JP2000069642A - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

ワイヤハーネス用プロテクタ

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JP2000069642A
JP2000069642A JP10238073A JP23807398A JP2000069642A JP 2000069642 A JP2000069642 A JP 2000069642A JP 10238073 A JP10238073 A JP 10238073A JP 23807398 A JP23807398 A JP 23807398A JP 2000069642 A JP2000069642 A JP 2000069642A
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wire harness
protector
slider
attached
trunk
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JP10238073A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Misorita
勉 三反田
Kenji Yamazaki
研治 山崎
Ikuo Takeda
育生 武田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対的に可動する可動部材に取り付けられて
もワイヤハーネスを良好な状態に維持することのできる
ワイヤハーネス用プロテクタを提供する。 【解決手段】 ワイヤハーネス用プロテクタ21は、相
対的に可動する可動部材としてのトランク用ヒンジ部材
22(図1参照)に取り付けられ、トランク用ヒンジ部
材22(図1参照)の可動に伴うワイヤハーネス23の
延在方向の移動を許容する収容部31を有し、その収容
部31にワイヤハーネス23を収容するようになってい
る。また、ワイヤハーネス用プロテクタ21は、収容部
31に対してスライド自在なスライダ32を更に有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネス用
プロテクタに関し、特に、ワイヤハーネスを収容して相
対的に可動する可動部材に取り付けられるワイヤハーネ
ス用プロテクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤハーネス用プロテクタと
しては、例えば図11の引用符号1に示されるトランク
用ヒンジ部材に設けられるワイヤハーネス用プロテクタ
2が知られている。
【0003】先ず、トランク用ヒンジ部材1について説
明すると、トランク用ヒンジ部材1は、トランクルーム
内となるトランクサイドパネル等の被取り付け部材3に
固着される室内側ヒンジ4と、トランクカバー5に固着
されるトランクカバー側ヒンジ6と、室内側ヒンジ4及
びトランクカバー側ヒンジ6間に略丸ピン状の支軸7、
7を介して回動可能に設けられるリンク状のアーム8と
を備えて構成されている。
【0004】室内側ヒンジ4は、被取り付け部材3に固
着される平板状の取り付け基板部9と、一端がその取り
付け基板部9に立設するとともに、半円状となった他端
側に支軸7に対する図示しない孔が形成された軸部10
とから構成されており、また、トランクカバー側ヒンジ
6も同様に、トランクカバー5に固着される平板状の取
り付け基板部11と、一端がその取り付け基板部11に
立設するとともに、半円状となった他端側に支軸7に対
する図示しない孔が形成された軸部12とから構成され
ている。
【0005】アーム8は、半円状に形成された両端部に
それぞれ支軸7、7に対する図示しない孔を有するとと
もに、中間部の一側にワイヤハーネス用プロテクタ2を
取り付けるための凹部13を備えて構成されている。
【0006】そして、トランクカバー5の開閉操作に伴
い、トランク用ヒンジ部材1が従動するようになってい
る(図11はトランクカバー5の閉状態、図12はトラ
ンクカバー5の開状態を示している)。
【0007】続いて、ワイヤハーネス用プロテクタ2
は、アーム8の長手方向に沿って延在するよう形成され
た取り付け板14と、その取り付け板14の略中央に一
体に設けられ、アーム8に巻回して固定されるバンド部
材15とを備えて構成されており、被取り付け部材3及
びトランクカバー5間に配索されるワイヤハーネス16
を取り付け板14部分に施したテープ17の巻き付けに
よって保持固定するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術にあっては、ワイヤハーネス16はワイヤハーネス用
