるから締め付け力にばらつきが生じてしま
う。拘束時の締め付けトルクが弱いと、自動車の走行に
ともなって拘束が緩むことがあり、締め付けトルクが強
すぎる場合は押し潰れ等が生じたりしていた。これらの
事態は、いずれも故障の一因になるので好ましくない。
【0006】そこで従来は、締め付けトルクを適正値に
設定するための治具を使用していた。しかし、ワイヤー
ハーネスを拘束する度に治具を使用するのでは作業性が
悪く、特に治具の数が限定された作業環境では締め付け
作業が遅延するうえ、治具を装備するためのコストやメ
ンテナンスが必要になる。なお、実開平6−12808
号公報にもハーネスクリップとしてバンドクリップの一
例が開示されているが、前記締め付けトルクに関する問
題点を解消するこはできない。
【0007】本発明は前記状況に鑑みてなされたもので
あり、その目的はバンドクリップにワイヤーハーネスを
締め付ける際の締め付けトルクを表示する指標と、設定
された指標を示す基準部とを設けることにより、手締め
によって適正値に容易に締め付けできるバンドクリップ
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、下記(1)〜(7)に記載したバンドクリップによ
り達成される。 (1) 側面に係止面を形成した帯状部と、ワイヤーハ
ーネスに巻回した前記帯状部を挿通させる挿通孔および
該挿通孔の一端に形成されて前記係止面に係止すること
により前記帯状部を係止する係止爪を備えた係止部とに
より構成したバンドクリップにおいて、前記帯状部に前
記ワイヤーハーネスを拘束する際の締め付けトルクを表
示する指標を形成し、前記係止部の一部を前記指標を指
示する基準部とし、前記ワイヤーハーネスを拘束する際
に前記基準部と前記指標とを合わせることにより締め付
けトルクを認識することを特徴とするバンドクリップ。 (2) 前記指標が目視によって認識されるものである
ことを特徴とする前記(1)に記載のバンドクリップ。 (3) 前記指標が目盛りにより形成されていることを
特徴とする前記(1)又は(2)に記載のバンドクリッ
プ。 (4) 前記指標が前記ワイヤーハーネスの直径に対応
して複数種形成されていることを特徴とする前記(1)
〜(3)のいずれかに記載のバンドクリップ。 (5) 前記指標が色彩により認識されるものであるこ
とを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の
バンドクリップ。 (6) 前記指標が触感により認識できるものであるこ
とを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の
バンドクリップ。 (7) 前記帯状部に、前記ワイヤーハーネスを拘束し
た状態で他の部材に係止する係止手段を設けたことを特
徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載のバンド
クリップ。
【0009】前記バンドクリップは、ワイヤーハーネス
に巻回する帯状部に前記ワイヤーハーネスを拘束する際
の締め付け度を表示する指標を形成し、前記帯状部を係
止する係止部の一部を前記指標を指示する基準部とし
た。したがって、前記ワイヤーハーネスを拘束する際、
前記基準部と前記指標とを合わせることによって、締め
付けトルクを適正値に設定するとともに認識することが
でき、締め付けトルクを適正値にするための治具が不要
になり、作業性の向上やコスト低減を図ることができ
る。前記指標としては、目視可能な目盛りや色彩による
表示手段、図形による表示手段を適用することができ
る。また、目視によることなく、凹凸などの手触りによ
る触感によって認識する表示手段も可能である。さら
に、ワイヤーハーネスの直径の違いに対応するための複
数種の目盛りを設けることにより、直径が異なる等の多
種のワイヤーハーネスについても前記同様に手締めで容
易に締めつけを行うことができる。前記バンドクリップ
の帯状部に、例えば挿通孔や切欠や係止用突起等の係止
手段を設けることにより、ワイヤーハーネスを拘束した
状態で例えば自動車の内装材等の部材に固定することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図4を参照して本発
明を適用したバンドクリップの第1実施形態を説明す
る。図1はバンドクリップの構成を示す平面図、図2は
バンドクリップの構成を示す要部の拡大断面図、図3お
よび図4はバンドクリップの使用形態を示す斜視図であ
る。
【0011】バンドクリップ1は、帯状部2と、この帯
状部2の一端を係止する係止部3とを一体成型したもの
であり、帯状部2は後述するワイヤーハーネス4に巻回
するため軟性になっている。帯状部2の片面には、表面
