JP2007135299A - 配線材用の連鎖状プロテクタおよび配線材の保護構造 - Google Patents

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Shigeki Murayama
繁樹 村山
Takehiro Hosokawa
武広 細川
Satoshi Murao
諭 村尾
Akio Kawabata
章生 川端
Tatsuro Sakai
達郎 堺
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Tetsuji Tanaka
徹児 田中
Hiroki Shimoda
洋樹 下田
Yoshihisa Kobayashi
良尚 小林
Takayuki Matsuda
孝之 松田
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Abstract

【課題】スライドドアの移動に容易に追従し、簡単な構造かつ低コストで、挿通される配線材を確実に保護することができる連鎖状プロテクタを提供する。
【解決手段】上下枠部と内外枠部を有すると共に左右面が開口したボックス形状の保護リンクブロックを順次並設し、該保護リンクブロックの前記枠部に囲まれた貫通穴に前記左右の開口を通して配線材を貫通させる構成とし、前記上下枠部の内側辺の左右両隅部に傾斜状切欠を形成して、隣接する保護リンクブロックの内面側に開閉自在なV溝部が形成されている一方、前記外枠部の左端縁の上部と右側縁の下部に第一、第二係止片が突設され、隣接する保護リンクブロックの外面側では、前記第一、第二係止片が隣接する両側の保護リンクブロックの外面に接離自在に係止されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、配線材用の連鎖状プロテクタおよび該プロテクタを用いた配線材の保護構造に関し、詳しくは、車体とスライドドア、車体と可動シートとの間などに架け渡され、スライドドアや可動シートの移動に応じて湾曲される配線材のプロテクタとして好適に用いられるものである。
従来、ワンボックスカーなどの車両のサイドドアには、引き戸式の1枚のスライドドアが採用されており、また、近時は車両の前後方向に移動させる2枚のスライドドアを設け、ドアの開放時には互いに離れる方向に移動されるスライドドアも提供されている。
このスライドドアには、パワーウインドウ駆動モータやリミットスイッチなどが設けられ、これらの機器に給電するために車体側からスライドドアへ配線材を架け渡す必要がある。
また、シートにはシートの前後方向の位置を体格や好みに合わせて調整するシートスライド機構が設けられている。このシートスライドの他に、シートバック角度やシートの上下位置の調整などシートに設けられる種々のアジャスターの多くは電動式であるため、これらの機器に給電するために車体側から可動シートへ配線材を架け渡す必要がある。
このような車体とスライドドア、車体と可動シートとの間などに架け渡して、ドアやシートの移動に追従させる配線材として、湾曲等を含めて追従性が優れていることからフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCと称す)が好適に用いられる。
例えば、特開2000−245046号公報(特許文献1)では、車体とスライドドア間にFFCをU字状に折り返すように配索して余長を持たせ、スライドドアの開閉に追従可能としている。
詳細には、図5に示すように、帯状の導体2を絶縁樹脂材3で被覆したフレキシブルフラットケーブル(FFC)1に帯状鋼板4を重ね合わせ、これらを熱収縮チューブ5内で保持している。
前記構成とすることにより、帯状鋼板4が補強部材となり、FFC1が弛んで周囲の部材に干渉して損傷したり、U字状に折り返した位置で座屈を起こしたりするのを防止して、FFC1をスライドドア等の可動部材に容易に追従させることができる。
しかしながら、前記構成であると、FFC1と帯状鋼板4とを重ね合わせた状態で熱収縮チューブ5に通し、さらに加熱して熱収縮チューブ5を収縮させる必要があり、ハーネス作製にかかる工数および部品点数が増大するという問題がある。
また、車体とスライドドア、車体と可動シートとの間などに架け渡すハーネスに外装できる保護部材として、特開2002−176274号公報(特許文献2)では、図6に示すように、複数個の筒状の単位ユニット8を順次ピン6を孔部7に嵌着した連鎖状のプロテクタを提供している。