プロテクタ2を介してアーム8に固定されているため、
トランクカバー5の開閉操作(図11及び図12参照)
に伴うことができるだけの長さを有するよう、そのワイ
ヤハーネス16の長さを適宜設定する必要があった。
【0009】即ち、ワイヤハーネス16がワイヤハーネ
ス用プロテクタ2に固定されているために、ワイヤハー
ネス用プロテクタ2に対して被取り付け部材3側のワイ
ヤハーネス16の長さと、トランクカバー5側のワイヤ
ハーネス16の長さを各々十分にとらなければ、トラン
クカバー5の開閉操作(図11及び図12参照)の際
に、ワイヤハーネス16が引っ張られて切れてしまう恐
れがあるためである。
【0010】つまり、図11に示されるトランクカバー
5の閉状態において、被取り付け部材3側のワイヤハー
ネス16の長さをD1、トランクカバー5側のワイヤハ
ーネス16の長さをD2とすると(共に遊び分を考慮し
ておらず、ワイヤハーネス15がアーム7に接している
ものとする)、アーム8が回動して図12に示されるト
ランクカバー5の開状態となった場合には、被取り付け
部材3側のワイヤハーネス16がアーム8の端部に接す
る周長分だけ長さが足りなくなり、ワイヤハーネス16
が引っ張られてしまうことになる。一方、トランクカバ
ー5側では、トランクカバー5の開状態で上記被取り付
け部材3側とは逆に弛みを生じることになる。
【0011】従って、ワイヤハーネス16の切れ等を発
生させないようにするため、少なくとも被取り付け部材
3側のワイヤハーネス16の長さは、図12に示される
長さd1(d1>D1)を必要とし、トランクカバー5
側のワイヤハーネス16では図11に示される長さD2
を必要とする。
【0012】しかし、上述のようにワイヤハーネス16
の長さを設定することは、トランクカバー5の開閉操作
の際、トランクカバー5側のワイヤハーネス16又は被
取り付け部材3側のワイヤハーネス16に弛みを常に生
じさせることになる。そして、トランクカバー5等との
噛み込みが懸念され、好ましいとはとても言い難いもの
がある。
【0013】以上のことを振り返ってみれば、ワイヤハ
ーネス16がワイヤハーネス用プロテクタ2に固定され
ていることに起因していると言うことができ、相対的に
可動する可動部材に取り付けられるワイヤハーネス用プ
ロテクタには改善の余地が十分にあると考えられる。
【0014】本発明は、上述した事情に鑑み、相対的に
可動する可動部材に取り付けられてもワイヤハーネスを
良好な状態に維持することのできるワイヤハーネス用プ
ロテクタを提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明のワイヤハーネス用プロ
テクタは、ワイヤハーネスを収容し、相対的に可動する
可動部材に取り付けられるワイヤハーネス用プロテクタ
であって、前記可動部材の可動に伴う前記ワイヤハーネ
スの延在方向の移動を許容する収容部を有することを特
徴としている。
【0016】上記構成において、ワイヤハーネス用プロ
テクタは、相対的に可動する可動部材に取り付けられ、
可動部材の可動に伴うワイヤハーネスの延在方向の移動
を許容する収容部を有し、その収容部にワイヤハーネス
を収容するようになっている。このような収容部によっ
て、ワイヤハーネスは可動部材の可動に伴って移動する
ことができ、ワイヤハーネスを良好な状態、即ち従来懸
念されていたワイヤハーネスの切れや噛み込みを受ける
ことなく、その状態を維持することが可能になる。従っ
て、相対的に可動する可動部材に取り付けられてもワイ
ヤハーネスを良好な状態に維持することが可能なワイヤ
ハーネス用プロテクタを提供することができる。また、
ワイヤハーネスの移動が可能になることで、ワイヤハー
ネスを必要最低限の長さで配索でき、コスト低減に寄与
することもできる。
【0017】請求項2記載の本発明のワイヤハーネス用
プロテクタは、請求項1に記載のワイヤハーネス用プロ
テクタにおいて、前記収容部に対してスライド自在であ
って、少なくとも前記ワイヤハーネスの前記収容部に対
する前記延在方向の移動範囲の長さよりも長く、前記ワ
イヤハーネスの前記移動範囲部分を含む位置に設けられ
るスライダを更に有することを特徴としている。
【0018】上記構成において、ワイヤハーネス用プロ
テクタはスライダを更に有し、そのスライダは収容部に
対してスライド自在であって、少なくともワイヤハーネ
スの収容部に対する延在方向の移動範囲の長さよりも長
く、ワイヤハーネスの移動範囲部分を含む位置に設けら
れるようになっている。このようなスライダによって、
可動部材の可動に伴うワイヤハーネスの移動がスライダ
を介して行われることになり、ワイヤハーネスの耐久性
を高めることが可能になる。即ち、ワイヤハーネスの移