が連続した断面鋸歯状型状とも言えるラッチ用係止面2
Aが所定幅で長手方向に沿うようにして形成されてい
る。ラッチ用係止面2Aの左側に設けられた目盛り部2
Bには、ワイヤーハーネス4が小径(例えば直径10m
m)の際の締め付けトルクを示す目盛り4〜10が形成
されている。また、ラッチ用係止面2Aの右側に設けら
れた目盛り部2Cには、ワイヤーハーネス4が大径(例
えば直径15mm)の際の締め付けトルクを示す目盛り
4〜10が形成されている。但し、目盛り部2B,2C
の目盛りは、本発明でいう指標に相当するものであり、
前記ワイヤーハーネス4の直径の差を勘案して、図1に
示すようにずれている。そして、帯状部2の端部には、
締め付け時に係止部3に挿通させ、次いで手指で摘んで
引くための肉薄の摘み部2Dが形成されている。
【0012】係止部3の外形は、図1および図2に示す
ように箱型であるが、その内部には帯状部2を挿通する
ための挿通孔3Aが一側面から対向する側面に貫通して
形成され、挿通孔3Aの一部を半ば閉塞するようにして
弾性変形可能な係止爪3Bが設けられている。係止爪3
Bの一側面であって、挿通孔3Aに帯状部2を挿通した
場合に、帯状部2に当接する面は係止歯形3Cに形成さ
れ、ラッチ用係止面2Aに噛合するようになっている。
係止爪3Bの基部は肉薄に形成され、係止爪3Bは図2
で上下方向に弾性的に変位するようになっている。係止
爪3Bが上方に変位した場合、挿通孔3Aが広く開口す
るので帯状部3は挿通孔3Aを挿通できる。しかし、係
止部3Bが下方に変位した場合は、挿通孔3Aが閉塞さ
れるとともに、係止歯形3Cがラッチ用係止面2Aに係
止するので、帯状部2が抜け出し(挿通方向に対し逆方
向)不可になる。
【0013】次に、前記バンドクリップ1よるワイヤー
ハーネス4の拘束を説明する。ワイヤーハーネス4を拘
束する場合、図3に示すように帯状部2でワイヤーハー
ネス4を巻回し、次いで挿通孔3Aの一端(図2の下側
に相当)から摘み部2Dを差し込み、挿通孔3Aの他端
(図2の上側に相当)に出た部分を摘んでそのまま引き
出す。この際、係止爪3Bは摘み部2Dからラッチ用係
止面2Aに当接するが、係止爪3B全体が図2で上方に
弾性的に撓み変形するので、帯状部2は抵抗感を感じる
ものの図2の上方に、これを図3に対応させると手前方
向に引き出せるようになる。このような一連の拘束作用
は、ワイヤーハーネス4の直径の如何に関わらず同様に
行われる。しかし、拘束時の締め付けトルクを示す目盛
りの設定は、ワイヤーハーネス4の直径に対応して設定
されている。
【0014】すなわち、ワイヤーハーネス4の直径が例
えば15mmの場合は、図3に示すように目盛り部2C
に形成された目盛りが適用される。この場合、締め付け
トルクが8と設定されていれば、目盛り8が係止部3の
前端部3Dに掛かるまで引き出される。そして、ワイヤ
ーハーネス4の直径が15mmの場合の最適な締め付け
トルクとして予め設定されている目盛り8に係止部3の
前端部3Dが掛かったことを目視により確認して引き出
しを停止する。前記前端部3Dは本発明でいう基準部に
相当し、基準部に合わせられた目盛りが締め付けトルク
になる。
【0015】帯状部2の引き出しを停止することによ
り、上方に変形していた係止爪3Bが元の位置に復帰
し、係止歯形3Cがラッチ用係止面2Aに係止する。こ
の結果、ワイヤーハーネス4の弾性(締め付けに対する
反発力など)によって帯状部2を引き戻そうとする力が
作用しても、帯状部2は抜け出し不可になり、一定の締
め付けトルクで安定に拘束される。
【0016】一方、ワイヤーハーネス4の直径が例えば
10mmの場合は、図4に示すように目盛り部2Bに形
成された目盛りが適用される。この場合、締め付けトル
クを8に設定するのであれば、目盛り8が係止部3の前
端部3Dに掛かるまで引き出される。そして、ワイヤー
ハーネスの直径が10mmの場合の最適な締め付けトル
クとして、予め設定されている目盛り8に係止部3の前
端部3Dが掛かったことを目視により確認して引き出し
を停止する。帯状部2の引き出しを停止することによ
り、上方に変形していた係止爪3Bが元の位置に復帰
し、係止歯形3Cがラッチ用係止面2Aに係止する。こ
の結果、ワイヤーハーネス4の弾性(締め付けに対する
反発力など)によって帯状部2を引き戻そうとする力が
作用しても、帯状部2は抜け出し不可になり、一定の締
め付けトルクで安定に拘束される。
【0017】以上のように、本実施形態におけるバンド
クリップ1は、帯状部2に指標の一種として形成した目
盛りに、係止部3の一端を基準部として目盛り合わせす
ることにより、治具を用いることなく適正な締め付けト
ルクに設定することができる。前記バンドクリップ1に
は、拘束対象となるワイヤーハーネス4の直径に対応し