しかしながら、図6に示す連鎖状のプロテクタでは、単位ユニット8を順次ピン6で連結する必要があり、部品点数が多くなり、かつ、組付作業に手数がかかため、高価となる問題がある。
特開2000−245046号公報 特開2002−176274号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、車体等の固定部材とスライドドア等の可動部材との間に架け渡される配線材に外装されるものであって、可動部材の移動に容易に追従し、簡単な構造かつ低コストで、挿通される配線材を確実に保護することができる配線材用の連鎖状プロテクタを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、第一の発明として、上下枠部と内外枠部を有すると共に左右面が開口したボックス形状の保護リンクブロックを順次並設し、該保護リンクブロックの前記枠部に囲まれた貫通穴に前記左右の開口を通して配線材を貫通させる構成とし、
前記各保護リンクブロックの上下枠部の内側辺の左右両隅部に傾斜状切欠が形成され、隣接する保護リンクブロックの内面側には、前記傾斜状切欠の組み合わせからなる開閉自在なV溝部が形成されている一方、
前記外枠部の左右端縁のいずれか一方の上下いずれか一方から第一係止片が突設されていると共に、左右端縁のいずれか他方の上下いずれか他方から第二係止片が突設され、隣接する保護リンクブロックの外面側では、前記第一、第二係止片を隣接する両側の保護リンクブロックの外面に接離自在に係止させて前記貫通穴に挿通させる配線材の湾曲に追従可能とされ、かつ、
前記並設する保護リンクブロックの長さ方向の両端を、固定材に連結固定させる構成としていることを特徴とする配線材用の連鎖状プロテクタを提供している。
本発明の連鎖状プロテクタは、前記したように、複数の保護リンクブロックを並設させ、各保護リンクブロックの上下内外枠部で囲まれた貫通穴を連通させているため、ここに帯状のフレキシブルフラットケーブルあるいは電線群からなる配線材を順次貫通させることができる。このように、配線材を各保護リンクブロックの上下内外枠部で囲まれたケーブル貫通穴に挿通することにより、配線材が周囲の部材に接触して損傷を受けることがなく、配線材を確実に保護することができる。
前記のように、本発明の連鎖状プロテクタは、複数の同一形状とした保護リンクブロックを隙間なく並設した連鎖状とし、隣接する保護リンクブロック同士はピンで軸着せずに、第一、第二係止片を隣接する保護リンクブロックの外枠部の外面に接離自在に係止した構成としている。該構成とすることで、並設する保護リンクブロックは、その長さ方向の両端を固定材に固定だけで連鎖状を保持することができる。
詳細には、保護リンクブロックの連結は、外枠部の左端縁、右端縁の上下互い違いの位置に第一、第二係止片を突設していることにより、前記保護リンクブロックの第一係止片を左右いずれか一方に隣接する保護リンクブロックの第二係止片の上下位置に係止させ、第二係止片を左右いずれか他方に隣接する保護リンクブロックの第一係止片の上下位置に係止させる。このように、隣接する保護リンクブロックの第一係止片と第二係止片が上下で当接係止することで、並設する保護リンクブロックが上下方向に位置ずれすることなく、配線材の長さ方向に沿って並設していくことができる。
かつ、第一、第二係止片は他の保護リンクブロックにピンで連結せず、単に他のリンクブロックの外枠部の外面に接離自在に当接させているだけであるため、前記配線材が直線状であると、前記第一、第二係止片の全面が隣接する保護リンクブロックの外面に当接係止する共に、配線材が湾曲すると、第一、第二係止片はその自由端側から隣接する保護リンクブロックの外枠部の外面から離脱して、配線材の湾曲、屈折に追従することができる。
また、前記のように、各保護リンクブロックの上枠部、下枠部の両隅に傾斜状切欠を設けているため、保護リンクブロックが直線状に並設されたときに、内面側では隣接する前記傾斜状切欠が組み合わされ所定の角度を有するV溝部が形成されている。よって、隣接する傾斜状切欠同士が当接するまでの角度、即ち、前記V溝部の角度まで隣接する保護リンクブロック同士を屈曲させることができる。