動範囲を含む位置に少なくとも移動範囲の長さよりも長
いスライダが設けられることになるので、常にスライダ
と収容部とが摺動し、ワイヤハーネスが摩耗してしまう
ような恐れはない。従って、相対的に可動する可動部材
に取り付けられてもワイヤハーネスを良好な状態に維持
することが可能なワイヤハーネス用プロテクタを提供す
ることができる。
【0019】請求項3記載の本発明のワイヤハーネス用
プロテクタは、請求項2に記載のワイヤハーネス用プロ
テクタにおいて、前記スライダは前記ワイヤハーネスを
挿着することが可能で前記スライダの延在方向に平行な
切り欠き状のスリットを有することを特徴としている。
【0020】上記構成において、スライダはワイヤハー
ネスを挿着することが可能でスライダの延在方向に平行
な切り欠き状のスリットを有するようになっている。従
って、上述の他に、ワイヤハーネスに対する挿着性を高
めることとなり、全体としては作業性の向上を図ること
ができる。
【0021】請求項4記載の本発明のワイヤハーネス用
プロテクタは、請求項2又は請求項3に記載のワイヤハ
ーネス用プロテクタにおいて、前記スライダは前記収容
部に対して当接可能なストッパを有することを特徴とし
ている。
【0022】上記構成において、スライダは収容部に対
して当接可能なストッパを有するようになっている。従
って、可動部材に対する取り付け状態によってスライダ
が抜けてしまうことがなく、また、許容できる移動範囲
も設定可能になるので、ワイヤハーネスをより良好な状
態に維持することができる。
【0023】請求項5記載の本発明のワイヤハーネス用
プロテクタは、請求項2ないし請求項4いずれか記載の
ワイヤハーネス用プロテクタにおいて、前記スライダは
前記ワイヤハーネスに対するテープ巻き部を有すること
を特徴としている。
【0024】上記構成において、スライダはワイヤハー
ネスに対するテープ巻き部を有するようになっている。
従って、スライダとワイヤハーネスがそれぞれ別体で移
動してしまうようなことはなく、ワイヤハーネスをより
良好な状態に維持することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明によるワイヤハー
ネス用プロテクタが取り付けられる一例としてのトラン
ク用ヒンジ部材の正面図である。また、図2は図1に示
される本発明によるワイヤハーネス用プロテクタの一実
施の形態を示す背面図、図3は図1に示される本発明に
よるワイヤハーネス用プロテクタの一実施の形態を示す
斜視図、図4は図3のプロテクタ本体の展開状態におけ
る断面図、図5は図3のスライダの斜視図を示してい
る。
【0026】図1において、引用符号21はワイヤハー
ネス用プロテクタを示しており、そのワイヤハーネス用
プロテクタ21は、上述の如く、自動車等の車両後部の
トランクルーム部分(図示しない)に設けられた既知構
成のトランク用ヒンジ部材22(特許請求の範囲に記載
した可動部材に相当)に取り付けられ、トランクカバー
5及びトランクサイドパネル等の被取り付け部材3間に
配索されたワイヤハーネス23を保持する構成になって
いる。
【0027】先ず、上記トランク用ヒンジ部材22の構
成について簡単に説明する。トランク用ヒンジ部材22
は、従来例のトランク用ヒンジ部材1のアーム8(図1
2参照)を断面視略矩形状のアーム25に変更したもの
であり、そのアーム25に上記ワイヤハーネス用プロテ
クタ21が取り付けられるようになっている。
【0028】次に、ワイヤハーネス用プロテクタ21の
構成について説明する。ワイヤハーネス用プロテクタ2
1は、図2及び図3に示される如く、アーム25に取り
付けられるプロテクタ本体29(図3参照)と、そのプ
ロテクタ本体29に重なるように設けられるプロテクタ
カバー30と、プロテクタ本体29とプロテクタカバー
30とで区画形成された収容部31(図3参照)に対し
てスライド可能(図2に示される矢線Q方向)に設けら
れるスライダ32とを備えて構成されており、スライダ
32には既知のワイヤハーネス23が挿着、固定されて
いる。尚、少なくともプロテクタ本体29とプロテクタ
カバー30は、可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポ
リプロピレン(PP)など)を用いて成形されている。
【0029】図4において、上記プロテクタ本体29
は、断面視略逆S字状に形成されており、図4の符号を
正規に見た場合の左側には、前記アーム25を包むよう
に被着する把持部33が形成されている。また、前記左
側に対して右側となる部分には、把持部33と逆方向に
窪んで前記収容部31を構成する凹部34が形成されて
いる。
【0030】上記把持部33は、その把持部33を構成
する三つの壁33a〜33c(以下図4参照)が前記ア