て複数、すなわち2種の目盛りが形成されているので、
ワイヤーハーネス4の直径が変わっても、最適の締め付
けトルクで拘束することができる。前記目盛りが1種で
あれば、直径10mmのワイヤーハーネス4を締め付け
トルク8で締め付けることはできないが、本実施形態で
は前記不都合がなく、ワイヤーハーネス4の直径の変化
に幅広く対応することができ、多目的利用が可能にな
る。また、前記実施形態では目盛り8への目盛り合わせ
が説明されているが、他の目盛りについても前記同様に
設定される。
【0018】次に、図5および図6を参照して本発明の
第2実施形態を説明する。図5はバンドクリップの構成
を示す平面図、図6はワイヤーハーネスの締め付け状態
を示す平面図である。本実施形態におけるバンドクリッ
プ11も、帯状部12と係止部13とを一体に形成した
ものであり、帯状部12は撓み変形自在に形成されてい
る。帯状部12には、一定間隔で薄肉部14が形成さ
れ、各薄肉部14間に本実施形態では4〜10の目盛り
が付されている。各薄肉部14は、前記ラッチ用係止面
2Aと同様の作用を有するものであり、各目盛りは締め
付けトルクを目視により読み取り可能に表示するもので
ある。
【0019】係止部13は、基本的に前記係止部3と同
様の構成であり、一側面から対向する側面に挿通孔13
Aが形成され、さらに挿通孔13Aを半ば閉塞するよう
にして係止爪13Bが設けられている。係止爪13Bが
弾性的に変形する形状は前記係止爪3Bと同様であって
よいが、係止爪13Bに形成された係止歯形(図示省
略)は、薄肉部14に係止する形状になっている。
【0020】前記バンドクリップ11によりワイヤーハ
ーネス4を拘束する場合は、前記同様に帯状部12をワ
イヤーハーネス4に巻回し、帯状部12の先端である摘
み部12Dから挿通孔13Aに挿通し、そのまま押し込
むようにする。この結果、摘み部12Dが係止部13の
前端部13D側に抜け出るので、そのまま摘んで引き出
す。そして、予め設定されている目盛り、例えば6の位
置で引き出しを停止すると、係止爪13Bの作用によっ
て帯状部12が抜け出し不可に係止され、ワイヤーハー
ネス4が予め設定された締め付けトルクで拘束されるこ
とになる。
【0021】本実施形態では薄肉部14に対応して形成
した目盛りが指標になり、係止部13の前端部13Dが
基準部になる。本実施形態においても、ワイヤーハーネ
ス4の締め付け時に治具を用いることなく、締め付けト
ルクを適正値に設定することができる。本実施形態で
は、締め付けトルク6以外の指標についても、前記同様
に設定することができる。また、前記第1実施形態と同
様に、2種の指標を形成することもできる。
【0022】以上に本発明の実施形態を説明したが、本
発明は前記に限定されるものではない。例えば、第1実
施形態において目盛りは2種に限定されず、2種以上か
或いは1種にしてもよい。また、目視可能な指標として
目盛りが例示されているが、各種色彩による識別や図形
等を適用することができ、第1実施形態についても2種
の指標を色違いにしてもよい。指標としては、目視可能
に限定されず凹凸による識別手段が可能である。例え
ば、突起の数による指標、円や三角等の触感による識別
が容易な形を凹凸で形成するなど種々に変形することが
できる。前記各実施形態で示したバンドクリップを利用
して、ワイヤーハーネスを拘束するとともに車体内の所
望位置に固定することもできる。この場合、帯状部の両
側面、例えば目盛り部の外側面や薄肉部間に適宜間隔で
切り込みを形成し、車体に設けた係止具に挟み付けて係
止する方法、さらに目盛り部に小径の挿通孔および挿通
孔に連通した切り込みを形成し、車体に設けた係止突起
に係止させる方法等がある。本発明を適用したバンドク
リップは、前記いずれの構成であっても、ワイヤーハー
ネスの拘束を極めて簡便に、しかも適正な締め付けトル
クで拘束することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明に係るバンドクリッ
プは、ワイヤーハーネスに巻回する帯状部と、該帯状部
を抜け出し不可に係止する係止部とを一体に形成し、前
記帯状部に前記ワイヤーハーネスを拘束する際の締め付
けトルクを表示する指標を形成し、前記係止部の一部を
前記指標を指示する基準部としたものである。この構成
によれば、前記ワイヤーハーネスを拘束する際に前記基
準部と前記指標とを合わせることによって、手締めで、
しかも締め付けトルクを設定する治具を使うことなく、
締め付けトルクを適正値に設定するとともに認識するこ
とができる。前記指標としては、目視可能な目盛りや色
彩による表示手段、図形による表示手段を適用すること
ができる。また、目視によることなく、凹凸などの手触
りによる触感によって認識する表示手段も可能である。