屈曲できる範囲を前記V溝部の角度までに規制することにより、内部に貫通した配線材を大きく屈曲し過ぎない程度に湾曲、屈曲させることができ、配線材が損傷することを防止することができる。また、保護リンクブロックが屈曲しているときには、該保護リンクブロックの係止片は他方の外面から離脱しているが、一方の係止片と他方の係止片は互いに上下に組み合った状態は維持されるので、屈曲時においても、各保護リンクブロックが上下方向に位置ずれすることはない。
前記各保護リンクブロックの貫通穴には仕切壁を設けて、一方側を配線材の挿通空間とすると共に他方側を板バネの挿通空間としていることが好ましい。
前記構成によれば、適度な強度と柔軟性を有する板バネを挿通することにより、並設した保護リンクブロックがばらならになることなく一体化させることができ、よりスムーズにスライドドアや可動シート等の可動部材の移動に追従させることができる。また、板バネは屈曲などの変形を繰り返しても元の形状に戻るため、並設した保護リンクブロックに板バネが挿通されていることにより、並設した保護リンクブロック全体の型崩れを防止することができる。
また、前記のように、貫通穴に仕切壁を設け配線材と板バネの挿通空間を分離していることにより、移動の際に配線材と板バネが接触することがなく、配線材の損傷を防ぐことができる。仕切壁は、前記外枠部および内枠部に平行に設けられることが好ましく、内枠部側の挿通空間、外枠部側の挿通空間のいずれに配線材を挿通してもよい。
挿通される板バネとしては、SK材などの金属板を用いることが好ましい。
前記保護リンクブロックの長さ方向両端の前記固定材と前記板バネを用いることができる。即ち、板バネの長さ方向の両端に係止部を設け、該係止部を前記長さ方向の両端に位置する保護リンクブロックに係止して保護リンクブロックを並設保持している。
前記構成によれば、板バネ両端に設けた係止部が並設した保護リンクブロックの両端に係止するため、板バネが保護リンクブロックから外側へ抜けないように板バネを固定することができると共に、両端の係止によって並設した保護リンクブロックの連結を保持することができる。
板バネ両端の係止部により保護リンクブロックを並設保持する態様としては、金属板からなる板バネとして予め一端に突起状の係止部が設けられたものを用い、この板バネを係止部のない端部側から保護リンクブロックの板バネ挿通空間に順次挿通して保護リンクブロックを直線状に連結し、その後、板バネの他端にもプレス加工などにより突起状の係止部を設けて、両端の係止部を並設された保護リンクブロックの両端部に係止させることができる。これにより、並設した保護リンクブロックの連結を両端より保持することができる。
あるいは、前記保護リンクブロックの長さ方向の両側の前記固定材として固定筒を設け、該固定筒内に保護リンクブロックの長さ方向の両端を嵌合固定して、前記保護リンクブロックを並設保持してもよい。
前記固定筒は、並設した保護リンクブロックの長さ方向の両側端部を内嵌し、該固定筒部の内周面より突設した山形状の係止リブを前記V溝に嵌合固定して、前記保護リンクブロックを並設保持していることが好ましい。
前記構成によれば、車体やスライドドアなどへの固定具となる前記固定筒部の内周面に突設された山形状の係止リブを前記V溝に嵌合固定することにより、並設した保護リンクブロックの連結を両側より保持しながら、並設した保護リンクブロックの一端を車体などの固定部材に、他端をスライドドアなどの可動部材に固定することができる。即ち、前記V溝を有効に利用することにより、簡単な構造で、保護リンクブロックの連結を保持しつつ、並設した保護リンクブロックの端部を固定部材や可動部材に固定することができる。
なお、前記板バネにより保護リンクブロックを並列状態を保持すると共に、前記固定筒による連結保持とを併用し、該固定筒を車体側と、スライドドアや可動シートの可動部材側に固定することが好ましい。
前記保護リンクブロックは樹脂成型品からなり、隣接する保護リンクブロックの傾斜状切欠の組み合わせで形成される前記V溝の角度は50〜70度の範囲としていることが好ましい。
前記のように、保護リンクブロックを樹脂成型品により作製することにより、高強度で、軽量な保護リンクブロックが得られると共に、低コストで容易に作製することができる。
保護リンクブロックに用いられる樹脂としては、ポリアミド、ポリアセタール等を用いることが好ましい。
また、前記のように、前記V溝の角度を50〜70度の範囲とすることにより、内部に挿通される配線材を適度に湾曲、屈曲させながら、並設した保護リンクブロックを可動部材の移動にスムーズに追従させることができる。