ーム25の三つの側面25a〜25c(以下図3参照)
全体に接触するようになっており、側面25aに接触す
る壁33aの端部には、側面25dに沿って壁33aを
延在させたような突起33dが設けられている。また、
側面25cに接触する壁33cの端部にも側面25dに
沿って突出し、前記突起33dに対向する略爪状の突起
33eが設けられている。さらに、壁33b側となる壁
33aの外側には、プロテクタカバー30と係合係止す
る略爪状の突起33fが二ヶ所(図3参照)設けられて
いる。
【0031】上記凹部34は、図4に示される如く、把
持部33の壁33cを兼用して略コ字状の断面形状に形
成されており、壁33cに対向する壁34aの凹部34
に対する開口側端部の外側には、前述までの各壁33a
〜33c、及び34aよりも十分に薄肉となるヒンジ3
5を介してプロテクタカバー30が形成されている。
【0032】そのプロテクタカバー30は、断面視略L
字状に形成されており、ヒンジ35を介して把持部33
側に折り返した際に、凹部34を覆って収容部31(図
3参照)を構成するとともに、壁33bの外側に密着す
るカバー部36を備えている。また、カバー部36の端
部には、壁33aの外側に係合係止する係合部37が設
けられており、その係合部37には、前記突起33fに
対応する位置に矩形状に形成された係合係止用の孔38
が形成されている。
【0033】一方、上記スライダ32は、図5に示され
る如く、略円柱状に形成されており、長手方向(特許請
求の範囲に記載した延在方向に相当)の長さは前記収容
部31の同方向の長さよりも長く形成されている。ま
た、スライダ32には、前記ワイヤハーネス23を挿着
することが可能で前記長手方向に平行な切り欠き状(断
面視略U字状であり、切り欠き方向は図5に示される如
く前記長手方向に直交する)のスリット39と、スライ
ダ32が前記収容部31においてスライドした際にその
収容部31(図3参照)に当接可能な略環状(スリット
39が形成されているため)のストッパ40、40とが
形成されている。
【0034】尚、ストッパ40、40間の前記長手方向
の長さは、少なくとも前記トランクカバー24の前記開
閉操作に伴う前記ワイヤハーネス23の前記収容部31
に対する移動可能な範囲となる長さよりも長く形成され
ている。また、スライダ32の両端側となるストッパ4
0、40の外側は、後述する如く、前記ワイヤハーネス
23に対するテープ巻き部41、41として用いられる
ようになっている。さらにまた、ストッパ40、40は
スライダ32の抜けを防止することができるとともに、
許容できる移動範囲も設定可能にすることができる。
【0035】上記構成において、図6ないし図9を参照
しながら前記ワイヤハーネス用プロテクタ21の取り付
けについて説明する。
【0036】先ず、図6に示される如く、ワイヤハーネ
ス23の前記収容部31に対する移動可能な範囲となる
部分(特に図示しない)に、スライダ32のストッパ4
0、40間が対応するようスライダ32をワイヤハーネ
ス23に挿着し、各テープ巻き部41、41にテープ4
2、42を巻回してワイヤハーネス23とスライダ32
とがずれてしまわぬようにしっかりと固定する。
【0037】次に、図7に示される如く、プロテクタ本
体29の把持部33を、突起33d及び33e間が拡開
するように撓ませ、図8に示されるようにアーム25に
被着する。
【0038】その後、プロテクタ本体29の凹部34に
図6を参照しながら説明したスライダ32を収容し、図
8に示される矢線R方向にプロテクタカバー30を折り
曲げる。この時、ヒンジ35が薄肉となっているために
プロテクタカバー30を容易に折り曲げることができ
る。
【0039】矢線R方向にプロテクタカバー30を折り
曲げると、図9に示される如く、カバー部36が壁33
bの外側に密着するとともに凹部34を覆い、スライダ
32に対する収容部31が形成される。そして、係合部
37は突起33f、33f(一方のみ図示)と孔38、
38(一方のみ図示)との係合により係止され、ワイヤ
ハーネス用プロテクタ21がワイヤハーネス23を伴っ
てアーム25に取り付けられ、一連の作業が完了する。
【0040】この時、プロテクタ本体29にプロテクタ
カバー30が重ねられるので、プロテクタ本体29は強
固に固定され、ワイヤハーネス用プロテクタ21がアー
ム25から外れてしまうことはない。また、突起33
f、33f(一方のみ図示)と孔38、38(一方のみ
図示)との係合を解除すれば、容易にワイヤハーネス用
プロテクタ21の位置調整をすることができる。
【0041】上述のように取り付けられたワイヤハーネ
ス用プロテクタ21は、上述のトランクカバー24の開
閉操作に伴って、図3及び図10に示されるスライダ3