さらに、ワイヤーハーネスの直径の違いに対応するため
の2種の目盛りを設けることにより、多種のワイヤーハ
ーネスについても前記同様に手締めで容易に、且つ適正
な締め付けトルクで締め付けることができる。前記バン
ドクリップの帯状部に、例えば挿通孔や切欠等の係止手
段を設けることにより、ワイヤーハーネスを拘束した状
態で例えば自動車のシャーシ等の部材に固定することが
できる。 前記バンドクリップによれば、締め付けトル
クを検知するための治具は全く不要になり、締め付け作
業を簡便に行うことができるので、作業性を向上させる
ことができる。そして、治具が不要であることから、治
具のためのコスト、メンテナンスコストを削減できるう
えに、治具が準備されていない作業現場でもワイヤーハ
ーネスの締め付けを正確に行うことができる。適正な締
め付けトルクでワイヤーハーネスをむらなく拘束できる
ので、ワイヤーハーネスを備えた自動車等の信頼性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバンドクリップの第1実施形態を
示す平面図である。
【図2】バンドクリップの構成を示す要部の一部拡大断
面図である。
【図3】大径のワイヤーハーネスの拘束形態を示す斜視
図である。
【図4】小径のワイヤーハーネスの拘束形態を示す斜視
図である。
【図5】本発明に係るバンドクリップの第2実施形態を
示す平面図である。
【図6】ワイヤーハーネスクリップの拘束形態を示す平
面図である。
【図7】従来のバンドクリップの一例を示す平面図であ
る。
【図8】従来のバンドクリップの締め付け形態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1、11 バンドクリップ 2、12 帯状部 2A ラッチ用係止面 2B、2C 目盛り部 2D 摘み部 3、13 係止部 3A、13A 挿通孔 3B、13B 係止爪 3C 係止歯形 3D、13D 前端部 4 ワイヤーハーネス 14 薄肉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 利朗 静岡県御殿場市川島田252 矢崎部品株式 会社内 Fターム(参考) 3H023 AA04 AB01 AD08 AD19 3J022 DA11 EA42 EB14 EC14 ED28 FA05 FB12 FB17 GA03 GB45 GB75 5G363 AA04 AA20 BA02 DA16 DC02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面に係止面を形成した帯状部と、ワイ
    ヤーハーネスに巻回した前記帯状部を挿通させる挿通孔
    および該挿通孔の一端に形成されて前記係止面と係合す
    ることにより前記帯状部を係止する係止爪を備えた係止
    部とにより構成したバンドクリップにおいて、 前記帯状部に前記ワイヤーハーネスを拘束する際の締め
    付けトルクを表示する指標を形成し、前記係止部の一部
    を前記指標を指示する基準部とし、前記ワイヤーハーネ
    スを拘束する際に前記基準部と前記指標とを合わせるこ
    とにより締め付けトルクを認識することを特徴とするバ
    ンドクリップ。
  2. 【請求項2】 前記指標が目視によって認識されるもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のバンドクリッ
    プ。
  3. 【請求項3】 前記指標が目盛りにより形成されている
    ことを特徴とする前記請求項1又は2に記載のバンドク
    リップ。
  4. 【請求項4】 前記指標が前記ワイヤーハーネスの直径
    に対応して複数種形成されていることを特徴とする前記
    請求項1〜3のいずれかに記載のバンドクリップ。
  5. 【請求項5】 前記指標が色彩により認識されるもので
    あることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記
    載のバンドクリップ。
  6. 【請求項6】 前記指標が触感により認識できるもので
    あることを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかに記
    載のバンドクリップ。
  7. 【請求項7】 前記帯状部に、前記ワイヤーハーネスを
    拘束した状態で他の部材に係止する係止手段を設けたこ
    とを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに記載のバ
    ンドクリップ。
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