前記V溝の角度が50度より小さいと、保護リンクブロックが屈曲できる角度が小さ過ぎて所望の方向に保護リンクブロックを屈曲させることが困難となり、可動部材の移動にスムーズに追従できなくなる場合がある。一方、前記V溝の角度が70度を超えると、保護リンクブロックが大きく屈曲可能となるため、それに合わせて内部に挿通した配線材が屈曲し過ぎて破損してしまう場合がある。
さらに、第二の発明として、前記した配線材用の連鎖状プロテクタ内に、車両の車体とドアあるいは/および車体と可動シートとの間に取り付けられるフレキシブルフラットケーブル(FFC)からなる配線材を挿通させている配線材の保護構造を提供している。
前記連鎖状プロテクタの並設した保護リンクブロック内にFFCを貫通させ、該連鎖状プロテクタの長さ方向両側端部を車体と、スライドドアあるいは可動シートからなる可動部材にそれぞれ固定して架け渡すと、内部に挿通されるFFCが損傷を受けることなく、可動部材の移動にスムーズに追従させることができる。また、並設する保護リンクブロックの個数を適宜調整するだけで、さまざまなスライド長に対応した配線材の保護構造を容易に作製することができ、汎用性に優れている。
さらに、前記連鎖状プロテクタでは、FFCと板バネとを保護リンクブロックに挿通させればよく、従来のように、フラットケーブルと補強部材を重ね合わせた状態で保持する部材や保持させる工程が不要となり、部品点数や工数を削減することができる。
前述したように、本発明の連鎖状プロテクタによれば、上枠部および下枠部の両隅に傾斜状の切欠を有すると共に、外枠部の左端縁および右端縁の上下互い違いの位置に係止片を有する複数の保護リンクブロックを並設し、内部の貫通穴に配線材を挿通するだけで、挿通される配線材を確実に保護しながら、可動部材の移動にスムーズに追従することのできる配線材の保護構造を得ることができる。特に、従来の連鎖状プロテクタと異なり、各単位ブロックをピンにより連結していく必要がないため、簡単な構造となると共に部品点数の削減および組立手数を削減でき、その結果、低コストで提供することができる。
また、並設する保護リンクブロックの個数を適宜調整するだけで、さまざまなスライド長に対応した配線材の保護構造を容易に作製することができ、汎用性に優れたものである。
さらに、前記連鎖状プロテクタを、車体とスライドドア、車体と可動シート間に架け渡すFFCの外装保護材とすると、FFCの湾曲・屈曲等の移動にスムーズに追従させることができ、かつ、前記連鎖状プロテクタは簡単な構造であるため小型化を図ることもでき、狭い配索スペースにおいても適用できる等の種々の利点を有するものである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の第一実施形態を示す。第一実施形態では、帯状の導体を絶縁樹脂材で被覆したFFC(フレキシブルフラットケーブル)1が自動車の車体26とスライドドア27との間に取り付けられ、このFFC1を全長に渡って連鎖状プロテクタ10で保護している。
前記連鎖状プロテクタ10は、図1(A)に示すような保護リンクブロック11を(B)に示すように複数個並設し、FFC1を内部のフラットケーブル挿通空間17に挿通させる構造としている。
前記並設する保護リンクブロック11の個数は、スライドドア27の開閉作動に追従できる長さとしたFFC1の長さと対応させるに必要な個数を用いている。
保護リンクブロック11は上下枠部と内外枠部を有すると共に左右面が開口したボックス形状の樹脂成型品からなる。詳細には、矩形の一辺の両隅に傾斜状切欠14を有する上枠部12および下枠部13と、上下枠部12、13の大辺側を連結する外枠部15および上下枠部12、13の小辺側を連結する内枠部16を備えている。これら上下内外枠部12、13、16、15に囲まれた貫通穴の内部に仕切壁19を設け、FFC挿通空間17と板バネ挿通空間18とに区画している。
本実施形態では、FFC挿通空間17を内枠部16側に、板バネ挿通空間18を外枠部15側に設けているが、これらの位置は入れ替わっていてもよい。
また、保護リンクブロック11の外枠部15には、内枠部方向から見た場合の左端縁の上側部に第一係止片20aを突設し、右端縁の下側部に第二係止片20bを突設している。