2のスライド(ワイヤハーネス23の延在方向にスライ
ドする)を許容する。
【0042】そして、従来では引っ張られていた部分が
スライダ32のスライドに伴うワイヤハーネス23の移
動によって緩和されることになる。これは、従来弛んで
しまっていた部分の弛み分を移動させることにより成し
得られ、その結果、従来のワイヤハーネス16(図11
または図12参照)よりも、その全長を短くすることが
可能になる(必要最低限の長さで配索でき、コスト低減
にも寄与することができる)。また、スライダ32によ
りワイヤハーネス23の摩滅が防止されている。
【0043】以上、図1ないし図10までを参照しなが
ら説明したように、ワイヤハーネス23は可動部材とし
てのトランク用ヒンジ部材22の可動に伴って移動する
ことができ、ワイヤハーネス23を良好な状態、即ち従
来懸念されていた切れや噛み込みを受けることなく、そ
の状態を維持することが可能になる。
【0044】従って、相対的に可動する可動部材に取り
付けられてもワイヤハーネスを良好な状態に維持するこ
とが可能なワイヤハーネス用プロテクタを提供すること
ができる。
【0045】その他、本発明は本発明の主旨を変えない
範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。即ち、上
述のワイヤハーネス用プロテクタを電動カーシートやド
アなどに設けることも可能であり、上述と同様の効果を
奏することができる。また、ワイヤハーネス23の移動
量が小さく、その移動の頻度も少ない、又は固定部材に
取り付けられるのなら、スライダ32を用いなくとも十
分対応することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、ワイヤハーネス用プロテクタは、
相対的に可動する可動部材に取り付けられ、可動部材の
可動に伴うワイヤハーネスの延在方向の移動を許容する
収容部を有し、その収容部にワイヤハーネスを収容する
ようになっている。このような収容部によって、ワイヤ
ハーネスは可動部材の可動に伴って移動することがで
き、ワイヤハーネスを良好な状態、即ち従来懸念されて
いたワイヤハーネスの切れや噛み込みを受けることな
く、その状態を維持することが可能になる。従って、相
対的に可動する可動部材に取り付けられてもワイヤハー
ネスを良好な状態に維持することが可能なワイヤハーネ
ス用プロテクタを提供することができるという効果を奏
する。また、ワイヤハーネスの移動が可能になること
で、ワイヤハーネスを必要最低限の長さで配索でき、コ
スト低減に寄与することもできるという効果を奏する。
【0047】請求項2に記載された本発明によれば、ワ
イヤハーネス用プロテクタはスライダを更に有し、その
スライダは収容部に対してスライド自在であって、少な
くともワイヤハーネスの収容部に対する延在方向の移動
範囲の長さよりも長く、ワイヤハーネスの移動範囲部分
を含む位置に設けられるようになっている。このような
スライダによって、可動部材の可動に伴うワイヤハーネ
スの移動がスライダを介して行われることになり、ワイ
ヤハーネスの耐久性を高めることが可能になる。即ち、
ワイヤハーネスの移動範囲を含む位置に少なくとも移動
範囲の長さよりも長いスライダが設けられることになる
ので、常にスライダと収容部とが摺動し、ワイヤハーネ
スが摩耗してしまうような恐れはない。従って、相対的
に可動する可動部材に取り付けられてもワイヤハーネス
を良好な状態に維持することが可能なワイヤハーネス用
プロテクタを提供することができるという効果を奏す
る。
【0048】請求項3に記載された本発明によれば、ス
ライダはワイヤハーネスを挿着することが可能でスライ
ダの延在方向に平行な切り欠き状のスリットを有するよ
うになっている。従って、上述の他に、ワイヤハーネス
に対する挿着性を高めることとなり、全体としては作業
性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0049】請求項4に記載された本発明によれば、ス
ライダは収容部に対して当接可能なストッパを有するよ
うになっている。従って、可動部材に対する取り付け状
態によってスライダが抜けてしまうことがなく、また、
許容できる移動範囲も設定可能になるので、ワイヤハー
ネスをより良好な状態に維持することができるという効
果を奏する。
【0050】請求項5に記載された本発明によれば、ス
ライダはワイヤハーネスに対するテープ巻き部を有する
ようになっている。従って、スライダとワイヤハーネス
がそれぞれ別体で移動してしまうようなことはなく、ワ
イヤハーネスをより良好な状態に維持することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイヤハーネス用プロテクタが取