前記保護リンクブロック11を並設して直線状態とした時に、第一係止片20a、第二係止片20bの全面が左右に隣接する保護リンクブロックの外枠部外面に当接係止している。即ち、保護リンクブロック11の第一係止片20aは、左右一方側に隣接する他方の保護リンクブロック11の第二係止片20bの上側に、第二係止片20bは左右他方側に隣接する保護リンクブロックの第一係止片20aの下側に当接させて左右方向に隙間なく並設している。
一方、並設する保護リンクブロック11の内面側は、隣接する傾斜状切欠14の組み合わせによりV溝22が形成されている。V溝22の角度は本実施形態においては60度である。
複数の保護リンクブロック11を並設した状態で、FFC挿通空間17、板バネ挿通空間18が連通され、これらの空間にFFC1と、SK材等の金属板からなる板バネ23がそれぞれ挿通される。本実施形態においては、まず、板バネ23として図3に示すように予め一端に突起状の係止部23aが設けられた金属板を用い、この板バネ23を係止部の設けられていない方の端部から保護リンクブロック11の板バネ挿通空間18に順次挿通して保護リンクブロック11を直線状に連結している。
その後、板バネ23の他端にもプレス加工により突起状の係止部23bを設けて、係止部23aと23bを並設された保護リンクブロックの両端部に係止させている。
このように板バネ23により複数の保護リンクブロック11を連結した状態で、連通したフラットケーブル挿通空間17にFFC1を挿通している。
複数の保護リンクブロック11を直線状に並設すると、前記のように内面側にはV溝22が形成される一方、外面側では係止片20a、20bが接離自在に係止されているため、保護リンクブロック11は、隣接する傾斜状切欠14同士が当接するまでの角度、即ちV溝22の角度である60度まで容易に屈曲させることができる。したがって、並設した保護リンクブロック11の連結を保持した状態で、その先端部を図2の矢印方向に移動させると、後続の各保護リンクブロック11も順次屈曲しながらスムーズに追従することができる。
並設した保護リンクブロック11の内部にFFC1と板バネ23が挿通された連鎖状プロテクタ10の長さ方向の両側端部は、図4に示すように固定筒部24、25を介して車体26とスライドドア27に固定している。
固定筒部24は車体26に取り付けられる一方、固定筒部25はスライドドア27に取り付けらている。
固定筒部24、25には、図4(C)、(D)に示すように内周面より山形状の係止リブ24a、25aが設けられ、保護リンクブロック11を並設した連鎖状プロテクタ10の長さ方向の両側端部が固定筒部24、25にそれぞれ内嵌されると、係止リブ24a、25aが保護リンクブロックのV溝22に嵌合固定される。
図4(A)はスライドドア27の全閉状態を示し、図4(B)に示すように、スライドドア27を矢印方向にスライドさせて全閉状態から開放すると、連鎖状プロテクタ10の内部に挿通したFFC1を損傷させることなく、スライドドア27の動きにスムーズに追従することができる。
前記構成の連鎖状プロテクタ10を用いると、該連鎖状プロテクタ10は、上枠部12および下枠部13の一辺の両隅部に傾斜状の切欠14を有すると共に、外枠部15の左端縁および右端縁の上下互い違いの位置に係止片20a、20bを有する複数の保護リンクブロック11を並設しているため、内部のFFC挿通空間17にFFC1を挿通するだけで、内部のFFC1を確実に保護しながら、スライドドア27の移動にスムーズに追従することができる。
このように、FFCの保護構造を得ることができため、従来の配線材の保護構造に比べてきわめて簡単な構造であり、かつ低コストで作製することができる。
さらに、連鎖状プロテクタ10の内部に金属板からなる板バネ23を挿通し、その両端に係止部23a、23bを設けて、連鎖状プロテクタ10の長さ方向の両端に係止させていることにより、並設した保護リンクブロック11の連結を保持し、板バネの固定も行なうことができる。
また、車体26およびスライドドア27への固定具となる固定筒部24、25の内周面に突設された山形状の係止リブ24a、25aを前記V溝部22に嵌合固定することにより、保護リンクブロック11の連結を両側より保持しながら、連鎖状プロテクタ10の長さ方向の一端を車体26に、他端をスライドドア27に固定することができる。
第二実施形態では、FFCを車体と可動シートとの間に取り付けるFFCを第一実施形態と同様な連鎖状プロテクタで外装している。この第二実施形態は用途が相違するだけで、連鎖状プロテクタの形態は第一実施形態と同様であるため、図示を省略する。
連鎖状プロテクタの連結させる保護リンクブロックの個数は可動シートのスライド長に応じて調整している。
前記構成によれば、車体と可動シートにFFCを取り付けた場合においても、連鎖状プロテクタの内部のFFCを確実に保護しながら、可動シートの移動にスムーズに追従させることができる。
このように、本発明の連鎖状プロテクタは並設する保護リンクブロックの個数を適宜調整するだけで、さまざまなスライド長に対応した保護構造に用いることができ、汎用性に優れたものである。
(A)は本発明の第一実施形態に用いられる保護リンクブロックの概略斜視図、(B)は並設した保護リンクブロックの概略斜視図である。 フラットケーブルおよび板バネが挿通され並設した保護リンクブロックの平面概略図である。 板バネを示す概略斜視図である。 車体とスライドドアとの間にフラットケーブルを架け渡した状態を示し、(A)はスライドドアの全閉状態を示す平面概略図、(B)はスライドドアを開方向へスライドさせた状態を示す平面概略図、(C)および(D)は並設した保護リンクブロックの端部が内嵌した固定筒部の概略断面図である。 従来例を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
1 FFC(フレキシブルフラットケーブル)
10 連鎖状プロテクタ
11 保護リンクブロック
12 上枠部
13 下枠部
14 傾斜状切欠
15 外枠部
16 内枠部
17 FFC挿通空間
18 板バネ挿通空間
19 仕切壁
20a 第一係止片
20b 第二係止片
22 V溝
23 板バネ
23a、23b 係止部
24、25 固定筒部
24a、25a 係止リブ
26 車体
27 スライドドア

Claims (6)

  1. 上下枠部と内外枠部を有すると共に左右面が開口したボックス形状の保護リンクブロックを順次並設し、該保護リンクブロックの前記枠部に囲まれた貫通穴に前記左右の開口を通して配線材を貫通させる構成とし、
    前記各保護リンクブロックの上下枠部の内側辺の左右両隅部に傾斜状切欠が形成され、隣接する保護リンクブロックの内面側には、前記傾斜状切欠の組み合わせからなる開閉自在なV溝部が形成されている一方、
    前記外枠部の左右端縁のいずれか一方の上下いずれか一方から第一係止片が突設されていると共に、左右端縁のいずれか他方の上下いずれか他方から第二係止片が突設され、隣接する保護リンクブロックの外面側では、前記第一、第二係止片を隣接する両側の保護リンクブロックの外面に接離自在に係止させて前記貫通穴に挿通させる配線材の湾曲に追従可能とされ、かつ、
    前記並設する保護リンクブロックの長さ方向の両端を、固定材に連結固定させる構成としていることを特徴とする配線材用の連鎖状プロテクタ。
  2. 前記各保護リンクブロックの貫通穴には仕切壁が設けられ、一方側は配線材の挿通空間とされていると共に他方側は板バネの挿通空間とされている請求項1に記載の配線材用の連鎖状プロテクタ。
  3. 前記板バネを前記保護リンクブロックの長さ方向両端の前記固定材として用い、該板バネの長さ方向の両端に係止部を設け、該係止部を前記長さ方向の両端に位置する保護リンクブロックに係止して保護リンクブロックを並設保持している請求項2に記載の配線材用の連鎖状プロテクタ。
  4. 前記保護リンクブロックの長さ方向の両側の前記固定材として固定筒を設け、該固定筒内に保護リンクブロックの長さ方向の両端を嵌合固定して、前記保護リンクブロックを並設保持している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の配線材用の連鎖状プロテクタ。
  5. 前記保護リンクブロックは樹脂成型品からなり、隣接する保護リンクブロックの傾斜状切欠の組み合わせで形成される前記V溝の角度が50〜70度の範囲とされている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の配線材用の連鎖状プロテクタ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の配線材用の連鎖状プロテクタ内に、車両の車体とドアあるいは/および車体と可動シートとの間に取り付けられるフレキシブルフラットケーブルからなる配線材を挿通させている配線材の保護構造。
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