り付けられる一例としてのトランク用ヒンジ部材の正面
図である。
【図2】図1に示される本発明によるワイヤハーネス用
プロテクタの一実施の形態を示す背面図である。
【図3】図1に示される本発明によるワイヤハーネス用
プロテクタの一実施の形態を示す斜視図である。
【図4】図3のプロテクタ本体の展開状態における断面
図である。
【図5】図3のスライダの斜視図である。
【図6】図5のスライダにワイヤハーネスを装着した状
態を示す斜視図である。
【図7】図1のリンクにプロテクタ本体を取り付ける状
態を説明するための断面図である。
【図8】図7の状態からプロテクタ本体を固定する過程
を説明するための断面図である。
【図9】図8の状態からプロテクタ本体が完全に固定さ
れた状態を説明するための断面図である。
【図10】図3に対してスライダが移動した状態を説明
するための斜視図である。
【図11】従来例のトランク用ヒンジ部材に取り付けら
れたワイヤハーネス用プロテクタにおけるトランクカバ
ーの閉状態の正面図である。
【図12】図11に対してトランクカバーの開状態の正
面図である。
【符号の説明】
21 ワイヤハーネス用プロテクタ 22 トランク用ヒンジ部材(可動部材) 23 ワイヤハーネス 24 トランクカバー 29 プロテクタ本体 30 プロテクタカバー 31 収容部 32 スライダ 33 把持部 34 凹部 35 ヒンジ 36 カバー部 37 係合部 39 スリット 40 ストッパ 41 テープ巻き部 42 テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 育生 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株式 会社内 Fターム(参考) 3H023 AA04 AB01 AC13 AC71 AD24 4E352 AA09 CC18 CC20 CC56 DD02 DD05 DR14 DR19 DR24 DR25 DR26 5G357 DA10 DB03 DC12 DD12 DE10 DG10 5G363 AA20 BA02 DC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスを収容し、相対的に可動
    する可動部材に取り付けられるワイヤハーネス用プロテ
    クタであって、 前記可動部材の可動に伴う前記ワイヤハーネスの延在方
    向の移動を許容する収容部を有することを特徴とするワ
    イヤハーネス用プロテクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイヤハーネス用プロ
    テクタにおいて、 前記収容部に対してスライド自在であって、少なくとも
    前記ワイヤハーネスの前記収容部に対する前記延在方向
    の移動範囲の長さよりも長く、前記ワイヤハーネスの前
    記移動範囲部分を含む位置に設けられるスライダを更に
    有することを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のワイヤハーネス用プロ
    テクタにおいて、 前記スライダは前記ワイヤハーネスを挿着することが可
    能で前記スライダの延在方向に平行な切り欠き状のスリ
    ットを有することを特徴とするワイヤハーネス用プロテ
    クタ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のワイヤハ
    ーネス用プロテクタにおいて、 前記スライダは前記収容部に対して当接可能なストッパ
    を有することを特徴とするワイヤハーネス用プロテク
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4いずれか記載の
    ワイヤハーネス用プロテクタにおいて、 前記スライダは前記ワイヤハーネスに対するテープ巻き
    部を有することを特徴とするワイヤハーネス用プロテク
    タ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7053311B2 (en) 2003-08-25 2006-05-30 Yazaki Corporation Fixing device
JP2007196987A (ja) * 2005-12-27 2007-08-09 Yazaki Corp リンク式可動体のハーネス配索構造
JP2009213315A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Yazaki Corp ワイヤハーネスの余長吸収構造

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